JP4785190B2 - 半導体デバイス用検査ソケット - Google Patents

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Description

本発明は、パッケージングされたICなどの半導体デバイスを検査するときに用いる検査用ソケットに関する。
半導体デバイスをテストする半導体検査装置などに使用されるテストボードなどには、検査すべき半導体デバイスの端子部をテストボード側に電気的に接続されたプローブに確実にコンタクトさせるために、検査ソケットが装備されている。この検査ソケットの代表的な例として、クラムシェルタイプのもの(例えば、特許文献1参照)、マニュアルワンタッチタイプのものがある。
この種の検査ソケットは、プローブが設けられたソケット本体と、このソケット本体に装着される蓋体を備え、ソケット本体の所定部位には検査すべき半導体デバイスが載置される載置部が設けられる。また、蓋体は、ソケット本体に装着される蓋本体と、この蓋本体に所定方向に移動自在に装着された押圧部材とを備え、押圧部材は、検査すべき半導体デバイスの端子部をソケット本体側のプローブに押圧するための押圧部を備えている。また、蓋本体と押圧部材との間には押圧ばねが設けられ、この押圧ばねは蓋本体に対して押圧部材をソケット本体側に弾性的に偏倚する。
クラムシェルタイプのものでは、ソケット本体側に支持軸が装着され、蓋体はこの支持軸に揺動自在に装着され、ソケット本体の載置部の上方を開放する開状態と、この載置部の上方を覆う閉状態との間を揺動する。蓋体を閉状態にすると、押圧部材の押圧部がソケット本体の載置部に載置された半導体デバイスの端子部に作用し、この押圧部が押圧ばねの弾性力でもって弾性的に押圧し、これによって、半導体デバイスの端子部がソケット本体側のプローブに確実にコンタクトされる。
また、マニュアルワンタッチタイプのものでは、蓋体がソケット本体に着脱自在に装着され、蓋体を取り外すと、ソケット本体の載置部の上方が開放され、また蓋体を取り付けると、この載置部の上方が覆われる。蓋体をソケット本体に装着すると、クラムシェルタイプのものと同様に、押圧部材の押圧部が、押圧ばねの作用によって、ソケット本体の載置部に載置された半導体デバイスの端子部に弾性的に作用し、これによって、半導体デバイスの端子部がソケット本体側のプローブに確実にコンタクトされる。
特開2003−98220号公報
上述した検査ソケットでは、押圧部材の押圧部が半導体デバイスの端子部をソケット本体側のプローブに向けて弾性的に押圧するが、押圧部の押圧力を調整するための機構がなく、その押圧力が一定となる。一方、半導体デバイスは、製造誤差などに起因して、デバイス本体の厚み、デバイス本体なら延びるリードフレームの高さなどに誤差が生じ、かかる誤差の大きいものにあっては、押圧ばねによる押圧力が小さくなって半導体デバイスの端子をプローブに確実にコンタクトさせることができず、プローブでのコンタクト不良が生じるおそれがある。
このようなことから、蓋本体に調整ねじを設け、この調整ねじを押圧部材に作用させてその押圧力を調整するようにしたものも提案されている。ところが、この種の調整ねじを備えたものでは、調整ねじを回動させて押圧力を調整しようとすると、調整ねじからの回動力が押圧部材に伝達され、この押圧部材の押圧部を介して検査すべき半導体デバイスの端子部に作用する。このように回動力が作用すると、ソケット本体側のプローブと半導体デバイスの端子部との位置合わせがずれ、かかる端子部が対応するプローブに確実にコンタクトされないという問題が生じる。このような問題は、特に、近年の半導体デバイスの端子部の狭ピッチ化、プローブの微細化、4探針測定の要求などにより生じ易くなり、検査ソケットの分野では大きな問題になりつつある。また、押圧部材の回動力が半導体デバイスに伝達されてその端子部がプローブに対して相対的に回動されると、プローブの先端部によってかかる端子部にこすり傷が付き、半導体デバイスの不良の原因となる。
本発明の目的は、調整ねじの回動による半導体デバイスへの悪影響を抑えることができる半導体デバイス用検査ソケットを提供することである。
本発明の請求項1に記載の半導体デバイス用検査ソケットは、プローブが設けられたソケット本体と、前記ソケット本体に装着される蓋体とを具備し、前記蓋体は、蓋本体と、前記ソケット本体の前記プローブに向けて半導体デバイスの端子部を押圧するための第1押圧部を有する押圧部材と備えた半導体デバイス用検査ソケットにおいて、
前記蓋本体には、前記蓋本体に対する前記押圧部材の位置を調整するための調整ねじが螺合され、前記調整ねじと前記押圧部材との間には、前記調整ねじの駆動力を前記押圧部材に伝達するための駆動力伝達手段が設けられ、前記駆動力伝達手段は、前記押圧部材に装着された軸受手段と、前記軸受手段に回転自在に支持された受け部材とを備え、前記調整ねじが前記受け部材に作用し、前記調整ねじの軸方向の力は前記受け部材及び前記軸受手段を介して前記押圧部材に伝達され、前記調整ねじの回転方向の力は、前記軸受手段における前記押圧部材に対する前記受け部材の相対的回転によって吸収されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の半導体デバイス用検査ソケットは、プローブが設けられたソケット本体と、前記ソケット本体に装着される蓋体とを具備し、前記蓋体は、蓋本体と、前記ソケット本体の前記プローブに向けて半導体デバイスの端子部を押圧するための第1押圧部を有する押圧部材とを備えた半導体デバイス用検査ソケットにおいて、
前記蓋本体には、前記蓋本体に対する前記押圧部材の位置を調整するための調整ねじが螺合され、前記調整ねじと前記押圧部材との間には、前記調整ねじの駆動力を前記押圧部材に伝達するための駆動力伝達手段が設けられ、前記駆動力伝達手段は、前記調整ねじの軸方向の力を前記押圧部材に伝達するが、回転方向の力を前記押圧部材に伝達しないように構成されており、
前記ソケット本体は、前記蓋体が装着される支持プレート本体と、前記支持プレート本体に所定方向に移動自在に支持された移動体とを備え、前記移動体は、検査すべき半導体デバイスが載置される載置部と、この半導体デバイスを前記載置部に導くためのガイド部と、前記プローブの先端部を保持するための先端保持プレートと、を有し、前記押圧部材は前記移動体を押圧するための第2押圧部を有し、更に、前記支持プレート本体と前記移動体との間には、前記移動体を前記蓋体に向けて弾性的に偏倚するための偏倚手段が設けられており、
前記押圧部材の前記第2押圧部が前記移動体に作用すると、前記偏倚手段の偏倚力に抗して前記移動体が前記支持プレート本体に対して相対的に移動され、これによって、前記プローブの先端部が前記先端保持プレートから突出して検査すべき半導体デバイスの端子部に電気的にコンタクトされることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の半導体デバイス用検査ソケットでは、前記蓋本体と前記調整ねじの頭部との間には、前記調整ねじの軸部を被嵌してスリーブ部材が装着され、前記スリーブ部材は、前記頭部に作用して前記調整ねじの所定位置を超える移動を阻止することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の半導体デバイス用検査ソケットでは、前記押圧部材には偏倚ばねが装着され、前記偏倚ばねは前記押圧部材を前記蓋本体側に弾性的に偏倚することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の半導体デバイス用検査ソケットによれば、ソケット本体に装着される蓋体は、蓋本体とこれに対して所定方向に移動する押圧部材とを備え、この蓋本体に位置調整のための調整ねじが設けられ、この調整ねじと押圧部材との間に駆動力伝達手段が設けられている。駆動力伝達手段は、押圧部材に装着された軸受手段と、この軸受手段に回転自在に支持された受け部材とを備え、調整ねじが受け部材に作用する。押圧部材の位置調整のために調整ねじを回動操作すると、調整ねじの軸方向の力は受け部材及び軸受手段を介して押圧部材に伝達されるが、その回転方向の力は軸受手段に対する受け部材の相対的回転によって吸収される。従って、押圧部材は回転方向にずれることなく所定方向に移動される。その結果、調整ねじを回動操作しても押圧部材の第1押圧部は所定方向から検査すべき半導体デバイスの端子部を押圧し、ソケット本体側のプローブに対して半導体デバイスの端子部がずれることがなく、かかる端子部をプローブに確実にコンタクトさせることができる。尚、クラムシェルタイプの検査ソケットでは、蓋体は開状態と閉状態との間を揺動自在にソケット本体に装着され、またマニュアルワンタッチタイプの検査ソケットでは、蓋体は着脱自在にソケット本体に装着される。
また、本発明の請求項2に記載の半導体デバイス用検査ソケットによれば、ソケット本体に装着される蓋体は、蓋本体とこれに対して所定方向に移動する押圧部材とを備え、この蓋本体に位置調整のための調整ねじが設けられ、この調整ねじと押圧部材との間に駆動力伝達手段が設けられている。押圧部材の位置調整のために調整ねじを回動すると、駆動力伝達手段の作用によって、軸方向の力は押圧部材に伝達されるが、回転方向の力は押圧部材に伝達されず、従って、押圧部材は回転方向にずれることなく所定方向に移動される。その結果、調整ねじを回動操作しても押圧部材の第1押圧部は所定方向から検査すべき半導体デバイスの端子部を押圧し、ソケット本体側のプローブに対して半導体デバイスの端子部がずれることがなく、かかる端子部をプローブに確実にコンタクトさせることができる。また、ソケット本体は、蓋体が装着される支持プレート本体と、この支持プレート本体に対して所定方向に移動自在に支持された移動体とを備え、この支持プレート本体と移動体との間に偏倚手段が設けられ、移動体は支持プレート本体に対してフローティング構造となっている。押圧部材には第2押圧部が設けられ、この第2押圧部が移動体に作用すると、移動体が支持プレート本体に対して相対的に移動され、これによって、プローブの先端部が移動体の先端保持プレートから突出し、半導体デバイスの端子部に確実に電気的にコンタクトされる。尚、クラムシェルタイプの検査ソケットでは、蓋体は開状態と閉状態との間を揺動自在にソケット本体に装着され、またマニュアルワンタッチタイプの検査ソケットでは、蓋体は着脱自在にソケット本体に装着される。
また、本発明の請求項3に記載の半導体デバイス用検査ソケットによれば、蓋本体と調整ねじの頭部との間にスリーブ部材が装着され、このスリーブ部材は調整ねじの頭部に当接して所定位置を超える移動を阻止するので、押圧部材が所定位置を超える移動することがなく、これによって、押圧部材の押圧部によって半導体デバイスの端子部を過度に押圧することが防止され、半導体デバイスの端子部及びプローブの破損を防止することができる。
また、本発明の請求項4に記載の半導体デバイス用検査ソケットによれば、押圧部材に偏倚ばねが設けられ、この偏倚ばねが押圧部材を蓋本体側に弾性的に偏倚するので、調整ねじが受け部材に作用しないときには、押圧部材は偏倚ばねの作用によって蓋本体に当接する状態に保持され、押圧部材の第1押圧部が半導体デバイスの端子部を押圧することがない。このように構成されているので押圧部材は、調整ねじの回動量に対応した位置に位置付けられ、これによって、半導体デバイスの端子部とソケット本体側のプローブとの接触状態を高精度で調整することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う半導体デバイス用検査ソケットの一実施形態について説明する。図1は、一実施形態の検査ソケットの蓋体を示す平面図であり、図2は、図1の蓋体を示す断面図であり、図3は、図1の蓋体を装備した検査ソケットの全体を示す断面図であり、図4は、図3の検査ソケットのソケット本体側の一部を示す断面図であり、図5は、図4のソケット本体側の一部を示す平面図である。
図1〜図3において、図示の検査ソケットは、ICなどの半導体デバイスDが載置されるソケット本体2と、このソケット本体2に着脱自在に装着される蓋体4とから構成される。まず、蓋体4について説明すると、図示の蓋体4は、ソケット本体2に装着される蓋本体6と、この蓋本体6に所定方向(図1において紙面に垂直な方向、図2及び図3において上下方向)に移動自在に支持された押圧部材8と、押圧部材8の蓋本体6に対する位置を調整するための調整ねじ10と、調整ねじ10の回動操作を押圧部材8に伝達するための駆動力伝達手段12と、を備えている。
蓋本体6の略中央部内側には矩形状の収容凹部14が設けられ、この収容凹部14に押圧部材8が配設されている。収容凹部14の四隅部には支持部材15が配設され、各支持部材15は、蓋本体6に設けられた貫通孔20を通して固定ねじ22を螺着することによって蓋本体6に固定され、後述するソケット本体2に向けて延びている。また、押圧部材8は、収容凹部14の形状に対応した直方体状の本体部17を有し、この本体部17が4つの支持部材15に所定方向(図2及び図3において上下方向)に支持され、これら支持部材15に沿って所定範囲にわたって移動自在である。この実施形態では、押圧部材8の本体部17には、各支持部材15に対応して凹部16が設けられ、各支持部材15は凹部16内に収容されている。
この実施形態では、各支持部材15は先端部に頭部24が設けられ、かかる頭部24と押圧部材8との間に、偏倚ばねとしてのコイルばね25が支持部材15を被嵌して装着されている。コイルばね25は、押圧部材8に作用して蓋本体4側に向けて弾性的に偏倚し、調整ねじ10が作用しないときには、図2に示すように、押圧部材8の本体部17が蓋本体6の内面に弾性的に当接する収容位置に保持され、この押圧部材8の大部分が蓋本体6の収容凹部14に収容され、また調整ねじ10が作用するときには、図3に示すように、この本体部17が調整ねじ10の先端部に弾性的に当接する状態に保持され、押圧部材8は上記収容位置からソケット本体2側に幾分移動した位置に位置付けられる。
この押圧部材8には、検査すべき半導体デバイスDの端子部(後述する)を押圧するための第1押圧部26と、ソケット本体2の移動体(後述する)を押圧するための第2押圧部28を有している。この実施形態では、検査すべき半導体デバイスDは正方形状のデバイス本体30を備え、このデバイス本体30の四側部から外方に複数の端子部32が延びている。第1押圧部26は、押圧部材8の本体部17から下方に突出して設けられ、デバイス本体30から4方向に延びる端子部32に対応して4つ設けられ、対応する複数の端子部32を後述する如く押圧する(図5も参照)。また、図3から理解されるように、押圧部材8の本体部17の外周部が第2押圧部28として機能し、かかる第2押圧部28は、後述するように移動体の外周部を押圧する。尚、第1押圧部26は、検査すべき半導体デバイスDの端子部32の形態に対応して設けられ、例えばデバイス本体の両側に端子部が延びる場合、この第1押圧部26は、2方向に延びる端子部に対応して設けられる。
調整ねじ10は、蓋本体6の中央部に螺着されている。調整ねじ10は頭部34及びこの頭部34から延びるねじ軸部36を有し、このねじ軸部36が蓋本体6に螺着される。駆動力伝達手段12は、調整ねじ10と押圧部材8との間に介在される。この実施形態では、駆動力伝達手段12は、玉軸受、コロ軸受、スリーブ軸受などの軸受手段38と、この軸受手段38に支持された受け部材40とから構成されている。押圧部材8の本体部17の中央部には、駆動力伝達手段12を装着するための凹所44が設けられ、この凹所44の下部に軸受手段38が装着され、この軸受手段38に受け部材40の軸部42が回転自在に支持され、調整ねじ10のねじ軸部36の先端部は、受け部材40の頭部46の外面に作用する。このように構成されているので、調整ねじ10を例えば所定方向に回動操作すると、その回動力がねじ軸部36から受け部材40に伝達され、回動操作に伴う軸方向(図2及び図3において上下方向)の力は、受け部材40及び軸受手段38を介して押圧部材8に伝達され、これによって、押圧部材8は偏倚ばね25の弾性偏倚力に抗してソケット本体2側に移動される。このとき、回動操作に伴う回転方向の力は、軸受手段38に対して受け部材40が相対的に回動することによって吸収され、軸受手段38を介して押圧部材8に伝達されることがなく、従って、押圧部材8は回動することなくソケット本体2側に向けて移動される。
蓋本体8には、更に、蓋体4をソケット本体2に着脱自在に装着するための一対の装着レバー50が設けられている。蓋本体8の両側部(図1〜図3において左右側部)には凹所52が設けられ、かかる凹所52に支持軸54が装着され、かかる支持軸54に装着レバー50が旋回自在に装着されている。各装着レバー50の一端部(先端部)には爪部56が設けられ、その他端部は操作部として機能し、その他端側の突出部58と蓋本体6との間に偏倚ばね60が介在されている。偏倚ばね60は、装着レバー50の爪部56が内側に移動する方向、即ちソケット本体2との装着状態を維持する方向に弾性的に偏倚し、ソケット本体2から取り外した状態では、図2に示すように、装着レバー50は、偏倚ばね60の作用によって、その先端側の一部が蓋本体6に当接する角度位置(図2に示す角度位置)に保持される。
この実施形態では、更に、調整ねじ10のねじ軸部36を被嵌してスリーブ部材62が装着されている。このスリーブ部材62は、蓋本体6と調整ねじ10の頭部34との間に介在され、調整ねじ10を締付け方向に回動操作して所定位置まで移動させると、その頭部34がスリーブ部材62に当接してこの所定位置を超える回動操作が阻止され、これによって、押圧部材8の蓋本体6に対するソケット本体2側への相対的移動が確実に阻止される。
次に、ソケット本体2の構成について説明する。図3とともに図4及び図5を参照して、ソケット本体2は支持プレート本体70を備え、この支持プレート本体70は上支持プレート71を有している。この上支持プレート71の両側端部には係合凹部72が設けられ、蓋体4をソケット本体2に着脱自在に装着すると、図3に示すように、一対の装着レバー50の爪部56が対応する係合凹部72に係合し、これによって、蓋体4は図3に示す装着状態に保持される。
この支持プレート本体70は、更に、高さ調整プレート74を有し、この高さ調整プレート74の表面側に先端側下保持プレート76が配設されている。上支持プレート71の中央部には、矩形状の凹部78が設けられ、先端側下保持プレート76はこの凹部78の底面に露出している。
ソケット本体2は、支持プレート本体70の凹部78に所定方向(図3及び図4において上下方向)に移動自在に支持された移動体80が装着されている。この実施形態では、移動体80は、検査すべき半導体デバイスDを案内するための案内部材82と、この案内部材82の背面側に設けられた先端側上保持プレート84とを有し、案内部材82及び先端側上保持プレート84が取付ねじ85により固定されている。この先端側上保持プレート84の中央部には載置部86(図3参照)が設けられ、検査すべき半導体デバイスDは、案内部材82に設けられたガイド部83(図5参照)に案内されてこの載置部86に載置されて所定の検査位置に位置付けられる。尚、この形態では、支持プレート本体70の先端側下保持プレート76及び移動体80の先端側上保持プレート84が、プローブ88に対する先端保持プレートを構成している。
支持プレート本体70と移動体80との間には、この移動体80を蓋体4に向けて弾性的に偏倚するための偏倚手段が設けられ、この偏倚手段がコイルばね90から構成されている。この実施形態では、支持プレート本体70の高さ調整プレート74には、雌ねじ部を有する連結部材92が装着され、この連結部材92は高さ調整プレート74及び先端側下保持プレート76を貫通して設けられる。また、移動体80の案内部材82には、雄ねじ部を有する取付ねじ94が装着され、この取付ねじ94は案内部材82及び先端側上保持プレート84を貫通して連結部材92の雌ねじ部に螺着されている。コイルばね90は、連結部材92の軸部を被嵌して高さ調整プレート74と案内部材82との間に介在されている。コイルばね90は移動体80を蓋体4側(図3及び図4において上側)に向けて弾性的に偏倚する。
このように構成されているので、移動体80はコイルばね90を介して支持プレート本体70にフローティング状態に支持され、蓋体4を取り外した状態では、図4に示すように、移動体80はコイルばね90の作用によって上方に偏倚され、取付ねじ94の頭部に当接することによって、図4に示す上昇位置に弾性的に保持される。また、蓋体4をソケット本体2に装着した状態では、蓋体4の押圧部材8の第2押圧部28が移動体80の案内部材82を下方に押し下げ、上記上昇位置から幾分下方に下がった下降位置(図3に示す位置)に位置付けられる。尚、図4から理解されるように、連結部材92と取付ねじ94との螺合状態を調整することによって、支持プレート本体70(具体的には、高さ調整プレート74)に対する移動体80の高さ位置を調整することができる。
ソケット本体2は、更に、支持プレート本体70の下方に配設されたベースプレート96を備え、この支持プレート本体70は複数の支持スリーブ97を介してベースプレート96に支持されている。この実施形態では、ベースプレート96の表面側には、末端側下保持プレート98、末端側中保持プレート100及び末端側上保持プレート102がこの順に配設され、支持スリーブ97の一端部(下端部)はこの末端側上保持プレート102と支持プレート本体70の先端側下保持プレート76との間に介在されている。支持スリーブ97にはこれを貫通して雌ねじ部が設けられ、ベースプレート96に固定されたねじ部材104に螺合されたねじ軸106を末端側下保持プレート98、末端側中保持プレート100末端側上保持プレート102を通して支持スリーブ97の一端側に螺着することによって、支持スリーブ97の一端部がベースプレート96側に取り付けられ、また固定ねじ108を先端側下保持プレート76を貫通して支持スリーブ97の他端側に螺着することによって、支持スリーブ97の他端部が支持プレート本体70側に取り付けられている。
この実施形態では、移動体80に関連してピン部材110が設けられ、このピン部材110の上部側は高さ調整プレート74、先端側下保持プレート76、先端側上保持プレート84及び案内部材82を貫通して装着され(図4参照)、またその下部側は、図示していないが、末端側下保持プレート98、末端側中保持プレート100及び末端側上保持プレート102を貫通して装着されている。従って、先端側上保持プレート84及び案内部材82はこのピン部材110に案内されて所定方向、即ち図3及び図4において上下方向に確実に移動される。
ソケット本体2には、更に、検査すべき半導体デバイスDの各端子部32に電気的にコンタクトされるプローブ88が設けられている。各プローブ88は、例えば細長い金属ワイヤなどから形成されるワイヤプローブから構成され、各プローブ88の下端側は末端側下保持プレート98、末端側中保持プレート100及び末端側上保持プレート102を貫通し、末端側下保持プレート100及び末端側上保持プレート102に保持され、ベースプレート96の表面に設けられた配線パターン(図示せず)に電気的に接続される。また、各プローブ88の上端側は、先端側下保持プレート76及び先端側上保持プレート84に保持され、蓋体4を装着したときには後述するようにその上端部が先端側上保持プレート84から幾分上方に突出する。
これらプローブ88は、図5に示すように、検査すべき半導体デバイスDのデバイス本体30から外側に延びる各端子部32に対応して設けられ、この形態では、端子部32はデバイス本体30の4側部から外方に延びているので、その4側部に対応して、載置部86の外側に配置されている。そして、検査すべき半導体デバイスDが移動体80の載置部86に所要の通りに載置されると、その各端子部32は対応するプローブ88の上方に位置する。
次に、上述した検査ソケット2の使用方法について説明する。半導体デバイスDを検査する際には、ソケット本体2から蓋体4を取り外し、ソケット本体2側の移動体80の載置部86に検査すべき半導体デバイスDを載置する。蓋体4を取り外した状態では、ソケット本体2側においては、図4に示すように、移動体80はコイルばね90の作用によって上記上昇位置に保持されるので、各プローブ88の上端部は先端側上保持プレート84内に位置し、この先端側上保持プレート84から上方に突出することはない。また、蓋体4側においては、調整ねじ10は駆動力伝達手段12の受け部材40から離れた位置に保持されており、従って、押圧部材8はコイルばね25の作用によって蓋本体6の内面に当接する状態に保持される。そして、このような状態にて、ソケット本体2の載置部86に半導体デバイスDが載置される。
このように半導体デバイスDを載置した後、蓋体4をソケット本体2に着脱自在に装着する。この装着は、一対の装着レバー50を開方向(両側方向)に旋回させた後に閉方向(内側方向)に旋回させてそれらの爪部56を上プレート71の凹部72に係合させればよい。その後、調整ねじ10を締付方向に回動操作してその頭部34がスリーブ部材62に当接するまで回動する。このように調整ねじ10を回動すると、その軸部36が受け部材40に作用し、この受け部材40及び軸受手段38を介して押圧部材8に作用し、この押圧部材8がソケット本体2側に、即ち載置部86上の半導体デバイスD側に向けて移動される。かくすると、押圧部材8の第2押圧部28がソケット本体2側の移動体80に作用してこれを下方に押圧し、支持プレート本体70及びプローブ88などに対して移動体80が下方に移動し、各プローブ88の上端部は先端側上保持プレート84から幾分上方に突出する状態となる。また、押圧部材8の第1押圧部26が半導体デバイスDの対応する端子部32に作用して下方にプローブ88に向けて押圧し、各端子部32がプローブ88に電気的にコンタクトされる。そして、この蓋体4の装着状態では、押圧部材8の第1押圧部26が半導体デバイスDの端子部32を介してプローブ88を押圧するので、プローブ88の弾性復元力によってプローブ88と各端子部32とのコンタクト状態が確実に行われ、その結果、半導体デバイスDの検査を所要の通りに行うことができる。このとき、調整ねじ10の締付方向の回動量を調節することによって、調節ねじ10による押圧部材8の下方への移動量が調節され、これによって、第1押圧部26によるプローブ88の押圧力、換言するとプローブ88の変形量が変化し、かくして、半導体デバイスDの端子部32とプローブ88との接触圧力を調整することができる。
尚、検査した半導体デバイスDを取り出すときには、装着レバー50を開方向に旋回し、それらの爪部56と支持プレート本体70との係合を解除して上方に持ち上げればよく、このようにしてソケット本体2から取り外すことができる。
以上、本発明に従う半導体デバイス用検査ソケットの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、マニュアルワンタッチタイプの検査ソケットに適用して説明したが、このようなタイプに限定されず、クラムシェルタイプの検査ソケットなどにも同様に適用することができる。
一実施形態の検査ソケットの蓋体を示す平面図。 図1の蓋体を示す断面図。 図1の蓋体を装備した検査ソケットの全体を示す断面図。 図3の検査ソケットのソケット本体側の一部を示す断面図。 図4のソケット本体側の一部を示す平面図。
符号の説明
2 検査ソケット
4 蓋体
6 蓋本体
8 押圧部材
10 調整ねじ
12 駆動力伝達手段
26 第1押圧部
28 第2押圧部
30 デバイス本体
32 端子部
38 軸受手段
40 受け部材
50 装着レバー
62 スリーブ部材
70 支持プレート本体
80 移動体
88 プローブ
90 コイルばね
D 半導体デバイス

Claims (4)

  1. プローブが設けられたソケット本体と、前記ソケット本体に装着される蓋体とを具備し、前記蓋体は、蓋本体と、前記ソケット本体の前記プローブに向けて半導体デバイスの端子部を押圧するための第1押圧部を有する押圧部材と備えた半導体デバイス用検査ソケットにおいて、
    前記蓋本体には、前記蓋本体に対する前記押圧部材の位置を調整するための調整ねじが螺合され、前記調整ねじと前記押圧部材との間には、前記調整ねじの駆動力を前記押圧部材に伝達するための駆動力伝達手段が設けられ、前記駆動力伝達手段は、前記押圧部材に装着された軸受手段と、前記軸受手段に回転自在に支持された受け部材とを備え、前記調整ねじが前記受け部材に作用し、前記調整ねじの軸方向の力は前記受け部材及び前記軸受手段を介して前記押圧部材に伝達され、前記調整ねじの回転方向の力は、前記軸受手段における前記押圧部材に対する前記受け部材の相対的回転によって吸収されることを特徴とする半導体デバイス用検査ソケット。
  2. プローブが設けられたソケット本体と、前記ソケット本体に装着される蓋体とを具備し、前記蓋体は、蓋本体と、前記ソケット本体の前記プローブに向けて半導体デバイスの端子部を押圧するための第1押圧部を有する押圧部材と備えた半導体デバイス用検査ソケットにおいて、
    前記蓋本体には、前記蓋本体に対する前記押圧部材の位置を調整するための調整ねじが螺合され、前記調整ねじと前記押圧部材との間には、前記調整ねじの駆動力を前記押圧部材に伝達するための駆動力伝達手段が設けられ、前記駆動力伝達手段は、前記調整ねじの軸方向の力を前記押圧部材に伝達するが、回転方向の力を前記押圧部材に伝達しないように構成されており、
    前記ソケット本体は、前記蓋体が装着される支持プレート本体と、前記支持プレート本体に所定方向に移動自在に支持された移動体とを備え、前記移動体は、検査すべき半導体デバイスが載置される載置部と、この半導体デバイスを前記載置部に導くためのガイド部と、前記プローブの先端部を保持するための先端保持プレートと、を有し、前記押圧部材は前記移動体を押圧するための第2押圧部を有し、更に、前記支持プレート本体と前記移動体との間には、前記移動体を前記蓋体に向けて弾性的に偏倚するための偏倚手段が設けられており、
    前記押圧部材の前記第2押圧部が前記移動体に作用すると、前記偏倚手段の偏倚力に抗して前記移動体が前記支持プレート本体に対して相対的に移動され、これによって、前記プローブの先端部が前記先端保持プレートから突出して検査すべき半導体デバイスの端子部に電気的にコンタクトされることを特徴とする半導体デバイス用検査ソケット。
  3. 前記蓋本体と前記調整ねじの頭部との間には、前記調整ねじの軸部を被嵌してスリーブ部材が装着され、前記スリーブ部材は、前記頭部に作用して前記調整ねじの所定位置を超える移動を阻止することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体デバイス用検査ソケット。
  4. 前記押圧部材には偏倚ばねが装着され、前記偏倚ばねは前記押圧部材を前記蓋本体側に弾性的に偏倚することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体デバイス用検査ソケット。
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