JP4784695B2 - 磁気ヘッドサスペンションおよび製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、この方法では、金属パッドの開孔部に金属接続層を電解メッキする際に、金属支持体から金属導体層までメッキが成長した時点で、開孔部以外の露出している金属導体層表面からもメッキが成長するため、レジストを剥離すると金属導体層表面よりもメッキにより形成された金属接続層が突き出た形状となり、磁気ヘッドの実装において支障をきたすという問題があった。
金属支持体上に絶縁層を介して配線層が積層された基材において、
該絶縁層と配線層を貫通する開口を形成し金属支持体表面を露出させる工程と、
上記配線層の層表面を露出させずに上記配線層の開口部を露出させるレジスト層を形成する工程と、
上記金属支持体から給電して金属メッキし、導体接続材を形成する工程と、
を有することを特徴とするサスペンション用基板の製造方法である。
金属支持体上に絶縁層を介して配線層が積層され、該絶縁層と配線層を開口し金属支持体表面を露出するように開口部を形成した配線付き基材を準備する工程と、
上記配線層の上記開口部周辺の高さを他の配線層よりも低くなるように形成する工程と、
上記開口及び開口周辺部に金属メッキすることで、金属支持体層と配線層を接続する導体接続材を形成する工程と、
を有することを特徴とするサスペンション用基板の製造方法である。
上記開口部周辺の配線層の高さを他の配線層よりも低く形成する工程は、
上記配線層の開口部及び上記開口部周辺を除いてドライフィルムレジストを形成し、エッチングすることにより形成することを特徴とする要旨の第14に記載のサスペンション用基板の製造方法である
上記導体接続材を形成する工程は、上記配線層の層表面を露出させずに上記配線層の開口部及び開口周辺部を露出させるレジスト層を形成するとともに、金属メッキを上記開口部及び配線層の開口周辺部まで形成することで、上記導体接続材の高さを配線層の高さと同一もしくはそれ以下になるように形成することを特徴とする要旨の第13乃至15のいずれかに記載のサスペンション用基板の製造方法である。
また、上記導体接続材に突出部がないため、磁気ヘッドスライダーの金属支持体に対する平行性を保持し実装することができ、
本発明のサスペンション用基板をハードディスクドライブに用いた場合、データの読み取りおよび書き込みの精度が高いものとすることができる。
まず、本発明のサスペンション用基板について説明する。本発明のサスペンション用基板は、金属支持体上に絶縁層を介して配線層が積層されており、上記絶縁層と配線層を貫通する開口を有し、上記開口により露出する金属支持体の表面部と、上記配線層の上記開口内面部を接続し、上記配線層の層表面に接続部を持たない導体接続材を設けたことを特徴とする態様(第1態様)と、金属支持体上に絶縁層を介して配線層が積層されており、上記絶縁層と配線層を貫通する開口を有し、上記開口に接する配線層には他の配線層の表面より低く形成された開口周辺部を有し、上記開口により露出する上記金属支持体の表面部と、上記配線層を接続する導体接続材を設けたことを特徴とする態様(第2態様)に分けることができる。以下、本発明のサスペンション用基板を各態様に分けて説明する。
まず、本発明のサスペンション用基板の第1態様について説明する。本態様のサスペンション用基板は、金属支持体上に絶縁層を介して配線層が積層されており、上記絶縁層と配線層を貫通する開口を有し、上記開口により露出する金属支持体の表面部と、上記配線層の上記開口内面部を接続し、上記配線層の層表面に接続部を持たない導体接続材を設けたことを特徴とする態様である。
2+X3の範囲を満たす高さで形成されていることを示している。なかでもX2+(X3)/2≦Y≦X2+X3の範囲を満たす高さで導体接続材4が形成されていることが好ましい。なぜなら、上記範囲の高さで、導体接続材4を形成すれば、より接続信頼性が向上するからである。
本態様に用いられる配線層は、絶縁層上に形成されるものである。本発明のサスペンション用基板をハードディスクドライブに用いた場合に、上記配線層は、スライダーを介してディスクに書き込まれるデータや、ディスクから読み出されたデータを、電気信号として伝送するための信号用配線層であり、磁気ヘッドスライダーに溜まる電荷を金属支持体に逃すほか、上記信号用配線に含まれるノイズを低減させるための接地用配線層である。
また、上記保護めっき層の膜厚としては、耐食性を確保できれば限定されるものではないが、5μm以下であることが好ましく、なかでも1μm〜2μmの範囲内であることが好ましい。
また、上記配線層は、上記保護めっき層に比べ絶縁信頼性により優れたカバーレイにより部分的に被覆されるものとしても良い。
本態様に用いられる導体接続材は、金属支持体の表面と上記配線層を接続するものである。上記導体接続材は、グランド端子であることのほか、信号伝送用端子であることを特徴とする。
なお、これらの材料は、XPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy)により同定することができる。
これにより接続不良による歩留まりの低下を防ぐことができ、ハードディスクドライブ等に用いた場合には、上記スライダーを介したデータの読み取り等を安定的に行うことができるものとすることができる。
本発明に用いられる絶縁層は、金属支持体上に形成されるものである。
本発明に用いられる金属支持体は、導電性を有し、さらにサスペンション用途に用いられるため、通常、適度なばね性を有するものである。
次に、本発明のサスペンション用基板の第2態様について説明する。本態様のサスペンション用基板は、金属支持体上に絶縁層を介して配線層が積層されており、上記絶縁層と配線層を貫通する開口を有し、上記開口に接する配線層には他の配線層の表面より低く形成された開口周辺部を有し、上記開口により露出する上記金属支持体の表面部と、上記配線層を接続する導体接続材を設けたことを特徴とする態様である。
次に、本発明のサスペンションについて説明する。本発明のサスペンションは、上記サスペンション用基板を含むことを特徴とするものである。
ここで、上記サスペンション用基板は、上記「A.サスペンション用基板」の項に記載のサスペンション用基板である。
次に、本発明のヘッド付サスペンションについて説明する。本発明のヘッド付サスペンションは、上記サスペンションと、上記サスペンション上に搭載された磁気ヘッドスライダーとを有することを特徴とするものである。
ここで、上記サスペンションは、上記「B.サスペンション」の項に記載のサスペンションである。
なお、図9中の符号については、図8のものと同一のものである。
上記サスペンションとしては、上記「B.サスペンション」の項に記載の内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、本発明のハードディスクドライブについて説明する。本発明のハードディスクドライブは、上記ヘッド付サスペンションを含むことを特徴とするものである。
ここで、上記ヘッド付サスペンションは、上記「C.ヘッド付サスペンション」の項に記載のサスペンションである。
このようなヘッド付サスペンションとしては、上記「C.ヘッド付サスペンション」の項に記載の内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、本発明の回路基板について説明する。本発明の回路基板は、第一金属層、絶縁層および第二金属層がこの順に積層された基本構造を備え、上記第一金属層の一部を構成する第一金属部と、上記絶縁層の一部を構成し、上記第一金属部が露出するように形成された絶縁層開口部を有する絶縁部と、上記第二金属層の一部を構成し、上記絶縁層開口部から第一金属部が露出するように形成された第二金属層開口部を有する第二金属部と、上記絶縁層開口部および上記第二金属層開口部を介して、上記第一金属部および上記第二金属部を電気的に接続するめっきからなるビア端子とを有するビア部を備え、上記ビア端子が素子を実装するための素子実装領域内またはその近傍に形成された回路基板であって、上記第二金属部は上記第二金属層開口部の端部に沿って薄肉部を有し、上記薄肉部の頂部表面は上記ビア端子により覆われ、上記ビア端子が、上記ビア部(上記ビア端子を除く)から突出しない形状であることを特徴とするものである。
以下、本発明の回路基板について、回路基板の部材と、回路基板の構成とに分けて説明する。
まず、本発明の回路基板の部材について説明する。本発明の回路基板は、第一金属層、絶縁層および第二金属層がこの順に積層された基本構造を有するものである。さらに、本発明の回路基板は、第一金属部、絶縁部、第二金属部、ビア端子を少なくとも有するビア部を備えるものである。
本発明における第一金属層および第二金属層は、導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、回路基板の種類に応じて適宜選択されるものである。なお、本発明においては、第一金属層の中でも、ビア部を構成する部分を第一金属部と称する。同様に、第二金属層の中でも、ビア部を構成する部分を第二金属部と称する。
本発明における絶縁層は、第一金属層および第二金属層の間に形成されるものである。絶縁層の材料としては、所望の絶縁性を発揮することができれば特に限定されるものではない。例えば、本発明の回路基板がサスペンション用基板である場合、絶縁層の材料として、例えばポリイミド(PI)等を用いることができる。また、絶縁層の厚さは、例えば5μm〜10μmの範囲内である。
本発明におけるビア端子は、ビア部において、第一金属部および第二金属部を電気的に接続するめっきからなるものである。ビア端子の材料としては、例えばニッケル(Ni)、銀(Ag)、金(Au)および銅(Cu)等を挙げることができ、中でもニッケル(Ni)が好ましい。導電性および耐腐食性に優れ、かつ、安価だからである。特にニッケルを用いて、電解めっき法によりビア端子を形成する場合、用いられる電解Niめっき浴としては、例えば、ワット浴およびスルファミン酸浴等を挙げることができる。なお、これらのめっき浴には、適宜、添加剤を用いることにより、光沢度や皮膜応力を調整することができる。
また、本発明の回路基板は、第二金属層上に、カバー層を有していても良い。カバー層を設けることで、露出する絶縁層や第二金属層を保護することができる。カバー層の材料としては、例えばポリイミド等を挙げることができる。また、カバー層の材料は、感光性樹脂であっても良く、非感光性樹脂であっても良い。カバー層の厚さとしては、例えば2μm〜30μmの範囲内であり、中でも4μm〜15μmの範囲内であることが好ましい。なお、本発明においては、カバー層の中でも、ビア部を構成する部分をカバー部と称する。
次に、本発明の回路基板の構成について説明する。本発明の回路基板は、第一金属層、絶縁層および第二金属層がこの順に積層された基本構造を有する。さらに、上述したように、第二金属層上に、カバー層が形成されていても良い。また、第一金属層および第二金属層の間には、少なくとも絶縁層が一層形成されていれば良い。そのため、第一金属層および第二金属層の間は、絶縁層のみを有する単層構造であっても良く、絶縁層とその他の金属層とを有する複層構造であっても良い。なお、後者の場合は、通常、複数の絶縁層を有する。
本発明の回路基板は、上述した部材および構成を有するものである。さらに、上記のように、本発明の回路基板は、素子実装領域を有する。素子実装領域に実装される素子としては、例えば、磁気ヘッドスライダ、アクチュエータ、半導体等を挙げることができる。また、上記アクチュエータは、磁気ヘッドを有するものであっても良く、磁気ヘッドを有しないものであっても良い。
次に、本発明の回路基板の製造方法について説明する。本発明の回路基板の製造方法は、第一金属層、絶縁層および第二金属層がこの順に積層された基本構造を備え、上記第一金属層の一部を構成する第一金属部と、上記絶縁層の一部を構成し、上記第一金属部が露出するように形成された絶縁層開口部を有する絶縁部と、上記第二金属層の一部を構成し、上記絶縁層開口部から第一金属部が露出するように形成された第二金属層開口部を有する第二金属部と、上記絶縁層開口部および上記第二金属層開口部を介して、上記第一金属部および上記第二金属部を電気的に接続するめっきからなるビア端子とを有するビア部を備え、上記ビア端子が素子を実装するための素子実装領域内またはその近傍に形成された回路基板の製造方法であって、上記第一金属部、上記絶縁部および上記第二金属部を有し、上記第二金属部には上記第二金属層開口部の端部に沿って薄肉部が形成され、上記第二金属部上に上記ビア部を形成する際のめっきをマスクするマスク部を有するビア設置部を備えた被めっき部材を形成する被めっき部材形成工程と、上記被めっき部材の第一金属部からの給電によってめっきを成長させることにより、上記ビア端子を形成するめっき工程と、を有し、上記めっき工程の際に、上記薄肉部の頂部表面を上記ビア端子により覆い、かつ、上記ビア端子を上記ビア部(上記ビア端子を除く)から突出しない形状とすることを特徴とするものである。
以下、本発明の回路基板の製造方法について、工程毎に説明する。
まず、本発明における被めっき部材形成工程について説明する。本工程は、上記第一金属部、上記絶縁部および上記第二金属部を有し、上記第二金属部には上記第二金属層開口部の端部に沿って薄肉部が形成され、上記第二金属部上に上記ビア部を形成する際のめっきをマスクするマスク部を有するビア設置部を備えた被めっき部材を形成する工程である。
この場合における被めっき部材形成工程の一例としては、第一金属層、絶縁層および第二金属層がこの順に積層された積層体を用意する工程と、上記第二金属層のエッチングを行い、第二金属層開口部を有する第二金属部を形成する工程と、上記第二金属部上に、薄肉部を形成するための上記第二金属部の表面が露出する開口部を有するカバー部を形成する工程と、上記第二金属層開口部から露出する絶縁層のエッチングを行い、絶縁層開口部を有する絶縁部を形成する工程と、上記カバー部から露出する上記第二金属部のエッチングを行い、上記薄肉部を形成する工程と、を有するものを挙げることができる。
この場合における被めっき部材形成工程の一例としては、第一金属層、絶縁層および第二金属層がこの順に積層された積層体を用意する工程と、上記第二金属層のエッチングを行い、第二金属層開口部を有する第二金属部を形成する工程と、上記第二金属層開口部から露出する絶縁層のエッチングを行い、絶縁層開口部を有する絶縁部を形成する工程と、薄肉部を形成するための上記第二金属部の表面が露出する開口部を有するレジストパターンを形成し、露出する上記第二金属部のエッチングを行い、薄肉部を形成する工程と、上記薄肉部以外の上記第二金属部の表面上に、ドライフィルムレジスト部を形成する工程と、を有するものを挙げることができる。
次に、本発明におけるめっき工程について説明する。本工程は、上記被めっき部材の第一金属部からの給電によってめっきを成長させることにより、上記ビア端子を形成する工程である。さらに、本発明においては、めっき工程の際に、上記薄肉部の頂部表面を上記ビア端子により覆い、かつ、上記ビア端子を上記ビア部(上記ビア端子を除く)から突出しない形状とすることを一つの特徴とする。
本発明において、上述したDFR部をマスク部として用いた場合、上述した被めっき部材形成工程およびめっき工程の後に、通常DFR部を剥離するDFR部剥離工程を有する。また、本発明においては、金めっき部形成工程等を有していても良く、その際、ビア端子の表面に金めっき部を形成しても良い。また、ビア部以外の回路基板の製造方法については、一般的な回路基板の製造方法と同様である。
次に、本発明のサスペンション用基板について説明する。本発明のサスペンション用基板は、上述した回路基板であることを特徴とするものである。
次に、本発明のサスペンションについて説明する。本発明のサスペンションは、上述したサスペンション用基板を含むことを特徴とするものである。
次に、本発明の素子付サスペンションについて説明する。本発明の素子付サスペンションは、上述したサスペンションと、上記サスペンションの素子実装領域に実装された素子と、を有することを特徴とするものである。
次に、本発明のハードディスクドライブについて説明する。本発明のハードディスクドライブは、上述した素子付サスペンションを含むことを特徴とするものである。
な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
図6は本発明の磁気ヘッドサスペンションの第1の実施例を説明する説明図である。
図6(a)は本発明で使用するCu(銅)/PI(ポリイミド)/SUS(ステンレススチール)の3層材を示す。金属支持体1は厚み20μmのSUS304材、絶縁層2は厚さ10μmのポリイミド、配線層3は厚み9μmの電解銅であり、この順に積層された積層体を用いた。
図6(b)は配線層3上にDFR(ドライフィルムレジスト)8aを製版した状態を示す。DFRの標準的な条件でパターン露光、現像処理を行い、導体接続材を形成する開口の径が約70μmとなる様パターニングする。
図6(c)は塩化鉄エッチング液で配線層3をエッチングして開口を形成した状態を示す。
図6(d)は水酸化ナトリウム溶液にてDFRを剥膜した状態を示す。
図6(e)は配線層3上に2回目のDFR8aを製版した状態を示す。DFRの開口径は配線層3に形成した開口径より20um大きく設定する。
図6(f)は2回目のエッチングをした状態を示す。DFR製版で露出した開口周辺部
を硫酸と過酸化水素水を含むエッチング液で4.5μmの深さでエッチングし、凹部を形成する。エッチングは等方的に進行するためサイドエッチングが入って凹部が形成され、DFR開口の周囲はオーバーハング状態となる。
図6(g)は配線層3をマスクにして絶縁層2をエッチングして開口部7を形成した状態を示す。これにより金属支持体1の表面を露出した開口が得られる。
図6(h)はDFRを剥膜した状態を示す。
図6(j)は導体接続材4となるNiメッキをするためにDFRを製版した状態を示す。DFRの開口は配線層表面5が露出しないよう開口内周が配線層3の凹部に位置するよう設定する。これにより導体接続材4は配線層表面5には接続せず配線層3の開口周辺部60と接続する。
図6(k)は導体接続材4をNiメッキで形成した状態を示す。Niメッキは金属支持体1に給電して行う。Niメッキは開口部7で露出した金属支持体1の表面に析出し、厚さが絶縁層2と等しくなった時点で配線層3と導通し、配線層3の露出面にもメッキが成長する。メッキの厚さは導体接続材表面6の高さが配線層表面5と等しくなるように設定する。
図6(l)はDFRを剥膜し導体接続材4の形成が完成した状態を示す。
図7は本発明の磁気ヘッドサスペンションの第2の実施例を説明する説明図である。
図7(a)は図6(h)と同じ状態の基材を示す。
図7(b)は導体接続材4となるCuメッキをするためにDFR8aを製版した状態を示す。DFRの開口は配線層表面5が露出しないよう開口内周が配線層3の凹部に位置するよう設定する。これにより導体接続材4は配線層表面5には接続せず配線層3の開口周辺部60と接続する。
図7(c)は導体接続材4をCuメッキで形成した状態を示す。Cuメッキは金属支持体1に給電して行う。Cuメッキは開口部7で露出した金属支持体1の表面に析出し、厚さが絶縁層2と等しくなった時点で配線層3と導通し、配線層3の露出面にもメッキが成長する。メッキの厚さは導体接続材表面6の高さが配線層表面5と等しくなるように設定する。
図7(d)はDFRを剥膜した状態を示す。
図7(e)は金属支持体1の下面にDFRによるマスキングをした状態を示す。
図7(f)は配線層3に金メッキ層9形成した状態を示す。
図7(g)はDFRによるマスキングを剥膜しCuメッキによる導体接続材4の形成が完成した状態を示す。
まず、図23(a)に示す3層材を用意した。ここで、第一金属層101bは厚さ20μmのSUS304であり、絶縁層102bは厚さ10μmのポリイミド層であり、第二金属層103bは厚さ12μmの電解銅箔である。次に、図23(b)〜(d)に示すように、第二金属層103bのエッチング、ポリイミドからなるカバー部106の形成、絶縁層102bのエッチングを行い、図25に示すように、薄肉部を形成する前の被めっき部材201bを得た。絶縁層開口部102a、第二金属層開口部103a、開口部106aは、いずれも平面形状が円状の開口部であり、開口径は、それぞれ70μm、70μm、95μmであった。
<エッチング条件>
・処理液 :硫酸水素カリウム系溶液(150g/l)
:硫酸(10ml/l)
・液温 :30℃、25℃
・処理時間:1分、2分、3分、5分
製造例に記載した処理温度30℃、処理時間2分の条件で薄肉部を形成した被めっき部材に、Niめっきからなるビア端子(グランド端子)を形成した。Niめっきは下記条件で行った。
<めっき条件>
・めっき浴:スルファミン酸Niめっき浴
・めっき方法:電解浸漬めっき(0.2A、14分)
Claims (23)
- 金属支持体上に絶縁層を介して配線層が積層された磁気ヘッドサスペンション用基板において、該磁気ヘッドサスペンション用基板は前記絶縁層と配線層を貫通する開口を有し、該開口に接する配線層には他の配線層の表面より低く形成された開口周辺部を有し、前記開口により露出する前記金属支持体の表面部と、前記配線層を接続する導体接続材を設け、前記導体接続材の高さは、前記配線層の層表面と同一もしくはそれ以下であることを特徴とするサスペンション用基板。
- 前記開口周辺部は、エッチングにより他の配線層の表面より低く形成されることを特徴とする請求項1記載のサスペンション用基板。
- 前記配線層が2層の導体層により構成され、前記絶縁層と配線層を貫通する開口の配線層の開口は、前記2層の導体層の下層の開口と、該下層の開口より大きい上層の開口により形成されることにより、前記開口周辺部が他の配線層の表面より低く形成されることを特徴とする請求項1記載のサスペンション用基板。
- 前記導体接続材と前記配線層の接続は、配線層の層表面より低い部分のみで行われていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサスペンション用基板。
- 前記導体接続材が金属メッキにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のサスペンション用基板。
- 前記金属メッキがニッケルメッキであることを特徴とする請求項5記載のサスペンション用基板。
- 前記導体接続材がグランド端子又は信号伝送端子であることを特徴とする請求項1乃至6記載のサスペンション用基板。
- 請求項1乃至7の何れかの請求項に記載のサスペンション基板を用いたことを特徴とするサスペンション。
- 請求項8に記載のサスペンションと、該サスペンション上に搭載された磁気ヘッドスライダーを有することを特徴とするヘッド付サスペンション。
- 請求項9記載のヘッド付サスペンションを用いたことを特徴とするハードディスクドライブ。
- 金属支持体上に絶縁層を介して配線層が積層され、該絶縁層と配線層を開口し金属支持体表面を露出するように開口部を形成した配線付き基材を準備する工程と、
前記配線層の前記開口部周辺の高さを他の配線層よりも低くなるように形成する工程と、
前記開口及び開口周辺部に金属メッキすることで、金属支持体層と配線層を接続する導体接続材を形成する工程と、
を有し、
前記導体接続材の高さを、前記配線層の層表面と同一もしくはそれ以下にすることを特徴とするサスペンション用基板の製造方法。 - 前記開口部周辺の配線層の高さを他の配線層よりも低く形成する工程は、
前記配線層の開口部及び前記開口部周辺を除いてドライフィルムレジストを形成し、エッチングすることにより形成することを特徴とする請求項11記載のサスペンション用基板の製造方法。 - 前記導体接続材を形成する工程は、前記配線層の層表面を露出させずに前記配線層の開口部及び開口周辺部を露出させるレジスト層を形成するとともに、金属メッキを前記開口部及び配線層の開口周辺部まで形成することで、前記導体接続材の高さを配線層の高さと同一もしくはそれ以下になるように形成することを特徴とする請求項11または請求項12に記載のサスペンション用基板の製造方法。
- 第一金属層、絶縁層および第二金属層がこの順に積層された基本構造を備え、
前記第一金属層の一部を構成する第一金属部と、前記絶縁層の一部を構成し、前記第一金属部が露出するように形成された絶縁層開口部を有する絶縁部と、前記第二金属層の一部を構成し、前記絶縁層開口部から第一金属部が露出するように形成された第二金属層開口部を有する第二金属部と、前記絶縁層開口部および前記第二金属層開口部を介して、前記第一金属部および前記第二金属部を電気的に接続するめっきからなるビア端子とを有するビア部を備え、
前記ビア端子が素子を実装するための素子実装領域内またはその近傍に形成された回路基板であって、
前記第二金属部は前記第二金属層開口部の端部に沿って薄肉部を有し、前記薄肉部の頂部表面は前記ビア端子により覆われ、
前記ビア端子が、前記ビア部(前記ビア端子を除く)から突出しない形状であることを特徴とする回路基板。 - 前記ビア部は、前記第二金属部上に、前記ビア端子が露出するように形成された開口部を有するカバー部を備えていることを特徴とする請求項14に記載の回路基板。
- 前記カバー部の開口部の端部は、前記薄肉部により形成される外側端部よりも内側に位置していることを特徴とする請求項15に記載の回路基板。
- 請求項14から請求項16までのいずれかの請求項に記載の回路基板であることを特徴とするサスペンション用基板。
- 請求項17に記載のサスペンション用基板を含むことを特徴とするサスペンション。
- 請求項18に記載のサスペンションと、前記サスペンションの素子実装領域に実装された素子と、を有することを特徴とする素子付サスペンション。
- 請求項19に記載の素子付サスペンションを含むことを特徴とするハードディスクドライブ。
- 第一金属層、絶縁層および第二金属層がこの順に積層された基本構造を備え、
前記第一金属層の一部を構成する第一金属部と、前記絶縁層の一部を構成し、前記第一金属部が露出するように形成された絶縁層開口部を有する絶縁部と、前記第二金属層の一部を構成し、前記絶縁層開口部から第一金属部が露出するように形成された第二金属層開口部を有する第二金属部と、前記絶縁層開口部および前記第二金属層開口部を介して、前記第一金属部および前記第二金属部を電気的に接続するめっきからなるビア端子とを有するビア部を備え、
前記ビア端子が素子を実装するための素子実装領域内またはその近傍に形成された回路基板の製造方法であって、
前記第一金属部、前記絶縁部および前記第二金属部を有し、前記第二金属部には前記第二金属層開口部の端部に沿って薄肉部が形成され、前記第二金属部上に前記ビア部を形成する際のめっきをマスクするマスク部を有するビア設置部を備えた被めっき部材を形成する被めっき部材形成工程と、
前記被めっき部材の第一金属部からの給電によってめっきを成長させることにより、前記ビア端子を形成するめっき工程と、を有し、
前記めっき工程の際に、前記薄肉部の頂部表面を前記ビア端子により覆い、かつ、前記ビア端子を前記ビア部(前記ビア端子を除く)から突出しない形状とすることを特徴とする回路基板の製造方法。 - 前記マスク部が、カバー部であることを特徴とする請求項21に記載の回路基板の製造方法。
- 前記マスク部が、ドライフィルムレジスト部であることを特徴とする請求項21に記載の回路基板の製造方法。
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