JP4783662B2 - 光路差増倍装置 - Google Patents
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Description
そして、レーザ干渉測長機の測長精度や測長分解能を向上させるために、分割されたレーザ光の光路差を増倍させる光路差増倍装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
レーザ干渉測長機200は、反射体160a(キューブコーナプリズム160)によって反射された一方の反射レーザ光と、レーザ干渉器本体4から出力されて干渉器本体が有する図示しないキューブコーナプリズムによって反射された他方の反射レーザ光とをレーザ干渉器本体4において検知し、それら反射レーザ光の光路長が異なることに伴い生じる干渉縞を測定するようにして移動台3の移動量を検出し、図示しない電子計測部でデータ処理を施すことによって、所定の対象物を測長することが可能になっている。なお、このレーザ干渉測長機200の場合、レーザ干渉器本体4における分解能がシステムとして完成されているために、その分解能が固定されていることがある。
この光路差増倍装置150に向けてレーザ干渉器本体4から出射されたレーザ光は、第1の直角プリズム110に入射して2回反射されて第2の直角プリズム120に向かい、その第2の直角プリズム120で2回反射されて第1の直角プリズム110に向かう、ということを繰り返し、第2の直角プリズム120の斜辺面に備えられている平面反射鏡130に到達する。そして、レーザ光はその平面反射鏡130によって反射されることによって、元の光路をたどるようにレーザ干渉器本体4に向かい、レーザ干渉器本体4において検知される。
このように光路差増倍装置150の第1の直角プリズム110と第2の直角プリズム120との間をレーザ光が往復する回数が増すことによって、一方のレーザ光の光路長が増し、他方のレーザ光との光路差が増倍することとなり、レーザ干渉測長機の測長分解能が向上するようになっている。
また、光路差増倍装置150において、所望する光路の増倍数を得るためには、直角プリズム110,120の斜辺寸法Lや、対向する一対の直角プリズム110,120間のずれ量S(直角プリズム110,120の斜辺面に沿った方向へのシフト量S)や、レーザ光の直径Dなどを綿密に考慮した光学的設計が必要であるため、ユーザが任意の増倍数に設計変更することは困難であった。
レーザ干渉器のレーザ光源から出力されるレーザ光が分割されてなる一方のレーザ光を、他方のレーザ光とは異なる光路を通過させる光路差増倍装置であって、
前記レーザ光源から出力された一方のレーザ光の出射方向に対して垂直に斜辺面が向けられた複数の直角プリズムが、その斜辺面が面一となるように並列に配置された第1反射体と、
前記第1反射体の直角プリズムの斜辺面と平行に対向するように斜辺面が向けられた複数の直角プリズムが、その斜辺面が面一となるように並列に配置された第2反射体と、を備え、
前記第1反射体に入射されたレーザ光を前記第2反射体に向けて反射し、前記第2反射体に入射されたレーザ光を前記第1反射体に向けて反射することを繰り返す際に、前記第1反射体の直角プリズムが前記第2反射体に向けて反射したレーザ光は第2反射体によって反射されてその直角プリズムに隣接する直角プリズムに入射され、前記第2反射体の直角プリズムが前記第1反射体に向けて反射したレーザ光は第1反射体によって反射されてその直角プリズムに隣接する直角プリズムに入射されるように、前記第1反射体と前記第2反射体の間を往復する光路を進むレーザ光を、前記第1反射体と前記第2反射体の少なくとも一方に備えられ、前記第1反射体または前記第2反射体の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に備えられて、前記レーザ光を反射する配置が切り替えられるキューブコーナプリズムによって、そのレーザ光が元の光路をたどって戻るように反射することを特徴とする。
前記キューブコーナプリズムは、前記第1反射体における複数の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に備えられ、前記第1反射体の直角プリズムに向かう前記レーザ光を前記第2反射体に向けて反射する配置が切り替えられることを特徴とする。
前記キューブコーナプリズムは、前記第2反射体における複数の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に備えられ、前記第2反射体の直角プリズムに向かう前記レーザ光を前記第1反射体に向けて反射する配置が切り替えられることを特徴とする。
前記第1反射体における複数の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に前記第1反射体に備えられる第1のキューブコーナプリズムと、前記第2反射体における複数の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に前記第2反射体に備えられる第2のキューブコーナプリズムと、を備え、
前記第1のキューブコーナプリズムは、前記第1反射体の直角プリズムに向かう前記レーザ光を前記第2反射体に向けて反射する配置が切り替えられ、前記第2のキューブコーナプリズムは、前記第2反射体の直角プリズムに向かう前記レーザ光を前記第1反射体に向けて反射する配置が切り替えられることを特徴とする。
即ち、第1反射体と第2反射体の間の1往復の光路長を基準として、レーザ光を第1反射体と第2反射体の間を所望する回数往復させることによって、レーザ光の光路長を増倍することができるので、その光路差増倍装置において所望する光路差増倍数に切り替えることが可能になる。
また、第1反射体が第2反射体に向けて反射したレーザ光が、その第2反射体によって再度反射されて第1反射体の直角プリズムに向かうレーザ光に対応する位置にキューブコーナプリズムの配置を切り替えて、キューブコーナプリズムがそのレーザ光を第2反射体に向けて反射することにより、レーザ光をレーザ干渉器に戻すことによって、第1反射体と第2反射体の間を3往復したことに相当する光路長とすることができる。
また、第2反射体が第1反射体に向けて反射したレーザ光が、その第1反射体によって再度反射されて第2反射体の直角プリズムに向かうレーザ光に対応する位置にキューブコーナプリズムの配置を切り替えて、キューブコーナプリズムがそのレーザ光を第1反射体に向けて反射することにより、レーザ光をレーザ干渉器に戻すことによって、第1反射体と第2反射体の間を4往復したことに相当する光路長とすることができる。
また、第1反射体が第2反射体に向けて反射したレーザ光が、その第2反射体によって再度反射されて第1反射体の直角プリズムに向かうレーザ光に対応する位置に第1のキューブコーナプリズムの配置を切り替えて、第1のキューブコーナプリズムがそのレーザ光を第2反射体に向けて反射することにより、レーザ光をレーザ干渉器に戻すことによって、第1反射体と第2反射体の間を3往復したことに相当する光路長とすることができる。
また、第2反射体が第1反射体に向けて反射したレーザ光が、その第1反射体によって再度反射されて第2反射体の直角プリズムに向かうレーザ光に対応する位置に第2のキューブコーナプリズムの配置を切り替えて、第2のキューブコーナプリズムがそのレーザ光を第1反射体に向けて反射することにより、レーザ光をレーザ干渉器に戻すことによって、第1反射体と第2反射体の間を4往復したことに相当する光路長とすることができる。
なお、本実施の形態においては、レーザ干渉測長機におけるレーザ光の光路差を増倍する光路差増倍装置について説明する。
なお、移動台3は、後述するレーザ光源41が出射するレーザ光の出射方向に沿って移動し、固定台6に対し接離可能に備えられている。
偏光ビームスプリッタ42は、入射されたレーザ光をP偏光とS偏光とに分離する光学部材である。なお、P偏光された一方のレーザ光は偏光ビームスプリッタ42を透過するように真っ直ぐに出射され、1/4波長板45を透過して円偏光に変換され、後述する光路差増倍装置50に向かう。S偏光された他方のレーザ光は偏光ビームスプリッタ42で90°曲げられるように反射されて出射され、1/4波長板46を透過して円偏光に変換され、キューブコーナプリズム43に向かう。また、後述する光路差増倍装置50によって反射された一方のレーザ光の反射レーザ光は、再び1/4波長板45を透過して円偏光からS偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ42で90°曲げられるように反射されて出射され、電子計測部44に向かい、一方、キューブコーナプリズム43によって反射された他方のレーザ光の反射レーザ光は、再び1/4波長板46を透過して円偏光からP偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ42を透過して電子計測部44に向かう。
キューブコーナプリズム43は、偏光ビームスプリッタ42から出射された他方のレーザ光を偏光ビームスプリッタ42側に戻すように反射する光学部材である。
電子計測部44は、後述する光路差増倍装置50における光路を通過した一方のレーザ光の反射レーザ光と、キューブコーナプリズム43側を通過した他方のレーザ光の反射レーザ光とを検知し、それら反射レーザ光の光路長が異なることに伴い生じる干渉縞を測定するようにして移動台3の移動量を検出し、その検出した移動量に所定のデータ処理を施すことによって、所定の対象物の測長を実行する。
なお、レーザ干渉器本体4の構成や動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
移動反射体1は、図3に示すように、基台10と、基台10に配設される複数の直角プリズム(11,12,13,14,15)と、基台10上に移動可能に備えられる第1のキューブコーナプリズム16等を備えている。
固定反射体2は、図3に示すように、基台20と、基台20に配設される複数の直角プリズム(21,22,23,24)と、基台20上に移動可能に備えられる第2のキューブコーナプリズム26等を備えている。
第1直角プリズム11は、レーザ光源41から出射された一方のレーザ光が入射されるように、レーザ光源41(レーザ干渉器本体4)に対向する位置に配置されている。そして、その第1直角プリズム11を基点とするように、第3直角プリズム12、第5直角プリズム13、第7直角プリズム14、第9直角プリズム15が隣接するように配列されている。
第1直角プリズム11を大きなサイズのプリズムとすることによって、第1直角プリズム11に入射されるレーザ光の光路と、第1直角プリズム11から出射されるレーザ光の光路との間隔を広くすることができるので、レーザ干渉器本体4と移動反射体1(第1直角プリズム11)との間のレーザ光の光路が固定反射体2に遮られないようにすることが可能になる。また、第1直角プリズム11に入射されるレーザ光の光路と、第1直角プリズム11から出射されるレーザ光の光路との間であって、レーザ光の光路が無い空間をキューブコーナプリズム16(後述するスライドハウジング16a)がレーザ光の光路を遮らないように退避するための退避位置(後述する退避位置50o)とすることが可能になる。
ネジ軸17は、支持部18のベアリングによって軸受けされており、ホイール19が廻されることに伴いその軸心を中心にして回転する。
そして、ネジ軸17が回転されることによって、ネジ軸17に軸支されているスライドハウジング16aに収容されているキューブコーナプリズム16が、基台10の案内溝10bに沿って案内されるように、ネジ軸17の軸方向に移動するようになっている。
なお、キューブコーナプリズム16の斜辺面(レーザ光の入出射面)は、レーザ干渉器本体4のレーザ光源41側であって固定反射体2側を向き、固定反射体2の直角プリズム(21〜24)の斜辺面と対向し、その直角プリズム(21〜24)の斜辺面と平行となるように配置されている。
第2直角プリズム21は、レーザ光源41から出射された一方のレーザ光が移動反射体1の第1直角プリズム11によって反射されたレーザ光が入射されるように、第1直角プリズム11に対向する位置に配置されている。そして、その第2直角プリズム21を基点とするように、第4直角プリズム22、第6直角プリズム23、第8直角プリズム24が隣接するように配列されている。
なお、固定反射体2の複数の直角プリズム(21〜24)は、移動反射体1における第1直角プリズム11以外の直角プリズム(12〜15)と同じサイズのプリズムである。
ネジ軸27は、支持部28のベアリングによって軸受けされており、ホイール29が廻されることに伴いその軸心を中心にして回転する。
そして、ネジ軸27が回転されることによって、ネジ軸27に軸支されているスライドハウジング26aに収容されているキューブコーナプリズム26が、基台20の案内溝20bに沿って案内されるように、ネジ軸27の軸方向に移動するようになっている。
なお、キューブコーナプリズム26の斜辺面(レーザ光の入出射面)は、移動反射体1側を向き、移動反射体1の直角プリズム(11〜15)の斜辺面と対向し、その直角プリズム(11〜15)の斜辺面と平行となるように配置されている。
次いで、矢印L2の向きのレーザ光は、固定反射体2の第2直角プリズム21に入射し、その第2直角プリズム21で2回反射されて180°方向が変換される。そして、第2直角プリズム21で反射されたレーザ光は、移動反射体1に矢印L3の向きで向かう。
次いで、矢印L3の向きのレーザ光は、移動反射体1の第3直角プリズム12に入射し、その第3直角プリズム12で2回反射されて180°方向が変換される。そして、第3直角プリズム12で反射されたレーザ光は、固定反射体2に矢印L4の向きで向かう。
そのキューブコーナプリズム26で反射されたレーザ光は、元の光路(L1〜L10)をたどって戻るように、第9直角プリズム15、第8直角プリズム24、第7直角プリズム14、第6直角プリズム23、第5直角プリズム13、第4直角プリズム22、第3直角プリズム12、第2直角プリズム21、第1直角プリズム11の順に反射されて、矢印L11,L12,L13,L14,L15,L16,L17,L18,L19,L20の順に光路を進み、レーザ干渉器本体4に到達する。
これは、レーザ干渉器本体4から出力されたレーザ光が、光路差増倍装置50の移動反射体1の1倍光路位置50aに配置されているキューブコーナプリズム16により反射されて、そのレーザ光がレーザ干渉器本体4と移動反射体1の間を1往復してレーザ干渉器本体4に戻ることに比べて、10倍長い光路を通ったことに相当する。
即ち、レーザ光を光路差増倍装置50内で10往復させて、移動反射体1と固定反射体2の間を10往復したことに相当させ、レーザ光の光路長を10倍にすることによって、光路差増倍数が10倍となるので、レーザ干渉測長機100(レーザ干渉器本体4)の分解能が光学的に10倍高められたこととなる。
また、固定反射体2の6倍光路位置50fにキューブコーナプリズム26を配置して、レーザ干渉器本体4のレーザ光源41からレーザ光を出力すると、そのレーザ光は、移動反射体1と固定反射体2の間を6往復したことに相当するように光路差増倍装置50内で6往復してレーザ干渉器本体4に戻り、光路差増倍数が6倍となるので、レーザ干渉測長機100(レーザ干渉器本体4)の分解能が光学的に6倍高められる。
また、固定反射体2の4倍光路位置50dにキューブコーナプリズム26を配置して、レーザ干渉器本体4のレーザ光源41からレーザ光を出力すると、そのレーザ光は、移動反射体1と固定反射体2の間を4往復したことに相当するように光路差増倍装置50内で4往復してレーザ干渉器本体4に戻り、光路差増倍数が4倍となるので、レーザ干渉測長機100(レーザ干渉器本体4)の分解能が光学的に4倍高められる。
また、固定反射体2の2倍光路位置50bにキューブコーナプリズム26を配置して、レーザ干渉器本体4のレーザ光源41からレーザ光を出力すると、そのレーザ光は、移動反射体1と固定反射体2の間を2往復したことに相当するように光路差増倍装置50内で2往復してレーザ干渉器本体4に戻り、光路差増倍数が2倍となるので、レーザ干渉測長機100(レーザ干渉器本体4)の分解能が光学的に2倍高められる。
また、移動反射体1の7倍光路位置50gにキューブコーナプリズム16を配置して、レーザ干渉器本体4のレーザ光源41からレーザ光を出力すると、そのレーザ光は、移動反射体1と固定反射体2の間を7往復したことに相当するように光路差増倍装置50内で7往復してレーザ干渉器本体4に戻り、光路差増倍数が7倍となるので、レーザ干渉測長機100(レーザ干渉器本体4)の分解能が光学的に7倍高められる。
また、移動反射体1の5倍光路位置50eにキューブコーナプリズム16を配置して、レーザ干渉器本体4のレーザ光源41からレーザ光を出力すると、そのレーザ光は、移動反射体1と固定反射体2の間を5往復したことに相当するように光路差増倍装置50内で5往復してレーザ干渉器本体4に戻り、光路差増倍数が5倍となるので、レーザ干渉測長機100(レーザ干渉器本体4)の分解能が光学的に5倍高められる。
また、移動反射体1の3倍光路位置50cにキューブコーナプリズム16を配置して、レーザ干渉器本体4のレーザ光源41からレーザ光を出力すると、そのレーザ光は、移動反射体1と固定反射体2の間を3往復したことに相当するように光路差増倍装置50内で3往復してレーザ干渉器本体4に戻り、光路差増倍数が3倍となるので、レーザ干渉測長機100(レーザ干渉器本体4)の分解能が光学的に3倍高められる。
なお、移動反射体1の1倍光路位置50aにキューブコーナプリズム16を配置して、レーザ干渉器本体4のレーザ光源41からレーザ光を出力すると、そのレーザ光はレーザ干渉器本体4と移動反射体1との間を1往復してレーザ干渉器本体4に戻るので、この際の光路差増倍数(1倍)がレーザ干渉測長機100(レーザ干渉器本体4)の分解能の基準となる。
つまり、光路差増倍装置50の移動反射体1におけるキューブコーナプリズム16(スライドハウジング16a)の配置と、光路差増倍装置50の固定反射体2におけるキューブコーナプリズム26(スライドハウジング26a)の配置を切り替えることによって、所望する光路差増倍数に切り替えることができ、その光路差増倍数に応じて、レーザ干渉測長機100の測長分解能を向上させることができる。
11 第1直角プリズム
12 第3直角プリズム
13 第5直角プリズム
14 第7直角プリズム
15 第9直角プリズム
16 キューブコーナプリズム(第1のキューブコーナプリズム)
16a スライドハウジング
17 ネジ軸
2 固定反射体(第2反射体)
21 第2直角プリズム
22 第4直角プリズム
23 第6直角プリズム
24 第8直角プリズム
26 キューブコーナプリズム(第2のキューブコーナプリズム)
26a スライドハウジング
27 ネジ軸
3 移動台
4 レーザ干渉器本体(レーザ干渉器)
41 レーザ光源
42 偏光ビームスプリッタ
43 キューブコーナプリズム
44 電子計測部
45 1/4波長板
46 1/4波長板
5 案内部材
6 固定台
50 光路差増倍装置
100 レーザ干渉測長機(レーザ干渉器)
Claims (4)
- レーザ干渉器のレーザ光源から出力されるレーザ光が分割されてなる一方のレーザ光を、他方のレーザ光とは異なる光路を通過させる光路差増倍装置であって、
前記レーザ光源から出力された一方のレーザ光の出射方向に対して垂直に斜辺面が向けられた複数の直角プリズムが、その斜辺面が面一となるように並列に配置された第1反射体と、
前記第1反射体の直角プリズムの斜辺面と平行に対向するように斜辺面が向けられた複数の直角プリズムが、その斜辺面が面一となるように並列に配置された第2反射体と、を備え、
前記第1反射体に入射されたレーザ光を前記第2反射体に向けて反射し、前記第2反射体に入射されたレーザ光を前記第1反射体に向けて反射することを繰り返す際に、前記第1反射体の直角プリズムが前記第2反射体に向けて反射したレーザ光は第2反射体によって反射されてその直角プリズムに隣接する直角プリズムに入射され、前記第2反射体の直角プリズムが前記第1反射体に向けて反射したレーザ光は第1反射体によって反射されてその直角プリズムに隣接する直角プリズムに入射されるように、前記第1反射体と前記第2反射体の間を往復する光路を進むレーザ光を、前記第1反射体と前記第2反射体の少なくとも一方に備えられ、前記第1反射体または前記第2反射体の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に備えられて、前記レーザ光を反射する配置が切り替えられるキューブコーナプリズムによって、そのレーザ光が元の光路をたどって戻るように反射することを特徴とする光路差増倍装置。 - 前記キューブコーナプリズムは、前記第1反射体における複数の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に備えられ、前記第1反射体の直角プリズムに向かう前記レーザ光を前記第2反射体に向けて反射する配置が切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の光路差増倍装置。
- 前記キューブコーナプリズムは、前記第2反射体における複数の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に備えられ、前記第2反射体の直角プリズムに向かう前記レーザ光を前記第1反射体に向けて反射する配置が切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の光路差増倍装置。
- 前記第1反射体における複数の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に前記第1反射体に備えられる第1のキューブコーナプリズムと、前記第2反射体における複数の直角プリズムの斜辺面に沿った方向に移動可能に前記第2反射体に備えられる第2のキューブコーナプリズムと、を備え、
前記第1のキューブコーナプリズムは、前記第1反射体の直角プリズムに向かう前記レーザ光を前記第2反射体に向けて反射する配置が切り替えられ、前記第2のキューブコーナプリズムは、前記第2反射体の直角プリズムに向かう前記レーザ光を前記第1反射体に向けて反射する配置が切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の光路差増倍装置。
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