JP4782848B2 - 反響成分除去システム及び反響成分の除去方法 - Google Patents

反響成分除去システム及び反響成分の除去方法 Download PDF

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Description

本発明は、反響成分除去システム及び反響成分の除去方法に関し、さらに詳細には、各々独立的に可変遅延される複数の適応アルゴリズムブロックを遅延帰還信号に選択的に適用することによって、複数の反響成分を並列に生成して入力信号から反響成分を効果的に除去できる反響成分除去システム及び除去方法に関する。
無線通信サービスの発展に伴い、電波陰影地域に通信サービスを拡大するための無線中継器の必要性が高まっている。ところが、無線中継器の場合に、受信信号r(t)と中継信号s(t)との周波数が同周波数であるため、図1に示すように、送信アンテナ部19から送信された中継信号s(t)の一部が、反響経路を介して反響成分e(t)として再度中継器10の受信アンテナ部11を介して帰還入力され、このような反響成分e(t)が中継器10の内部で増幅されて、結局、中継器10が発振されるという問題が発生する。
このような問題を解決するために、図2に示すように、受信信号を中間周波数変換13及びデジタル変換14してデジタル信号処理を行うことによって反響成分を除去するICS(Interference Canceller System)中継器が使用される。このとき、反響成分を除去するためには、適応アルゴリズムフィルタを使用することが通常である。適応アルゴリズムフィルタは、LMS、RLS、LSL、IIRフィルタ構造などがあるが、安定しかつ計算量が比較的少ないLMS系のアルゴリズムが最も広く使用される。
反響成分を除去するための適応フィルタを設計する際には、反響成分を除去するのに充分な数のフィルタタップを決定するのが重要である。理論的には、フィルタのタップ数を反響経路の最大遅延時間以上になるように設定すると、完全な反響成分の除去が可能になるが、この場合に、適応フィルタの構造が複雑になり、演算負担が増加し、エコーの少ない部分では、適応フィルタから発生する量子化雑音により信号の歪みがむしろ増加するという問題がある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、適応フィルタ部は、小さなフィルタタップを有する適応アルゴリズムブロックを複数備えて、各々の適応アルゴリズムブロックを独立的に遅延帰還信号の時間領域に離散的又は重複的に割り当てることによって、フィルタタップの無理な増加なしで最大遅延時間に近接した反響成分を容易に除去できる反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、入力信号と遅延帰還信号との相関演算により複数の遅延成分の遅延時間を獲得して、各適応アルゴリズムブロック別に備えられる複数の可変遅延手段により複数の反響成分を除去できる反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、反響成分が除去された信号の遅延信号に小さなフィルタタップを有する適応アルゴリズムブロックを適用して、基地局又は移動局から中継器まで到達する領域の多重経路によるフェージング成分を容易に除去できる反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、各信号間の相関演算により容易に各適応フィルタの反響除去率をモニターリングできる反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法を提供することにある。
最後に、本発明のさらに他の目的は、信号帯域以外の信号を選択的にマスキング(masking)する複素フィルタ及び出力信号のレベルを一定に維持するALCをさらに備えることによって、中継信号の歪み及び発振を防止できる反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法を提供することにある。
上記の目的を達成すべく、本発明による反響成分除去システムは、入力信号と遅延帰還信号とを相関演算して、複数の反響成分を周期的に分析する第1複素相関器と、N個のLタップの適応アルゴリズムブロックと前記遅延帰還信号とを独立的にそれぞれの前記適応アルゴリズムブロックに遅延入力させるN個の可変遅延手段を備えて、前記入力信号から前記反響成分を適応的に除去した第1出力信号を出力する第1適応フィルタ部と、を備えて構成され、前記第1複素相関器の演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる時間領域に前記第1適応フィルタ部の前記適応アルゴリズムブロックをそれぞれ割り当てて、それぞれの前記反響成分を生成するように前記可変遅延手段が調整されることを特徴とする。
本発明による反響成分除去無線中継器は、中継される信号を受信する受信アンテナ部と、前記受信アンテナ部から受信された受信信号を中間周波数変換及びデジタル変換を行うことによって入力信号に変換する受信信号処理部と、前記入力信号と遅延帰還信号とを相関演算して、複数の反響成分を分析する第1複素相関器と、前記入力信号と遅延帰還信号とを受信して、前記第1複素相関器の演算の結果、設定値以上である時間領域に複数の適応アルゴリズムブロックをそれぞれ割り当てて、それぞれの前記反響成分を生成した後、前記入力信号から前記反響成分を適応的に除去して第1出力信号を生成する第1適応フィルタ部と、前記第1出力信号をアナログ変換及び周波数アップ変換して、送信信号に変換する送信信号処理部と、前記送信信号を送信する送信アンテナ部と、を備えて構成されることを特徴とする。
本発明による反響成分の除去方法は、入力信号と遅延帰還信号とを相関演算して、複数の反響成分を周期的に分析する第1ステップと、前記第1ステップの演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる前記遅延帰還信号の時間領域に複数の適応アルゴリズムブロックをそれぞれ割り当てて、それぞれの前記反響成分を生成することによって、前記入力信号から前記反響成分を適応的に除去して第1出力信号を出力する第2ステップと、を含んで構成されることを特徴とする。
本発明による反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法は、適応フィルタ部を、小さなフィルタタップを有する適応アルゴリズムブロックを複数備えるように構成して、各々の適応アルゴリズムブロックを独立的に遅延帰還信号の時間領域に離散的に割り当てることによって、フィルタタップの無理な増加がなくても最大遅延時間に近接した反響成分も除去できるという効果を提供する。
本発明の実施の形態による本発明による反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法は、入力信号と遅延帰還信号との相関演算により複数の遅延成分の遅延時間を獲得することによって、各適応アルゴリズムブロック別に備えられる複数の可変遅延手段を介して複数の遅延成分を生成できるという効果を提供する。
本発明の他の実施の形態による本発明による反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法は、反響成分が除去された信号の遅延信号に小さなフィルタタップを有する適応アルゴリズムブロックを適用して、基地局又は移動局から中継器まで到達する領域のフェージング成分を容易に除去できるという効果を提供する。
本発明の他の実施の形態による本発明による反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法は、各信号間の相関演算により容易に各適応フィルタの反響除去率をモニターリングできるという効果を提供する。
最後に、本発明の他の実施の形態による本発明による反響成分除去システム、反響成分除去無線中継器、及び反響成分の除去方法は、信号帯域以外の信号を選択的にマスキングする複素フィルタ及び出力信号のレベルを一定に維持するALCをさらに備えることによって、中継信号の歪み及び発振を防止できるという効果を提供する。
上述した目的及びその他の目的と本発明の特徴及び利点は、添付された図面と関連した以下の詳細な説明により明確になるはずである。以下、添付された図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態による反響成分除去システム15を示す。反響成分除去システム15は、第1複素相関器120、第1適応フィルタ部100を備えて構成されて、中継器の送信アンテナ19を介して中継された信号が受信アンテナ11に逆流入されて発生する反響成分e(t)を除去する機能を行う。
本発明において入力信号d[n]は、受信アンテナ11を介して受信された信号を低雑音増幅器12、周波数ダウンコンバータ13、A/Dコンバータ14を介してデジタル入力信号d[n](以下、入力信号と略する)に変換処理されたデジタル信号を意味する。遅延帰還信号x[n]は、反響成分除去システム15を介して反響成分などが除去されたデジタル出力信号y[n]、すなわち、中継器10の送信アンテナ19を介して移動局MS又は基地局BSに送信される信号であって、D/Aコンバータ16を経る前の信号を、第1遅延部110を介して一定時間遅延して、第1適応フィルタ部100に帰還入力される信号x[n]を意味する。
<第1複素相関器を用いた反響成分の分析>
第1複素相関器120は、入力信号d[n]と遅延帰還信号x[n]とを相関演算して、複数の反響成分を周期的に分析する機能を行う。
例えば、送信アンテナ部19から受信アンテナ部11へのフィードバック経路においてK個の反響成分が入力されると仮定すると、入力信号d[n]と出力信号y[n]との間には、以下のような関係が成立する。
Figure 0004782848
ここで、s[n]は、基地局又は端末機から出力された元信号、nは、中継器10のシステム出力及び入力による遅延時間、A、φ、mは、k番目の反響経路による反響成分の振幅、位相、及び遅延時間を意味する。
一方、第1適応フィルタ部100は、図4に示すように、遅延帰還信号x[n]の電力を一定に維持するためのAGC(Automatic Gain Control)140をさらに備えることが好ましい。
元信号s[n]と出力信号y[n]との間の相関関係がなく、遅延帰還信号x[n]に振幅利得GAGCのAGC140を適用した場合に、第1複素相関器120の出力C(m)は、以下のとおりである。
Figure 0004782848
(m)は、出力信号y[n]の自己相関関数(Auto−Correlation Function)である。自己相関関数の特性により、│R(m)│は、m=0で最大値を有し、このときの関数値は、信号の電力である。出力信号y[n]が制限帯域(Band−limited)のWGN(White Gaussian Noise)と仮定すると、│R(m)│は、sinc関数の形態を有する。
図7は、第1複素相関器120の出力│C(m)│を示す。K個の反響成分に対して、K個のピーク値が現れ、各ピーク値から反響経路の情報が分かる。k番目のピーク値の時間軸上の位置mは、反響経路の遅延時間を示し、ピーク値C(m)は、以下のとおりである。
Figure 0004782848
このとき、Pは、出力信号y[n]の電力であり、後述する第3複素相関器230の出力CのC(0)値と同様である。一方、AGCの出力は予め決まっているので、PAGCとすると、GAGCは、以下の式のとおりである。
Figure 0004782848
式3及び式4からk番目の反響成分の振幅及び位相A、φは、以下のとおりである。
Figure 0004782848
このような式により第1複素相関器120は、K個の反響成分に対する遅延時間、振幅及び位相情報を後述する第1適応フィルタ部100に送信する。
<第1適応フィルタ部を用いた反響成分の除去>
第1適応フィルタ部100は、図4に示すように、N個のLタップの適応アルゴリズムブロック170、171、172(例えば、12個の8−タップ適応アルゴリズムブロック)と遅延帰還信号x1[n]とを独立的にそれぞれの適応アルゴリズムブロック170、171、172に遅延入力させるN個の可変遅延手段160、161、162を備えて、入力信号d[n]から反響成分を適応的に除去した第1出力信号(図4のe[n]、図3のd[n])を出力する。
第1適応フィルタ部100は、第1複素相関器120の演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる時間領域に、図11に示すように、適応アルゴリズムブロック170、171、172をそれぞれ割り当てて、それぞれの反響成分を生成するように可変遅延手段160、161、162を調整する。
すなわち、第1適応フィルタ部100のN個の適応アルゴリズムブロック170、171、172は、第1複素相関器120から検出したK個の反響成分にそれぞれ独立的に対応して反響成分を複製(replica)するよう構成され、このために、可変遅延手段160、161、162は、第1複素相関器120から検出したK個の反響成分の時間遅延にそれぞれ該当するように、遅延時間が独立的に設定される。よって、N×L(N:適応アルゴリズムブロックの数、L:適応アルゴリズムブロックのタップ数)以上の遅延時間を有する反響成分も、可変遅延手段160、161、162の遅延時間を長く設定することによって、各適応アルゴリズムブロック170、171、172のフィルタタップの増加なしにもすべての反響成分を除去することができる。このとき、反響成分の数Kが適応アルゴリズムブロックの数Nより小さな場合には、図11に示すように、複数の適応アルゴリズムブロック170、171が互いに時間的に隣接するか、又は重複適用して、単一の反響成分を複製して反響除去の性能を高めることができるように制御することがさらに好ましい。
以下、図11を参照して、適応アルゴリズムブロック170、171、172の割り当てを説明する。第1複素相関器120の出力をモニターリングして、チャネルの帰還利得(Loop Gain)が−15dB以上であると判断される時間区間に対して、選択的に適応アルゴリズムブロック170、171、172を割り当てることができる。
<適応アルゴリズムブロックの動作>
図5は、適応アルゴリズムブロック170、171、172の細部構造を示す。図5は、8個のタップを有する実施の形態を示しているが、各ブロックのタップ数は、使用環境に応じて適切に選択できる。本発明では、適応アルゴリズムとしてLMS系のNLMS(Normalized LMS)アルゴリズムを使用する場合を説明するが、本発明は、必ずNLMSに限定されるものではなく、使用環境に応じてその他の適応アルゴリズムを選択することもできる。各々の適応アルゴリズムブロック170、171、172は、LMS適応フィルタの有限インパルス応答(FIR:Finite Impulse Response)演算に必要なMAC(Multiplication Accumulation)構造と係数適応アルゴリズムを具現する係数適応論理回路部180で構成される。
各NLMSアルゴリズムブロックは、周知のNLMSアルゴリズムにより反響成分を予測するようになるが、以下では、各アルゴリズムブロックの動作を詳細に説明する。L個のタップ数を有してk番目のブロックの可変遅延手段162の遅延時間をnと仮定すると、サンプル時間nでの複数の入力データベクトルXk、nと複素係数ベクトルWk、nは、以下のとおりである。
Figure 0004782848
このとき、k番目のNLMSアルゴリズムブロックの出力y[n]は、以下のとおりである。
Figure 0004782848
係数ベクトルWk、nの係数適応アルゴリズムは、以下のとおりである。
Figure 0004782848
このとき、定数μ、εは、外部で値を設定し、出力e[n]及び平均電力P[n]は、毎サンプルごとにブロック外部で計算されて入力される。
平均電力P[n]は、電力推定器150(Power Estimator)で遅延帰還信号x[n]を用いて以下のような式により計算されうる。
Figure 0004782848
それぞれの適応アルゴリズムブロック170、171、172の出力の合計y[n]は、式7によって以下のとおりである。
Figure 0004782848
第1適応フィルタ部100の出力である誤差信号e[n]=d[n]−y[n]は、各適応アルゴリズムブロック170、171、172の入力で再度使用されて、式8の係数適応アルゴリズムに提供される。
<第1適応フィルタ部がAGCを含む実施の形態>
前述したように、第1適応フィルタ部100は、AGC140をさらに備えることが好ましい。受信アンテナ部11を介して再入力される反響成分により無線環境でフェージングが発生し、その変化の大きさは、30dB程度になりうる。また、反響経路内の反射体が速い速度で動く場合に、これにより反響成分の変化速度も急激に増加する。第1適応フィルタ部100が完璧に動作すると仮定するとき、その出力e[n]は、一定の電力を維持できるが、瞬間的に反響除去が十分に行われない場合には、その出力e[n]は、フェージング成分により一定の電圧を維持できなくなり、結局、適応アルゴリズムの入力変動が増加して反響除去性能が劣化し、その結果、発振するようになる。このような状態を防止するためには、図4に示すように、遅延帰還信号x[n]がAGC140を経るようにして電力を一定にした後に第1適応フィルタ部100に入力すると、より効果的に反響成分を除去できる。
遅延帰還信号x[n]がAGC140を経て第1適応フィルタ部100に入力される場合に、NLMS係数適応アルゴリズムは、以下のとおりに修正される。まず、AGC140を使用せずに入力信号の電力が一定の制限帯域(Band−limited)のWGN(White Gaussian Noise)であり、第1適応フィルタ部100が正常的な動作をしていると仮定するとき、出力信号e[n]と遅延帰還信号x[n]とは、以下のような関係が成立する。
Figure 0004782848
万一、n(第1遅延部110によりシミュレーションされたシステム遅延)が十分に大きな場合に、出力信号e[n]と遅延帰還信号x[n]とは、統計的に独立(Statistically Independent)された信号として見なすことができ、これらのランダム変数の期待値は、以下のような関係が成立する。
Figure 0004782848
ここで、Eは期待値、rmsは二乗平均(Root Mean Square)を意味する。
式12及び式8から、各ブロックの係数は、以下のような関係が成立する。
Figure 0004782848
すなわち、各係数間の平均変化は0であり、rms変化値はμで入力電力に無関係に一定であり、これは、NLMSアルゴリズムの特徴でもある。
これとは異なり、遅延帰還信号x[n]にAGC140が含まれる場合に、AGC140の振幅利得をG[n]とし、利得の変化がデータレート(data rate)より十分に遅いと仮定すると、すなわち、
Figure 0004782848
の場合には、以下の関係が成立する。
Figure 0004782848
したがって、各ブロックの係数は、以下の関係が成立する。
Figure 0004782848
一方、AGC140は、G×Var{│e[n]│}を常に一定に維持せねばならないので、出力信号e[n]の平均電力に応じてG[n]は変わり、これによって、式15の係数のステップ変化が変わってNLMSの特性を失うようになる。しかしながら、このような問題点は、各LMSブロックの係数適応アルゴリズムのステップ計算過程でAGC140の利得値を乗算する方法で解決できる。すなわち、式8の係数適応公式を以下のように変形する。
Figure 0004782848
<第2複素相関器を用いた反響除去率のモニターリング>
反響成分除去システムは、第1適応フィルタ部100の反響成分除去率をモニターリングするために、第2複素相関器130を用いて遅延帰還信号x[n]と第1出力信号d[n]とを相関演算(cross correlation)することが好ましい。
図8は、第1複素相関器120の出力C(m)と第2複素相関器130の出力C(m)とを示す。第2複素相関器130の出力C(m)は、遅延帰還信号x[n]と反響成分が除去された第1出力信号d[n]との相関関係であるから、遅延帰還信号x[n]と反響成分が除去される前の入力信号d[n]との相関関係である第1複素相関器120の出力C(m)から現れたピークは、第1適応フィルタ部100の反響除去率だけ低く現れる。
したがって、k番目の反響成分に対する反響除去率Rは、以下のように定義することができる。
Figure 0004782848
このような方法により、第2複素相関器130は、第1適応フィルタ部が正常に動作しているか否かをモニターリングする。
<第4複素相関器及び第2適応フィルタ部を用いたフェージング成分の除去>
本発明の実施の形態によると、第4複素相関器220及び第2適応フィルタ部200を用いて基地局BS又は移動局MSから受信アンテナ部11を介して受信される受信信号の多重経路によるフェージング成分を容易に除去できる。
フェージング成分の除去は、第1適応フィルタ部100による反響成分除去の方法と似ている。まず、第4複素相関器220は、第1出力信号d[n]と第2出力信号y[n]とを相関演算し、第2適応フィルタ部200は、図6に示すように、M個のLタップの適応アルゴリズムブロック270、271、272と遅延第1出力信号x[n]とを独立的にそれぞれの適応アルゴリズムブロック270、271、272に遅延入力させるM個の可変遅延手段260、261、262を備えて、第1出力信号d[n]からフェージング成分を適応的に除去した第2出力信号y[n]を出力する機能を行う。
このとき、第4複素相関器220の演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる時間領域に適応アルゴリズムブロック270、271、272をそれぞれ割り当てて、それぞれのフェージング成分を生成するように可変遅延手段260、261、262が調整されるように制御する。
図6は、本発明の実施の形態による第2適応フィルタ部200を示す。第2適応フィルタ部200の信号は、発振に最も大きな影響を及ぼす反響成分が第1適応フィルタ部100により既に除去されたため発振の可能性が小さいから、第1適応フィルタ部100とは異なり、AGC140を使用しないことが好ましい。第4複素相関器220及び第2適応フィルタ部200の動作は、前述した第1複素相関器120及び第1適応フィルタ部100と同様なので、詳細な説明は省略する。
<第3複素相関器を用いたフェージング成分除去率のモニターリング>
前述した第2複素相関器を用いた反響成分除去率モニターリング方法と同様に、第3複素相関器230を用いて第2出力信号y[n]を自己相関(Auto Correlation)演算して、第2適応フィルタ部200による元信号フェージングの反響除去率をモニターリングすることがさらに好ましい。
第1適応フィルタ部100を介してフィードバック反響成分が除去されると、第1適応フィルタ部100の第1出力信号d[n]は、元信号s[n]及び元信号に対するフェージング成分の合計で表すことができる。
Figure 0004782848
このとき、第2適応フィルタ部を動作させずに直ちに出力するとき、第3複素相関器230の出力は以下のとおりである。
Figure 0004782848
ここで、R(m)は、第1出力信号d[n]の自己相関関数と同じである。元信号s[n]に対したフェージング成分は、フィードバック反響成分とは異なり、反響経路に利得(Gain)がなく、基地局の信号の場合に信号源と中継器10との間にLOS(Line of Sight)が保障された場合には、振幅Bは、1より十分に小さいと仮定できる。また、遅延時間は、0より大きくなければならないので、式19は、以下のように近似化できる。
Figure 0004782848
図9は、第2適応フィルタ部200を動作させない場合の第3複素相関器230の出力│C(m)│を示す。第3複素相関器230の出力は、他の複素相関器120、130、220の出力と異なって自己相関関数であるから、m=0から始まり、反響成分はそれ以後に現れる。自己相関関数の第2番目の0が現れる地点であるnd2を第2遅延部210の遅延時間と設定して、第2適応フィルタ部200は、nd2より遅延時間が長い元信号フェージング成分を除去するようになる。
図10は、第2適応フィルタ部200を動作させたときの第4複素相関器220の出力と第3複素相関器230の出力とを示す。図10に示すように、第3複素相関器230の自己相関関数は、元信号フェージング成分が顕著に除去された結果を示す。前述した第1複素相関器120と第2複素相関器130とを介して第1適応フィルタ部100の反響成分除去率を求めた方法と同じ方法で第4複素相関器220と第3複素相関器230との出力を比較する方法により、第2適応フィルタ部200のフェージング成分の除去率をモニターリングできる。
<複素フィルタによる信号帯域のマスキング>
複素係数FIRフィルタである複素フィルタ300は、出力信号(第2適応フィルタ部200が付加されない実施の形態の場合には、第1出力信号d[n]、第2適応フィルタ部200が付加された実施の形態の場合には、第2出力信号y[n])のうち、信号帯域以外の信号を選択的にマスキングして、信号帯域の信号のみを選択的に通過させる機能を行う。
このような複素フィルタ300が備えられない場合に、適応フィルタ部100、200によるデジタル出力は、後段の周波数変換過程で帯域フィルタにより信号帯域外側の特性が内部帰還信号x[n]と異なるようになって、結局、反響信号の除去性能を劣化させ、発振の原因となる。したがって、複素フィルタ300の全帯域幅は、周波数アップコンバータ13又は周波数ダウンコンバータ17で使用される帯域フィルタより若干小さく設定して、内部帰還信号x[n]と外部反響信号成分とのスペクトルが同様になるように維持する。
また、無線中継器の帯域には、いくつかのFA(Frequency Allocation)があり、このうち、通信に使用されないFAには、入力がないため、小さな誤差によって増幅されて発振を起こす可能性がある。そのため、複素フィルタ300は、このような帯域を通過させないように係数を調整することによって発振を予防する。
<ALCによる発振の制御>
図3に示すように、反響成分除去システムは、出力信号y[n]のレベルを一定に維持するためのALC400(Automatic Level Control)をさらに備えて構成されることが好ましい。
第1適応フィルタ部100及び第2適応フィルタ部200による反響成分の除去にもかかわらず発振が発生すると、第3複素相関器230の自己相関関数は、m=0で最大値を有する特性がなくなるようになる。第3複素相関器230のこのような出力の変化が感知される場合に、ALC400は、利得を下げて出力信号の発振を抑制するように構成できる。
<反響成分の除去方法>
図12は、本発明の実施の形態による反響成分の除去方法を示す。反響成分の除去方法は、まず入力信号d[n]と遅延帰還信号x[n]とを相関演算して、複数の反響成分を周期的に分析する第1ステップ(S100)を行う。具体的に説明すると、第1複素相関器120は、相関演算により第1適応フィルタ部100で各適応アルゴリズムブロック170、171、172が複製する反響成分の情報をサンプル単位に分析する。このとき、相関演算の結果、設定値以上、好ましくは、利得が−15dB以上である複数の時間領域を抽出する。このとき、遅延帰還信号x[n]は、システムの入出力遅延時間で遅延されるように設定することが好ましい。
次に、第1ステップ(S100)の演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる遅延帰還信号x[n]の時間領域に、図11に示すように、複数の適応アルゴリズムブロック170、171、172をそれぞれ割り当てて、それぞれの反響成分を生成することによって、入力信号d[n]から反響成分を適応的に除去して第1出力信号(図3のd[n]、図4及び図5のe[n])を出力する第2ステップ(S200)を行う。
このとき、第1適応フィルタ部100は、各適応アルゴリズムブロック170、171、172に独立的に備えられた可変遅延手段160、161、162の遅延時間を各反響成分の遅延時間別に設定することによって、各適応アルゴリズムブロック170、171、172が、短いタップ数を有するにもかかわらず、第1適応フィルタ部100は、長い遅延時間を有する反響成分も容易に複製してこれを除去できる。このとき、第1適応フィルタ部100は、AGC140を介して遅延帰還信号x[n]の電力を一定に維持することによって、第1適応フィルタ部100の発振を容易に遮断し、適応アルゴリズムブロック170、171、172は、LMS系のアルゴリズムを適用することが好ましい。
一方、第2ステップ(S200)以後、遅延帰還信号x[n]と第1出力信号d[n]とを相関演算して反響除去率をモニターリングするステップ(S250)をさらに含むことが好ましい。このような相関演算結果と第1ステップ(S100)の演算結果とを比較することによって、第1適応フィルタ部100による反響除去率を容易に把握して、システムが正常に動作しているか否かを容易に把握できる。
受信アンテナ部11に再入力される反響成分の他に、受信原(順方向リンクの場合に基地局BS、逆方向リンクの場合には移動局MS)から受信アンテナ部11までの多重経路フェージングにより発生するフェージング成分を除去するためには、第2ステップ(S200)以後に第1出力信号d[n]と第2出力信号y[n]とを相関演算して複数のフェージング成分を分析する第3ステップ(S300)、及び第3ステップ(S300)の演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる遅延第1出力信号x[n]の時間領域に複数の適応アルゴリズムブロック270、271、272、273をそれぞれ割り当てて、それぞれのフェージング成分を生成して、第1出力信号d[n]からフェージング成分を適応的に除去して第2出力信号y[n]を出力する第4ステップ(S400)をさらに含むことが好ましい。フェージング成分の除去方法は、前述した反響成分の除去方法と似ているので、詳細な説明は省略する。
一方、第4ステップ(S400)以後に、第2出力信号y[n]を自己相関演算して元信号フェージングの反響除去率をモニターリングするステップ(S450)をさらに含むことが好ましい。このような自己相関演算結果と第3ステップ(S300)の演算結果とを比較することによって、第2適応フィルタ部200による元信号フェージング除去率を容易に把握して、システムが正常に動作するか否かを容易に把握できる。
第1ステップないし第4ステップのデジタル信号処理過程から発生しうる歪みによる発振現象などを防止するために、反響成分の除去方法は、出力信号y[n]のうち、信号帯域以外の信号を選択的にマスキングする第5ステップ(S500)、及びALC400を介して出力信号y[n]のレベルが一定以上増加することを防止する第6ステップ(S600)を選択的にさらに含むことが好ましい。
上述した本発明の好ましい実施の形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更などは、特許請求の範囲に属するものである。
無線中継器の中継環境の例示図である。 反響成分除去システムを備えるICS無線中継器の構成図である。 本発明の実施の形態による反響成分除去システムの構成図である。 本発明の実施の形態による第1適応フィルタ部の細部構成図である。 本発明の実施の形態による適応アルゴリズムブロックの細部構成図である。 本発明の実施の形態による第2適応フィルタ部の細部構成図である。 本発明の実施の形態による第1複素相関器の出力グラフである。 本発明の実施の形態による第1複素相関器及び第2複素相関器の出力グラフである。 本発明の実施の形態による第4複素相関器の出力グラフである。 本発明の実施の形態による第3複素相関器及び第4複素相関器の出力グラフである。 本発明の実施の形態による適応アルゴリズムブロックの割り当て例を示すグラフである。 本発明の実施の形態による反響成分の除去方法のフローチャートである。
符号の説明
100 第1適応フィルタ部
110 第1遅延部
200 第2適応フィルタ部
210 第2遅延部
300 複素フィルタ

Claims (18)

  1. 入力信号と遅延帰還信号とを相関演算して、複数の反響成分を周期的に分析する第1複素相関器と、
    前記反響成分を生成するためのN個のLタップの適応アルゴリズムブロックと、前記遅延帰還信号とを独立的にそれぞれの前記適応アルゴリズムブロックに遅延入力させるN個の可変遅延手段とを備えて、前記入力信号から前記反響成分を適応的に除去した第1出力信号を出力する第1適応フィルタ部と、を備えて構成され、
    ここで、前記遅延帰還信号は、前記第1適応フィルタ部により反響成分が除去された後の信号であって送信される信号を、一定時間遅延した信号であるが、
    さらに、前記第1適応フィルタ部による反響除去率をモニターリングするために、前記遅延帰還信号と前記第1出力信号とを相関演算する第2複素相関器を備え、
    前記反響除去率は、前記第1複素相関器の出力と前記第2複素相関器の出力との比較に基づいて算出され、
    前記第1複素相関器の演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる時間領域に前記第1適応フィルタ部の前記適応アルゴリズムブロックをそれぞれ割り当てて、それぞれの前記反響成分を生成するように前記可変遅延手段が調整されることを特徴とする反響成分除去システム。
  2. 前記反響成分除去システムは、
    前記第1出力信号と第2出力信号とを相関演算して、複数のフェージング成分を周期的に分析する第4複素相関器と、
    前記フェージング成分を生成するためのM個のLタップの適応アルゴリズムブロックと、遅延第1出力信号とを独立的にそれぞれの前記適応アルゴリズムブロックに遅延入力させるM個の可変遅延手段とを備えて、前記第1出力信号から前記フェージング成分を適応的に除去した前記第2出力信号を出力する第2適応フィルタ部と、を備えて構成され、
    前記第4複素相関器の演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる時間領域に前記第2適応フィルタ部の前記適応アルゴリズムブロックをそれぞれ割り当てて、それぞれの前記フェージング成分を生成するように前記可変遅延手段が調整されることを特徴とする請求項1に記載の反響成分除去システム。
  3. 前記第1適応フィルタ部は、
    前記遅延帰還信号の電力を一定に維持するためのAGCをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の反響成分除去システム。
  4. 前記適応アルゴリズムブロックは、
    LMS系のアルゴリズムが適用されることを特徴とする請求項1又は2に記載の反響成分除去システム。
  5. 前記設定値は、
    チャネルの帰還利得が−15dB以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の反響成分除去システム。
  6. 前記第1適応フィルタ部は、
    12個の8タップNLMSブロックで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の反響成分除去システム。
  7. 前記反響成分除去システムは、
    前記出力信号のうち、信号帯域以外の信号を選択的にマスキングする複素フィルタをさらに備えて構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の反響成分除去システム。
  8. 前記反響成分除去システムは、
    前記出力信号のレベルを一定に維持するためのALCをさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の反響成分除去システム。
  9. 前記反響成分除去システムは、
    前記第2出力信号を自己相関演算して、前記第2適応フィルタ部による元信号フェージングの反響除去率をモニターリングするために、前記第2出力信号を自己相関演算する第3複素相関器をさらに備え、
    前記元信号フェージングの反響除去率は、第4複素相関器の出力と第3複素相関器の出力との比較に基づいて算出されることを特徴とする請求項2に記載の反響成分除去システム。
  10. 中継される信号を受信する受信アンテナ部と、
    前記受信アンテナ部から受信された受信信号を中間周波数変換及びデジタル変換を行うことによって入力信号に変換する受信信号処理部と、
    前記入力信号と遅延帰還信号とを相関演算して、複数の反響成分を分析する第1複素相関器と、
    前記入力信号と遅延帰還信号とを受信して、前記第1複素相関器の演算の結果、設定値以上である時間領域に複数の適応アルゴリズムブロックをそれぞれ割り当てるものであって、割り当てられたそれぞれの前記適応アルゴリズムブロックに前記遅延帰還信号を入力することによりそれぞれの前記反響成分を生成した後、前記入力信号から前記反響成分を適応的に除去して第1出力信号を生成する第1適応フィルタ部と、
    前記第1出力信号をアナログ変換及び周波数アップ変換して、送信信号に変換する送信信号処理部と、
    前記送信信号を送信する送信アンテナ部と、
    前記第1出力信号と第2出力信号とを相関演算して、フェージング成分を分析する第4複素相関器と、
    前記第1出力信号と遅延第1出力信号とを受信して、複数の適応アルゴリズムブロックを前記第4複素相関器の演算の結果、設定値以上の時間領域にそれぞれ割り当てて、割り当てられたそれぞれの前記適応アルゴリズムブロックに前記遅延第1出力信号を入力することによりそれぞれの前記フェージング成分を生成した後、前記第1出力信号からフェージング成分を適応的に除去して、前記第2出力信号を生成する第2適応フィルタ部と、
    第1適応フィルタ部による反響除去率をモニターリングするために、前記遅延帰還信号と前記第1出力信号とを相関演算する第2複素相関器と、
    前記第2出力信号を自己相関演算して、第2適応フィルタ部による元信号フェージングの反響除去率をモニターリングするために、前記第2出力信号を自己相関演算する第3複素相関器と、を備えて構成され、
    ここで、前記遅延帰還信号は、前記第2適応フィルタ部によりフェージング成分が除去された後の信号であって送信信号処理部に入力される信号を、一定時間遅延した信号であるが、
    前記第1適応フィルタ部による前記反響除去率は、前記第1複素相関器の出力と前記第2複素相関器の出力との比較に基づいて算出され、
    前記元信号フェージングの反響除去率は、第4複素相関器の出力と第3複素相関器の出力との比較に基づいて算出され、
    前記送信信号処理部は、前記第2出力信号を前記送信信号に変換することを特徴とする反響成分除去無線中継器。
  11. 前記反響成分除去無線中継器は、
    前記第2出力信号を受信して、信号領域以外の信号をマスキングする複素フィルタ部及び前記第2出力信号のレベルを一定に維持するALCをさらに備えて構成されることを特徴とする請求項10に記載の反響成分除去無線中継器。
  12. 入力信号と遅延帰還信号とを相関演算して、複数の反響成分を周期的に分析する第1ステップと、
    前記第1ステップの演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる前記遅延帰還信号の時間領域に複数の適応アルゴリズムブロックをそれぞれ割り当てて、割り当てられたそれぞれの前記適応アルゴリズムブロックに前記遅延帰還信号を入力することによりそれぞれの前記反響成分を生成することによって、前記入力信号から前記反響成分を適応的に除去して第1出力信号を出力する第2ステップと、
    前記第1出力信号と第2出力信号とを相関演算して、複数のフェージング成分を分析する第3ステップと、
    前記第3ステップの演算の結果、設定値以上のピーク値が現れる遅延第1出力信号(前記第1出力信号を遅延した信号である)の時間領域に複数の適応アルゴリズムブロックをそれぞれ割り当てて、割り当てられたそれぞれの前記適応アルゴリズムブロックに前記遅延第1出力信号を入力することによりそれぞれの前記フェージング成分を生成することによって、前記第1出力信号から前記フェージング成分を適応的に除去して前記第2出力信号を出力する第4ステップとであって、ここで、前記遅延帰還信号は、第4ステップによりフェージング成分が除去された後の信号であって送信される信号を、一定時間遅延した信号であるが、
    前記遅延帰還信号と前記第1出力信号とを相関演算し、当該相関演算の結果と前記第1ステップにおける相関演算の結果の比較に基づいて、反響除去率をモニターリングする第7ステップと、を含んで構成されることを特徴とする反響成分の除去方法。
  13. 前記第2ステップは、
    AGCを介して前記遅延帰還信号の電力を一定に維持するように調整することを特徴とする請求項12に記載の反響成分の除去方法。
  14. 前記適応アルゴリズムブロックは、
    LMS系のアルゴリズムが適用されることを特徴とする請求項12に記載の反響成分の除去方法。
  15. 前記設定値は、
    チャネルの帰還利得が−15dB以上であることを特徴とする請求項12に記載の反響成分の除去方法。
  16. 前記反響成分の除去方法は、
    前記出力信号のうち、信号帯域以外の信号を選択的にマスキングする第5ステップをさらに含んで構成されることを特徴とする請求項12に記載の反響成分の除去方法。
  17. 前記反響成分の除去方法は、
    ALCを介して前記出力信号のレベルが一定以上増加することを防止する第6ステップをさらに含んで構成されることを特徴とする請求項12に記載の反響成分の除去方法。
  18. 前記第4ステップ以後に、
    前記第2出力信号を自己相関演算し、当該自己相関演算の結果と前記第3ステップにおける相関演算の結果の比較に基づいて、元信号フェージングの反響除去率をモニターリングする第8ステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の反響成分の除去方法。
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