JP4782559B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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しかし、従来の冬用のタイヤ(例えば、特許文献1及び2)は、トレッドに設けられた周方向溝と横溝とが、タイヤ赤道面を基準として概ね左右対称に配置され、周方向溝と横溝とによって区画形成されたブロックの踏面部に設けられるサイプも概ね左右対称に配置されていた。
このため、従来の冬用のタイヤは、雪上での十分な加速、制動性能を得ることができるが、旋回時に接地圧が向上するタイヤ車両装着外側の陸部の剛性の確保が十分とはいえず、雪上操縦安定性能が不足する虞があった。
本発明の請求項2に係る空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、前記トレッド踏面において、前記サイプのタイヤ幅方向の長さ成分の合計は、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とトレッド端との間の領域であるトレッドショルダー部より、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝よりタイヤ幅方向内側の領域であるトレッドセンター部で大きくなることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、前記トレッドに複数設けられ、タイヤ幅方向に延びて複数の前記周方向溝と交差し、複数の前記陸部を分断して複数のブロック状陸部を区画形成する横溝を備え、前記トレッドは、前記車両装着内側に前記周方向溝を2以上備えると共に、前記車両装着内側において、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝との間に、タイヤ周方向に連続して延び、踏面部に複数の前記サイプを備えた周方向連続陸部が1以上配置されることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、前記トレッドに複数設けられ、タイヤ幅方向に延びて複数の前記周方向溝と交差し、複数の前記陸部を分断して複数のブロック状陸部を区画形成する横溝を備え、前記トレッド踏面において、前記横溝の溝幅は、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とトレッド端との間の領域であるトレッドショルダー部より、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝よりタイヤ幅方向内側の領域であるトレッドセンター部で狭いことを特徴とする。
そこで本発明では、車両装着外側、車両装着内側を指定できる非対称トレッドパターン(車両に対する装着裏表が指定されたトレッドパターン)の特性に着目した。
しかし、旋回時に接地圧小となるタイヤの車両装着内側(図2(B)二点鎖線で囲んだ範囲)では雪を踏み固める面圧が不足するため、雪上操縦安定性能を確保するためには、雪柱剪断力を発揮させる工夫、及びサイプエッジによるエッジ効果で雪柱剪断力の不足分を補う必要がある。
なお、ここで言う雪柱剪断力とは、溝部内に押し込められて形成された雪柱の剪断応力を利用してトラクションを得る効果のことである。
トレッド踏面における周方向溝の溝面積の合計を、車両装着外側よりも車両装着内側で大きくすることで、接地圧小となる車両装着内側では、横入力に対する周方向溝の雪柱剪断力が向上し、接地圧大となる車両装着外側では、陸部の幅の合計が大きくなるため陸部剛性が向上する。よって、雪上操縦安定性能が向上する。
また、トレッド踏面におけるサイプのタイヤ幅方向の長さ成分の合計を、車両装着外側より車両装着内側で大きくすることで、接地圧小となる車両装着内側では、サイプエッジによるエッジ効果が向上し、接地圧大となる車両装着外側では、陸部剛性が向上する。よって雪上操縦安定性能が向上する。なお、サイプのタイヤ幅方向長さ成分とは、サイプをタイヤ幅方向に計測した長さを指す。
以上のことから、本発明の空気入りタイヤは、トレッドの溝及びサイプの配分を適正化したことにより、雪上操縦安定性能に優れる。
次に各請求項の個別の作用効果について説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤは、旋回時にトレッドの車両装着内側で最も接地圧が高いのがタイヤ赤道面付近であることから、タイヤ赤道面に最も近い車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の周方向溝の溝面積を、車両装着外側で最も接地圧が低い車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の周方向溝の溝面積より大きくすることで、横入力に対する周方向溝の雪柱剪断力を効率よく向上させることができる。
請求項2に記載の空気入りタイヤは、サイプのタイヤ幅方向の長さ成分の合計を、トレッドショルダー部よりトレッドセンター部で大きくすることで、トレッドセンター部においては、サイプエッジによるエッジ効果が向上し、トレッドショルダー部においては、陸部剛性が向上し、接地面積が増大して、雪上操縦安定性能に加えて、雪上加速性能及び雪上制動性能も向上させることができる。なお、ここで言うトレッド端とは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2005年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%を内圧として充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。なお、使用地又は製造地においてTRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
請求項3に記載の空気入りタイヤは、横溝によって複数のブロック状陸部が区画形成されたことにより、エッジ効果が向上し、雪上操縦安定性能、雪上加速性能及び雪上制動性能が向上する。また、請求項3に記載の空気入りタイヤは、トレッドの車両装着内側に、タイヤ周方向に連続して延びる周方向連続陸部を設け、この周方向連続陸部にサイプを高密度に配置することで、車両装着内側でのサイプエッジによるエッジ効果が更に向上する。
請求項4に記載の空気入りタイヤは、横溝の溝幅をトレッドショルダー部よりトレッドセンター部で狭くすることで、トレッドセンター部においては、トレッドセンター部内に配置された陸部の剛性が向上して接地面積を増大させることができ、トレッドショルダー部においては、横溝の溝幅が増大することにより前後方向に対する雪柱剪断力を向上させることができる。従って、雪上操縦安定性、雪上加速性能及び雪上制動性能が向上する。
AI/AO<1.02であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、AI/AO>3.0であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側とにおいて周方向溝の溝面積が極端に偏るため、直進時の周方向溝における排水能力が悪化して、操縦安定性能が悪化してしまう。従って、AIとAOとの関係は、AI/AO=1.02〜3.0を満たすことが好ましい。
トレッド踏面におけるサイプの設置数を、車両装着外側より車両装着内側で多くすることで、接地圧小となる車両装着内側では、サイプエッジによるエッジ効果が更に向上し、接地圧大となる車両装着外側では、更に陸部剛性が向上する。
PI/PO<1.05であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、PI/PO>2.0であれば、トレッドの車両装着内側において、陸部の剛性が極端に低下し、車両装着内側の摩耗性能が悪化してしまう。従って、PIとPOとの関係は、PI/PO=1.05〜2.0を満たすことが好ましい。
AIC/AOC<1.05であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、AIC/AOC>4.0であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側とにおいて、タイヤ幅方向最内側の周方向溝の面積が極端に偏るため、直進時のタイヤ幅方向最内側の周方向溝における排水能力が悪化して、操縦安定性能が悪化してしまう。従って、AICとAOCとの関係は、AIC/AOC=1.05〜4.0を満たすことが好ましい。
サイプの設置数をトレッドショルダー部よりトレッドセンター部で多くすることで、トレッドセンター部においては、サイプエッジによるエッジ効果が更に向上し、トレッドショルダー部においては、陸部剛性が向上し、接地面積が増大して雪上操縦安定性能、雪上加速性能及び雪上制動性能を更に向上させることができる。
PS/PC<0.5であれば、トレッドショルダー部のサイプによるエッジ効果が、極端に減少してしまい、PS/PC>0.9であれば、トレッドセンター部とトレッドショルダー部との間に優位な差が見出せなくなり、雪上加速性能及び雪上制動性能が向上しない。従って、PSとPCとの関係は、PS/PC=0.5〜0.9を満たすことが好ましい。
LR/LC<0.5であれば、周方向連続陸部の幅の合計に伴ってサイプの長さが極端に小となるため、サイプエッジによるエッジ効果を向上させることができず、LR/LC>2.0であれば、周方向連続陸部の幅の合計が極端に大となるため、トレッドの車両装着内側において、横溝の長さが短くなって、横溝による前後方向(タイヤ周方向)に対する雪柱剪断力が悪化してタイヤ全体の前後方向に対する雪柱剪断力が悪化する。従って、LRとLCとの関係は、LR/LC=0.5〜2.0を満たすことが好ましい。
WC/WS<0.2であれば、トレッドセンター部に設けられた横溝の溝幅が極端に小さくなるため、トレッドセンター部において前後方向に対する雪柱剪断力が悪化して、タイヤ全体の前後方向に対する雪柱剪断力が悪化する。WC/WS>0.95であれば、トレッドセンター部とトレッドショルダー部との間に優位な差が見出せなくなり、雪上加速性能、雪上制動性能が向上しない。従って、WCとWSとの関係は、WC/WS=0.2〜0.95を満たすことが好ましい。
サイプをタイヤ幅方向に対して傾斜させることで、前後方向に対するエッジ効果に加えて、横方向に対するエッジ効果も確保することができる。
次に、本発明の空気入りタイヤの第1の実施形態を図1にしたがって説明する。なお、本実施形態の空気入りタイヤ10(以下、単にタイヤ10と記載する。)のタイヤサイズは、195/65R15であり、その内部構造は一般的なラジアルタイヤの構造と同様のため内部構造についての説明は省略する。
このトレッド12は、タイヤ赤道面CLを基準として車両装着外側(矢印OUT方向)と車両装着内側(矢印IN方向)とで左右非対称のトレッドパターンを備えている。このため、タイヤ10は車両装着に対して裏表が指定されている。
このとき、サイプは、前述したように、リブ又はブロックを区画形成する横溝と概ね平行に延びて設けられているが、概ね平行でなくても良いものとする。
更に、本実施形態では、図1に示すようにセンター周方向溝14I、14O、ショルダー周方向溝16I及び16Oは、実質的にタイヤ周方向に沿って延びているが、傾斜しながらタイヤ周方向に延びる構成であっても良いものとする。
また、本実施形態のサイプ36の深さは、新品時においては、一律6.6mmとするが、その他の実施形態においては、6.6mm以外であっても良く、また、夫々のサイプ設置位置によって、深さが異なっていても良いものとする。
更に、本実施形態の周方向溝及び横溝の深さは、新品時においては、夫々一律10mmとするが、その他の実施形態においては、10mm以外であっても良く、また、夫々の溝位置によって、深さが異なっていても良いものとする。
次に第1の実施形態の作用を説明する。
図1に示すように、トレッド踏面において、車両装着内側のセンター周方向溝14I及びショルダー周方向溝16Iの溝面積の合計を、車両装着外側のセンター周方向溝14O及びショルダー周方向溝16Oの溝面積の合計より大きくすることで、図3(B)に示すように旋回時に接地圧小となる車両装着内側では、横入力に対する周方向溝の雪柱剪断力が向上し、接地圧大となる車両装着外側では、ブロックの幅の合計が大きくなるためブロック剛性が向上する。よって、雪上操縦安定性能が向上する。
また、図1に示すように、トレッド踏面におけるサイプ36のタイヤ幅方向の長さ成分の合計を、車両装着外側より車両装着内側で大きくすることで、図3(A)に示すように、接地圧小となる車両装着内側では、サイプエッジによるタイヤ前後方向のエッジ効果が向上し、接地圧大となる車両装着外側では、ブロック剛性が向上する。よって雪上操縦安定性能が向上する。
以上のことから、トレッド12の溝及びサイプ36の配分を適正化したことにより、雪上操縦安定性能に優れる。
本発明の空気入りタイヤの性能改善効果を確認するために、本発明の第1の実施形態に係る実施例の空気入りタイヤを1種、従来例の空気入りタイヤを1種用意して、乗用車に装着して雪上での加速性能テスト、制動性能テスト、操縦安定性能テストを行った。比較試験に使用したタイヤのサイズは、何れも195/65R15であり、このタイヤをリム6J−15に組み付け、内圧を200kpaに設定して乗用車に装着した。従来例のタイヤ及び実施例のタイヤの構成は、表1中に示す。
制動性能テストは、時速30km/hからフルブレーキを掛けたときの制動距離を計測して評価した。
操縦安定性能テストは、テストドライバーによるフィーリング評点で評価を行った。
3種のテストの評価結果は何れの場合も、従来例のタイヤの数値を100としたときの指数表示として表1中に示した。なお評価数値は、大きいほど良好な結果を示す。
従来例:図5に示すトレッドパターンを備えるタイヤ。この従来例のタイヤ100のトレッド102は、タイヤ赤道面CLを基準として左右対称に2本ずつ設けられる周方向溝104と、周方向溝104と交差する横溝106とを備え、周方向溝104と横溝106との間に区画形成されるブロック108の踏面部にサイプ110を備えている。なお、周方向溝104の溝幅は一律同じであり、また、横溝106の溝幅も一律同じであり、サイプの数も左右で同じである。
なお、従来例のタイヤの溝(周方向溝104及び横溝106)深さは、実施例のタイヤと同様に10mmとし、サイプの深さも実施例のタイヤと同様に6.6mmとしている。
12 トレッド
12E トレッド端
14 センター周方向溝(周方向溝)
16 ショルダー周方向溝(周方向溝)
18 センター横溝(横溝)
20 ショルダー横溝(横溝)
22 トレッドセンター部
24 トレッドショルダー部
26 センターブロック(ブロック状陸部(陸部))
28 セカンドリブ(周方向連続陸部(陸部))
30 ショルダーブロック(ブロック状陸部(陸部))
32 セカンドブロック(ブロック状陸部(陸部))
34 ショルダーブロック(ブロック状陸部(陸部))
CL タイヤ赤道面
IN 車両装着内側
OUT 車両装着外側
Claims (13)
- トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、
複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、
前記トレッド踏面において、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積が、前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積より大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。 - トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、
複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、
前記トレッド踏面において、前記サイプのタイヤ幅方向の長さ成分の合計は、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とトレッド端との間の領域であるトレッドショルダー部より、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝よりタイヤ幅方向内側の領域であるトレッドセンター部で大きくなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、
複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、
前記トレッドに複数設けられ、タイヤ幅方向に延びて複数の前記周方向溝と交差し、複数の前記陸部を分断して複数のブロック状陸部を区画形成する横溝を備え、
前記トレッドは、前記車両装着内側に前記周方向溝を2以上備えると共に、前記車両装着内側において、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝との間に、タイヤ周方向に連続して延び、踏面部に複数の前記サイプを備えた周方向連続陸部が1以上配置されることを特徴とする空気入りタイヤ。 - トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、
複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、
前記トレッドに複数設けられ、タイヤ幅方向に延びて複数の前記周方向溝と交差し、複数の前記陸部を分断して複数のブロック状陸部を区画形成する横溝を備え、
前記トレッド踏面において、前記横溝の溝幅は、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とトレッド端との間の領域であるトレッドショルダー部より、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝よりタイヤ幅方向内側の領域であるトレッドセンター部で狭いことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記トレッド踏面において、前記車両装着外側の前記周方向溝の溝面積の合計をAO、前記車両装着内側の前記周方向溝の溝面積の合計をAIとしたとき、AI/AO=1.02〜3.0を満たすことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド踏面において、前記サイプの設置数は、前記車両装着外側より前記車両装着内側で多いことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド踏面において、前記車両装着外側の前記サイプの設置数をPO、前記車両装着内側の前記サイプの設置数をPIとしたとき、PI/PO=1.05〜2.0を満たすことを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド踏面において、前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積をAOC、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積をAICとしたとき、AIC/AOC=1.05〜4.0を満たすことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド踏面において、前記サイプの設置数は、前記トレッドショルダー部より、前記トレッドセンター部で多いことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド踏面において、前記トレッドショルダー部の前記サイプの設置数をPS、前記トレッドセンター部の前記サイプの設置数をPCとしたとき、PS/PC=0.5〜0.9を満たすことを特徴とする請求項9に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド踏面において、1以上の前記周方向連続陸部の幅の合計をLR、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝と前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝との間に区画形成された前記周方向連続陸部又は前記ブロック状陸部の幅をLCとしたとき、LR/LC=0.5〜2.0を満たすことを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッドショルダー部に設けられた前記横溝の溝幅をWS、前記トレッドセンター部に設けられた前記横溝の溝幅をWCとしたとき、WC/WS=0.2〜0.95を満たすことを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
- 前記サイプは、タイヤ幅方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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