JP4782559B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、雪道を走行する自動車の使途に供する空気入りタイヤに関し、特には雪上操縦安定性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
従来、冬用の空気入りタイヤにおいて、雪道を走行する場合には、タイヤが雪道をグリップしきれずにタイヤが雪面上をスリップするという難点があった。雪道における発進時の加速性能、制動性能や操縦安定性能を改良するためにタイヤトレッドパターンにサイプを設ける設計が成されてきたが、これらの雪上性能を確保しようとサイプを増加させると、舗装路での操縦安定性が確保できないという難点があり、また雪上においてもサイプエッジを単純に増加させると陸部剛性が低下して雪上操縦安定性能が悪化するため、サイプを増やして、雪上性能を向上させる手法には限界があるのが現状であった。
しかしこの難点に対して、特許文献1及び2に開示されている空気入りタイヤは、陸部とサイプとを適切に配置することで、雪上操縦安定性能を向上させている。
特開2000−229505号公報 特開平05−229310号公報
ところで、車両旋回時には、車両の荷重が移動するため、タイヤのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側で接地圧が増加し、車両装着内側で接地圧が減少する特徴がある。
しかし、従来の冬用のタイヤ(例えば、特許文献1及び2)は、トレッドに設けられた周方向溝と横溝とが、タイヤ赤道面を基準として概ね左右対称に配置され、周方向溝と横溝とによって区画形成されたブロックの踏面部に設けられるサイプも概ね左右対称に配置されていた。
このため、従来の冬用のタイヤは、雪上での十分な加速、制動性能を得ることができるが、旋回時に接地圧が向上するタイヤ車両装着外側の陸部の剛性の確保が十分とはいえず、雪上操縦安定性能が不足する虞があった。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、トレッドの溝及びサイプの配分を適正化することで、雪上操縦安定性能に優れる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係る空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、前記トレッド踏面において、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積が、前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積より大きいことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、前記トレッド踏面において、前記サイプのタイヤ幅方向の長さ成分の合計は、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とトレッド端との間の領域であるトレッドショルダー部より、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝よりタイヤ幅方向内側の領域であるトレッドセンター部で大きくなることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、前記トレッドに複数設けられ、タイヤ幅方向に延びて複数の前記周方向溝と交差し、複数の前記陸部を分断して複数のブロック状陸部を区画形成する横溝を備え、前記トレッドは、前記車両装着内側に前記周方向溝を2以上備えると共に、前記車両装着内側において、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝との間に、タイヤ周方向に連続して延び、踏面部に複数の前記サイプを備えた周方向連続陸部が1以上配置されることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、前記トレッドに複数設けられ、タイヤ幅方向に延びて複数の前記周方向溝と交差し、複数の前記陸部を分断して複数のブロック状陸部を区画形成する横溝を備え、前記トレッド踏面において、前記横溝の溝幅は、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とトレッド端との間の領域であるトレッドショルダー部より、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝よりタイヤ幅方向内側の領域であるトレッドセンター部で狭いことを特徴とする。
従来の冬用の空気入りタイヤは、車両装着外側、車両装着内側に作用する力が均等入力であることを仮定して設計されていたため、前述したように溝の配分及びサイプの配置が概ね左右対称であった。このため、雪上での操縦安定性能に重要となる旋回時の荷重移動による接地圧分布の変化に対応しきれない虞があった。
そこで本発明では、車両装着外側、車両装着内側を指定できる非対称トレッドパターン(車両に対する装着裏表が指定されたトレッドパターン)の特性に着目した。
図2(A)に示すように、車両の旋回時には車体に遠心力が発生し、また車体がロールすることで内輪の荷重が減少して外輪の荷重が増加する荷重移動が発生する。このとき、タイヤの接地面では、遠心力によって横入力(タイヤ幅方向の入力)が発生すると共に外輪への荷重移動によって、接地面の車両装着外側の特に端部近傍で接地圧が大となり、車両装着内側の特に端部近傍で接地圧が小となる。
一方、雪上μ(雪上摩擦係数)の発生メカニズムは、図4(A)に示すようにタイヤ前面の走行抵抗となる圧縮抵抗FA、陸部表面(踏面)の表面摩擦力FC、溝部(後述する横溝)の雪柱剪断力FB、サイプエッジ及び陸部エッジのエッジ効果FD(エッジ効果は、図4(B)参照のこと。)に分類できる。
これらから、旋回時に接地圧大となるタイヤの車両装着外側(図2(B)一点鎖線で囲んだ範囲)では、雪を踏み固める面圧が大となり、効果的に雪柱剪断力を発揮させることができる。
しかし、旋回時に接地圧小となるタイヤの車両装着内側(図2(B)二点鎖線で囲んだ範囲)では雪を踏み固める面圧が不足するため、雪上操縦安定性能を確保するためには、雪柱剪断力を発揮させる工夫、及びサイプエッジによるエッジ効果で雪柱剪断力の不足分を補う必要がある。
なお、ここで言う雪柱剪断力とは、溝部内に押し込められて形成された雪柱の剪断応力を利用してトラクションを得る効果のことである。
次に、請求項1〜4に記載の空気入りタイヤの共通する作用効果について説明する。
トレッド踏面における周方向溝の溝面積の合計を、車両装着外側よりも車両装着内側で大きくすることで、接地圧小となる車両装着内側では、横入力に対する周方向溝の雪柱剪断力が向上し、接地圧大となる車両装着外側では、陸部の幅の合計が大きくなるため陸部剛性が向上する。よって、雪上操縦安定性能が向上する。
また、トレッド踏面におけるサイプのタイヤ幅方向の長さ成分の合計を、車両装着外側より車両装着内側で大きくすることで、接地圧小となる車両装着内側では、サイプエッジによるエッジ効果が向上し、接地圧大となる車両装着外側では、陸部剛性が向上する。よって雪上操縦安定性能が向上する。なお、サイプのタイヤ幅方向長さ成分とは、サイプをタイヤ幅方向に計測した長さを指す。
以上のことから、本発明の空気入りタイヤは、トレッドの溝及びサイプの配分を適正化したことにより、雪上操縦安定性能に優れる。
次に各請求項の個別の作用効果について説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤは、旋回時にトレッドの車両装着内側で最も接地圧が高いのがタイヤ赤道面付近であることから、タイヤ赤道面に最も近い車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の周方向溝の溝面積を、車両装着外側で最も接地圧が低い車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の周方向溝の溝面積より大きくすることで、横入力に対する周方向溝の雪柱剪断力を効率よく向上させることができる。
請求項2に記載の空気入りタイヤは、サイプのタイヤ幅方向の長さ成分の合計を、トレッドショルダー部よりトレッドセンター部で大きくすることで、トレッドセンター部においては、サイプエッジによるエッジ効果が向上し、トレッドショルダー部においては、陸部剛性が向上し、接地面積が増大して、雪上操縦安定性能に加えて、雪上加速性能及び雪上制動性能も向上させることができる。なお、ここで言うトレッド端とは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2005年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%を内圧として充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。なお、使用地又は製造地においてTRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
請求項3に記載の空気入りタイヤは、横溝によって複数のブロック状陸部が区画形成されたことにより、エッジ効果が向上し、雪上操縦安定性能、雪上加速性能及び雪上制動性能が向上する。また、請求項3に記載の空気入りタイヤは、トレッドの車両装着内側に、タイヤ周方向に連続して延びる周方向連続陸部を設け、この周方向連続陸部にサイプを高密度に配置することで、車両装着内側でのサイプエッジによるエッジ効果が更に向上する。
請求項4に記載の空気入りタイヤは、横溝の溝幅をトレッドショルダー部よりトレッドセンター部で狭くすることで、トレッドセンター部においては、トレッドセンター部内に配置された陸部の剛性が向上して接地面積を増大させることができ、トレッドショルダー部においては、横溝の溝幅が増大することにより前後方向に対する雪柱剪断力を向上させることができる。従って、雪上操縦安定性、雪上加速性能及び雪上制動性能が向上する。
本発明の請求項5に係る空気入りタイヤは、請求項1〜4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド踏面において、前記車両装着外側の前記周方向溝の溝面積の合計をAO、前記車両装着内側の前記周方向溝の溝面積の合計をAIとしたとき、AI/AO=1.02〜3.0を満たすことを特徴とする。
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
AI/AO<1.02であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、AI/AO>3.0であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側とにおいて周方向溝の溝面積が極端に偏るため、直進時の周方向溝における排水能力が悪化して、操縦安定性能が悪化してしまう。従って、AIとAOとの関係は、AI/AO=1.02〜3.0を満たすことが好ましい。
本発明の請求項6に係る空気入りタイヤは、請求項1〜5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド踏面において、前記サイプの設置数は、前記車両装着外側より前記車両装着内側で多いことを特徴とする。
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
トレッド踏面におけるサイプの設置数を、車両装着外側より車両装着内側で多くすることで、接地圧小となる車両装着内側では、サイプエッジによるエッジ効果が更に向上し、接地圧大となる車両装着外側では、更に陸部剛性が向上する。
本発明の請求項7に係る空気入りタイヤは、請求項6に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド踏面において、前記車両装着外側の前記サイプの設置数をPO、前記車両装着内側の前記サイプの設置数をPIとしたとき、PI/PO=1.05〜2.0を満たすことを特徴とする。
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
PI/PO<1.05であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、PI/PO>2.0であれば、トレッドの車両装着内側において、陸部の剛性が極端に低下し、車両装着内側の摩耗性能が悪化してしまう。従って、PIとPOとの関係は、PI/PO=1.05〜2.0を満たすことが好ましい。
本発明の請求項8に係る空気入りタイヤは、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド踏面において、前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積をAOC、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積をAICとしたとき、AIC/AOC=1.05〜4.0を満たすことを特徴とする。
次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
AIC/AOC<1.05であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、AIC/AOC>4.0であれば、トレッドの車両装着内側と車両装着外側とにおいて、タイヤ幅方向最内側の周方向溝の面積が極端に偏るため、直進時のタイヤ幅方向最内側の周方向溝における排水能力が悪化して、操縦安定性能が悪化してしまう。従って、AICとAOCとの関係は、AIC/AOC=1.05〜4.0を満たすことが好ましい。
本発明の請求項9に係る空気入りタイヤは、請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド踏面において、前記サイプの設置数は、前記トレッドショルダー部より、前記トレッドセンター部で多いことを特徴とする。
次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
サイプの設置数をトレッドショルダー部よりトレッドセンター部で多くすることで、トレッドセンター部においては、サイプエッジによるエッジ効果が更に向上し、トレッドショルダー部においては、陸部剛性が向上し、接地面積が増大して雪上操縦安定性能、雪上加速性能及び雪上制動性能を更に向上させることができる。
本発明の請求項10に係る空気入りタイヤは、請求項9に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド踏面において、前記トレッドショルダー部の前記サイプの設置数をPS、前記トレッドセンター部の前記サイプの設置数をPCとしたとき、PS/PC=0.5〜0.9を満たすことを特徴とする。
次に、請求項10に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
PS/PC<0.5であれば、トレッドショルダー部のサイプによるエッジ効果が、極端に減少してしまい、PS/PC>0.9であれば、トレッドセンター部とトレッドショルダー部との間に優位な差が見出せなくなり、雪上加速性能及び雪上制動性能が向上しない。従って、PSとPCとの関係は、PS/PC=0.5〜0.9を満たすことが好ましい。
本発明の請求項11に係る空気入りタイヤは、請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド踏面において、1以上の前記周方向連続陸部の幅の合計をLR、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝と前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝との間に区画形成された前記周方向連続陸部又は前記ブロック状陸部の幅をLCとしたとき、LR/LC=0.5〜2.0を満たすことを特徴とする。
次に、請求項11に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
LR/LC<0.5であれば、周方向連続陸部の幅の合計に伴ってサイプの長さが極端に小となるため、サイプエッジによるエッジ効果を向上させることができず、LR/LC>2.0であれば、周方向連続陸部の幅の合計が極端に大となるため、トレッドの車両装着内側において、横溝の長さが短くなって、横溝による前後方向(タイヤ周方向)に対する雪柱剪断力が悪化してタイヤ全体の前後方向に対する雪柱剪断力が悪化する。従って、LRとLCとの関係は、LR/LC=0.5〜2.0を満たすことが好ましい。
本発明の請求項12に係る空気入りタイヤは、請求項4に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドショルダー部に設けられた前記横溝の溝幅をWS、前記トレッドセンター部に設けられた前記横溝の溝幅をWCとしたとき、WC/WS=0.2〜0.95を満たすことを特徴とする。
次に、請求項12に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
WC/WS<0.2であれば、トレッドセンター部に設けられた横溝の溝幅が極端に小さくなるため、トレッドセンター部において前後方向に対する雪柱剪断力が悪化して、タイヤ全体の前後方向に対する雪柱剪断力が悪化する。WC/WS>0.95であれば、トレッドセンター部とトレッドショルダー部との間に優位な差が見出せなくなり、雪上加速性能、雪上制動性能が向上しない。従って、WCとWSとの関係は、WC/WS=0.2〜0.95を満たすことが好ましい。
本発明の請求項13に係る空気入りタイヤは、請求項1〜12の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記サイプは、タイヤ幅方向に対して傾斜していることを特徴とする。
次に、請求項13に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
サイプをタイヤ幅方向に対して傾斜させることで、前後方向に対するエッジ効果に加えて、横方向に対するエッジ効果も確保することができる。
本発明の空気入りタイヤは、トレッドの溝及びサイプの配分を適正化することで、雪上操縦安定性能に優れる。
[第1の実施形態]
次に、本発明の空気入りタイヤの第1の実施形態を図1にしたがって説明する。なお、本実施形態の空気入りタイヤ10(以下、単にタイヤ10と記載する。)のタイヤサイズは、195/65R15であり、その内部構造は一般的なラジアルタイヤの構造と同様のため内部構造についての説明は省略する。
図1に示すようにタイヤ10の最外層には、路面と接地するトレッド踏面を備えたトレッド12が設けられている。
このトレッド12は、タイヤ赤道面CLを基準として車両装着外側(矢印OUT方向)と車両装着内側(矢印IN方向)とで左右非対称のトレッドパターンを備えている。このため、タイヤ10は車両装着に対して裏表が指定されている。
トレッド12のトレッドパターンは、タイヤ赤道面CLの両側に設けられ、タイヤ周方向に延びるセンター周方向溝14(車両装着内側のセンター周方向溝を14I、車両装着外側のセンター周方向溝を14Oとする。)と、センター周方向溝14のタイヤ幅方向外側に設けられ、タイヤ周方向に延びるショルダー周方向溝16(車両装着内側のショルダー周方向溝を16I、車両装着外側のショルダー周方向溝を16Oとする。)と、タイヤ幅方向に延びてセンター周方向溝14及びショルダー周方向溝16Oと交差するセンター横溝18と、トレッド12の夫々のトレッド端12Eからショルダー周方向溝16O及び16Iへタイヤ幅方向に延びるショルダー横溝20とを備えている。
また、トレッド12のショルダー周方向溝16のタイヤ幅方向内側の領域をトレッドセンター部22、ショルダー周方向溝16のタイヤ幅方向外側の領域(ショルダー周方向溝16とトレッド端12Eとの間の領域)をトレッドショルダー部24と呼ぶこととする。
センター周方向溝14I、14O及びセンター横溝18によって区画形成されたセンターブロック26と、センター周方向溝14I及びショルダー周方向溝16Iによって区画形成されたタイヤ周方向に連続して延びるセカンドリブ28と、ショルダー周方向溝16I、トレッド端12E及びショルダー横溝20によって区画形成されたショルダーブロック30と、センター周方向溝14O、ショルダー周方向溝16O及びタイヤ幅方向に対して傾斜して延びるセンター横溝18によって区画形成されたセカンドブロック32と、ショルダー周方向溝16O、トレッド端12E及びショルダー横溝20によって区画形成されたショルダーブロック34と、の夫々の踏面部に、概ねセンター横溝18及びショルダー横溝20と平行に延びるサイプ36が設けられている。なお、セカンドブロック32に設けられたサイプ36は、タイヤ幅方向に対して傾斜して延びるセンター横溝18と概ね平行に配置されている。
なお、本実施形態では、図1に示すようにセンター横溝18及びショルダー横溝20は、タイヤ幅方向に沿って延びても良く、タイヤ幅方向に傾斜していても良いものとしている。
このとき、サイプは、前述したように、リブ又はブロックを区画形成する横溝と概ね平行に延びて設けられているが、概ね平行でなくても良いものとする。
更に、本実施形態では、図1に示すようにセンター周方向溝14I、14O、ショルダー周方向溝16I及び16Oは、実質的にタイヤ周方向に沿って延びているが、傾斜しながらタイヤ周方向に延びる構成であっても良いものとする。
また、本実施形態のサイプ36は、図1に示すように、夫々のブロック又はリブを分断する切れ込みとなっているが、この切れ込みは、ブロック又はリブを分断せずに途中で終端となっても良く、ブロック又はリブを区画形成する溝に開口しない切れ込みであっても良いものとする。
また、本実施形態のサイプ36の深さは、新品時においては、一律6.6mmとするが、その他の実施形態においては、6.6mm以外であっても良く、また、夫々のサイプ設置位置によって、深さが異なっていても良いものとする。
更に、本実施形態の周方向溝及び横溝の深さは、新品時においては、夫々一律10mmとするが、その他の実施形態においては、10mm以外であっても良く、また、夫々の溝位置によって、深さが異なっていても良いものとする。
トレッド踏面において、車両装着内側のセンター周方向溝14I及びショルダー周方向溝16Iの溝面積の合計が、車両装着外側のセンター周方向溝14O及びショルダー周方向溝16Oの溝面積の合計より大きく、車両装着内側のセンター周方向溝14I及びショルダー周方向溝16Iの溝面積の合計をAI、車両装着外側のセンター周方向溝14O及びショルダー周方向溝16Oの溝面積の合計をAOとしたとき、AI/AO=1.02〜3.0を満たすことが好ましい。
トレッド踏面において、車両装着内側のサイプ36のタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、車両装着外側のサイプ36のタイヤ幅方向の長さ成分の合計より大きく、また、車両装着内側のサイプ36の設置数が、車両装着外側のサイプ36の設置数より多く、車両装着外側のサイプ36の設置数をPO、車両装着内側のサイプ36の設置数をPIとしたとき、PI/PO=1.05〜2.0を満たすことが好ましい。
また、トレッド踏面において、センター周方向溝14Iの溝面積が、センター周方向溝14Oの溝面積より大きく、センター周方向溝14Iの溝面積をAIC、センター周方向溝14Oの溝面積をAOCとしたとき、AIC/AOC=1.05〜4.0を満たすことが好ましい。
また、トレッド踏面において、トレッドセンター部22のサイプ36のタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、トレッドショルダー部24のサイプ36のタイヤ幅方向の長さ成分の合計より大きく、更に、トレッドセンター部22のサイプ36の設置数が、トレッドショルダー部24のサイプ36の設置数より多く、トレッドショルダー部24のサイプ36の設置数をPS、トレッドセンター部22のサイプ36の設置数をPCとしたとき、PS/PC=0.5〜0.9を満たすことが好ましい。
また、トレッド踏面において、セカンドリブ28の幅が、センターブロック26の幅より広く、セカンドリブ28の幅をLR、センターブロック26の幅をLCとしたとき、LR/LC=0.5〜2.0を満たすことが好ましい。
更に、トレッド踏面において、センター横溝18の溝幅は、ショルダー横溝20の溝幅より狭く、ショルダー横溝20の溝幅をWS、センター横溝18の溝幅をWCとしたとき、WC/WS=0.2〜0.95を満たすことが好ましい。
(作用)
次に第1の実施形態の作用を説明する。
図1に示すように、トレッド踏面において、車両装着内側のセンター周方向溝14I及びショルダー周方向溝16Iの溝面積の合計を、車両装着外側のセンター周方向溝14O及びショルダー周方向溝16Oの溝面積の合計より大きくすることで、図3(B)に示すように旋回時に接地圧小となる車両装着内側では、横入力に対する周方向溝の雪柱剪断力が向上し、接地圧大となる車両装着外側では、ブロックの幅の合計が大きくなるためブロック剛性が向上する。よって、雪上操縦安定性能が向上する。
また、図1に示すように、トレッド踏面におけるサイプ36のタイヤ幅方向の長さ成分の合計を、車両装着外側より車両装着内側で大きくすることで、図3(A)に示すように、接地圧小となる車両装着内側では、サイプエッジによるタイヤ前後方向のエッジ効果が向上し、接地圧大となる車両装着外側では、ブロック剛性が向上する。よって雪上操縦安定性能が向上する。
以上のことから、トレッド12の溝及びサイプ36の配分を適正化したことにより、雪上操縦安定性能に優れる。
AI/AO<1.02であれば、トレッド12の車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、AI/AO>3.0であれば、トレッド12の車両装着内側と車両装着外側とにおいて周方向溝の面積が極端に偏るため、直進時の周方向溝における排水能力が悪化して、操縦安定性能が悪化してしまう。従って、AIとAOとの関係は、AI/AO=1.02〜3.0を満たすことが好ましい。
また、トレッド踏面におけるサイプ36の設置数を、車両装着外側より車両装着内側で多くすることで、接地圧小となる車両装着内側では、サイプエッジによるタイヤ前後方向のエッジ効果が更に向上し、接地圧大となる車両装着外側では、更にブロック剛性が向上する。
更に、PI/PO<1.05であれば、トレッド12の車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、PI/PO>2.0であれば、トレッド12の車両装着内側において、ブロック及びリブの剛性が極端に低下し、車両装着内側の摩耗性能が悪化してしまう。従って、PIとPOとの関係は、PI/PO=1.05〜2.0を満たすことが好ましい。
また、旋回時にトレッド12の車両装着内側で最も接地圧が高いのがタイヤ赤道面CL付近であることから、センター周方向溝14Iの溝面積を、車両装着外側で最も接地圧が低いセンター周方向溝14Oの溝面積より大きくすることで、横入力に対する車両装着内側の周方向溝の雪柱剪断力を効率よく向上させることができる。
AIC/AOC<1.05であれば、トレッド12の車両装着内側と車両装着外側との間に優位な差が見出せなくなり、AIC/AOC>4.0であれば、トレッド12の車両装着内側と車両装着外側とにおいて、センター周方向溝14の面積が極端に偏るため、直進時のセンター周方向溝14における排水能力が悪化して、操縦安定性能が悪化してしまう。従って、AICとAOCとの関係は、AIC/AOC=1.05〜4.0を満たすことが好ましい。
また、図1に示すように、サイプ36のタイヤ幅方向の長さ成分の合計を、トレッドショルダー部24よりトレッドセンター部22で大きくすることで、直進時には図3(A)のような接地圧分布となるため、トレッドセンター部22においては、サイプエッジによるタイヤ前後方向のエッジ効果が向上し、トレッドショルダー部24においては、ショルダーブロック30及び34の剛性が向上し、接地面積が増大して、雪上操縦安定性能に加えて、雪上加速性能及び雪上制動性能も向上させることができる。
更に、サイプ36の設置数をトレッドショルダー部24よりトレッドセンター部22で多くすることで、トレッドセンター部22においては、サイプエッジによるタイヤ前後方向のエッジ効果が更に向上し、トレッドショルダー部24においては、ショルダーブロック30及び34の剛性が更に向上し、接地面積を増大させることができる。従って、雪上操縦安定性、雪上加速性能及び雪上制動性能が更に向上する。
また、PS/PC<0.5であれば、トレッドショルダー部24のサイプ36によるタイヤ前後方向のエッジ効果が、極端に減少してしまい、PS/PC>0.9であれば、トレッドセンター部22とトレッドショルダー部24との間に優位な差が見出せなくなり、雪上加速性能、雪上制動性能が向上しない。従って、PSとPCとの関係は、PS/PC=0.5〜0.9を満たすことが好ましい。
センター横溝18及びショルダー横溝20によって複数のブロックが区画形成されたことにより、タイヤ前後方向のエッジ効果が向上し、雪上操縦安定性能、雪上加速性能及び雪上制動性能が向上する。
セカンドリブ28にサイプ36を高密度に配置することで、トレッド12の車両装着内側でのサイプエッジによるタイヤ前後方向のエッジ効果が更に向上する。
LR/LC<0.5であれば、セカンドリブ28の幅に伴ってサイプ36の長さが極端に小となるため、サイプエッジによるタイヤ前後方向のエッジ効果を向上させることができず、LR/LC>2.0であれば、セカンドリブ28の幅が極端に大となるため、トレッド12の車両装着内側において、センター横溝18及びショルダー横溝20によるタイヤ前後方向に対する雪柱剪断力が悪化して、タイヤ全体のタイヤ前後方向の雪柱剪断力が悪化する。従って、LRとLCとの関係は、LR/LC=0.5〜2.0を満たすことが好ましい。
また、トレッドセンター部22のセンター横溝18の溝幅を、トレッドショルダー部24のショルダー横溝20の溝幅より狭くすることで、トレッドセンター部22においては、トレッドセンター部22内に配置されたブロック及びリブの剛性が増加して接地面積を増大させることができ、トレッドショルダー部24においては、ショルダー横溝20の溝幅が増大することによりタイヤ前後方向に対する雪柱剪断力を向上させることができる。従って、雪上操縦安定性、雪上加速性能及び雪上制動性能が向上する。
WC/WS<0.2であれば、トレッドセンター部22に設けられたセンター横溝18の溝幅が極端に小さくなるため、トレッドセンター部22においてタイヤ前後方向に対する雪柱剪断力が悪化して、タイヤ全体のタイヤ前後方向に対する雪柱剪断力が悪化する。WC/WS>0.95であれば、トレッドセンター部22とトレッドショルダー部24との間に優位な差が見出せなくなり、雪上加速性能、雪上制動性能が向上しない。従って、WCとWSとの関係は、WC/WS=0.2〜0.95を満たすことが好ましい。
また、サイプ36をタイヤ幅方向に対して傾斜させることで、前後方向に対するエッジ効果に加えて、横方向(タイヤ周方向)に対するエッジ効果も確保することができる。
(試験例)
本発明の空気入りタイヤの性能改善効果を確認するために、本発明の第1の実施形態に係る実施例の空気入りタイヤを1種、従来例の空気入りタイヤを1種用意して、乗用車に装着して雪上での加速性能テスト、制動性能テスト、操縦安定性能テストを行った。比較試験に使用したタイヤのサイズは、何れも195/65R15であり、このタイヤをリム6J−15に組み付け、内圧を200kpaに設定して乗用車に装着した。従来例のタイヤ及び実施例のタイヤの構成は、表1中に示す。
加速性能テストは、静止状態からアクセルを全開し、50m走行するまでの時間(加速タイム)を計測して評価した。
制動性能テストは、時速30km/hからフルブレーキを掛けたときの制動距離を計測して評価した。
操縦安定性能テストは、テストドライバーによるフィーリング評点で評価を行った。
3種のテストの評価結果は何れの場合も、従来例のタイヤの数値を100としたときの指数表示として表1中に示した。なお評価数値は、大きいほど良好な結果を示す。
実施例:図1に示す第1の実施形態に係るタイヤ。
従来例:図5に示すトレッドパターンを備えるタイヤ。この従来例のタイヤ100のトレッド102は、タイヤ赤道面CLを基準として左右対称に2本ずつ設けられる周方向溝104と、周方向溝104と交差する横溝106とを備え、周方向溝104と横溝106との間に区画形成されるブロック108の踏面部にサイプ110を備えている。なお、周方向溝104の溝幅は一律同じであり、また、横溝106の溝幅も一律同じであり、サイプの数も左右で同じである。
なお、従来例のタイヤの溝(周方向溝104及び横溝106)深さは、実施例のタイヤと同様に10mmとし、サイプの深さも実施例のタイヤと同様に6.6mmとしている。
Figure 0004782559
表1の結果から実施例1のタイヤは、従来例のタイヤより、雪上での加速性能性、制動性能及び操縦安定性能に優れていることが分かる。特に、雪上操縦安定性能については、大幅に性能が向上していることが分かる。
第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した図である。 (A)旋回時に車両に作用する力を表す図である。 (B)図2(A)の旋回時のタイヤの接地面での接地圧分布を表す図である。 (A)直進時におけるタイヤの接地面での接地圧分布を表す図である。 (B)旋回時におけるタイヤの接地面での接地圧分布を表す図である。 (A)空気入りタイヤの雪上でのトラクション、ブレーキの発生メカニズムをタイヤ幅方向から見て表した図である。 (B)図4(A)のサイプエッジによるエッジ効果の発生メカニズムを表す拡大図である。 従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示した図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
12E トレッド端
14 センター周方向溝(周方向溝)
16 ショルダー周方向溝(周方向溝)
18 センター横溝(横溝)
20 ショルダー横溝(横溝)
22 トレッドセンター部
24 トレッドショルダー部
26 センターブロック(ブロック状陸部(陸部))
28 セカンドリブ(周方向連続陸部(陸部))
30 ショルダーブロック(ブロック状陸部(陸部))
32 セカンドブロック(ブロック状陸部(陸部))
34 ショルダーブロック(ブロック状陸部(陸部))
CL タイヤ赤道面
IN 車両装着内側
OUT 車両装着外側

Claims (13)

  1. トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、
    複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、
    前記トレッド踏面において、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積が、前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積より大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、
    複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、
    前記トレッド踏面において、前記サイプのタイヤ幅方向の長さ成分の合計は、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とトレッド端との間の領域であるトレッドショルダー部より、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝よりタイヤ幅方向内側の領域であるトレッドセンター部で大きくなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、
    複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、
    前記トレッドに複数設けられ、タイヤ幅方向に延びて複数の前記周方向溝と交差し、複数の前記陸部を分断して複数のブロック状陸部を区画形成する横溝を備え、
    前記トレッドは、前記車両装着内側に前記周方向溝を2以上備えると共に、前記車両装着内側において、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝との間に、タイヤ周方向に連続して延び、踏面部に複数の前記サイプを備えた周方向連続陸部が1以上配置されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. トレッドのタイヤ赤道面を基準とした車両装着外側及び車両装着内側に夫々1以上設けられ、タイヤ周方向に延び、トレッド踏面における溝面積の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きい周方向溝と、
    複数の前記周方向溝によって区画形成された複数の陸部の踏面部に設けられ、タイヤ幅方向に延び、前記トレッド踏面におけるタイヤ幅方向の長さ成分の合計が、前記車両装着外側より前記車両装着内側で大きいサイプと、を備え、
    前記トレッドに複数設けられ、タイヤ幅方向に延びて複数の前記周方向溝と交差し、複数の前記陸部を分断して複数のブロック状陸部を区画形成する横溝を備え、
    前記トレッド踏面において、前記横溝の溝幅は、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝とトレッド端との間の領域であるトレッドショルダー部より、タイヤ幅方向最外側の前記周方向溝よりタイヤ幅方向内側の領域であるトレッドセンター部で狭いことを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッド踏面において、前記車両装着外側の前記周方向溝の溝面積の合計をAO、前記車両装着内側の前記周方向溝の溝面積の合計をAIとしたとき、AI/AO=1.02〜3.0を満たすことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記トレッド踏面において、前記サイプの設置数は、前記車両装着外側より前記車両装着内側で多いことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッド踏面において、前記車両装着外側の前記サイプの設置数をPO、前記車両装着内側の前記サイプの設置数をPIとしたとき、PI/PO=1.05〜2.0を満たすことを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記トレッド踏面において、前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積をAOC、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝の溝面積をAICとしたとき、AIC/AOC=1.05〜4.0を満たすことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記トレッド踏面において、前記サイプの設置数は、前記トレッドショルダー部より、前記トレッドセンター部で多いことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記トレッド踏面において、前記トレッドショルダー部の前記サイプの設置数をPS、前記トレッドセンター部の前記サイプの設置数をPCとしたとき、PS/PC=0.5〜0.9を満たすことを特徴とする請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記トレッド踏面において、1以上の前記周方向連続陸部の幅の合計をLR、前記車両装着内側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝と前記車両装着外側のタイヤ幅方向最内側の前記周方向溝との間に区画形成された前記周方向連続陸部又は前記ブロック状陸部の幅をLCとしたとき、LR/LC=0.5〜2.0を満たすことを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記トレッドショルダー部に設けられた前記横溝の溝幅をWS、前記トレッドセンター部に設けられた前記横溝の溝幅をWCとしたとき、WC/WS=0.2〜0.95を満たすことを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記サイプは、タイヤ幅方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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