JP4779493B2 - 2−ナフチル−1,3−ジオキサン誘導体 - Google Patents
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- 0 *C1CCC(*C2COC(c(cc3)cc4c3c(I)c(*)c(I)c4)OC2)CC1 Chemical compound *C1CCC(*C2COC(c(cc3)cc4c3c(I)c(*)c(I)c4)OC2)CC1 0.000 description 20
- ALFLDQIYGBNZCO-UHFFFAOYSA-N C=CC(CC1)CCC1C(CC1)CCC1c(cc1)cc(F)c1F Chemical compound C=CC(CC1)CCC1C(CC1)CCC1c(cc1)cc(F)c1F ALFLDQIYGBNZCO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- UMULWEQZNFZORL-UHFFFAOYSA-N C=CCCC(CC1)CCC1C(CC1)CCC1c(cc1)cc(F)c1F Chemical compound C=CCCC(CC1)CCC1C(CC1)CCC1c(cc1)cc(F)c1F UMULWEQZNFZORL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
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Description
これらに用いられる液晶材料としては、これまでにも非常に多種類の化合物が合成されてきており、その表示方式や駆動方式あるいはその用途に応じて使用されている。
L1およびL2は、それぞれ独立して、水素原子、または-Fを表し、
Xは、水素原子、-F、-Cl、-CF3、-OCH2F、-OCHF2、-OCF3、-CH2CF3、-CHFCF3または-CF2CF3を表し、
Yは、-CH2CH2-、-CH2O-、-OCH2-、-COO-、-OCO-、-CF2O-、-OCF2、-CH2CH2CH2CH2-、-CF=CF-、-C≡C-又は単結合。) で表される2-ナフチル-1,3-ジオキサン誘導体及び当該化合物を含有する液晶組成物及び当該液晶組成物を構成要素とする液晶素子を提供する。
(製法1)
一般式(II)
(製法2)
一般式(V)
(製法3)
一般式(VI)で表される6-シアノナフタレン化合物を加水分解することにより、一般式(VII)
(a) トランス-1,4-シクロへキシレン基(この基中に存在する1個の-CH2-または隣接していない2個以上の-CH2-は、-O-または-S-に置換されていてもよい。) 、
(b) 1,4-フェニレン基(この基中に存在する1個の-CH=または隣接していない2個以上の-CH=は、-N=に置換されていてもよい。) 、および
(c) 1,4-シクロヘキセニレン基、1,4-ビシクロ[2.2.2]オクチレン基、ピペリジン-1,4-ジイル基、ナフタレン-2,6-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基および1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、
からなる群より選ばれる基を表し、上記の基(a)、基(b)または基(c)はそれぞれ-CN、-Fまたは-Clで置換されていても良く、
oは0、1または2を表し、
La、LbおよびLcはそれぞれ独立的に単結合、-CH2CH2-、-(CH2)4-、-OCH2-、-CH2O-または-C≡C-を表し、LbおよびBcが複数存在する場合は、それらは同一でも異なっていても良い。) で表される化合物を含有することが好ましい。
oは、0または1を表すことが好ましい。
一般式(A-0)で表される化合物は、さらに具体的な構造として、以下の一般式(A-1)〜一般式(A-3)で表される構造が好ましい。
本発明の液晶組成物の第3成分として、Δεの比較的大きい、一般式(Ba)、一般式(Bb)、一般式(Bc)、一般式(Bd)および一般式(Be)
(d) トランス-1,4-シクロへキシレン基(この基中に存在する1個の-CH2-または隣接していない2個以上の-CH2-は、-O-または-S-に置換されていてもよい。) 、
(e) 1,4-フェニレン基(この基中に存在する1個の-CH=または隣接していない2個以上の-CH=は-N=に置換されていてもよい。) および、
(f) 1,4-シクロヘキセニレン基、1,4-ビシクロ[2.2.2]オクチレン基、ピペリジン-1,4-ジイル基、ナフタレン-2,6-ジイル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基およびデカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、
からなる群より選ばれる基であり、上記の基(d)、基(e)または基(f)はそれぞれ-CN、-Fまたは-Clで置換されていても良く、
Ka、KbおよびKcはそれぞれ独立的に単結合、-CH2CH2-、-(CH2)4-、-OCH2-、-CH2O-または-C≡C-を表し、
Xb、Xc、Xd、XeおよびXfはそれぞれ独立して水素原子または-Fを表し、
pおよびqはそれぞれ独立して、0、1または2を表すが、pおよびqの和は2以下であり、
Xaは、水素原子、-F、-Cl、-CN、-CF3、-OCH2F、-OCHF2、-OCF3、-CH2CF3、-CHFCF3、-CF2CF3または一般式(A)におけるRaと同じ意味を表す。) で表される化合物を含有することが好ましい。
一般式(Ba)で表される化合物は、具体的には以下の一般式(Ba-0)で表される構造を表すことが好ましい。
さらに具体的には以下の一般式(Ba-1a)〜一般式(Ba-3d)
一般式(Bb)で表される化合物は、具体的には以下の一般式(Bb-1)〜一般式(Bb-2)で表される構造を表すことが好ましい。
一般式(Bc)で表される化合物は、具体的な構造として以下の一般式
一般式(Bd)で表される化合物は、具体的な構造として以下の一般式
一般式(Be)で表される化合物は、具体的には以下の一般式(Be-1)〜(Bb-2)で表される構造を表すことが好ましい。
(実施例1)5-(4-ペンチル-シクロヘキシル)-2-(5,6,7-トリフルオロ-ナフタレン-2-イル)-[1,3]ジオキサン(I-1)の合成
(以下、窒素雰囲気下で行う。) シアン化カリウム (11.0 g、0.168 mol) 、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム (0)(2.1 g、0.002 mol) をテトラヒドロフラン (THF、100 ml) 中、室温で激しく攪拌している中に、トリフルオロメタンスルホン酸5,6,7-トリフルオロナフタレン-2-イル(27.8 g、0.084 mol)を滴下して加えた。ここで、トリフルオロメタンスルホン酸5,6,7-トリフルオロナフタレン-2-イルは5,6,7-トリフルオロナフタレン-2-オールとトリフルオロメタンスルホン酸無水物をピリジン存在下反応させることにより得た。反応系を16時間加熱還流した後、水を加えて反応を停止させた。反応液の有機層を分離し、水層から酢酸エチルで抽出した(2回)。有機層を集めた後、3 M塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、再結晶(トルエン/ヘキサン)することにより、淡黄色の粉末(16.4 g)を得た。(収率 90.8%)
(以下、窒素雰囲気下で行う。) 化合物VI-1 (7.9 g、0.036 mol) のTHF溶液 (50 ml) を10 ℃以下で激しく攪拌している中に、1.5 M水素化ジイソブチルアルミニウムトルエン溶液 (30 ml、0.045 mol) を、その温度を保ちながら滴下して加えた。室温まで昇温した後1時間攪拌し、反応液を氷水に滴下して加えて反応を停止させた。析出した固体が溶解するまで3 M塩酸を加えた後、有機層を分離し、水層から酢酸エチルで抽出した(3回)。有機層を集めた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、カラム(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル)により精製することにより、黄色の固体(5.6 g)を得た。(収率 73.3%)
化合物III-1(13.3 g、0.063 mol)のトルエン溶液(130 ml)を室温で攪拌している中に、2-(4-ペンチル-シクロヘキシル)-プロパン-1,3-ジオール(14.6 g、0.064 mol)、p-トルエンスルホン酸一水和物(0.6 g)を加えた。全量を加え終わった後、水分離器から留出する水がなくなるまで加熱還流した(約3時間)。反応液を放冷した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。反応液の有機層を分離し、水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をカラム(アルミナ、ヘキサン)により精製し、さらに再結晶(ヘキサン/トルエン)することにより、白色の固体(5.5 g)を得た。
実施例1−3において、2-(4-ペンチル-シクロヘキシル)-プロパン-1,3-ジオールに換えて2-[2-(4-プロピル-シクロヘキシル)-エチル]-プロパン-1,3-ジオール(II-2)を用い、同様にして5-[2-(4-プロピル-シクロヘキシル)エチル]-2-(5,6,7-トリフルオロ-ナフタレン-2-イル)-[1,3]ジオキサンを合成した。
(参考例1)2-[2-(4-プロピル-シクロヘキシル)-エチル]-プロパン-1,3-ジオール(II-2)の合成
(4-プロピル-シクロヘキシル)-アセトアルデヒド(100 g、0.594 mol)のトルエン溶液(400 mL)を室温で攪拌している中に、マロン酸ジエチル(190 g、1.186 mol)、ピロリジン(5.0 g、0.0587 mol)、酢酸(3.5 g、0.0583 mol)を加えた。全量を加え終わった後、水分離器から留出する水がなくなるまで加熱還流した(約3.5時間)。反応液を放冷した後、3 M塩酸を加えた。有機層を分離し、水層からトルエンで抽出した。有機層を集めた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、蒸留により精製することにより、微黄色の液体(174 g)を得た(b.p.:160-170℃/ 5 mmHg)。
化合物IV-2(174 g、0.535 mol)のエタノール(450 mL)、酢酸エチル(450 mL)溶液にパラジウム炭素(17 g/ 5%含有、50%含水品)を加えた。オートクレーブ中、室温で8時間水素添加(5 kgf/ cm3)した。触媒を濾別し、溶媒を留去することにより微黄色の液体(174 g)を得た。
水素化リチウムアルミニウム(32.05 g、0.856 mol)のTHF溶液(400 mL)を10 ℃以下で激しく攪拌している中に、化合物III-2(133 g、0.428 mol)のTHF溶液(150 mL)をその温度を保ちながら滴下して加えた。室温で1時間攪拌した後、2時間加熱還流した。反応液を10℃以下に保ちながら、水(64 g)、濃塩酸(50 mL)を加えた。ジクロロメタンを加え十分に攪拌した後、アルミを濾別した。溶媒を留去した後、蒸留により精製することにより2-[2-(4-プロピル-シクロヘキシル)-エチル]-プロパン-1,3-ジオール (II-2)の白色の固体(50 g)を得た(b.p.:140℃/ 0.6 mmHg)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) d (ppm) 0.88 (t, 3H), 1.14-1.34 (m, 14H), 1.72-1.86 (m, 4H), 2.09-2.17 (m, 1H), 3.58 (t, 2H), 4.28 (dd, J1 = 11.4 Hz, , J2 = 4.6 Hz, 2H), 5.52 (s, 1H), 7.40 (dd, J1 = 8.0 Hz, J2 = 7.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、相転移温度(℃) TCN 122.5℃、TNI 149.0℃
(実施例3)液晶組成物の調製(1)
低粘性で温度範囲の広いネマチック液晶として特にアクティブマトリックス駆動用に好適なホスト液晶(H)
ネマチック相上限温度(Tni) : 116.7℃
誘電率異方性(Δε) : 4.80
屈折率異方性(Δn) : 0.090
閾値電圧(Vth) : 1.88 V
粘度(η) : 19.8 cP
次に、このホスト液晶(H)に実施例1で得られた化合物(I-1)
ネマチック相上限温度(Tni) : 120.8 ℃
誘電率異方性(Δε) : 6.21
屈折率異方性(Δn) : 0.091
閾値電圧(Vth) : 1.92 V
ホスト液晶(H)と比較すると、組成物(H-1)のTniは4℃も上昇し、またΔεも大幅に増大した。閾値電圧(Vth)はホスト液晶(H)と比較すると2%ほど増加したが、屈折率異方性(Δn)は殆ど変化しなかった。
(実施例4)液晶組成物の調製(2)
ホスト液晶(H)に実施例2で得られた化合物(I-2)
ネマチック相上限温度(Tni) : 119.5 ℃
誘電率異方性(Δε) : 6.10
屈折率異方性(Δn) : 0.090
閾値電圧(Vth) : 1.85 V
ホスト液晶(H)と比較すると、組成物(H-1)のTniは2.8℃も上昇し、またΔεも大幅に増大した。閾値電圧(Vth)はホスト液晶(H)と比較すると2%ほど減少したが、屈折率異方性(Δn)は殆ど変化しなかった。
ホスト液晶(H)に化合物(I-1)と比較的類似の構造を有するが、1,3-ジオキサン骨格をフェニル基に替え、ペンチル基をブチル基に替えた化合物(A)
ネマチック相上限温度(Tni) : 120.7 ℃
誘電率異方性(Δε) : 5.46
屈折率異方性(Δn) : 0.1009
閾値電圧(Vth) : 2.06 V
従って、組成物(H-A)は、組成物(H-1)と比較してTniはほとんど変化していないものの、誘電率異方性(Δε)は0.57も低く、Vthは0.14 Vも高いことがわかった。
ホスト液晶(H)に化合物(I-1)と比較的類似の構造を有するが、1,3-ジオキサン骨格を2-6-ジフルオロフェニル基に替え、ペンチル基をプロピル基に替えた化合物(B)
次に、組成物(H-B)をセル厚4.5μmのTNセルに充填して液晶素子を作成し、その電気光学特性を測定したところ、以下のとおりであった。
ネマチック相上限温度(Tni) : 115.1℃
誘電率異方性(Δε) : 6.36
屈折率異方性(Δn) : 0.0964
閾値電圧(Vth) : 1.966V
従って、組成物(H-B)は、組成物(H-1)と比較すると、ほぼ同程度のΔεとVthを示したが、Tniは5.7℃も低かった。
実施例1で得られた化合物(I-1)を用いて、低粘性で温度範囲の広い実用的な、特にアクティブマトリックス駆動用に好適な液晶組成物(M-1)および(M-2)を調製した。得られた組成物(M-1)および(M-2)をそれぞれセル厚4.5μmのTNセルに充填して液晶素子を作成し、その電気光学特性を測定した結果、以下のとおりであった。
表中、化合物略号は以下のとおりである。
末端のn(数字) -CnH2n+1
F -F
-m(数字)dn(数字) -(CH2)n-1-CH=CH-CmH2m+1
化合物(I-1)を用いていない、低粘性で温度範囲の広い実用的な、アクティブマトリックス駆動用に好適な液晶組成物(M-3)を調製した。得られた組成物(M-3)をセル厚4.5μmのTNセルに充填して液晶素子を作成し、その電気光学特性を測定した結果、以下のとおりであった。
Claims (4)
- 一般式(I)において、Xが、-F、-Cl、-OCHF2または-OCF3を表す請求項1記載の化合物。
- 請求項1記載の一般式(I)で表される化合物を1種または2種以上含有することを特徴とする液晶組成物。
- 請求項3記載の液晶組成物を構成要素とする液晶素子。
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