JP4778985B2 - ビルディング用パネルのパネルクリンプ機械 - Google Patents

Description

本発明はビルディング用パネルのパネル成形装置、より詳しくはパネル成形装置内のクリンプ機械に関する。

多くのビルディングは柱（すなわち、ポスト）および梁の組合わせにより構成されており、それらは合板または或る種の金属もしくはプラスチックシートにより覆われている。しかしながら、全施工時間を減少させようと努力して、施工業者はしばしばビルディング、特にビルディングの外側壁、をプレハブしたビルディング用パネルで作る。このようなパネルを用いてビルディングを構築することは、全ての壁が直接製造サイトにおいて作られ、それによりそれらは迅速に組合わせそして建てることができるから、生産性を増加する。

これらプレハブパネルは代表的にはスチールシート金属から作られ、そしてビルディングの所望の形状に合致するように形作られる。例えば、図１に示されているような弓形形状のビルディング１００は互いに連結された多数の弓形形状のパネルにより作られる。パネルはそれらが互いに隣接して置かれて互いに連結されそしてシールされたジョイントを形成しそこにおいてはパネルのエッジは重なっている。したがって、ビルディングの長さは各パネルの幅のみに依存するものではなく、互いに連結された多数のパネルの全ての関数に依存している。

弓形の形状のビルディングを構築することに加えて、パネルは図２および図３に示されるような切妻形の建物２００やダブル半径形状のビルディング３００などの構築にも用いられる。図示されてはいないが、互いに連結されたパネルは真直ぐな側面を有するビルディングやその部分の構築にも用いることができる。ビルディングが曲ったまたは真直ぐな輪郭を有しているか否かに関係なく、このようなビルディングを構築するために用いられたパネルの断面は往々にして類似している。

例えば、図４はこのようなビルディングの構築に代表的に用いられる公知のビルディング用パネルの断面を示している。ビルディングパネル４００は中央部分４０２および２つの中央部分４０２の両端から延在している傾斜した側壁部分４１０、４１２を有している。

中央部分４０２は真直ぐでありそしてこの部分の剛さを増すためにノッチ部分４０８を含んでいてもよい。中央部分がノッチ付の補強部分を含んでいるとすると、中央部分４０２は２つのサブ中央部分４０４、４０６に分けられるであろう。そのような形状は図示されていないが、傾斜した側壁部分４１０、４１２はビルディング用パネルのこれら部分の剛性を高めるためにノッチを含んでいてもよい。

更に図４を参照して、ビルディング用パネル４００は更に２つの翼部分４１４、４１６を含んでおり、この翼部分は傾斜した側壁部分４１０、４１２からそれぞれ延在している。翼部分４１４、４１６は実質的に真直ぐな中央部分４０２と実質的に平行しておりそしてノッチ形状の補強部分４２２、４２４を含んでいてもよい。各パネルのヘム部分４２０が１つの翼部分４１６から延在し、そして係合用フック部分４１８が他方の翼部分４１４から延在している。

図５を参照して、ここには係合用ヘム部分４２０とフック部分４１８により互いに連結された２つのビルディング用パネル４００からなるビルディング構造体５００が示されている。連結部分の拡大図である図５Ａを参照してヘム部分４２０は傾斜したヘムセクション４３０および端セクション４３２からなっている。フック部分４１８は係合するように傾斜したセクション４３４、翼部分に平行する中間セクション４３６および端セクション４３８からなっている。米国特許明細書第５，３９３，１７３号明細書（なおこの明細書は引用して本明細書に含まれている）において、議論しているように、ヘム部分４２０の端セクション４３２はフック部分４１８の中間セクション４３６の近傍の位置となるように取付けられる。ヘム部分４２０が所定位置となった後に、シーム装置がフック部分４１８の端セクション４３８をヘム部分４２０の端セクション４３２に向けて折曲げる。端セクション４３８を曲げることによって、それにより、２つのパネル４００を単一のビルディング構造体５００を形成するように継ぎ合わせる。

上述したように、ビルディングの長さは互いに連結されたパネルの数とともに増加する。ビルディングの長さは更に各パネルの幅に依存している。一方において、ビルディングの幅は各パネルの長さの関数である。このようにして、ビルディングの全寸法は各パネルの大きさおよびその全体の数に依存する。

各パネルの寸法が増加するにつれて、その重量も増加する。重量は構造体にモーメントを付与する引力であるから、各パネルの幅および長さが増加するにつれて、パネルはより大きなモーメントを受けることになる。説明のために誇張されているものではあるが、図６はパネルの重量に起因する正および負の曲げモーメントを受けているアーチ形に成形したパネル６００を示している。特に、図１に示されているビルディング用パネル１００の重量は、６０２および６０４の部位において負の曲げモーメントを付与しそして６０６と示されている部位において正の曲げモーメントを付与する。パネルの中央部分がノッチ形をした補強部分を含んでいても、このようなパネルの代表的なデザインはしばしばこのパネルに一層大きな負の曲げモーメントを受けさせ、それにより、図６に示すパネルの元の形状を捩る傾向を増加する。

同様に、図２および図３に示した切妻形状のビルディング２００およびダブル半径形状のビルディング３００は望ましくない曲げモーメントを受ける。図７に示すように、切妻形状のビルディング２００は７０２、７０４で示す領域において負の曲げモーメントを受け、それは領域７０６の正の曲げモーメントと対抗しており、それにより誇張して示されている捩じれたビルディング用パネル７００となる。更に、図８に示すようにダブル半径形状ビルディング３００は８０２および８０４で示される領域において負の曲げモーメントを受け、これは領域８０６の正の曲げモーメントに対抗しており、それによりオーバーに示した変形したビルディングパネル８００となる。

ビルディング構造体の寸法が増すにつれてその重量が増加する。したがってビルディング構造体の寸法が増加するにつれて、ビルディング用パネルはより大きな曲げモーメントを受け、その方向はビルディング構造体の向きに依存する。このような曲げモーメントに耐えられないビルディング用パネルは逆にビルディング設計上の制約を与え、それによりその全体寸法および形状を制約する。したがって、より大きな曲げモーメントに耐えることができるパネルの能力を増進する必要性がある。

本発明の目的は以下のように、改良されたビルディング用パネルを作ることができる機械の開発にある。

本発明は増加した曲げモーメントに耐える、能力の増進ビルディング用パネルを作ることができる機械の開発にある。

本発明の他の目的は、パネルにより構築されたビルディングのデザイン上の制約を最小化したビルディング用パネルを作ることができる機械の開発にある。

本発明は更に他の目的は、パネルで構築されたビルディングの寸法を増加したビルディング用パネルを作ることができる機械の開発にある。

本発明の更に他の目的は、パネルで構築されたビルディングの形状の種類を増加したビルディング用パネルを作ることができる機械の開発にある。

本発明の更に他の目的はビルディング用パネルの強度および剛性を増加したビルディング用パネルを作ることができる機械の開発にある。

本発明は増加した曲げモーメントに耐えることができる改良されたビルディング用パネルを作ることができる機械の開発にある。このビルディングパネルは真直ぐな中央部分に代えてカーブした中央部分を含んでいる。このカーブした中央部分は凹形状を有しており、この形状によりビルディング用パネルに真直ぐな中央部分に比較して優れた剛性を与える。このパネルの改良された強度および剛性はノッチ状の補強部分を含む真直ぐな中央部分を具備したビルディング用パネルを凌ぐものである。カーブした中央部分がビルディング用パネルに改善された強度および剛性を与えるので、このビルディング用パネルは増大した正負曲げモーメントに耐えることができる。このようにして、このようなカーブした中央部分を有するパネルで構築されたビルディングは現在のデザイン上の制約の幾つかを減少し、それにより構築者にこのようなパネルを用いて構築されるビルディングの寸法および形状を増すことを許容する。

したがって、本発明は、断面状態においてカーブした中央部分と一対の側壁部分とを有し、該側壁部分の各々が前記カーブした中央部分から接線方向に延在している直線部分を有しているパネルをクリンプするためのパネルクリンプ機械であって、
（ａ）一対のクリンプローラが互いに変位して前記パネルクリンプ機械内に位置しており、パネルが該パネル機械に入るときに該パネルのカーブした中央部分が前記クリンプローラの間を通過するようになっており、該対をなしたクリンプローラは、
（ｉ）（Ａ）ハブ、および

（Ｂ）該ハブから半径方向に延在するとともに、雄クリンプブレードの各々が凸形状を有する多数の雄クリンプブレード、

からなる雄クリンプローラ、
（ii）（Ａ）ハブ、および

（Ｂ）該ハブから半径方向に延在するとともに、雌クリンプブレードが前記雄クリンプブレードの凸形状と係合する凹形状を有している多数の雌クリンプブレード、

からなる雌クリンプローラ
からなり、
（ｂ）前記クリンプローラを回転させて、前記雄クリンプブレードおよび雌クリンプブレードがパネルのカーブした中央部分をクリンプするように前記対をなしたクリンプローラを駆動する手段、
からなり、
前記雄クリンプローラおよび前記雌クリンプローラは、前記側壁部分の直線部分が前記カーブした中央部分から接線方向に延在している形状の前記パネルの中央部分が通過することを許容するようにデザインされていることを特徴とするパネルクリンプ機械からなっている。

本発明に係るパネルクリンプ機械により製造されるパネルは多数のパネルを互いに継ぎ合せてビルディングを構築することに用いることができる。このようにして本発明は互いに連結された多数のパネルからなるビルディング構造に関し、各パネルは曲った中央部分、この曲った中央部分から延在している一対の側壁部分、および側壁部分から延在している一対の翼部分からなっており、そして１つの翼部分は側壁部分の一方から延在し、他の翼部分は第２の側壁部分から延在し、そしてパネルの両端が互いに近接して置かれたときに係合翼部分が互いに結合する。

もしこの改良されたビルディング用パネルに波形を形成することが望まれる場合には、クリンプ機械が半径方向にカーブした中央部分を有するパネルを受入れ（または成形）するようにデザインされていることが好ましい。このようにして、本発明はパネルクリンプ機械にも関し、この機械は本発明の改良されたビルディング用パネルに波形を形成する。このパネルクリンプ機械は一対の雄雌クリンプローラを有しており、各クリンプローラはそれぞれそのハブから半径方向に延在している多数のクリンプブレードを含んでいる。更に、雄雌クリンプブレードの輪郭は係合するようにカーブした形状を有している。特に、雄クリンプブレードは凸形状を有しておりそして雌クリンプブレードは係合する凹形状を有しており、この凹凸形状は本発明のビルディング用パネルの形状に対応している。このようにして、パネルの中央部分が駆動されたクリンプローラ間を通過するにつれて、クリンプローラは回転しそしてブレードはカーブした中央部分に波形を形成する。

したがって、パネルクリンプ機械の中に一対の互いに変位したクリンプローラがあり、パネルがパネルクリンプ機械に入ったときにパネルのカーブした中央部分がクリンプローラの間を通過するようにする。この対をなしたクリンプローラはハブとそのハブから半径方向に延在する多数の雄クリンプブレードを含む雄クリンプローラからなり、各雄クリンプブレードは凸輪郭を有しており、そしてハブおよびそのハブから延在している多数の雌クリンプブレードからなる雌クリンプローラがあり、雌クリンプブレードの各々は雄クリンプブレードの凸形状に係合する凹形状を有しており、更に一対をなしたクリンプローラを駆動してクリンプローラを回転し、それにより雄クリンプブレードと雌クリンプブレードが交互に交差してパネルのカーブした中央部分をクリンプするようになっている。

本発明の上述した特徴および効果は添付図面に図示された以下の実施例の詳細な説明により一層明らかになるであろう。

図９を参照して、この図においては約２４ゲージから１６ゲージの範囲にある厚みを有するＡＳＴＭ規準Ａ−６５３スチールシート金属の単一のロールから成形されたビルディング用パネル９００を示している。なおパネル９００は多数のゲージで成形することができ、そして多数のゲージや、この材料が所望のエンジニアリング要求を具備しそして必要な構造強度を備えている限り、例えばアルミニウムとかプラスチックなどの他の材料を用いることができる。パネル９００は中央部分９０２を有しており、この中央部分の両端から一対の外側に広がって傾斜した側壁部分９０４、９０６が延在している。パネル９００は更に２つの翼部分９０８、９１０を有しており、この翼部分は傾斜した側壁部分９０４、９０６の外端からそれぞれ延在している。翼部分９０８、９１０内にノッチ９１２、９１４を含んでいてこれら部分の剛性を増すようにすることが好ましい。同様に、図９においては図示していないが、傾斜側壁部分の各々にノッチ状の補強部分を含んでいてもよい。

図４に示した真直ぐな中央部分４０２を具備しているパネル４００とは異なって、本発明のパネルは、図９に示すように、カーブした中央部分９０２を含んでいる。先行技術における中央部分の真直ぐな輪郭に比較して、本発明のカーブした中央部分によればパネルにより強い剛性が与えられる。この増加した剛性は、それゆえ、パネルがより良好に負の曲げモーメントを吸収するようにする。パネルが重量などのより大きな力に耐えることができるので本発明のデザインは構築者に増大したパネル寸法を用いてビルディングを構築することを許容し、それにより現在のデザイン上の制約の幾つかが取り除かれる。

傾斜した側壁部部分９０４、９０６間から眺めると、カーブした中央部分９０２は凹形状を有している。換言すれば、中央部分９０２は円弧に類似したカーブした形状を有しており、ここに円弧とは円の全円周の一部を言う。この円弧は中央部分９０２が傾斜した側壁部分９０４、９０６に遭遇する点から開始し終了する。円弧の頂点（すなわち、円の中心）は円弧の凹んだ側の上方で且つ傾斜した側壁部分の中間にある。このようにして、傾斜した側壁部分９０４、９０６は中央部分９０２から接線方向に延在している。

このパネルに最大の剛性を付与するために、カーブした中央部分９０２が４インチから２５インチの範囲の半径を有していることが好ましい。更にカーブした中央部分９０２が４インチから１２インチの範囲の半径を有していることが好ましく、そしてより好ましくは５インチから８インチの範囲の仮想半径を有していることが好ましい。更に、最も好ましい範囲において、６インチが円弧にとって最適の半径である。

これらの特定の半径長さは円弧の角度範囲に関連させ得るものであって、ここに角度範囲とは円弧の仮想頂点間で測定する。例えば、４〜２５インチの範囲の半径を有する円弧は、それぞれ１３０°から１５°の範囲にある円弧とともに用いられることが好ましい。加えて、円弧の半径が４インチから１２インチのときには、対応する角度範囲は１３０°から４０°とすることが好ましい。５インチから８インチの円弧にとって同様な角度範囲は１２０°から６０°である。更に、６インチの半径については８５°の円弧となる。

更に図９を参照して、翼部分９１０の一方の端部はヘム部分９１８であり、そして他の翼部分９０８の端部は上記ヘム部分９１８を受入れ可能な係合フック部分９１６となっている。図１０、特に図１０Ａを参照すると、フック部分９１６は傾斜したセクション９３４、中間セクション９３６および下向きの縁セクション９３８からなっている。同様に、ヘム部分９１８は傾斜したセクション９２０および端セクション９２２からなっている。

フック部分９１６の傾斜セクション９３４はヘム部分９１８の傾斜セクション９２０と平行している。フック部分９１６の中間セクション９３６はヘム部分９１８の端セクション９３２と平行しており、中間セクション９３６および端セクション９２２の双方が翼部分９０８、９１０と平行している。このようにして、２つのパネル９００が互いに隣接すると、一方のパネルのフック部分９１６と他方のパネルのヘム部分９１８は密な係合によってそれらの間にきっちりと結合する。したがって、ビルディング構造体１０００が形成され、そして更にパネルを連結することによって付加的なパネル９００をこの構造体に付加することができる。

上述したように、これらパネルは代表的には組立サイトにおいて製造される。したがって、引用され本件に含まれている米国特許明細書第５，２４９，４４５明細書および第５，３５９，８７１号明細書に記載されているように、本発明のパネルを製造可能な機械は好ましくは移動可能なトレーラーに載置される。これにより構築者はこのようなパネルを用いている特定の構築サイトにこの機械を直接位置させることができる。

この機械は、例えば、パネル成形装置、剪断機およびクリンプ機械などの多数のコンポーネントを含んでおり、これらは全てトレーラー上の異なる位置に載置されている。パネル成形装置および剪断機は典型的なトレーラーの片側に位置させ、一方パネルクリンプ機械は他の側に載置される。これらパネル成形装置のコンポーネントは適当なゲージのシートメタルのロールを保持するロールホルダーを含んでおり、これからビルディング用パネルは成形される。パネル成形装置は更にロール成形機械を含んでおり、この機械は多数のメタル成形ロールを含んでいてシートメタルを図９を参照して上述した所望の形状に成形する。

新たに形作られたメタルパネルがロール成形機械を出た後に、パネルは油圧で作動する剪断機に入り、この剪断機はロール成形ステーションの端部に設置されている。メタルの所望長さを測定すると、剪断機はパネルを適切な大きさのパネルにカットする。剪断機に圧力流体を供給するために、トレーラは更に通常そのベッドに搭載された油圧ポンプを有している。この油圧ポンプは剪断機に流体を供給するのみならず、これは更に機械内の他のモータの動力源として作用する。完全に移動可能とするために油圧ポンプはトレーラに載置されている内燃機関、好ましくはディーゼルエンジンにより駆動されることが好ましい。

パネルが所望の輪郭に成形されそして適切な長さに剪断された後に、パネルはパネルクリンプ機械に入り、このパネル機械はパネル成形機械の反対側でトレーラ上に載置されている。パネルクリンプ機械はパネルに更にその強度および剛性を増すために波形を付与する。パネルクリンプ機械は多数組のクリンプローラを具備している。一組のクリンプローラは中央部分をクリンプし、そして他の組のクリンプローラは側壁部分をクリンプする。パネルの中央部分に波形を付与するために使用されるクリンプローラはしばしばメインクリンプローラと呼ばれる。このようにして、パネルがクリンプ機械に入るにつれて、曲った中央部分はメインクリンプローラ組間を通過する。

図１１および図１２を参照して、メインクリンプローラ組は一対の雄および雌クリンプローラ１１０２、１１０４を含んでおり、これらローラはビルディング用パネル９００の中央部分に波形を付与する。クリンプローラ１１０２、１１０４はパネル９００の曲った中央部分の輪郭を受入れるようにデザインされており、それによりそれがその間を通過することを許容する。特に、雄雌クリンプローラ１１０２、１１０４の双方は一対のクリンプブレード１１１０、１１１２を含んでおり、これらブレードはそれぞれハブ１１０６、１１０８から半径方向に延在している。雄クリンプブレード１１１０は凸形状を有しておりそして雌クリンプブレード１１１２は凹輪郭を有しているから雄クリンプブレード１１１０および雌クリンプブレード１１１２の輪郭は補完するようになっている。このようにしてパネル９００がクリンプ機械を通過するにつれて、そして特にクリンプローラ１１０２、１１０４を通過するにつれて、クリンプブレード１１１０、１１１２は互いに交差してそしてパネルの中央部分に波形を付与する。特に凸輪郭をした雄クリンプブレード１１１０はパネル９００の中央部分の９０２の凹んだ側に接触し、そして凹輪郭をした雌クリンプブレード１１１２はパネルの凸状側に接触する。

パネル９００がクリンプローラ１１０２、１１０４間を通過するにつれて、クリンプローラは中央部分に曲った輪郭を作り出す。換言すれば、パネルは上述したパネル成形機械を離れるにつれて、パネルの中央部分は真直ぐな輪郭を具備するようになる。この場合に、真直ぐな中央部分はクリンプローラに導かれ、そしてクリンプ機械は中央部分に曲った輪郭を付与すると同時にその部分にクリンプを付与するであろう。このようにして、パネルがクリンプ機械を出るにつれて、波形が形成された曲った中央部分を持つようになるであろう。

各クリンプローラ１１０２、１１０４はそれぞれ軸１１１４、１１１６に取着されており、そして軸はクリンプローラの駆動手段に連結されている。引用され本明細書に含まれている米国特許第４，３６４，２５３号明細書、第４，５０５，１４３号明細書および第４，５０５，０８５号明細書に述べられているように、このクリンプローラを駆動するために利用可能な多数の形式の駆動システムがある。駆動システムはクリンプローラの１つが駆動され他方がアイドル状態であってもよいが、両クリンプローラが駆動されることが好ましい。

クリンプローラは代表的には１つのモータにより駆動されそしてパネル成形機械および／または剪断機が共通の油圧システムにより駆動されるので、クリンプ機械もまた１つの油圧モータにより駆動されることが好ましい。上述したようにクリンプローラ１１０２、１１０４は軸１１１４、１１１６に連結されている。このようにして機械的駆動システムは軸をモータに連結する。機械的駆動システムは軸、歯車、スプロケット、プーリ、チェーン、ベルトなどの組合せを含んでいることができる。例えば、１つの駆動システムは雄クリンプローラ１１０２を通って延在する軸１１１４上に歯車を装着しそして雌クリンプローラ１１０４を通って延在する軸１１１６に他の歯車を装着して両歯車が互いに噛合するようになっていてもよい。そのドライブシステムは更に遊びスプロケットを含んでいてこの遊びスプロケットがシャフトの連結された歯車の一方に係合しており、それによりモータに連結された軸がアイドル歯車に連結されそして駆動するようになっており、また更にこのアイドル歯車は歯車を回転させそれにより雄雌クリンプローラを回転させる。

更にクラッチを含んでいてもよく、そして特に逆転クラッチをモータとアイドルウォーム歯車の間に有していて雄雌クリンプローラ間に一定スピードを維持するようになっていることが好ましい
。加えて、２つのクリンプローラ１１０２、１１０４間の間隙を調節することが好ましい。そのようにする場合には、クリンプ機械に間隙調整機構を含めることが望ましいであろう。

図示した実施例に基き本発明を説明し図示したが、当業者は上述したそして種々の他の変更、省略および付加が本発明の精神および範囲から外れることなく可能であることが分かるであろう。例えば上述したようにクリンプローラを駆動することに代えて、歯車の１つに直接モータ軸を連結することが好ましいであろう。このようにして他の公知の駆動システムに互いに係合可能な凹凸クリンプローラを駆動可能な公知の駆動システムは本発明の範囲内にあるものと考えられる。

多数のビルディング用パネルにより構築された弓形形状をしたビルディングの端面断面図である。 多数のビルディング用パネルで構築された切妻形状のビルディングの端面断面図である。 多数のビルディング用パネルで構築されたダブル半径形状ビルディングの端面断面図である。 公知のビルディング用パネルの一例の断面図である。 図４に示されるビルディング用パネルの多数により構築されたビルディングの一例の断面図である。 図５に示すビルディング用パネルの連結部の拡大図である。 図１に示す弓形形状をしたビルディングの誇張した端面断面図であって正負の曲げモーメントを受けた状態を示し、そのような曲げモーメントを受けていない図１のビルディング１００に比較している。 図２に示す切妻形状ビルディングの誇張した端面断面形状図であり正負の曲げモーメントを受けている状態を示し、このような曲げモーメントを受けていない図２に示すビルディング２００に比較している。 図３に示すダブル半径形状ビルディングの端面断面図であり正負の曲げモーメントを受けている状態を示し、曲げモーメントを受けていない図３に示すビルディング３００に比較している。 本発明によるビルディング用パネルの一実施例の断面図である。 図９に示した多数のビルディング用パネルにより作られたビルディング構造体の一例の断面図である。 図１０に示すビルディング用パネルの連結部の拡大図である。 図９に示した本発明のビルディング用パネルの中央部分をクリンプするための一対のクリンプローラの実施例を示す平面図である。 図１１に示すクリンプローラの断面図である。

Claims (7)

1. 断面状態においてカーブした中央部分と一対の側壁部分とを有し、該側壁部分の各々が前記カーブした中央部分から接線方向に延在している直線部分を有しているパネルをクリンプするためのパネルクリンプ機械であって、
   （ａ）一対のクリンプローラが互いに変位して前記パネルクリンプ機械内に位置しており、パネルが該パネル機械に入るときに該パネルのカーブした中央部分が前記クリンプローラの間を通過するようになっており、該対をなしたクリンプローラは、
   （ｉ）（Ａ）ハブ、および
   
   （Ｂ）該ハブから半径方向に延在するとともに、雄クリンプブレードの各々が凸形状を有する多数の雄クリンプブレード、
   
   からなる雄クリンプローラ、
   （ii）（Ａ）ハブ、および
   
   （Ｂ）該ハブから半径方向に延在するとともに、雌クリンプブレードが前記雄クリンプブレードの凸形状と係合する凹形状を有している多数の雌クリンプブレード、
   
   からなる雌クリンプローラ
   からなり、
   （ｂ）前記クリンプローラを回転させて、前記雄クリンプブレードおよび雌クリンプブレードがパネルのカーブした中央部分をクリンプするように前記対をなしたクリンプローラを駆動する手段、
   からなり、
   前記雄クリンプローラおよび前記雌クリンプローラは、前記側壁部分の直線部分が前記カーブした中央部分から接線方向に延在している形状の前記パネルの中央部分が通過することを許容するようにデザインされていることを特徴とするパネルクリンプ機械。
   
2. 前記対をなしたクリンプローラを駆動する手段がモータおよび該モータを前記クリンプローラに連結する機械式駆動列を含んでいることを特徴とする請求項１に記載のパネルクリンプ機械。
   
3. 前記機械式駆動列が前記クリンプローラの一つを駆動するとともに該クリンプローラの他方が空回りすることを許容することを特徴とする請求項２に記載のパネルクリンプ機械。
   
4. 前記機械式駆動列が前記クリンプローラの両方を駆動することを特徴とする請求項２に記載のパネルクリンプ機械。
   
5. 前記駆動する手段が、
   （ａ）前記雄クリンプローラを貫通する第１の軸；
   （ｂ）前記雌クリンプローラを貫通する第２の軸；
   （ｃ）該第１の軸に装着された第１の歯車；
   （ｄ）該第２の軸に装着され、前記第１の歯車に噛合する第２の歯車；
   （ｅ）該第２の歯車に係合する遊びスプロケット；および
   （ｆ）前記第１および第２の歯車を回転させる前記遊びスプロケットに連結された駆動するモータであって前記雄および雌クリンプローラを回転させるようになっているモータ；
   からなることを特徴とする請求項１に記載のパネルクリンプ機械。
   
6. 前記モータと前記遊びスプロケットとの間に位置するクラッチを更に具備していることを特徴とする請求項５に記載のパネルクリンプ機械。
   
7. 前記クラッチが逆転クラッチであることを特徴とする請求項６に記載のパネルクリンプ機械。

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