JP4777822B2 - 埋込磁石型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、埋込磁石型モータに関するものである。
従来、埋込磁石型モータは、ロータコアに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されその各収容孔にそれぞれ磁石が配設されたロータを備える。
そして、このような埋込磁石型モータとしては、1つの磁極を径方向内側に凸の略V字形状となるように配設された一対の磁石にて構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。このような埋込磁石型モータでは、単に周方向に沿って配設される曲線状や直線状の磁石とした場合に比べて、磁石を多く使用でき、高トルク化を図ることができる。
特開2005−51982号公報
しかしながら、上記したような埋込磁石型モータでは、直方体形状の磁石が1つの磁極につき2つ必要となり、磁極数がP極の場合、前記磁石は全体で2P個となるため、単に周方向に沿って配設される曲線状や直線状の磁石(1つの磁極につき1つ)とした場合に比べて、部品点数が増大するという問題がある。尚、このことは、部品管理コストや組み付けコストを増大させる原因となる。
又、上記したような埋込磁石型モータでは、磁石を収容するための各収容孔の径方向外側でそれぞれロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部が1つの磁極につき2つ形成されてしまうため、該外側ブリッジ部を通過してしまう漏れ磁束が多いという問題がある。尚、このことは、埋込磁石型モータにおける有効磁束を減少させ高トルク化を阻害してしまう原因となる。又、上記したような埋込磁石型モータでは、高トルク化を図るほどステータとロータとの間での急激な磁束の流れ(変化)が発生するため、そのことに基づくコギングトルク及びトルクリップルの低減も望まれる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、磁石を多く使用して高トルク化を図りながらも、部品点数を低減することができるとともに漏れ磁束を低減することができ、更にコギングトルク及びトルクリップルをも低減することができる埋込磁石型モータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成され、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の径方向外側端部には、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の他の部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された不均等部が、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成されており、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の径方向外側端部には、前記不均等部と、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の他の部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように設定された均等部とが、軸方向に交互に形成され、前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、前記コアシートにおける各前記径方向収容孔及び各前記V字収容孔の径方向外側端部と対応した位置には、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の他の部分と対応した部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された積層前不均等部が周方向に部分的に形成され、前記ロータコアは、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の径方向外側端部において前記コアシートの積層前の均等部と前記積層前不均等部とが軸方向に交互に形成されるとともに前記積層前不均等部が周方向に均等に配設されるように、前記コアシートが積層されてなる
同構成によれば、径方向収容孔内に配設される磁石は、周方向の一方に形成される磁極の一部を構成するとともに、周方向の他方に形成される磁極の一部をも構成する。即ち、径方向収容孔内に配設される磁石は、2つの磁極に対して共用のものとなる。よって、磁極数がP極の場合、前記磁石は全体で(3/2)P個となるため、従来(全体で2P個)に比べて磁石の数を低減することができる。又、同構成によれば、径方向収容孔が2つの磁極に対して共用のものとなるため、径方向収容孔の径方向外側とロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部においても2つの磁極に対して共用のものとなる。よって、ロータコアにおける外側ブリッジ部の数が低減され、該外側ブリッジ部を通過してしまう漏れ磁束を低減することができる。しかも、径方向収容孔及びV字収容孔の径方向外側端部には、径方向収容孔及びV字収容孔の他の部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された不均等部が、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成される。よって、例えば、径方向収容孔及びV字収容孔の径方向外側端部が軸方向に同じ形状とされた場合に比べて、ステータとの急激な磁束の流れ(変化)が抑制され、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。尚、同構成によれば、勿論、単に周方向に沿って配設される曲線状や直線状の磁石とした場合に比べて、磁石を多く使用でき、高トルク化を図ることができる。
また、前記ロータコアを、1種類のコアシートにて容易に且つ周方向にバランス良く形成することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記磁石収容部の径方向内側端部は、前記径方向収容孔内に配設された前記磁石の磁束流出面又は磁束流入面と対向するとともに、前記磁石収容部の径方向内側と前記径方向収容孔との間に形成される内側ブリッジ部の軸方向から見た幅が径方向に沿って一定となるように形成されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
同構成によれば、径方向収容孔内に配設された磁石の磁束流出面又は磁束流入面と、磁石収容部内に配設された磁石における径方向内側を向く磁束流入面又は磁束流出面との距離が短くなり、それら異なる磁石に磁束が向かうこととなり、磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束が低減されるとともに、有効磁束が増加する。しかも、磁石収容部の径方向内側と径方向収容孔との間に形成される内側ブリッジ部の軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされるため、内側ブリッジ部の軸方向から見た幅を均等に細くすることができ、該部分において磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束を更に低減することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1又は2に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した一対の前記磁石収容部がそれぞれ独立して形成されることで、一対の前記磁石収容部間における径方向外側に径方向に延びる収容部間ブリッジ部が形成された。
同構成によれば、磁石収容部とロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部が収容部間ブリッジ部と繋がるため、(磁石収容部同士を連通する頂部を有するものに比べて)ロータコアの強度が高まり、その変形が防止される。
本発明によれば、磁石を多く使用して高トルク化を図りながらも、部品点数を低減することができるとともに漏れ磁束を低減することができ、更にコギングトルク及びトルクリップルをも低減することができる埋込磁石型モータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1に従って説明する。図1に示すように、埋込磁石型モータは、ステータ1とロータ2とを備える。
ステータ1は、全体的に略円筒状に形成され、外形を形成する円筒部3の内周面から周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティース4を有したステータコア5と、各ティース4にインシュレータ(図示略)を介して集中巻にて巻回された巻線6(図1中、一部のみ2点鎖線で図示)とを備える。尚、本実施の形態では、ティース4は、12個形成されている。
ロータ2は、回転軸7と、回転軸7に対して固定されるロータコア8と、ロータコア8に形成された収容孔(径方向収容孔8a及びV字収容孔8b)内に配設される磁石9,10とを備える。尚、ロータ2における磁極数はP極であって本実施の形態では8極に設定されている。
ロータコア8は、図2及び図3に示すように、コアシート11が軸方向に積層されることで略円筒状に形成され、その中心孔に回転軸7が嵌着され、ステータ1の内側に回転可能に支持される。又、ロータコア8において磁石9,10を内部に収容すべく軸方向に貫通する収容孔は、径方向に延びる径方向収容孔8aと、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔8bとが、それぞれP/2個であって本実施の形態では(8/2=)4個ずつ形成されてなるとともにそれらが周方向に交互であって等角度間隔に形成されてなる。
径方向収容孔8aの径方向外側端部には、該径方向収容孔8aの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された不均等部8cが、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成されている。
詳しくは、径方向収容孔8aにおける径方向外側端部(不均等部8c含む)の全ての部分は、軸方向から見た周方向の幅が径方向収容孔8a内に配設される前記磁石9の幅より大きく設定されている。又、径方向収容孔8aの径方向外側であって不均等部8cより径方向内側には、磁石9の径方向外側への移動を規制すべく軸方向から見た幅が他の部分より小さくなるように突出した突出部8dが形成されている。又、径方向収容孔8aの径方向外側端部(本実施の形態では不均等部8c及び突出部8d含む)を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされている。そして、径方向収容孔8aの径方向外側端部は、該径方向収容孔8aの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された不均等部8cと、径方向収容孔8aの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように設定された均等部8eとが、軸方向に交互に形成されている。又、本実施の形態では、径方向収容孔8aが周方向に4つ形成されるが、軸方向に同一の位置(即ちコアシート11毎)では、周方向に連続する2つの径方向収容孔8aに不均等部8cが形成されるとともに、周方向に連続する他の2つの径方向収容孔8aに均等部8eが形成されている。尚、本実施の形態では、軸方向に同一の位置(即ちコアシート11毎)において周方向に連続する2つの不均等部8cは、周方向に大きく延びる側が互いに向かい合うように設定されている。
V字収容孔8bは、そのV字を形成する2つの直線に対応した一対の磁石収容部8fと、それら磁石収容部8fの径方向外側同士を連通する頂部8gとからなる。V字収容孔8bの径方向外側端部(頂部8g)には、該V字収容孔8bの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された不均等部8hが、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成されている。
詳しくは、V字収容孔8b(磁石収容部8f)の径方向外側には、磁石10の径方向外側への移動を規制すべく軸方向から見た幅が他の部分より小さくなるように突出した突出部8iが形成されている。又、磁石収容部8fは、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされている。尚、本実施の形態のV字収容孔8bの一対の磁石収容部8f(V字)がなす角度は、約50度に設定されている。そして、V字収容孔8bの径方向外側端部(頂部8g)は、該V字収容孔8bの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された不均等部8hと、V字収容孔8bの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように設定された均等部8jとが、軸方向に交互に形成されている。又、本実施の形態では、V字収容孔8bが周方向に4つ形成されるが、軸方向に同一の位置(即ちコアシート11毎)では、周方向に連続する2つのV字収容孔8bに不均等部8hが形成されるとともに、周方向に連続する他の2つのV字収容孔8bに均等部8jが形成されている。尚、本実施の形態では、軸方向に同一の位置(即ちコアシート11毎)において周方向に連続する2つの不均等部8hは、周方向に大きく延びる側が互いに外側を向くように設定されている。
又、本実施の形態における磁石収容部8fの径方向内側端部は、軸方向から見て、径方向収容孔8aの側部、詳しくは径方向収容孔8aの径方向内側において径方向の直交方向を向いた辺(内壁面)と対向するように形成されている(図1中、部分拡大図参照)。そして、磁石収容部8fの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8kの軸方向から見た幅は径方向に沿って一定となるように形成されている。尚、これは、磁石収容部8fの径方向内側端部に軸方向から見て略三角形状の延設部8lが延設されることで実現されている。尚、本実施の形態における磁石収容部8fの長手方向は、径方向収容孔8aの長手方向に対して約70度に傾斜している。又、上記形状のロータコア8には、径方向収容孔8aの径方向外側(不均等部8c及び均等部8e)とロータコア8の外周面との間に外側ブリッジ部8mが形成され、磁石収容部8f(詳しくは頂部8g)の径方向外側とロータコア8の外周面との間に外側ブリッジ部8nが形成されることになる。
ここで、図2に示すように、コアシート11における各径方向収容孔8a(図1参照)の径方向外側端部と対応した位置には、径方向収容孔8aの他の部分と対応した部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された積層前不均等部11aが周方向に部分的(この例では周方向に連続する2つ)に形成されている。又、コアシート11における各前記径方向収容孔8a(図1参照)の径方向外側端部と対応した位置であって、前記積層前不均等部11aが形成されない部分には、径方向収容孔8aの他の部分と対応した部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように設定された積層前均等部11bが形成されている。
又、図2に示すように、コアシート11における各V字収容孔8b(図1参照)の径方向外側端部と対応した位置には、V字収容孔8bの他の部分と対応した部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された積層前不均等部11cが周方向に部分的(この例では周方向に連続する2つ)に形成されている。又、コアシート11における各V字収容孔8b(図1参照)の径方向外側端部と対応した位置であって、前記積層前不均等部11cが形成されない部分には、V字収容孔8bの他の部分と対応した部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように設定された積層前均等部11dが形成されている。
そして、ロータコア8は、不均等部8c,8h(及び均等部8e,8j)となる前記積層前不均等部11a,11c(及び前記積層前均等部11b,11d)が周方向に均等に配設されるようにコアシート11が積層されてなる。本実施の形態では、ロータコア8はコアシート11が軸中心に1枚ずつ(180°)回転されながら積層されてなる(図3参照)。
そして、前記径方向収容孔8a内と前記磁石収容部8f内には、それぞれ磁石9,10が配設される。
磁石9,10は、軸方向から見て短手方向に着磁された略直方体形状に形成されている。そして、径方向収容孔8a内に配設される磁石9と、その周方向の一方に隣り合う磁石収容部8f内に配設される磁石10とで1つの磁極(例えばS極)を構成するとともに、径方向収容孔8a内に配設される磁石9と、その周方向の他方に隣り合う磁石収容部8f内に配設される磁石10とで異なる1つの磁極(例えばN極)を構成している。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)径方向収容孔8a内に配設される磁石9は、周方向の一方に形成される磁極(ロータ2における一方の磁極であって例えばS極)の一部を構成するとともに、周方向の他方に形成される磁極(ロータ2における他方の磁極であって例えばN極)の一部をも構成する。即ち、径方向収容孔8a内に配設される磁石9は、2つの磁極に対して共用のものとなる。よって、磁極数がP極の場合、前記磁石9,10は全体で(3/2)P個となるため、従来(全体で2P個)に比べて磁石の数を低減することができる。尚、本実施の形態では、8極で磁石9,10が12個となる。その結果、部品点数を低減することができ、ひいては部品管理コストや組み付けコストを低減することができる。
又、同構成によれば、径方向収容孔8aが2つの磁極に対して共用のものとなるため、径方向収容孔8aの径方向外側とロータコア8の外周面との間に形成される外側ブリッジ部8mにおいても2つの磁極に対して共用のものとなる。よって、ロータコア8における外側ブリッジ部の数が低減され、該外側ブリッジ部を通過してしまう漏れ磁束を低減することができる。
しかも、径方向収容孔8a及びV字収容孔8bの径方向外側端部には、径方向収容孔8a及びV字収容孔8bの他の部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された不均等部8c,8hが、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成される。よって、例えば、径方向収容孔及びV字収容孔の径方向外側端部が軸方向に同じ形状とされた場合に比べて、ステータ1との急激な磁束の流れ(変化)が抑制され、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。尚、図4は、実験より得た角度−コギングトルク特性図であって、不均等部8c,8hが形成されず径方向収容孔及びV字収容孔の径方向外側端部が軸方向に同じ形状とされた場合の特性X1と、本実施の形態における特性X2とを示す。又、同構成によれば、勿論、単に周方向に沿って配設される曲線状や直線状の磁石とした場合に比べて、磁石を多く使用でき、高トルク化を図ることができる。
(2)径方向収容孔8aにおける径方向外側端部(不均等部8c及び均等部8e)の全ての部分は、軸方向から見た周方向の幅が径方向収容孔8a内に配設される前記磁石9の幅より大きく設定されるため、その部分における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を更に低減することができる。
(3)磁石収容部8fの径方向内側端部は、径方向収容孔8a内に配設された磁石9の短手方向の面、即ち磁束流出面又は磁束流入面と対向することになる(図1中、部分拡大図参照)。よって、径方向収容孔8a内に配設された磁石9の磁束流出面又は磁束流入面と、磁石収容部8f内に配設された磁石10における径方向内側を向く磁束流入面又は磁束流出面との距離が短くなり、それら異なる磁石9,10に磁束(図1中、部分拡大図の2点鎖線で示す矢印A参照)が向かうことになる。その結果、磁石9のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束(図1中、部分拡大図の破線で示す矢印B参照)が低減されるとともに、有効磁束が増加する。しかも、磁石収容部8fの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8kの軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされるため、内側ブリッジ部8kの軸方向から見た幅を均等に細くすることができ、該部分において磁石9のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束が更に低減される。
(4)上記のようにコアシート11を構成して積層することにより、ロータコア8を1種類のコアシート11にて容易に且つ周方向にバランス良く形成することができる。
(5)ロータコア8は、コアシート11が軸中心に1枚ずつ回転されながら積層されてなることから、積層前不均等部11a,11c(不均等部8c,8h)が軸方向に多数並んでしまうといったことが防止されることで、ロータコア8の変形が防止される。即ち、積層前不均等部11a,11c(不均等部8c,8h)における周方向に大きく延びる部分が軸方向に多数並ぶと軸方向に長い空隙が形成されてロータコア8が部分的に撓み易くなるといった虞があるが、これが防止される。
(6)径方向収容孔8aの径方向外側端部(本実施の形態では不均等部8c及び突出部8d含む)を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされ、径方向収容孔8a内に配設される磁石9は、略直方体形状とされる。よって、例えば、軸方向から見て台形形状の磁石に比べて、磁石9が簡単な形状となる。
(7)磁石収容部8fは、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされ、磁石収容部8f内に配設される磁石10は、略直方体形状とされる。よって、例えば、軸方向から見て湾曲した形状の磁石に比べて、磁石10が簡単な形状となる。
(8)V字収容孔8bにおいて、一対の磁石収容部8fの径方向外側同士は頂部8gにて連通されるため、該部分において、各磁石収容部8f内に配設される磁石10のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束が防止される。
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施の形態では、V字収容孔8bは、磁石収容部8fの径方向外側同士を連通する頂部8gを有するとしたが、これに限定されず、頂部8gを有さないように、即ち一対の磁石収容部8fが連通せず独立して形成されるようにしてもよい。例えば、図5に示すように、上記実施の形態の頂部8g(図1参照)が磁石収容部8f同士を連通しないように分断された形状であって、一対の磁石収容部8fがそれぞれ独立して形成されることで、一対の磁石収容部8f間における径方向外側に径方向に延びる収容部間ブリッジ部21が形成されるようにしてもよい。このようにすると、磁石収容部8fとロータコア8の外周面との間に形成される前記外側ブリッジ部8nが収容部間ブリッジ部21と繋がるため、(磁石収容部8f同士を連通する頂部8gを有するものに比べて)ロータコア8の強度が高まり、その変形が防止される。
・上記実施の形態では、径方向収容孔8aにおける径方向外側端部(不均等部8c及び均等部8e)の全ての部分は、軸方向から見た周方向の幅が径方向収容孔8a内に配設される磁石9の幅より大きく設定されるとしたが、径方向外側端部(不均等部8c及び均等部8e)の少なくとも一部が前記磁石9の幅より大きく設定されるようにしてもよい。例えば、不均等部8cのみが前記磁石9の幅より大きく設定されるようにしてもよい。又、径方向外側端部(不均等部8c及び均等部8e)の全ての部分が、前記磁石9の幅以下となるように設定してもよい。
・上記実施の形態では、磁石収容部8fの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8kの軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされるとしたが、これに限定されず、内側ブリッジ部8kの軸方向から見た幅が径方向に沿って変化するように変更してもよい。例えば、上記実施の形態の延設部8lを形成しなくてもよい。
・上記実施の形態では、磁石収容部8fの径方向内側端部が、径方向収容孔8a内に配設された磁石9の磁束流出面又は磁束流入面と対向するようにしたが、これに限定されず、磁石収容部8fの径方向内側端部が、径方向収容孔8a内に配設された磁石9の磁束流出面及び磁束流入面と対向しないようにしてもよい。
・上記実施の形態では、ロータコア8は、コアシート11が軸中心に1枚ずつ回転されながら積層されてなるとしたが、これに限定されず、他の方法(構造)で略同様のロータコアを構成してもよい。例えば、コアシート11を、複数枚毎に回転させながら積層してもよい。このようにすると、コアシート11を回転させる回数が減るため、その製造が容易となる。又、積層前不均等部(不均等部)を周方向に均等に配設することができれば、コアシートを表裏に反転させながら積層してロータコアを構成してもよい。この場合も、コアシートを1枚ずつ表裏に反転させて積層してもよいし、コアシートを複数枚毎に表裏に反転させて積層してもよい。又、このような場合、積層していく過程の途中で表裏に反転させる必要はなく、予め表向きにしておいたコアシート群と予め裏向きにしておいたコアシート群とからコアシートを(1枚ずつ又は複数枚毎に)交互に積層するようにしてもよい。このようにすると、コアシートを軸中心に回転させる必要がない(細かい回転角度の制御が必要ない)ため、その製造が容易となる。尚、勿論、コアシート11の数(図3では4枚)は、変更してもよい。
・上記実施の形態では、1種類のコアシート11にてロータコア8を構成したが、これに限定されず、複数種類のコアシートにてロータコアを構成してもよい。例えば、コアシートを、前記積層前不均等部11a,11cのみが形成された(前記積層前均等部11b,11dが形成されていない)ものと、前記積層前均等部11b,11dのみが形成された(前記積層前不均等部11a,11cが形成されていない)ものとの2種類とし、それらを積層してロータコアを構成してもよい。又、例えば、図6に示すように、前記収容部間ブリッジ部21(図5参照)が形成されるものにおいて、コアシートを、前記積層前不均等部11a,11cのみが形成された(前記積層前均等部11b,11dが形成されていない)コアシート31と、前記積層前均等部11b,11dのみが形成された(前記積層前不均等部11a,11cが形成されていない)コアシート32との2種類とし、それらを積層してロータコアを構成してもよい。又、この例(図6)では、コアシート31,32の数の比率が3対1(図6では3枚対1枚であるが例えば6枚対2枚でも同じ)とされているが、この比率を他の比率(例えば1対1や3対2や9対1等)に変更してもよい。このようにすると、前記比率を変更することで、前記不均等部8c,8h(均等部8e,8j)の軸方向における割合(断面積)を容易に(自由に)選択することができる。尚、前記割合に応じてトルク−トルクリップル特性が異なるため、例えば、不均等部8c,8hの軸方向における割合、即ち前記コアシート31の割合を増やすことで、低トルク時のトルクリップルを大幅に低減することができる。
・上記実施の形態では、径方向収容孔8aの径方向外側端部(不均等部8c及び突出部8d含む)を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされ、径方向収容孔8a内に配設される磁石9は、略直方体形状とされるとしたが、これに限定されず、径方向収容孔及び磁石の軸方向から見た形状や幅等を変更してもよい。
例えば、径方向収容孔の径方向外側端部を除く部分を、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど狭い台形形状とし、その径方向収容孔に配設される磁石を、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど狭くその径方向外側端部の幅が前記径方向収容孔の台形形状の径方向外側端部の幅より大きい台形形状としてもよい。このようにすると、径方向収容孔に配設される磁石は、ロータの回転時の遠心力によって径方向外側に向かう力であって径方向収容孔の内壁面に押し付けられる力を受ける。よって、磁石とロータコアとのギャップを安定して小さくすることができ、ひいては安定して高トルク化を図ることができる。
又、例えば、径方向収容孔の径方向外側端部を除く部分を、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど広い台形形状とし、その径方向収容孔に配設される磁石を、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど広くその径方向内側端部の幅が前記径方向収容孔の台形形状の径方向内側端部の幅より大きい台形形状としてもよい。このようにすると、径方向外側端部における不均等部の形状に関わらず、磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう磁路を遠くできるので、漏れ磁束を低減することができる。又、これらの例の径方向収容孔には、磁石を軸方向から見た幅が狭い方向に付勢するための非磁性部品を配設してもよい。
・上記実施の形態では、磁石収容部8fは、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされ、磁石収容部8f内に配設される磁石10は、略直方体形状とされるとしたが、これに限定されず、磁石収容部及び磁石の軸方向から見た形状や幅等を変更してもよい。即ち、V字収容孔の略V字形状とは、V字を形成する各直線(一対の直線)がそれぞれ湾曲しているものや、直線の幅が一定ではないもの等を含む形状であって、V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部は、前記直線に対して湾曲しているものや、幅が一定とされていないものを含む。
例えば、図7に示すように、V字収容孔41における一対の磁石収容部41aを、軸方向から見てそれら中央が互いに近づく方向に湾曲した形状とし、該磁石収容部41aに配設される磁石42を同様に(磁石収容部41aに収容されるように)湾曲した形状としてもよい。これらのようにすると、略直方体形状の磁石に比べて磁石を多く使用でき、更に高トルク化を図ることができる。尚、この例(図7)では、径方向に延びて磁石43を収容する径方向収容孔44の径方向外側端部における不均等部44aのみが磁石43の周方向(短手方向)の幅より大きく設定されている。又、勿論、例えば、V字収容孔における一対の磁石収容部及び磁石収容部に配設される一対の磁石を、軸方向から見てそれら中央が互いに離間する方向に湾曲した形状としてもよい。
・上記実施の形態では、径方向収容孔8a及びV字収容孔8bの径方向外側端部は、不均等部8c,8hと均等部8e,8jとが軸方向に交互に形成されるとしたが、少なくとも1種類の不均等部が、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成されれば、他の構成に変更してもよい。例えば、径方向収容孔及びV字収容孔の径方向外側端部を、(周方向の幅の異なる)2種類の不均等部と均等部とから形成してもよい。又、例えば、径方向収容孔及びV字収容孔の径方向外側端部を、(周方向の幅の異なる)2種類の不均等部から形成してもよい。
・上記実施の形態の磁石9,10及びロータコア8を軸方向に分割し、それらを周方向にずらして配設してもよい。このようにすると、ステータ1とロータ2間での急激な磁束の流れ(変化)を更に低減することができコギングトルク及びトルクリップルを更に低減することができる。
・上記実施の形態では、ロータコア8は、コアシートが軸方向に積層されてなるとしたが、これに限定されず、他の方法にて形成されるもの(例えば磁性粉体を焼結した焼結コア)としてもよい。
・上記実施の形態のティース4の数や磁極数(磁石9,10)の数等は、他の数に変更してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記ロータコアは、前記コアシートが軸中心に1枚ずつ回転されながら積層されてなることを特徴とする。
同構成によれば、積層前不均等部が軸方向に多数並んでしまうといったことが防止されることで、ロータコアの変形が防止される。即ち、積層前不均等部における周方向に大きく延びる部分が軸方向に多数並ぶと軸方向に長い空隙が形成されてロータコアが部分的に撓み易くなるといった虞があるが、これが防止される。
(ロ)前記ロータコアは、前記コアシートが軸中心に複数枚毎に回転されながら積層されてなることを特徴とする。
同構成によれば、コアシートを回転させる回数が減るため、その製造が容易となる。
(ハ)前記コアシートが表裏に反転されながら積層されてなることを特徴とする。
同構成によれば、コアシートを軸中心に回転させる必要がないため、その製造が容易となる。
(ニ)前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、前記コアシートは、前記径方向収容孔の前記不均等部と対応した位置に前記径方向収容孔の他の部分と対応した部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された積層前不均等部が形成されたものと、前記径方向収容孔の前記不均等部と対応した位置に前記径方向収容孔の他の部分と対応した部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように設定された積層前均等部が形成されたものとの少なくとも2種類を有することを特徴とする。
同構成によれば、埋込磁石型モータにおけるロータコアを、複数種類のコアシートにて容易に得ることができる。又、同構成によれば、異なるコアシートの数の比率を変更することで、不均等部(均等部)の軸方向における割合(断面積)を容易に(自由に)選択することができる。
(ホ)前記径方向収容孔の前記径方向外側端部を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされ、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石は、略直方体形状とされたことを特徴とする。
同構成によれば、磁石は、略直方体形状とされるため、例えば、軸方向から見て台形形状の磁石に比べて、簡単な形状となる。
(ヘ)前記径方向収容孔の前記径方向外側端部を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど狭い台形形状とされ、前記径方向収容孔に配設される前記磁石は、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど狭く、その径方向外側端部の幅が前記径方向収容孔の台形形状の径方向外側端部の幅より大きい台形形状とされたことを特徴とする。
同構成によれば、径方向収容孔に配設される磁石は、ロータの回転時の遠心力によって径方向外側に向かう力であって径方向収容孔の内壁面に押し付けられる力を受ける。よって、磁石とロータコアとのギャップを安定して小さくすることができ、ひいては安定して高トルク化を図ることができる。
(ト)前記径方向収容孔の前記径方向外側端部を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど広い台形形状とされ、前記径方向収容孔に配設される前記磁石は、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど広く、その径方向内側端部の幅が前記径方向収容孔の台形形状の径方向内側端部の幅より大きい台形形状とされたことを特徴とする。
同構成によれば、径方向収容孔における不均等部の形状に関わらず、磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう磁路を遠くできるので、漏れ磁束を低減することができる。
(チ)前記磁石収容部は、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされ、前記磁石収容部内に配設される前記磁石は、略直方体形状とされたことを特徴とする。
同構成によれば、磁石は、略直方体形状とされるため、例えば、軸方向から見て湾曲した形状の磁石に比べて、簡単な形状となる。
(リ)前記磁石収容部は、軸方向から見て湾曲した形状とされ、前記磁石収容部内に配設される前記磁石は、該磁石収容部に沿って湾曲した形状とされたことを特徴とする。
同構成によれば、磁石は湾曲した形状とされるため、略直方体形状の磁石に比べて磁石を多く使用でき、更に高トルク化を図ることができる。
(ヌ)前記V字収容孔は、前記磁石収容部の径方向外側同士を連通する頂部を有したことを特徴とする。
同構成によれば、磁石収容部の径方向外側同士は頂部にて連通されるため、該部分において、各磁石収容部内に配設される磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束が防止される。
(ル)前記径方向収容孔における前記不均等部を含む径方向外側端部の全ての部分は、軸方向から見た周方向の幅が前記径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より大きく設定されたことを特徴とする。
同構成によれば、径方向収容孔における不均等部を含む径方向外側端部の全ての部分は、軸方向から見た周方向の幅が径方向収容孔内に配設される磁石の幅より大きく設定されるため、その部分における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を更に低減することができる。
本実施の形態における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 本実施の形態におけるコアシートの平面図。 本実施の形態におけるロータコアの分解斜視図。 角度−コギングトルク特性図。 別例におけるロータの平面図。 別例におけるロータコアの分解斜視図。 別例におけるロータの平面図。
符号の説明
2…ロータ、8…ロータコア、8a,44…径方向収容孔、8b,41…V字収容孔、8c,8h,44a…不均等部、8f,41a…磁石収容部、8k…内側ブリッジ部、9,10,42,43……磁石、11…コアシート、11a,11c…積層前不均等部、21…収容部間ブリッジ部。

Claims (3)

  1. 軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、
    前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、
    前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、
    前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成され、
    前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の径方向外側端部には、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の他の部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された不均等部が、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成されており、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の径方向外側端部には、前記不均等部と、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の他の部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように設定された均等部とが、軸方向に交互に形成され
    前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、
    前記コアシートにおける各前記径方向収容孔及び各前記V字収容孔の径方向外側端部と対応した位置には、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の他の部分と対応した部分における各周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された積層前不均等部が周方向に部分的に形成され、
    前記ロータコアは、前記径方向収容孔及び前記V字収容孔の径方向外側端部において前記コアシートの積層前の均等部と前記積層前不均等部とが軸方向に交互に形成されるとともに前記積層前不均等部が周方向に均等に配設されるように、前記コアシートが積層されてなることを特徴とする埋込磁石型モータ。
  2. 請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記磁石収容部の径方向内側端部は、前記径方向収容孔内に配設された前記磁石の磁束流出面又は磁束流入面と対向するとともに、前記磁石収容部の径方向内側と前記径方向収容孔との間に形成される内側ブリッジ部の軸方向から見た幅が径方向に沿って一定となるように形成されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  3. 請求項1又は2に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した一対の前記磁石収容部がそれぞれ独立して形成されることで、一対の前記磁石収容部間における径方向外側に径方向に延びる収容部間ブリッジ部が形成されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
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