JP4777324B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタに係り、特にランプの冷却機構を有するプロジェクタに関する。
一般に、プロジェクタのランプ(または「ランプバルブ」ともいう)は、高出力のものほど寿命が短い。ランプバルブの寿命が短くなる原因は、ランプ温度が鉛直方向で上側が高温になるため、使用時間の経過とともにランプバルブの失透現象(ガラス部分が劣化して、くもってしまう現象)が進行していくことにある。そのためにプロジェクタから投光されたスクリーン光束が減少する。
そこで、ランプ温度を低減する冷却技術として、下側の空気取入口からリフレクタ内部に対して冷却用の空気を取り入れ、ランプバルブを冷却し上側の空気排出口から排熱することが提案されている。そして、上側の空気取入口近傍には、前方から後方へ空気を流す開口が設けられており、前方から後方へ流れる空気(冷風)にリフレクタから排出される空気(熱風)を混合させている(特許文献1参照)。
特開2003−157715号公報
しかし、特許文献1に開示の技術では、冷風への排熱の混合が不十分の場合があり、改善が求められていた。また、プロジェクタは据え置き状態で使用されたり、天吊り設置されて上下反対で使用されたりするため、実際の使用のときにランプバルブのどの面が上側になるかは必ずしも定まっていない。そこで一般には、設置態様の違いがあった場合でも、ランプ温度のバランスを適正にするために、ランプ側面方向から冷却用の空気が供給される構成となっていた。このため、ランプバルブが最高温度となる上側部分の冷却が不十分で、失透現象を遅延させる事ができなかった。
本発明は、以上のような状況に鑑みなされたものであって、その目的は、プロジェクタのランプバルブを効果的に冷却する技術を提供することにある。
本発明に係る装置は、プロジェクタに関する。このプロジェクタは、上下逆転させて使用可能なプロジェクタであって、ランプバルブの上側及び下側に設置され、前記ランプバルブの冷却用の空気の流れを制御する冷却用空気整流手段を有し、前記冷却用空気整流手段は、上側にあるときにランプバルブのリフレクタの前面側へ前記冷却用の空気を前記ランプバルブの上側から導入し、下側にあるときには、前記リフレクタの後面側に冷却用の空気を導入する。
前記冷却用空気整流手段は、下側に配置されたときに、前記ランプバルブを冷却した後の空気を前記リフレクタの後面側へ流れるように制御してもよい。
また、前記ランプバルブ及び前記リフレクタが備わるユニットの上側及び下側を、前記ユニットとで空間を作るように覆う第1及び第2のカバーを有し、前記冷却用空気整流手段は、下側に配置されたときに、ダクトを経由して供給され前記リフレクタの後方に導入される冷却用の空気を、前記ユニットと前記第1及び第2のカバーにより作られる空間へ迂回させ、前記ユニットは、外装部分に前記迂回された冷却用の空気をリフレクタの後面側に取り込む開口を有してもよい。
また、前記開口は、前記迂回された冷却用の空気と前記ランプバルブを冷却した後の空気とを混合する位置に形成されてもよい。
また、前記ランプバルブ及びリフレクタが備わるユニットは、冷却風の上流側の上側及び下側の部分に冷却用開口を有し、前記冷却用開口は、上側にあることきにはリフレクタの前面側を通る冷却用の空気の導入口として機能し、下側にあるときには前記リフレクタの前面側を通った冷却用の空気の出口として機能してもよい。
また、前記第1及び第2のカバーに設けられ、外部の空気を取り入れる空気取得口と、上側にあるときに、前記空気取得口から取得した空気を前記リフレクタの後方に導入し、下側にあるときには前記空気取得口を塞ぐ整流手段を有してもよい。
また、前記冷却用空気整流手段は、上側にあるときに、前記冷却用開口の一部を塞いでもよい。
本発明によれば、プロジェクタのランプを効果的に冷却でき、ランプバルブの失透現象を遅延させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。以下の実施形態では、据え置きとともに、上下を逆転させて天吊り設置可能なプロジェクタのランプの冷却について詳細に説明する。より具体的には、ランプバルブの表面において、最高温度部を大きく低減し、失透現象を遅延させる。
失透現象とは、ランプバルブの材質である石英が、クリストバライトと呼ばれる物質に転移していく現象により生じるものである。クリストバライトが発生するとランプバルブがくもり、光量が低下する。使用当初は約1050℃で石英からクリストバライトへ転移するが、使用に伴いランプバルブ内に不純物が増加していき、転移温度が低下していく。そのため、徐々に失透現象が進行し、失透サイズも拡大していく。この失透現象の進行は、温度が高いほど、また不純物が多いほど速くなる。
なお、ランプ寿命に影響を与える原因として他に、ランプ電極の消耗によるアーク長の伸びがあるが、その影響度は失透現象と比較すると小さい。また、失透現象は、最高温度部から発生し拡大していくことが知られている。一方、ランプバルブの表面の最低温度が低いと、バルブ内の水銀の蒸発を妨げるため、明るさが減少してしまう。そのため理想のランプバルブの温度バランスは、最高温度が極力低く最低温度が所定の温度以上になっていることが望ましい。
以下の実施形態では、ランプバルブの最低温度を確保しつつ、ランプバルブの最高温度部を大きく低減し、ランプバルブの失透現象を効果的に低減するものである。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施形態にプロジェクタ10の外観を模式的に示しており、図1(a)は、プロジェクタ10を据え置き状態で設置したときに側面から見た図であり、図1(b)は据え置き状態における正面から見た図であり、図1(c)は上下逆転して天吊りされた状態を示している。図示のように、プロジェクタ10は、映像を投光するレンズ機構13や、吸気口11及び排気口12を備えている。そして、吸気口11の内部には、後述のランプ冷却ファン24が設けられており、排気口12の内部には排熱ファン26が設けられている。また、図2は、プロジェクタ10の構成を模式的に示した図であり、特に、投光部20の冷却系統に着目して示している。なお、図2(a)は、据え置き状態で設置された状態を示しており、図2(b)は上下逆転して天吊りされた状態を示している。また、図3は、投光部20の正面図(メカ部22側からみた図)を模式的に示している。
図示のように、プロジェクタ10は、投光部20と、メカ部22と、ランプ冷却ファン24と、排熱ファン26と、吹付ダクト28とを有している。具体的な配置として、前方(図左側)のランプ冷却ファン24から吹付ダクト28が第1の吹付ダクト28a及び第2の吹付ダクト28bの上下に分離してメカ部22を挟むように後方(図右側)に延びる。そして、メカ部22の後側(図右側)に配置された投光部20の上側及び下側部分に吹付ダクト28が接続する。第1及び第2の吹付ダクト28a,28bは、冷風を投光部20へ供給し、投光部20を冷却した空気は投光部20の後側に取り付けられた排熱ファン26より排出される。
メカ部22は、液晶パネルや、入力した映像信号を液晶パネルに出力するための画像処理システムや、レンズ機構11などを有している。
投光部20は、外装部40と、外装部40の内部に設置されるランプ部30と、ランプ部30への冷却風を導入するための上整流部61及び下整流部62と、を有している。
ランプ部30は、高圧水銀ランプであるランプバルブ32と、ランプバルブ32から放射される光を適切に所望の方向に反射させるリフレクタ34とを有している。
リフレクタ34は、前面側を開口とするパラボラ状となっており、ランプバルブ32から放出される光を前方へ反射させる。
また、リフレクタ34の開口側の端部34aとメカ部22の後部外縁の間には、上側の第1のリフレクタ前方開口部35と、下側の第2のリフレクタ前方開口部36とが形成されている。第1及び第2のリフレクタ前方開口部35,36は、それぞれ上側にあるときには冷却風の吸入口として機能し、下側にあるときには排熱口として機能する。そして、リフレクタ34の端部34aの上側の位置は、第1の吹付ダクト28aの内側の端部と一致している。同様に、リフレクタ34の端部34aの下側の位置は、第2の吹付ダクト28bの内側の端部と一致している。
第1の吹付ダクト28aの後方(図右側)には、上整流部61が設置され、第2の吹付ダクト28bの後方(図右側)には、下整流部62が設置されている。例えば、図2(a)では、第1の吹付ダクト28aを通ってきた空気は、ダクト開口29aから投光部20へ供給される。
図4は、上整流部61及び下整流部62の構造を模式的に示した図である。図4(a)は上側にあるときの状態を示しており、図4(b)は下側にあるときの状態を示している。上整流部61及び下整流部62は、板状の整流板66と、短辺側(図3参照)の両端から延出する回転軸67と、整流板66に取り付けられたおもり68とを有する。整流板66は水平状態に対して±45度回転可能になっている。また、おもり68は整流板66の長辺側の後側端部(図4右側)に取り付けられており、整流板66は、重力によって左側が上に右側が下になるように斜めになる。なお、おもり68の代わりに、整流板66の重量バランスが、後方側(図4右側)が重たくなるようにしてもよい。
図2(a)及び図4(a)に示す据え置き状態の場合、ダクト開口29aから投光部20へ供給された冷却用の空気は、上整流部61により流れの向きを変えて、第1のリフレクタ前方開口部35からランプバルブ32(リフレクタ34内部)へ供給される。そして、冷却用の空気は、まずランプバルブ32の上側(最高温度部)32aに当たり、冷却後の空気は下側に流れ、第2のリフレクタ前方開口部36から排出される。
また、図2(b)及び図4(b)に示す上下逆転の天吊り状態の場合、同様にして、ダクト開口29bから投光部20へ供給され冷却用の空気は、下整流部62により流れの向きを変えて、第2のリフレクタ前方開口部36からランプバルブ32へ供給される。そして、冷却用の空気は、まずランプバルブ32の上側(最高温度部)32bに当たり、冷却後の空気は下側に流れ、第1のリフレクタ前方開口部35から排出される。
そして、外装部40の上側の面には上開口52が、下側の面には下開口54が形成されている。上開口52は、迂回用上開口52aと導入用上開口52bとから構成されている。迂回用上開口52aは、ダクト開口29aの端部から所定の長さで形成されている。ここでは、リフレクタ34の端部34aからダクト開口29aまでの距離と略同一となっているが、これに限る趣旨ではない。
さらに、迂回用上開口52aの後方には導入用上開口52bとして4つの開口が設けられている。なお、この導入用上開口52bの形状は、下流側(後側)が内側に向かう形状であると、下側になったときにリフレクタ34の後方への空気の導入がより円滑になる。なお、後述する導入用下開口54bも同様である。そして、上開口52を覆うように断面形状が台形の上カバー44が取り付けられている。上カバー44と上開口52で形成される空間が、後述する冷却風の迂回通路として機能する。
同様に、下開口54は迂回用下開口54aと導入用下開口54bとから構成されている。導入用下開口54bは、ダクト開口29bの端部から所定大きさで形成されている。また、迂回用下開口54aの後方には導入用下開口54bとして4つの開口が設けられている。そして、下開口54を覆うように断面形状が台形の下カバー46が取り付けられている。下カバー46と下開口54との間に形成される空間が、上述同様に冷却風の迂回通路として機能する。
そして、図2(a)に示すように、プロジェクタ10が据え置きされているときは、上整流部61の整流板66は、後側が下の斜め状態になり、リフレクタ34の端部34aの上側と第1の吹付ダクト28aのダクト開口29aの外側の端部との間の空間を閉鎖する。その結果、第1の吹付ダクト28aを通ってきた冷却風は、進路を内側に向け、リフレクタ34の内部、つまりランプバルブ32へ向かう。これによって、ランプバルブ32では、最高温度となっている上側部分が効果的に冷却される。
ランプバルブ32を冷却した空気である排熱空気は下側に流れる。そして、迂回用下開口54aは下整流部62によって塞がれているため、排熱空気は下整流部62の整流板66によって流れの向きを後方向へ変え、リフレクタ34の後方の排熱ファン26へ流れ、排熱ファン26から外部に排出される。
また、リフレクタ34の後側の空間には、第2の吹付ダクト28bから供給された冷却風が、迂回用下開口54aから下カバー46と外装部40により形成される空間に導入され、さらに、導入用下開口54bからリフレクタ34の後方に導入される。これによって、ランプバルブ32を冷却した排熱空気は所定の温度以下まで冷却され、排熱ファン26から外部に排出される排熱空気の温度を所定の温度まで低下させることが出来る。
そして、図2(b)に示すような、プロジェクタ10を上下逆転させて天吊り状態にしたときであっても、同様の作用が得られる。つまり、上側になった下整流部62により、同様に上側になった第2の吹付ダクト28bを通る冷却風が、リフレクタ34の上側からリフレクタ34の内部に導入され、ランプバルブ32を上側から冷却する。そして、ランプバルブ32を冷却した空気である排熱空気は、下側に流れる。
そして、排熱空気は、下側になった迂回用上開口52aを塞いでいる上整流部61の整流板66により、リフレクタ34の後方へ向きを変え、排熱ファン26から排出される。また、下側になった第1の吹付ダクト28aを通った冷却風は、上整流部61により迂回用上開口52aを通って、ランプカバー42と外装部40で形成される空間に迂回し、導入用上開口52bからリフレクタ34の後方に導入される。これによって、図2(a)と同様に、排熱空気が所望の温度まで冷却される。
図5に、横方向から冷却風を導入する従来方式の構成と本実施形態による構成によるランプバルブ32の表面温度に関して、最高温度と最低温度を計測した結果を示す。
図示のように、従来方式の構成では最高温度が900℃であったが、本実施形態では810℃まで、90℃低下させることができる。これによって、ランプバルブ32の失透現象を遅延できる。また、従来方式では最低温度が730℃であったが、本実施形態では770℃となった。これによって、最高温度と最低温度の差が少なく、ランプバルブ32内の水銀の蒸発状態を均一に近づけることができる。したがって、ランプバルブ32から放射される光を均一化できる。
以上の構成によれば、プロジェクタ10を据え置き状態で使用した場合でも、上下を逆さまにした天吊り状態で使用した場合であっても、ランプバルブ32を最高温度部である上側から冷却できる。
また、上整流部61及び下整流部62は、据え置き状態であっても上下逆の天吊り状態であっても、必ずランプバルブ32の上側から冷却風を導入するように作動するので、ユーザはランプバルブ32の冷却に特に意識する必要はない。なお、上整流部61及び下整流部62は重力により適正に動く構成であったが、例えば回転軸67をモータなどの駆動手段で回動させる構成であってもよい。その場合は、天吊り状態のように逆さまに配置されていることを検知できるセンサや、ユーザからの設定の入力を受け付けるボタンなどを設ければよい。
<第2の実施形態>
図6は、本実施形態に係るプロジェクタ100の構成を模式的に示した図である。本実施形態では、第1の実施形態で示したプロジェクタ10の構成と大きく異なる点は、二つの整流部を追加して、リフレクタ34の後方の空間に、冷却風を効果的に導入する構成としたことにある。以下、主に第1の実施形態と異なる構成について説明する。
第1の実施形態と異なる構成は、まず、上カバー44及び下カバー46において、それぞれの前方部分(図左側)に上空気吸入口72及び下空気吸入口74として二つの開口を設けた。そして、上カバー44及び下カバー46の外側部分は、吹付ダクト28の一部を覆うように、前方に延出している。
また、上空気吸入口72から後方(図中右側)に延びる通路上でかつ上整流部61の外側には、上整流部61と同じ構成で同じ動作をする上カバー整流部63が設置されている。
そして、図示のように上カバー整流部63が外側(図中上側)にあるときには、上整流部61により、第1の吹付ダクト28aを通ってきた冷却風をリフレクタ34内部のランプバルブ32に上から導入する。また、上空気吸入口72の空間を上整流部61と上カバー整流部63とが作る経路(空間)によって、外部の空気をリフレクタ34の後方の空間に導入する。なお、上空気吸入口72からの空気の導入は、排熱ファン26が回転するときにリフレクタ34の後方の空間が負圧になることによってなされる。
同様に、下空気吸入口74から後方に延びる通路上でかつ下整流部62の外側(図中下側)には、下整流部62と同じ構成の下カバー整流部64が設置されている。そして、下カバー整流部64が下側にあるとき、下カバー整流部64は、下空気吸入口74を外部に対して塞ぐように位置することになる。
これによって、第2の吹付ダクト28bを通ってきた冷却風を、第1の実施形態と同様に外装部40と下カバー46とで作る空間を経由させて、導入用下開口54bからリフレクタ34後方の空間に導入できる。つまり、第2の吹付ダクト28bを通ってきた冷却風が下空気吸入口74方向へ分流してしまうことが防止でき、リフレクタ34後方に適切に冷却風を導入できる。
そして、プロジェクタ100を上下逆さまにした場合であっても、上述と同様の冷却風の導入を行える。つまり、上側となった下整流部62により第2の吹付ダクト28bを通ってきた冷却風を、リフレクタ34内部のランプバルブ32に上から導入する。そして、下整流部62と下カバー整流部64とが作る経路(空間)により、上側になった下空気吸入口74からリフレクタ34の後方に冷却風を導入できる。
このような構成によると、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、リフレクタ34の後方を冷却する為の空気を効果的にリフレクタ34後方の空間に導入できる。また、排熱ファン26から排出される空気の温度を低下させることができる。
<第3の実施形態>
本実施形態のプロジェクタ200では、リフレクタ34内部に導入される冷却風がランプバルブ32を冷却するときに加熱されて体積が膨張することを考慮して、リフレクタ34内部への吸入口のサイズに比べて、排気口のサイズを大きくしている。
図7は、ランプバルブ32の冷却前後の空気の体積変化の計算値を示した表である。冷却前の温度が30℃である空気が、ランプバルブ32の冷却後、約200℃となるケースを想定している。この場合、30℃の空気の体積密度を100%とすると200℃の空気の体積密度は156%となる。つまり、空気は、約1.5倍に膨張する。リフレクタ34内部への吸入口と排気口のサイズが同じ場合、通風抵抗が大きくなり内部で膨張した空気の排出が円滑にできず、冷却効果が低下する可能性がある。
そこで本実施形態では、第1及び第2の実施形態における、上整流部61及び下整流62として新たな構成を導入することで、上整流部61及び下整流部62が、上側にあるときに、リフレクタ34内部への吸入口(第1及び第2のリフレクタ前方開口部35,36)の大きさが半分になるようにした。ここでは、第1の実施形態の構成に適用しているが、第2の実施形態にも適用できる。
図8は、本実施形態のプロジェクタ200の投光部20における冷却風の流れを模式的に示した図である。ここでは、正面図で表している。また、図9(a)は、図8のA−A断面を示しており、正面視で投光部20の左側部分の構成である。なお、図9(a)の構成及びその動作は第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。また、図9(b)は、図8のB−B断面を示しており、正面視で投光部20の右側部分の構成である。
図示のように、上整流部61を、第1及び第2の上整流部61a,61bの左右二つの構成に分けている。同様に、下整流部62を第1及び第2の下整流部62a,62bの左右二つの構成に分割した。そして、第1の上整流部61aと第1の下整流部62aは、第1及び第2の実施形態の上整流部61及び下整流部62と同じ機能を備えている。そして、第2の上整流部61b及び第2の下整流部62bは、上側にあるときに第1のリフレクタ前方開口部35の半分の領域を塞ぎ、下側にあるときにはランプバルブ32を冷却した後の空気をリフレクタ34後方に流し、また、吹付ダクト28から供給される空気の全てを下カバー46側に迂回させる。図10は第2の上整流部61b及び第2の下整流部62bを模式的に示した図であり、図10(a)は、上側にある状態を、図10(b)は下側にある状態を示している。なお、図11に、図9の状態の、上カバー44及び下カバー46を模式的に示している。図11(a)は、上から見た上カバー44の図(平面図)を示しており、図11(b)は、下カバー46を下から見た図(底面図)を示している。なお、冷却風の投光部20への導入を円滑にするために、第1及び第2の上整流部61a,61bの間、第1及び第2の下整流部62a,62bの間には仕切が設けられている。また、それらに対応して第1の吹付ダクト28aのダクト開口29a,29bも仕切が設けられている。
そして、第2の上整流部61bは、第1のリフレクタ前方開口部35の前方部分に回転軸77が固定されて、かつ第1のリフレクタ前方開口部35を塞ぐことができる大きさの回転板を有している。図9(b)に示すように、この回転板78は、上側にあるときには回転軸77と反対側(図右側)の端部がリフレクタ34の端部34の上側に位置する。これによって、回転板78は重力によって第1のリフレクタ前方開口部35を塞ぐことになる。また、吹付ダクト28から供給される冷却用の空気は、流れを遮断するものがないため、リフレクタ34後方に導入される。
一方、下側にあるときには、回転板78が重力によって回転軸77を中心にして時計回り方向に回動し、回転板78の後方側の端部が外装部40の上開口52の内側の縁に当接する。これによって、第2の下整流部62bは、図9(a)の第1の下整流部62aと同じような配置になるため、ランプバルブ32を冷却した後の排熱をリフレクタ34の後方に流すことができる。また、吹付ダクト28から供給される冷却用の空気を下カバー46の方向へ迂回させることができる。
なお、回転板78は、回転軸77とは反対側におもりを取り付けるなどによって重量バランスを端部側が重くする構成であってもよい。また、回転板78は、重力により所定の位置になるよう回動する構成であるが、それに限らず、例えばモータ等の駆動手段が回動させてもよい。
以上、本実施形態によれば、ランプバルブ32を冷却したことで冷却風が膨張することを考慮しているので、排気を円滑にでき、したがって、ランプバルブ32への冷却風の供給がスムーズになる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
第1の実施形態に係る、プロジェクタの外観を模式的に示した図である。 第1の実施形態に係る、プロジェクタの構成を模式的に示した図である。 第1の実施形態に係る、投光部を模式的に示した正面図である。 第1の実施形態に係る、上整流部及び下整流部の構造を模式的に示した図である。 第1の実施形態に係る、従来方式の構成と本実施形態による構成によるランプバルブの表面温度に関して、最高温度と最低温度を計測した結果を示す表である。 第2の実施形態に係る、プロジェクタの構成を模式的に示した図である。 第3の実施形態に係る、ランプバルブの冷却前後の空気の体積変化の計算値を示した表である。 第3の実施形態に係る、プロジェクタの投光部における冷却風の流れを模式的に示した図である。 第3の実施形態に係る、プロジェクタの構成を模式的に示した図である。 第3の実施形態に係る、第2の上整流部及び第2の下整流部を模式的に示した図である。 第3の実施形態に係る、上カバー及び下カバーを模式的に示した図である。
符号の説明
10,100,200 プロジェクタ
20 投光部
22 メカ部
24 ランプ冷却ファン
26 排熱ファン
28 吹付ダクト
28a 第1の吹付ダクト
28b 第2の吹付ダクト
29a,29b ダクト開口
30 ランプ部
32 ランプバルブ
34 リフレクタ
34a 端部
35 第1のリフレクタ前方開口部
36 第2のリフレクタ前方開口部
40 外装部
42 ランプカバー
44 上カバー
46 下カバー
52 上開口
52a 迂回用上開口
52b 導入用上開口
54 下開口
54a 迂回用下開口
54b 導入用下開口
61 上整流部
61a 第1の上整流部
61b 第2の上整流部
62 下整流部
62a 第1の下整流部
62b 第2の下整流部
63 上カバー整流部
64 下カバー整流部
66 整流板
67 回転軸
68 おもり
72 上空気吸入口
74 下空気吸入口

Claims (7)

  1. 上下逆転させて使用可能なプロジェクタであって、
    ランプバルブの上側及び下側に設置され、前記ランプバルブの冷却用の空気の流れを制御する冷却用空気整流手段を有し、
    前記冷却用空気整流手段は、上側にあるときにランプバルブのリフレクタの前面側へ前記冷却用の空気を前記ランプバルブの上側から導入し、下側にあるときには、前記リフレクタの後面側に冷却用の空気を導入することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記冷却用空気整流手段は、下側に配置されたときに、前記ランプバルブを冷却した後の空気を前記リフレクタの後面側へ流れるように制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記ランプバルブ及び前記リフレクタが備わるユニットの上側及び下側を、前記ユニットとで空間を作るように覆う第1及び第2のカバーを有し、
    前記冷却用空気整流手段は、下側に配置されたときに、ダクトを経由して供給され前記リフレクタの後方に導入される冷却用の空気を、前記ユニットと前記第1及び第2のカバーにより作られる空間へ迂回させ、
    前記ユニットは、外装部分に前記迂回された冷却用の空気をリフレクタの後面側に取り込む開口を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記開口は、前記迂回された冷却用の空気と前記ランプバルブを冷却した後の空気とを混合する位置に形成されることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
  5. 前記ランプバルブ及びリフレクタが備わるユニットは、冷却風の上流側の上側及び下側の部分に冷却用開口を有し、
    前記冷却用開口は、上側にあることきにはリフレクタの前面側を通る冷却用の空気の導入口として機能し、下側にあるときには前記リフレクタの前面側を通った冷却用の空気の出口として機能することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  6. 前記第1及び第2のカバーに設けられ、外部の空気を取り入れる空気取得口と、
    上側にあるときに、前記空気取得口から取得した空気を前記リフレクタの後方に導入し、下側にあるときには前記空気取得口を塞ぐ整流手段を有することを特徴とする請求項3から5までのいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記冷却用空気整流手段は、上側にあるときに、前記冷却用開口の一部を塞ぐことを特徴とする請求項5又は6に記載のプロジェクタ。
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