JP4772481B2 - 歯磨きスティック - Google Patents
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しかし、近年のペットは柔らかいペットフードなどを食べるようになっており、硬い食物を採らなくなってきているため、人間の場合に比べて歯垢・歯石等が溜まりやすく、硬質な歯垢や歯石を除去するにはブラシのみでは不十分なことが多い。そこで、図11に示すように、布巻付体41に歯磨き布40を巻き付けて、この歯磨き布40で歯垢・歯石等が付着しにくいように歯を磨き上げる歯磨きスティック42が利用されるようになってきた。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は手間をかけずにペットの歯を綺麗に磨くことができると共に、衛生的かつ安全に歯磨きができる歯磨きスティックを提供することにある。
即ち、スティック本体2の先端側に歯磨き布5が巻き付けられる布巻付体3を具備した歯磨きスティックにおいて、布巻付体3に巻き付けた歯磨き布5の巻き終わり端部を布巻付体3の基部側との間で着脱自在に挟持可能となるように、スティック本体2に摺動自在に外嵌する保持筒体4が設けられている。
これによって、歯磨き布の巻き終わり端部を指で押さえることなく歯磨きスティックに着脱自在に固定できるので、手間をかけずにペットの歯を綺麗に磨くことができ、衛生的かつ安全にペットの歯磨きができる。
さらに、布巻付体3の基部側に、歯磨き布5の巻き終わり端部を巻き付ける環状凹部10が形成され、前記保持筒体4は、歯磨き布5の巻き終わり端部を布巻付体3の環状凹部10との間で着脱自在に挟持するように構成されているのがより好ましい。
これによって、厚手の歯磨き布5を確実に挟持できるようになる。
なお、布巻付体3の先端部に、歯磨き布5の巻き始め端部を引っ掛ける係止凹部13が設けられているのが好ましい。
なお、前記布巻付体3は、表面に滑り止め用の凹凸部12が形成されているのが好ましい。
これによって、歯磨き布5を布巻付体3にしっかりと巻き付け可能になり、また歯垢・歯石等のように強固な汚れをを擦り落としやすくなる。
なお、前記布巻付体3は、スティック本体2からへの字状に屈曲されていても良い。
本発明の歯磨きスティック1は、犬、猫等のペットの歯周病を予防するために歯磨きや歯垢・歯石除去等に用いられる。
図1及び2に示すように、本発明の第1実施形態の歯磨きスティック1は、スティック本体2と、このスティック本体2の先端側に着脱自在に装着される布巻付体3と、前記スティック本体2に摺動自在に外嵌する保持筒体4とを備え、前記スティック本体2と布巻付体3と保持筒体4とはそれぞれ別体で構成されている。
図5〜7に示すように、前記布巻付体3は、基端側に前記係止部14に対応して半割棒状の係合部9が設けられており、この係合部9の先端側に隣接して細首状の環状凹部10が形成されており、この環状凹部10より先端側はスティック本体2からへの字状に屈曲しており、この屈曲している部分の側面には複数の凹部12aと凸部12bとで成る凹凸部12が形成されている。前記布巻付体3の屈曲している部分のさらに先端部には、歯磨き布5の巻き始め端部を引っ掛ける係止凹部13が設けられている。
図8に示すように、前記保持筒体4は、前記スティック本体2(の被装着部7)に摺動自在に外嵌しており、外周面が角筒面状に形成されており、その内周面は被装着部7と略同一径の円筒面状に形成されている。保持筒体4の先端部の内周面に、外周面の角部に対応して径内方向に突出した突起18が形成されると共に、これらの突起18間に先端側に向けて広がるテーパ面19が形成されている。
前記環状凹部10は、歯磨き布5の巻き終わり端部を前記保持筒体4との間で着脱自在に挟持しており、前記歯磨き布5の巻き終わり端部を保持筒体4との間に挟着できるように、少なくとも歯磨き布5が入り込む程度に空隙を設けて、保持筒体4の内径より小径(細首)に形成されている。
図9を用いて、前記歯磨き布5の歯磨きスティック1への装着手順を説明する。
図9(a)に示すように、、歯磨き布5の巻き始め端部を布巻付体3の先端側に形成された係止凹部13に引っ掛ける。
図9(b)に示すように、歯磨き布5を、その巻き終わり端部が環状凹部10より基端側に位置するように、先端側から基端側に向けて螺旋状に布巻付体3に巻き付ける。
図9(d)に示すように、保持筒体4を係止部14に係合した係合部9に外嵌し、係止部14と係合部9との係合が外れないように固定すると共に、歯磨き布5の巻き終わり端部がこの保持筒体4と布巻付体3の基部側との間で挟持される。
前記歯磨き布5を歯磨きスティック1から取り外す場合は、前記保持筒体4を基端側に摺動させると、挟持されていた歯磨き布5の巻き終わり端部が外れるので、この巻き終わり端部側から逆に解いてゆくと歯磨き布5を取り外すことができる。
前記保持筒体4は、内周面を丸棒状の前記被装着部7に対応させて円筒面状に形成することで、この保持筒体4は外側を掴んで被装着部7周りに回動させることができるようになる。また、保持筒体4は内周面の先端側に突起18を形成しているので、この保持筒体4を回動させながら先端側に向かって摺動させることで、歯磨き布5の巻き終わり端部をこの突起18で布巻付部3の基部に巻き付けながら、保持筒体4を歯磨き布5の巻き終わり端部の上から布巻付部3の基部に外嵌することができ、歯磨き布5の巻き終わり端部を綺麗に収めることができるようになる。
前記係止凹部13を設けることで、歯磨き布5の取付が容易となって、頻繁に取り替えが必要な場合に取替作業の作業性が向上する。
前記凹凸部12を布巻付体3の先端側に形成することで、歯垢・歯石等のように強固に歯に付着した汚れを綺麗に取り除くことができ、また歯磨き布5を布巻付体3にしっかりと巻き付けることが可能となる。
図10に示すように、第2実施形態の歯磨きスティック1は、スティック本体2と布巻付体3とを一体に形成している。前記歯磨きスティック1のスティック本体2は、保持筒体4を基端側から挿通できるように、前記保持筒体4の内径と同じ径にストレート棒状に前記係止部8から基端側が形成されている。よって、前記保持筒体4を基端側の根元から挿し込むことで、歯磨き布5の巻き終わり端部を挟持可能となっている。また、スティック本体2の先端側(被装着部7)に取付用孔17が形成されており、この取付用孔17に歯磨き布5の巻き終わり端部を挿し込んで挟持できるようになっている。スティック本体2と布巻付体3と一体形成しているので、部品点数が減って構造が簡単となり、製造コストを下げることが可能となる。
なお、本発明の歯磨きスティック1は、犬、猫などのペットに歯磨きのみに限定されるものでなく、人の口内の歯垢や歯石を取り除くのにも用いることができ、また愛玩や鑑賞のために飼育等する動物、例えばカバやワニ等の動物にも用いることができる。
なお、係止部8と係合部9とは、互いに布巻付体3の移動を規制できるように係合可能なものであれば、公知の係合手段を用いても良い。また、突片14と挿通孔15とは係止部8と係合部9とのどちら側に設けても良い。
なお、環状凹部10に代えて、例えばスリット状の切り込みを入れて、このスリットに歯磨き布5の巻き終わり端部を挟着しても良い。
なお、係止凹部13は、例えば布ジッパーのような引っ掛け具を布巻付体3の先端に形成して、前記歯磨き布5の巻き始め端部を引っかけるようにしても良い。
なお、柄部6は、グリップしやすいように楕円形の断面に形成されるのが好ましいが、円形断面を有する丸棒形状としたり多角断面形状の棒体としても良い。また、柄部6はストレート棒状としたり、その表面にグリップを良くするためにゴムの滑り止め等を設けても良い。
2 スティック本体
3 布巻付体
4 保持筒体
5 歯磨き布
7 被装着部
8 取付体
9 係合部
10 環状凹部
12 凹凸部
13 係止凹部
14 係止部
Claims (6)
- スティック本体(2)の先端側に歯磨き布(5)が巻き付けられる布巻付体(3)を具備した歯磨きスティックにおいて、
布巻付体(3)に巻き付けた歯磨き布(5)の巻き終わり端部を布巻付体(3)の基部側との間で着脱自在に挟持可能となるように、スティック本体(2)に摺動自在に外嵌する保持筒体(4)が設けられていることを特徴とする歯磨きスティック。 - 前記スティック本体(2)と布巻付体(3)と保持筒体(4)とが別体に構成され、スティック本体(2)の先端側に係止部(14)を有する取付体(8)が設けられ、布巻付体(3)の基端側に、スティック本体(2)に対して布巻付体(3)が先端側に向けて移動しないように係止部(14)に係脱自在に係合する係合部(9)が設けられ、保持筒体(4)は、スティック本体(2)の先端側に摺動させることにより、取付体(8)に外嵌可能とされ、保持筒体(4)が取付体(8)に外嵌したときに、保持筒体(4)は、係止部(14)と係合部(9)との係合が外れないように係止部(14)に係合した係合部(9)に外嵌すると共に、歯磨き布(5)の巻き終わり端部を布巻付体(3)の基部側との間で着脱自在に挟持するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯磨きスティック。
- 布巻付体(3)の基部側に、歯磨き布(5)の巻き終わり端部を巻き付ける環状凹部(10)が形成され、前記保持筒体(4)は、歯磨き布(5)の巻き終わり端部を布巻付体(3)の環状凹部(10)との間で着脱自在に挟持するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯磨きスティック。
- 布巻付体(3)の先端部に、歯磨き布(5)の巻き始め端部を引っ掛ける係止凹部(13)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯磨きスティック。
- 布巻付体(3)の表面に、滑り止め用の凹凸部(12)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の歯磨きスティック。
- 布巻付体(3)は、スティック本体(2)からへの字状に屈曲されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の歯磨きスティック。
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