JP4772478B2 - 回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法及び回転電機 - Google Patents

回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法及び回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP4772478B2
JP4772478B2 JP2005341976A JP2005341976A JP4772478B2 JP 4772478 B2 JP4772478 B2 JP 4772478B2 JP 2005341976 A JP2005341976 A JP 2005341976A JP 2005341976 A JP2005341976 A JP 2005341976A JP 4772478 B2 JP4772478 B2 JP 4772478B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dislocation
strands
strand
label
interposer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005341976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007151295A (ja
Inventor
由敬 落合
司 桑原
正美 黒沢
和志 鈴木
晴夫 佐々
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2005341976A priority Critical patent/JP4772478B2/ja
Publication of JP2007151295A publication Critical patent/JP2007151295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4772478B2 publication Critical patent/JP4772478B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本発明は、回転電機の固定子コイル等に用いられる回転電機の転位コイルの製造装置及びその製造方法に係わり、更に詳しくはコイルにおける転位部のピッチの更なる狭隘化が可能な回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法及び回転電機に関する。
大容量の回転電機に用いられる固定子コイルは、漏れ磁束による表皮効果の影響を低減するため、コイルを構成している素線の転位が行われている。転位コイルの製造装置及び製造方法の1つとして、転位成形前の素線を所定本数束ね、素線束断面において両側に配置された転位型にて転位成形しながら転位成形個所を随時移動させた後、この転位成形処理後の素線とこれに隣接する素線との間に介挿体を挿入して、編み込んでいく方策がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−69722号公報
近年、回転電機の高性能化に伴い、コイルにおける転位部のピッチの更なる狭隘化を図ることが要請されている。また、絶縁に対する信頼性が高いことも望まれている。
このような要求に対応できる転位コイル製造装置が、まだ実現していないのが現状である。また、前記の転位コイル製造装置においては、コイルの転位部に絶縁シート等の介挿体を設けることが開示されているが、転位成形後のコイルの素線束を捻り編み合わせる場合に、素線の転位部が隣接する素線の外面を傷付けて、素線の被覆材を損傷させることがある。
このように、素線の被覆材が損傷すると、撚り合わせ後の素線間の絶縁に対する信頼性が低下するので、転位コイル自体の絶縁に関する信頼性の低下が懸念されている。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、コイルにおける転位部のピッチの更なる狭隘化を可能として、回転電機の高性能化を図ることができるとともに、コイル転位部の絶縁に関する信頼性を向上することができる回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法、回転電機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、平角状の外形をもつ素線をその厚さ方向に積層した素線積層体を、その素線の幅方向に並置した断面構成を持ち、素線の転位が行われる転位部が素線の長さ方向に間隔をおいて複数個所に設けられ、素線の重なり部分に介挿体を介挿する回転電機の転位コイルの製造装置であって、前記素線の搬送方向に複数並設され、成形前の前記素線にエッジワイズ成形及びフラットワイズ成形を行うレーベル転位成形部と、前記レーベル転位成形部の前後に配置され、前記素線をレーベル転位成形部に搬送する第1の搬送部と、前記素線1の搬送方向と直交し、前記素線1の搬送方向に複数並設され、前記レーベル転位成形部によってレーベル転位部が成形された前記素線1を間隔をもって編み合せ位置まで搬送する第2の搬送部と、前記第2の搬送部の側方に移動可能に配置され、転位部を施した複数の前記素線による素線束の転位部の一方側を把持し、前記素線束に捻りを与えて前記素線における前記転位部を編み合わせる捻り付加部と、前記捻り付加部の延長方向に移動可能に複数並設され、前記第2の搬送部によって搬送された転位部を有する複数の前記素線を前記捻り付加部による把持を可能とするように素線束状態に保持する機能と前記捻り付加部による捻り付加に際して、これに抗するように各素線における転位部の他方側を保持する機能とを有する素線保持部と、前記レーベル転位成形部の両側にそれぞれ設けられ、編み合せ前の前記素線における他の素線の転位部が重なる部分に、絶縁シート等の介挿体を貼り付けるための介挿体装着部とを備え、前記介挿体装着部は、前記素材の重なり部分の表面に接着材を塗布する接着材塗布手段と、前記介挿体を前記素材の重なり部分に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送された前記介挿体を切断する切断手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記接着材塗布手段は、前記レーベル転位成形部の両側部に揺動手段により揺動可能にそれぞれ設けた接着材塗布ヘッドと、この接着材塗布ヘッドの先端側下面に設けられ、接着材を前記素線のレーベル転位部に塗布するための接着材塗布ノズル75とを備えた ことを特徴とする。
更に、第3の発明は、平角状の外形をもつ素線をその厚さ方向に積層した素線積層体を、その素線の幅方向に並置した断面構成を持ち、素線の転位が行われる転位部が素線の長さ方向に間隔をおいて複数個所に設けられ、素線の重なり部分に介挿体を介挿する回転電機の転位コイルの製造装置であって、前記素線の搬送方向に複数並設され、成形前の前記素線にエッジワイズ成形及びフラットワイズ成形を行うレーベル転位成形部と、前記レーベル転位成形部の前後に配置され、前記素線をレーベル転位成形部に搬送する第1の搬送部と、前記素線の搬送方向と直交し、前記素線の搬送方向に複数並設され、前記レーベル転位成形部によってレーベル転位部が成形された前記素線を間隔をもって編み合せ位置まで搬送する第2の搬送部と、前記第2の搬送部の側方に移動可能に配置され、転位部を施した複数の前記素線による素線束の転位部の一方側を把持し、前記素線束に捻りを与えて前記素線における前記転位部を編み合わせる捻り付加部と、前記捻り付加部の延長方向に移動可能に複数並設され、前記第2の搬送部によって搬送された転位部を有する複数の前記素線を前記捻り付加部による把持を可能とするように素線束状態に保持する機能と前記捻り付加部による捻り付加に際して、これに抗するように各素線における転位部の他方側を保持する機能とを有する素線保持部と、前記レーベル転位成形部の両側にそれぞれ設けられ、編み合せ前の前記素線における他の素線の転位部が重なる部分に、絶縁シート等の介挿体を貼り付けるための介挿体装着部とを備え、前記介挿体装着部は、片面に接着材を塗布した前記介挿体を前記素材の重なり部分に搬送する搬送手段と、前記介挿体の片面に塗布した接着材を加熱する加熱手段と、前記搬送手段によって搬送された前記介挿体を切断する切断手段とを備えたことを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記加熱手段は、前記レーベル転位成形部のフラットワイズ成形用の上型、下型に埋め込んだ加熱ヒータであることを特徴とする。
更に、第5の発明は、第1乃至の発明のいずれかにおいて、前記介挿体装着部における前記搬送手段は、前記レーベル転位成形部の背部の両側にそれぞれ回転可能に装設され、前記介挿体を巻き付けたリールと、前記リールから供給される前記介挿体を案内する介挿体ガイドと、この介挿体ガイドに設けられ、前記介挿体を所定長さ分だけ前記レーベル転位部に送り込む定寸送りローラとを備えたことを特徴とする。
また、第6の発明は、平角状の外形をもつ素線をその厚さ方向に積層した素線積層体を、その素線の幅方向に並置した断面構成を持ち、素線の転位が行われる転位部が素線の長さ方向に間隔をおいて複数個所に設けられ、素線の重なり部分に介挿体を介挿する回転電機の転位コイルの製造方法であって、前記素材を第1の搬送部によりレーベル転位成形部におけるレーベル転位成形位置に搬送し、前記レーベル転位成形部に設けた介挿体装着部の接着材塗布手段によってレーベル転位部に接着材を塗布し、前記レーベル転位成形部に設けた介挿体装着部の介挿体搬送手段から介挿体を素線の転位部に所定長さ分だけ送り込み、前記介挿体を前記素材の重なり部分の表面に塗布した接着材を介して、前記素材の重なり部分に貼設し、前記レーベル転位成形部によって前記介挿体が貼り付けられた編み合せ前の素線を、レーベル転位成形部によってその幅方向に転位部を成形すると同時に、前記介挿体装着部の介挿体切断手段によって介挿体を所定長さに切断し、その後、次に成形する素線1に対し、上記動作を繰返し、次に、前記介挿体が貼り付けられた前記転位部を有する複数の素線を、第2の搬送手段によって間隔をもって平行移動させたのち、この転位部を有する複数の素線を、素線保持部によって前記第2の搬送手段上に保持して素線束に形成し、この素線束における前記転位部の一方側を、捻り付加部によって把持した後、前記素線束における前記転位部の他方側を、素線保持部によって素線束における各素線をそれぞれ保持した状態で、捻り付加部によって素線束を捻ることにより、各素線を前記介挿体を介して編み合せたことを特徴とする。
更に、第7の発明は、平角状の外形をもつ素線をその厚さ方向に積層した素線積層体を、その素線の幅方向に並置した断面構成を持ち、素線の転位が行われる転位部が素線の長さ方向に間隔をおいて複数個所に設けられ、素線の重なり部分に介挿体を介挿する回転電機の転位コイルの製造方法であって、前記素材を第1の搬送部によりレーベル転位成形部におけるレーベル転位成形位置に搬送し、前記レーベル転位成形部に設けた介挿体装着部の介挿体搬送手段から、片面に接着材を塗布した介挿体を素線の転位部に所定長さ分だけ送り込み、前記レーベル転位成形部によって前記介挿体が貼り付けられた編み合せ前の素線を、前記レーベル転位成形部によってその幅方向に転位部を成形すると同時に、前記レーベル転位成形部に設けた加熱手段によって前記介挿体を前記素材の重なり部分の表面に貼設し、前記介挿体装着部の介挿体切断手段によって介挿体を所定長さに切断し、その後、次に成形する素線に対し、上記動作を繰返し、次に、前記介挿体が貼り付けられた前記転位部を有する複数の素線を、第2の搬送手段によって間隔をもって平行移動させたのち、この転位部を有する複数の素線を、素線保持部によって前記第2の搬送手段上に保持して素線束に形成し、この素線束における前記転位部の一方側を、捻り付加部によって把持した後、前記素線束における前記転位部の他方側を、素線保持部によって素線束における各素線をそれぞれ保持した状態で、捻り付加部によって素線束を捻ることにより、各素線を前記介挿体を介して編み合せたことを特徴とする。
本発明の転位コイルの製造装置によれば、編み合わせ前に、前もって幅方向に屈曲成形部すなわちレーベル転位部を成形した素線を、介挿体を介して素線束として編み合わせることができるので、転位部のピッチが狭隘化し、転位部での絶縁性に関する信頼性を向上させた転位コイルを製造することができる。その結果、これを用いる回転電機の高性能化を図ることができる。
本発明の転位コイルの製造方法によれば、編み合わせ前に、前もって幅方向に屈曲成形部すなわちレーベル転位部を成形した素線を、介挿体を介して素線束として編み合わせることができるので、回転電機の高性能化を図ることができる、転位部のピッチを狭隘化し、しかも転位部での絶縁性に関する信頼性を向上させた転位コイルを提供することができる。
本発明の回転電機によれば、転位部のピッチを更に狭隘化した転位コイルを用いたので、漏洩磁束による表皮効果の影響が低減し、回転電機の回転効率を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1乃至図3は、本発明の製造装置の一実施の形態を示すもので、図1はその平面図、図2はその正面図、図3はその拡大左側面図である。これらの図において、1は平角状の外形をもつ素線で、図1にはレーベル転位部成形後の素線1を示している。2は成形前の素線1にエッジワイズ成形及びフラットワイズ成形を行うレーベル転位成形部で、このレーベル転位成形部2は、素線1の搬送方向に移動可能に複数(この例では3基)並設されている。
3は素線1をレーベル転位成形部2に搬送する第1の搬送部で、この第1の搬送部3は、この例ではローラ形式のコンベアを示しており、前記レーベル転位成形部2の前後に配置されている。4はレーベル転位成形部2によってレーベル転位部が成形された素線1を間隔をもって編み合せ位置まで搬送する第2の搬送部で、この第2の搬送部4は素線1の搬送方向と直交し、素線1の搬送方向に移動可能に複数(この例では5基)並設されている。
5は転位部を施した複数の素線による素線束の転位部の一方側を把持し、前記素線束に捻りを与えて前記素線における前記転位部を編み合わせる捻り付加部で、この捻り付加部5は、図1に示す右側の第2の搬送部4の側方に移動可能に配置されている。6は前記第2の搬送部4によって搬送された転位部を有する複数の素線1を前記捻り付加部5による把持を可能とするように素線束状態に保持する機能と前記捻り付加部5による捻り付加に際して、これに抗するように各素線における転位部の他方側を保持する機能とを有する素線保持部で、この素線保持部6は、前記捻り付加部5の延長方向に移動可能に複数(この例では4基)並設されている。
7は編み合せ前の素線における他の素線の転位部が重なる部分に、絶縁シート等の介挿体8を貼り付けるための介挿体装着部で、この介挿体装着部7は各レーベル転位成形部2の両側にそれぞれ設けられている。
前述したレーベル転位成形部2、第2の搬送部4、捻り付加部5、素線保持部6及び介挿体装着部7の詳細な構成を以下に順次説明する。
まず、レーベル転位成形部2の構成を説明すると、レーベル転位成形部2の本体21は、図3に示すようにその下面にレール(図示せず)に沿って移動するスライダ22を備えており、駆動機構23によって、図1及び図2の紙面上、左右方向に、図3紙面上、垂直方向に移動可能な構造になっている。
この本体21には、素線1をその板幅方向にクランク形状(図1参照)に成形するためのエッジワイズ成形用の固定型24と、側面がエッジワイズ成形用の形状(クランク形状(図1参照))を、上面がフラットワイズ成形用の形状(山形状或いは谷形状)を有しているエッジワイズ成形用の移動型を兼用するフラットワイズ成形用の下型25と、フラットワイズ成形用の上型(山形状或いは谷形状)26とを備えている。
エッジワイズ成形用の移動型を兼用するフラットワイズ成形用の下型25は、シリンダ27によって図1の紙面上上下方向に、図3の紙面上左右方向に移動可能である。フラットワイズ成形用の上型(山形状或いは谷形状)26は、シリンダ28によって図1上垂直方向、図3上、上下方向に移動可能である。
尚、フラットワイズ成形とは、素線1をその板厚方向に山形状或いは谷形状(図2参照)に曲げる成形のことである。
次に、介挿体装着部7の構造を図1、図3、図4を用いて説明する。この介挿体装着部7は、図1の左側のレーベル転位成形部2における右側に位置する介挿体装着部7を図3に、また、図1の左側のレーベル転位成形部2における左側に位置する介挿体装着部7を図4に示す。これらの図において、図1と同符号のものは同一部分である。
レーベル転位成形部2の本体21には、その背部の両側には介挿体8のリール71がそれぞれ回転可能に装設されている。また、レーベル転位成形部2の本体21には、その両側に設けられ、介挿体リール71から供給される介挿体8をそれぞれ案内する介挿体ガイド72と、この介挿体ガイド72に設けられ、介挿体8を所定長さ分だけ素線レーベル転位部に送り込む定寸送りローラ73とからなる介挿体搬送機構が設けられている。
前述の介挿体搬送機構における一方側、即ちレーベル転位成形部2における図1の右側の介挿体ガイド72は、図3に示すように直線状に配置され、また、前述の介挿体搬送機構における他方側、即ちレーベル転位成形部2における図1の左側の介挿体ガイド72は、図4に示すように先端側が湾曲状に配置されている。これらの介挿体ガイド72の構成は、コイルの転位部の両側にそれぞれ介挿体8がL字形状となるように貼設する関係のために相違した構造となっている。
また、レーベル転位成形部2の本体21には、その両側部に図示しない揺動手段により揺動可能にそれぞれ設けた接着材塗布ヘッド74と、この接着材塗布ヘッド74の先端側下面に設けられ、接着材を素線のレーベル転位部に塗布するための接着材塗布ノズル75とからなる接着材塗布機構が設けられている。接着材塗布ノズル75には、適宜の接着材供給手段が連結されている。
更に、レーベル転位成形部2構成するエッジワイズ成形用移動型を兼用するフラットワイズ成形用下型25及びフラットワイズ成形用上型26には、フラットワイズ成形用下型25の側面に設けた下側切断刃76と、フラットワイズ成形用上型26の側面に設けた上側切断刃77とからなる介挿体切断機構が設けられている。
上記の介挿体切断機構は、フラットワイズ成形時、フラットワイズ成形用上型26が下降する際に、介挿体搬送機構の定寸送りローラ73により素線1の転位部に所定長さ分だけ送られた介挿体8を、同時に所定長さで切断する。また、フラットワイズ成形用上型26は、前述したように図2の紙面垂直方向から見て山形状或いは谷形状になっていると共に、図3の紙面垂直方向から見ると、図3に示すようにL字型の形状となっているので、フラットワイズ成形用上型26は、フラットワイズ成形時における下降動に際して、介挿体8の一部を、素材1の側面に対応するようにL字型に折り曲げる機能も兼ねている。
前述した介挿体装着部7を構成する介挿体搬送機構、接着材塗布機構及び介挿体切断機構は、素線1のレーベル転位部を外した素線1の部分、即ち、編み合せ前の素線における編み合わせ時に他の素線の転位部が重なる部分(詳細は後述する)に、介挿体8を貼り付けるために、レーベル転位成形部2に並設されている。更に、詳しく述べると、図1における左から2番目のレーベル転位成形部2には、素線1へのレーベル転位成形がその左側における素線1へのレーベル転位成形とは異なる形状となるため、図1における左から2番目のレーベル転位成形部2に設けた介挿体搬送機構は、図1における左側のレーベル転位成形部2に設けた介挿体搬送機構とは左右逆に配置される。
次に、第2の搬送部4の構造を、図3を用いて説明する。
図3において、第2の搬送部4は、レーベル転位成形部2の近傍に位置する支柱41Aとこの支柱41Aに対して間隔をもって位置する支柱41Bとからなる本体41を備えている。この本体41は、図3に示すようにその下面にレール(図示せず)に沿って移動するスライダ42を備えており、図示しない駆動機構によって、図1及び図2の紙面上、左右方向に、図3紙面上、垂直方向に移動可能な構造になっている。この本体41における支柱41A,41Bに上部と下部には、計4個のプーリ44がそれぞれ回転可能に設けられている。これらのプーリ44の内の1つのプーリ44には、駆動源(図示せず)が連結されている。プーリ44にはベルト45が無端状に掛け渡されている。
このベルト45には、レーベル転位成形部2で転位部成形された素線1をレーベル転位成形部2から掬い取って、後述する編み合せ位置まで搬送するための掬い取り具46が複数個(図3においては、8個)間隔をもって並設されている。この掬い取り具46は、ベルト45に固定した掬い取り腕46Aと、この掬い取り腕46Aにおけるベルト45の移動方向面側に設けた逆L字状の保持腕46Bとで十手状に構成されている。
この掬い取り具46における掬い取り腕46Aと保持腕46Bとの間隔は、素線1の板厚よりわずかに広い寸法に設定して、素線1の保持後は、素線1が転倒及び脱落しないように配慮している。
次に、素線保持部6の構造を、図1乃至図3、図5を用いて説明する。
これらの図において、素線保持部6は、捻り付加部5の回転軸線方向に沿って移動する本体61を備えている。この本体61は、その下面にレールに沿って移動するスライダ62を備えており、駆動機構63によって、図1及び図2の紙面上、左右方向に、図3の紙面上、垂直方向に移動可能な構造になっている。本体61には、図5に示すように、昇降機64が軸受65によって垂直軸回りに回転可能に支持されている。昇降機64は、そのシリンダ本体64Aと、このシリンダ本体64A内に上下方向に摺動可能に設けたピストン64Bと、このピストン64Bに設けられ、シリンダ本体64Aに対して回転不可能なピストンロッド64Cとで構成されている。
前述した昇降機64は、そのシリンダ本体64Aの外周面に設けたプーリ66Aと、本体61に設けたモータ66Bと、このモータ66Bに設けたプーリ66Cと、このプーリ66Cとプーリ66Aとの掛け渡したベルト66Dとからなる駆動機構66によって垂直軸回りに回転駆動される。
昇降機64におけるピストンロッド64Cの先端には、水平面内で揺動する揺動フレーム67が固定されている。この揺動フレーム67には、軸受68によってそれぞれ回転可能に支持された複数の垂直軸69Aと、これらの垂直軸69Aの上部に水平方向に固定した第1の水平部69Bと、この第1の水平部69Bの両端にそれぞれ垂直方向に固定した垂直部69Cと、これらの垂直部69Cの上端で互いに反対方向に設けた第2の水平部69Dとからなる保持腕69が、揺動フレーム67の長手方向に並設されている。
前記保持腕69は、その各垂直軸69Aにそれぞれ設けたプーリ69Eと、これらのプーリ69Eに掛け渡したベルト69Fと、前記垂直軸69Aのいずれか1つに設けたモータ69Gとからなる駆動機構によって垂直軸回りに同期回転駆動される。
上記の保持腕69は、揺動フレーム67に対して各々同期回転可能な構造となっており、その回転により素線1を把持して、複数の素線を素線束状にしたり、これとは逆にこの素線束を構成する各素線間に間隔を設ける機能を果たすものである。
なお、この実施の形態においては、保持腕69の回転を同期させるようにしたが、独立して回転駆動させても良い。また、その回転駆動機構として、他の駆動機構を用いることも可能である。さらに、昇降機64として、シリンダ以外の例えばスクリュ形式の駆動機構を用いることも可能である。
次に、捩り付加部5の構造を図1、図2、図6を用いて説明する。
これらの図において、捩り付加部5は、移動可能な本体51を備えている。この本体51は、その下面にレールに沿って移動するスライダ52を備えており、駆動機構53によって、図1及び図2の紙面上、左右方向に、図6の紙面上、垂直方向に移動可能な構造になっている。本体51の上部には、図6に示すように、回転面板54が図4の紙面内で回転するように支持されている。
この回転面板54の中央部には、開口部55が形成されている。この開口部55は、素線束を把持した時に、その素線束の端部の貫通を許容して、回転面板54への衝突を防ぐものである。
回転面板54の端面には、素線を把持する複数の把持爪56が開口部55の周囲に回転面板54の径方向に向かって移動可能に設けられている。これらの把持爪56はそれぞれシリンダ57によって駆動される。
上述した本発明の製造装置の一実施の形態による製造方法を説明する前に、レーベル転位成形後の素線1に貼り付ける介挿体8及び素線1への貼り付ける位置を、図7を用いて説明する。
図7においては、説明の便宜上、3本の素線1a,1b,1cを編み合せる場合を示しているが、介挿体8は、素線1a,1b,1cの転位部Rの近傍に貼り付けた場合、L字型形状となっている。そして、介挿体8は、その幅方向の寸法Wが素線1の幅とほぼ同じ寸法で、また、その折り曲げ分の寸法Dが素線1の厚さとほぼ同じ寸法を有するように設定されている。更に、介挿体8における素線1の長手方向の寸法Lは、任意であるが、一般的には素線1の転位部Rのピッチの寸法RPより短く設定される。
また、介挿体8は、コイル製作時及び完成後の運転時における耐熱或いは絶縁耐圧を満足すれば、材料の制限は受けず、この実施の形態においては、アラミド繊維等の絶縁材料を使用している。
また、介挿体8を素線1に貼り付ける位置は、多数の素線1を同時に編み合せる際に、図7に示すように、各素線1a,1b,1cの転位成形部Rが、他の素線1の角部及び下面を損傷させないように、編み合せ前の素線1に対し、その素線1の転位成形部Rから離れた位置に、後述する接着方法で貼り付けられる。
この図7から明らかなように、介挿体8は、素線1の転位部Rの近傍に挿入されて、素線1間を絶縁する。また、素線1に貼り付けた介挿体8の側面部(素線1の厚み方向の折り曲げ部)は、互いに素線1の幅方向において接触するため、図7に示す素線1aと素線1c間では、その幅方向に2倍厚の介挿体8を素線1間に挿入したときと同等の絶縁耐圧に設定されている。
次に、上述した本発明の製造装置の一実施の形態による製造方法を説明する。
尚、図8及び図10においては、作図の都合上、介挿体搬送機構、接着材塗布機構及び介挿体切断機構を省略している。
まず、素線1を、レーベル転位成形(エッジワイズ、フラットワイズ)するレーベル転位成形部2に、またこのレーベル転位成形部2からレーベル転位成形後の素線を編み合せる捩り付加部5までの搬送動作を説明する。図1において、まず、レーベル転位成形部2を、図1に示すように成形しようとする素線1のレーベル転位成形位置に移動し、また、第2の搬送部4における掬い取り具46を、図8の(a)あるいは図8の(b)に示すように、レーベル転位成形部2の近傍に位置させて待機状態にする。
この状態において、予め所定長さに切断された素線1を、第1の搬送部3によりレーベル転位成形部2におけるレーベル転位成形位置に搬送する。レーベル転位成形部2に搬送された素線1は、図8の(a)に示すようにエッジワイズ成形用移動型兼フラットワイズ成形用下型25をシリンダ27で移動させることによりレーベル転位成形(エッジワイズ)を行う。エッジワイズ成形用移動型兼フラットワイズ成形用下型25をシリンダ27で退避させた後、素線1は、図8の(b)の矢印の如く、第2の搬送部4による掬い取り腕46Aによってレーベル転位部のフラットワイズ成形位置まで搬送される。
次に、図9を用いて素線1に補強体8を貼着する動作を説明する。
図8の(b)によりレーベル転位部のフラットワイズ成形位置まで搬送された素線1の上面に接着材を塗布するために、接着材塗布機構における接着材ヘッド74を、図9の(a)に示すように,その図面上時計方向に回動させて、その接着材塗布ノズル75を素線1の上面に当接し、素線1の上面に接着材を塗布した後、接着材ヘッド74を、図9の(b)に示すように図面上、反時計方向に回動させて、退避させる。
次に、図9の(b)に示すように、介挿体搬送機構の定寸送りローラ73により、介挿体リール71から介挿体8を素線1の転位部に所定長さ分だけ送り込む。
その後、エッジワイズ成形用移動型兼フラットワイズ成形用下型25をシリンダ27にて再度移動させる。エッジワイズ成形用移動型兼フラットワイズ成形用下型25の上面は、フラットワイズ成形の下型形状をしており、この移動はフラットワイズ成形時の下型セットを兼ねている。
次に、図9の(c)に示すように、フラットワイズ成形用上型26をシリンダ28で移動させることによりレーベル転位成形(フラットワイズ)を行うと同時に、介挿体切断機構におけるフラットワイズ成形用下型25の側面に設けた下側切断刃76とフラットワイズ成形用上型26の側面に設けた上側切断刃77とによって、介挿体8は所定長さに切断されて、図7に示すようにL字型形状となって素線1に貼り付けられる。その後、次に成形する素線1に対し、上記動作を繰返す。
最後に、所定本数につき上記動作を行った後、各素線1は、図8の(d)に示すように、第2の搬送部4によって編み合せ位置、即ち、捻り付加部5まで搬送される。
レーベル転位成形(フラットワイズ)は、次の理由により行われている。即ち、編み合せ完了後の素線束では、各レーベル転位部において、素線1がフラットワイズ方向の折り返し形状を有しているのが幾何的に正しい形状である。よって、編み合せ前の素線1のレーベル転位部にフラットワイズ方向にも成形を加えておけば、編み合せ時に、素線1毎のこすれ、変形等を生じず、作業が容易になる。
次に、素線束の端部を捩り付加部5により把持して捻る、所謂、素線の編み合せ直前までの動作を図1、図10、図11を用いて説明する。
図1及び図10の(a)に示すように、レーベル転位部を成形された素線1は、第2の搬送部4によって捩り付加部5による編み合せ位置まで搬送されている。この状態において、素線保持部6における保持腕69及び揺動フレーム67を、昇降機64によって上昇させることにより、素線保持部6における各保持腕69は、図10の(a)、(b)に示すように、第2の搬送部4における掬い取り具46に保持されている素線1をその掬い取り具46から抜き取って、持ち替え保持する。
この保持腕69による素線1の持ち替えの際、保持腕69は、保持腕69の揺動により、素線1は保持腕69に確実に把握される。そして、図10の(d)に示すように、昇降機64の更なる上昇により、素線1は捩り付加部5による編み合せ位置の高さまで移動される。
次に、各保持腕69の揺動により確実に把持された複数の素線1は、図11(a)から(b)に示すように、揺動フレーム67の揺動により寄せられて、素線束の状態に維持される。
尚、図11においては、説明の便宜上、第2の搬送部4における不要な個所は省略している。また、実際には、揺動フレーム67の揺動により、素線端部位置がずれる懸念があり、これを防ぐための端部ストッパを設けるが、これについても、説明の便宜上、省略している。
その後、図11の(c)に示すように、捩り付加部5は、移動手段により素線束の端部位置まで移動した後、その把持爪56をシリンダ57により開口部55の方向に移動させることにより、把持爪56は素線束の端部を把握する。
そして、最後に、捻り付加部5に最も近い位置の素線保持部6における保持腕69及び揺動フレーム67を、昇降機64によって下降させ、退避することにより、素線束の編み合せ直前の状態となる。この状態を図11の(d)に示す。
次に、素線束の編み合せ動作を、図12を用いて説明する。
まず、素線保持部6における揺動フレーム67の揺動角度を捩り付加部5の捩り角度に同期させながら、図12の(a)から図12の(b)の状態まで動作させる。
図12の(b)は、捩り付加部5の捩り角度が90°を少し超えた状態であり、素線保持部6における揺動フレーム67の揺動角度Xは、各素線1のレーベル転位成形部が隣り合う素線に当たらない角度である。その後、素線における揺動フレーム67の揺動角度Xを捩り付加部5の捩り角度Yに同期させながら、図12の(b)から図12の(c)の状態、つまり、捩り付加部5の捩り角度が180°、素線保持部6における揺動フレーム67の揺動角度Xは、素線束の編み合せ動作前の状態まで動作し、1番目の編み合せ作業が完了する。
上述した素線束の編み合せ作業のための動作は、図12の(c)から(d)に示すように、捩り付加部5に最も近い位置の素線保持部6を、下降により退避させることにより完了するが、捩り付加部5の位置は、図12の(d)の二点鎖線で示すように、素線束の端部における位置のままでも、図12の(d)の実線で示す位置に移動しても良い。この移動設定は、素線1の剛性に基づいて選択される。
以上の動作を繰返すことにより、素線束のレーベル転位成形部全域への編み合せを行うことができる。
上述した本発明の転位コイル用の製造装置および転位コイル用の製造方法の実施の形態によれば、編み合せ前における素線の転位部に対し、素線の幅方向に屈曲成形、即ちレーベル転位成形するので、コイルの転位部ピッチ狭隘化が更に可能となる。その結果、回転電機の高性能化を図ることができる。また、転位成形後のコイルの素線束を捻り編み合わせる場合に、素線の転位部が隣接する素線の外面を傷付けて、素線の被覆材を損傷させることがなくなるので、撚り合わせ後の素線間の絶縁に対する信頼性が向上する。
また、転位部を成形した複数の素線を束ねた素線束に対し、これから編み合せを行なおうとする転位部より先方側(捩り付加部5の反対側)において、素線保持部6によって、素線束を素線1本毎に分けて全素線をそれぞれ保持した状態で、これから編み合せを行なおうとする転位部より手前側において、捩り付加部5によって素線束を把握して素線束を一気に回転させ、編み合せ作業を行うので、作業時間の短縮が可能であり、製造工数および製造原価の低減を図ることができる。
更に、素線束の全回転角度時に対しても、素線保持部6によって、素線の転位部を、素線列方向に最適な間隔をもって設定できるので、編み合せ作業時の素線同士の擦れ、素線の変形等のダメージを低減でき、製品信頼性が向上する。また、素線の位置が最適化されるため、編み合せ動作が安定化し、作業の高速化につながり、製造原価の低減が図れる。
また、編み合せ後の素線形状を最適形状に設定することができるため、各転位部において編み合せ時の素線束回転終了角度付近にて、特に、素線同士の擦れ、素線の変形等のダメージを低減でき、製品信頼性向上が図れる。また、編み合わせ後、最適形状に素線を設定することにより、編み合せ時の素線束回転終了角度付近の編み合せ動作が安定化するため、作業の高速化につながり、製造原価の低減が図れる。
尚、上述の実施の形態においては、素線1aと素線1cとの幅方向寸法が、介挿体8の当接により、その部分の幅方向の寸法が増大するが、その幅方向寸法を小さくしたい場合には、図13に示すように介挿体8の側面部の一部に切欠き8aを設けた形状にすれば良い。
また、上述の実施の形態においては、接着材塗布ノズル75によって素線1の上面に接着材を塗布するようにしたが、接着面側に予め接着材を塗布した介挿体8を用いることも可能である。この場合には、エッジワイズ成形用の移動型を兼用するフラットワイズ成形用の下型25とフラットワイズ成形用の上型(山形状或いは谷形状)26とによる加圧により、介挿体8を素線1に貼り付けることができ、前述した接着材塗布のための機構を省略することができる。
また、上記の接着材として、熱可塑性樹脂を使用する場合には、エッジワイズ成形用の移動型を兼用するフラットワイズ成形用の下型25もしくは、及びフラットワイズ成形用の上型(山形状或いは谷形状)26に、加熱ヒータを埋め込み、この熱源と、下型25と上型26との加圧とにより、介挿体8を素線1に貼り付けることができる。また、ヒータの代わりに外部から熱風を供給するドライヤ等の熱風供給装置を使用することも可能である。
図14は本発明により製造した転位コイルを組み込んだ回転電機、この例では発電機を一部断面にて示す斜視図である。本発明の回転電機は、上述した本発明の転位コイルを、回転子140の外周に配置した固定子141内に組み込んで構成される。
本発明の回転電機によれば、転位部のピッチを更に狭隘化した転位コイルを用いたので、漏洩磁束による表皮効果の影響が低減し、回転電機の回転効率を向上させることができる。
本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態の全体構成を示す平面図である。 図1に示す本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態の正面図である。 図2に示す本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態をIII−III矢視から見た拡大して示す左側面図である。 図1に示す本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態のIV−IV矢視から見た左側面図である。 図1に示す本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態を構成する素線保持部の縦断面図である。 図2に示すVI−VI矢視から本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態を構成する捻り付加部を見た図である。 本発明の転位コイルの製造装置及び方法によって製造した転位コイルの一部を示す斜視図である。 本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態を構成するレーベル転位成形部及び第2の搬送部による素線の搬送動作を示す説明図である。 本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態を構成する介挿体装着部7の動作を示す説明図である。 本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態を構成する素線保持部による素線の受け取り動作を示す説明図である。 本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態を構成する捻り付加部による素線の把持動作を説明する説明図である。 本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態を構成する捻り付加部による素線の編み合わせ動作を説明する説明図である。 本発明の転位コイルの製造装置の一実施の形態に用いられる介挿体の他の取り付け例を示す斜視図である。 本発明により製造した転位コイルを組み込んだ回転電機を一部断面にて示す斜視図である。
符号の説明
1 素線
2 レーベル転位成形部
3 第1の搬送部
4 第2の搬送部
5 捻り付加部
6 素線保持部
7 介挿体装着部

Claims (7)

  1. 平角状の外形をもつ素線をその厚さ方向に積層した素線積層体を、その素線の幅方向に並置した断面構成を持ち、素線の転位が行われる転位部が素線の長さ方向に間隔をおいて複数個所に設けられ、素線の重なり部分に介挿体を介挿する回転電機の転位コイルの製造装置であって、
    前記素線の搬送方向に複数並設され、成形前の前記素線にエッジワイズ成形及びフラットワイズ成形を行うレーベル転位成形部と、
    前記レーベル転位成形部の前後に配置され、前記素線をレーベル転位成形部に搬送する第1の搬送部と、
    前記素線1の搬送方向と直交し、前記素線1の搬送方向に複数並設され、前記レーベル転位成形部によってレーベル転位部が成形された前記素線1を間隔をもって編み合せ位置まで搬送する第2の搬送部と、
    前記第2の搬送部の側方に移動可能に配置され、転位部を施した複数の前記素線による素線束の転位部の一方側を把持し、前記素線束に捻りを与えて前記素線における前記転位部を編み合わせる捻り付加部と、
    前記捻り付加部の延長方向に移動可能に複数並設され、前記第2の搬送部によって搬送された転位部を有する複数の前記素線を前記捻り付加部による把持を可能とするように素線束状態に保持する機能と前記捻り付加部による捻り付加に際して、これに抗するように各素線における転位部の他方側を保持する機能とを有する素線保持部と、
    前記レーベル転位成形部の両側にそれぞれ設けられ、編み合せ前の前記素線における他の素線の転位部が重なる部分に、絶縁シート等の介挿体を貼り付けるための介挿体装着部とを備え、
    前記介挿体装着部は、前記素材の重なり部分の表面に接着材を塗布する接着材塗布手段と、前記介挿体を前記素材の重なり部分に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送された前記介挿体を切断する切断手段とを備えた
    ことを特徴とする回転電機の転位コイルの製造装置。
  2. 請求項1に記載の回転電機の転位コイルの製造装置において、
    前記接着材塗布手段は、前記レーベル転位成形部の両側部に揺動手段により揺動可能にそれぞれ設けた接着材塗布ヘッドと、この接着材塗布ヘッドの先端側下面に設けられ、接着材を前記素線のレーベル転位部に塗布するための接着材塗布ノズルとを備えた
    ことを特徴とする回転電機の転位コイルの製造装置。
  3. 平角状の外形をもつ素線をその厚さ方向に積層した素線積層体を、その素線の幅方向に並置した断面構成を持ち、素線の転位が行われる転位部が素線の長さ方向に間隔をおいて複数個所に設けられ、素線の重なり部分に介挿体を介挿する回転電機の転位コイルの製造装置であって、
    前記素線の搬送方向に複数並設され、成形前の前記素線にエッジワイズ成形及びフラットワイズ成形を行うレーベル転位成形部と、
    前記レーベル転位成形部の前後に配置され、前記素線をレーベル転位成形部に搬送する第1の搬送部と、
    前記素線の搬送方向と直交し、前記素線の搬送方向に複数並設され、前記レーベル転位成形部によってレーベル転位部が成形された前記素線を間隔をもって編み合せ位置まで搬送する第2の搬送部と、
    前記第2の搬送部の側方に移動可能に配置され、転位部を施した複数の前記素線による素線束の転位部の一方側を把持し、前記素線束に捻りを与えて前記素線における前記転位部を編み合わせる捻り付加部と、
    前記捻り付加部の延長方向に移動可能に複数並設され、前記第2の搬送部によって搬送された転位部を有する複数の前記素線を前記捻り付加部による把持を可能とするように素線束状態に保持する機能と前記捻り付加部による捻り付加に際して、これに抗するように各素線における転位部の他方側を保持する機能とを有する素線保持部と、
    前記レーベル転位成形部の両側にそれぞれ設けられ、編み合せ前の前記素線における他の素線の転位部が重なる部分に、絶縁シート等の介挿体を貼り付けるための介挿体装着部とを備え、
    前記介挿体装着部は、片面に接着材を塗布した前記介挿体を前記素材の重なり部分に搬送する搬送手段と、前記介挿体の片面に塗布した接着材を加熱する加熱手段と、前記搬送手段によって搬送された前記介挿体を切断する切断手段とを備えた
    ことを特徴とする回転電機の転位コイルの製造装置。
  4. 請求項3に記載の回転電機の転位コイルの製造装置において、
    前記加熱手段は、前記レーベル転位成形部のフラットワイズ成形用の上型、下型に埋め込んだ加熱ヒータである
    ことを特徴とする回転電機の転位コイルの製造装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転電機の転位コイルの製造装置において、
    前記介挿体装着部における前記搬送手段は、前記レーベル転位成形部の背部の両側にそれぞれ回転可能に装設され、前記介挿体を巻き付けたリールと、前記リールから供給される前記介挿体を案内する介挿体ガイドと、この介挿体ガイドに設けられ、前記介挿体を所定長さ分だけ前記レーベル転位部に送り込む定寸送りローラとを備えた
    ことを特徴とする回転電機の転位コイルの製造装置。
  6. 平角状の外形をもつ素線をその厚さ方向に積層した素線積層体を、その素線の幅方向に並置した断面構成を持ち、素線の転位が行われる転位部が素線の長さ方向に間隔をおいて複数個所に設けられ、素線の重なり部分に介挿体を介挿する回転電機の転位コイルの製造方法であって、
    前記素材を第1の搬送部によりレーベル転位成形部におけるレーベル転位成形位置に搬送し、前記レーベル転位成形部に設けた介挿体装着部の接着材塗布手段によってレーベル転位部に接着材を塗布し、
    前記レーベル転位成形部に設けた介挿体装着部の介挿体搬送手段から介挿体を素線の転位部に所定長さ分だけ送り込み、前記介挿体を前記素材の重なり部分の表面に塗布した接着材を介して、前記素材の重なり部分に貼設し、
    前記レーベル転位成形部によって前記介挿体が貼り付けられた編み合せ前の素線を、レーベル転位成形部によってその幅方向に転位部を成形すると同時に、前記介挿体装着部の介挿体切断手段によって介挿体を所定長さに切断し、その後、次に成形する素線1に対し、上記動作を繰返し、
    次に、前記介挿体が貼り付けられた前記転位部を有する複数の素線を、第2の搬送手段によって間隔をもって平行移動させたのち、この転位部を有する複数の素線を、素線保持部によって前記第2の搬送手段上に保持して素線束に形成し、この素線束における前記転位部の一方側を、捻り付加部によって把持した後、前記素線束における前記転位部の他方側を、素線保持部によって素線束における各素線をそれぞれ保持した状態で、捻り付加部によって素線束を捻ることにより、各素線を前記介挿体を介して編み合せた
    ことを特徴とする回転電機の転位コイルの製造方法。
  7. 平角状の外形をもつ素線をその厚さ方向に積層した素線積層体を、その素線の幅方向に並置した断面構成を持ち、素線の転位が行われる転位部が素線の長さ方向に間隔をおいて複数個所に設けられ、素線の重なり部分に介挿体を介挿する回転電機の転位コイルの製造方法であって、
    前記素材を第1の搬送部によりレーベル転位成形部におけるレーベル転位成形位置に搬送し、
    前記レーベル転位成形部に設けた介挿体装着部の介挿体搬送手段から、片面に接着材を塗布した介挿体を素線の転位部に所定長さ分だけ送り込み、
    前記レーベル転位成形部によって前記介挿体が貼り付けられた編み合せ前の素線を、前記レーベル転位成形部によってその幅方向に転位部を成形すると同時に、前記レーベル転位成形部に設けた加熱手段によって前記介挿体を前記素材の重なり部分の表面に貼設し、前記介挿体装着部の介挿体切断手段によって介挿体を所定長さに切断し、その後、次に成形する素線に対し、上記動作を繰返し、
    次に、前記介挿体が貼り付けられた前記転位部を有する複数の素線を、第2の搬送手段によって間隔をもって平行移動させたのち、この転位部を有する複数の素線を、素線保持部によって前記第2の搬送手段上に保持して素線束に形成し、この素線束における前記転位部の一方側を、捻り付加部によって把持した後、前記素線束における前記転位部の他方側を、素線保持部によって素線束における各素線をそれぞれ保持した状態で、捻り付加部によって素線束を捻ることにより、各素線を前記介挿体を介して編み合せた
    ことを特徴とする回転電機の転位コイルの製造方法。
JP2005341976A 2005-11-28 2005-11-28 回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法及び回転電機 Active JP4772478B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005341976A JP4772478B2 (ja) 2005-11-28 2005-11-28 回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法及び回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005341976A JP4772478B2 (ja) 2005-11-28 2005-11-28 回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法及び回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007151295A JP2007151295A (ja) 2007-06-14
JP4772478B2 true JP4772478B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=38212030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005341976A Active JP4772478B2 (ja) 2005-11-28 2005-11-28 回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法及び回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4772478B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4873261B2 (ja) 2007-11-20 2012-02-08 株式会社デンソー 回転電機のコイル組立体製造方法
DE102014105642A1 (de) * 2014-04-22 2015-10-22 Feaam Gmbh Elektrische Maschine

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6412461U (ja) * 1987-07-13 1989-01-23
JPH08182238A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Honda Motor Co Ltd ステータ
JP3620301B2 (ja) * 1998-08-26 2005-02-16 富士電機システムズ株式会社 回転電気機械の転位コイル用の製造装置および回転電気機械用の転位コイルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007151295A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2997663A1 (en) Wave winding device
JP6648911B2 (ja) 電気機械のロータまたはステータを製造する方法および装置
JP6366611B2 (ja) 先進複合構成部材を製造する方法及びシステム
JP7056954B2 (ja) 平角線モータのステータスロットの絶縁スリーブの挿入方法及び挿入装置
CN101335121B (zh) 电线输送设备和包括该电线输送设备的电线尺寸计测切割设备
JP5817576B2 (ja) 電線移載装置
KR101657867B1 (ko) 에지 와이즈 코일 권선 방법 및 권선 장치
JP5400981B1 (ja) 電線撚り合わせ装置、撚り合わせ電線製造装置、撚り合わせ電線製造方法
WO2019111502A1 (ja) 線材の被膜剥離方法、線材の被膜剥離装置及び回転電機の製造装置
JP4772478B2 (ja) 回転電機の転位コイルの製造装置、回転電機の転位コイルの製造方法及び回転電機
CN115516745A (zh) 用于形成功率转换系统的载流部件的多相电磁垫的生产方法和装置
JP2018022679A (ja) ワイヤ束を処理するためのシステム及び方法
JP2017010768A (ja) 電線処理装置
JP2019195845A (ja) コイル成形装置およびコイル成形方法
KR101657469B1 (ko) 절연 필름 캐리어 방식의 스테이터 코어 절연 필름 삽입 장치 및 방법
US8052079B2 (en) Coiler and method for manufacturing a coil
JP2001359250A (ja) 平角線構造、平角線の巻線方法および巻線装置
JP7058531B2 (ja) 曲げ装置及び方法
JP4301739B2 (ja) レーベル転位導体製造装置及び製造方法
EP2594013B1 (en) Method for forming electrodynamic machine insulated coils
JP4531639B2 (ja) 回転電機の転位コイルの製造装置
JP2005223965A (ja) 固定子コイルのレーベル転位成形装置およびレーベル転位成形法
KR101025266B1 (ko) 절연 필름 캐리어 방식의 스테이터 코어 절연 필름 삽입 장치 및 방법
JP5940381B2 (ja) 外装部材取付装置
CN216648069U (zh) 一种具有包胶装置的绕线机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4772478

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350