JP4772423B2 - 化粧用パフ - Google Patents

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Description

本発明は、リキッドファンデーションに適した化粧用パフに関する。
従来、化粧用パフとして、ポリウレタンフォームからなるものが多用されている。また、化粧用パフのうちリキッドファンデーション用のパフは、リキッドファンデーションがパフ内に染みこんでしまうと効率よく化粧を行うことができないため、リキッドファンデーションが染みこまないように撥水性を付与する必要がある。
撥水性を付与する方法として、シリコーン系の撥水剤を混合する方法や、撥水性を有するポリオールを用いる方法がある。
しかし、シリコーン系の撥水剤を混合する方法においては、ニーダーにて混練後、Tダイ押出によりブロックを成形し、その後ブロックを減圧下に置いてブロック内の溶媒を気化させることにより多孔質化する必要があるため、製造に工数がかかる問題がある。
また、撥水性を有するポリオールを用いる方法においては、そのポリオール専用に特殊な合成が必要となるため、原料コストが上昇する問題がある。
特開平6−284923号公報 特開平9−143361号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、リキッドファンデーションに好適な撥水性を備え、しかも製造が容易で安価な化粧用パフの提供を目的とする。
本発明は、ポリオールとイソシアネートを触媒及び発泡剤の存在下反応させて得られるポリウレタンフォームからなる化粧用パフにおいて、前記ポリオールを植物油からなるポリオール、前記イソシアネートを4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートからなる群より選ばれるジイソシアネートとすると共に、前記触媒として金属触媒を含み、前記ポリウレタンフォームの接触角が110〜125度であることを特徴とする。さらに、本発明においては、架橋剤を含まないのが好ましい。
本発明の化粧用パフによれば、ポリオールを植物油からなるポリオール、イソシアネートを4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートからなる群より選ばれるジイソシアネートとし、かつ触媒として金属触媒を含み、ポリウレタンフォームの接触角を110〜125度としたことにより、撥水性に優れる化粧用パフを得ることができる。なお、前記接触角は小さすぎるとパフの撥水性が低下し、一方、大きすぎるとリキッドファンデーションがパフ表面を流れ易くなってパフ表面に保持され難くなり、パフの化粧性が劣るようになる。
また、本発明の化粧用パフによれば、化粧用パフの製造に際して面倒な工程が不用で、しかもポリオールのために専用の特殊な合成を行う必要がなく、製造が容易で安価な化粧用パフを得ることができる。
以下本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の化粧用パフは、ポリオールとイソシアネートを触媒及び発泡剤の存在下反応させて得られるポリウレタンフォームからなる。
ポリオールは、植物油からなるポリオールが用いられる。前記植物油からなるポリオールとして、大豆油、ひまし油、菜種油、綿実油などをベースとしたものを挙げることができる。官能基数は2〜4が好ましい。
イソシアネートとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートからなる群より選ばれるジイソシアネートが用いられる。前記4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートからなる群より選ばれるジイソシアネートは、プレポリマーとされたものでもよい。
触媒としては、軟質ポリウレタンフォーム用として公知の金属触媒を用いることができる。例えば、スタナスオクトエートやジブチルチンジラウレート等の錫触媒やフェニル水銀プロピオン酸塩あるいはオクテン酸鉛等の有機金属触媒を挙げることができる。なお、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミノモルフォリン、N−エチルモルホリン、テトラメチルグアニジン等のアミン触媒を金属触媒と共に併用することもできる。触媒の一般的な量は、ポリオール100重量部に対して0.01〜2.0重量部程度である。
発泡剤としては水が用いられる。水の量は、ポリオール100重量部に対して0.5〜1.2重量部程度が好適である。これに応じて、ポリウレタンフォームの密度は95〜145kg/mとされる。また、セル数は80〜150/25mmとされる。
その他、整泡剤、顔料などの添加剤を適宜配合することができる。整泡剤は、軟質ポリウレタンフォームに用いられるものであればよく、シリコーン系整泡剤、含フッ素化合物系整泡剤および公知の界面活性剤を挙げることができる。顔料は、化粧用パフに求められる色に応じて用いられる。なお、本発明においては、架橋剤は用いないのが好ましい。
本発明の化粧用パフは、ポリウレタンフォームを、製造後の打ち抜き等によって所要サイズ及び形状にすることにより得られる。また、前記ポリウレタンフォームの製造は、ポリオールとイソシアネートを触媒、発泡剤及び適宜の添加剤等の存在下、直接反応させるワンショット法、あるいはポリオールとイソシアネートを事前に反応させて末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得、このプレポリマーに触媒、発泡剤及び添加剤等の存在下、ポリオールを反応させるプレポリマー法の何れの方法によって行うことができる。また、本発明の化粧用パフを構成するポリウレタンフォームとしては、スラブポリウレタンフォームが好ましい。スラブポリウレタンフォームは、混合攪拌された原料(反応混合原料)をベルトコンベア上に吐出し、該ベルトコンベアが移動する間に、原料が常温、大気圧下で自然発泡し、硬化することで連続的に製造される。その後、乾燥炉内で硬化(キュア)した後、所定形状に裁断される。
以下この発明の実施例について、比較例とともに具体的に説明する。表1に示す各成分を同表中の配合割合にしたがって用い、前記スラブポリウレタンフォームの製造方法によって発泡させ、その後70℃の高温槽に5時間放置後、さらに常温で20時間放置することによりポリウレタンフォームを製造し、得られたポリウレタンフォームをパフ形状に打ち抜いて実施例及び比較例の化粧用パフを得た。なお、比較例2については、市販のパフ用ポリウレタンフォーム(品番:モルトブレンSNS、株式会社イノアックコーポレーション製)を用いた。
Figure 0004772423
表1におけるポリエーテルポリオールは品番:PP2000、官能基数f=2、OH価=56、三洋化成工業株式会社製、ひまし油ポリオールは品番:Uric H56、官能基数f=2、OH価=110、伊藤製油株式会社製、大豆油ポリオールは品番:Soyol R2−052、官能基数f=2、OH価=52、Urethane Soy System Company製、アミン触媒1はジメチルエタノールアミン、アミン触媒2は品番:LV33、トリエチレンジアミン33%とプロピレングリコール67%の混合溶液、中京油脂株式会社製、金属触媒は品番MRH110、錫触媒(スタナスオクトエート)、城北城北化学工業株式会社製、整泡剤は品番:L584、シリコーン整泡剤、日本ユニカー株式会社製、ジイソシアネートは品番:MTL、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートのプレポリマー、NCO%=29%、日本ポリウレタン工業株式会社製である。
前記比較例及び実施例の化粧用パフを構成するポリウレタンフォームに対して、密度、硬度、接触角を測定した。密度については、JIS K 6400に準じて測定し、硬度についてはアスカーFタイプ硬度計により測定し、接触角については、前記ポリウレタンフォームから表面を除いて10×20×50mmに裁断したサンプルを得、そのサンプルの表面に垂らした水とサンプル表面の接触角を協和界面科学製、CA−D型接触角測定器により測定した。なお、接触角の測定値が大きいほど、撥水性が良好である。各測定結果を表1の下部に示す。
測定結果から明らかなように、実施例のものは接触角が113〜120度であって、比較例のものより接触角が大きく、リキッドファンデーション用の化粧用パフとして好適な撥水性を有することがわかる。また、前記比較例及び実施例の化粧用パフについて、実際にリキッドファンデーションを表面に垂らして撥水性を確認した。その結果、実施例の化粧用パフにおいてはリキッドファンデーションがパフ内に染みこみ難く、パフ表面に保持されるため、化粧性が良好であった。それに対し、比較例の化粧用パフにおいては、リキッドファンデーションが速やかにパフ内に染みこんでしまい、化粧性に劣っていた。

Claims (2)

  1. ポリオールとイソシアネートを触媒及び発泡剤の存在下反応させて得られるポリウレタンフォームからなる化粧用パフにおいて、
    前記ポリオールを植物油からなるポリオール、前記イソシアネートを4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートからなる群より選ばれるジイソシアネートとすると共に、前記触媒として金属触媒を含み、
    前記ポリウレタンフォームの接触角が110〜125度であることを特徴とする化粧用パフ。
  2. 前記ポリウレタンフォームが架橋剤を含まないことを特徴とする請求項1に記載の化粧用パフ。
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