JP4771971B2 - 柔軟電極およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

柔軟電極およびそれを用いた電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4771971B2
JP4771971B2 JP2007030748A JP2007030748A JP4771971B2 JP 4771971 B2 JP4771971 B2 JP 4771971B2 JP 2007030748 A JP2007030748 A JP 2007030748A JP 2007030748 A JP2007030748 A JP 2007030748A JP 4771971 B2 JP4771971 B2 JP 4771971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
parts
flexible electrode
weight
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007030748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008198425A (ja
Inventor
均 吉川
角王 飯沼
正 石黒
弘昭 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2007030748A priority Critical patent/JP4771971B2/ja
Publication of JP2008198425A publication Critical patent/JP2008198425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4771971B2 publication Critical patent/JP4771971B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

本発明は、柔軟電極およびそれを用いた電子機器に関するものであり、詳しくは、アクチュエータ,センサー,トランスデューサ等の電子機器に用いられる柔軟電極およびそれを用いた電子機器に関するものである。
従来より、高分子材料からなるシート体の両面に電極を形成し、電圧を印加することによってシート体を変形させるアクチュエータが開発されている。例えば、柔軟性を有する高分子材料(シリコーン樹脂)からなるシート体の両面に、カーボンナノファイバーを主体とする電極が形成されているカーボンナノファイバーを用いる高分子アクチュエータ、および上記カーボンナノファイバーからなるアクチュエータ用電極材料が提案されている(特許文献1参照)。また、一般的な電極材料としては、バインダー樹脂に銀粒子を多量充填(全体の70重量%以上)することにより、電気抵抗を下げた(10-2Ω・cm以下)銀ペーストがあげられる。
特開2005−223025号公報
各種電子デバイスの電極として使用するには、150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm未満であることが望ましい。そのため、上記特許文献1においては、カーボンナノチューブを表面に付着させることにより、電気抵抗を下げているが、伸びとともに電気抵抗が上昇し、150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm以上になるという難点がある。これは、伸びとともに、電極自体が破壊するか、もしくは導電剤(カーボンナノファイバー)の繋がり(導電路)が断絶し、電気が流れにくくなるためと考えられる。一方、上記銀ペーストにおいては、元々の電気抵抗は低いが、導電剤を多量に充填しているため、柔軟な樹脂を用いても硬くなり、延伸により電極が破壊するか、導電剤(銀)の繋がりが断絶し、電気抵抗が上昇するという難点がある。このように、柔軟でかつ、導電性が高い電極は存在しないのが実情であり、このような電極の出現が待望されている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、柔軟性および導電性に優れた柔軟電極およびそれを用いた電子機器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、下記の(A)成分中に、(B)成分による連続的な導電路が形成されてなる柔軟電極であって、下記の(C)〜(G)成分からなる群から選ばれた少なくとも一つを含有し、上記(B)成分の配合割合が、上記(A)成分のマトリックスポリマー100重量部に対して、0.1〜30重量部の範囲であり、かつ、下記の特性(α)〜(γ)を備えている柔軟電極を第1の要旨とする。また、本発明は、上記柔軟電極を用いた電子機器を第2の要旨とする。
(A)アクリル系ポリマー,ウレタン系ポリマー,フッ素系ポリマー,ウレア系ポリマー,ゴム系ポリマーおよび熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれた少なくとも一つのマトリックスポリマーを架橋してなるエラストマー。
(B)直径0.5〜80nmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びており、さらに別の中心部位から伸びた炭素繊維と交差した状態となっているカーボンナノチューブ。
(C)一次粒径が15〜80nmで、DBP吸油量が100〜600(cm3 /100g)であるカーボンブラック。
(D)一次粒径が80nm以下の金属粒子。
(E)500nm以下の分散粒径で上記(A)成分中に分散する導電性ポリマー。
(F)直径0.5nm〜1μmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びていないカーボンナノチューブ。
(G)直径200nm〜20μmのカーボンファイバー。
(α)150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm未満。
(β)弾性率が0.1〜300MPa。
(γ)永久伸びが60%未満。
本発明者らは、柔軟性および導電性に優れた柔軟電極を得るため、導電性付与剤としてのカーボンナノチューブに着目し、実験を重ねたところ、複数本の微細径(直径0.5〜80nm)の炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的(放射状)に延びているカーボンナノチューブが、エラストマー中での分散性に優れているということを突き止めた。すなわち、上記特定のカーボンナノチューブをエラストマー中に配合すると、上記特定のカーボンナノチューブが、その三次元的な形状に由来し、エラストマー中で均一に分散する結果、エラストマー全体に連続的な導電路(導電パス)が形成され、導電性に優れることを突き止めた。本発明者らは、この柔軟電極についてさらに実験を続けた結果、(α)150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm未満で、(β)弾性率が0.1〜300MPaで、かつ、(γ)永久伸びが60%未満である場合に、所期の目的を達成できることを見いだし、本発明に到達した。
このように、本発明の柔軟電極は、特定のカーボンナノチューブがエラストマー中で均一に分散する結果、エラストマー全体に連続的な導電路(導電パス)が形成されているとともに、(α)150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm未満で、(β)弾性率が0.1〜300MPaで、かつ、(γ)永久伸びが60%未満であるため、導電性および柔軟性に優れている。
また、本発明の柔軟電極は、下記の(C)〜(G)成分からなる群から選ばれた少なくとも一つを含有するため、耐久性が向上するとともに、導電性、柔軟性がさらに向上する。
(C)一次粒径が15〜80nmで、DBP吸油量が100〜600(cm3 /100g)であるカーボンブラック。
(D)一次粒径が80nm以下の金属粒子。
(E)500nm以下の分散粒径で上記(A)成分中に分散する導電性ポリマー。
(F)直径0.5nm〜1μmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びていないカーボンナノチューブ。
(G)直径200nm〜20μmのカーボンファイバー。
上記エラストマー(A成分)が、アクリル系ポリマー,ウレタン系ポリマー,フッ素系ポリマー,ウレア系ポリマー,ゴム系ポリマーおよび熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれた少なくとも一つを架橋したものであると、導電性、柔軟性がより一層向上する。
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明は、下記の(A)成分中に、(B)成分による連続的な導電路が形成されてなる柔軟電極であって、下記の(C)〜(G)成分からなる群から選ばれた少なくとも一つを含有し、上記(B)成分の配合割合が、上記(A)成分のマトリックスポリマー100重量部に対して、0.1〜30重量部の範囲であり、かつ、下記の特性(α)〜(γ)を備えていることを特徴とする。
(A)アクリル系ポリマー,ウレタン系ポリマー,フッ素系ポリマー,ウレア系ポリマー,ゴム系ポリマーおよび熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれた少なくとも一つのマトリックスポリマーを架橋してなるエラストマー。
(B)直径0.5〜80nmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びており、さらに別の中心部位から伸びた炭素繊維と交差した状態となっているカーボンナノチューブ。
(C)一次粒径が15〜80nmで、DBP吸油量が100〜600(cm3 /100g)であるカーボンブラック。
(D)一次粒径が80nm以下の金属粒子。
(E)500nm以下の分散粒径で上記(A)成分中に分散する導電性ポリマー。
(F)直径0.5nm〜1μmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びていないカーボンナノチューブ。
(G)直径200nm〜20μmのカーボンファイバー。
(α)150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm未満。
(β)弾性率が0.1〜300MPa。
(γ)永久伸びが60%未満。
本発明の柔軟電極に用いるエラストマー(A成分)としては、アクリル系ポリマー,ウレタン系ポリマー,フッ素系ポリマー,ウレア系ポリマー,ゴム系ポリマーおよび熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれた少なくとも一つ(マトリックスポリマー)を架橋したものが用いられる。これらのなかでも、柔軟性、導電性、耐久性の点で、ウレタン系ポリマー,アクリル系ポリマー,ゴム系ポリマーを架橋したものが特に好ましい。
上記ゴム系ポリマーとしては、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加NBR(H−NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ウレタンゴム、クロロプレンゴム(CR)、塩素化ポリエチレン(Cl−PE)、エピクロロヒドリンゴム(ECO,CO)、ブチルゴム(IIR)、エチレンプロピレンジエンポリマー(EPDM)、フッ素ゴム等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
上記架橋剤は、上記エラストマー(A成分)のマトリックスポリマーの種類に応じて異なるが、例えば、イソシアネート基含有架橋剤(イソシアネート、ブロックイソシアネート等)、硫黄含有架橋剤(硫黄等)、過酸化物架橋剤(パーオキサイド等)、ヒドロシリル基含有架橋剤(ヒドロシリル硬化剤)、メラミン等の尿素樹脂、エポキシ硬化剤、ポリアミン硬化剤や、紫外線や電子線等のエネルギーによってラジカルを発生する光架橋剤等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
つぎに、上記エラストマー(A成分)とともに用いられる特定のカーボンナノチューブ(B成分)は、図1に示すように、直径0.5〜80nmの炭素繊維1から構成され、中心部位2から炭素繊維1が三次元的に延びており、さらに別の中心部位2′から伸びた炭素繊維1′と交差した状態となっている。
上記特定のカーボンナノチューブ(B成分)の中心部位2は、炭素繊維1の成長過程において形成されたものが好ましい。
上記特定のカーボンナノチューブ(B成分)の炭素繊維1は、直径(外径)が0.5〜100nmの範囲であり、好ましくは20〜80nmの範囲である。すなわち、上記炭素繊維1の直径(外径)が小さすぎると、カーボンナノチューブの持つ導電性が発現しなかったり、凝集性が強すぎて分散しなかったりする。逆に上記直径(外径)が大きすぎると、導電性を得るために必要なカーボンナノチューブの量が増加し、硬くなったり、永久伸びが悪化するからである。
上記特定のカーボンナノチューブ(B成分)は、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、まず、原料となる有機化合物と、触媒との混合液を蒸発させ、水素ガス等をキャリアガスとして反応炉内に導入し、800〜1300℃の温度で化学熱分解(CVD法)して繊維構造体(以下、中間体という)を得る。つぎに、この中間体を800〜1200℃で加熱して未反応原料やタール分等の揮発分を除去した後、2400〜3000℃の高温でアニール処理することにより作製することができる。
上記有機化合物としては、例えば、ベンゼン,トルエン,キシレン等の炭化水素、一酸化炭素(CO)、エタノール等のアルコール類等が用いられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
上記触媒としては、鉄,コバルト,モリブデン等の遷移金属、フェロセン,酢酸金属塩等の遷移金属化合物、硫黄,チオフェン,硫化鉄等の硫黄化合物等が、単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
上記特定のカーボンナノチューブ(B成分)の配合割合は、上記エラストマー(A成分)のマトリックスポリマー100重量部(以下「部」と略す)に対して、0.1〜30部の範囲であり、好ましくは0.5〜15部の範囲である。すなわち、上記特定のカーボンナノチューブ(B成分)が少なすぎると、導電性が発現しにくくなり、逆に上記特定のカーボンナノチューブ(B成分)が多すぎると、硬くなったり、永久伸びが悪化するからである。
また、本発明の柔軟電極には、上記エラストマー(A成分)および特定のカーボンナノチューブ(B成分)とともに、下記の(C)〜(G)成分からなる群から選ばれた少なくとも一つを用いる。
(C)一次粒径が15〜80nmで、DBP吸油量が100〜600(cm3 /100g)であるカーボンブラック。
(D)一次粒径が80nm以下の金属粒子。
(E)500nm以下の分散粒径で上記(A)成分中に分散する導電性ポリマー。
(F)直径0.5nm〜1μmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びていないカーボンナノチューブ。
(G)直径200nm〜20μmのカーボンファイバー。
上記特定のカーボンブラック(C成分)は、一次粒径が15〜80nmであり、好ましくは20〜60nmである。すなわち、上記一次粒径が小さすぎると、分散性が悪化し、物性が低下する傾向がみられ、逆に一次粒径が大きすぎると、延伸時の導電性の安定性への効果が少なくなる傾向がみられるからである。また、上記DBP吸油量は100〜600(cm3 /100g)であり、好ましくは200〜600(cm3 /100g)である。すなわち、DBP吸油量が少なすぎると、延伸時の導電性の安定性への効果が少なくなり、逆にDBP吸油量が多すぎると、分散性が悪化し、物性が低下する傾向がみられるからである。
なお、上記DBP吸油量は、JIS K 6221(A法)によって測定した値である。
上記特定のカーボンブラック(C成分)の配合割合は、導電性と物性の点から、上記エラストマー(A成分)のマトリックスポリマー100部に対して、1〜60部の範囲が好ましく、特に好ましくは10〜30部の範囲である。
また、上記特定の金属粒子(D成分)は、一次粒径が80nm以下であり、好ましくは1〜50nmである。すなわち、上記特定の金属粒子(D成分)の一次粒径が大きすぎると、延伸時の導電性の変化を減らす効果が減少する傾向がみられるからである。なお、上記特定の金属粒子(D成分)の一次粒径が小さすぎると、導電性が発現しにくくなるからである。
上記特定の金属粒子(D成分)としては、例えば、銀,ニッケル,金,鉄,銅,パラジウム,ITO,SnO2 ,TiO2 ,ZnO,Fe2 3 ,TiC等の金属や金属酸化物の粒子があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
上記特定の金属粒子(D成分)の配合割合は、導電性と物性の点から、上記エラストマー(A成分)のマトリックスポリマー100部に対して、10〜100部の範囲が好ましく、特に好ましくは30〜70部の範囲である。
上記特定の導電性ポリマー(E成分)としては、例えば、ポリアニリン,ポリピロール,ポリチオフェンおよびこれらの誘導体等あげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。上記特定の導電性ポリマー(E成分)の具体例としては、ポリ(アルキルアニリン)、ポリ(アルキルピロール)、ポリ(エチルジオキシチオフェン)等あげられる。
上記特定の導電性ポリマー(E成分)は、500nm以下の分散粒径で上記エラストマー(A成分)成分中に分散するものが用いられ、好ましくは分散粒径が300nm以下の範囲である。また、上記特定の導電性ポリマー(E成分)は、上記エラストマー(A成分)成分中に相溶していても差し支えない。
上記特定の導電性ポリマー(E成分)の配合割合は、延伸時の導電性の安定性の点から、上記エラストマー(A成分)のマトリックスポリマー100部に対して、5〜30部の範囲が好ましく、特に好ましくは10〜20部の範囲である。
上記特定のカーボンナノチューブ(F成分)は、直径(外径)が0.5nm〜1μmの炭素繊維から構成され、前記特定のカーボンナノチューブ(B成分)のように、中心部位から炭素繊維が三次元的(放射状)に延びているものではなく、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びていないものが用いられ、単層もしくは複層のカーボンナノチューブであれば特に限定されるものではない。上記特定のカーボンナノチューブ(F成分)を構成する炭素繊維の直径(外径)は0.5nm〜1μmの範囲が好ましく、特に好ましくは1nm〜200nmの範囲である。
上記特定のカーボンナノチューブ(F成分)の配合割合は、延伸時の導電性の安定性の点から、上記エラストマー(A成分)のマトリックスポリマー100部に対して、0.5〜15部の範囲が好ましく、特に好ましくは3〜10部の範囲である。
上記カーボンファイバー(G成分)の直径は、200nm〜20μmの範囲である。また、上記カーボンファイバー(G成分)の配合割合は、延伸時の導電性の安定性の点から、上記エラストマー(A成分)のマトリックスポリマー100部に対して、5〜30部の範囲が好ましく、特に好ましくは10〜20部の範囲である。
なお、本発明の柔軟電極には、上記成分以外に、例えば、イオン導電剤(界面活性剤,イオン液体、アンモニウム塩、無機塩)、可塑剤、オイル、架橋剤、架橋促進剤、老化防止剤、難燃剤、着色剤等を適宜用いても差し支えない。
本発明の柔軟電極は、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、エラストマー(A成分)と、特定のカーボンナノチューブ(B成分)と、特定のカーボンブラック(C成分)等を配合し、ダイノーミル,メディアミル,3本ロール,攪拌機,超音装置等の分散装置を用いて分散し、導電性組成物を調製する。そして、この導電性組成物を、ポリテトラフルオロエチレン製シートの上に、所定の厚み(好ましくは1〜300μm)となるようにコーティングし、所定の条件(例えば、150℃で30分)で乾燥や架橋することにより、柔軟電極を作製することができる。なお、この場合、特定のカーボンナノチューブ(B成分)が破断しないように留意した条件にする必要がある。
本発明の柔軟電極は、下記の特性(α)〜(γ)を備えていることが最大の特徴である。
(α)150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm未満。
(β)弾性率が0.1〜300MPa。
(γ)永久伸びが60%未満。
上記特性(α)の150%伸びでの電気抵抗は、103 Ω・cm未満であり、好ましくは100 Ω・cm以下である。すなわち、上記150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm以上であると、導電性が劣り,各種電子デバイスの電極としての使用が困難となるからである。なお、上記特性(α)の150%伸びでの電気抵抗は、JIS K 6271に準じて延伸方向の電流値を測ることで求めることができる。
上記特性(β)の弾性率は、0.1〜300MPaの範囲であり、好ましくは0.1〜10MPaの範囲である。すなわち、上記弾性率が上限を超えると、柔軟性が損なわれるため、延伸するのに大きな応力がかかり、柔軟な電極とならないからである。なお、上記特性(β)の弾性率は、JIS K 6254に準じて測定することができる。
上記特性(γ)の永久伸びは、60%未満であり、好ましくは30%以下である。すなわち、上記永久伸びが60%以上であると、何度かの延伸で形状が変化するからである。なお、上記特性(γ)の永久伸びは、JIS K 6262に準じて、40℃にて測定することができる。
本発明の柔軟電極は、例えば、アクチュエータ,センサー,トランスデューサ等の電子機器や、太陽電池、有機EL等に用いることができる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
まず、実施例および比較例に先立ち、下記に示す材料を調製,準備した。
〔ウレタンポリオール(A成分用材料)〕
旭ガラス社製、エクセノール3020〔数平均分子量(Mn):3200〕
〔イソシアネート(A成分用材料)〕
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(日本ポリウレタン社製、ミリオネートMT)
〔架橋剤(A成分用材料)〕
1,4−ブタンジオール(関東化学社製)
〔架橋剤(A成分用材料)〕
トリメチロールプロパン(関東化学社製)
〔触媒(A成分用材料)〕
トリエチレンジアミン(関東化学社製)
〔カーボンナノチューブ(B成分)〕
CVD法によって、トルエンを原料としてカーボンナノチューブを合成した。すなわち、触媒としてフェロセンおよびチオフェンの混合物を使用し、水素ガスの還元雰囲気で行った。トルエン、触媒を水素ガスとともに380℃に加熱し、生成炉に供給し、1250℃で熱分解して、炭素繊維構造体(第一中間体)を得た。合成された第一中間体を窒素中で900℃で焼成して、タール等の炭化水素を分離し、第二中間体を得た。さらにこの第二中間体をアルゴン中で2600℃で高温熱処理し、得られた炭素繊維構造体の集合体を気流粉砕機にて粉砕し、カーボンナノチューブ(炭素繊維構造体)を合成した。このカーボンナノチューブ(炭素繊維構造体)は、直径50nmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びていた。
〔カーボンブラック(C成分)〕
アルドリッチ社製、ケッチェンブラック600JD〔一次粒径:34nm、DBP吸油量:495(cm3 /100g)〕
〔金属粒子(D成分)〕
銀ナノ粒子(日本ペイント社製、ファインスフェアSVE102、一次粒径:5nm)
〔導電性ポリマー(E成分)〕
アニリン1molと、ドーパントである、下記の式(1)で表されるアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(3つのアルキル置換基を有し、アルキル置換基の炭素数の合計が20)1molと、1N塩酸とメチルイソブチルケトン(MIBK)との混合溶媒(混合比:塩酸/MIBK=2/1)2000mlとをフラスコ中に入れ、5〜10℃に制御しながら、酸化剤である過硫酸アンモニウム1molを1時間かけて滴下し、10時間酸化重合させて、重合物を得た。つぎに、この重合物を水、メタノール、アセトンでそれぞれ洗浄して、精製し、5%になるようTHFに溶解し、導電性ポリマーを得た。
Figure 0004771971
〔カーボンナノチューブ(F成分)
層カーボンナノチューブ(シンセン・ナノテクポート社製、MWCNT−5、直径:50nm)
〔カーボンファイバー(G成分)〕
三菱レイヨン社製、TR06E−6C1E
つぎに、上記各材料を用いて、下記のようにして柔軟電極を作製した。
参考例1A〕
エラストマー(A成分)のマトリックスポリマーであるウレタンポリオール70.3部をTHFに30%の濃度で溶解した後、カーボンナノチューブ(B成分)10部を配合し、超音波ホモジナイザー(日本精機社製作所製、US−600TCVP)を用いて分散し、その液に1,4−ブタンジオール2.1部と、トリメチロールプロパン1.4部と、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)16.2部と、トリエチレンジアミン0.05部を順に加え、導電性組成物を調製した。そして、この導電性組成物を、離型性PET(東レ社製、セラピールQ1(S) )の上に、厚みが30μmとなるようにコーティングし、150℃で30分架橋することにより、柔軟電極を作製した。
〔実施例2A〜6A、比較例1A,2A〕
各成分の種類,配合割合等を下記の表1および表2に示すように変更する以外は、参考例1Aと同様にして導電性組成物を調製した。そして、この導電性組成物を用いて、参考例1Aと同様にして柔軟電極を作製した。
Figure 0004771971
Figure 0004771971
このようにして得られた実施例品、参考例および比較例品を用いて、下記の基準に従い、各特性の評価を行った。これらの結果を、上記の表1および表2に併せて示した。
〔粒度〕
各柔軟電極を固形分30%になるように有機溶剤(THF)に添加した後、JIS K 5400に記載のつぶゲージを用いた方法に準じて、粒度を測定した。
〔電気抵抗〕
各柔軟電極の電気抵抗(Rv)、100%伸びでの電気抵抗(Rv100)、150%伸びでの電気抵抗(Rv150)を、JIS K 6271に準じて測定した。
〔延伸による電気抵抗の上昇(桁)〕
log(Rv100/Rv)およびlog(Rv150/Rv)の値から、延伸による電気抵抗の上昇(桁)を求めた。
〔硬度〕
作製した柔軟電極を6mm以上になるように重ね、各柔軟電極の硬度(JIS タイプA)を、JIS K 6253に準拠して測定した。
〔弾性率〕
各柔軟電極の弾性率を、JIS K 7113に準拠して測定した。
〔永久伸び〕
各柔軟電極の永久伸びを、JIS K 6262に準拠して測定した。
上記表1および表2の結果から、実施例品は、比較例1A品に比べて、柔軟性および導電性に優れているとともに、比較例2A品に比べて、柔軟性、永久伸び、延伸後の導電性に優れていた。
つぎに、上記柔軟電極を用いてトランスデューサーを作製した。
参考例1B〕
(導電性ポリマーの調製)
ピロール1モル(67.1g)と、ジドデシルベンゼンスルホン酸(スルホン酸官能基量:1.71mmol/g)0.45モル(207g)と、クロロホルム4000mlとをフラスコ中に入れ、5℃に制御し攪拌しながら、塩化第二鉄(酸化剤)1モル(198.8g)を1時間かけて滴下し、20時間酸化重合させて重合物を得た(重合ドープ法)。つぎに、この重合物を水とメタノールで遠心分離(8000rpm×30分)を繰り返して洗浄し、20℃で10Torr(約1333Pa)の減圧乾燥をして導電性ポリマーを調製した。
(導電性組成物の調製)
上記導電性ポリマー15部と、ウレタンエラストマー(TPU)(東洋紡社製、バイロンUR8700)85部と、イソシアネート(日本ポリウレタン社製、C2030)5部と、有機溶剤としてMEK100mlおよびTHF300mlとを配合し、3本ロールを用いて、導電性組成物(コーティング液)を調製した。
(トランスデューサーの作製)
図2に示すようにして、トランスデューサーを作製した。すなわち、離型処理されたPETフィルムの離型処理面に、上記導電性組成物(コーティング液)を塗布した。そして、1晩常温(25℃)で乾燥した後、さらに120℃で30分乾燥した。つぎに、PETフィルムを剥がし、厚み10μmのフィルム状の導電性高分子複合体を作製した。この導電性高分子複合体を、図2に示すように、短冊状(1cm×3cm)11に切り取り、その両面に参考例1Aの柔軟電極用の導電性組成物をコーティングして、厚み1μmの電極(柔軟電極)12を形成し、トランスデューサーを作製した。
〔実施例2B,3B,比較例1B〕
参考例1Aの柔軟電極用の導電性組成物に代えて、下記の表3に示す柔軟電極用の導電性組成物を用いて電極(柔軟電極)12を形成する以外は、参考例1Bと同様にして、トランスデューサーを作製した。
Figure 0004771971
〔比較例2B〕
参考例1Bと同様にして、導電性高分子複合体を作製した。この導電性高分子複合体を、図2に示すように、短冊状(1cm×3cm)11に切り取り、その両面にイオンスパッタ型真空蒸着器を用いて、厚み30nmの電極(白金層)12を蒸着する以外は、参考例1Bと同様にして、トランスデューサーを作製した。
このようにして得られた実施例品、参考例および比較例品を用いて、下記の基準に従い、周波数による応答変位振幅を測定した。その結果を、上記表3に併せて示した。
〔周波数による応答変位振幅〕
図2に示すように、上記トランスデューサーのうち、銅線13が接続された一端部をPETフィルム(絶縁フィルム)(図示せず)を介してクランプ(図示せず)で挟持し、長手方向を鉛直方向に合わせて設置した。そして、上記銅線13を任意波形発生装置(電源)14に接続し、トランスデューサーにパルス状の電圧(0〜10V)を印加し、周波数(0.1〜5Hz)による応答変位振幅を、レーザ変位計15を用いて測定した。また、150%延伸後での使用時についても、同様に応答変位振幅を測定した。
上記表3の結果から、実施例品は、パルス状の電圧(0〜10V)を印加すると変形し、その印加電圧の周波数に応じて振幅が変化した。また、150%延伸後の応答性も大きく変化しなかった。
これに対して、比較例1B品,2B品は、150%延伸後の応答性が著しく悪化した。
本発明の柔軟電極は、例えば、アクチュエータ,センサー,トランスデューサ等の電子機器や、太陽電池、有機EL等に用いることができる。
本発明の柔軟電極に用いる特定のカーボンナノチューブを示す模式図である。 周波数による応答変位振幅の測定方法を示す説明図である。
1,1′ 炭素繊維
2,2′ 中心部位

Claims (5)

  1. 下記の(A)成分中に、(B)成分による連続的な導電路が形成されてなる柔軟電極であって、下記の(C)〜(G)成分からなる群から選ばれた少なくとも一つを含有し、上記(B)成分の配合割合が、上記(A)成分のマトリックスポリマー100重量部に対して、0.1〜30重量部の範囲であり、かつ、下記の特性(α)〜(γ)を備えていることを特徴とする柔軟電極。
    (A)アクリル系ポリマー,ウレタン系ポリマー,フッ素系ポリマー,ウレア系ポリマー,ゴム系ポリマーおよび熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれた少なくとも一つのマトリックスポリマーを架橋してなるエラストマー。
    (B)直径0.5〜80nmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びており、さらに別の中心部位から伸びた炭素繊維と交差した状態となっているカーボンナノチューブ。
    (C)一次粒径が15〜80nmで、DBP吸油量が100〜600(cm3 /100g)であるカーボンブラック。
    (D)一次粒径が80nm以下の金属粒子。
    (E)500nm以下の分散粒径で上記(A)成分中に分散する導電性ポリマー。
    (F)直径0.5nm〜1μmの炭素繊維から構成され、中心部位から炭素繊維が三次元的に延びていないカーボンナノチューブ。
    (G)直径200nm〜20μmのカーボンファイバー。
    (α)150%伸びでの電気抵抗が103 Ω・cm未満。
    (β)弾性率が0.1〜300MPa。
    (γ)永久伸びが60%未満。
  2. 上記(B)成分のカーボンナノチューブが、原料となる有機化合物と、遷移金属,遷移金属化合物および硫黄化合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの触媒との混合液を蒸発させ、キャリアガスとともに反応炉内に導入し、800〜1300℃の温度で化学熱分解(CVD法)して繊維構造体を得、この繊維構造体を800〜1200℃で加熱して未反応原料および揮発分を除去し、2400〜3000℃の高温でアニール処理して得られるものである請求項1記載の柔軟電極。
  3. 上記(C)成分の配合割合が上記(A)成分のマトリックスポリマー100重量部に対して1〜60重量部の範囲であり、上記(D)成分の配合割合が上記(A)成分のマトリックスポリマー100重量部に対して10〜100重量部の範囲であり、上記(E)成分の配合割合が上記(A)成分のマトリックスポリマー100重量部に対して5〜30重量部の範囲であり、上記(F)成分の配合割合が上記(A)成分のマトリックスポリマー100重量部に対して0.5〜15重量部の範囲であり、上記(G)成分の配合割合が上記(A)成分のマトリックスポリマー100重量部に対して5〜30重量部の範囲である請求項1または2記載の柔軟電極。
  4. アクチュエータ,センサーまたはトランスデューサに用いられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の柔軟電極。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の柔軟電極を用いたことを特徴とする電子機器。
JP2007030748A 2007-02-09 2007-02-09 柔軟電極およびそれを用いた電子機器 Active JP4771971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030748A JP4771971B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 柔軟電極およびそれを用いた電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030748A JP4771971B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 柔軟電極およびそれを用いた電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008198425A JP2008198425A (ja) 2008-08-28
JP4771971B2 true JP4771971B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=39757175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007030748A Active JP4771971B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 柔軟電極およびそれを用いた電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4771971B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105378854A (zh) * 2013-07-08 2016-03-02 东洋纺株式会社 导电浆料
WO2019031460A1 (ja) 2017-08-07 2019-02-14 デンカ株式会社 柔軟電極用スラリーおよびそれを用いた柔軟電極

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5278038B2 (ja) * 2008-02-26 2013-09-04 日本精工株式会社 エラストマートランスデューサー
JP5448736B2 (ja) * 2008-11-18 2014-03-19 東海ゴム工業株式会社 導電膜、およびそれを備えたトランスデューサ、フレキシブル配線板
JP2010192296A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Tokai Rubber Ind Ltd 導電材料
JP2011017626A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Sony Corp 力学量検知部材及び力学量検知装置
US8398234B2 (en) * 2011-05-03 2013-03-19 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Electro-thermal antifog optical devices
WO2013031958A1 (ja) 2011-09-02 2013-03-07 独立行政法人産業技術総合研究所 カーボンナノチューブ複合材料及び導電材料
WO2013047796A1 (ja) 2011-09-29 2013-04-04 独立行政法人産業技術総合研究所 カーボンナノチューブ複合材料
JP5807112B2 (ja) 2012-03-29 2015-11-10 住友理工株式会社 導電膜
WO2013146254A1 (ja) 2012-03-29 2013-10-03 東海ゴム工業株式会社 導電性組成物および導電膜
JP5497222B2 (ja) * 2012-09-28 2014-05-21 バンドー化学株式会社 静電容量型センサシート及び静電容量型センサシートの製造方法
JP2014118481A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Tokai Rubber Ind Ltd 導電材料およびそれを用いたトランスデューサ
JP6156817B2 (ja) * 2013-04-16 2017-07-05 国立研究開発法人産業技術総合研究所 カーボンナノチューブ複合物構造体及びその形成方法
JPWO2014178207A1 (ja) * 2013-04-30 2017-02-23 昭和電工株式会社 伸縮性複合体、伸縮性複合体ペーストおよびその製造方法並びに伸縮性電極
WO2015079951A1 (ja) 2013-11-28 2015-06-04 バンドー化学株式会社 伸縮性電極、センサシート及び静電容量型センサ
WO2016114298A1 (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 東洋紡株式会社 伸縮性電極および配線シート、生体情報計測用インターフェス
US10588569B2 (en) 2015-01-14 2020-03-17 Toyobo Co., Ltd. Conductive fabric
WO2016114278A1 (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 東洋紡株式会社 導電性膜
KR102562579B1 (ko) 2016-01-13 2023-08-01 도요보 가부시키가이샤 신축성 도체 조성물, 신축성 도체 형성용 페이스트, 신축성 도체 조성물로 이루어지는 배선을 갖는 의복 및 그의 제조 방법
EP3430924A4 (en) * 2016-03-16 2019-11-20 Toyobo Co., Ltd. INTELLIGENT DEVICE THAT CAN BE USED
CN109478441A (zh) * 2016-06-16 2019-03-15 国立大学法人大阪大学 导电性组合物
JP6806328B2 (ja) * 2016-11-14 2021-01-06 国立研究開発法人産業技術総合研究所 電子装置
FR3061800B1 (fr) 2017-01-12 2019-05-31 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Dispositif comprenant un substrat apte a etre thermoforme sur lequel est agence un organe electriquement conducteur
KR101942187B1 (ko) 2017-06-19 2019-01-25 전남대학교산학협력단 가요성 전극 및 이의 제조방법
JP7390700B2 (ja) * 2018-09-07 2023-12-04 国立大学法人 東京大学 伸縮性導電インク及び伸縮性導電塗膜
KR20230116561A (ko) * 2022-01-28 2023-08-04 삼성전자주식회사 온도 센서 및 장치

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004210830A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Jsr Corp エラストマー組成物およびその製造方法
JP4277103B2 (ja) * 2004-02-03 2009-06-10 国立大学法人信州大学 カーボンナノファイバーを用いる高分子アクチュエータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105378854A (zh) * 2013-07-08 2016-03-02 东洋纺株式会社 导电浆料
CN105378854B (zh) * 2013-07-08 2017-12-22 东洋纺株式会社 导电浆料
WO2019031460A1 (ja) 2017-08-07 2019-02-14 デンカ株式会社 柔軟電極用スラリーおよびそれを用いた柔軟電極

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008198425A (ja) 2008-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4771971B2 (ja) 柔軟電極およびそれを用いた電子機器
Zhang et al. Flexible, stretchable and conductive PVA/PEDOT: PSS composite hydrogels prepared by SIPN strategy
EP3021329B1 (en) Electrically conductive paste
Meer et al. Trends in conducting polymer and hybrids of conducting polymer/carbon nanotube: a review
US10119045B2 (en) Electroconductive silver paste
JP4361873B2 (ja) 導電性熱可塑性複合材及び製造法
Cai et al. Room-temperature self-healing ablative composites via dynamic covalent bonds for high-performance applications
KR101413237B1 (ko) 고유전 탄성중합체 및 그 제조방법
Aakyiir et al. Combining hydrophilic MXene nanosheets and hydrophobic carbon nanotubes for mechanically resilient and electrically conductive elastomer nanocomposites
Losaria et al. A highly stretchable large strain sensor based on PEDOT–thermoplastic polyurethane hybrid prepared via in situ vapor phase polymerization
Sobha et al. Improved strain sensing property of functionalised multiwalled carbon nanotube/polyaniline composites in TPU matrix
Huang et al. Engineering segregated structures in a cross-linked elastomeric network enabled by dynamic cross-link reshuffling
Yang et al. Enhanced electromechanical properties of natural rubber using highly efficient and cost-effective mussel-inspired modification of TiO2 nanoparticles
CN105670297A (zh) 一种用于柔性传感器的导电橡胶材料及其制备方法和应用
JP6690528B2 (ja) 導電性膜
Tugui et al. Stretchable energy harvesting devices: attempts to produce high-performance electrodes
US20120058255A1 (en) Carbon nanotube-conductive polymer composites, methods of making and articles made therefrom
WO2017169627A1 (ja) 導電性膜およびその製造方法
JP2006083249A (ja) ナノカーボン配合ゴム組成物分散溶液の製造方法
Manikkavel et al. Investigation of high temperature vulcanized and room temperature vulcanized silicone rubber based on flexible piezo‐electric energy harvesting applications with multi‐walled carbon nanotube reinforced composites
Špírková et al. Thermoplastic polybutadiene-based polyurethane/carbon nanofiber composites
Kwon et al. Scalable electrically conductive spray coating based on block copolymer nanocomposites
Dhineshbabu et al. Electronic applications of multi-walled carbon nanotubes in polymers: a short review
Nasajpour-Esfahani et al. A critical review on intrinsic conducting polymers and their applications
JP6806328B2 (ja) 電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4771971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350