JP4771847B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

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本発明は、例えば携帯電話等の通信装置に用いられる小型な弾性表面波装置に関するものであり、詳細には弾性表面波を発生する電極をウェハレベルで簡単かつ良好に封止することができる弾性表面波装置に関するものである。
従来から、圧電基板上に弾性表面波を発生する電極とその電極を収容する中空である収容空間とが設けられることにより圧電基板上で電極が封止された弾性表面波装置が広く知られている。このような従来の弾性表面波装置は、弾性表面波を発生する電極が、圧電基板上の中空である収容空間に収容されて封止されていることから、圧電効果により電極が振動する空間が確保されるとともに圧電基板上で電極が封止されるため、通常の弾性表面波装置全体をパッケージに収容等して封止するものと比べて小型にすることができるというものである。
例えば特許文献1および特許文献2には、複数の弾性表面波素子が形成されたウェハ状態の圧電基板に上記のような収容空間を形成してそれぞれの素子をウェハ段階(ウェハレベル)で封止してから、封止された各素子がウェハから切り出されるような弾性表面波装置が開示されている。なお、このようなウェハレベルで封止された弾性表面波装置をウェハレベルパッケージ(WLP)型の弾性表面波装置と呼ぶことがある。さらに特許文献3や非特許文献1には、上記収容空間を形成する方法として導電性の電極保護部を膜形成手法により形成したり、絶縁性の電極保護部をスピンコーティング手法により形成したりするような弾性表面波装置も開示されている。
特開平6−318625号公報 米国特許第6,507,097号明細書 特開2002−300000号公報 「ウェハレベルパッケージ フォー バルク アコースティック ウェーブ フィルタ」(Wafer−Level−Package for Bulk Acoustic wave filter) アイトリプルイー エムティーティーエス ダイジェスト(IEEE MTT−S 2004 Digest)
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されているような弾性表面波装置では、複数の弾性表面波素子が形成された圧電基板ウェハとそれら弾性表面波素子のそれぞれに収容空間を設けて封止するカバーウェハとをウェハ状態で対向させて密着する際に、全ての弾性表面波素子において環状部材としてのシールリングが必要となる為、弾性表面波装置の小型化が難しいという課題があった。
また、特許文献3に開示されているような弾性表面波装置では、収容空間を形成する材料として金属材料を用いているが、この収容空間と圧電基板上に形成された電極との間で寄生容量が発生し、弾性表面波装置の損失が大きくなる問題があった。
一方、非特許文献1で示されているように、弾性表面波素子を構成する電極の電極保護部にエポキシ等の絶縁材料を用いた方法が提案されている。
この方式では、弾性表面波素子と外部の回路とを接続する導電パターンと、外部回路基板と、の接続をワイヤーボンド等の手法を用いる事を想定している為、エポキシ等の絶縁材料を用いた電極保護部が導電パターンを跨ぐ構造となっている。
しかしながら、エポキシ等の絶縁材料が導電パターンを跨ぐ場合には、導電パターンを形成する導電材料であるAlやAlCuと絶縁材料であるエポキシ等との密着性が低い為、熱衝撃や外部からの力が印加された場合には、電極材料と絶縁材料との間に微小な隙間が発生する問題があった。さらに、これらの絶縁材料を、収容空間を形成するように厚く形成する場合には、材料自体の粘性を高くする必要がある事から、導電パターンの端部において形成される基板との段差部分において絶縁材料が入りきらず、その結果、基板と絶縁材料との間に微小な隙間が発生する問題があった。これらの微小な隙間は水分の浸入経路となり、電極材料の腐食による周波数特性の変動などの長期信頼性の劣化を引き起こす問題があった。
なお、本発明の完成時点において、弾性表面波素子がウェハから切り出された後個々に弾性表面波を発生する電極が封止される構成であるチップスケールパッケージ(CSP)型の弾性表面波装置が、実用的な信頼性や製造方法が確立しているため主流であり、このCSP型と比べて格段に小型化することができるWLP型の弾性表面波装置は、弾性表面波を発生する電極およびこれら電極で形成される弾性表面波素子を外部の回路に接続するための導電パターンをウェハレベルで簡単かつ良好に封止することができてこそ実用的な弾性表面波装置として提供することができるといった状況にある。
本発明は上記事情に鑑みて完成されたものであり、その目的は、弾性表面波を発生する電極およびこれら電極で形成される弾性表面波素子をウェハレベルで簡単かつ良好に封止することができる小型な弾性表面波装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、弾性表面波を発生する電極およびこれら電極で形成される弾性表面波素子を外部の回路に接続するための導電パターンをウェハレベルで簡単かつ良好に封止することができる小型な弾性表面波装置を提供することにある。
本発明の弾性表面波装置は、圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に形成された弾性表面波素子と、前記弾性表面波素子を収容する収容空間を有し、この収容空間の外側で前記圧電基板の前記一主面に取着されるキャップ体とを備えたものである。
また、本発明の弾性表面波装置は、上記構成において、前記キャップ体が絶縁性材料から成るとともにこのキャップ体中に前記弾性表面波素子と電気的に接続された貫通導体の少なくとも一部が埋設されており、この貫通導体の上端部が前記キャップ体の外表面に導出されているものである。
また、本発明の弾性表面波装置は、圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に形成された弾性表面波素子と、前記圧電基板の前記一主面上に形成され、前記弾性表面波素子と外部の回路とを接続する導電パターンと、前記弾性表面波素子を収容する収容空間を有し、外縁部が前記弾性表面波素子及び前記導電パターンが形成された領域の外側に位置し、前記収容空間の外側で前記圧電基板の前記一主面に取着される絶縁性材料からなるキャップ体とを備えたものである。
また、本発明の弾性表面波装置は、上記構成において、前記導電パターンに電気的に接続されるとともに、前記キャップ体の外表面に導出され、前記キャップ体中に少なくとも一部が埋設された貫通導体をさらに含むものである。
また、本発明の弾性表面波装置は、上記構成において、前記キャップ体は樹脂材料からなるものである。
また、本発明の弾性表面波装置は、上記構成において、前記キャップ体は、前記収容空間側に位置する第1封止層と、前記第1封止層を覆う第2封止層とを含む多層構造をなしているものである。
また、本発明の弾性表面波装置によれば、前記キャップ体は、前記圧電基板の前記一主面に接するリング部と前記弾性表面波素子上に配置されるベース部とを一体成形して成るものである。
本発明の弾性表面波装置によれば、圧電基板と、圧電基板の一主面上に形成された弾性表面波素子と、弾性表面波素子を収容する収容空間を有し、この収容空間の外側で圧電基板の一主面に取着されるキャップ体とを備えたことから、弾性表面波素子を封止するための環状部材や封止基板が不要となるので、小型なものとすることができる。
また、本発明の弾性表面波装置によれば、上記構成に置いて、キャップ体が絶縁性材料から成るとともにこのキャップ体中に弾性表面波素子と電気的に接続された貫通導体の少なくとも一部が埋設されており、この貫通導体の上端部がキャップ体の外表面に導出されていることから、LTCC(Low Temperature Co fire Ceramic)基板、HTCC(High Temperature Co fire Ceramic)基板、有機多層基板等のインターポーザなしに、外部回路との接続が可能となる。これにより、収容空間への水分の浸入を確実に遮断しつつ、外部回路と容易に接続することができ、部品点数の低減や低背化、小型化が可能となる。また、キャップ体が絶縁性であることから、キャップ体と対向する弾性表面波素子との間に寄生容量が発生することを防ぐことができるので、誘電損失の少ない弾性表面波装置を提供することができる。
また、本発明の弾性表面波装置によれば、圧電基板と、圧電基板の一主面上に形成された弾性表面波素子と、圧電基板の一主面上に形成され、弾性表面波素子と外部の回路とを接続する導電パターンと、弾性表面波素子を収容する収容空間を有し、外縁部が弾性表面波素子及び導電パターンが形成された領域の外側に位置し、収容空間の外側で圧電基板の一主面に取着される絶縁性材料からなるキャップ体とを備えたことから、キャップ体が弾性表面波素子と外部の回路とを接続する導電パターンを跨ぐ事がなくなる。これにより、導電パターンを形成する導電材料とキャップ体を形成する絶縁性材料(例えば樹脂材料や無機材料)との密着性の低さに起因する熱履歴や外部圧力印加による隙間の発生や、導電パターンと圧電基板とで形成される段差部分への樹脂材料の入り込み不良の発生もなくなる為、圧電基板とキャップ体との間の微小な隙間をなくす事が可能となる。その為、収容空間への水分の浸入を確実に遮断する事が可能となり、周波数変動等のない長期安定性に優れた弾性表面波装置を提供する事ができる。
また、本発明の弾性表面波装置によれば、上記構成において、導電パターンに電気的に接続されるとともに、キャップ体の外表面に導出され、キャップ体中に少なくとも一部が埋設された貫通導体をさらに含むときには、LTCC基板、HTCC基板、有機多層基板等のインターポーザなしに、外部回路との接続が可能となる。これにより、収容空間への水分の浸入を確実に遮断しつつ、外部回路と容易に接続することができ、部品点数の低減や低背化、小型化が可能となる。
また、本発明の弾性表面波装置によれば、上記構成において、キャップ体は樹脂材料からなるときには、スピンコート法等により収容空間を覆う厚みのキャップ体を簡易に形成することができるので生産性の高いものとなる。また、樹脂材料に添加物を混入させることにより誘電率を調整することができるので、弾性表面波素子とキャップ体との間に発生する寄生容量を抑制し、損失の少ない弾性表面波装置となる。さらに、樹脂材料に吸湿剤を添加することで、耐湿性を調整することができ、収容空間への水分の浸入を確実に遮断する事が可能となり、周波数変動等のない長期安定性に優れた弾性表面波装置を提供する事ができる。
また、本発明の弾性表面波装置によれば、上記構成において、キャップ体は、収容空間側に位置する第1封止層と、第1封止層を覆う第2封止層とを含む多層構造をなしているときには、第1封止層が収容空間の骨格を形成し、確実に収容空間を確保することができるとともに、第2封止層が、が外部から収容空間への水分の浸入を確実に防ぐこととができるので、周波数変動等のない長期安定性に優れたものとなる。
また、本発明の弾性表面波装置によれば、上記構成において、キャップ体は、圧電基板の一主面に接するリング部と弾性表面波素子上に配置されるベース部とを一体成形して成るときには、リング部とベース部とを別々に形成する場合に比べ、工程が1つ少なくなるため、生産性の高いものとなる。また、キャップ体が一体形成されていることから、キャップ体中に隙間が発生することがなくなるので、収容空間への水分の浸入を確実に遮断することが可能となり、周波数変動等のない長期安定性に優れた弾性表面波装置を提供する事ができる。
本発明の弾性表面波装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に、本発明の弾性表面波装置の第1の実施の形態を示す模式的な断面図である。
図1において、1は圧電基板、2は弾性表面波を発生する電極を含む弾性表面波素子、3は弾性表面波素子2を収容する収容空間、15はキャップ体である。以下の図面において、同様の箇所には同一の符合を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の図面においても同様であるが、図1において、圧電基板1の上面を一主面とする。
図1に示す例では、弾性表面波装置は、圧電基板1と、圧電基板1の一主面上に形成された弾性表面波素子2と、弾性表面波素子2を収容する収容空間3を有し、収容空間3の外側で圧電基板1の一主面に取着される第1のキャップ体15とを備えたものである。
なお、ここで弾性表面波素子2は、少なくとも弾性表面波を励振する電極を一つ含むものであり、求める特性に応じて、複数個の電極や、これら電極の端部側に形成される反射器電極や、複数個の電極を接続する接続線等をさらに含むものとなる。例えば、弾性表面波を発生させる電極1つのみであってもよいし、これらの電極を複数配置して、共振子,フィルタなどを構成してもよい。
第1のキャップ体15は、圧電基板1と圧電基板1上に取着された第1のキャップ体とで収容空間3を形成できるような形状であれば、どのような材料を用いてもよいが、絶縁性の材料を用いた場合には、弾性表面波素子2と第1のキャップ体15とで寄生容量が発生しないため、弾性表面波装置の損失を少なくできる。
このような第1のキャップ体15と圧電基板1とで収容空間3を形成して、弾性表面波素子2を封止することができるので、従来弾性表面波素子を封止するために必要であった環状部材や封止基板が不要となるので、小型なものとすることができる。
また、第1のキャップ部材15が絶縁性の材料から成る場合には、弾性表面波素子2と電気的に接続された貫通導体9aを更に設けてもよい。この貫通導体9aは、第1のキャップ体15中に少なくとも一部が埋設されており、その上端部が第1のキャップ体15の外表面に露出されている。これにより、弾性表面波素子2が第1のキャップ体15の該表面に導出されているものとなる。
このような貫通導体9aを設けることにより、LTCC基板、HTCC基板、有機多層基板等のインターポーザなしに、外部回路との接続が可能となる。これにより、収容空間への水分の浸入を確実に遮断しつつ、外部回路と容易に接続することができ、部品点数の低減や低背化、小型化を可能とすることができる。
また、第1のキャップ体は、図1に示すように、圧電基板1の一主面に接するリング部と弾性表面波素子2上に配置されるベース部とを一体成形して成るようにすることが好ましい。リング部とベース部とを別々に形成する場合に比べ、工程が1つ少なくなるため、生産性の高いものとなる。また、一体形成されていることから、隙間が発生することがなくなるので、収容空間3への水分の浸入を確実に遮断することが可能となり、周波数変動等のない長期安定性に優れた弾性表面波装置を提供する事ができる。
次に本発明の弾性表面波素子の第2の実施の形態について説明する。
図2(a)〜(c)は、それぞれ本発明の弾性表面波装置の第2の実施の形態の例を示す模式的な平面図,A−A’線断面図,B−B’線断面図である。
図2において、1は圧電基板、2は弾性表面波を発生する電極を含む弾性表面波素子、3は弾性表面波素子2を収容する収容空間、5は第1封止層、6は第2封止層、7は保護部材、8は弾性表面波素子と入出力電極を結ぶ導電パターン、9bは導電パターン8から装置の外側に電気信号を取り出す為の貫通導体である。なお、図2(a)において、弾性表面波装置の構成を分かり易くするために、上面に位置する部材の一部を省略している。
図2に示す本発明の弾性表面波装置の実施の形態の一例は、圧電基板1と、圧電基板1の一主面上(以下、単に圧電基板1上とするときもある。)上に形成された弾性表面波を発生する電極を含む弾性表面波素子2と、圧電基板1上に形成され、弾性表面波素子2と外部の回路とを接続する導電パターン8と、弾性表面波素子2を収容する収容空間3を有し、外縁部が弾性表面波素子2および導電パターン8の形成された領域の外側に位置するように形成され、圧電基板1の一主面上に取着された絶縁性材料からなる第2のキャップキャップ体とから構成される。
図2に示すように、本発明の弾性表面波装置は、弾性表面波素子,これを封止するキャップ体等が、全て圧電基板1の一主面上(上面)に形成されていることから、弾性表面波素子をウエハレベルで封止することができる、ウエハレベルパッケージ型の弾性表面波装置とすることができる。
図2に示す例では、弾性表面波素子2は、弾性表面波を励振する電極を2個と、両者を接続する接続線とからなる。
また、絶縁性材料からなる第2のキャップ体は、例えば一種類の材料からなる一層の樹脂層で形成してもよいが、図2に示すように、第1封止層5と第2封止層6とから構成させるような多層構造てもよい。収容空間3側に位置し、収容空間3を形成する骨格となる第1封止層5は、一部導電パターン8を跨ぐ位置に配置されているが、第1封止層5の外側を覆うように形成される第2封止層6は、その外縁が導電パターン8及び弾性表面波素子2が形成された領域の外側に位置するようには配置されている。
この第2のキャップ体が、樹脂材料からなるときには、例えばスピンコート法等で第2のキャップ体を第1封止層5,第2封止層6を形成することができるので、第1封止層5による段差を覆うように第2封止層6を形成しても連続したものとなり、隙間が発生しないので収容空間への水分の侵入を効果的に抑制することができる。また、第2封止層6は、第1封止層5を覆うことのできる厚みが必要となるが、樹脂材料で形成することにより、樹脂溶液の粘性を調整することにより、簡易に必要な厚みの第2封止層6を形成することができる。また、樹脂材料に誘電率を調整するための添加物を混入させることで、第2のキャップ体の誘電率を調整することができるので、収容空間3に収容される弾性表面波素子2と第2のキャップ体との間に寄生容量が発生しないように適宜調整することができる。さらに、樹脂材料に吸湿剤を添加すれば、耐湿性を調整することができ、収容空間3への水分の浸入を確実に遮断する事が可能となり、周波数変動等のない長期安定性に優れた弾性表面波装置を提供する事ができる。
このように、図2に示す本発明の弾性表面波装置によれば、第2のキャップ体の外縁部が弾性表面波素子2および導電パターン8の外側に位置するように形成される為、絶縁性材料が導電パターンを跨ぐ事がなくなり、収容空間3を確保できる厚さで第2のキャップ体を設けても、第2のキャップ体と圧電基板1との間に隙間が発生することがなくなり、第2封止層6により水分の透過を遮断する事が可能となる。これにより、周波数変動等のない長期安定性に優れた弾性表面波素子を提供する事ができる。
また、導電パターン8上に図2に示すように貫通導体9bを設けてもよい。図2に示す例では、導電パターン8の弾性表面波素子2と接続されていない側の端部において、貫通導体9が形成されている。この貫通導体9bは第2のキャップ体を介して外部に導出されている。すなわち、導電パターン8上に直接貫通導体9bが形成され、貫通導体9bの上面を露出させるように第2のキャップ体が形成されている。このことから、LTCC基板、HTCC基板、有機多層基板等のインターポーザなしに、弾性表面波素子2を封止しつつ、外部の回路との接続が可能となる。これにより、部品点数の低減や低背化、小型化が可能となる。ここで、第1封止層5は弾性表面波素子2の収容空間3を形作る骨格をなすものである。第2封止層6は収容空間3を密封するものであり、外部からの水分の浸入を遮断する機能を有する。
次に、上記本発明の弾性表面波装置の実施の形態の例の各部の構成について説明する。
弾性表面波素子2は、圧電基板1と第1封止層5とにより構成される収容空間3中に収納され、導電パターン8と貫通導体9bの少なくとも一部とは、外縁部がその外側まで延びて形成され、第1封止層5を覆うように形成された第2封止層6中に埋め込まれているものとする。さらに第2封止層6は強度の強い保護部材7で覆われているものとしてもよい。このようにすれば、第2封止層6が水分を遮断するとともに、保護部材7がさらに第2のキャップ体を機械的に保護するので、弾性表面波装置を実装基板等に実装する際に機械的な衝撃や応力が発生しても良好な封止状態が維持されるので、弾性表面波素子2をウェハレベルでさらに簡単かつ良好に封止することができる。また、第2封止層6及び保護部材7には貫通導体9bを第2封止層6および保護部材7を介して外部に電気的に導出するための開口部が形成されており、この貫通導体9bが、実装基板等に弾性表面波装置を実装する際に弾性表面波素子が保護された状態で実装基板側との電気的接続を確実にとることができるようにする働きをする。
図3に図2に示す弾性表面波装置を実装基板に実装した状態の一例を断面図で示す。
図3において、貫通導体9bの、第1封止層5,第2封止層6,保護部材7を通して電気的に導出された、保護部材7の上面に露出する部分に電極パッド12を設けてもよい。この電極パッド12の上にバンプ電極13等の電極端子を設けて、その電極端子を介して弾性表面波装置を実装基板20側の電極21に電気的に接続するとともにその実装基板20に弾性表面波装置を安定に固定することができる。さらに、保護部材7を耐熱性のある樹脂で形成した場合には、電極パッド12の周囲は、バンプ電極13を形成する半田等に対して濡れ性の悪い樹脂からなるので、電極パッド12上にバンプ電極13を安定して形成することができるとともに、バンプ電極13形成時及び実装時に弾性表面波装置が高温に曝されても、保護部材7により弾性表面波素子2を保護することができるので、特性の安定した弾性表面波装置を提供することができる。
また、圧電基板1上に複数組の弾性表面波を発生する電極があるような場合には、それら複数組の弾性表面波を発生する電極のそれぞれに独立した収容空間3を設けて、一つの第2のキャップ体中に2個以上の収容空間3が形成されても良い。このようにすれば、収容空間3それぞれの大きさが小さくなり、保護部材7の熱収縮時の応力及び第2のキャップ体自体の重み等により収容空間3の骨格が崩れ、収容空間3が潰れてしまうことを防ぐことができ、収容空間3を安定して保つことができる等の利点がある。
次に、本発明の弾性表面波装置は、さらに具体的には次のように構成すればよい。本発明の弾性表面波装置において、圧電基板1の材質は、タンタル酸リチウム(LiTaO,LiTaO;x<3),ニオブ酸リチウム(LiNbO,LiNbO;y<3),四ホウ酸リチウム(Li,Li;z<4),酸化亜鉛(ZnO),ランガサイト,水晶等の圧電性誘電体の中から選択することができる。
また、弾性表面波を発生させる電極の材質としては、アルミニウム(Al),アルミニウム・銅合金(Al−Cu),アルミニウム・銅・マグネシウム合金(Al−Cu−Mg)等が好適である。また、これらの下地層としてチタン(Ti)またはクロム(Cr)を用いてもよい。
また、導電パターン8の材質としては、アルミニウム(Al),アルミニウム・銅合金(Al−Cu),アルミニウム・銅・マグネシウム合金(Al−Cu−Mg)等が好適である。また、これらの下地層としてチタン(Ti)またはクロム(Cr)を用いてもよい。また、弾性表面波素子2中の弾性表面波を発生させる電極同士を接続するための接続線も導電パターン8と同様の材料を用いることができる。
また、第1封止層5の材料は、絶縁性を有する材料であれば特に限定はされないが、二酸化珪素(SiO),窒化珪素(SiN)等の無機材料や、ポリイミド樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,シロキサン樹脂,アクリル樹脂,ポリメチルメタクリート(PMMA)樹脂,ポリカーボネート(PC)樹脂,ベンゾシクロブテン(BCB)樹脂等の樹脂材料等が挙げられる。また、第1封止層5の厚さは連続膜として機能する5μm程度の厚さから形成が可能な数百μm程度が利用されるが、機械的な強度および弾性表面波装置トータルの厚さを考慮すると10μmから100μmが好適な範囲である。第1封止層5は、収容空間3を形成する骨格となるとともに、後述するように、貫通穴を設けることで、弾性表面波装置の作製時に収容空間3を形成するための犠牲層を除去したり、収容空間3中の雰囲気を不活性ガスとしたりするために設ける。
さらに、第2封止層6は、絶縁性を有する材料であれば特に限定はされないが、第1封止層との密着性が高い事、また、圧電基板1との密着性が高い事を考慮すると、第1封止層5が無機材料からなる場合には、二酸化珪素(SiO),窒化珪素(SiN)等が、第1封止層5が樹脂材料からなる場合には、ポリイミド樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,シロキサン樹脂,アクリル樹脂,ポリメチルメタクリート(PMMA)樹脂,ポリカーボネート(PC)樹脂,ベンゾシクロブテン(BCB)樹脂等が挙げられる。なお、第1封止層5との密着性を考慮すると、第1封止層5と同じ材料を使用する事が好ましい。
また、貫通導体9a,9bは、金(Au),銅(Cu),ニッケル(Ni)等から成り、径が50〜100ミクロン(μm),高さが20〜400ミクロン(μm)程度が好適であり、例えば、めっき等で形成されることが好適である。なお、導電パターン8上へのメッキ形成の為、チタン、Cu等の積層膜を下地層として形成しても良い。
また、第2封止層6、保護部材7としては、圧電基板1と同等の熱膨張係数を有するエポキシ系の樹脂を用いる事が好ましい。これにより、実装基板への実装時のリフローによる熱応力が圧電基板1および貫通導体9a,9bに加わる事を防止する。なお、熱膨張係数を圧電基板1と同等にする為には保護部材7を形成する材料にSiO等のフィラーを添加して調整する事が好ましい。第2封止層6の厚さは、第1封止層5に形成された貫通孔を塞ぐ程度に厚く、第1封止層5で形成する収容空間3の骨格の強度を保てる範囲で決定する。例えば、第2封止層6と, 保護部材7とのトータルの厚さとして、250μm以下にする。
また、基本的には、第2封止層6にて収容空間3内への水分の浸入を遮断するが、さらに確実に水分の浸入を遮断するように保護部材7にシリカゲル、ゼオライト、ポリアクリル酸塩系の吸湿剤を添加しても良い。
さらに、保護部材7には250℃以上での耐熱性がある材料を選択する事が好ましい。これは、貫通導体9a,9bの第1および第2のキャップ体からの露出部にバンプ電極等の電極端子を設け、その電極端子を介して弾性表面波装置を実装する実装基板側の電極に電気的に接続する際のプロセスに対応するためであり、このような材料を用いることにより、実装基板に弾性表面波装置を安定に固定することができる。
次に、図4に示す本発明の図2に示す弾性表面波装置の製造方法の一例は、弾性表面波素子2および導電パターン8が形成された圧電基板1上に、弾性表面波素子2を収容する収容空間3となる部分に犠牲層10を形成する工程Aと、導電パターン8上に貫通導体9を形成する工程Bと、犠牲層10を第1封止層5で覆い、犠牲層10を第1封止層5に形成された貫通孔11から除去して収容空間3を形成する工程Cと、第2封止層6を、その外縁部が弾性表面波素子2および導電パターン8の外側に位置するとともに、貫通孔11を塞ぐように形成する工程Dと、第2の第2のキャップ体6、入出力電極9を保護部材7で覆う工程Eを具備する構成である。なお、図4(a)〜(e)の断面図はそれぞれ弾性表面波装置の製造工程における工程A〜Eの各段階を示している。
また、犠牲層10は、図4(b),(c)に示すように、収容空間3となる部分に設けられ、犠牲層10上に第1封止層5を形成した後、第1封止層5に貫通孔11を設け、貫通孔11からエッチングにより除去されて、収容空間3を形成するためのものである。ここで、貫通孔11は、1つの収容空間3に2個以上設け、且つ犠牲層10が形成された領域の両端にある事が好ましい。エッチャントとなるガスや液体の貫通孔11からの出し入れを容易にし、犠牲層10を残らずエッチングしやすくする為である。また、貫通穴11の形状としては、円形が好ましい。これは、応力集中によるクラックの発生を防ぐためのものである。犠牲層10に、このような働きをさせるためには、第1封止層5にダメージを与えることなく犠牲層10のみを選択的にエッチングすることができるような第1封止層5、犠牲層10およびエッチャントの材質の組合せを適切に選定すればよい。例えば、第1封止層5に、ポリイミド樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,シロキサン樹脂,アクリル樹脂,ポリメチルメタクリート(PMMA)樹脂,ポリカーボネート(PC)樹脂,ベンゾシクロブテン(BCB)樹脂を用いるのであれば、犠牲層10としては、二酸化硅素(SiO),硅素(Si)、銅(Cu)が好適である。エッチャントとしては、例えば希釈したフッ化水素(HF)は二酸化硅素(SiO)に好適に用いることができる。フッ化水素(HF)によるエッチングは、水溶液によるウェットエッチングかまたはフッ化水素(HF)蒸気によるドライエッチングを用いることができる。また、硅素(Si)を選択的にエッチングする場合には、エッチャントとしてフッ化キセノン(XeF)を好適に用いることができる。また、銅(Cu)をエッチングする場合は、第2塩化鉄溶液等が好適に用いられる。また、第1封止層5に、二酸化珪素(SiO),窒化珪素(SiN),ガラス材料を用いる場合には、犠牲層10としては、珪素(Si)が好適であり、エッチャントとしてはフッ化キセノン(XeF)を好適に用いることができる。
また、犠牲層10は、上記のようにウェットエッチングを用いても構わないが、好ましくは、ドライエッチングにより貫通孔11から除去するとよい。具体的には、犠牲層10としては例えば非晶質硅素(a−Si)を好適に使用することができ、この非晶質硅素(a−Si)から成る犠牲層10をフッ化キセノン(XeF)ガスでドライエッチングして貫通孔11から除去すればよい。このようにすれば、そのドライエッチング用のフッ化キセノン(XeF)ガスは第1封止層5を形成する樹脂には影響せず、ほとんど非晶質硅素(a−Si)から成る犠牲層10のみをエッチングするから、犠牲層10をきれいに残らず除去することができる。また、犠牲層10を非晶質硅素(a―Si)としてフッ化キセノン(XeF)ガスでドライエッチングされるようにすると、収容空間3に収容されているアルミニウム(Al)等から成る弾性表面波素子2にもほとんどダメージを与えないことからも好適である。また、ドライエッチング用のフッ化キセノン(XeF)ガスは気体であるから、ドライエッチングの終了後には流体としてのフッ化キセノン(XeF)ガスを収容空間3から貫通孔11を通じて速やかに排出したり収容空間3においてフッ化キセノン(XeF)ガスを排出した後、さらに収容空間3に残留するフッ化キセノン(XeF)ガスを窒素(N)やアルゴン(Ar)等の不活性ガスで希釈する場合においても希釈したガスを貫通孔11から速やかに排出したりすることができるので、収容空間3を容易に清浄な状態にすることができる。
このように、第1封止層5の貫通孔11から弾性表面波素子2上に形成された犠牲層10を除去することにより、弾性表面波素子2の上面に空隙を介して第1封止層5が配置されることとなり、圧電基板1と第1封止層5とで収容空間3を形成することができる。
このように、圧電基板1と第1封止層5とにより収容空間3を形成した後に、第2封止層6を、その外縁部が共振子2,導電パターン8の外側に位置するとともに、第1封止層5を覆うように形成することで、貫通孔11を確実に塞ぐとともに、外縁部は段差がないため、圧電基板1と第2封止層6との間にも隙間を発生させることなく収容空間3を封止することができる。
また、貫通導体9bを形成した後に第2封止層6を形成することにより、第2封止層が貫通導体9bを隙間なく覆い、貫通導体9bと第2のキャップ体との界面から浸入する水分を極力低減する事ができるので好ましい。
また、本発明の弾性表面波装置の製造方法において、弾性表面波を発生する電極は、圧電基板1上に例えば真空蒸着,スパッタリングまたは化学気相成長(CVD)等の方法によって形成することができる。
また、第1封止層5は、例えばテトラ・エトキシ・シラン(TEOS)ガスを用いたCVD法によって比較的厚い層を良好に形成することができる。このようにTEOSガスを用いたCVD法によって第1封止層5を形成すれば、耐薬品性の高い緻密な層から成る第1封止層5を形成することができることから、工程(c)以後において第1封止層5が腐食されて脆くなったりしにくくなるので好適である。また、第1封止層5を構成する樹脂材料からなる樹脂溶液をスピンコート法により塗布し、硬化させて形成すれば、犠牲層10を隙間なく覆う事が可能となり好ましい。
また、第2封止層6は、真空蒸着またはスパッタリングにより形成するとよい。第2封止層7は、また、第2封止層7を真空蒸着またはスパッタリングの方法を用いて形成すれば、これらの方法では窒素(N)やアルゴン(Ar)等の不活性ガス以外のガスを使用しないから、CVD法のように成膜用に使用するガスが収容空間3に残留してしまうことがなく、弾性表面波素子2を構成する電極を腐食させてしまうことがないので好適である。また、第2封止層6を構成する樹脂材料からなる樹脂溶液をスピンコート法により塗布し、硬化させて形成すれば、第1封止層5を隙間なく覆う事が可能となり好ましい。また、この場合には、第2封止層6を構成する樹脂材料からなる樹脂溶液の粘性を高くすれば、厚い膜を形成することができるとともに、第1封止層5に形成された貫通孔11を塞ぐことができるものとなる。
このように第2のキャップ体は、圧電基板1の一主面に接するリング部と弾性表面波素子2上に配置されるベース部とを一体成形して成るようにすることが好ましい。リング部とベース部とを別々に形成する場合に比べ、工程が1つ少なくなるため、生産性の高いものとなる。また、一体形成されていることから、隙間が発生することがなくなるので、収容空間3への水分の浸入を確実に遮断することが可能となり、周波数変動等のない長期安定性に優れた弾性表面波装置を提供する事ができる。
また、保護部材7は、印刷機や真空印刷機を用いて形成する事が可能である。なお、本発明の構成では保護部材7を形成する樹脂を印刷する部分に非常に大きな段差を有する為、保護部材7中に気泡が入りやすい。その為、真空印刷方式にて、気泡を抜きながら印刷する方式が好適である。
このように、図4に示す本発明の弾性表面波装置の製造方法によれば、上記工程とすることから、収容空間3においてその良好な状態を維持することができるので、弾性表面波を発生する電極を含む弾性表面波素子2をウェハレベルで簡単かつ良好に封止することができるものとなる。
また、貫通導体9bを、貫通導体9b形成位置に開口部を有する第2のキャップ体を形成した後に形成してもよい。第2のキャップ体が一層からなるときには、このように製造すれば、例えば犠牲層10を貫通導体9b形成位置と接するように形成することで(すなわち、犠牲層10の側面が第2のキャップ体の開口部の側面に露出するように形成することで)、開口部を介して犠牲層10を除去し、収容空間3を形成するとともに、収容空間3内を清浄な状態にすることができる。
また、上記各構成のいずれかの弾性表面波装置を有する、受信回路および送信回路の少なくとも一方を備えた通信装置を構成すれば、通信装置の受信回路または送信回路に用いられる弾性表面波装置を、ウェハレベルで良好に封止することにより実用的な性能を備えつつ小型にすることができるので、通信装置を小型にすることができる。例えば、このように小型化された通信装置は、携帯電話,パーソナルハンディホン(PHS),アマチュア無線用ポータブルトランシーバ,ICカード等の携帯通信端末、パームトップコンピュータ等の電子情報処理端末または車載用のカーナビケーションシステムおよびETC(エレクトロニック・トール・コレクション・システム)車載端末等に好適に使用することができる。
かくして、本発明によれば、弾性表面波を発生する電極をウェハレベルで簡単かつ良好に封止することができる小型な弾性表面波装置およびその小型な弾性表面波装置を具備する小型な通信装置を提供することができる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・改良を施すことは何等差し支えない。
例えば、上述の実施の形態の例においては、貫通導体9a,9bを用いて外部の回路との接続を実現したが、圧電基板1に導電パターン8と接続するビアホールを設け、圧電基板1の裏面において外部の回路と接続してもよい。
また、図面で示す例では、貫通導体9a,9bは第1又は第2のキャップ体中に、その上面を露出させた状態で埋設されているが、キャップ体の外縁が導電パターンよりも外側に位置すれば、貫通導体9は必ずしもキャップ体中に埋設されている必要はない。例えば、平面視で、貫通導体9が形成された領域よりも外側まで収容空間3となった構成としてもよい。
また、図1に示す例においても、図2に示す例のようにキャップ体を多層構造としてもよい。
本発明の弾性表面波装置の第1の実施の形態の一例を示す模式的な断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、本発明の弾性表面波装置の第2の実施の形態の一例を示す模式的な平面図,A−A’線断面図,B−B’線断面図である。 図2に示す弾性表面波装置を実装基板に実装した例を示す断面図である。 本発明の弾性表面波装置の製造方法の一例を示す模式的な図であり、(a)〜(e)はそれぞれ各工程毎の断面図である。
符号の説明
1:圧電基板
2:弾性表面波を発生する電極
3:収容空間
5:第1封止層
6:第2封止層
7:保護部材
8:導電パターン
9a,9b:貫通導体
10:犠牲層
11:貫通孔
15:第1のキャップ体

Claims (3)

  1. 圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に形成された弾性表面波素子と、前記弾性表面波素子を収容する収容空間を有し、該収容空間の外側で前記圧電基板の前記一主面に取着されるキャップ体とを備えた弾性表面波装置であって、
    前記キャップ体は、前記収容空間側に位置する第1封止層と、前記第1封止層を覆う第2封止層とを含む多層構造をなし、
    前記第1封止層には、2個以上の円形の貫通孔が設けられ、前記貫通孔は前記第2封止層により塞がれており、
    前記キャップ体が絶縁性材料から成るとともに該キャップ体中に前記弾性表面波素子と電気的に接続された貫通導体の少なくとも一部が埋設され、該貫通導体の上端部が前記キャップ体の外表面に導出されている弾性表面波装置。
  2. 前記第2封止層を覆う保護部材をさらに有し、
    前記第2封止層および前記保護部材がエポキシ樹脂からなる請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 前記保護部材にはSiO からなるフィラーが添加されている請求項2に記載の弾性表面波装置。
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