JP4771664B2 - 固体撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents

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この発明は、固体撮像装置及びその駆動方法に係り、詳しくは、フォトダイオードのような受光素子に蓄積される信号電荷を電荷結合素子(Charged Coupled Device;以下、CCDと称す)により転送して読み出す、例えばリニアセンサに用いて好適な固体撮像装置及びその駆動方法に関する。
この種の固体撮像装置では、近年、高解像度化が進み、これまで、多数の受光素子が横1列に並べられた画素列から画像を読み取る構造(1列構造)に代えて、互いに半画素分シフトして、互いに補完し合う態様で、横2列に並べられた画素列から画像を読み取るようにした構造(2列構造)のCCDリニアセンサが主流になってきている。
この2列構造では、例えば第1列目の画素列は奇数画素、第2列目の画素列は偶数画素を読み取る構造になる。ここで、2列分の全画素の読み出しにおいて、高解像度モードの場合は、全画素データを使用することとなり、低解像度モードの場合は、画素信号の一部を間引くなどの処理を施すこととなる。ところで、低解像度モードといえども、2列分の全画素を読み出す点では、高解像度モードと異ならないため、高解像度モードと同じ読み出し時間を要すこととなる。しかしながら、低解像度モードは、通常、読み出し時間を短縮するためにも設定されるものである。そこで、低解像度モードの際には、高速駆動を達成できるように、電荷転送部を構成するCCD(シフトレジスタ)で高速転送された信号電荷が、電荷検出部に到達して読み出される前に、電荷排出手段を用いて、電荷転送部外に高速かつ完全に捨ててしまう技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、上記特許文献1に係る上記従来の固体撮像装置を示す概略平面図であり、図8は、同固体撮像装置の駆動方法を説明するための信号の波形図である。
図7(a)に示すように、この固体撮像装置の基本的な構成は、フォトダイオードをライン状に配置した第1の画素列101及び第2の画素列102と、これら画素列に蓄積された信号電荷をCCDへ転送するための第1のトランスファーゲート部103及び第2のトランスファーゲート部104と、上記信号電荷を転送クロックに同期して出力側へ転送する第1の電荷転送部105及び第2の電荷転送部106と、定電圧(Vg)が印加される出力ゲート電極107と、信号電荷の変換を行う電荷検出部108と、不要電位を初期化するリセットゲート部109及びリセットドレイン部110と、出力アンプ111とからなっている。ここで、上記CCDは、φ1、φ2の2相の転送クロックで動作する転送電極を半導体基板表面の絶縁膜上に交互に配列したMOSFETで構成されている。
そして、上記2つの電荷転送部105,106の連結位置には、最終段の転送電極としてφ2最終転送電極112、φ1最終転送電極113が配置されている。このうち、φ2最終転送電極112の一つ前段の前段φ1転送電極114には、第1の電荷転送部105から転送されてくる信号電荷を排出する電荷排出ドレイン部115を備えた電荷排出ゲート電極116が設けられて、上述した電荷排出手段が電荷転送部に取り付けられている。
図7(b)は、図7(a)の点線で囲った上記電荷排出手段の拡大図である。この拡大図を参照して、さらに具体的な構造について詳細に説明する。ここで、電荷転送部のCCDが一般的な電極2層構造の転送電極を有する場合について説明する。図7(b)に示すように、信号電荷(電子)の転送される半導体基板表面層、すなわち、例えばnウェル層117上に絶縁膜(図示せず)を介して第2層電極で成るφ2最終転送電極112が形成され、その前段に前段φ1転送電極114が形成される。ここで、前段φ1転送電極114は、上記nウェル層117のストレージ領域(後述する)上に設けた第1層電極で成る第1前段φ1転送電極114aと、上記nウェル層117のバリア領域(後述する)上に設けた第2層電極で成る第2前段φ1転送電極114bとのペアで構成される。同様にφ2転送電極もペアで構成され、同様な構造の他のφ1転送電極と共に交互に配列したMOSFETで電荷転送部が形成されることになる。そして、上記第1前段φ1転送電極114aに隣接して電荷排出ゲート電極116が設けられ、電荷転送部で転送されてくる信号電荷を電荷排出ドレイン部115に排出する構造になっている。なお、出力ゲート電極107はφ2最終転送電極112に隣接して設けられ、信号電荷を電荷検出部108に転送するようになっている。
次に、図8を参照し、上記2列分の画素を使って画像を高解像度モード及び低解像度モードで読み取る場合の動作について説明する。図8は、図7に示す固体撮像装置の各部に印加されるクロック信号と出力信号の一例を示す波形図である。ここで、図8(a)は、高解像度モードで画像を読み取る場合の波形を示し、図8(b)は、低解像度モードで画像を読み取る場合の波形を示している。図8において、クロック信号のφTGは第1のトランスファーゲート部103及び第2のトランスファーゲート部104に、転送クロックφ1、φ2は第1の電荷転送部105及び第2の電荷転送部106のφ1転送電極とφ2転送電極に、最終段転送クロックφ1Lはφ1最終転送電極113に、最終段転送クロックφ2Lはφ2最終転送電極112に、リセットクロックφRはリセットゲート部109に、ゲート制御信号Gは電荷排出ゲート電極116に印加される信号波形をそれぞれ示している。
上記高解像度モードの読み取り動作では、図8(a)に示すように、φTGが電圧ロウレベルの間に、入射光の強度に応じた信号電荷が各画素列の画素に蓄積される。続いて、φTGが電圧ハイレベルの間に、画素列に蓄積されていた信号電荷は画素列から上記トランスファーゲート部を通じて上記電荷転送部へ一斉に転送される。その後、φTGがロウレベルになると、電荷転送部へ転送された信号電荷は、前段φ1転送電極114と図示しないφ1転送電極及びφ2転送電極により転送クロックφ1、φ2に同期して出力側へ交互に転送される。ここで、電荷排出ゲート電極116にはロウレベルのゲート制御信号Gが印加され電荷排出ゲート電極116下はOFFにされ、第1の電荷転送部105から転送されてきた信号電荷は電荷検出部108へ転送される。そして、電荷検出部108には、第1の電荷転送部105及び第2の電荷転送部106からそれぞれ転送されてくる信号電荷が交互に出力信号として出力される。ここでは、転送クロックφ1、φ2とそれぞれ同じクロック信号となる最終段転送クロックφ1L及び最終段転送クロックφ2Lが、φ1最終転送電極113、φ2最終転送電極112にそれぞれ印加される。
一方、低解像度モードの読み取り動作では、図8(b)に示すように、転送クロックφ1、φ2の周波数は2倍になる。このとき、最終段転送クロックφ1Lと他の転送クロックφ1は共に同じ転送クロックであり、前段φ1転送電極114、φ1転送電極に印加される。そして、最終段転送クロックφ2L電圧はロウレベルに保持され、他の転送クロックφ2は通常のクロック信号が印加される。また、ゲート制御信号G電圧はハイレベルに保持され、電荷排出ゲート電極116下がONになり、第1の電荷転送部105から転送されてきた信号電荷は、第1前段φ1転送電極114a下のチャネルを通り電荷排出ドレイン部115に排出される。ここで、最終段転送クロックφ2L電圧はロウレベルに保持されているために、第1の電荷転送部105から転送されてきた信号電荷は、φ2最終転送電極112で転送停止し、電荷検出部108には、第2の電荷転送部106から転送されてきた信号電荷のみ出力されるとしている。
このようにして、低解像度モードの読み取り動作では、転送クロックφ1、φ2の周波数を2倍にし、転送クロックφ1がロウレベルでφ2がハイレベルの時にリセットクロックφRを1回間引くことにより、出力信号のデータレートを変えることなく半分の時間で読み出すことが可能になる。
特開2000−244819号公報(段落[0016]〜[0017]、図1)
しかしながら、上記特許文献1の従来の固体撮像装置では、上述した低解像度モードの読み出し動作において以下の2つの大きな問題が生じる。その第1の問題は、固体撮像装置が更に高速化していくと、低解像度モードにおいては転送クロックφ1、φ2の周波数がその2倍と更に高速になり、第1の電荷転送部105からの一部の信号電荷が、φ2最終転送電極112下のnウェル層117を通って電荷検出部108へ漏洩し、第2の電荷転送部106からの信号電荷と合成され画質が劣化してくることである。
図9を参照して、この問題について説明する。図9(a)は、図7(b)に記すA−Aで切断した所の固体撮像装置の断面図である。そして、図9(b)は、低解像度モードの読み出し動作時における、図9(a)に示した出力ゲート電極107下のnウェル層117表面部すなわち出力ゲート電極107下のチャネル、同様にφ2最終転送電極112下のチャネル、前段φ1転送電極114下のチャネル、電荷転送部における他のφ1、φ2転送電極下のチャネルの箇所での電子の電位ポテンシャルを示すポテンシャル分布図である。図9(b)では、図8(b)に記した低解像度モードの読み出し動作時の時刻t11、時刻t12、時刻t13、時刻t14での電位ポテンシャル分布と信号電荷である電子の転送(蓄積及び流れ)が、上記各箇所にそれぞれ対応する図の下部に示される。なお、図9(a)において、n型半導体基板118表面にpウェル層119が形成され、このpウェル層119表面に上述したnウェル層117が形成され、その一部にp導電型の拡散層によって上述したところのバリア領域120が設けられている。そして、nウェル層117のうちバリア領域以外が上述したところのストレージ領域になる。
図9(b)に示すように、時刻t11では、前段φ1転送電極114電圧はハイレベルになり第1前段φ1転送電極114a下のストレージ領域に信号電荷が蓄積する。そして、時刻t12では、前段φ1転送電極114電圧はロウレベルになり、その大部分は図10で後述するように電荷排出ドレイン部115に排出するが、その一部はバリア領域120の障壁内に残存する。そして、時刻t13では、前段φ1転送電極114電圧は再びハイレベルになり、φ2転送電極からの転送電荷121が前段φ1転送電極114下のチャネルに流入し、上記残存した信号電荷に累積して蓄積される。そして、時刻t14で再びロウレベルになると、上記累積蓄積した信号電荷は、バリア領域120を超えて溢れ出し漏洩電荷122として、上述したようにφ2最終転送電極112下のチャネル(nウェル層117表面)を通って電荷検出部108へ漏洩するようになる。
上記の第2の問題は、電荷排出ゲート部での電荷排出に係る問題である。第1の問題の場合と同様に、低解像度モードにおいて転送クロックφ1、φ2の周波数が非常に高速になると、第1の電荷転送部105からの信号電荷が、電荷排出ドレイン部115に十分に排出できなくなることである。これは、従来の技術においては、第1前段φ1転送電極114a、電荷排出ゲート電極116下のnウェル層117に形成されるチャネルを通して上記信号電荷が電荷排出ドレイン部115に排出される構造になっているためである。この第2の問題は、上述した第1の問題を更に顕在化する。
図10を参照して、この第2の問題について説明する。図10(a)は、図7(b)に記すB−Bで切断した所の固体撮像装置の断面図である。そして、図10(b)は、低解像度モードの読み出し動作時における、図10(a)に示したハイレベルの電圧Vdを印加した電荷排出ドレイン部115、電荷排出ゲート電極116下のチャネル、第1前段φ1転送電極114a下のチャネルの箇所での電子の電位ポテンシャルを示すポテンシャル分布図である。ここでは、図8(b)に記した低解像度モードの読み出し動作時の時刻t11、時刻t12、時刻t13、時刻t14での電位ポテンシャル分布と信号電荷の流れが、上記各箇所にそれぞれ対応する図の下部に示される。なお、図10(a)において、n型半導体基板118表面にpウェル層119が形成され、このpウェル層119表面に上述したnウェル層117が形成され、その一部に高濃度のn導電型の拡散層によって電荷排出ドレイン部115が設けられている。
図10(b)に示すように、時刻t11では、第1前段φ1転送電極114a電圧はハイレベルになり、上述した転送された信号電荷が第1前段φ1転送電極114a下のチャネルに蓄積する。そして、時刻t12では、前段φ1転送電極114電圧はロウレベルになり、電子であるその大部分は、熱拡散により電荷排出ゲート電極116下のチャネルを通り電荷排出ドレイン部115へと転送する。しかし、その一部は第1前段φ1転送電極114a下に残存する。そして、時刻t13では、第1前段φ1転送電極114a電圧は再びハイレベルになり、電荷転送部からの転送電荷が上記残存した信号電荷に累積して蓄積される。そして、時刻t14で再びロウレベルになり、信号電荷の拡散により電荷排出ゲート電極116下のチャネルを通り電荷排出ドレイン部115へと転送する。この繰り返しで、転送される信号電荷が電荷排出ドレイン部115に排出されるが、ここでは信号電荷の拡散に基づく電荷転送で電荷排出するために、その排出速度が高速化できず、上述したように低解像度モードにおいて転送クロックφ1、φ2の周波数が非常に高速になると、電荷転送部から信号電荷を全て排出することができなくなる。また、第1前段φ1転送電極114a、電荷排出ゲート電極116下のチャネルを通した電荷転送による電荷排出であるために、固体撮像装置の製造バラツキの影響を直接に受け、製造歩留まりの向上が難しくなるという問題も生じてくる。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、高解像度化したCCDセンサの低解像度モード時高速駆動を達成でき、しかもその画質の劣化が生じることのない固体撮像装置及びその駆動方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の固体撮像装置の発明は、半導体基板と、該半導体基板上に所定のピッチで列状に配置した複数の受光素子で成る複数の画素列と、該画素列にそれぞれ隣接して形成され、前記受光素子で検出した信号電荷の読出し制御をする複数のトランスファーゲート部と、該トランスファーゲート部にそれぞれ接して形成され、前記トランスファーゲート部から読出された信号電荷を出力側へ転送する電荷結合素子で成る複数の電荷転送部と、各電荷転送部を経て、出力ゲート電極下の異なるチャネルを転送する前記信号電荷を電圧信号に変換する電荷出力部と、前記複数の電荷転送部のうち所定の電荷転送部を構成する電荷結合素子の最終段の転送領域に接して形成され、前記所定の電荷転送部により転送される信号電荷を、前記最終段の転送領域から電荷排出ドレイン部に掃き出す電荷排出ゲート部とを備え、前記電荷排出ドレイン部に信号電荷を掃き出す際に、前記所定の電荷転送部を構成する電荷結合素子の最終段の転送領域にポテンシャル井戸を形成するように当該最終段の転送領域上部の転送電極の電圧を保持する構成になされていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の固体撮像装置に係り、前記複数の画素列の受光素子が平面的に千鳥足状に配設されていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の固体撮像装置に係り、前記電荷結合素子の最終段の転送領域上部の転送電極は、前記半導体基板上において、前記電荷結合素子の他の転送電極とは別の配線に結線されていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1、2又は3記載の固体撮像装置に係り、前記半導体基板上において、前記複数の画素列、トランスファーゲート部、電荷転送部及び電荷出力部がリニアイメージセンサとして機能することを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一に記載の固体撮像装置の駆動方法に係り、前記複数の画素列からの信号電荷を全て読出す高解像度モードの読出しでは、前記電荷排出ゲート部のチャネルのポテンシャルを高くし信号電荷が前記電荷排出ドレイン部に流入しないようにし、前記所定の電荷転送部の電荷結合素子の最終段の転送領域上部の転送電極及び前記電荷転送部の他の転送電極に転送クロックを印加し、前記所定の電荷転送部を転送する信号電荷を前記電荷出力部に転送することを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一に記載の固体撮像装置の駆動方法に係り、前記複数の画素列からの信号電荷のうち前記所定の電荷転送部により転送される信号電荷の読出しをしない低解像度モードの読出しでは、前記電荷排出ゲート部のチャネルのポテンシャルを低くし、前記所定の電荷転送部の電荷結合素子の最終段の転送領域にポテンシャル井戸を形成し、前記所定の電荷転送部を転送する信号電荷を前記ポテンシャル井戸を通して前記電荷排出ドレイン部に掃き出すことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の固体撮像装置の駆動方法に係り、前記電荷出力部を構成する前記出力ゲート部のチャネルのポテンシャルをΨ(O)、前記電荷排出ゲート部のチャネルのポテンシャルをΨ(G)、前記電荷排出ドレイン部のポテンシャルをΨ(D)、前記ポテンシャル井戸のポテンシャルをΨ(L)として、(1)式を満たすように、
Ψ(L),Ψ(G)≦Ψ(D),且つΨ(L),Ψ(G)<Ψ(O)…(1)式
前記出力ゲート部のゲート電極、電荷排出ゲート部のゲート電極、電荷排出ドレイン部及び前記最終段の転送領域上の転送電極に電圧を印加することを特徴としている。
この発明の構成によれば、固体撮像装置の低解像度モードの読み出し動作において、非選択にした電荷転送部の信号電荷を電荷転送外部へ掃き出す電荷排出速度が大幅に向上し、上記信号電荷が電荷出力部に漏洩することなくゲート部に画質の劣化が生じることは無くなる。そして、固体撮像装置の固体撮像装置の低解像度モードの読み出し動作において、非選択にした電荷転送部の信号電荷を電荷転送外部へ掃き出す電荷排出速度が大幅に向上し、上記信号電荷が電荷出力部に漏洩することなくゲート部に画質の劣化が生じることは無くなる。そして、固体撮像装置の低解像度モード時高速動作を具現できる。また、固体撮像装置の製造バラツキの影響を受けなくなり、固体撮像装置の製造歩留まりが向上するようになる。
半導体基板と、該半導体基板上に形成された、それぞれ複数の受光素子からなる一対の第1の画素列及び第2の画素列と、該画素列にそれぞれ隣接して形成され、前記受光素子で検出した信号電荷の読出し制御をする複数のトランスファーゲート部と、該トランスファーゲート部にそれぞれ接して形成され、前記トランスファアーゲート部から読出された信号電荷を出力側へ転送する電荷結合素子で成る複数の電荷転送部と、該電荷転送部により転送される信号電荷を電圧信号に変換する電荷出力部と、前記複数の電荷転送部のうち所定の電荷転送部を構成する電荷結合素子の最終段の転送領域に接して形成され、前記所定の電荷転送部により転送される信号電荷を、前記最終段の転送領域から電荷排出ドレイン部に掃き出す電荷排出ゲート部とを備えることで、固体撮像装置の低解像度モード時高速動作を実現させた。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施例である固体撮像装置の構成を示す概略平面図であり、図2乃至6は、同固体撮像装置の駆動方法及び動作を説明するための図である。
図1(a)に示すように、この例の固体撮像装置は、互いに平行に横2列に並べられた画素列からなるCCDリニアセンサに係り、例えばフォトダイオードからなる受光素子をライン状に配置した第1の画素列1及び第2の画素列2、これら画素列に蓄積された信号電荷を転送するための第1のトランスファーゲート部3及び第2のトランスファーゲート部4、上記信号電荷を出力側へ転送する第1の電荷転送部5及び第2の電荷転送部6、定電圧(Vg)が印加される出力ゲート電極7(出力ゲート部)及び信号電荷の変換を行う電荷検出部8(電荷出力部)、不要電位を初期化するリセットゲート部9、リセットドレイン部10及び出力アンプ11からなっている。第1の画素列1と第2の画素列2とは、互いに半画素分シフトする構成とされ、画素と画素との隙間を互いに補完し合う態様で、横2列に並べられている。
そして、この実施の形態では、上記2つの電荷転送部すなわち第1の電荷転送部5と第2の電荷転送部6の連結位置にφ2最終転送電極12(電荷結合素子の最終段の転送電極)が配置され、前記φ2最終転送電極12の所定の領域に隣接して、電荷排出ゲート電極14(電荷排出ゲート部)が設けられ、この電荷排出ゲート電極14を通して信号電荷を排出できる電荷排出ドレイン部15(電荷排出部)が備えられている。
図1(b)は、図1(a)の点線で囲った領域の拡大図である。この拡大図に基づきこの発明の具体的な構造について詳細に説明する。ここでも、電荷転送部のCCDが一般的な電極2層構造の転送電極を有する場合について説明する。図1(b)に示すように、信号電荷である電子の転送される半導体基板表面層、すなわち、例えばnウェル層16上に絶縁膜(図示せず)を介して第2層電極で成るφ2最終転送電極12が形成され、第1層電極で成る第1φ1転送電極17aと第2層電極で成る第2φ1転送電極17bとのペアで構成されるφ1転送電極17、同様にペアで構成されるφ2転送電極18が交互に配列したMOSFETで電荷転送部が形成してある。そして、上記最終φ2転送電極12に隣接して第1層電極で成る電荷排出ゲート電極14が設けられ、上記第1の電荷転送部5で転送されてくる信号電荷を電荷排出ドレイン部15に排出する構造になる。また、出力ゲート電極7はφ2最終転送電極12に隣接して設けられ、信号電荷を電荷検出部8に転送するようになっている。
次に、図2に基づいて、上記2列分の画素を使って画像を高解像度モード及び低解像度モードで読み取る場合の動作について説明する。図2は、図1に示す固体撮像装置の各部に印加されるクロック信号と出力信号の一例を示す波形図である。ここで、図2(a)は高解像度モードで画像を読み取る場合の波形を示し、図2(b)は低解像度モードで画像を読み取る場合の波形を示す。図2において、クロック信号のφTGは第1のトランスファーゲート部3及び第2のトランスファーゲート部4に、転送クロックφ1、φ2は第1の電荷転送部5及び第2の電荷転送部6のφ1転送電極とφ2転送電極に、最終段転送クロックφ1Lはφ1最終転送電極13に、最終段転送クロックφ2Lはφ2最終転送電極12に、リセットクロックφRはリセットゲート部9に、ゲート制御信号Gは電荷排出ゲート電極14に印加される信号波形をそれぞれ示す。
上記高解像度モードの読み取り動作は、従来技術の図8(a)に基づき説明したのと全く同じであるので詳細な説明を省略する。なお、転送クロックφ1、φ2とそれぞれ同じクロック信号となる最終段転送クロックφ1L及び最終段転送クロックφ2Lが、φ1最終転送電極13、φ2最終転送電極12にそれぞれ印加されて、電荷検出部8には、第1の電荷転送部5及び第2の電荷転送部6からそれぞれ転送されてくる信号電荷が交互に出力信号として出力される。ここで、電荷排出ゲート電極14に印加するゲート制御信号G電圧はロウレベルに固定されている。
そして、低解像度モードの読み取り動作では、図2(b)に示すように、従来技術と同様に転送クロックφ1、φ2の周波数は2倍になる。このとき、最終段転送クロックφ1Lと他の転送クロックφ1は共に同じ転送クロックが印加される。そして、最終段転送クロックφ2L電圧がハイレベルに保持され、他の転送クロックφ2は通常のクロック信号が印加される。また、ゲート制御信号G電圧はハイレベルに保持され、電荷排出ゲート部がONになり、第1の電荷転送部5から転送されてきた信号電荷は電荷排出ドレイン部15に排出される。ここで、最終段転送クロックφ2L電圧はハイレベルに保持されているために、第1の電荷転送部5から転送されてきた信号電荷は、φ2最終転送電極12下に深く形成されるポテンシャル井戸(後述する)内に閉じ込められ、そして上述したように電荷排出ドレイン部15に排出する。このようにして、電荷検出部8には、第2の電荷転送部106から転送されてきた信号電荷のみ出力される。
上述したように、低解像度モードの読み取り動作では、転送クロックφ1、φ2の周波数を2倍にし、転送クロックφ1がロウレベルでφ2がハイレベルの時にリセットクロックφRを1回間引くことにより、出力信号のデータレートを変えることなく半分の時間で読み出すことが可能になる。
次に、図3及び図4を参照して、上記構成の固体撮像装置の駆動動作について詳細に説明する。図3及び図4は、高解像度モードにおける電荷転送部及び電荷排出部領域の電子の電位ポテンシャル分布図である。はじめに、固体撮像装置の高解像度モードでの信号電荷の読み出し駆動について説明する。
図3(a)は、図1(b)に記すX−Xで切断した所の固体撮像装置の断面図である。図3(b)は、高解像度モードの読み出し動作時における、図3(a)に示した出力ゲート電極7下のチャネル、φ2最終転送電極12下のチャネル、φ1転送電極17下あるいはφ2転送電極18下等の電荷転送部のチャネルの箇所での電子の電位ポテンシャルを示すポテンシャル分布図である。図3(b)では、図2(a)に記した高解像度モードの読み出し動作時の時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4での電位ポテンシャル分布と信号電荷である電子の転送状態が、上記各箇所にそれぞれ対応する図の下部に示される。図3(a)において、n型半導体基板19表面にpウェル層20が形成され、このpウェル層20表面に上述したnウェル層16が形成され、その一部にp導電型の拡散層によって上述したところのバリア領域21が設けられている。そして、nウェル層16のうちバリア領域以外が上述したところのストレージ領域になる。
図3(b)に示すように、時刻t1では、電荷転送部のφ1転送電極17電圧はハイレベルになりそのチャネルに信号電荷が蓄積し、同時にφ2転送電極18及びφ2最終転送電極12電圧はロウレベルになりφ2最終転送電極12にあった信号電荷は出力ゲート電極7下のチャネルに流れ込む。そして、時刻t2では、こんどは、電荷転送部のφ2転送電極18及びφ2最終転送電極12電圧はハイレベルになりそのチャネルに信号電荷が蓄積し、その領域に電荷転送部のφ1転送電極17のチャネルから信号電荷が流れ込む。そして、時刻t3では、時刻t1と同様のことが生じ、時刻t4では時刻t2と同様のことが生じる。ここで、出力ゲート電極7には定電圧(Vg)が印加されるが、その下のチャネルの電位ポテンシャルをΨ(O)とし、電荷排出ゲート電極14下のチャネル内に存在する電子の電位ポテンシャルをΨ(G)とし、φ2最終転送電極12の電圧がロウレベルのとき、バリア領域21のチャネルの電位ポテンシャルをΨ(B)とすると、図3(b)に示すように、Ψ(O)<Ψ(B)<Ψ(G)が成り立つ。このようにすることで、φ2最終転送電極12下のチャネルの信号電荷は、出力ゲート電極7下のチャネルを通り電荷検出部8に全て流れ込み、電荷排出ゲート電極14下のチャネルを通り電荷排出ドレイン部15に漏洩することは全くない。なお、当然のことであるが、Ψ(O)は一定でありその値は、φ2最終転送電極12電圧がハイレベル及びロウレベル時に生じるチャネルの電位ポテンシャル値の間に位置するように設定する。
図4(a)は、図1(b)に記すY−Yで切断した所の固体撮像装置の断面図である。図4(b)は、高解像度モードの読み出し動作時における、図4(a)に示すハイレベルの電圧Vdを印加した電荷排出ドレイン部15、電荷排出ゲート電極14下のチャネル、φ2最終転送電極12下のチャネルの箇所での電子の電位ポテンシャルを示すポテンシャル分布図である。ここでは、図2(a)に記した高解像度モードの読み出し動作時の時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4での電位ポテンシャル分布と信号電荷の状況が、上記各箇所にそれぞれ対応する図の下部に示される。図4(a)において、n型半導体基板19表面にpウェル層20が形成され、このpウェル層20表面に上述したnウェル層16が形成され、その一部に高濃度のn導電型の拡散層によって電荷排出ドレイン部15が設けられている。
図4(b)に記したΨ(O)、Ψ(G)、Ψ(B)は図3(b)で説明した電位ポテンシャルである。時刻t1では、φ2最終転送電極12電圧はロウレベルになり、そのチャネル領域の信号電荷は図3(b)で説明したように、出力ゲート電極7下のチャネルに流れ込み、電荷排出ゲート電極14下のチャネルに流入することはない。これは、上述したようにΨ(B)<Ψ(G)の関係があるためである。そして、時刻t2では、φ2最終転送電極12電圧はハイレベルになり、電荷転送部のφ1転送電荷17下のチャネルからの信号電荷がφ2最終転送電極12下のチャネルに流入する。そして、時刻t3では、時刻t1と同様のことが生じ、時刻t4では時刻t2と同様のことが生じる。このようにして、固体撮像装置の高解像度モードでは、第1の電荷転送部5を転送する信号電荷が電荷排出ゲート電極14下のチャネルを通り電荷排出ドレイン部15に漏洩することは全くない。ここで、電荷排出ゲート電極14下のチャネル幅を小さくし、いわゆるMOSFETの狭チャネル効果が生じるようにすれば、上記Ψ(G)が高くなり、第1の電荷転送部5を転送する信号電荷が電荷排出ゲート電極14下のチャネルを通り電荷排出ドレイン部15に漏洩することは完全に保証されるようになる。また、電荷排出ゲート電極14下のチャネルにp導電型の拡散層を形成すれば同様の効果が生じる。
次に、図5及び図6を参照して、この発明の固体撮像装置の低解像度モードでの信号電荷の読み出し駆動について説明する。図5及び図6は、低解像度モードにおける電荷転送部及び電荷排出部領域の電子の電位ポテンシャル分布図である。
図5(a)は、図1(b)に記すX−Xで切断した所の固体撮像装置の断面図であり、その構造は図3(a)で説明した通りである。そして、図5(b)は、低解像度モードの読み出し動作時における、図5(a)に示した出力ゲート電極7下のチャネル、φ2最終転送電極12下のチャネル、φ1転送電極17下あるいはφ2転送電極18下等の電荷転送部のチャネルの箇所での電子の電位ポテンシャルを示すポテンシャル分布図である。図5(b)では、図2(a)に記した低解像度モードの読み出し動作時の時刻t5、時刻t6、時刻t7、時刻t8での電位ポテンシャル分布と信号電荷である電子の転送が、上記各箇所にそれぞれ対応する図の下部に示される。
この実施の形態では、固体撮像装置の低解像度モードの読み取り動作において、図5(b)に示すようにφ2最終転送電極12下のチャネルに深く形成されるポテンシャル井戸を形成する。このために、最終段クロックφ2Lを高電圧のハイレベルにする。その動作を具体的に図5(b)で説明すると、時刻t5では、電荷転送部のφ1転送電極17電圧はハイレベルになる。しかし、最終段クロックφ2Lの電圧はφ1転送電極17の電圧よりも高くなるように設定するために、φ2最終転送電極12下のチャネルの電位ポテンシャルΨ(L)はφ1転送電極17下のチャネルの電位ポテンシャルよりも深くなる。そして、φ1転送電極17下のチャネルの信号電荷はこの深いポテンシャル井戸に蓄積する。ここで、図6で詳細に説明する電荷排出ドレイン部15の電位ポテンシャルΨ(D)レベルまで信号電荷である電子が充満するようになる。また、出力ゲート電極7下のチャネルの電位ポテンシャルΨ(O)は、図に示すように上記Ψ(L)に比べて非常に高い値となり、信号電荷が出力ゲート電極7下のチャネルを越えて電荷検出部8に流れ込むことは全く無い。
そして、時刻t6でも、最終段クロックφ2Lは高電圧のハイレベルのままであり、信号電荷が出力ゲート電極7下のチャネルを越えて電荷検出部8に流れ込むことは全く無い。この時刻では、電荷転送部のφ2転送電極18電圧はハイレベルになりそのチャネルに信号電荷が蓄積するように電荷転送部の信号電荷が転送する。そして、時刻t7では、時刻t5と同様のことが生じ、時刻t8では時刻t6と同様のことが生じる。
次に、信号電荷の電荷排出について図6を参照して説明する。図6(a)は、図1(b)に記すY−Yで切断した所の固体撮像装置の断面図であり、その構造は図4(a)で説明したとおりである。そして、図6(b)は、低解像度モードの読み出し動作時における、図6(a)に示すハイレベルの電圧Vdを印加した電荷排出ドレイン部15、電荷排出ゲート電極14下のチャネル、φ2最終転送電極12下のチャネルの箇所での電子の電位ポテンシャルを示すポテンシャル分布図である。ここでは、図2(a)に記した低解像度モードの読み出し動作時の時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4での電位ポテンシャル分布と信号電荷の状態が、上記各箇所にそれぞれ対応する図の下部に示される。
図6(b)に記した各ポテンシャルΨ(O)、Ψ(D)、Ψ(G)、Ψ(L)は、それぞれ出力ゲート電極7下のチャネル、電荷排出ドレイン部15、電荷排出ゲート電極14下のチャネル、φ2最終転送電極12下のチャネルにおける電位ポテンシャルである。ここで、Ψ(O)、Ψ(D)は図3乃至6を通して同じ値となる。そして、図6(b)に示すように、時刻t5乃至t8においてすなわちこの低解像度モード中においては、図5(b)でも説明したように、φ2最終転送電極12に一定した高電圧が印加され、その下に深いポテンシャル井戸が形成される。そして、電荷排出ゲート電極14の電圧もハイレベルに設定される。このようにして、図6(b)に示すように、上記電位ポテンシャルが、(1)式を満たすように設定する。
Ψ(L),Ψ(G)≦Ψ(D),且つΨ(L),Ψ(G)<Ψ(O)…(1)式
このように設定することで、信号電荷である電子はφ2最終転送電極12下のチャネル、電荷排出ゲート電極14下のチャネル及び電荷排出ドレイン部15に常時に充満する状態になる。ここで、図5(b)で説明した電荷転送部のCCDを通して転送する信号電荷が、φ2最終転送電極12下のチャネルの深いポテンシャル井戸に流入すると、上記充満する信号電荷のうちの上記流入量が高速に電圧Vdの電源に排出されるようになる。これは、上記φ2最終転送電極12下のチャネルから電荷排出ゲート電極14下のチャネルへ、そして電荷排出ドレイン部15に向かっての電荷(電子)移送が、MOSFETのリニア領域動作でのそれと同じようにチャネル方向の電界ドリフトによって行われるようになるからである。
このように、この実施の形態の構成によれば、信号電荷の拡散に基づく電荷転送で信号電荷の排出をする従来技術に比べて、その電荷排出速度が容易に高速化でき、上述した低解像度モードにおいて転送クロックφ1、φ2の周波数が非常に高速になっても、上記φ2最終転送電極12下のチャネルに形成した深いポテンシャル井戸及び電荷排出ゲート部を通して、非選択にした電荷転送部からの信号電荷を全て電荷転送部外に掃き出させることができるようになる。そして、上記信号電荷が電荷出力部に漏洩することなくゲート部に画質の劣化が生じることは皆無になる。また、固体撮像装置の製造バラツキの影響を受けなくなり、製造歩留まりが向上するようになる。
上述した実施の形態では、第1の画素列1と第2の画素列2からの信号電荷をそれぞれ転送する第1の電荷転送部5と第2の電荷転送部6が、信号電荷の電荷出力部において連結されており、上記それぞれの信号電荷が共通の出力ゲート電極7下のチャネルを転送するような構造の場合について説明している。この発明は、このような場合に限定されるものではない。この発明は、上記第1の電荷転送部5と第2の電荷転送部6を転送する信号電荷が異なる出力ゲート電極下のチャネルを転送するような構造においても同様に適用できる。
また、この発明は、1対の画素列からの信号電荷をそれぞれ転送する1対の電荷転送部を有する構造の固体撮像装置に限定されるものではない。任意の複数の画素列からの信号電荷をそれぞれ転送する任意の複数の電荷転送部を有する構造の固体撮像装置においても適用できる。
また、この発明は、上記1対の画素列からの信号電荷をそれぞれ転送する1対の電荷転送部を有する構造のCCDリニアセンサを複数のセットにして半導体基板上に形成した構造の固体撮像装置にも適用できる。
また、この発明は、上記CCDリニアセンサとアナログ回路、デジタル回路あるいはロジック回路とを半導体基板上に混載した構造の固体撮像装置にも適用できる。
以上、この発明の実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、固体撮像装置は、信号電荷が電子ではなく正孔になる場合でも良い。この場合には、半導体基板等の含まれる不純物の導電型を逆にして形成すればよい。そして、電荷転送部等のチャネルでの電位ポテンシャルは正孔の電位ポテンシャルに置き換えればよい。また、CCDを構成する電極が2層構造でなく、1層構造になる場合でも良い。そして、電荷転送部においてバリア領域21が形成されない構造でも良い。更には、第1の電荷転送部5と第2の電荷転送部6とが出力ゲート電極7前において、上述した転送クロックφ1、φ2とは異なる転送クロックで駆動する共通の電荷転送部に連結する構造になっていても良い。
プリンタやファクシミリやデジタルコピー機やスキャナの読取り装置及び書込み装置に適用できる。
この発明の一実施例である固体撮像装置の概略平面図である。 同固体撮像装置の各部に印加されるクロック信号と出力信号の一例を示す波形図である。 同固体撮像装置の電荷転送部の断面図と高解像度モード動作時の各部の電位ポテンシャル分布図である。 同固体撮像装置の電荷排出部の断面図と高解像度モード動作時の各部の電位ポテンシャル分布図である。 同固体撮像装置の電荷転送部の断面図と低解像度モード動作時の各部の電位ポテンシャル分布図である。 同固体撮像装置の電荷排出部の断面図と低解像度モード動作時の各部の電位ポテンシャル分布図である。 従来の技術の固体撮像装置の構成を示す概略平面図である。 同従来の技術の固体撮像装置の各部に印加されるクロック信号と出力信号の一例を示す波形図である。 同従来の技術の固体撮像装置の電荷転送部の断面図と低解像度モード動作時の各部の電位ポテンシャル分布図である。 同従来の技術の固体撮像装置の電荷排出部の断面図と低解像度モード動作時の各部の電位ポテンシャル分布図である。
符号の説明
1 第1の画素列
2 第2の画素列
3 第1のトランスファーゲート部
4 第2のトランスファーゲート部
5 第1の電荷転送部
6 第2の電荷転送部
7 出力ゲート電極(出力ゲート部)
8 電荷検出部(電荷出力部)
9 リセットゲート部
10 リセットドレイン部
11 出力アンプ
12 φ2最終転送電極(電荷結合素子の最終段の転送電極)
13 φ1最終転送電極
14 電荷排出ゲート電極(電荷排出ゲート部)
15 電荷排出ドレイン部
16 nウェル層
17 φ1転送電極
18 φ2転送電極
19 n型半導体基板
20 pウェル層

Claims (7)

  1. 半導体基板と、
    該半導体基板上に所定のピッチで列状に配置した複数の受光素子で成る複数の画素列と、
    該画素列にそれぞれ隣接して形成され、前記受光素子で検出した信号電荷の読出し制御をする複数のトランスファーゲート部と、
    該トランスファーゲート部にそれぞれ接して形成され、前記トランスファーゲート部から読出された信号電荷を出力側へ転送する電荷結合素子で成る複数の電荷転送部と、
    各電荷転送部を経て、出力ゲート電極下の異なるチャネルを転送する前記信号電荷を電圧信号に変換する電荷出力部と、
    前記複数の電荷転送部のうち所定の電荷転送部を構成する電荷結合素子の最終段の転送領域に接して形成され、前記所定の電荷転送部により転送される信号電荷を、前記最終段の転送領域から電荷排出ドレイン部に掃き出す電荷排出ゲート部とを備え、
    前記電荷排出ドレイン部に信号電荷を掃き出す際に、前記所定の電荷転送部を構成する電荷結合素子の最終段の転送領域にポテンシャル井戸を形成するように当該最終段の転送領域上部の転送電極の電圧を保持する構成になされていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記複数の画素列の受光素子が平面的に千鳥足状に配設されていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記電荷結合素子の最終段の転送領域上部の転送電極は、前記半導体基板上において、前記電荷結合素子の他の転送電極とは別の配線に結線されていることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記半導体基板上において、前記複数の画素列、トランスファーゲート部、電荷転送部及び電荷出力部がリニアイメージセンサとして機能することを特徴とする請求項1、2又は3記載の固体撮像装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一に記載の固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記複数の画素列からの信号電荷を全て読出す高解像度モードの読出しでは、前記電荷排出ゲート部のチャネルのポテンシャルを高くし信号電荷が前記電荷排出ドレイン部に流入しないようにし、前記所定の電荷転送部の電荷結合素子の最終段の転送領域上部の転送電極及び前記電荷転送部の他の転送電極に転送クロックを印加し、前記所定の電荷転送部を転送する信号電荷を前記電荷出力部に転送することを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  6. 請求項1乃至のいずれか一に記載の固体撮像装置の駆動方法であって、前記複数の画素列からの信号電荷のうち前記所定の電荷転送部により転送される信号電荷の読出しをしない低解像度モードの読出しでは、前記電荷排出ゲート部のチャネルのポテンシャルを低くし、前記所定の電荷転送部の電荷結合素子の最終段の転送領域にポテンシャル井戸を形成し、前記所定の電荷転送部を転送する信号電荷を前記ポテンシャル井戸を通して前記電荷排出ドレイン部に掃き出すことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  7. 前記電荷出力部を構成する前記出力ゲート部のチャネルのポテンシャルをΨ(O)、前記電荷排出ゲート部のチャネルのポテンシャルをΨ(G)、前記電荷排出ドレイン部のポテンシャルをΨ(D)、前記ポテンシャル井戸のポテンシャルをΨ(L)として、(1)式を満たすように、
    Ψ(L),Ψ(G)≦Ψ(D),且つΨ(L),Ψ(G)<Ψ(O)…(1)式
    前記出力ゲート部のゲート電極、電荷排出ゲート部のゲート電極、電荷排出ドレイン部及び前記最終段の転送領域上の転送電極に電圧を印加することを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置の駆動方法。
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