以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[実施形態1]
まず、実施形態1に係る什器管理システムの構成について、図面を参照して説明する。
什器管理システム1は、図1に示すように、例えばコンビニエンスストアなどの各店舗2−m(mは自然数)内に存在する什器10−n(nは自然数)と、各店舗2−m内に設置された店舗サーバ20−mと、各店舗2−mを統括する本部などに設置されたシステムサーバ30と、から構成されている。
什器10−nは、例えば冷蔵庫や保湿器機などであって、図2に示すように、各種センサ付きタグ11−n〜16−nが設置されている。
各種センサ付きタグ11−n〜16−nは、例えば内部に電池が内蔵されたアクティブタイプのIC(Integrated Circuit)タグなどによって実現され、店舗サーバ20−mから発信命令を受けることなく、電池からのエネルギにより自発的に電波を発射することができる。
具体的に各種センサ付きタグ11−n〜16−nには、電池の他に、各種センサや、タイマ、無線通信部などが内蔵されている。各種センサ付きタグ11−n〜16−nは、各種センサにより取得した情報を、タイマに基づいて定期的(本実施形態では0.2秒毎)に、無線通信部を用いて店舗サーバ20−mに送信する。なお、各種情報の送信間隔は、任意に設定可能である。
電流センサ付きタグ11−nは、例えば什器10−nの電源コンセント部分に設置され、什器10−nの通電状況を取得する電流センサを内蔵している。電流センサ付きタグ11−nは、電流センサにより取得された通電状況や、タイマに基づいて、什器10−nの稼動時間や消費電力量を取得し、定期的に無線通信部を用いて店舗サーバ20−mに送信する。
開閉センサ付きタグ12−nは、例えば什器10−nのドア部に設置され、ドアが開けられたこと、閉められたことを検知する開閉センサを内蔵している。開閉センサ付きタグ12−nは、開閉センサにより什器10−nのドアの開閉回数を取得したり、開閉センサにてドアが開けられたことを検知した時刻から、閉められたことを検知した時刻までの期間をタイマを用いて計測することにより、什器10−nのドアの開放時間を取得したりする。そして、開閉センサ付きタグ12−nは、このようにして取得した什器10−nのドアの開閉回数や開放時間を定期的に無線通信部を用いて店舗サーバ20−mに送信する。
温度センサ付きタグ13−nは、例えば什器10−nの内部に設置され、什器10−n内の温度が適切な温度に保たれているか、異常な温度を記録していないかを検知するためのもので、什器10−nの内部の温度を取得する温度センサを内蔵している。温度センサ付きタグ13−nは、温度センサにより取得された什器10−nの内部の温度を定期的に無線通信部を用いて店舗サーバ20−mに送信する。
振動センサ付きタグ14−nは、例えば什器10−nの内部に設置され、什器10−nの故障分析、性能分析の指標となる、想定を超えた振動が什器10−nに加えられていないかを計測するためのもので、什器10−nの振動の度合い(振動レベル)を取得する振動センサを内蔵している。振動センサ付きタグ14−nは、振動センサにより取得された什器10−nの振動レベルを無線通信部を用いて店舗サーバ20−mに定期的に送信する。
湿度センサ付きタグ15−nは、例えば什器10−nの内部に設置され、什器10−nの寿命や性能に影響する什器10−n内の湿度を取得する湿度センサを内蔵している。湿度センサ付きタグ15−nは、湿度センサにより取得された什器10−n内の湿度を定期的に無線通信部を用いて店舗サーバ20−mに送信する。
粉塵センサ付きタグ16−nは、例えば什器10−nの内部に設置され、什器10−nの寿命や性能に影響する什器10−n内の粉塵レベルを取得する粉塵センサを内蔵している。粉塵センサ付きタグ16−nは、粉塵センサにより取得された什器10−n内の粉塵レベルを定期的に無線通信部を用いて店舗サーバ20−mに送信する。
店舗サーバ20−mは、例えばICタグリーダが接続された汎用コンピュータなどによって実現され、図3に示すように、無線通信部21−mと、記憶部22−mと、制御部23−mと、通知部24−mと、ネットワーク通信部25−mと、を備えている。
無線通信部21−mは、上述したICタグリーダなどによって実現され、各種センサ付きタグ11−n〜16−nから定期的に送信される各種情報を受信する。
記憶部22−mは、例えばハードディスクドライブなどから構成され、図4に示すように、取得情報データベース221−mや、管理情報データベース222−m、アラーム設定データベース223−m、重み付けデータベース224−mなどを記憶するデータベース層と、性能評価アプリケーション225−mや故障分析アプリケーション226−mなどを記憶するアプリケーション層と、から概略構成されている。
取得情報データベース221−mは、各種センサ付きタグ11−n〜16−nにて取得された各種情報を格納するもので、具体的に取得情報データベース221−mには、各種情報を無線通信部21−mにて受信した時刻(受信時刻)や、稼動時間、消費電力量、ドアの開閉回数、ドアの開放時間、温度、振動レベル、湿度、粉塵レベルなどが対応付けて格納されている。
管理情報データベース222−mは、事前に判明している什器10−nの情報を格納するためのもので、具体的に管理情報データベース222−mには、什器10−nの名称や、型番、購入メーカ名、購入年月日、各種仕様情報、設置している店舗20−m名、過去の修理履歴(修理した日付や修理箇所)、故障履歴(故障した日付や故障箇所)などが対応付けられて格納されている。
なお、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの情報には、温度や電源の消費電力が仕様で定められた通りに稼動しているかチェックするため、什器10−nの各種仕様情報として、温度や電源の消費電力などの情報が含まれている。また、本実施形態の什器10−nでは、温度の設定が可能であるため、管理情報データベース222−mには、その設定した温度が規定温度として格納されている。
アラーム設定データベース223−mは、例えば管理者が事前に各種情報に関しての重要度を考慮して設定したアラーム通知の規定を格納する。
具体的にアラーム設定データベース223−mには、什器10−nのドアの開放時間が10秒以上続いた場合や、什器10−n内の温度が規定温度と比べて5度以上の差があった場合、什器10−n内の温度が規定温度と比べて3度以上の差がある状態が10秒以上続いた場合などにアラーム通知するとの規定が格納されている。
なお、什器10−n内の温度が規定温度と比べて3度以上の差がある状態が10秒以上続いた場合などであっても、什器10−nのドアが開放中であるときや、閉鎖後10秒以内であるときには、そもそもドアの開放時には什器10−n内の温度や、湿度、振動レベル、粉塵レベルが大きく変化することから、アラーム通知されないように規定されてもよい。
重み付けデータベース224−mは、例えば管理者が事前に各種情報からの性能を予測する上での重要度を検討して設定した各種情報や各種アラーム通知に関しての重み付けを示すポイントを格納する。
具体的に重み付けデータベース224−mには、什器10−nを購入後5000時間以上稼動したとの情報に対応して100ポイントが、什器10−nを開放していない時の温度と規定温度との差が3度以上である状態が続いた時間が所定の閾値(本実施形態では10秒)を超えてアラーム通知が1回なされたことに対応して15ポイントが、什器10−nを開放していない時の湿度が所定の閾値を超えてアラーム通知が1回なされたことに対応して10ポイントが、什器10−n内の温度が規定温度と比べて5度以上の差があってアラーム通知が1回なされたことに対応して30ポイントが、それぞれ格納されている。
性能評価アプリケーション225−mは、データベース層に記憶されている各種データベース221−m〜224−mを参照したり、各種センサ付きタグ11−n〜16−nにて取得された各種情報を分析したりして、什器10−nの性能評価を行うためのアプリケーションプログラムである。
故障分析アプリケーション226−mは、データベース層に記憶されている各種データベース221−m〜224−mを参照したり、各種センサ付きタグ11−n〜16−nにて取得された各種情報を分析したりして、什器10−nの故障分析を行うためのアプリケーションプログラムである。
また、記憶部22−mには、各種ポイントカウンタや各種アラーム通知カウンタなどが設けられている。
各種ポイントカウンタには、稼働時間ポイントカウンタや、消費電力量ポイントカウンタと、温度ポイントカウンタ、振動レベルポイントカウンタ、湿度ポイントカウンタ、粉塵レベルポイントカウンタなどが含まれている。
稼働時間ポイントカウンタは、稼動時間が所定の閾値(本実施形態では5000時間)を超えたときに加算されるポイント(本実施形態では100ポイント)をカウントする。
消費電力量ポイントカウンタは、消費電力量が所定の閾値を超えたときに加算されるポイントをカウントする。
温度ポイントカウンタは、温度と規定温度との差が所定の閾値(本実施形態では5度)を超えたときや、温度と規定温度との差が3度以上である状態が続いた時間が所定の閾値(本実施形態では10秒)を超えたときに加算されるポイント(本実施形態では前者の場合30ポイント、後者の場合15ポイント)をカウントする。
振動レベルポイントカウンタは、振動レベルが所定の閾値を超えたときに加算されるポイントをカウントする。
湿度ポイントカウンタは、湿度が所定の閾値を超えたときに加算されるポイント(本実施形態では10ポイント)をカウントする。
粉塵レベルポイントカウンタは、粉塵レベルが所定の閾値を超えたときに加算されるポイントをカウントする。
各種アラーム通知カウンタには、稼働時間アラーム通知カウンタや、消費電力量アラーム通知カウンタと、温度アラーム通知カウンタ、振動レベルアラーム通知カウンタ、湿度アラーム通知カウンタ、粉塵レベルアラーム通知カウンタなどが含まれている。
稼働時間アラーム通知カウンタは、稼動時間が所定の閾値(本実施形態では5000時間)を超えたときになされるアラーム通知の回数をカウントする。
消費電力量アラーム通知カウンタは、消費電力量が所定の閾値を超えたときになされるアラーム通知の回数をカウントする。
温度アラーム通知カウンタは、温度と規定温度との差が所定の閾値(本実施形態では5度)を超えたときや、温度と規定温度との差が3度以上である状態が続いた時間が所定の閾値(本実施形態では10秒)を超えたときになされるアラーム通知の回数をカウントする。
振動レベルアラーム通知カウンタは、振動レベルが所定の閾値を超えたときになされるアラーム通知の回数をカウントする。
湿度アラーム通知カウンタは、湿度が所定の閾値を超えたときになされるアラーム通知の回数をカウントする。
粉塵レベルアラーム通知カウンタは、粉塵レベルが所定の閾値を超えたときになされるアラーム通知の回数をカウントする。
制御部23−mは、例えばCPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CTC(カウンタ/タイマ回路)などから構成され、CPUは、CTCから割込要求信号が入力される毎に、RAMをワークメモリとして用いて、ROMや記憶部22−mに記憶されている各種プログラムを実行することにより、店舗サーバ20−m各部の動作を制御して各種処理を行う。
具体的にCPUは、記憶部22−mのアプリケーション層に記憶されている性能評価アプリケーション225−mを実行することにより、取得情報データベース221−mに格納されている各種情報や、管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴、記憶部12に設けられた各種ポイントカウンタにてカウントされるポイントなど基づいて、什器10−nの性能を評価して交換、追加、修理、及び予防措置などの要否を判別し、判別結果を通知部24−mにて管理者に通知する。
例えば各種ポイントカウンタにてカウントされるポイントの合計数(合計ポイント)を求め、その合計ポイントが500ポイント以上であり、且つ管理情報データベース222−mに格納されている故障履歴などから特定される過去の故障回数が3回以上である場合には、什器10−nの交換が必要であると判別して、什器10−nを買い替えるべきことを通知部24−mにて管理者に通知する。
一方、合計ポイントが300以上500未満である場合や、合計ポイントが500以上であるが過去の故障回数が3回未満である場合には、什器10−nの予防措置が必要であると判別して、什器10−nのメンテナンスを依頼すべきことを通知部24−mにて管理者に通知する。
他方、合計ポイントが300未満である場合には、什器10−nの交換、修理、及び予防措置などをすることなく引き続き稼動させてもよいと判別して、管理者に何らの通知も行わない。
なお、各種ポイントカウンタのうちの温度ポイントカウンタにてカウントされるポイントが25ポイント以上であり、且つ管理情報データベース222−mに格納されている故障履歴から過去にラジエータが故障したことが特定された場合には、什器10−nの修理が必要であると判別して、什器10−nの修理すべきことを通知部24−mにて管理者に通知してもよい。
また、各種ポイントカウンタのうちの粉塵レベルポイントカウンタにてカウントされるポイントが40ポイント以上である場合には、什器10−nの予防措置が必要であると判別して、什器10−nの清掃メンテナンスを実施すべきことを通知部24−mにて管理者に通知してもよい。
さらに、取得情報データベース221−mに格納されている什器10−nのドアの開閉回数が1日あたり50回以上である場合には、商品の売行きが良いと推測して什器10−nの追加をした方がよいと判別して、什器10−nを追加すべきことを通知部24−mにて管理者に通知してもよい。
また、CPUは、記憶部22−mのアプリケーション層に記憶されている故障分析アプリケーション226−mを実行することにより、什器10−nが故障した際、故障に至るまでに各種ポイントカウンタにてカウントされるポイントの合計数(合計ポイント)や、各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の合計数(アラーム通知合計数)などを求め、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部25−mからネットワークを介してシステムサーバ30に送信する。
さらに、CPUは、管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴や、システムサーバ30にて計算された同一の型番の他の什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントの平均値及びアラーム通知合計数の平均値、各種ポイントカウンタにてカウントされたポイントの合計数(合計ポイント)及び各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の合計数(アラーム通知合計数)などに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率を計算して通知部24−mにて管理者に通知する。
通知部24−mは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や、スピーカなどによって実現され、制御部23−mからの命令に基づいて、所定の画像をLCDを表示したり、所定の音声をスピーカから出力したりして、稼動時間、消費電力量、ドアの開閉回数、ドアの開放時間、温度、振動レベル、湿度、粉塵レベルなどが所定の閾値を超えたことに対するアラームや、什器10−nの交換、修理、及び予防措置などの要否、正常に動いている什器10−nの故障確率などを管理者へ通知する。
ネットワーク通信部25−mは、例えばネットワークを介してシステムサーバ30と通信可能に接続され、制御部23−mにて計算された什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントや、アラーム通知合計数、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番、修理履歴、及び故障履歴、各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の回数などをネットワークを介してシステムサーバ30に送信する。
また、ネットワーク通信部25−mは、システムサーバ30からネットワークを介して送信される合計ポイントの平均値や、アラーム通知合計数の平均値、什器10−nの故障確率、什器10−nの型番などを受信する。
図1に示すシステムサーバ30は、例えばメインフレームやサーバコンピュータなどから構成され、各店舗2−mの店舗サーバ20−mからネットワークを介して送信される什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントや、アラーム通知合計数、故障した什器10−nの型番などに基づいて、什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントやアラーム通知合計数の平均値を型番毎にそれぞれ計算し、什器10−nの型番などとともに、ネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信する。
また、システムサーバ30は、各店舗2−mの店舗サーバ20−mからネットワークを介して送信される什器10−nの型番や、修理履歴、故障履歴、各種アラーム通知の回数などに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率を計算し、什器10−nの型番などとともに、ネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信する。
例えば温度と規定温度との差が3度以上である状態が続いた時間が所定の閾値(本実施形態では10秒)を超えたときになされるアラーム通知の回数が1日あたり5回以上という状態が7日以上続いた同一の型番の什器10−nが100個ある場合において、そのうち70個が3日以内の故障したときには、故障確率を70%と計算し、什器10−nの型番などとともに、ネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信する。
また、通常±2度程度である温度と規定温度との差が非常に大きく乖離して±5度となったときになされるアラーム通知が検知された同一の型番の什器10−nが100個ある場合において、そのうち80個が2日以内の故障したときには、故障確率80%と計算し、什器10−nの型番などとともに、ネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信する。
次に、上記構成を備える什器管理システムの動作について図面を参照して説明する。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、CTCから所定期間(例えば2ミリ秒)毎に送出される割込要求信号を受信して割込要求を受け付けると、所定のメイン処理を実行する。このメイン処理において、CPUは、図5に示すように、まず、各種センサ付きタグ11−n〜16−nとの間で無線通信を行う無線通信処理を実行する(ステップS1)。
次に、CPUは、アラーム通知を行うアラーム通知処理を実行する(ステップS2)。
続いて、CPUは、什器10−nの性能を評価して交換、追加、修理、及び予防措置などの要否を通知する性能評価処理を実行する(ステップS3)。
そして、CPUは、正常に動いている什器10−nの故障確率を通知する故障分析処理を実行する(ステップS4)。
図6は、ステップS1の無線通信処理の詳細を示すフローチャートである。この無線通信処理において、CPUは、図6に示すように、まず、各種センサ付きタグ11−n〜16−nから送信される各種情報を無線通信部21−mにて受信したか否かを判別する(ステップS11)。ここで、各種情報を受信していないと判別した場合には(ステップS11;No)、そのまま無線通信処理を終了する。
これに対して、各種情報を受信したと判別した場合には(ステップS11;Yes)、受信した什器10−nの稼動時間や、消費電力量、ドアの開閉回数、ドアの開放時間、温度、振動レベル、湿度、粉塵レベルなどといった情報とともに、これらの情報を受信した時刻(受信時刻)とを対応付けて取得情報データベース221−mに格納して更新してから(ステップS12)、無線通信処理を終了する。
図7は、ステップS2のアラーム通知処理の詳細を示すフローチャートである。このアラーム通知処理において、CPUは、図7に示すように、まず、取得情報データベース221−mに格納されている各種情報と、これらの情報のそれぞれに対応して予め定められた閾値と、を比較するなどして、アラーム設定データベース223−mに設定されているアラーム通知の規定が満たされたか否かを判別する(ステップS21)。
例えば、ステップS21の処理において、取得情報データベース221−mに格納されている什器10−nの稼動時間と、所定の閾値(本実施形態では5000時間)と、を比較して、什器10−nの稼動時間が5000時間を超えている場合には、アラーム通知の規定が満たされたと判別される。
また、取得情報データベース221−mに格納されている什器10−nのドアの開放時間と、所定の閾値(本実施形態では10秒)と、を比較して、什器10−nのドアの開放時間が10秒を超えている場合には、アラーム通知の規定が満たされたと判別される。
さらに、取得情報データベース221−mに格納されている什器10−n内の温度と管理情報データベース222−mに格納されている規定温度との差と、所定の閾値(本実施形態では5度)と、を比較して、什器10−n内の温度と規定温度との差が5度を超えている場合には、アラーム通知の規定が満たされたと判別される。
加えて、什器10−n内の温度と規定温度との差が3度以上である状態が続いた時間と、所定の閾値(本実施形態では10秒)と、を比較して、什器10−nを開放していない時の温度と規定温度との差が3度以上である状態が続いた時間が10秒を超えている場合には、アラーム通知の規定が満たされたと判別される。
ステップS21の処理にてアラーム通知の規定が満たされていると判別した場合には(ステップS21;Yes)、通知部24−mにて管理者にアラーム通知を行った後(ステップS22)、所定の閾値を超えた情報に対応するポイントカウンタに、この情報に対応して重み付けデータベース224−mに格納されているポイントを加算して更新する(ステップS23)。
例えば、ステップS23の処理において、什器10−nの稼動時間が、所定の閾値(本実施形態では5000時間)を超えたことに対応してアラーム通知が行われた場合には、稼動時間ポイントカウンタに100ポイントが加算されて更新される。
また、什器10−n内の温度と規定温度との差が、所定の閾値(本実施形態では5度)を超えたことに対応してアラーム通知が行われた場合には、温度ポイントカウンタに30ポイントが加算されて更新される。
さらに、什器10−nを開放していない時の温度と規定温度との差が3度以上である状態が続いた時間が所定の閾値(本実施形態では10秒)を超えたことに対応してアラーム通知が行われた場合には、温度ポイントカウンタに15ポイントが加算されて更新される。
加えて、什器10−nを開放していない時の湿度が所定の閾値を超えたことに対応してアラーム通知が行われた場合には、湿度ポイントカウンタに10ポイントが加算されて更新される。
ステップS23の処理を実行した後、CPUは、所定の閾値を超えた情報に対応するアラーム通知カウンタに“1”加算して更新してから(ステップS24)、アラーム通知処理を終了する。
これに対して、ステップS21の処理にてアラーム通知の規定が満たされていないと判別した場合には(ステップS21;No)、そのままアラーム通知処理を終了する。
図8は、ステップS3の性能評価処理の詳細を示すフローチャートである。この性能評価処理において、CPUは、図8に示すように、まず、各種ポイントカウンタにてカウントされるポイントの合計数(合計ポイント)を求め(ステップS31)、その合計ポイントが500ポイント以上であるか否かを判別する(ステップS32)。
ここで、合計ポイントが500ポイント以上であると判別した場合には(ステップS32;Yes)、管理情報データベース222−mに格納されている故障履歴などから特定される過去の故障回数が3回以上であるか否かを判別する(ステップS33)。
ここで、過去の故障回数が3回以上であると判別した場合には(ステップS33;Yes)、什器10−nの交換が必要であるとして、図9(a)に示すように、什器10−nを買い替えるべきことを通知部24−mにて管理者に通知してから(ステップS34)、性能評価処理を終了する。
一方、合計ポイントが500ポイント未満であると判別した場合には(ステップS32;No)、合計ポイントが300ポイント以上であるか否かを判別する(ステップS35)。
ここで、ステップS33の処理にて合計ポイントが500ポイント以上であるが、過去の故障回数が3回未満であると判別した場合や(ステップS33;No)、ステップS35の処理にて合計ポイントが300ポイント以上500ポイント未満であると判別した場合には(ステップS35;Yes)、什器10−nの予防措置が必要であるとして、図9(b)に示すように、什器10−nのメンテナンスを依頼すべきことを通知部24−mにて管理者に通知してから(ステップS36)、性能評価処理を終了する。
他方、合計ポイントが300ポイント未満であると判別した場合には(ステップS35;No)、什器10−nの交換、修理、及び予防措置などをすることなく引き続き稼動させてもよいとして、管理者に何らの通知を行うことなく、そのまま性能評価処理を終了する。
図10は、ステップS4の故障分析処理の詳細を示すフローチャートである。この故障分析処理において、CPUは、図10に示すように、まず、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの故障履歴が更新されたか否かをチェックすることにより、什器10−nが故障しているか否かを判別する(ステップS41)。この故障履歴は、什器10−nが故障した際に管理者により更新される。ここで、什器10−nが故障していないと判別した場合には(ステップS41;No)、ステップS44の処理に進む。
これに対して、什器10−nが故障していると判別した場合には(ステップS41;Yes)、什器10−nが故障に至るまでに各種ポイントカウンタにてカウントされたポイントの合計数(合計ポイント)と、各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の合計数(アラーム通知合計数)と、を求め(ステップS42)、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部25−mからネットワークを介してシステムサーバ30に送信する(ステップS43)。
システムサーバ30では、このようにして各店舗2−mの店舗サーバ20−mからネットワークを介して送信される什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントと、アラーム通知合計数と、の平均値が型番毎にそれぞれ計算され、什器10−nの型番とともに、ネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信される。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、このようにしてシステムサーバ30からネットワークを介して送信される合計ポイントの平均値とアラーム通知合計数の平均値と什器10−nの型番とをネットワーク通信部25−mにて受信したか否かを判別する(ステップS44)。ここで、合計ポイントの平均値とアラーム通知合計数の平均値とを受信していないと判別した場合には(ステップS44;No)、ステップS48の処理に進む。
これに対して、合計ポイントの平均値とアラーム通知合計数の平均値と什器10−nの型番とを受信したと判別した場合には(ステップS44;Yes)、ネットワーク通信部25−mにて受信した什器10−nの型番に対応して管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴などに基づいて、什器10−nが故障しているか否かを判別する(ステップS45)。ここで、什器10−nが故障していると判別した場合には(ステップS45;Yes)、ステップS48の処理に進む。
これに対して、什器10−nが故障しておらず、正常に動いていると判別した場合には(ステップS45;No)、管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴や、ネットワーク通信部25−mにて受信した合計ポイントの平均値及びアラーム通知合計数の平均値、各種ポイントカウンタにてカウントされたポイントの合計数(合計ポイント)及び各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の合計数(アラーム通知合計数)などに基づいて、什器10−nの故障確率を計算して(ステップS46)、通知部24−mにて管理者に通知する(ステップS47)。
また、CPUは、所定の送信タイミングになったか否かを判別する(ステップS48)。ここで、所定の送信タイミングになっていないと判別した場合には(ステップS48;No)、ステップS50の処理に進む。
これに対して、所定の送信タイミングになったと判別した場合には(ステップS48;Yes)、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番、修理履歴、及び故障履歴や、各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の回数などをネットワークを介してシステムサーバ30に送信する(ステップS49)。
システムサーバ30では、このようにして各店舗2−mの店舗サーバ20−mから送信された什器10−nの型番や、修理履歴、故障履歴、各種アラーム通知の回数などに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率が計算され、什器10−nの型番などとともに、ネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信される。
例えば、温度と規定温度との差が3度以上である状態が続いた時間が所定の閾値(本実施形態では10秒)を超えたときになされるアラーム通知の回数が1日あたり5回以上という状態が7日以上続いた同一の型番の什器10−nが100個ある場合において、そのうち70個が3日以内の故障したときには、故障確率が70%と計算され、什器10−nの型番などとともに、ネットワークを介して店舗サーバ20−mに送信される。
また、通常±2度程度である温度と規定温度との差が非常に大きく乖離して±5度となったときになされるアラーム通知が検知された同一の型番の什器10−nが100個ある場合において、そのうち80個が2日以内の故障したときには、故障確率80%が計算され、什器10−nの型番などとともに、ネットワークを介して店舗サーバ20−mに送信される。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、このようにしてシステムサーバ30からネットワークを介して送信される故障確率と什器10−nの型番とをネットワーク通信部25−mにて受信したか否かを判別する(ステップS50)。ここで、故障確率と什器10−nの型番とを受信していないと判別した場合には(ステップS50;No)、そのまま故障分析処理を終了する。
これに対して、故障確率と什器10−nの型番とを受信したと判別した場合には(ステップS50;Yes)、ネットワーク通信部25−mにて受信した什器10−nの型番に対応して管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴などに基づいて、什器10−nが故障しているか否かを判別する(ステップS51)。ここで、什器10−nが故障していると判別した場合には(ステップS51;Yes)、そのまま故障分析処理を終了する。
これに対して、什器10−nが故障しておらず、正常に動いていると判別した場合には(ステップS51;No)、図11(a)及び(b)に示すように、ネットワーク通信部25−mにて受信した故障確率を通知部24−mにて管理者に通知してから(ステップS52)、故障分析処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の什器管理システム1によれば、店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、図7に示すステップS21の処理にて各種センサ付きタグ11−n〜16−nから送信された各種情報と、これらの情報のそれぞれに対応して予め定められた閾値と、を比較するなどして、各種センサ付きタグ11−n〜16−nに内蔵されている各種センサによって取得された什器10−mの稼動時間や、消費電力量、ドアの開閉回数、ドアの開放時間、温度、振動レベル、湿度、粉塵レベルなどの測定値が、これらの情報のそれぞれに対応して予め定められた数値範囲を超えているか否かを判別する。
ステップS21の処理にて各種センサによって取得された測定値が、予め定められた数値範囲を超えていると判別した場合には、アラーム設定データベース223−mに設定されているアラーム通知の規定が満たされたとして、ステップS22の処理にて管理者にアラーム通知を行う。
このような各種センサ付きタグ11−n〜16−nから送信された各種情報に基づくアラーム通知が行われることにより、管理者は、什器10−nの異常を早急に察知して什器10−nの温度の状態を正常に保つなどの対処を行うことができるようになるため、顧客に対するサービスを向上させることができる。また、温度と規定温度との乖離が非常に大きくなっている什器10−nが運用されるなどことにより生じる二酸化炭素(CO2)を削減することができるなど、環境にも配慮することができる。
その後、CPUは、ステップS23及びS24の処理にて所定の閾値を超えた情報、即ち数値範囲を超えた測定値に対応するポイントカウンタにてカウントされるポイント、及びアラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の回数を更新する。
そして、CPUは、図8に示すステップS31の処理にて各種ポイントの合計数(合計ポイント)を算出し、ステップS32の処理にて合計ポイントが500ポイント以上であるか否かを判別する。ここで、ステップS32の処理にて合計ポイントが500ポイント以上である判別したとともに、ステップS33の処理にて過去の故障回数が3回以上であると判別した場合には、ステップS34の処理にて什器10−nを買い替えるべきことを管理者に通知して、什器10−nの交換を管理者に指示する。
これに対して、ステップS32の処理にて合計ポイントが500ポイント未満である判別した場合には、ステップS35の処理にて合計ポイントが300ポイント以上であるか否かを判別する。ここで、ステップS35の処理にて合計ポイントが300ポイント以上であると判別した場合には、ステップS36の処理にて什器10−nのメンテナンスを依頼すべきことを管理者に通知して、所定の予防措置を講じることを管理者に指示する。
このようにすれば、ただ単に購入年月日から5年経過したから買い替える、故障したから買い替えるということではなく、管理者は、什器10−n内部の状況も加味した上で、買い替えるかや、修理をするか、メンテナンスをするかを判断できるようになるため、什器10−nの延命化や有効活用が可能となる。また、無駄な什器10−nなどの資産の購入や、無駄なメンテナンスや修理を行わないなどといった資産の効率的な運用・管理ができるようになるため、会計上の効果も得ることができる。さらに、購入した什器10−nの初期不良をチェックすることもできる。
その後、CPUは、図10に示すステップS41の処理にて管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの故障履歴が更新されたか否かをチェックすることにより、什器10−nが故障しているか否かを判別する。ステップS41の処理にて什器10−nが故障していると判別した場合には、ステップS42の処理にて各種ポイントの合計数(合計ポイント)と、各種アラーム通知の合計数(アラーム通知合計数)と、を算出し、ステップS43の処理にて什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部25−mからネットワークを介してシステムサーバ30に送信する。
システムサーバ30は、各店舗2−mの店舗サーバ20−mからネットワークを介して送信される什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントとアラーム通知合計数とを受信し、合計ポイントとアラーム通知合計数との平均値を型番毎にそれぞれ算出する。そして、システムサーバ30は、これらの合計ポイントの平均値とアラーム通知合計数と平均値とを、什器10−nの型番とともに、ネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信する。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、ステップS44の処理にてシステムサーバ30からネットワークを介して送信される合計ポイントの平均値とアラーム通知合計数の平均値と什器10−nの型番とを受信したと判別した場合、ステップS45の処理にて什器10−nの型番に対応して管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴などに基づいて、什器10−nが故障しているか否かを判別する。
ここで、ステップS45の処理にて什器10−nが故障しておらず、正常に動いていると判別した場合には、ステップS46の処理にて管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴や、ネットワーク通信部25−mにて受信した合計ポイントの平均値及びアラーム通知合計数の平均値、各種ポイントカウンタにてカウントされたポイントの合計数(合計ポイント)及び各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の合計数(アラーム通知合計数)などに基づいて、什器10−nの故障確率を計算し、ステップS47の処理にて管理者に通知する。
また、ステップS48の処理にて所定の送信タイミングになったと判別した場合には、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番、修理履歴、及び故障履歴や、各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の回数などをネットワークを介してシステムサーバ30に送信する。
システムサーバ30は、各店舗2−mの店舗サーバ20−mから送信された各種アラーム通知の回数を受信し、什器10−nの型番や、修理履歴、故障履歴、各種アラーム通知の回数などに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率を計算し、什器10−nの型番などとともに、ネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信する。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、ステップS50の処理にてシステムサーバ30からネットワークを介して送信される故障確率と什器10−nの型番とを受信したと判別した場合、ステップS51の処理にて什器10−nの型番に対応して管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴などに基づいて、什器10−nが故障しているか否かを判別する。
ステップS51の処理にて什器10−nが故障しておらず、正常に動いていると判別した場合には、ステップS52の処理にて故障確率を通知部24−mにて管理者に通知する。
このように、什器10−nが故障する前に、什器10−nの故障確率を管理者に通知することにより、管理者は、什器10−nの故障を事前に予測することが可能になるため、修理やメンテナンスなどといった所定の予防措置を講じるなどの対処を早急に行うことができる。また、管理者は、什器メーカ毎、什器10−nの種類毎に、故障の度合いを知ることができるため、メーカに什器10−nの品質改善を要求することができる。一方、什器メーカの側としても、什器10−nの品質の分析に役立てることにより、早急に品質改善をすることができる。
上述のようにして、什器管理システム1は、什器10−nを適切に管理・運用することができる。
[実施形態2]
次に、実施形態2に係る什器管理システムの構成について、図面を参照して説明する。なお、上記実施形態1と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
什器管理システム3は、図12に示すように、什器10−nと、各店舗2−m内に設置された店舗サーバ40−mと、各店舗2−mを統括する本部などに設置されたシステムサーバ50と、から構成されている。
店舗サーバ40−mは、上記店舗サーバ20−mと同様、ICタグリーダが接続された汎用コンピュータなどによって実現され、図13に示すように、無線通信部21−mと、取得情報データベース221−mなどを記憶する記憶部42−mと、制御部23−mと、通知部24−mと、ネットワーク通信部25−mと、を備えている。
制御部23−mCPUは、取得情報データベース221−mに格納されている各種情報をネットワーク通信部25−mからネットワークを介してシステムサーバ30に順次送信する。
システムサーバ50は、システムサーバ30と同様、メインフレームやサーバコンピュータなどから構成され、図14に示すように、ネットワーク通信部51と、記憶部52と、制御部53と、を備えている。
ネットワーク通信部51は、例えばネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mと通信可能に接続され、各店舗2−mの店舗サーバ20−mからネットワークを介して送信される各種センサ付きタグ11−n〜16−nにて取得された各種情報を受信する。ネットワーク通信部51は、アラーム通知指示、什器交換指示、及びメンテナンス依頼指示などの各種指示や、制御部23−mにて計算された正常に動いている什器10−nの故障確率、什器10−nの型番などを電子メールなどでネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに送信する。
記憶部52は、例えばハードディスクドライブなどから構成され、図15に示すように、取得情報データベース521−mや、管理情報データベース222−m、アラーム設定データベース223−m、重み付けデータベース224−mなどを各店舗2−m毎に記憶するデータベース層と、性能評価アプリケーション525や故障分析アプリケーション526などを記憶するアプリケーション層と、から概略構成されている。
取得情報データベース521−mは、各店舗2−mの店舗サーバ20−mから送信された各種情報を格納するもので、具体的に取得情報データベース521−mには、各種情報をネットワーク通信部51にて受信した時刻(受信時刻)や、稼動時間、消費電力量、ドアの開閉回数、ドアの開放時間、温度、振動レベル、湿度、粉塵レベルなどが対応付けて格納されている。
また、記憶部52には、各種ポイントカウンタや各種アラーム通知カウンタなどが設けられている。各種ポイントカウンタには、稼働時間ポイントカウンタや、消費電力量ポイントカウンタと、温度ポイントカウンタ、振動レベルポイントカウンタ、湿度ポイントカウンタ、粉塵レベルポイントカウンタなどが含まれている。各種アラーム通知カウンタには、稼働時間アラーム通知カウンタや、消費電力量アラーム通知カウンタと、温度アラーム通知カウンタ、振動レベルアラーム通知カウンタ、湿度アラーム通知カウンタ、粉塵レベルアラーム通知カウンタなどが含まれている。
制御部53は、例えばCPUや、ROM、RAM、CTCなどから構成され、CPUは、CTCから割込要求信号が入力される毎に、RAMをワークメモリとして用いて、ROMや記憶部52に記憶されている各種プログラムを実行することにより、システムサーバ50各部の動作を制御して各種処理を行う。
具体的にCPUは、記憶部52のアプリケーション層に記憶されている性能評価アプリケーション525を実行することにより、取得情報データベース521−mに格納されている各種情報や、管理情報データベース222−mに格納されている修理履歴及び故障履歴、記憶部12に設けられた各種ポイントカウンタにてカウントされるポイントなど基づいて、什器10−nの性能を評価して交換、追加、修理、及び予防措置などの要否を判別する。そして、CPUは、この判別結果に基づいて、什器交換指示やメンテナンス依頼指示を、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部51からネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに電子メールなどで送信することにより、管理者に通知する。
また、CPUは、記憶部22−mのアプリケーション層に記憶されている故障分析アプリケーション226−mを実行することにより、新たに什器10−nが故障した際、故障に至るまでに各種ポイントカウンタにてカウントされるポイントの合計数(合計ポイント)や、各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の合計数(アラーム通知合計数)などを求め、これらを加えて、新たに故障した什器10−nと同一の型番の什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントの平均値とアラーム通知合計数の平均値とをそれぞれ計算し直して更新する。
さらに、CPUは、更新後の合計ポイントの平均値及びアラーム通知合計数の平均値や、新たに故障した什器10−nと同一の型番の什器10−nのうち、正常に動いているものの合計ポイント値及びアラーム通知合計数などに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率を計算し直して更新する。そして、CPUは、更新後の正常に動いている什器10−nの故障確率を、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部51からネットワークを介して各店舗2−mの店舗サーバ20−mに電子メールなどで送信することにより、管理者に通知する。
続いて、上記構成を備える什器管理システムの動作について図面を参照して説明する。
システムサーバ50では、制御部53のCPUが、CTCから所定期間(例えば2ミリ秒)毎に送出される割込要求信号を受信して割込要求を受け付けると、所定のメイン処理を実行する。このメイン処理において、CPUは、図16に示すように、まず、各店舗2−mの店舗サーバ20−mとの間でネットワーク通信を行うネットワーク通信処理を実行する(ステップS101)。
次に、CPUは、アラーム通知を行うアラーム通知処理を実行する(ステップS102)。
続いて、CPUは、什器10−nの性能を評価して交換、追加、修理、及び予防措置などの要否を通知する性能評価処理を実行する(ステップS103)。
そして、CPUは、正常に動いている什器10−nの故障確率を通知する故障分析処理を実行する(ステップS104)。
図17は、ステップS101のネットワーク通信処理の詳細を示すフローチャートである。このネットワーク通信処理において、CPUは、図17に示すように、まず、店舗サーバ20−mからネットワークを介して送信される各種情報をネットワーク通信部51にて受信したか否かを判別する(ステップS111)。ここで、各種情報を受信していないと判別した場合には(ステップS111;No)、そのままネットワーク通信処理を終了する。
これに対して、各種情報を受信したと判別した場合には(ステップS111;Yes)、受信した什器10−nの稼動時間や、消費電力量、ドアの開閉回数、ドアの開放時間、温度、振動レベル、湿度、粉塵レベルなどといった情報とともに、これらの情報を受信した時刻(受信時刻)とを対応付けて取得情報データベース521−mに格納して更新してから(ステップS112)、ネットワーク通信処理を終了する。
図18は、ステップS102のアラーム通知処理の詳細を示すフローチャートである。このアラーム通知処理において、CPUは、図18に示すように、まず、取得情報データベース521−mに格納されている各種情報と、これらの情報のそれぞれに対応して予め定められた閾値と、を比較するなどして、アラーム設定データベース223−mに設定されているアラーム通知の規定が満たされたか否かを判別する(ステップS121)。
ここで、アラーム通知の規定が満たされていると判別した場合には(ステップS121;Yes)、アラーム通知指示をネットワーク通信部51からネットワークを介して店舗サーバ20−mに電子メールなどで送信する(ステップS122)。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、システムサーバ50からネットワークを介して送信されたアラーム通知指示を受信したことに応答して、通知部24−mにて管理者にアラーム通知を行う。
システムサーバ50では、ステップS122の処理を実行した後、制御部53のCPUが、所定の閾値を超えた情報に対応するポイントカウンタに、この情報に対応して重み付けデータベース224−mに格納されているポイントを加算して更新するとともに(ステップS123)、所定の閾値を超えた情報に対応するアラーム通知カウンタに“1”加算して更新してから(ステップS124)、アラーム通知処理を終了する。
これに対して、ステップS121の処理にてアラーム通知の規定が満たされていないと判別した場合には(ステップS121;No)、そのままアラーム通知処理を終了する。
図19は、ステップS103の性能評価処理の詳細を示すフローチャートである。この性能評価処理において、CPUは、図19に示すように、まず、各種ポイントカウンタにてカウントされるポイントの合計数(合計ポイント)を求め(ステップS131)、その合計ポイントが500ポイント以上であるか否かを判別する(ステップS132)。
ここで、合計ポイントが500ポイント以上であると判別した場合には(ステップS132;Yes)、管理情報データベース222−mに格納されている故障履歴などから特定される過去の故障回数が3回以上であるか否かを判別する(ステップS133)。
ここで、過去の故障回数が3回以上であると判別した場合には(ステップS133;Yes)、什器10−nの交換が必要であるとして、什器買替指示を、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部51からネットワークを介して店舗サーバ20−mに電子メールなどで送信してから(ステップS134)、性能評価処理を終了する。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、システムサーバ50からネットワークを介して送信された什器買替指示を受信したことに応答して、図9(a)に示すように、什器10−nを買い替えるべきことを通知部24−mにて管理者に通知する。
一方、システムサーバ50で、制御部53のCPUが、合計ポイントが500ポイント未満であると判別した場合には(ステップS132;No)、合計ポイントが300ポイント以上であるか否かを判別する(ステップS135)。
ここで、ステップS133の処理にて合計ポイントが500ポイント以上であるが、過去の故障回数が3回未満であると判別した場合や(ステップS133;No)、ステップS135の処理にて合計ポイントが300ポイント以上500ポイント未満であると判別した場合には(ステップS135;Yes)、什器10−nの予防措置が必要であるとして、メンテナンス依頼指示を、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部51からネットワークを介して店舗サーバ20−mに電子メールなどで送信してから(ステップS136)、性能評価処理を終了する。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、システムサーバ50からネットワークを介して送信されたメンテナンス依頼指示を受信したことに応答して、図9(b)に示すように、什器10−nのメンテナンスを依頼すべきことを通知部24−mにて管理者に通知する。
他方、システムサーバ50で、制御部53のCPUが、合計ポイントが300ポイント未満であると判別した場合には(ステップS135;No)、什器10−nの交換、修理、及び予防措置などをすることなく引き続き稼動させてもよいとして、店舗サーバ20−mに何らの指示を行うことなく、そのまま性能評価処理を終了する。
図20は、ステップS104の故障分析処理の詳細を示すフローチャートである。この故障分析処理において、CPUは、図20に示すように、まず、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの故障履歴が更新されたか否かをチェックすることにより、新たに故障した什器10−nがあるか否かを判別する(ステップS141)。この故障履歴は、什器10−nが故障した際に管理者により更新される。ここで、新たに故障した什器10−nがないと判別した場合には(ステップS141;No)、ステップS146の処理に進む。
これに対して、新たに故障した什器10−nがあると判別した場合には(ステップS141;Yes)、この什器10−nが故障に至るまでに各種ポイントカウンタにてカウントされたポイントの合計数(合計ポイント)と、各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の合計数(アラーム通知合計数)と、を求める(ステップS142)。
次に、CPUは、ステップS142の処理にて求めた合計ポイントとアラーム通知合計数とを加えて、新たに故障した什器10−nと同一の型番の什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントの平均値とアラーム通知合計数の平均値とをそれぞれ計算し直して更新する(ステップS143)。
続いて、CPUは、ステップS143の処理にて更新した合計ポイントの平均値及びアラーム通知合計数の平均値、新たに故障した什器10−nと同一の型番の什器10−nのうち、正常に動いているものの合計ポイント値及びアラーム通知合計数などに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率を計算し直して更新する(ステップS144)。
そして、CPUは、ステップS144の処理にて更新した什器10−nの故障確率を、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部51からネットワークを介して店舗サーバ20−mに電子メールなどで送信する(ステップS145)。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、システムサーバ50からネットワークを介して送信された什器10−nの故障確率をネットワーク通信部25−mにて受信し、通知部24−mにて管理者に通知する。
また、システムサーバ50では、制御部53のCPUが、所定の計算タイミングになったか否かを判別する(ステップS146)。ここで、所定の計算タイミングになっていないと判別した場合には(ステップS146;No)、そのまま故障分析処理を終了する。
これに対して、所定の計算タイミングになったと判別した場合には(ステップS146;Yes)、管理情報データベース222−mに格納されている什器10−nの型番、修理履歴、及び故障履歴や、各種アラーム通知カウンタにてカウントされるアラーム通知の回数などに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率を計算する(ステップS147)。
そして、CPUは、ステップS147の処理にて更新した什器10−nの故障確率を、什器10−nの型番などとともに、ネットワーク通信部51からネットワークを介して店舗サーバ20−mに電子メールなどで送信してから(ステップS148)、故障分析処理を終了する。
店舗サーバ20−mでは、制御部23−mのCPUが、システムサーバ50からネットワークを介して送信された什器10−nの故障確率をネットワーク通信部25−mにて受信し、図11(a)及び(b)に示すように、通知部24−mにて管理者に通知する。
以上説明したように、本実施形態の什器管理システム3においても、上記実施形態1の什器管理システム1と同様に、各種センサ付きタグ11−n〜16−nから送信された各種情報に基づくアラーム通知が行われることにより、管理者は、什器10−nの異常を早急に察知して什器10−nの温度の状態を正常に保つなどの対処を行うことができるようになるため、顧客に対するサービスを向上させることができる。また、温度と規定温度との乖離が非常に大きくなっている什器10−nが運用されるなどことにより生じる二酸化炭素(CO2)を削減することができるなど、環境にも配慮することができる。
また、ただ単に購入年月日から5年経過したから買い替える、故障したから買い替えるということではなく、管理者は、什器10−n内部の状況も加味した上で、買い替えるかや、修理をするか、メンテナンスをするかを判断できるようになるため、什器10−nの延命化や有効活用が可能となる。また、無駄な什器10−nなどの資産の購入や、無駄なメンテナンスや修理を行わないなどといった資産の効率的な運用・管理ができるようになるため、会計上の効果も得ることができる。さらに、購入した什器10−nの初期不良をチェックすることもできる。
さらに、什器10−nが故障する前に、什器10−nの故障確率を管理者に通知することにより、管理者は、什器10−nの故障を事前に予測することが可能になるため、修理やメンテナンスなどといった所定の予防措置を講じるなどの対処を早急に行うことができる。また、管理者は、什器メーカ毎、什器10−nの種類毎に、故障の度合いを知ることができるため、メーカに什器10−nの品質改善を要求することができる。一方、什器メーカの側としても、什器10−nの品質の分析に役立てることにより、早急に品質改善をすることができる。
上述のようにして、什器管理システム3は、上記実施形態1の什器管理システム1と同様に、什器10−nを適切に管理・運用することができる。
なお、本発明は、上記実施形態1及び2に限定されず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記実施形態1及び2の変形態様について、説明する。
上記実施形態1では、各種アラーム通知を行う機能は、店舗サーバ20−mにて制御部23−mのCPUが、上記実施形態2では、システムサーバ50にて制御部53のCPUが、上位アプリケーションを実行するなどして実現されるものとして説明し、たが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種センサ付きタグ11−n〜16−nにそのような機能を持たせるようにしてもよい。
例えば、各種センサ付きタグ11−n〜16−nは、各種センサにて取得された電流や、温度、開放時間、振動レベル、湿度、粉塵レベルなどが、それぞれ対応して予め規定された閾値を超えた場合に、各種アラーム通知の実行命令を店舗サーバ20−mや店舗サーバ40−mに送信するようにすればよい。ただし、この場合には、各センサにて取得される情報単体での閾値判別しかできないため、他のセンサにて取得された情報と関連させて閾値判別を行う部分や、各種仕様情報などと関連付けて閾値判別を行う部分などは、制御部23−mのCPUや制御部53のCPUが、上位アプリケーションを実行することなどにより実現されるようにすればよい。
また、各種センサ付きタグ11−n〜16−nに、LCDなどによって実現される表示部や、ブザー部、LED(Light Emitting Diode)部などを設けるようにして、LED部にてLEDを発光させたり、ブザー部にてブザーを鳴らしたり、表示部に所定の画像を表示させたりして、各種アラーム通知を行うようにしてもよい。
上記実施形態1及び2において、稼動時間、消費電力量、ドアの開閉回数、ドアの開放時間、温度、振動レベル、湿度、粉塵レベルなどが所定の閾値を超えたことに対するアラーム通知や、什器10−nの交換、修理、及び予防措置などの要否の通知、正常に動いている什器10−nの故障確率の通知などは、通知部24−mにて、通常什器10−mを使用している店舗2−mなどの管理者に対してのみ行われるものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの通知の実行命令を、ネットワーク通信部25−mからネットワークやシステムサーバ30、50などを介して、什器10−nを製造したメーカのサーバや、保守部門のサーバにも送信されるようにして、これらのサーバにて上記通知が行われるようにしてもよい。
上記実施形態1では、店舗サーバ20−mにおいて、制御部23−mのCPUが、所定の措置として、什器10−nの交換や、追加、修理やメンテナンスなどの予防措置を講じることの指示が管理者に対してなされるものとして説明した。また、上記実施形態2では、システムサーバ50において、制御部53のCPUが、什器買替指示やメンテナンス依頼指示などをネットワーク通信部51からネットワークを介して店舗サーバ40−mに電子メールなどで送信することにより、店舗サーバ40−mにおいて、所定の措置として、什器10−nの交換や、追加、修理やメンテナンスなどの予防措置を講じることの指示が管理者に対してなされるものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の措置は、警告、交換、買い替え、保守、メンテナンス、改善もしくは、什器10−nの一部または全体の改修などを管理者やメンテナンス会社等へ通知することであれば、任意であり、いずれであってもよい。
上記実施形態1及び2では、例えば各種センサ付きタグ11−n〜16−nにて取得された各種情報が所定の閾値を超えた場合などに、それぞれ図7に示すステップS22及び図18に示すステップS122の処理にて管理者にアラーム通知が行われ、合計ポイントが500ポイント以上であり、且つ過去の故障回数が3回以上である場合には、それぞれ図8に示すステップS34及び図19に示すステップS134の処理にて管理者に什器を買い替えるべきことの通知が、合計ポイントが500ポイント以上であるが、過去の故障回数が3回未満である場合や、合計ポイントが300ポイント以上であるが、500ポイント未満である場合には、それぞれステップS36及びステップS136の処理にて管理者にメンテナンスを依頼すべきことの通知が行われるものとして説明した。
しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば各種センサ付きタグ11−n〜16−nにて取得された各種情報が所定の閾値を超えた場合などに、管理者に什器を買い替えるべきことの通知や、メンテナンスを依頼すべきことの通知が行われるようにし、合計ポイントが所定の数値範囲を超えた場合には、管理者にアラーム通知が行われるようにしてもよい。また、各種センサ付きタグ11−n〜16−nにて取得された各種情報が所定の閾値を超えた場合や、合計ポイントが所定の数値範囲を超えた場合などには、管理者にアラーム通知と、管理者に什器を買い替えるべきことの通知又はメンテナンスを依頼すべきことの通知と、の双方が行われるようにしてもよい。さらに、各種センサ付きタグ11−n〜16−nにて取得された各種情報が所定の閾値を超え、且つ合計ポイントが所定の数値範囲を超えた場合などに、管理者にアラーム通知と、管理者に什器を買い替えるべきことの通知又はメンテナンスを依頼すべきことの通知と、のいずれか一方又は双方が行われるようにしてもよい。
上記実施形態1では、店舗サーバ20−mにおいて制御部23−mのCPUが、上記実施形態2では、システムサーバ50において制御部53が、それぞれ什器10−nと同一の型番の他の什器10−nが故障に至るまでの合計ポイントの平均値及びアラーム通知合計数の平均値の双方と、修理履歴及び故障履歴などとに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率を計算するものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、合計ポイントの平均値及びアラーム通知合計数の平均値のいずれか一方と、修理履歴及び故障履歴などとに基づいて、正常に動いている什器10−nの故障確率を計算するようにしてもよい。
上記実施形態1において、制御部23−mのCPUが実行するプログラムや、性能評価アプリケーション225−m、故障分析アプリケーション226−mは、予めROMや記憶部22−mなどに記憶されているものとして説明した。また、上記実施形態2では、制御部53のCPUが実行するプログラムや、性能評価アプリケーション525、故障分析アプリケーション526は、予めROMや記憶部522などに記憶されているものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、上述の処理を実行させるためのプログラムや、性能評価アプリケーション225−m、525、故障分析アプリケーション226−m、526を、既存のフレームワークや、汎用コンピュータなどに適用することで、上記実施形態1に係る管理サーバ20−mや上記実施形態2に係るシステムサーバ50として機能させてもよい。
このようなプログラムや、性能評価アプリケーション225−m、故障分析アプリケーション226−mの提供方法は任意であり、例えばコンピュータが読取可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM等)に格納して配布してもよいし、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムや、性能評価アプリケーション225−m、525、故障分析アプリケーション226−m、526を格納しておき、これをダウンロードさせることにより提供してもよい。
また、上記処理をOS(Operating System)と性能評価アプリケーション225−m、525、及び故障分析アプリケーション226−m、526との分担、又はOSと性能評価アプリケーション225−m、525、及び故障分析アプリケーション226−m、526との協働によって実行する場合には、性能評価アプリケーション225−m、525、故障分析アプリケーション226−m、526のみを記録媒体やストレージに格納してもよい。
さらに、搬送波にプログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に上記プログラムや、性能評価アプリケーション225−m、525、故障分析アプリケーション226−m、526を掲示し、ネットワークを介してプログラムや、性能評価アプリケーション225−m、525、故障分析アプリケーション226−m、526を配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記処理を実行できるように構成してもよい。