JP4770143B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ダイオード、MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、バイポーラトランジスタ等の高耐圧の半導体装置に関し、特に、その耐圧構造に関する。
高耐圧が要求される縦型半導体装置では、半導体チップの周辺部での漏れ電流を抑えながら安定的に耐圧を確保するために、通常、特別な耐圧構造が半導体チップの周辺に設けられる。その一つとしてフィールドプレート構造があり、例えば、特許文献1に開示されている。半導体チップの周辺に絶縁膜を介してフィールドプレート電極が設置されると、その電位の影響で半導体チップ内の電位分布が平準化され、電界集中が回避される。特許文献1では、半導体チップのフィールドプレート電極の活性領域側では絶縁膜(例えば、酸化膜)を薄くし、ウェル部分の電界緩和をする一方、フィールドプレート電極の末端側(半導体チップの端部側)では厚い絶縁膜とし、高耐圧の分担を可能としている。このように、フィールドプレート電極下の絶縁膜厚を変えることで、効果的に電界集中を回避して高耐圧を得る技術が知られている。
しかし、耐圧が高くなるに従って、フィールドプレート電極の末端側での分担も大きくなるので、絶縁膜を充分に厚くする必要がある。このとき、活性領域側の薄い絶縁膜部分との間で段差が生じるが、この段差が大きくなると電位分布が歪曲し、この電位分布の湾曲の影響がフィールドプレート電極下の半導体領域に及ぶようになると、耐圧低下を招くことになる。そのため、この絶縁膜の段数を増やして段差を小さくすることで、緩やかに電位が変わるようにしている。
このように、絶縁膜を階段状した場合の半導体チップの断面構造とアバランシェ降伏について具体的に説明する。
図13および図14は、絶縁膜を階段状とした場合の従来の半導体装置の構成図であり、図13は要部平面図、図14は図13のA−A線で切断した要部断面図である。
図15は、図13および図14の従来の半導体装置に500Vの電圧を印加した場合の電界強度分布をシミュレーションで求めた模式図である。
図16は、図13および図14の従来の半導体装置の耐圧構造にのみ550Vの電圧を印加し、アバランシェ降伏時の電子−正孔発生箇所をシミュレーションで求めた模式図である。このとき活性領域を耐圧構造から切り離し、活性領域にはアバランシェ電圧が印加されないようにする。
この従来の半導体装置は500V耐圧のMOSFETであり、膜厚が3段階に変わる絶縁膜上にフィールドプレート電極55を形成し、このフィールドプレート電極55と図示しないソース電極を接続した場合である。
図13および図14において、n半導体基板51の第1主面の表面層にpウェル領域52を形成し、このpウェル領域52の表面層に図示しないn+ ソース領域を形成し、n+ ソース領域とn半導体基板51に挟まれたpウェル領域52上に図示しないゲート絶縁膜を介して図示しないゲート電極を形成し、pウェル領域52と離してn半導体領域51の表面層にp+ チャネルストッパ領域53を形成し、図示しないn+ ソース領域上とpウェル領域52上にソース電極52aを形成する。pウェル領域52とp+ チャネルストッパ領域53に挟まれたn半導体基板51上とpウェル領域52の一部上とp+ チャネルストッパ領域53の一部上にpウェル領域52側から順に0.3μm厚の第1絶縁膜54a、0.95μm厚の第2絶縁膜54b、3.35μm厚の第3絶縁膜54cを形成する。第1、第2、第3絶縁膜54a、54b、54c上にフィールドプレート電極55を形成し、このフィールドプレート電極55とソース電極52aを接続する(フィールドプレート電極55とソース電極52aは同時に形成する)。このフィールプレート電極55と対向し、p+ チャネルストッパ領域53と接するチャネルストッパ電極56を第3絶縁膜54c上に形成する。一方、n半導体基板51の第2主面の表面層にn+ ドレイン領域57を形成し、このn+ ドレイン領域57上にドレイン電極58を形成する。こうしてMOSFETの半導体チップ200が完成する。
このMOSFETの耐圧構造の幅Tは160μmであり、フィールドプレート電極の長さNは100μmである。また前記の第1、第2絶縁膜54a、54bの幅はそれぞれ30μmであり、第3絶縁膜54cの幅は100μmであり、第3絶縁膜54c上のフィールドプレート電極の末端(第4箇所d)までの長さは40μmである。
図15において、セルが形成される活性領域側のpウェル領域端(第1箇所a)、第1絶縁膜と第2絶縁膜の境界の段差(第2箇所b)、第2絶縁膜と第3絶縁膜の境界の段差(第3箇所c)、フィールドプレート電極の末端(第4箇所d)の4箇所の付近の電界強度分布61、62、63、64の拡がりと高さは、前記のように第1、第2、第3絶縁膜4a、4b、4cの厚さをそれぞれ0.3μm、0.95μmおよび3.34μmと順に厚くして最適化することで、ほぼ同じになり、その電界強度のピークはE0となる。
図16において、電子−正孔発生箇所65、66、67、68はこの4箇所(a、b、c、d)の狭い領域に広がっており、その領域の大きさは4箇所ともほぼ同じである。また、図示しないが単位時間、単位体積あたりの電子−正孔発生数もこの4箇所(a、b、c、d)でほぼ同じである。
特開2003−204065号公報 5頁 段落〔0013〕、〔0014〕
しかし、半導体装置の低コスト化を図るために、耐圧構造の占有面積(耐圧構造の幅)を小さくすると、前記の各箇所の電界強度が高くなり、耐圧の確保が困難になる。一方、各箇所の電界強度を弱めようとして、絶縁膜の段差の数を増すと製造プロセスが複雑になり製造コストが増大する。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、絶縁膜の段差の数を増すことなく、活性領域側のpウェル領域端、絶縁膜の段差、フィールドプレート電極の末端の各箇所の電界強度を共に低減し、耐圧構造の占有面積を低減した低コストで高耐圧の半導体装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、第1導電型の半導体基板の第1主面の表面層に選択的に形成される第2導電型の第1領域と、該第1領域の外周を取り囲み該第1領域の上から前記半導体基板の第1主面上にかけて形成される絶縁膜と、前記第1領域と接続し該第1領域から前記絶縁膜上に延びるように選択的に形成される金属膜とを有する半導体装置において、前記絶縁膜の厚さを、前記第1領域側で薄く、前記金属膜の外端側で厚くし、かつ前記金属膜の外全体の平面形状が櫛の歯状である構成とする。また、前記絶縁膜の薄い箇所と厚い箇所の境界の段差の平面形状が櫛の歯状であるとよい。
また、前記櫛の歯状の先端の角部と根本の角部の平面形状が円弧状であるとよい。
また、前記半導体装置が第2主面の表面層に前記金属電極と異なる金属電極が形成された縦型の半導体装置であるとよい。
また、第1導電型の半導体基板の第1主面の表面層に選択的に形成される第2導電型の第1領域と、該第1領域の外周を取り囲み該第1領域の上から前記半導体基板の第1主面上にかけて形成される絶縁膜と、前記第1領域と接続し該第1領域から前記絶縁膜上に延びるように選択的に形成される金属膜とを有する半導体装置において、前記絶縁膜の厚さを、前記第1領域側で薄く、前記金属膜の外端側で厚くし、かつ前記金属膜の外周端角部の平面形状が櫛の歯状であるとよい。
また、前記金属膜はフィールドプレート電極である。
この発明によると、半導体チップの周辺に段差のある絶縁膜を介して設けられたフィールドプレート電極の末端を、外周に向かって櫛の歯状とすることで、電界集中箇所を分散させて、電界強度を低減することができる。
また、フィールドプレート電極下の絶縁膜の段差を外周に向かって櫛の歯状とすることで、電界集中箇所を分散させて、段数を増大させることなく、活性領域側のpウェル領域端、絶縁膜の段差、フィールドプレート電極末端の各箇所の電界強度を低減することができる。
また、前記フィールドプレート電極または絶縁膜の櫛の歯状の先端と根本の平面形状を丸めることで、さらに電界強度の低減を図ることができる。
その結果、耐圧構造の占有面積を低減した低コストで高耐圧の半導体装置を提供することができる。
発明を実施する最良の形態について実施例に基づいて説明する。その中で、pまたはnを冠記した領域では、それぞれ正孔、電子が多数キャリアであり、さらに上付きの+が付随するものは比較的高いキャリア濃度であることを示している。また、本例では第1導電型をn型に、第2導電型をp型に規定しているが、これが逆の場合であっても実施形態は同様である。
図1〜図3は、この発明の第1実施例の半導体装置の構成図であり、図1は要部平面図、図2は図1のA−A線で切断した要部断面図、図3は図1のB−B線で切断した要部断面図である。この半導体装置は500V耐圧のMOSFETの場合である。尚、この耐圧構造は、IGBT、バイポーラトランジスタおよびpnダイオードなどにも当然適用できる。
図4は、図1〜図3の半導体装置に500Vの電圧を印加した場合の耐圧構造の電界強度分布をシミュレーションで求めた模式図である。
図5は、図1〜図3の半導体装置の耐圧構造部でのアバランシェ降伏時の電子−正孔発生箇所をシミュレーションで求めた模式図である。これは、耐圧構造部に550V電圧を印加してアバランシェ降伏を発生させた場合である。
図1〜図3において、n半導体基板1の第1主面の表面層にpウェル領域2を形成し、このpウェル領域2の表面層に図示しないn+ ソース領域を形成し、n+ ソース領域とn半導体基板1に挟まれたpウェル領域2上に図示しないゲート絶縁膜を介して図示しないゲート電極を形成し、pウェル領域2と離してn半導体領域1の表面層にp+ チャネルストッパ領域3を形成し、図示しないn+ ソース領域上とpウェル領域2上にソース電極2aを形成する。pウェル領域2とp+ チャネルストッパ領域3に挟まれたn半導体基板1上とpウェル領域2の一部上とp+ チャネルストッパ領域3の一部上にpウェル領域2側から順に厚くなる0.15μm厚の第1絶縁膜4a、0.8μm厚の第2絶縁膜4b、3.3μm厚の第3絶縁膜4cを形成する。この第1、第2、第3絶縁膜4a、4b、4cは例えば酸化膜などである。この第1、第2絶縁膜4a、4bの幅を25μm程度(従来構造は30μm程度)にし、第3絶縁膜4cの幅を90μm程度とする。また、第3絶縁膜4c上のフィールドプレート電極5の末端の櫛の歯状の先端8までの長さを30μmとする(従来構造は40μm)。第1、第2、第3絶縁膜4a、4b、4c上にフィールドプレート電極5を形成し、このフィールドプレート電極5の電位をソース電極2aの電位に固定するために、フィールドプレート電極5とソース電極2aを接続する(フィールドプレート電極5とソース電極2aは同時に形成する)。このフィールプレート電極5と対向し、p+ チャネルストッパ領域3と接するチャネルストッパ電極6を第3絶縁膜4c上に形成する。このp+ チャネルストッパ領域3とその上に形成するチャネルストッパ電極6は、漏れ電流を抑える働きがあり、これらを形成することで、信頼性の高い耐圧構造とすることができる。
一方、n半導体基板1の第2主面の表面層にn+ ドレイン領域70を形成し、このn+ ドレイン領域70上にドレイン電極80を形成する。このようにしてMOSFETの半導体チップ100が完成する。
前記のフィールドプレート電極5の末端(第4箇所d)を図1のように櫛の歯状部7にして、歯の幅eを1μm、間隔fを1μmで、歯の長さgを1.5μmとする。この歯の長さgを長くすると、電界強度分布が櫛の歯状部7の先端8と根本9にピークが割れてできて電界強度分布の広がり効果が弱まる。一方、短くすると、先端8と根本9の距離が短くなり、電界強度分布の広がりが小さくなり、電界強度が高くなる。
また、このMOSFETの耐圧構造の幅L(pウェル領域2端から第3絶縁膜4c端までの距離)は160μmであり、従来の耐圧構造の幅Tより20μm短くなっている。また、フィールドプレート電極の長さM(第1絶縁膜4a端からフィールドプレート電極5の末端までの距離)は80μmであり、従来のフィールドプレート電極の長さNよりも20μm短くなっている。
また、この耐圧構造は必ずしも半導体チップ100の外周部全体を取り囲んでいる必要は無く、例えば電位分布が不規則になりやすい半導体チップ100の角部などに局所的に用いても良い。
図4において、第1、第2、第3、第4箇所a、b、c、dでの電界強度分布は11、12、13、14である。フィールドプレート電極の末端(第4箇所d)での電界強度分布14を櫛の歯状部が形成された領域(歯の先端8と根本9の間)で広げることで、セルが形成される活性領域側のpウェル領域端(第1箇所a)、第1絶縁膜と第2絶縁膜の境界の段差(第2箇所b)、第2絶縁膜と第3絶縁膜の境界の段差(第3箇所c)、フィールドプレート電極の末端(第4箇所d)の各箇所の電界強度E1を低減できて、耐圧構造の占有面積を縮小した場合でも、耐圧構造での耐圧を確保することができる。これは、フィールドプレート電極の末端(第4箇所d)に追随するように等電位面が大きく歪曲するので、フィールドプレート電極の末端(第4箇所d)を櫛の歯状部7にして電極5の境界の方向を外周に向かう方向にすることで、等電位面が外周に向かう方向にも湾曲するため、櫛の歯状部5領域で電界強度分布が広がる。この電界強度分布の広がりにより、電界強度E1が低減され、電界集中が抑制されるからである。このフィールドプレート電極の末端(第4箇所d)での電界強度の低減分を、活性領域側のpウェル領域端、絶縁膜の段差にも均等に分けることで、各箇所(第1、第2、第3、第4箇所)の電界強度をそれぞれ低減させることができる。
図5において、フィールドプレート電極の末端(第4箇所d)の櫛の歯状部で、アバランシェ降伏時の電子−正孔発生箇所が広がっている。
前記の結果、絶縁膜の段数を増加させずに、耐圧構造の占有面積(耐圧構造の幅)を低減できて、低コストで高耐圧の半導体装置を形成することができる。
勿論、活性領域を耐圧構造の面積が低減した分増加させると半導体チップ100の大きさを変えずに、電流容量を大きくすることができる。
尚、前記の図4の電界強度分布11と図5の電子−正孔発生箇所15の位置を第1箇所aとして描いたが、実際はa付近のpウェル領域2とn半導体基板1のpn接合の曲率部である。
図6〜図9は、この発明の第2実施例の半導体装置の構成図であり、図6は要部平面図、図7は図6のA−A線で切断した要部断面図、図8は図6のB−B線で切断した要部断面図、図9は図6のC−C線で切断した要部断面図である。
図10は、図6〜図9の半導体装置に500Vの電圧を印加した場合の耐圧構造の電界強度分布をシミュレーションで求めた模式図である。
図11は、図6〜図9の半導体装置の耐圧構造部でのアバランシェ降伏時の電子−正孔発生箇所をシミュレーションで求めた模式図である。これは、耐圧構造部に580V電圧を印加してアバランシェ降伏を発生させた場合である。
図6〜図9において、第1実施例と異なるのは、第2、第3絶縁膜4b、4cの厚さを薄くし、第2絶縁膜4bと第3絶縁膜4cの境界の段差(第3箇所c)を櫛の歯状部21とした点である。この第1、第2、第3絶縁膜4a、4b、4cの厚さをそれぞれ0.15μm、0.7μm、3.1μmにして、櫛の歯状部の幅を1μm、間隔を1μmで、歯の長さを0.2μmにして、最適化を図った。この櫛の歯状部の長さがフィールドプレート電極の末端(第4箇所d)の櫛の歯状部の長さ(1.5μm)に対して、0.2μmと小さいのは、第2絶縁膜4bの厚みが第3絶縁膜4cの厚みに対して大幅に薄いからである。
第2絶縁膜4bと第3絶縁膜4cの境界の段差(第3箇所c)での電界強度分布が広がることで、各箇所(第1、第2、第3、第4箇所)の電界強度E2(図10)を第1実施例より低減できる。その結果、第1実施例より耐圧を高くすることができる。一方、第1実施例と同一耐圧とした場合、第1実施例より耐圧構造の占有面積を低減することができて、さらに低コストで高耐圧の半導体装置を製造することができる。
尚、図6では第1絶縁膜4aと第2絶縁膜4bの境界の段差(第2箇所b)は直線状にしたが、櫛の歯状にしても構わない。しかし、第1絶縁膜4aの厚さが薄いため、第1絶縁膜4a内で耐圧を受け持つ分が小さく、大部分がn半導体基板1で担うために、櫛の歯状にすることでの電界強度の緩和効果は小さい。また、活性領域を耐圧構造の面積が低減した分増加させると半導体チップ1の大きさを変えずに、電流容量を大きくすることができる。
このように、絶縁膜の段差の平面形状を櫛の歯状部とすることで、第1実施例より、耐圧構造の占有面積を縮小できる。
図10において、フィールドプレート電極の末端の櫛の歯状部と共に、第2絶縁膜と第3絶縁膜の境界の段差の櫛の歯状部でも電界強度分布を広げることで、活性領域側のpウェル領域端(第1箇所a)、絶縁膜の段差(第2、第3箇所b、c)、フィールドプレート電極末端(第4箇所d)の各箇所の電界強度を低減できる。
図11において、第2絶縁膜4bと第3絶縁膜4cの境界の櫛の歯状の段差にもアバランシェ降伏時の電子−正孔発生箇所が広がっている。
尚、本実施例では、絶縁膜の段差(第3箇所c)の櫛の歯状の凹凸の周期とフィールドプレート電極の末端(第4箇所d)の櫛の歯状の凹凸の周期が完全に一致しているが、凹凸を互いに反対になるようにしてもよい。また、互いの周期をずらしても構わない。これは、フィールドプレート電極の末端(第4箇所d)と第2、第3絶縁膜の境界の段差(第3箇所c)との距離、およびこの段差(第3箇所c)と第1、第2絶縁膜の段差(第2箇所b)との距離がそれぞれ大きくなるように離して(25μm〜30μm程度)、第1、第2、第3絶縁膜4a、4b、4cを形成しているため、電界強度分布31〜34が互いに影響しないで独立しているためである。
また、絶縁膜の膜厚は3段で構成しているが、その段数を制限するものではなく、段差位置をずらす箇所についてもその数や位置は任意である。しかし、段数を多くすることは、その製造工程が増えることであるから、特に高耐圧品においてはコストが高くなるため、段数を最適化する必要があり、500V耐圧クラスでは3段程度が最適である。
また、これらを適用した耐圧構造は必ずしも半導体チップ100の外周部全体を取り囲んでいる必要は無く、例えば電位分布が不規則になりやすい半導体チップ100の角部などに局所的に用いても良い。
図12は、この発明の第3実施例の半導体装置の要部平面図である。第1実施例との違いはフィールドプレート電極の末端(第4箇所d)の櫛の歯状の先端8と根本9の平面形状に丸みを付けた点である。このように丸みを付けることで、電界強度を低減することができる。尚、図示しないが、図12の第2、第3絶縁膜4a、4bの境界の櫛の歯状の段差の平面形状にも丸みを付けて、各絶縁膜4a、4b、4cの厚みを最適化することで、第2実施例よりさらに各箇所の電界強度を低減することができる。
この発明の第1実施例の半導体装置の要部平面図 図1のA−A線で切断した要部断面図 図1のB−B線で切断した要部断面図 図1〜図3の半導体装置に500Vの電圧を印加した場合の耐圧構造の電界強度分布をシミュレーションで求めた模式図 図1〜図3の半導体装置の耐圧構造部でのアバランシェ降伏時の電子−正孔発生箇所をシミュレーションで求めた模式図 この発明の第2実施例の半導体装置の要部平面図 図6のA−A線で切断した要部断面図 図6のB−B線で切断した要部断面図 図6のC−C線で切断した要部断面図 図6〜図9の半導体装置に500Vの電圧を印加した場合の耐圧構造の電界強度分布をシミュレーションで求めた模式図 図6〜図9の半導体装置の耐圧構造部でのアバランシェ降伏時の電子−正孔発生箇所をシミュレーションで求めた模式図 この発明の第3実施例の半導体装置の要部平面図 絶縁膜を階段状にした場合の従来の半導体装置の要部平面図 図13のA−A線で切断した要部断面図 図13および図14の従来の半導体装置に500Vの電圧を印加した場合の電界強度分布をシミュレーションで求めた模式図 図13および図14の従来の半導体装置の耐圧構造にのみ550Vの電圧を印加し、アバランシェ降伏時の電子−正孔発生箇所をシミュレーションで求めた模式図
符号の説明
1 n半導体基板
2 pウェル領域
2a ソース電極
3 p+ チャネルストッパ領域
4 絶縁膜
4a 第1絶縁膜
4b 第2絶縁膜
4c 第3絶縁膜
5 フィールドプレート電極
6 チャネルストッパ電極
7、21 櫛の歯状部
8、22 歯の先端
9、23 歯の根本
10、24 歯の側壁
11、12、13、14、31、32、33、34 電界強度分布
15、16、17、18、35、36、37、38 電子−正孔発生箇所
70 n+ ドレイン領域
80 ドレイン電極
a 第1箇所
b 第2箇所
c 第3箇所
d 第4箇所
e 歯の幅
f 歯の間隔
g 歯の長さ
L 耐圧構造の幅
M フィールドプレート電極の長さ
E0、E1 E2 電界強度(ピーク)

Claims (6)

  1. 第1導電型の半導体基板の第1主面の表面層に選択的に形成される第2導電型の第1領域と、該第1領域の外周を取り囲み該第1領域の上から前記半導体基板の第1主面上にかけて形成される絶縁膜と、前記第1領域と接続し該第1領域から前記絶縁膜上に延びるように選択的に形成される金属膜とを有する半導体装置において、前記絶縁膜の厚さを、前記第1領域側で薄く、前記金属膜の外端側で厚くし、かつ前記金属膜の外全体の平面形状が櫛の歯状であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁膜の薄い箇所と厚い箇所の境界の段差の平面形状が櫛の歯状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記櫛の歯状の先端の角部と根本の角部の平面形状が円弧状であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体装置が第2主面の表面層に前記金属電極と異なる金属電極が形成された縦型の半導体装置であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体基板の第1主面の表面層に選択的に形成される第2導電型の第1領域と、該第1領域の外周を取り囲み該第1領域の上から前記半導体基板の第1主面上にかけて形成される絶縁膜と、前記第1領域と接続し該第1領域から前記絶縁膜上に延びるように選択的に形成される金属膜とを有する半導体装置において、前記絶縁膜の厚さを、前記第1領域側で薄く、前記金属膜の外端側で厚くし、かつ前記金属膜の外周端角部の平面形状が櫛の歯状であることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記金属膜がフィールドプレート電極であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置。
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