JP4769991B2 - 防湿性包装用材料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防湿性包装用材料に関し、更に詳しくは、包装用容器を構成する紙基材の表面に、特定のコ−ト剤による塗布膜等を形成して防湿層を設けることにより、その透湿度を著しく低下させ、更に、その包装用材料の製造時、その包装用材料を使用した包装用容器の製函時、あるいは、その包装用容器等の使用時等において、機械的ないし化学的損傷を受けにくく、また、包装用材料等の巻き取り時における耐ブロッキング性、折り曲げ性等を向上させ、更にまた、ラベル等を構成する接着剤層等との接着性に優れ、ラベル等の添付を容易にし、更にまた、使用済包装用容器等のリサイクル使用に際し、その離解性等に優れた防湿性包装用材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の物品を充填包装するために、種々の形態からなる包装用容器が開発され、提案されているが、それらの一つとして、紙基材をベ−ス素材とした種々の形態からなる紙製容器がある。
一般に、上記の紙製容器は、板紙、段ボ−ル紙等の紙基材をベ−ス素材とすることから、水蒸気等の透過が極めて容易であり、このため、例えば、水蒸気等を著しく嫌う菓子類等の食品、粉末洗剤等を充填包装する紙製容器においては、それらの内容物を保護するために、水蒸気等の透過を防止しなければならないものである。
而して、上記の水蒸気等の透過を防止するために、例えば、ベ−ス素材としての紙基材の表面に、撥水性に富むワックス組成物をコ−ティングしてワックス層を形成する方法、あるいは、紙基材の表面に、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系樹脂フィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデン系樹脂フィルム等をラミネ−トして樹脂被膜を形成する方法等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしなが、上記のワックス層を形成する方法においては、単にワックス組成物を1層コ−ティングしても、透湿度を十分に低く抑制することは困難であり、透湿度を十分に抑制するためには、ワックス組成物を多数回塗り重ねなくてはならず、その工程を著しく煩雑にし、かつ、コスト高になるという問題点があるものである。
また、一般に、ワックス組成物は、板紙等の紙基材との親和性に欠けることから、紙基材の表面に、ワックス組成物をコ−ティングしてワックス層を形成しても、紙基材の表面に、ワックス層を密に接着させることは極めて困難であり、その結果、紙基材の表面に、ワックス層を長期間にわたり保持させること、更には、これにより、安定的に透湿度を低く抑制すること等は極めて困難であるという問題点がある。
更に、上記のワックス層を形成する方法においては、紙製容器の製函時に、ワックス層の存在が、接着剤等との接着性を阻害する場合があり、このために、パタ−ンコ−ト等によりワックス層を形成しなければならず、そのコ−ティング工程、製函加工等を著しく煩雑にするという問題点もある。
次に、上記の樹脂被膜を形成する方法においては、紙基材と樹脂被膜との密接着性が強固であるために、防湿性の機能を十分に発揮することができるという利点を有するが、その製造コストが著しく高価になるという問題点があり、そのために、より低コストで、いかに紙基材の透湿度を低く抑制することができるかということが課題となっているものである。
また、上記の樹脂被膜を形成する方法においては、使用後に紙製容器を回収し、紙基材と樹脂被膜とを分離して、古紙あるいは樹脂として再使用することが試みられているが、上記のように紙基材と樹脂被膜とは、強固に密接着していることから、その両者を分離、回収し、それらを再使用することは実質的に不可能に近いものである。
例えば、回収後、紙製容器をアルカリ水溶液中等に浸漬し、紙基材と樹脂被膜とを分離することも試みられているが、両者が、水中で十分に離解せず、それらを分離して古紙あるいは樹脂として再使用することは極めて困難である。
このために、使用済の紙製容器は、通常、焼却処理や埋め立て処理等により廃棄処理がなされているが、資源のリサイクルの点からも、また、環境汚染の点からも、問題点があるものであり、更には、廃棄処理に伴う費用分担等を誰が負担するのかという問題点もあるものである。
そこで本発明は、透湿度を著しく低下させ、かつ、その機械的ないし化学的損傷を受けにくく、また、耐ブロッキング性、折り曲げ性等にも優れ、更に、ラベル等の添付を容易にし、更にまた、使用済包装用容器等のリサイクル使用に際し、その離解性等に優れ、なおまた、低コストで製造し得る防湿性包装用材料を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々検討の結果、紙製容器を構成する板紙あるいは段ボ−ル紙等の紙基材の表面に、合成樹脂をビヒクルの主成分とする合成樹脂系エマルジョンに対しワックスをビヒクルの主成分とするワックス系エマルジョンを、前者の固形分100重量部に対し後者の固形分1〜100重量部の割合で配合してなる水性エマルジョンからなるコ−ト剤による防湿層を設け、更に、該防湿層の上に、合成樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物によるオ−バ−コ−ト層を設けて防湿性包装用材料を製造し、而して、該防湿性包装用材料を使用し、まず、それから紙製容器を構成するブランク板を製造し、次いで、該ブランク板を製函して紙製容器を製造し、しかる後、該紙製容器内に、菓子類等の食品あるいは粉末洗剤等を充填包装したところ、該紙製容器は、極めて防湿性に優れ、菓子類等の食品あるいは粉末洗剤等の内容物は、吸湿等によりその品質等が劣化することを防止することができ、その流通、貯蔵等を通して、極めて良好に包装製品を取り扱うことができることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】
すなわち、本発明は、紙基材の表面に、合成樹脂をビヒクルの主成分とする合成樹脂系エマルジョンに対しワックスをビヒクルの主成分とするワックス系エマルジョンを、前者の固形分100重量部に対し後者の固形分1〜100重量部の割合で配合してなる水性エマルジョンからなるコ−ト剤による防湿層を設け、更に、該防湿層の上に、合成樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物によるオ−バ−コ−ト層を設けたことを特徴とする防湿性包装用材料に関するものである。
【0006】
而して、上記のような本発明によれば、上記の本発明にかかる防湿層等により、板紙あるいは段ボ−ル紙等の紙基材の防湿性を著しく向上させることができ、その結果、紙製容器内に食品あるいは粉末洗剤等の内容物を充填包装しても、吸湿等によりその品質等が劣化することを防止することができ、その流通、貯蔵等を通して極めて安定な包装製品を製造し得ることができるものである。
また、本発明においては、本発明にかかる防湿層およびオ−バ−コ−ト層等により、包装材料自体の強度を著しく向上させることができ、これにより、包装材料の製造時、紙製容器の製函時およびその包装製品の流通、貯蔵時等において機械的損傷等を受けにくく、更に、包装材料の巻き取り時の耐ブロッキング性、折り曲げ性等を著しく向上させることができるものである。
更に、本発明においては、本発明にかかる防湿層の形成を特定の組成の水性エマルジョンからなるコ−ト剤を塗布することにより、多数回塗布を行うことなく、極めて良好な低い透湿度を達成することができるものであり、しかも、低コストにて所期の透湿度以下に保持し得るものである。
また、本発明においては、本発明にかかる防湿性包装用材料を使用した紙製容器は、使用後、包装用材料の再使用に際し、紙基材と防湿層等とを容易に水に離解させることができ、包装用材料のリサイクル性に優れているものである。
しかも、本発明においては、上記の防湿層の上に、オ−バ−コ−ト層を設けることにより、例えば、その表面にラベル等を貼着する場合に、ラベル等を構成している粘着剤ないし接着剤との接着適性に優れているという利点を有するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について以下に図面等を用いて更に詳しく説明する。
まず、本発明にかかる防湿性包装用材料についてその層構成等を図面を用いて説明すると、図1は、本発明にかかる防湿性包装用材料についてその層構成を示す概略的断面図でありる。
すなわち、本発明にかかる防湿性包装用材料1は、図1に示すように、紙基材2の表面に、合成樹脂をビヒクルの主成分とする合成樹脂系エマルジョンに対しワックスをビヒクルの主成分とするワックス系エマルジョンを、前者の固形分100重量部に対し後者の固形分1〜100重量部の割合で配合してなる水性エマルジョンからなるコ−ト剤による防湿層3を設け、更に、該防湿層3の上に、合成樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物によるオ−バ−コ−ト層4を設けた構成からなるものである。
【0008】
上記において、水性エマルジョンとしては、合成樹脂とワックスとが水に乳化、分散されている乳濁液をいう。
而して、本発明においては、上記のような水性エマルジョンを使用することにより、2度塗り以下の重ね塗り、通常は、1度塗りにより、紙基材の透湿度を大きく低減させることができる防湿層を形成し得るものである。
なお、本発明において、有機溶媒等を用いた油性エマジョンを使用すると、塗布時等において、有機溶剤等の乾燥、揮散等による作業環境上の問題点を生じることから好ましくないものである。
【0009】
ところで、本発明において、水性エマルジョンからなるコ−ト剤としては、合成樹脂をビヒクルの主成分とする合成樹脂系エマルジョンに対しワックスをビヒクルの主成分とするワックス系エマルジョンを、前者の固形分100重量部に対し後者の固形分1〜100重量部の割合で配合してなる水性エマルジョンからなるコ−ト剤を使用するものである。
上記において、合成樹脂系エマルジョンとしては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系エマルジョン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体系エマルジョン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体系エマルジョン、ポリ酢酸ビニル系エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体系エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(スチレン−ブタジエンラバ−系エマルジョン)、メチルメタクリレ−ト−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックス、ポリ塩化ビニル系樹脂エマルジョン、ポリ塩化ビニリデン系樹脂エマルジョン、その他等のビニル樹脂系エマルジョンを使用することができる。
更に、本発明において、合成樹脂系エマルジョンとしては、ビニル系樹脂を、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、その他等の不飽和カルボン酸によって変性したエマルジョンを使用することができる。
なお、本発明においては、上記のような合成樹脂系エマルジョンの中でも、特に、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体系エマルジョン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体系エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリ塩化ビニリデン系樹脂エマルジョン等を使用することが好ましいものである。
また、本発明において、上記のような合成樹脂系エマルジョンにおいて、それを形成するポリマ−としては、防湿性、耐ブロッキング性、耐機械的損傷性、折り曲げ性、易離解性、その他等の作用効果を奏するために、ガラス転移点が、−20℃〜50℃位の範囲のものを使用することが好ましいものである。
【0010】
次に、本発明において、ワックス系エマルジョンとしては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、低融点ポリエチレンワックス、低融点ポリプロピレンワックス、脂肪酸エステルワックス、樹脂酸ワックス、石油樹脂ワックス、合成樹脂ワックス、その他等の各種のワックスをビヒクルの主成分とするワックス系エマルジョンを使用することができる。
なお、本発明においては、特に、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、あるいは、低融点ポリエチレンワックス等からなるワックス系エマルジョンを使用することが好ましいものである。
【0011】
次に、本発明において、水性エマルジョンからなるコ−ト剤には、例えば、防湿性向上、耐ブロッキング性向上、耐機械的損傷性向上等のために、架橋剤を添加することができる。
上記の架橋剤としては、例えば、メラミン、トリメチロ−ルメラミン、ヘキサメチロ−ルメラミン、尿素、ジメチロ−ル尿素、ジメチロ−ル・エチレン尿素等のアミノプラスト系樹脂、ポリエチレングリコ−ルジグリシジルエ−テル等の水溶性エポキシ化合物、酢酸マクネシウム、酢酸亜鉛、酢酸アルミニウム、塩化マグネシウム、水酸化マクネシウム、酸化マクネシウム等の多価金属化合物等を使用することができる。
なお、本発明においては、特に、トリメチロ−ルメラミン、ヘキサメチロ−ルメラミン、ポリエチレングリコ−ルジグリシジルエ−テル等を使用することが好ましい。
【0012】
次にまた、本発明において、水性エマルジョンからなるコ−ト剤において、合成樹脂系エマルジョン、ワックス系エマルジョン、架橋剤等の配合割合としては、まず、合成樹脂系エマルジョンとワックス系エマルジョンとは、前述のように、合成樹脂系エマルジョンの固形分100重量部に対しワックス系エマルジョンの固形分1〜100重量部の配合割合、更に、好ましくは、2〜70重量部の配合割合で混合することが望ましいものである。
上記において、ワックス系エマルジョンの固形分の量が1重量部未満であると、合成樹脂系エマルジョンの被膜形成性が強くなり過ぎ、離解性等が低下することから好ましくないものであり、また、ワックス系エマルジョンの固形分の量が100重量部を越えると、合成樹脂系エマルジョンの被膜形成性が弱く、特に、機械的衝撃や折り曲げ等に対して被膜が損傷し易くなることから好ましくないものである。
次に、本発明において、架橋剤の配合割合としては、合成樹脂系エマルジョンの固形分100重量部に対し架橋剤固形分0.5〜10重量部位の配合割合、好ましくは、1〜8重量部位の配合割合で混合することが望ましいものである。
上記において、架橋剤固形分が0.5重量部未満の場合には、紙基材の表面に形成される防湿層の耐機械的損傷性、耐ブロッキング性等が低下する傾向にあることから望ましくなく、また、架橋剤固形分が10重量部を越える場合には、防湿層の強度が強すぎて、離解性が低下し、包装材料のリサイル使用の点において不都合を生じるので望ましくないものである。
【0013】
次にまた、本発明において、水性エマルジョンからなるコ−ト剤においては、合成樹脂系エマルジョン、ワックス系エマルジョン、架橋剤等の他に、更に、必要に応じて、例えば、消泡剤、プロッキング防止剤、離型剤、撥水剤、滑剤、充填剤、安定剤、紫外線吸収剤、顔料等の色素、その他等の添加剤を任意に添加することができ、また、防湿層等を構成する被膜の乾燥性等を向上させる目的で、アルコ−ル系溶剤、その他の有機溶剤等を添加することもできる。
なお、本発明においては、コ−ト剤を構成する水性エマルジョンとしては、種々の市販品があり、それらを使用することができる。
具体的には、例えば、カルボキシル変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本合成ゴム株式会社製、商品名、XSBRラテックス0695)、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体系エマルジョン(新中村化学株式会社製、商品名、HT−9000−2K2)、ポリ塩化ビニリデン系エマルジョン(東亜合成株式会社製、商品名、アロンD−3071)等を使用することができる。
【0014】
次に、本発明において、オ−バ−コ−ト層を構成する合成樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物としては、例えば、前述の合成樹脂系エマルジョン組成物を同様に使用することができる。
なお、本発明において、ビニル系樹脂等合成樹脂をビヒクルの主成分とする有機溶剤系の溶液型の樹脂組成物を使用すると、前述と同様に、コ−ティング後、有機溶剤等を乾燥、揮散させることから、作業環境上において好ましくないものである。
【0015】
また、本発明において、紙基材としては、各種の紙製容器を形成することができる板紙、段ボ−ル紙、その他等の紙基材を使用することができる。
【0016】
次に、本発明において、水性エマルジョンからなるコ−ト剤、あるいは、合成樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物をコ−ティングする方法としては、例えば、バ−コ−タ−、ロ−ルコ−タ−、エア−ナイフコ−タ−、ロッドコ−タ−、グラビアコ−タ−、マイヤ−ロット、ブレ−ドコ−タ−、リバ−スコ−タ−、その他等を用いてコ−ティングすることができる。
上記において、防湿層、オ−バ−コ−ト層等は、紙基材の片面のみならずその両面にも形成することができるものである。
また、上記において、コ−ティング後、必要に応じて、加熱処理、エ−ジング処理、その他等の処理を任意に行うことができ、これにより、例えば、防湿層、あるいは、オ−バ−コ−ト層等を構成する樹脂被膜の架橋反応等を遂行させることができるものである。
なお、上記において、水性エマルジョンからなるコ−ト剤のコ−ト量としては、透湿度の設定値、使用するコ−ト剤の種類、濃度等にもよるが、通常、乾燥固形分として、2〜20g/m2 位が好ましいものである。
また、上記において、合成樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物のコ−ト量としては、上記と同様に、透湿度の設定値、使用するコ−ト剤の種類、濃度等にもよるが、通常、乾燥固形分として、0.5〜5g/m2 位が好ましいものである。
而して、本発明において、水性エマルジョンからなるコ−ト剤のコ−ト量を上記のように、乾燥固形分として、2〜20g/m2 位に調製することにより、これによって得られる防湿性包装材料を製函して製造する紙製容器において、内容物を湿気等から十分に保護することができ、また、十分な機械的強度等を確保することがてきるものである。
なお、ここで、透湿度とは、JIS Z 0208で定義される値をいうものである。
【0017】
次に、本発明においては、図示しないが、上記のようにして製造した本発明にかかる防湿性包装用材料を使用し、これから通常の方法で紙製容器を構成する折り罫、糊しろ部分等を設けたブランク板を製造し、次いで、該ブランク板を使用し、これを製函して、種々の形態からなる紙製容器を製造することができるものである。
而して、上記で製造した紙製容器は、極めて防湿性等に優れ、菓子類、その他等の各種の食品、粉末洗剤、その他等の種々の物品を充填包装することができ、その内容物を湿気等から保護することができるものである。
なお、本発明において、紙製容器において、防湿層、オ−バ−コ−ト層等は、紙製容器の内面、あるいは、外面、または、その両面に設けることができるものであり、更に、防湿層、オ−バ−コ−ト層等を設けた後、更に、その上に、他の紙基材等を積層することもできるものである。
而して、本発明において、紙製容器の内面に、防湿層、オ−バ−コ−ト層等を設ける場合には、紙製容器の外面に、所望の印刷模様層等を形成する時に、その印刷適性等を問題にする必要はなく、また、防湿層、オ−バ−コ−ト層等を構成する樹脂被膜の耐光性、耐ブロッキング性等を問題することなく、コ−ト剤を構成する材料等を広範囲に選択して使用することができるものである。
他方、本発明において、紙製容器の外面に、防湿層、オ−バ−コ−ト層等を設ける場合には、紙製容器内に充填包装した内容物を湿気等から保護するばかりではなく、紙性容器自体を湿気等から保護し、その紙製容器の吸湿による強度低下等を防止し得るものである。
【0018】
【実施例】
次に本発明において実施例を挙げて更に具体的に本発明を説明する。
実施例1
原紙として、坪量600g/m2 のカ−トン紙を使用し、その一方の面に、スチレン−ブタジエン共重合体系エマルジョン50重量部と、マイクロクリスタリンワックスを固形分で50重量%含有するポリアクリル酸エステル系エマルジョン5重量部とを含む水性エマルジョンからなるコ−ト剤を調製し、そのコ−ト剤をグラビアロ−ルコ−ト法で乾燥時の塗布量が10g/m2 になるようにコ−ティングし、次いで、120℃で2分間加熱乾燥して、防湿層を形成した。
次に、上記で防湿層を形成した後、該防湿層の上に、ポリアクリル酸エステル系エマルジョン(アクリル系樹脂固形分:40重量%)を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ト法で乾燥時の塗布量が2g/m2 になるようにコ−ティングし、次いで、120℃で2分間加熱乾燥して、オ−バ−コ−ト層を形成して、本発明にかかる防湿性包装用材料を製造した。
次に、上記で製造した防湿性包装用材料を使用し、これから粉末洗剤用紙箱を構成するブランク板を製造し、次いで、これを製函して粉末洗剤用紙箱を製造し、しかる後、粉末洗剤を充填包装して包装製品を製造した。
上記の包装製品を構成すに紙箱は、防湿性に優れ、流通・貯蔵等において、粉末洗剤が湿気等により影響を受けることはなかった。
また、包装製品として、流通、貯蔵時等において、良好に取り扱うことができた。
【0019】
実施例2
原紙として、坪量600g/m2 のカ−トン紙を使用し、その一方の面に、スチレン−ブタジエン共重合体系エマルジョン50重量部と、マイクロクリスタリンワックスを固形分で50重量%含有するポリアクリル酸エステル系エマルジョン5重量部と、ポリグリシジルエ−テル系架橋剤1重量部とを含む水性エマルジョンからなるコ−ト剤を調製し、そのコ−ト剤をグラビアロ−ルコ−ト法で乾燥時の塗布量が12g/m2 になるようにコ−ティングし、次いで、120℃で2分間加熱乾燥して、防湿層を形成した。
次に、上記で防湿層を形成した後、該防湿層の上に、スチレン−ブタジエン共重合体系エマルジョン(樹脂固形分:30重量%)を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ト法で乾燥時の塗布量が1g/m2 になるようにコ−ティングし、次いで、120℃で2分間加熱乾燥して、オ−バ−コ−ト層を形成して、本発明にかかる防湿性包装用材料を製造した。
次に、上記で製造した防湿性包装用材料を使用し、これから粉末洗剤用紙箱を構成するブランク板を製造し、次いで、これを製函して粉末洗剤用紙箱を製造し、しかる後、粉末洗剤を充填包装して包装製品を製造した。
上記の包装製品を構成すに紙箱は、防湿性に優れ、流通・貯蔵等において、粉末洗剤が湿気等により影響を受けることはなかった。
また、包装製品として、流通、貯蔵時等において、良好に取り扱うことができた。
【0020】
実施例3
原紙として、坪量600g/m2 のカ−トン紙を使用し、その両面に、スチレン−ブタジエン共重合体系エマルジョン45重量部と、マイクロクリスタリンワックスを固形分で50重量%含有するポリアクリル酸エステル系エマルジョン5重量部とを含む水性エマルジョンからなるコ−ト剤を調製し、そのコ−ト剤をグラビアロ−ルコ−ト法で乾燥時の塗布量が8g/m2 になるようにコ−ティングし、次いで、120℃で2分間加熱乾燥して、防湿層を形成した。
次に、上記で防湿層を形成した後、該防湿層の上に、スチレン−ブタジエン共重合体系エマルジョン(樹脂固形分:30重量%)を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ト法で乾燥時の塗布量が0.5g/m2 になるようにコ−ティングし、次いで、120℃で2分間加熱乾燥して、オ−バ−コ−ト層を形成して、本発明にかかる防湿性包装用材料を製造した。
次に、上記で製造した防湿性包装用材料を使用し、これから粉末洗剤用紙箱を構成するブランク板を製造し、次いで、これを製函して粉末洗剤用紙箱を製造し、しかる後、粉末洗剤を充填包装して包装製品を製造した。
上記の包装製品を構成すに紙箱は、防湿性に優れ、流通・貯蔵等において、粉末洗剤が湿気等により影響を受けることはなかった。
また、包装製品として、流通、貯蔵時等において、良好に取り扱うことができた。
【0021】
比較例1
原紙として、坪量600g/m2 のカ−トン紙を使用し、その一方の面に、厚さ20μmのポリエチレンフィルムを2液硬化型ポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤層(膜厚2.0g/m2 、乾燥状態)を介して積層して、防湿性包装用材料を製造した。
次に、上記で製造した防湿性包装用材料を使用し、これから粉末洗剤用紙箱を構成するブランク板を製造し、次いで、これを製函して粉末洗剤用紙箱を製造し、しかる後、粉末洗剤を充填包装して包装製品を製造した。
上記の包装製品を構成すに紙箱は、防湿性に劣り、流通・貯蔵等において、粉末洗剤が湿気等により影響を受け、固まる等の現象が生じた。
【0022】
比較例2
原紙として、坪量600g/m2 のカ−トン紙を使用し、その両面に、厚さ20μmのポリエチレンフィルムを2液硬化型ポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤層(膜厚2.0g/m2 、乾燥状態)を介して積層して、防湿性包装用材料を製造した。
次に、上記で製造した防湿性包装用材料を使用し、これから粉末洗剤用紙箱を構成するブランク板を製造し、次いで、これを製函して粉末洗剤用紙箱を製造し、しかる後、粉末洗剤を充填包装して包装製品を製造した。
上記の包装製品を構成すに紙箱は、防湿性に劣り、流通・貯蔵等において、粉末洗剤が湿気等により影響を受け、固まる等の現象が生じた。
【0023】
実験例
上記の実施例1〜3、および、比較例1〜2で製造した防湿性包装用材料について、(1).防湿性、(2).耐ブロッキング性、(3).折り曲げ性、(4).のり付け性、および、(5).印刷適性を測定して評価した。
(1).防湿性の測定
これは、JIS Z 0208に準拠し、試験片の塗工面を高温側にして、40℃、90%RHの条件下で透湿度を測定して、評価した。
なお、透湿度の単位は、g/m2 ・24hrである。
(2).耐ブロッキング性の測定
これは、5cm角に裁断した試験片2枚を、塗工面同士を重ね合わせ、荷重10kgを載せた状態で40℃、90%RHの雰囲気下で24時間放置した。
その後、室温で徐徐に放冷し、試験片を剥がしたときの状態を目視により観察し、次の4段階で評価した。
◎:ブロッキングなし
○:剥がすときに少し音はするが、ブロッキングなし
△:一部にブロッキングあり
×:全面にわたりブロッキングあり
(3).折り曲げ性の測定
これは、試験片の塗工面を外側にし、180度折り曲げ、曲げた部分のひび割れや亀裂の有無を目視により観察し、次の4段階で評価した。
◎:変化なし
○:ほとんど変化なし
△:一部にクラックあり
×:折り曲げ部全域にわたりひびや亀裂が発生
(4).のり付け性の測定
試験片25mm幅に裁断し、塗工面と非塗工面とを、ポリ酢酸ビニル系エマルジョン型接着剤(固形分濃度50%)で長さ25mmのり付けし、荷重2kgを5秒間かけ、23℃、60%RH雰囲気下で1日放置した。
その後、試験片を剥がし、その表面の状態を目視により観察して、次の4段階で評価した。
◎:100%原紙が破壊
○:51〜99%原紙が破壊
△:1〜50%原紙が破壊
×:全面に原紙の破壊なし
(5).印刷適性の測定
これは、試験片の塗工面に茶色インキ(サカタインキ株式会社製、商品名、ZPR−83 DF220)をRIテスタ−で印刷し、インキのにじみ、鮮明度を目視により観察し、次の3段階で評価した。
○:にじみがなく鮮明
△:わずかににじみがあるが、ほぼ鮮明
×:にじみが大きく、0.5mmのライン幅が1mm以上となり、不鮮明
上記の測定結果について、下記の表1に示す。
【0024】
(表1)
【0025】
上記の表1に示す結果より明らかなように、実施例1〜3にかかるものは、比較例1〜2のものと比較して、防湿性、耐ブロッキング性、折り曲げ性、および、のり付け性等において、いずれも優れているものであり、また、印刷適性については、同等であった。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、紙製容器を構成する板紙あるいは段ボ−ル紙等の表面に、合成樹脂をビヒクルの主成分とする合成樹脂系エマルジョンに対しワックスをビヒクルの主成分とするワックス系エマルジョンを、前者の固形分100重量部に対し後者の固形分1〜100重量部の割合で配合してなる水性エマルジョンからなるコ−ト剤による防湿層を設け、更に、該防湿層の上に、合成樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物によるオ−バ−コ−ト層を設けて防湿性包装用材料を製造し、而して、該防湿性包装用材料を使用し、まず、それから紙製容器を構成するブランク板を製造し、次いで、該ブランク板を製函して紙製容器を製造し、更に、該紙製容器内に、菓子類等の食品あるいは粉末洗剤等を充填包装して、該紙製容器は、極めて防湿性に優れ、菓子類等の食品あるいは粉末洗剤等の内容物は、吸湿等によりその品質等が劣化することを防止することができ、その流通、貯蔵等を通して、極めて良好な包装製品を取り扱うことができたというものである。
すなわち、本発明は、紙製容器を構成する板紙あるいは段ボ−ル紙等の紙基材の防湿性を著しく向上させることができ、その結果、菓子類等の食品あるいは粉末洗剤等の内容物を充填包装しても、吸湿等によりその品質等が劣化することを防止することができ、その流通、貯蔵等を通して極めて安定な包装製品を製造し得ることができるものである。
また、本発明においては、包装用材料自体の強度を著しく向上させることができ、これにより、包装用材料の製造時、紙製容器の製函時およびその包装製品の流通、貯蔵時等において機械的損傷等を受けにくく、更に、包装用材料の巻き取り時の耐ブロッキング性、折り曲げ性等を著しく向上させることができるものである。
更に、本発明においては、本発明にかかる防湿層の形成を特定の組成の水性エマルジョンからなるコ−ト剤を塗布することにより、多数回塗布を行うことなく、低い透湿度を達成することができるものであり、低コストで所期の透湿度以下に保持し得るものである。
また、本発明においては、紙製容器を使用後、包装用材料の再使用に際し、紙基材と防湿層等とを容易に水に離解させることができ、包装用材料のリサイクル性に優れているものである。
しかも、本発明においては、その表面にラベル等を貼着する場合に、ラベル等を構成している粘着剤ないし接着剤との接着適性に優れているという利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる防湿性包装用材料についてその層構成を示す概略的断面図である。
【符号の説明】
1 防湿性包装用材料
2 紙基材
3 防湿層
4 オ−バ−コ−ト層
Claims (3)
- 紙基材の表面に、スチレン−ブタジエン共重合体系エマルジョンからなる合成樹脂をビヒクルの主成分とする合成樹脂系エマルジョンに対し、パラフィンワックス系エマルジョンまたは低融点ポリエチレンワックス系エマルジョンからなるワックスをビヒクルの主成分とするワックス系エマルジョンを、前者の固形分100重量部に対し後者の固形分1〜100重量部の割合で配合してなる水性エマルジョンからなるコ−ト剤による防湿層を設け、
更に、該防湿層の上に、スチレン−ブタジエン共重合体系エマルジョンからなる合成樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物によるオ−バ−コ−ト層を設けたことを特徴とする防湿性包装用材料。 - 紙基材が、板紙または段ボ−ル紙からなることを特徴とする上記の請求項1に記載する防湿性包装用材料。
- 防湿層が、包装用容器を構成する内面側および/または外面側に形成されていることを特徴とする上記の請求項1又は請求項2に記載する防湿性包装用材料。
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