JPH02234997A - 防滑性組成物及び防滑性段ボールシート - Google Patents
防滑性組成物及び防滑性段ボールシートInfo
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- JPH02234997A JPH02234997A JP5366289A JP5366289A JPH02234997A JP H02234997 A JPH02234997 A JP H02234997A JP 5366289 A JP5366289 A JP 5366289A JP 5366289 A JP5366289 A JP 5366289A JP H02234997 A JPH02234997 A JP H02234997A
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Landscapes
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- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は防滑性及び耐プロツキング性を有する防滑性組
成物及び防滑性段ボールシ」トに関する。
成物及び防滑性段ボールシ」トに関する。
[従来の技術]
パレットに積まれた箱、或いは袋の荷くずれを防ぐため
に、滑り防止剤を箱、或いは袋に塗工することが従来行
なわれている。軟質の樹脂或いはゴムを塗工し、そのタ
ック性で滑りを防止する方法と、無機粒子をバインダー
と共に塗工する方法が知られている。
に、滑り防止剤を箱、或いは袋に塗工することが従来行
なわれている。軟質の樹脂或いはゴムを塗工し、そのタ
ック性で滑りを防止する方法と、無機粒子をバインダー
と共に塗工する方法が知られている。
具体的には、(1)軟質の樹脂、ゴムの溶液又は分散液
を塗布・乾燥する方法、(2)上記に加えて、軟質の合
成樹脂から成る発泡性中空粒子を混合し、塗布・乾燥す
る方法、(3)凹凸の大きな無機粒子をバインダーと共
に塗布・乾燥する方法である。
を塗布・乾燥する方法、(2)上記に加えて、軟質の合
成樹脂から成る発泡性中空粒子を混合し、塗布・乾燥す
る方法、(3)凹凸の大きな無機粒子をバインダーと共
に塗布・乾燥する方法である。
(1)の例としては特開昭48−60090号公報に、
アタクチックボ+1プロピレン又はエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体を段ボール箱に塗工する方法が開示されてい
る。(2)の例としては、実開昭57−29323号公
報に紙又はシートに発泡性塗料を成層した滑り止め紙が
開示され、更に特開昭60−21419号公報にはバイ
ンダー中に熱可塑性樹脂の中空球体を分散して塗布・乾
燥し、その中空球体の弾性効果により、著しく滑り防止
効果を上げる技術が開示されている。
アタクチックボ+1プロピレン又はエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体を段ボール箱に塗工する方法が開示されてい
る。(2)の例としては、実開昭57−29323号公
報に紙又はシートに発泡性塗料を成層した滑り止め紙が
開示され、更に特開昭60−21419号公報にはバイ
ンダー中に熱可塑性樹脂の中空球体を分散して塗布・乾
燥し、その中空球体の弾性効果により、著しく滑り防止
効果を上げる技術が開示されている。
従来の方法では、製凶又は製袋後に塗布・乾燥すること
が通例であったが、原紙への印刷工程、或いは抄紙工程
などの容器成形(製凶、製袋の工程を総称して容器成形
と称する)前の段階で塗工できれば、工程の簡略化とエ
ネルギー資源の節約ができることになる。
が通例であったが、原紙への印刷工程、或いは抄紙工程
などの容器成形(製凶、製袋の工程を総称して容器成形
と称する)前の段階で塗工できれば、工程の簡略化とエ
ネルギー資源の節約ができることになる。
しかしながら、容器成形前の原紙の段階で塗工すると、
(1) 、(2)の方法では製由、製袋の時、或いは段
ボール貼合の時に熱を受けた塗工物が粘着性となり、ロ
ール或いはベルトなどに付着するトラブルを生じる。ま
た特に(2)の方法においては、軟質ポリマーの中空粒
子が著しく発泡し、印刷の美粧性を損うという欠点があ
る。
(1) 、(2)の方法では製由、製袋の時、或いは段
ボール貼合の時に熱を受けた塗工物が粘着性となり、ロ
ール或いはベルトなどに付着するトラブルを生じる。ま
た特に(2)の方法においては、軟質ポリマーの中空粒
子が著しく発泡し、印刷の美粧性を損うという欠点があ
る。
また、必ずしも後工程で熱がかからない場合でも、例え
ば袋用のクラフト紙に粘着性のある樹脂を塗工したもの
の巻取は、ブロッキングを起こし易い。(3)の方法で
は軟質のバインダーを用いれば、上記と同様の欠点があ
り、硬質の(比較的軟化点が高い)樹脂をバインダーと
して用い、無機粒子の凹凸の効果で滑り防止をする場合
は、粘着物の付着の問題はなくなるが、粒子により後工
程のロールを傷つけたり、粒子がはがれ落ちたりする問
題がある。バインダーにタック性がない場合、滑りを防
止するためには凹凸のある粒子を多量に必要とするので
、印刷の美粧性を損なう点も問題となる。
ば袋用のクラフト紙に粘着性のある樹脂を塗工したもの
の巻取は、ブロッキングを起こし易い。(3)の方法で
は軟質のバインダーを用いれば、上記と同様の欠点があ
り、硬質の(比較的軟化点が高い)樹脂をバインダーと
して用い、無機粒子の凹凸の効果で滑り防止をする場合
は、粘着物の付着の問題はなくなるが、粒子により後工
程のロールを傷つけたり、粒子がはがれ落ちたりする問
題がある。バインダーにタック性がない場合、滑りを防
止するためには凹凸のある粒子を多量に必要とするので
、印刷の美粧性を損なう点も問題となる。
従って、巻取にした時にブロッキングせず、後工程で熱
による粘着物の付着の心配がなく、粒子がはがれ落ちた
り、ロールを傷つけたりすることがなく、更には印刷の
美粧性を損うことのない滑り防止特性を有する防滑性組
成物及び容器用シトの開発が望まれていた。
による粘着物の付着の心配がなく、粒子がはがれ落ちた
り、ロールを傷つけたりすることがなく、更には印刷の
美粧性を損うことのない滑り防止特性を有する防滑性組
成物及び容器用シトの開発が望まれていた。
本発明者等は容器用の中でも特に段ボールケ−ス用シ一
トに着目し、上述の従来の防滑剤(防滑性組成物)及び
防滑シ一トについての問題点を調査した結果、これらの
防滑シ一トは冬季、夏季の温度域で防滑性が大きく変化
し、季節による防滑効果が不安定であることに注目した
。
トに着目し、上述の従来の防滑剤(防滑性組成物)及び
防滑シ一トについての問題点を調査した結果、これらの
防滑シ一トは冬季、夏季の温度域で防滑性が大きく変化
し、季節による防滑効果が不安定であることに注目した
。
本発明者等は、この原因について検討した結果、これら
の防滑シ一トに用いられている合成樹脂が、冬季、夏季
の実用温度域での粘弾性を示す損失弾性率(G”)、貯
蔵弾性率(G”)が大きく変動し、またTg(ガラス転
移温度)が前記実用温度域内又は温度域付近にある合成
樹脂、有機フイラー等を含む防滑剤を使用していたこと
にあることをつきとめた。
の防滑シ一トに用いられている合成樹脂が、冬季、夏季
の実用温度域での粘弾性を示す損失弾性率(G”)、貯
蔵弾性率(G”)が大きく変動し、またTg(ガラス転
移温度)が前記実用温度域内又は温度域付近にある合成
樹脂、有機フイラー等を含む防滑剤を使用していたこと
にあることをつきとめた。
また、防滑剤にT’gが余り低い樹脂が含まれていると
きは、段ボール製造中の高い温度域で防滑剤の塗膜面の
耐摩耗性が低下することも判明した。
きは、段ボール製造中の高い温度域で防滑剤の塗膜面の
耐摩耗性が低下することも判明した。
更に、損失弾性率が低い値のためにクリープを生じ、段
ボールシート或いは段ボールケースを積み重ねたときに
、防滑剤の樹脂が防滑剤を塗工していない他の紙面又は
防滑剤面同志がブロツキングする問題点もあった。
ボールシート或いは段ボールケースを積み重ねたときに
、防滑剤の樹脂が防滑剤を塗工していない他の紙面又は
防滑剤面同志がブロツキングする問題点もあった。
本発明者等は従来の防滑剤の問題点は、防滑剤の粘弾性
、すなわち、貯蔵弾性率(G゜)、損失弾性率(G”)
、ガラス転移温度(Tg)などから、前記の防滑性とブ
ロッキング防止の両方を満足する点を追求することを考
慮してなかったことに知見を得て、種々検討の結果、本
発明をなすに至った。
、すなわち、貯蔵弾性率(G゜)、損失弾性率(G”)
、ガラス転移温度(Tg)などから、前記の防滑性とブ
ロッキング防止の両方を満足する点を追求することを考
慮してなかったことに知見を得て、種々検討の結果、本
発明をなすに至った。
[発明が解決しようとする課題]
本発明の目的は、上記の問題点を解消して段ボールシー
ト、段ボールケースの冬季、夏季の実用温度域で防滑性
及び耐ブロッキング性の変動が極めて少ない防滑性組成
物及び前記防滑性組成物を被覆した段ボールシート又は
段ボールケースを提供することにある。
ト、段ボールケースの冬季、夏季の実用温度域で防滑性
及び耐ブロッキング性の変動が極めて少ない防滑性組成
物及び前記防滑性組成物を被覆した段ボールシート又は
段ボールケースを提供することにある。
また、他の目的は段ボールシートの製造工程であらかじ
め防滑剤組成物で被覆されたシートに熱がかかり温度が
上昇しても粘着等の操業上のトラブルを発生せず、かつ
防滑性及び耐ブロッキング性が良好な防滑性組成物及び
防滑性段ボールシートを提供することにある。
め防滑剤組成物で被覆されたシートに熱がかかり温度が
上昇しても粘着等の操業上のトラブルを発生せず、かつ
防滑性及び耐ブロッキング性が良好な防滑性組成物及び
防滑性段ボールシートを提供することにある。
本発明はTg(ガラス転移温度)が0℃未満の熱可塑性
樹脂を、Tgが+80℃以上の熱可塑性樹脂からなる膜
材で被覆してなる樹脂粒子を主成分として含むことを特
徴とする防滑性組成物である。
樹脂を、Tgが+80℃以上の熱可塑性樹脂からなる膜
材で被覆してなる樹脂粒子を主成分として含むことを特
徴とする防滑性組成物である。
また、本発明はTgが0゜C未満の熱可塑性樹脂を、T
gが+80℃以上の熱可塑性樹脂からなる膜材で被覆し
てなる樹脂粒子を主成分とし、前記樹脂粒子に対し無定
形又は定形シリカを配合してなることを特徴とする防滑
性組成物である。
gが+80℃以上の熱可塑性樹脂からなる膜材で被覆し
てなる樹脂粒子を主成分とし、前記樹脂粒子に対し無定
形又は定形シリカを配合してなることを特徴とする防滑
性組成物である。
更に、本発明は段ボールシートのライナー表面に前記防
滑性組成物が被覆されていることを特徴とする防滑性段
ボールシートである。
滑性組成物が被覆されていることを特徴とする防滑性段
ボールシートである。
更にまた、本発明は段ボールケースの表面に前記の防滑
性組成物が被覆されていることを特徴とする段ボールケ
ースである。
性組成物が被覆されていることを特徴とする段ボールケ
ースである。
本発明の防滑性組成物においては、防滑剤の成膜後の膜
構造に着目し、樹脂粒子を2重構造とし、内部にTgが
0℃未満の熱可塑性樹脂、これを被覆して外殻とする膜
材としては、Tgが+80℃以上の熱可塑性樹脂を用い
る。
構造に着目し、樹脂粒子を2重構造とし、内部にTgが
0℃未満の熱可塑性樹脂、これを被覆して外殻とする膜
材としては、Tgが+80℃以上の熱可塑性樹脂を用い
る。
内部のTgが0℃未満の熱可塑性樹脂としては、たとえ
ばポリアクリル酸のブチル、2−エチルヘキシル、エチ
ル、プロビル、ヘキシル等のエステルがあげられる。膜
材のTgが+80゜C以上の熱可塑性樹脂としては、た
とえばポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル等のエス
テルがあげられる。
ばポリアクリル酸のブチル、2−エチルヘキシル、エチ
ル、プロビル、ヘキシル等のエステルがあげられる。膜
材のTgが+80゜C以上の熱可塑性樹脂としては、た
とえばポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル等のエス
テルがあげられる。
本発明の防滑性組成物の主成分となる樹脂粒子の2重構
造は、内部の樹脂が柔かく、外殻の膜材が硬いので、ゴ
ムまり状となり、柔軟に変形し、かつ粒子の形状が変形
により点接触から面接触となり、接触面積が増加するの
で、防滑性が生じる。
造は、内部の樹脂が柔かく、外殻の膜材が硬いので、ゴ
ムまり状となり、柔軟に変形し、かつ粒子の形状が変形
により点接触から面接触となり、接触面積が増加するの
で、防滑性が生じる。
また、外殻の硬い膜材樹脂面は、段ボールシートに塗布
されて、積重ねられたとき、他の段ボールシートの防滑
処理されてない紙表面と接触して上から荷重を受けても
、膜材樹脂のクリープ性が低いので、紙の多孔表面に投
錨することなく、ブロッキングを防止できる。
されて、積重ねられたとき、他の段ボールシートの防滑
処理されてない紙表面と接触して上から荷重を受けても
、膜材樹脂のクリープ性が低いので、紙の多孔表面に投
錨することなく、ブロッキングを防止できる。
本発明の防滑性組成物は、前記主成分となる樹脂粒子の
ほか、充填剤として、無定形又は定形のシリ力を樹脂粒
子の5〜50重量%含有させることが好ましい。
ほか、充填剤として、無定形又は定形のシリ力を樹脂粒
子の5〜50重量%含有させることが好ましい。
シリカの含有量5重量%未満では、耐ブロッキング性が
悪くなり、50重量%を越えると、透明性、耐摩耗性が
悪化するので好ましくない。
悪くなり、50重量%を越えると、透明性、耐摩耗性が
悪化するので好ましくない。
本発明の防滑性組成物は、通常段ボール原紙のライナー
の表面に印刷などにより全面又は部分的に被覆(プレプ
リント)してから、コルゲーターにより波形中しんと貼
合され、所定の打抜き、罫線が施されて段ボールシート
とされる。段ボールシートは更に製凶機で段ボールケー
スに組立てられる。
の表面に印刷などにより全面又は部分的に被覆(プレプ
リント)してから、コルゲーターにより波形中しんと貼
合され、所定の打抜き、罫線が施されて段ボールシート
とされる。段ボールシートは更に製凶機で段ボールケー
スに組立てられる。
本発明の防滑性組成物は、前記のように段ボール原紙の
ライナーの表面に、印刷、塗布などにより被覆されてい
るが、防滑性組成物のインキ、塗料を構成する樹脂粒子
、充填剤シリカのすべての成分のTgが実用温度範囲内
でないことが好ましく、被覆された塗膜全体の損失弾性
率G”が1×10 〜1×108ダイン/C−の範囲
内にあり、且つ損失係数(tanδ)が0.5〜2.0
の範囲内にあることが、本発明の防滑性組成物の防滑性
及びブロッキング性を良好に保つために望ましい。
ライナーの表面に、印刷、塗布などにより被覆されてい
るが、防滑性組成物のインキ、塗料を構成する樹脂粒子
、充填剤シリカのすべての成分のTgが実用温度範囲内
でないことが好ましく、被覆された塗膜全体の損失弾性
率G”が1×10 〜1×108ダイン/C−の範囲
内にあり、且つ損失係数(tanδ)が0.5〜2.0
の範囲内にあることが、本発明の防滑性組成物の防滑性
及びブロッキング性を良好に保つために望ましい。
なお、本発明の防滑性組成物は前述のようなTgが0℃
未満の比較的柔かい熱可塑性樹脂を内部にして、Tgが
+80℃以上のか硬い熱可塑性樹脂からなる膜材で被復
した樹脂粒子を主成分として用いられるほか、前記Tg
の異なる樹脂を段ボ.一ルシートの表面に2層以上の多
層構造に塗膜を形成してもよい。
未満の比較的柔かい熱可塑性樹脂を内部にして、Tgが
+80℃以上のか硬い熱可塑性樹脂からなる膜材で被復
した樹脂粒子を主成分として用いられるほか、前記Tg
の異なる樹脂を段ボ.一ルシートの表面に2層以上の多
層構造に塗膜を形成してもよい。
たとえば、シート側の内層にTgの低い樹脂を、外層に
Tgの高い樹脂を用いて、2層構造にすれば、外側の硬
い樹脂で他のシート面とのブロッキングを防ぎ、また、
外側の硬い樹脂と内側の比較的柔かい樹脂で、段ボール
シート或いは段ボールケースが積重ねられて荷重がかか
ったときに、柔軟に樹脂表面が変形して防滑性を生じさ
せることができる。この場合は防滑性組成物中に配合す
る樹脂の比重、塗布液中の親和性或いは塗布工程順等を
前述の多層構造となるように選択、実施すればよい。
Tgの高い樹脂を用いて、2層構造にすれば、外側の硬
い樹脂で他のシート面とのブロッキングを防ぎ、また、
外側の硬い樹脂と内側の比較的柔かい樹脂で、段ボール
シート或いは段ボールケースが積重ねられて荷重がかか
ったときに、柔軟に樹脂表面が変形して防滑性を生じさ
せることができる。この場合は防滑性組成物中に配合す
る樹脂の比重、塗布液中の親和性或いは塗布工程順等を
前述の多層構造となるように選択、実施すればよい。
滑り防止剤は通常、段ボールシートに組立てたとき、箱
の人面、底面に相当する段ボールシート表面の全面又は
部分的に塗布するが、本発明においては他の滑り防止剤
と異なり、粘着性が少ないので、箱を積載、運搬する際
の振動による隣接箱同志の移動ずれ防止のため、天面、
底面のほか、側面にも全面又は部分的に本発明の防滑性
組成物を塗布しておくことも好ましい。
の人面、底面に相当する段ボールシート表面の全面又は
部分的に塗布するが、本発明においては他の滑り防止剤
と異なり、粘着性が少ないので、箱を積載、運搬する際
の振動による隣接箱同志の移動ずれ防止のため、天面、
底面のほか、側面にも全面又は部分的に本発明の防滑性
組成物を塗布しておくことも好ましい。
[実施例]
以下本発明の実施例を示す。
sep波形申しん125g/rti’ (本州製紙製)
の両面に、ライナーP F K 200g/rrr (
本州製紙製)をコルゲーターで貼合して、B段両面段ボ
ールシートを製造した。両面のライナーの内、片面の表
面に予め別記表に示す配合の防滑性組成物をインキ組成
とする印刷を施してある。
の両面に、ライナーP F K 200g/rrr (
本州製紙製)をコルゲーターで貼合して、B段両面段ボ
ールシートを製造した。両面のライナーの内、片面の表
面に予め別記表に示す配合の防滑性組成物をインキ組成
とする印刷を施してある。
得られた防滑性段ボールシートの防滑性組成物塗膜のT
g、貯蔵弾性率(G゜)、損失弾性率(G”)及び防滑
性、耐プロツキング性の試験を行った結果を表に示す。
g、貯蔵弾性率(G゜)、損失弾性率(G”)及び防滑
性、耐プロツキング性の試験を行った結果を表に示す。
比較のため表に示す配合の内外2重構造の樹脂粒子を作
り実施例と同様にして片面のライナーの表面に印刷して
、塗膜の物性、各弾性率、防滑性、耐プロツキング性の
試験を行った結果を表に示す。
り実施例と同様にして片面のライナーの表面に印刷して
、塗膜の物性、各弾性率、防滑性、耐プロツキング性の
試験を行った結果を表に示す。
試験方法
貯蔵弾性率(G゜)、損失弾性率(G”)、ガラス転移
温度(T g)の測定 ダイナミックアナライザーRDA−700 (レオメ
トリックスファーイースト社製)周波数11lzで測定 防滑性 JIS P8147による 耐ブロッキング性 実施例で用いたライナーシ一トの防滑性組成物被膜面を
、別のライナーシ一トの非防滑処理面に重ね、荷重2
kg / c♂で24時間圧着後の両シートのブロッキ
ング状態を評価した。
温度(T g)の測定 ダイナミックアナライザーRDA−700 (レオメ
トリックスファーイースト社製)周波数11lzで測定 防滑性 JIS P8147による 耐ブロッキング性 実施例で用いたライナーシ一トの防滑性組成物被膜面を
、別のライナーシ一トの非防滑処理面に重ね、荷重2
kg / c♂で24時間圧着後の両シートのブロッキ
ング状態を評価した。
プロツキングしないものを良、ブロッキングするものを
不良とした。
不良とした。
表に示す結果から明らかなように、本発明の樹脂粒子組
成を含む防滑性組成物を段ボールシー1・表面に印刷塗
布した実施例の防滑性段ボールシートは、比較例の本発
明の樹脂粒子組成でない2重構造の樹脂粒子を含む組成
物を印刷塗布した段ボールシートに比較して、防湿性、
耐プロツキング性共にすぐれている。
成を含む防滑性組成物を段ボールシー1・表面に印刷塗
布した実施例の防滑性段ボールシートは、比較例の本発
明の樹脂粒子組成でない2重構造の樹脂粒子を含む組成
物を印刷塗布した段ボールシートに比較して、防湿性、
耐プロツキング性共にすぐれている。
[発明の効果]
本発明の防滑性組成物及び防滑性段ボールシートは、上
述のとおり従来冬季、夏季の実用温度条件で防滑性及び
耐ブロッキング性が不安定であった防滑性組成物の粘弾
性に着目し、改良することにより季節的な環境条件の変
化、更に段ボ〜ル製造工程中の加熱によっても防湿性、
耐プロツキング性に影響を受けない防滑性組成物及びこ
の組成物を塗布した防滑性段ボールシート並びに段ボー
ルケースを得ることができたものである。
述のとおり従来冬季、夏季の実用温度条件で防滑性及び
耐ブロッキング性が不安定であった防滑性組成物の粘弾
性に着目し、改良することにより季節的な環境条件の変
化、更に段ボ〜ル製造工程中の加熱によっても防湿性、
耐プロツキング性に影響を受けない防滑性組成物及びこ
の組成物を塗布した防滑性段ボールシート並びに段ボー
ルケースを得ることができたものである。
本発明の防滑性組成物は特定の樹脂を用いて、外殻とな
る膜材の硬い樹脂と内部の柔かい樹脂との2重構造とし
たので、本防滑性組成物を塗布した段ボールシート或い
は段ボールケースを積重ねて荷重がかかったときに、内
部が柔軟の樹脂粒子が変形し、防滑性を発揮すると同時
に外殻の硬い樹脂が、他の段ボール紙面にブロッキング
するのを防止する作用効果を奏する。
る膜材の硬い樹脂と内部の柔かい樹脂との2重構造とし
たので、本防滑性組成物を塗布した段ボールシート或い
は段ボールケースを積重ねて荷重がかかったときに、内
部が柔軟の樹脂粒子が変形し、防滑性を発揮すると同時
に外殻の硬い樹脂が、他の段ボール紙面にブロッキング
するのを防止する作用効果を奏する。
また、本発明は従来の滑り防止剤が段ボールケース組立
後に、改めて塗布、乾燥する加工工程を付け加える無駄
を省き、原紙抄造時或いは原紙の印刷の段階で防滑性組
成物を印刷する、いわゆるプレプリント防滑性段ボール
シートが得られるという大きなメリットがある。
後に、改めて塗布、乾燥する加工工程を付け加える無駄
を省き、原紙抄造時或いは原紙の印刷の段階で防滑性組
成物を印刷する、いわゆるプレプリント防滑性段ボール
シートが得られるという大きなメリットがある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、Tg(ガラス転移温度)が0℃未満の熱可塑性樹脂
を、Tgが+80℃以上の熱可塑性樹脂からなる膜材で
被覆してなる樹脂粒子を主成分として含むことを特徴と
する防滑性組成物。 2、Tgが0℃以下の熱可塑性樹脂を、Tgが+80℃
以上の熱可塑性樹脂からなる膜材で被覆してなる樹脂粒
子を主成分とし、前記樹脂粒子に対し無定形又は定形シ
リカを配合してなることを特徴とする防滑性組成物。 3、段ボールシートのライナー表面に請求項1又は2記
載の防滑性組成物が被覆されていることを特徴とする防
滑性段ボールシート。 4、段ボールケースの表面に請求項1又は2記載の防滑
性組成物が被覆されていることを特徴とする段ボールケ
ース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5366289A JPH02234997A (ja) | 1989-03-08 | 1989-03-08 | 防滑性組成物及び防滑性段ボールシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5366289A JPH02234997A (ja) | 1989-03-08 | 1989-03-08 | 防滑性組成物及び防滑性段ボールシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02234997A true JPH02234997A (ja) | 1990-09-18 |
JPH0428838B2 JPH0428838B2 (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=12949066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5366289A Granted JPH02234997A (ja) | 1989-03-08 | 1989-03-08 | 防滑性組成物及び防滑性段ボールシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02234997A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006506539A (ja) * | 2002-11-14 | 2006-02-23 | メッツォ ペーパー インコーポレイテッド | 紙匹にコーティング粉末をコーティングする方法 |
KR101014423B1 (ko) * | 2010-09-14 | 2011-02-15 | 중동건설(주) | 상온경화형 미끄럼방지 포장재 |
CN110429210A (zh) * | 2019-07-19 | 2019-11-08 | 厦门长塑实业有限公司 | 一种锂电池软包装用的聚酰胺薄膜及其制备工艺 |
-
1989
- 1989-03-08 JP JP5366289A patent/JPH02234997A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006506539A (ja) * | 2002-11-14 | 2006-02-23 | メッツォ ペーパー インコーポレイテッド | 紙匹にコーティング粉末をコーティングする方法 |
JP4656943B2 (ja) * | 2002-11-14 | 2011-03-23 | メッツォ ペーパー インコーポレイテッド | 紙匹にコーティング粉末をコーティングする方法 |
KR101014423B1 (ko) * | 2010-09-14 | 2011-02-15 | 중동건설(주) | 상온경화형 미끄럼방지 포장재 |
CN110429210A (zh) * | 2019-07-19 | 2019-11-08 | 厦门长塑实业有限公司 | 一种锂电池软包装用的聚酰胺薄膜及其制备工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0428838B2 (ja) | 1992-05-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |