JP4769464B2 - アルコール化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アルコール化合物の製造方法に関する。
式(2)
Figure 0004769464
(式中、Rは水素原子またはアルキル基を表わし、nは1または2を表わす。)
で示されるアルコール化合物は、医薬中間体として有用であることが知られており、式(1)
Figure 0004769464
(式中Rおよびnは上記と同一の意味を表わし、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、水酸基またはアミノ基を表わし、nは上記と同一の意味を表わす。)
で示される化合物を、まず水素化アルミニウムリチウム等の還元試薬で還元して、式(3)
Figure 0004769464
(式中、R、R、Rおよびnは上記と同一の意味を表わす。)
で示される化合物を得、得られた式(3)で示される化合物をパラジウム/活性炭触媒の存在下で水素化分解する方法が知られている(例えば特許文献1参照。)。しかしながら、かかる方法は、還元を二段階に分けて行う方法であって、それぞれの還元条件が異なっているため、操作面で煩雑であり、しかも取扱いに注意を要する水素化アルミニウムリチウムや高価なパラジウム/活性炭触媒を用いているため、工業的には必ずしも十分満足し得るものではなかった。
一方で、前記式(1)で示される化合物を、パラジウム/活性炭触媒の存在下に一段階で還元処理する方法を試みたところ、副生成物の生成が多く、収率も低いものであった。
特開昭63−192751号公報
このような状況のもと、本発明者らは、前記式(1)で示される化合物から、一段階で式(2)で示されるアルコール化合物を製造する方法を検討したところ、ラネーニッケル触媒を用い、前記式(1)で示される化合物と水素とを反応させることにより、収率よく、式(2)で示されるアルコール化合物が得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、式(1)
Figure 0004769464
(式中、Rは、水素原子またはアルキル基を表わし、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、水酸基またはアミノ基を表わし、nは1または2を表わす。)
で示される化合物と水素を、ラネーニッケル触媒の存在下に反応させることを特徴とする式(2)
Figure 0004769464
(式中、Rおよびnは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアルコール化合物の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、式(1)で示される化合物から、一段階で目的とする式(2)で示されるアルコール化合物が、収率よく得られるため、工業的に有利な製造方法となり得る。
式(1)
Figure 0004769464
で示される化合物の式中、Rは、水素原子またはアルキル基を表わし、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、水酸基またはアミノ基を表わし、nは1または2を表わす。
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2,2,3,3−テトラメチルブチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基等の炭素数1〜18の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基が挙げられる。アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2,2,3,3−テトラメチルブチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、n−ヘキサデシルオキシ基、n−オクタデシルオキシ基等の炭素数1〜18の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ基が挙げられる。アラルキル基としては、例えばベンジル基、フェニルエチル基等が挙げられる。
かかる式(1)で示される化合物としては、例えば1−ベンジル−3−ピロリドン、1−(2−メチルベンジル)−3−ピロリドン、1−(3−メチルベンジル)−3−ピロリドン、1−(4−メチルベンジル)−3−ピロリドン、1−(2−メトキシベンジル)−3−ピロリドン、1−(3−メトキシベンジル)−3−ピロリドン、1−(4−メトキシベンジル)−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−メチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−メチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−メチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−エチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−エチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−エチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−プロピル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−プロピル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−プロピル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−イソプロピル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−イソプロピル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−イソプロピル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−イソブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−イソブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−イソブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−sec−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−sec−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−sec−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−tert−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−tert−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−tert−ブチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−ペンチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−ペンチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−ペンチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−オクチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−オクチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−オクチル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−ノニル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−ノニル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−ノニル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−デシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−デシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−デシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−ドデシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−ドデシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−ドデシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−ヘキサデシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−ヘキサデシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−ヘキサデシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−2−n−オクタデシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−4−n−オクタデシル−3−ピロリドン、1−ベンジル−5−n−オクタデシル−3−ピロリドン、
1−ベンジル−4−ピペリドン、1−(2−メチルベンジル)−4−ピペリドン、1−(3−メチルベンジル)−4−ピペリドン、1−(4−メチルベンジル)−4−ピペリドン、1−(2−メトキシベンジル)−4−ピペリドン、1−(3−メトキシベンジル)−4−ピペリドン、1−(4−メトキシベンジル)−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−メチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−メチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−エチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−エチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−プロピル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−プロピル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−イソプロピル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−イソプロピル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−ブチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−ブチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−イソブチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−イソブチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−sec−ブチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−sec−ブチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−tert−ブチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−tert−ブチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−ペンチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−ペンチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−オクチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−オクチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−ノニル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−ノニル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−デシル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−デシル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−ドデシル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−ドデシル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−ヘキサデシル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−ヘキサデシル−4−ピペリドン、1−ベンジル−2−n−オクタデシル−4−ピペリドン、1−ベンジル−3−n−オクタデシル−4−ピペリドン等が挙げられる。
かかる式(1)で示される化合物は、市販されているものを用いてもよいし、例えば特開平10−251229号公報等の公知の方法に準じて製造したものを用いてもよい。
ラネーニッケル触媒としては、市販されているものを用いてもよいし、ニッケル/アルミニウム合金等のニッケル含有合金をアルカリ水等で展開して調製したものを用いてもよい。ニッケル合金をアルカリ水等で展開し、ラネーニッケル触媒を調製する方法としては、例えば有機合成実験法ハンドブック,有機合成化学協会編、平成2年3月31日,丸善株式会社発行等の公知の方法が挙げられる。
ラネーニッケル触媒の使用量は、式(1)で示される化合物に対して、通常0.1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%である。
反応は、通常溶媒中で、式(1)で示される化合物と水素とラネーニッケル触媒とを混合、接触させることにより実施される。溶媒としては、例えば水、有機溶媒、水と有機溶媒との混合溶媒が挙げられ、水または水と有機溶媒との混合溶媒が好ましい。水と有機溶媒との混合溶媒中の水と有機溶媒との比率は特に制限されないが、有機溶媒よりも水の方が多いことが好ましい。有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、例えばトルエン、キシレン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。かかる溶媒の使用量は、式(1)で示される化合物に対して、通常0.1〜10重量倍、好ましくは0.5〜5重量倍である。なお、反応を阻害しない程度で、例えば酢酸、プロピオン酸等の有機酸化合物が存在していてもよい。
水素圧は、通常0.1〜15MPa、好ましくは0.5〜10MPaである。
反応温度は、通常0〜200℃、好ましくは20〜170℃である。反応開始から反応終了まで略一定温度で反応を行ってもよいし、反応途中で反応温度を変化させて反応を実施してもよい。
反応終了後、例えば反応液中のラネーニッケル触媒を濾別し、必要に応じて水に不溶の有機溶媒を加えて洗浄処理し、得られる水層を濃縮処理することにより、式(2)
Figure 0004769464
(式中、Rおよびnは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアルコール化合物を取り出すことができる。取り出した式(2)で示されるアルコール化合物は、例えば蒸留等の通常の精製手段によりさらに精製してもよい。水に不溶の有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒、例えばジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられ、その使用量は特に制限されない。
かかる式(2)で示されるアルコール化合物としては、例えば3−ヒドロキシピロリジン、2−メチル−3−ヒドロキシピロリジン、4−メチル−3−ヒドロキシピロリジン、5−メチル−3−ヒドロキシピロリジン、2−エチル−3−ヒドロキシピロリジン、4−エチル−3−ヒドロキシピロリジン、5−エチル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−プロピル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−プロピル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−プロピル−3−ヒドロキシピロリジン、2−イソプロピル−3−ヒドロキシピロリジン、4−イソプロピル−3−ヒドロキシピロリジン、5−イソプロピル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、2−イソブチル−3−ヒドロキシピロリジン、4−イソブチル−3−ヒドロキシピロリジン、5−イソブチル−3−ヒドロキシピロリジン、2−sec−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、4−sec−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、5−sec−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、2−tert−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、4−tert−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、5−tert−ブチル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−ペンチル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−ペンチル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−ペンチル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−オクチル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−オクチル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−オクチル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−ノニル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−ノニル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−ノニル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−デシル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−デシル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−デシル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−ドデシル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−ドデシル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−ドデシル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−ヘキサデシル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−ヘキサデシル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−ヘキサデシル−3−ヒドロキシピロリジン、2−n−オクタデシル−3−ヒドロキシピロリジン、4−n−オクタデシル−3−ヒドロキシピロリジン、5−n−オクタデシル−3−ヒドロキシピロリジン、
4−ヒドロキシピペリジン、2−メチル−4−ヒドロキシピペリジン、3−メチル−4−ヒドロキシピペリジン、2−エチル−4−ヒドロキシピペリジン、3−エチル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−プロピル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−プロピル−4−ヒドロキシピペリジン、2−イソプロピル−4−ヒドロキシピペリジン、3−イソプロピル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−ブチル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−ブチル−4−ヒドロキシピペリジン、2−イソブチル−4−ヒドロキシピペリジン、3−イソブチル−4−ヒドロキシピペリジン、2−sec−ブチル−4−ヒドロキシピペリジン、3−sec−ブチル−4−ヒドロキシピペリジン、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシピペリジン、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−ペンチル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−ペンチル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−オクチル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−オクチル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−ノニル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−ノニル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−デシル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−デシル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−ドデシル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−ドデシル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−ヘキサデシル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−ヘキサデシル−4−ヒドロキシピペリジン、2−n−オクタデシル−4−ヒドロキシピペリジン、3−n−オクタデシル−4−ヒドロキシピペリジン等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、分析には、ガスクロマトグラフィー分析法を用いた。
実施例1
電磁攪拌式オートクレーブ(容量:1L)に、1−ベンジル−4−ピペリドン189.3g、ラネーニッケル触媒37.9g(日興リカ株式会社製R−205)および水250gを加え、水素圧4MPa、内温150℃で7時間50分反応させた。反応液を室温まで冷却し、前記ラネーニッケル触媒を濾別した。濾別したラネーニッケル触媒を水で洗浄し、先に得た濾液と合一した後、分液処理し、4−ヒドロキシピペリジン95.4gを含む水層を得た。収率:94%(1−ベンジル−4−ピペリドン基準)。
実施例2
前記実施例1と同様に実施して得られた4−ヒドロキシピペリジンを含む水層249gを蒸留処理(10cmディクソン塔を備えた蒸留装置を使用)し、4−ヒドロキシピペリジンを、取得率87%(1−ベンジル−4−ピペリドン基準)、純度99.9%で得た。
実施例3
電磁攪拌式オートクレーブ(容量:1L)に、1−ベンジル−4−ピペリドン189.3g、ラネーニッケル触媒37.9g(川研ファインケミカル製NDT−65)および水250gを加え、水素圧4MPa、内温50℃で3時間20分反応させた。さらに、内温150℃に昇温し、同温度で6時間30分反応させた。反応液を室温まで冷却し、前記ラネーニッケル触媒を濾別した。濾別したラネーニッケル触媒を水で洗浄し、先に得た濾液と合一した後、分液処理し、4−ヒドロキシピペリジン91.7gを含む水層を得た。収率:91%(1−ベンジル−4−ピペリドン基準)。

Claims (1)

  1. 式(1)
    Figure 0004769464
    (式中、Rは、水素原子またはアルキル基を表わし、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、水酸基またはアミノ基を表わし、nは1または2を表わす。)
    で示される化合物と水素を、ラネーニッケル触媒の存在下に反応させることを特徴とする式(2)
    Figure 0004769464
    (式中、Rおよびnは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるアルコール化合物の製造方法。
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