JP4769115B2 - シャッタ装置及びシャッタ装置を用いた通気装置 - Google Patents

シャッタ装置及びシャッタ装置を用いた通気装置 Download PDF

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Description

本発明は、通気口に設置され、建物の屋内外間の通気を調節するためのシャッタ装置及びそのシャッタ装置を用いた通気装置に関するものである。
従来、建物の内外間を仕切る壁に設置され、屋内外間の通気を調節するためのシャッタ装置を備えた通気装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された通気装置は、手動で開閉動作可能なシャッタ装置を備えている。このシャッタ装置は、通気方向に対して垂直に設けられるとともに上下に延びる格子部が形成された壁部を有する筒体と、筒体の壁部の屋内側に隣接して設けられるとともに筒体の格子部と同方向に延びる格子部が形成されたスライド開閉シャッタとを有している。そして、スライド開閉シャッタを上記筒体の壁部に対して横方向にスライド操作することによって、筒体の格子間の開口部に対してスライド開閉シャッタの格子間の開口部が重なる開位置と、筒体の格子間の開口部に対してスライド開閉シャッタの格子部が重なる閉位置とにスライド開閉シャッタを移動できるように構成されている。スライド開閉シャッタを開位置に移動させれば、筒体の開口部及びスライド開閉シャッタの開口部を通じて屋内外間の通気を取ることができる一方、スライド開閉シャッタを閉位置に移動させれば、筒体の開口部がスライド開閉シャッタの格子部によって遮蔽され、通気が遮断されるようになっている。
スライド開閉シャッタの下部には、スライド開閉シャッタを横方向にスライド操作するためのシャッタ開閉用ツマミが設けられている。また、上記筒体及びスライド開閉シャッタの屋内側を覆うようにパネルが設けられており、このパネルの下部には、上記シャッタ開閉用ツマミを下方へ突出させるための開口部が形成されている。この開口部は、シャッタ開閉用ツマミの移動範囲にわたって形成されており、スライド開閉シャッタの操作時には、シャッタ開閉用ツマミを把持してスライド開閉シャッタを横方向へ移動させることが可能となっている。上記のように、シャッタ開閉用ツマミが通気装置の下部に設けられていることによって、通気装置が高い位置に設置されている場合でもシャッタ装置を下方から操作しやすくなっている。
特開2005−164130号公報
上記特許文献1に開示された従来の通気装置のシャッタ装置では、シャッタ開閉用ツマミを横方向に移動させるために、その移動範囲の全域にわたって上記パネルの開口部が形成されているので、このツマミがどの位置にあっても、このツマミが存在していない領域では上記開口部を通じて内外の通気が可能となっている。したがって、例えば冬季には、屋外から取り込まれる冷気の比重が重いことに起因して冷気が下方へ流下しやすいので、上記のようにパネルの開口部が下部に設けられているとその開口部を通じて冷気が屋内に流入しやすくなる。すなわち、上記特許文献1に開示された従来の通気装置では、シャッタ開閉用ツマミが下部に設けられていることにより通気装置が高い位置に設置されていてもシャッタ装置を下から操作しやすいという利点がある一方、上記のようにシャッタ開閉用ツマミを下方へ突出させるための開口部がパネルの下部に設けられていることに起因して、屋外から屋内に冷気が流入しやすくなるという問題点がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、シャッタ装置が高い位置に設置されている場合でもそのシャッタ装置の操作性を良好に保ちながら、屋外から屋内への冷気の流入を低減することが可能なシャッタ装置及びそのシャッタ装置を用いた通気装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明のシャッタ装置は、建物の屋内外間の壁を貫通する通気口に取り付けられ、屋内外間の通気を取るための開口された通気部がその屋内外方向に延びる軸の周囲に配設された第1シャッタ部と、第1シャッタ部の屋内側または屋外側に隣接し、第1シャッタ部に対して前記軸回りに回動可動となるように設けられ通気部を開閉するための第2シャッタ部と、第1シャッタ部及び第2シャッタ部を覆うように設けられ、下部に第1開口部を有するカバー部とを備えている。そして、第2シャッタ部は、第1シャッタ部に対して前記軸回りに回動可能となるように取り付けられ、通気部を開閉するための遮蔽部が前記軸の周囲に配設された可動部と、可動部とともに軸回りに回動可能となるように可動部から第1開口部を通じて下方へ延設され、可動部を回動操作する際に把持される操作部と、前記軸を中心とした下向きの円弧状を呈し、操作部の回動方向を向く両側面からその操作部の両側に延び、下側を向く外面の一部が第1開口部内に入り込んだ状態で第1開口部を上から遮蔽しながら操作部とともに前記軸回りに回動する第1遮蔽壁とを有する。
このシャッタ装置では、上記のように、第2シャッタ部の操作部がカバー部の第1開口部を通じて下方へ延設されているので、高い位置に設置されている場合でも下方から操作部を把持して操作しやすい。これにより、シャッタ装置が高い位置に設置されている場合でもそのシャッタ装置の操作性を良好に保つことができる。さらに、このシャッタ装置では、第2シャッタ部が操作部とともに回動しながら第1開口部を遮蔽する第1遮蔽壁を有しているので、この第1遮蔽壁により冷気がカバー部の下部に設けられた第1開口部を通じて下方へ流下するのを抑制することができる。このため、屋外から屋内への冷気の流入を低減することができる。
上記シャッタ装置において、第1シャッタ部は、第1遮蔽壁と通気部との間の位置に設けられ、操作部に干渉しない形状を有する第2遮蔽壁を含むのが好ましい。このように構成すれば、操作部と干渉することなく第2遮蔽壁を設けることができるとともに、この第2遮蔽壁により第1シャッタ部の通気部を通じて流入する冷気の下方への流下をより抑制することができる。
この場合において、第2遮蔽壁は、操作部の移動方向に沿う形状の移動領域を有する第2開口部を含み、操作部は、可動部から第2開口部の移動領域を通じて下方に延設されるのが好ましい。このように構成すれば、操作部と第2遮蔽壁とが干渉しないように操作部を下方へ延設できるとともに操作部を移動操作可能な構造を構成することができる。
さらにこの場合において、第2シャッタ部は、第1シャッタ部に対して着脱可能に構成されており、第2開口部は、移動領域に繋がるとともに第2シャッタ部を第1シャッタ部に着脱する際に操作部を通過させる着脱領域を有し、第2シャッタ部は、操作部とともに移動し、遮蔽部により第1シャッタ部の通気部が開状態となっている際に第2開口部の着脱領域を遮蔽する第3遮蔽壁を有するのが好ましい。このように構成すれば、第2開口部の着脱領域により第2シャッタ部の第1シャッタ部への着脱時に操作部を第2開口部の移動領域に挿脱可能な構造を構成することができる。さらに、第1シャッタ部の通気部が開状態となっている際に第2開口部の着脱領域を第3遮蔽壁により遮蔽することができるので、第2遮蔽壁に着脱領域を設けたとしても、第1シャッタ部の開状態の通気部からその着脱領域を通じて冷気が下方へ流下するのを抑制することができる。
上記第1シャッタ部が第2遮蔽壁を含む構成において、操作部は、第2遮蔽壁の屋内側または屋外側を通って下方に延設されるのが好ましい。このように構成すれば、操作部と第2遮蔽壁とが干渉しないように操作部を下方へ延設可能な構造を構成することができる。
上記シャッタ装置において、第1シャッタ部は、通気部が設けられるとともに可動部の屋内側または屋外側に隣接する通気部形成部と、通気部形成部から可動部の縁部の外側を通って通気部形成部と反対側に回り込むように延設されるとともに通気部形成部との間で可動部を通気部の開閉時の移動方向に移動可能に挟持する保持部とを有するのが好ましい。このように構成すれば、第2シャッタ部の可動部を通気部の開閉時の移動方向に移動可能に保持する構造に第1シャッタ部を構成することができる。
この場合において、保持部は、可動部の通気部形成部と反対側の位置において可動部の縁部の外側から可動部の内部側へ突設され、可動部の通気部形成部と反対側の面に当接して可動部が通気部形成部から離反するのを抑制するものであり、可動部は、その縁部近傍に形成されるとともに可動部が通気部形成部に対して接近または離反する際に保持部が通過可能な形状の凹部を有し、可動部が通気部の開閉時の移動範囲外の位置にあるときに凹部の位置と保持部の位置とが合致するのが好ましい。このように構成すれば、可動部を通気部の開閉時の移動範囲外の位置まで移動させて凹部の位置と保持部の位置とを合致させることにより、保持部が凹部を通過するように可動部を通気部形成部に対して接近または離反させながら通気部形成部と保持部との間の空間に可動部を着脱することができる。これにより、可動部または保持部を無理に変形させて可動部と保持部との干渉を避けながら保持部と通気部形成部との間の空間に可動部を着脱する場合と異なり、可動部または保持部を変形させることなく通気部形成部と保持部との間の空間に可動部を着脱することができるので、可動部を第1シャッタ部に着脱する作業を容易に行うことができるとともに、可動部または保持部を変形させることに伴う可動部または保持部の破損を抑制することができる。また、可動部が通気部の開閉時の移動範囲外の位置にあるときに凹部の位置と保持部の位置とが合致するので、通気部を開閉する通常の動作時には凹部を保持部が通過して可動部が第1シャッタ部から外れるのを抑制することができる。
さらにこの場合において、カバー部の第1開口部は、操作部の移動範囲を規制することにより可動部の移動範囲を規制しており、第1開口部により規制された可動部の移動範囲外の位置に可動部があるときに凹部の位置と保持部の位置とが合致するのが好ましい。このように構成すれば、カバー部を第1シャッタ部及び第2シャッタ部に被せて使用する通気装置の通常の使用時には、第1開口部により操作部及び可動部の移動範囲を規制して、保持部が凹部を通過する位置に可動部が移動しないようにすることができる。これにより、可動部の遮蔽部により通気部を開閉する通常の動作時には、可動部が第1シャッタ部から外れるのを抑制可能な構造を構成することができる。
上記シャッタ装置において、遮蔽部が通気部を実質的に遮蔽しない開位置において可動部を固定する第1位置決め部と、遮蔽部が通気部を実質的に完全に遮蔽する閉位置において可動部を固定する第2位置決め部とをさらに備えているのが好ましい。このように構成すれば、第1位置決め部と第2位置決め部とによって、第2シャッタ部の可動部を開位置と閉位置とでそれぞれ確実に固定することができる。これにより、可動部の意図しない移動によって、開いた通気部が遮蔽部により閉じられたり、遮蔽部により閉じられた通気部が開いたりするという不都合が生じるのを抑制することができる。
この場合において、可動部を開位置と閉位置との間の所定の位置で固定する第3位置決め部をさらに備えているのが好ましい。このように構成すれば、可動部を開位置と閉位置との間の所定の位置で固定して、通気部が遮蔽部により所定量だけ遮蔽された状態にすることができるので、通気部の通気量をこの遮蔽状態に対応した所定の通気量に容易に設定することができる。これにより、通気部を通じて屋内外間で通気する際の通気量を所定の通気量に容易に設定することができる。
さらにこの場合において、第3位置決め部は、可動部を開位置と閉位置との間の複数の異なる位置で固定可能に構成されているのが好ましい。このように構成すれば、可動部を開位置と閉位置との間の複数の異なる位置で固定して通気部が遮蔽部によりそれぞれ異なる量だけ遮蔽された複数の状態にすることができるので、通気部を通じて屋内外間で通気する際の通気量を段階的に調節することができる。
また、この発明の通気装置は、上記シャッタ装置を備えたものであって、建物の屋内外間の通気を調節する。この通気装置では、通気装置(シャッタ装置)が高い位置に設置されている場合でもシャッタ装置の操作性を良好に保ちながら、屋外から屋内への冷気の流入を低減することができる。
以上説明したように、本発明によるシャッタ装置及び通気装置では、シャッタ装置が高い位置に設置されている場合でもそのシャッタ装置の操作性を良好に保ちながら、屋外から屋内への冷気の流入を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による通気装置の構成を示した分解斜視図である。図2は、図1に示した第1実施形態による通気装置を通気口510に設置した状態を示した断面図である。図3及び図4は、それぞれ図1に示した通気装置を構成する手動シャッタ装置2の固定シャッタ部40及び可動シャッタ部50の斜視図であり、図5は、図1に示した通気装置を構成するカバー部4の斜視図である。図6〜図9は、図1に示した通気装置を構成する手動シャッタ装置2の構造を説明するための図である。まず、図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態による通気装置の構造について説明する。
第1実施形態による通気装置は、図1に示すように、自動シャッタ装置1と、手動シャッタ装置2と、フィルタ3と、カバー部4とによって構成されている。このうち、手動シャッタ装置2が本発明の対象となるシャッタ装置である。通気装置は、図2に示すように、建物の屋内外間の外壁500を貫通する通気口510に設置されるものであり、屋内外間の通気を制御する機能を有する。
上記自動シャッタ装置1は、通気口510内に位置する後述する枠体30の円筒部31内に収容されている。この自動シャッタ装置1は、気温に応じて自動的に通気を制御する機能を有している。具体的には、自動シャッタ装置1は、水平方向の軸回りに回動可能な2つの羽体1a及び1bを有しており、羽体1bは羽体1aの屋外側に隣接して配置されている。この羽体1a及び1bは、通気を遮断する3枚の羽部11a及び11bをそれぞれ有しており、各3枚の羽部11a及び11bは上記軸の周囲に等間隔で配置されている。そして、外気温が高いときには、羽体1aの羽部11aと羽体1bの羽部11bとが互いに重なるように屋外側の羽体1bが回動し、羽体1aの羽部1a間の空間及び羽体1bの羽部1b間の空間を通じて屋内外間の通気が取られる。その一方、外気温が低いときには、羽体1aの羽部11aと羽体1bの羽部11bとが互い違いになるように屋外側の羽体1bが回動し、屋内外間の通気が遮断されるようになっている。
上記手動シャッタ装置2は、屋内外間の通気を取る状態と通気を遮断する状態とに手動で任意に切り替えるために設けられている。この手動シャッタ装置2は、図1に示すように、枠体30と、固定シャッタ部40(第1シャッタ部)と、可動シャッタ部50(第2シャッタ部)とによって構成されている。枠体30は、円筒形状を有する円筒部31と、その円筒部31の屋内側に設けられた略正方形の枠部32とによって構成されており、その円筒部31が通気口510内に位置するように通気口510に固定される。また、枠部32の屋内側の面には、3つの取付部33が円筒部31の周囲に所定間隔で設けられている。この取付部33は、固定シャッタ部40を取り付けるためのものである。
また、枠部32の屋内側の面の円筒部31の下方の位置には、第1位置決め部34a、第2位置決め部34b及び第3位置決め部34cが設けられている。これらは、可動シャッタ部50をそれぞれ所定の回動位置に固定するためのものであり、円筒部31の軸心を中心とする円弧状に配列された一連の凸部34dによって構成されている。第1位置決め部34aは、図6〜図8に示すように、屋内側から見て最も右側の凸部34dとその左側に隣接する凸部34dとによって構成されており、第2位置決め部34bは、屋内側から見て最も左側の凸部34dとその右側に隣接する凸部34dとによって構成されている。また、第3位置決め部34cは、第1位置決め部34aと第2位置決め部34bとの間に位置する複数の凸部34dによって構成されている。そして、可動シャッタ部50の後述する操作部52の突起部52b(図9参照)が上記第1〜第3位置決め部34a〜34cを構成する隣接する凸部34d間で係止されることによって可動シャッタ部50の回動位置が固定されるようになっている。
固定シャッタ部40は、図3に示すように、外枠部41と、取付部42と、通気部形成部43と、軸部44と、ガイド部45と、保持部46と、遮蔽壁47(第2遮蔽壁)とを有している。外枠部41は、屋内側から見て略正方形に形成されている。この外枠部41は、上側に位置する上側壁部41aと、屋内側から見て左側に位置する左側壁部41bと、屋内側から見て右側に位置する右側壁部41cと、下側に位置する下側壁部41dとによって構成されている。そして、上側壁部41a、左側壁部41b及び右側壁部41cには、屋内外間の通気を取るための開口部41eがそれぞれ設けられている。
取付部42は、外枠部41の上側壁部41aの中央部と、左側壁部41bの下部と、右側壁部41cの下部とにそれぞれ設けられている。この3つの取付部42が上記枠体30の対応する取付部33にそれぞれネジ止めされることによって、固定シャッタ部40が枠体30に固定される。
通気部形成部43は、固定シャッタ部40の中央領域に設けられており、円形に形成されている。この通気部形成部43には、屋内外間の通気を取るための扇形に開口された複数の通気部43aが設けられている。通気部形成部43の中心位置には、上記軸部44が水平方向で、かつ、通気部形成部43に対して垂直に延びるように設けられており、複数の通気部43aはこの軸部44の周囲に等間隔で設けられている。
ガイド部45は、円形の通気部形成部43の周縁に沿って設けられた略円形の枠体からなる。このガイド部45は、可動シャッタ部50の後述する可動部51(図4参照)の動作をガイドするために設けられており、略円形の可動部51の周縁がこのガイド部45の内側面に当接しながら可動部51がガイド部45に沿って回動するようになっている。
保持部46は、ガイド部45の屋内側の面にガイド部45の径方向内側へ突出するように設けられた小片状の部材であり、ガイド部45の周方向に所定間隔で3つ設けられている。この保持部46と上記通気部形成部43との間で可動シャッタ部50の後述する可動部51が回動可能に挟持される。すなわち、保持部46は、ガイド部45とともに通気部形成部43から可動部51の周縁部の外側を通って可動部51の通気部形成部43と反対側に回り込むように延設されており、保持部46とガイド部45とが一体となって可動部51を回動可能に保持している。
遮蔽壁47(第2遮蔽壁)は、通気部形成部43の下端の位置に設けられており、通気部形成部43の周縁に沿った円弧状に形成されている。この遮蔽壁47は、自動シャッタ装置1、固定シャッタ部40の通気部43a及び可動シャッタ部50の後述する通気窓51bを通じて屋外から流入する冷気の流下を抑制するために設けられている。また、遮蔽壁47には、切欠部47a(第2開口部)が設けられている。
上記可動シャッタ部50は、固定シャッタ部40の屋内側に隣接して設けられ、固定シャッタ部40に対して相対的に回動操作される部分である。この可動シャッタ部50は、固定シャッタ部40に対して屋内側から着脱可能に構成されており、例えば手動シャッタ装置2のメンテナンス時には、固定シャッタ部40から可動シャッタ部50を取り外してメンテナンスを行えるようになっている。また、可動シャッタ部50は、図4に示すように、可動部51と、操作部52と、開口部遮蔽壁53(第1遮蔽壁)と、切欠部遮蔽壁54(第3遮蔽壁)とを有している。可動部51は、略円形に形成されており、その中心位置には貫通孔51aが設けられている。そして、上記したように、可動部51は固定シャッタ部40の保持部46、ガイド部45及び通気部形成部43により保持されるとともに、可動部51の貫通孔51aに固定シャッタ部40の軸部44が挿通される。これにより、可動部51は、固定シャッタ部40によって軸部44回りに回動可能に保持されている。
可動部51の貫通孔51aの周囲には、上記通気部43aと同形の扇形に開口された屋内外間の通気を取るための複数の通気窓51bが所定間隔で設けられている。この複数の通気窓51b間の遮蔽された領域は、固定シャッタ部40に対して相対的に回動することにより通気部43aを開閉する遮蔽部51cとして用いられる。すなわち、可動部51では、中心位置に設けられた貫通孔51aの周囲に通気窓51bと遮蔽部51cとが交互に設けられている。そして、可動部51を回動させて通気窓51bと固定シャッタ部40の通気部43aとが連通状態となることにより通気部43a及び通気窓51bを通じて屋内外間の通気を取ることが可能となる一方、遮蔽部51cが固定シャッタ部40の通気部43aを遮蔽することにより屋内外間の通気が遮断されるようになっている。
また、可動部51の周縁部近傍には、可動部51を通気部形成部43に対して接近または離反させる際に固定シャッタ部40の保持部46が通過可能な形状を有する3つの凹部51dが設けられている。この凹部51dは、可動部51の周縁部に沿って所定間隔で設けられている。そして、固定シャッタ部40に対する可動シャッタ部50の着脱時には、可動部51を着脱位置に回動させて保持部46に凹部51dの位置を合わせるとともに、保持部46が凹部51dを通過するように可動部51を通気部形成部43に対して接近または離反させて可動部51を保持部46と通気部形成部43との間の空間に着脱できるようになっている。
操作部52は、可動部51の下部から下方へ延設されている。この操作部52は、可動部51を回動操作する際に操作者により把持される部分である。操作部52は、固定シャッタ部40の遮蔽壁47の切欠部47a(図3参照)を通じて下方へ延設される。これにより、操作部52が遮蔽壁47と干渉することなく下方へ延設される。そして、操作部52を左右へ揺動させることによって、可動部51が軸部44回りに回動操作されるようになっている。
なお、上記遮蔽壁47の切欠部47aは、図3に示すように、遮蔽壁47の通気部形成部43に対する連結部近傍において遮蔽壁47の右端から左側へ直線的に延びる移動領域47bと、この移動領域47bの右端から遮蔽壁47の屋内側の端縁まで直線的に延びる着脱領域47cとを有している。また、操作部52の可動部51に繋がる根元部分には、図9に示すように、薄肉に形成された切欠部装着部52aが設けられており、この切欠部装着部52aが上記切欠部47aの移動領域47b内に左右に移動可能に装着される。すなわち、操作部52は、可動シャッタ部50が固定シャッタ部40に取り付けられた状態において切欠部47aの移動領域47bを通じて下方へ延設される。そして、可動部51を回動操作するために操作部52を左右方向へ移動させる際には、切欠部装着部52aが切欠部47aの移動領域47b内で左右に移動する。また、可動シャッタ部50を固定シャッタ部40に着脱する際には、切欠部47aの着脱領域47cを通過させて操作部52の切欠部装着部52aを移動領域47bに着脱する。これにより、操作部52の切欠部装着部52aを遮蔽壁47と干渉することなく切欠部47aの移動領域47bに着脱することが可能となっている。
また、操作部52の屋外側には、図9に示すように、突起部52bが突設されている。操作部52を左右に移動させる際、この突起部52bが上記したように枠体30の第1〜第3位置決め部34a〜34cで係止されることによって、これらの各位置決め部に対応する位置に操作部52及び可動部51が固定される。具体的には、突起部52bが第1位置決め部34aに係止されたときには、可動部51の遮蔽部51cにより固定シャッタ部40の通気部43aが遮蔽されない開位置、言い換えれば、可動部51の通気窓51bと固定シャッタ部40の通気部43aとが完全に重なる位置に可動部51が固定される。また、突起部52bが第2位置決め部34bに係止されたときには、可動部51の遮蔽部51cにより固定シャッタ部40の通気部43aが完全に遮蔽される閉位置に可動部51が固定される。
また、突起部52bが第3位置決め部34cに係止されたときには、可動部51が上記開位置と上記閉位置との間の所定の位置で固定される。そして、第3位置決め部34cは、上記したように第1位置決め部34aと第2位置決め部34bとの間に位置する複数の凸部34dによって構成されており、第1位置決め部34aと第2位置決め部34bとの間の複数の異なる位置で突起部52bを係止可能である。このため、第3位置決め部34cによって突起部52bを係止することにより、可動部51を上記開位置と上記閉位置との間の複数の異なる位置で固定することが可能であり、この際、可動部51の固定位置に応じて遮蔽部51cにより通気部43aがそれぞれ異なる量だけ遮蔽される。
開口部遮蔽壁53は、カバー部4の下部に設けられた後述する操作部用開口部4g(第1開口部)の上側に隣接して設けられ、この操作部用開口部4gを遮蔽する。開口部遮蔽壁53は、屋外から流入した冷気が操作部用開口部4gを通じて下方へ流下するのを抑制する機能を有する。また、開口部遮蔽壁53は、操作部52の長手方向中間部に操作部52と一体的に形成されており、操作部52とともに左右方向に移動しながらカバー部4の操作部用開口部4gを遮蔽する。また、開口部遮蔽壁53は、貫通孔51aを中心とした円弧状に形成されているとともに、操作部52の移動方向に沿って操作部52の左右両側に延びている。
切欠部遮蔽壁54は、可動部51の下端の位置に設けられ、可動部51の周縁に沿った円弧状に形成されている。この切欠部遮蔽壁54は、固定シャッタ部40の遮蔽壁47の上面に接触し、操作部52及び可動部51とともに移動するように構成されている。そして、固定シャッタ部40の通気部43aが全開状態であるとき、すなわち、可動シャッタ部50が上記開位置にあるとき、切欠部遮蔽壁54が図6に示すように切欠部47aの着脱領域47cに対応する位置に配置されるとともにこの着脱領域47cを遮蔽するように構成されている。これにより、固定シャッタ部40の通気部43aが全開状態であるときには、この通気部43aから切欠部47aの着脱領域47cを通じて冷気が下方へ流下するのが切欠部遮蔽壁54によって抑制される。
上記フィルタ3は、図1に示すように、手動シャッタ装置2の屋内側に設置されており、空気中に含まれる埃などを除去するために設けられている。また、上記カバー部4は、通気装置の最も屋内側に設けられている。このカバー部4は、固定シャッタ部40、可動シャッタ部50及びフィルタ3の屋内側を覆うように設けられている。そして、カバー部4は、屋内側から見て略正方形に形成されており、上記枠体30の枠部32に対して着脱可能に外嵌している。
また、カバー部4は、最も屋内側に位置する略正方形の平板状の屋内側端部壁4aと、この屋内側端部壁4aの4つの端辺からそれぞれ屋外側へ延びる上部壁4b、下部壁4c、両側部壁4d及び4eとによって構成されている。上部壁4b、下部壁4c、側部壁4d及び4eは、カバー部4の上端、下端、屋内側から見て左端及び右端にそれぞれ位置する。上部壁4bと両側部壁4d及び4eには、図5に示すように、通気用開口部4fがそれぞれ形成されており、この通気用開口部4fを通じて屋内外間の通気が行われる。
また、下部壁4cには、操作部用開口部4g(第1開口部)が設けられており、この操作部用開口部4gを通じて上記操作部52が下方へ突出するように構成されている。操作部用開口部4gは、可動部51を開位置から閉位置まで移動させる際の操作部52の左右方向への移動範囲にわたって形成されている。そして、この操作部用開口部4gは、操作部52の移動範囲を規制している。具体的には、操作部用開口部4gは、可動部51を上記開位置に移動させると操作部52が操作部用開口部4gの右端に当接する一方、可動部51を上記閉位置に移動させると操作部52が操作部用開口部4gの左端に当接するように構成されている。すなわち、操作部用開口部4gは、カバー部4を手動シャッタ装置2に被せて使用する通常の使用時において、可動部51が開位置と閉位置との間の範囲外に回動しないように、可動部51の回動範囲を規制している。
次に、図5〜図9を参照して、第1実施形態による通気装置を構成する手動シャッタ装置2の動作について説明する。
第1実施形態による手動シャッタ装置2では、上記したように可動シャッタ部50の操作部52を左右に移動操作するのに伴って可動部51が軸部44回りに回動する。そして、操作部52がカバー部4の操作部用開口部4g(図5参照)の右端に当接するとともに操作部52の突起部52b(図9参照)が第1位置決め部34aに係止される開位置(図6参照)まで操作部52を右側に移動させると、固定シャッタ部40の通気部43aと可動シャッタ部50の通気窓51bとが完全に重なり、これら通気部43a及び通気窓51bを通じて屋内外間の通気が取られる。一方、操作部52がカバー部4の操作部用開口部4g(図5参照)の左端に当接するとともに操作部52の突起部52b(図9参照)が第2位置決め部34bに係止される閉位置(図7参照)まで操作部52を左側に移動させると、固定シャッタ部40の通気部43aが可動シャッタ部50の遮蔽部51cにより完全に遮蔽され、屋内外間の通気が遮断される。そして、このように開位置と閉位置との間で可動シャッタ部50の可動部51及び操作部52を移動させる際、開口部遮蔽壁53が操作部52とともに移動しながらカバー部4の操作部用開口部4gの全領域を常に遮蔽する。
また、手動シャッタ装置2のメンテナンス時には、固定シャッタ部40から可動シャッタ部50を取り外してメンテナンスを行う。この際、カバー部4を手動シャッタ装置2から取り外し、可動シャッタ部50を上記通気部43aの開閉動作時の移動範囲外に位置する着脱位置(図8参照)まで回動させる。この着脱位置では、可動部51の凹部51dの位置と固定シャッタ部40の保持部46の位置とが合致するとともに、操作部52の切欠部装着部52aの位置と遮蔽壁47の切欠部47aの着脱領域47cの位置とが合致する。そして、この状態で可動シャッタ部50を固定シャッタ部40から屋内側に引き抜くことにより、可動シャッタ部50を固定シャッタ部40から取り外す。また、メンテナンス終了後には、これと逆のプロセスにより可動シャッタ部50を固定シャッタ部40に取り付けるとともにカバー部4を手動シャッタ装置2に装着する。
以上のように、第1実施形態では、可動シャッタ部50の操作部52がカバー部4の操作部用開口部4gを通じて下方へ延設されているので、通気装置が高い位置に設置されている場合でも下方から操作部52を把持して操作しやすい。これにより、通気装置が高い位置に設置されている場合でもシャッタ装置の操作性を良好に保つことができる。
また、第1実施形態では、可動シャッタ部50が操作部52とともに移動しながら操作部用開口部4gを遮蔽する開口部遮蔽壁53を有しているので、この開口部遮蔽壁53により冷気がカバー部4の下部に設けられた操作部用開口部4gを通じて下方へ流下するのを抑制することができる。このため、屋外から屋内への冷気の流入を低減することができる。
また、第1実施形態では、固定シャッタ部40が遮蔽壁47を有しているので、この遮蔽壁47により固定シャッタ部40の通気部43a及び可動シャッタ部50の通気窓51bを通じて流入する冷気の下方への流下をより抑制することができる。
また、第1実施形態では、固定シャッタ部40の遮蔽壁47が操作部52の移動方向に沿う形状の切欠部47aを有し、操作部52が可動部51から遮蔽壁47の切欠部47aを通じて下方に延設されているので、操作部52と遮蔽壁47とが干渉しないように操作部52を下方へ延設することができる。
また、第1実施形態では、可動シャッタ部50は、操作部52とともに移動しながら切欠部47aを遮蔽する切欠部遮蔽壁54を有しているので、遮蔽壁47に切欠部47aを設けることにより遮蔽壁47の冷気の遮断効果が低下する場合に、切欠部遮蔽壁54により切欠部47aを経由する冷気の下方への流下を低減することができる。
また、第1実施形態では、可動シャッタ部50の可動部51が、可動部51を通気部形成部43に対して接近または離反させる際に固定シャッタ部40の保持部46が通過可能な形状の凹部51dを有しているので、可動部51または保持部46を無理に変形させて可動部51と保持部46との干渉を避けながら保持部46と通気部形成部43との間の空間に可動部51を着脱する場合と異なり、可動部51または保持部46を変形させることなく、保持部46が凹部51dを通過するように可動部51を通気部形成部43に対して接近または離反させて通気部形成部43と保持部46との間の空間に可動部51を着脱することができる。これにより、可動部51を固定シャッタ部40に着脱する作業を容易に行うことができるとともに、可動部51または保持部46を変形させることに伴う可動部51または保持部46の破損を抑制することができる。
また、第1実施形態では、可動部51が通気部43aの開閉時の移動範囲外の位置にあるときに凹部51dの位置と保持部46の位置とが合致するので、通気部43aを開閉する通常の動作時には凹部51dを保持部46が通過して可動部51が固定シャッタ部40から外れるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、枠体30に遮蔽部51cが通気部43aを遮蔽しない開位置において可動部51を固定する第1位置決め部34aと、遮蔽部51cが通気部43aを完全に遮蔽する閉位置において可動部51を固定する第2位置決め部34bとが設けられているので、可動シャッタ部50の可動部51を開位置と閉位置とでそれぞれ確実に固定することができる。これにより、可動部51の意図しない移動によって、開いていた通気部43aが遮蔽部51cにより閉じられたり、遮蔽部51cにより閉じられた通気部43aが開いたりするという不都合が生じるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、枠体30に可動シャッタ部50の可動部51を開位置と閉位置との間の所定の位置で固定する第3位置決め部34cが設けられているので、この第3位置決め部34cにより可動部51を開位置と閉位置との間の所定の位置で固定して、固定シャッタ部40の通気部43aが可動シャッタ部50の遮蔽部51cにより所定量だけ遮蔽された状態にすることができる。これにより、固定シャッタ部40の通気部43aの通気量をその遮蔽状態に対応した所定の通気量に容易に設定することができるので、通気部43aを通じて屋内外間で通気する際の通気量を所定の通気量に容易に設定することができる。
また、第1実施形態では、第3位置決め部34cは、可動シャッタ部50の可動部51を開位置と閉位置との間の複数の異なる位置で固定可能に構成されているので、可動部51を開位置と閉位置との間の複数の異なる位置で固定して固定シャッタ部40の通気部43aが可動シャッタ部50の遮蔽部51cによりそれぞれ異なる量だけ遮蔽された複数の状態にすることができる。これにより、固定シャッタ部40の通気部43aを通じて屋内外間で通気する際の通気量を段階的に調節することができる。
(第2実施形態)
図10及び図11は、それぞれ本発明の第2実施形態による通気装置を構成する手動シャッタ装置2の固定シャッタ部40及び可動シャッタ部50の斜視図である。図12〜図15は、本発明の第2実施形態による通気装置を構成する手動シャッタ装置2の構造を説明するための図である。次に、図10〜図15を参照して、本発明の第2実施形態による通気装置の構成及び動作について説明する。
この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、手動シャッタ装置2の可動シャッタ部50の操作部52が固定シャッタ部40の遮蔽壁47の屋内側を通って下方へ延設される。具体的には、図11に示すように、可動シャッタ部50の操作部52は、可動部51から屋内側へ延設された延設部52cを有している。この延設部52cの可動部51から屋内側へ延びる長さは、固定シャッタ部40の遮蔽壁47(図10参照)の通気部形成部43から屋内側へ延びる長さとほぼ同等であり、操作部52は図15に示すようにこの延設部52cの部分で遮蔽壁47を屋内側に乗り越えるように構成されている。このように、第2実施形態では、操作部52が遮蔽壁47の屋内側を通って下方へ延設されるので、遮蔽壁47には操作部52を挿通するための上記第1実施形態のような切欠部47a(図3参照)は設けられていないとともに、可動シャッタ部50にはその切欠部47aを遮蔽するための切欠部遮蔽壁54(図4参照)が設けられていない。
また、この第2実施形態では、可動シャッタ部50の開口部遮蔽壁53がその屋内側の端部から上側の所定領域も覆うように形成されている。また、この第2実施形態では、上記第1実施形態による枠体30の取付部33(図1参照)及び固定シャッタ部40の取付部42の代わりに、枠体30の枠部32の屋内側の面には円筒部31の形成領域を挟んで対向するように一対の係止部60,60(図12参照)が設けられている。また、固定シャッタ部40の外枠部41の外側面には、上記第1実施形態による取付部42(図1参照)は設けられていない代わりに、枠体30の一対の係止部60,60に対応する位置に一対の被係止部70,70(図12参照)が設けられている。この一対の被係止部70,70が枠体30の一対の係止部60,60に係止されることによって、固定シャッタ部40が枠体30に対して着脱可能に固定されている。
第2実施形態による通気装置の上記以外の構成は、上記第1実施形態による通気装置の構成と同様である。
そして、この第2実施形態による通気装置の手動シャッタ装置2の動作は、上記第1実施形態による手動シャッタ装置2の動作と同様であり、通常の使用時には、操作部52を左右に操作することによって図12に示す開位置と図13に示す閉位置との間で可動部51を回動させて固定シャッタ部40の通気部43aを可動シャッタ部50の遮蔽部51cで開閉する。そして、手動シャッタ装置2のメンテナンス時には、手動シャッタ装置2からカバー部4(図1参照)を外して、通常の移動範囲外の着脱位置(図14参照)に可動部51を回動させ、保持部46が凹部51dを通過するように固定シャッタ部40に対して屋内側から可動シャッタ部50を着脱する。
以上のように、第2実施形態では、操作部52が可動部51から遮蔽壁47の屋内側を通って下方に延設されるので、操作部52と遮蔽壁47とが干渉しないように操作部52を下方へ延設することができる。
第2実施形態による上記以外の効果は、上記第1実施形態による効果と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記各実施形態における屋内側と屋外側とを相互に入れ替えることによって本発明による手動シャッタ装置及び通気装置を構成してもよい。
また、上記各実施形態では、固定シャッタ部40に対して可動シャッタ部50の可動部51を相対的に回動させて固定シャッタ部40の通気部43aを可動シャッタ部50の遮蔽部51cで開閉する構成の手動シャッタ装置2及びそれを用いた通気装置を例にとって説明したが、参考例として、固定シャッタ部に対して可動シャッタ部を相対的に横方向にスライドさせて固定シャッタ部の通気部を可動シャッタ部の遮蔽部で開閉する構成の手動シャッタ装置及びそれを用いた通気装置にも本発明を適用することが可能である。
また、上記第1実施形態では、可動シャッタ部50が開位置にあるときに切欠部遮蔽壁54が遮蔽壁47の切欠部47aの着脱領域47cを遮蔽するように構成したが、本発明はこれに限らず、切欠部遮蔽壁54をその長手方向に延長することにより、切欠部遮蔽壁54によって着脱領域47c及び移動領域47bを含む切欠部47aの全領域を可動シャッタ部50の開位置と閉位置との間の移動時にも常に遮蔽できるように構成してもよい。このように構成すれば、切欠部遮蔽壁54による切欠部47aの遮蔽効果をより向上させることができる。
本発明の第1実施形態による通気装置の構成を示した分解斜視図である。 図1に示した第1実施形態による通気装置を通気口に設置した状態を示した断面図である。 図1に示した通気装置を構成する手動シャッタ装置の固定シャッタ部の斜視図である。 図1に示した通気装置を構成する手動シャッタ装置の可動シャッタ部の斜視図である。 図1に示した通気装置を構成するカバー部の斜視図である。 図1に示した通気装置を構成する手動シャッタ装置の可動部が開位置にある状態を屋内側から見た正面図である。 図6に対応する手動シャッタ装置の可動部が閉位置にある状態を屋内側から見た正面図である。 図6に対応する手動シャッタ装置の可動部が着脱位置にある状態を屋内側から見た正面図である。 図6に示した手動シャッタ装置のIX−IX線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態による通気装置を構成する手動シャッタ装置の固定シャッタ部の斜視図である。 本発明の第2実施形態による通気装置を構成する手動シャッタ装置の可動シャッタ部の斜視図である。 本発明の第2実施形態による通気装置を構成する手動シャッタ装置の可動部が開位置にある状態を屋内側から見た正面図である。 図12に対応する手動シャッタ装置の可動部が閉位置にある状態を屋内側から見た正面図である。 図12に対応する手動シャッタ装置の可動部が着脱位置にある状態を屋内側から見た正面図である。 図12に示した手動シャッタ装置のXV−XV線に沿った断面図である。
符号の説明
2 手動シャッタ装置(シャッタ装置)
4 カバー部
4g 操作部用開口部(第1開口部)
34a 第1位置決め部
34b 第2位置決め部
34c 第3位置決め部
40 固定シャッタ部(第1シャッタ部)
43 通気部形成部
43a 通気部
44 軸部(軸)
46 保持部
47 遮蔽壁(第2遮蔽壁)
47a 切欠部(第2開口部)
50 可動シャッタ部(第2シャッタ部)
51 可動部
51c 遮蔽部
51d 凹部
52 操作部
53 開口部遮蔽壁(第1遮蔽壁)
54 切欠部遮蔽壁(第3遮蔽壁)
500 外壁
510 通気口

Claims (12)

  1. 建物の屋内外間の壁を貫通する通気口に取り付けられ、屋内外間の通気を取るための開口された通気部がその屋内外方向に延びる軸の周囲に配設された第1シャッタ部と、
    前記第1シャッタ部の屋内側または屋外側に隣接し、前記第1シャッタ部に対して前記軸回りに回動可動となるように設けられ、前記通気部を開閉するための第2シャッタ部と、
    前記第1シャッタ部及び前記第2シャッタ部を覆うように設けられ、下部に第1開口部を有するカバー部とを備え、
    前記第2シャッタ部は、前記第1シャッタ部に対して前記軸回りに回動可能となるように取り付けられ、前記通気部を開閉するための遮蔽部が前記軸の周囲に配設された可動部と、前記可動部とともに前記軸回りに回動可能となるように前記可動部から前記第1開口部を通じて下方へ延設され、前記可動部を回動操作する際に把持される操作部と、前記軸を中心とした下向きの円弧状を呈し、前記操作部の回動方向を向く両側面からその操作部の両側に延び、下側を向く外面の一部が前記第1開口部内に入り込んだ状態で前記第1開口部を上から遮蔽しながら前記操作部とともに前記軸回りに回動する第1遮蔽壁とを有する、シャッタ装置。
  2. 前記第1シャッタ部は、前記第1遮蔽壁と前記通気部との間の位置に設けられ、前記操作部に干渉しない形状を有する第2遮蔽壁を含む、請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 前記第2遮蔽壁は、前記操作部の移動方向に沿う形状の移動領域を有する第2開口部を含み、
    前記操作部は、前記可動部から前記第2開口部の移動領域を通じて下方に延設される、請求項に記載のシャッタ装置。
  4. 前記第2シャッタ部は、前記第1シャッタ部に対して着脱可能に構成されており、
    前記第2開口部は、前記移動領域に繋がるとともに前記第2シャッタ部を前記第1シャッタ部に着脱する際に前記操作部を通過させる着脱領域を有し、
    前記第2シャッタ部は、前記操作部とともに移動し、前記遮蔽部により前記第1シャッタ部の通気部が開状態となっている際に前記第2開口部の着脱領域を遮蔽する第3遮蔽壁を有する、請求項に記載のシャッタ装置。
  5. 前記操作部は、前記第2遮蔽壁の屋内側または屋外側を通って下方に延設される、請求項に記載のシャッタ装置。
  6. 前記第1シャッタ部は、前記通気部が設けられるとともに前記可動部の屋内側または屋外側に隣接する通気部形成部と、前記通気部形成部から前記可動部の縁部の外側を通って前記通気部形成部と反対側に回り込むように延設されるとともに前記通気部形成部との間で前記可動部を前記通気部の開閉時の移動方向に移動可能に挟持する保持部とを有する、請求項1〜のいずれか1項に記載のシャッタ装置。
  7. 前記保持部は、前記可動部の前記通気部形成部と反対側の位置において前記可動部の縁部の外側から前記可動部の内部側へ突設され、前記可動部の前記通気部形成部と反対側の面に当接して前記可動部が前記通気部形成部から離反するのを抑制するものであり、
    前記可動部は、その縁部近傍に形成されるとともに前記可動部が前記通気部形成部に対して接近または離反する際に前記保持部が通過可能な形状の凹部を有し、
    前記可動部が前記通気部の開閉時の移動範囲外の位置にあるときに前記凹部の位置と前記保持部の位置とが合致する、請求項に記載のシャッタ装置。
  8. 前記カバー部の第1開口部は、前記操作部の移動範囲を規制することにより前記可動部
    の移動範囲を規制しており、
    前記第1開口部により規制された前記可動部の移動範囲外の位置に前記可動部があるときに前記凹部の位置と前記保持部の位置とが合致する、請求項に記載のシャッタ装置。
  9. 前記遮蔽部が前記通気部を実質的に遮蔽しない開位置において前記可動部を固定する第1位置決め部と、
    前記遮蔽部が前記通気部を実質的に完全に遮蔽する閉位置において前記可動部を固定する第2位置決め部とをさらに備えた、請求項1〜のいずれか1項に記載のシャッタ装置。
  10. 前記可動部を前記開位置と前記閉位置との間の所定の位置で固定する第3位置決め部をさらに備えた、請求項に記載のシャッタ装置。
  11. 前記第3位置決め部は、前記可動部を前記開位置と前記閉位置との間の複数の異なる位置で固定可能に構成されている、請求項10に記載のシャッタ装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のシャッタ装置を備え、
    建物の屋内外間の通気を調節する、通気装置。
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