JP4768775B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、白黒やカラーの画像を形成するプリンタ、複写機、ファクシミリ機、複合機等の画像形成装置で使用されている定着装置においては、定着ローラに張架された定着ベルトの内面に面状発熱体が配設されている。そして、前記定着ローラと、該定着ローラに圧接しながら回転して印刷媒体を加圧する加圧ローラとによって、表面に現像剤像が転写された印刷媒体を加熱及び加圧しながら搬送することにより、前記現像剤像を印刷媒体上に定着させるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−322888号公報
しかしながら、前記従来の定着装置においては、面状発熱体の発熱面の面積が小さいため、定着ベルトへの熱伝達効率が低かった。
本発明は、前記従来の定着装置の問題点を解決して、定着ベルトを加熱する加熱部において面状発熱体を定着ベルトの走行方向の下流側の端部に配設することによって、定着ベルトへの熱伝達効率が向上し、定着ベルトを所定温度にまで短時間で加熱することができ、定着を開始する際の立ち上がり時間を短縮することができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の定着装置においては、無端状の定着ベルトと、該定着ベルト内に配設された第1の回転体と、前記定着ベルトの内面に対向して配設され、前記定着ベルトを加熱し、かつ、前記第1の回転体とともに前記定着ベルトを張架する加熱部と、前記定着ベルトを介して前記第1の回転体に圧接される第2の回転体とを有し、前記加熱部は、面状発熱体と金属製の支持部とを備え、前記面状発熱体は、前記加熱部における前記定着ベルトの走行方向の下流側の端部にのみ配設されて前記定着ベルトに接触し、前記加熱部における前記面状発熱体よりも前記定着ベルトの走行方向の上流側では前記金属製の支持部が前記定着ベルトに接触する定着装置であって、前記加熱部は、前記面状発熱体が、前記第1の回転体が圧接される点より記録媒体の搬送方向上流側で、記録媒体の有無にかかわらず、前記定着ベルトを介して前記第2の回転体に圧接され、前記記録媒体は、現像剤像の転写された面が前記定着ベルトを介して前記面状発熱体に圧接されるように前記定着ベルトと第2の回転体とに挟まれて搬送される。
本発明によれば、定着装置においては、定着ベルトを加熱する加熱部において面状発熱体を定着ベルトの走行方向の下流側の端部に配設する。これにより、定着ベルトへの熱伝達効率が向上し、定着ベルトを所定温度にまで短時間で加熱することができ、定着を開始する際の立ち上がり時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における定着装置を備えた画像形成装置を示す概略側面図である。なお、図において、(a)は画像形成装置全体を示す側面図、(b)は現像装置を示す側面図である。
図において、100は本実施の形態における画像形成装置である。ここで、該画像形成装置100は、例えば、プリンタ、ファクシミリ機、複写機等であり、電子写真方式によって、印刷用紙、封筒、OHP(Over Head Projector)シート等の記録媒体19上に白黒(モノクロ)やカラーの画像を形成するようになっている。なお、前記画像形成装置100は、モノクロ画像を形成するものであってもよく、カラー画像を形成するものであってもよいが、ここでは、前記画像形成装置100がカラー画像を形成するカラープリンタ、カラーファクシミリ機、カラー複写機等である場合について説明する。
そして、画像形成装置100は、記録媒体19の搬送方向に沿って配列され、記録媒体19上に2色以上のトナー像、すなわち、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの4色のトナー像を形成する現像装置20を有する。なお、該現像装置20の各々は、各色のトナー像を担持する感光体ドラム、感光体ベルト等の像担持体21、該像担持体21の表面に電荷を供給して帯電させる帯電部材22、前記像担持体21の表面を露光して静電潜像を形成するための露光手段としての潜像形成手段23、及び、前記像担持体21上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナー18を付着させてトナー像を形成する現像手段24を有する。そして、該現像手段24で形成されたトナー像は、転写部材25によって記録媒体19に転写される。
そして、前記像担持体21上を帯電部材22によって帯電させ、潜像形成手段23により静電潜像を形成して、この静電潜像を現像手段24によって現像することでトナー像とし、該トナー像を転写部材25によって像担持体21上から記録媒体19上に転写する。
また、該記録媒体19の搬送方向における現像装置20の下流側には定着装置10が配設されている。記録媒体19上に転写されたトナー像は、定着装置10によって被定着材としての記録媒体19に定着させられる。
次に、前記定着装置10の構成について詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における定着装置の断面図である。
図に示されるように、定着装置10は、第1の回転体である定着部材としての定着ローラ11、第2の回転体である加圧部材としての加圧ローラ16、定着ベルト12及び加熱部15を備え、記録媒体19上に転写されたトナー像のトナー18を加熱及び加圧して記録媒体19に定着させる。また、前記加熱部15は、面状発熱体14、及び、該面状発熱体14と一体化して面状発熱体14を支持する支持体13を備える。そして、前記定着ベルト12は、定着ローラ11と支持体13とによって張架される。
なお、前記面状発熱体14は、前記支持体13とともに定着ベルト12の内面に押圧されるように配設されている。この場合、定着ベルト12に対する支持体13の押圧加重は、支持体13と定着ベルト12との摺(しゅう)動性を悪化させないため、最大でも2〔kg・f〕程度である。
また、前記加圧ローラ16は、定着ベルト12を介して定着ローラ11に圧接される。さらに、図示されない温度検知手段が定着ベルト12の外面又は内面に配設される。前記温度検知手段は、定着ベルト12に当接するものであってもよいし、定着ベルト12との間に微小なギャップを設けた非接触のものであってもよい。
次に、前記定着ローラ11及び加圧ローラ16の構成について詳細に説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態における定着ローラ及び加圧ローラの断面図である。なお、図において、(a)は定着ローラ及び加圧ローラの層構造を示す図、(b)は加圧ローラの層構造の変形例を示す図である。
定着ローラ11及び加圧ローラ16は、図3(a)に示されるように、円筒状又は円柱状の芯(しん)金31及び該芯金31の周囲に形成された弾性層32を備える。なお、前記加圧ローラ16は、図3(b)に示されるように、弾性層32の周囲に更に離型層33を形成したものであってもよい。
前記芯金31は、一定の剛性を保つために、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属製の中実又は中空シャフトから成る。また、前記弾性層32は、通常、シリコーンゴム、スポンジ状シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高いゴム材料から成る。
そして、前記加圧ローラ16は、図示されないモータ等からの駆動力を受けて、図1において矢印で示される方向に回転駆動される。また、前記定着ベルト12は、加圧ローラ16との摩擦によって従動することで、図1において矢印で示される方向に回転駆動される。さらに、前記定着ローラ11は、定着ベルト12との摩擦によって従動することで、図1において矢印で示される方向に回転駆動される。
次に、前記定着ベルト12の構成について詳細に説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における定着ベルトの断面図である。なお、図において、(a)は定着ベルトの層構造を示す図、(b)は定着ベルトの層構造の変形例を示す図である。
定着ベルト12は、図4(a)に示されるように、薄い基体34a、該基体34a上に形成された弾性層34b、及び、該弾性層34bの上に形成された離型層34cを備える積層体である。なお、定着ベルト12は、図4(b)に示されるように、薄い基体34a及び該基体34a上に直接形成された離型層34cから成る積層体であってもよい。そして、前記定着ベルト12は、定着ローラ11及び支持体13に対して離型層34cが外側になるように張架される。
ここで、前記基体34aは、ニッケル、ポリイミド、ステンレス等から成り、強度と可撓(とう)性とを両立させるため、厚さを30〜150〔μm〕程度とすることが好ましい。
また、前記弾性層34bは、シリコーンゴム又はフッ素樹脂から成る。シリコーンゴムから成る場合、低硬度と高熱伝導性とを両立させるため、厚さを50〜300〔μm〕程度とすることが好ましい。また、フッ素樹脂から成る場合、磨耗による減肉と高熱伝導性とを両立させるため、厚さを10〜50〔μm〕程度とすることが好ましい。
さらに、前記離型層34cは、前記加圧ローラ16の離型層33と同様に、耐熱性が高く、かつ、成形後の表面自由エネルギーが低い樹脂、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)等の代表的なフッ素系樹脂から成り、厚さを10〜50〔μm〕程度とすることが好ましい。
次に、前記加熱部15の構成について詳細に説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における加熱部の断面図、図6は本発明の第1の実施の形態における面状発熱体の分解斜視図、図7は本発明の第1の実施の形態における面状発熱体の側面図、図8は本発明の第1の実施の形態における加熱部の斜視図、図9は本発明の第1の実施の形態における定着装置の変形例を示す断面図である。なお、図5において、(a)は面状発熱体の位置を示す図、(b)は第1の比較例における面状発熱体の位置を示す図、(c)は第2の比較例における面状発熱体の位置を示す図であり、図6において、(a)は面状発熱体の層構造を示す図、(b)は面状発熱体の第1の変形例の層構造を示す図、(c)は面状発熱体の第2の変形例の層構造を示す図、図7において、(a)は面状発熱体の角部の形状を示す図、(b)は面状発熱体の変形例の角部の形状を示す図である。
支持体13は、アルミニウム、銅等の熱伝導性及び加工性の高い金属、若しくは、これらを主成分とする合金、又は、耐熱性及び剛性の高い鉄若しくは鉄系の合金類、ステンレス等から成る。なお、支持体13と面状発熱体14とは、特に接着することなしに、支持体13を定着ベルト12を介して加圧ローラ16に押圧することで一体化されている。また、面状発熱体14は、図5(a)に示されるように、定着ベルト12の回転方向、すなわち、走行方向において、支持体13の下流側端部に配設されている。
ここで、面状発熱体14が支持体13の端部に配設されるということは、図5(a)及び(c)に示される例のように、面状発熱体14の側面が支持体13によって3面以上を囲まれていないということであり、面状発熱体14の1つの側面が加熱部15の端面となるということである。ちなみに、図5(b)に示される例では、面状発熱体14は、支持体13の端部に配設されておらず、面状発熱体14の3つの側面が支持体13によって囲まれている。
なお、前記支持体13及び面状発熱体14は、固定部材であり、定着ベルト12の回転駆動に対して相対的に摺動する。
本実施の形態においては、前記支持体13が熱伝導性が良好な金属から成るので、面状発熱体14の熱によって支持体13が加熱され、定着ベルト12を面状発熱体14及び支持体13の両方で加熱することができる。これに対し、前記支持体13が断熱性部材から成るものである場合には、面状発熱体14の熱によって支持体13が加熱されないので、定着ベルト12を面状発熱体14のみで加熱することとなる。本実施の形態のように、定着ベルト12を面状発熱体14及び支持体13の両方で加熱する方が、定着ベルト12を加熱するための熱を伝達する面積が広いので、より熱伝達効率が高くなる。また、熱を伝達する面積が広いので、同じ電力を投入しても、見かけ上の電力密度が低く、より低温で定着ベルト12を加熱することができる。
そして、前記面状発熱体14は、いわゆるセラミックヒータ、ステンレスヒータ等であり、定着ベルト12の内面と接触する面が平面状又は円弧状になっている。
前記定着ベルト12の内面と接触する面が平板状である場合、面状発熱体14は、図6(a)に示されるように、下面が平面状の基板41、該基板41上に形成される電気絶縁層42、該電気絶縁層42上に形成される抵抗発熱体43及び電極44、並びに、前記抵抗発熱体43及び電極44に形成される保護層45を備える。
ここで、前記基板41は、SUS430等の金属から成る。また、前記電気絶縁層42は、薄く形成されたガラス膜である。さらに、前記抵抗発熱体43は、ニッケル−クロム合金又は銀−パラジウム合金の粉末をペースト状にしたものを電気絶縁層42上にスクリーン印刷することによって形成される。さらに、前記電極44は、銀等の化学的に安定した電気抵抗の低い金属又はタングステン等の高融点金属から成り、抵抗発熱体43の端部に形成される。さらに、前記保護層45は、ガラス、又は、PTFE、PFA、FEP等の代表的なフッ素系樹脂から成り、電気絶縁層42、抵抗発熱体43及び電極44を保護する。
なお、図6(a)に示される面状発熱体14の場合、定着ベルト12の内面に接触する面は、基板41の下面であってもよいし、保護層45の形成された面であってもよい。
また、定着ベルト12の内面と接触する面が円弧状である場合、面状発熱体14は、図6(b)に示されるように、下面が凸状に湾曲した曲面状の基板41を備える。なお、電気絶縁層42、抵抗発熱体43、電極44及び保護層45は、図6(a)に示される面状発熱体14の場合と同様である。図6(b)に示される面状発熱体14の場合、定着ベルト12の内面に接触する面は、基板41の下面である。
さらに、定着ベルト12の内面と接触する面が円弧状である場合、面状発熱体14は、図6(c)に示されるように、下面が凹状に湾曲した曲面状の基板41を備えるものであってもよい。なお、電気絶縁層42、抵抗発熱体43、電極44及び保護層45は、図6(a)に示される面状発熱体14の場合と同様である。図6(c)に示される面状発熱体14の場合、定着ベルト12の内面に接触する面は、基板41の下面である。
また、図7(a)又は(b)に示されるように、面状発熱体14の定着ベルト12の内面と接触する面における定着ベルト12の回転方向下流側の端部に、面取り部又は湾曲部を形成してもよい。これにより、定着ベルト12の磨耗を抑制することができる。
ここで、図8に示されるように、面状発熱体14は、発熱領域14aと両端の電極部14bとを備える。そして、支持体13の面状発熱体14との接触長さL1(〔mm〕)と、面状発熱体14の発熱領域14aの長さL2(〔mm〕)とは、L1≦L2の関係となっている。また、面状発熱体14の発熱領域14aの長さL2(〔mm〕)と、両端の電極部14bを含む面状発熱体14全体の長さL3(〔mm〕)とは、L2<L3の関係となっている。
前記電極部14bは、図6に示されるように、発熱領域14aに電力を投入するための電極44を配設する領域であって、前記電極44に接続される図示されないコネクタが高温にならないように、発熱領域14aから離れている。つまり、電極部14bが高温にならないようにL2<L3としている。したがって、発熱領域14aで発生した熱が電極部14bに逃げるため、発熱領域14aの温度は中央部が高く、電極部14b側が低くなってしまう。ここで、L1≦L2とした場合、発熱領域14aにおける電極部14b側の熱が支持体13に伝達されないようにL1を調整することで、発熱領域14aの温度むらを抑制することができる。
なお、定着ベルト12は、薄くて可撓性が高いため、回転駆動されたときに支持体13及び面状発熱体14との接触が不安定になり、前記支持体13及び面状発熱体14から定着ベルト12へ熱が十分に伝達されずに、該定着ベルト12の加熱が不十分になる場合が考えられる。そこで、図9に示されるように、圧接部材としての補助ローラ17を、定着ベルト12を挟んで面状発熱体14に対向する位置に配設し、前記補助ローラ17によって定着ベルト12を面状発熱体14に押圧し、定着ベルト12を高温になる面状発熱体14に安定的に接触させることがより好ましい。
前記補助ローラ17は、定着ローラ11及び加圧ローラ16と同様に、円筒状又は円柱状の芯金及び該芯金の周囲に形成された弾性層を備える。なお、弾性層の周囲に更に離型層を形成したものであってもよい。
前記芯金は、一定の剛性を保つために、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属製の中実又は中空シャフトから成る。また、前記弾性層は、シリコーンゴム、スポンジ状シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高いゴム材料から成る。さらに、前記離型層は、例えば、PTFE、PFA、FEP等の代表的なフッ素系樹脂から成り、厚さを10〜50〔μm〕程度とすることが好ましい。なお、前記弾性層に代えて、シリコンオイル、フッ素オイル等の離型剤を塗布するためのスポンジ材又はフェルトを芯金の周囲に形成することもできる。
また、前記トナー18に用いる結着樹脂は、例えば、ポリスチレン、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ビニルナフタレン共重合体、スチレン/アクリル酸メチル共重合体、ポリエステル系重合体、ポリウレタン系重合体、エポキシ系重合体、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等である。これらの樹脂を単独又は混合して用いることができる。
なお、トナー18に対し、定着時のオフセットを防止する目的でワックスを含有させる場合があるが、該ワックスは、例えば、ポリエチレンワックス、プロピレンワックス、カルナウバワックス、各種エステル系等のワックス類である。
次に、前記構成の定着装置10の動作について説明する。
図1に示されるように、定着ベルト12は、支持体13及び面状発熱体14に対して摺動しながら、加圧ローラ16によって矢印の方向に回転駆動される。そして、面状発熱体14に電力が供給されると、定着ベルト12における支持体13及び面状発熱体14との接触部分が加熱される。
図示されない温度検知手段が定着ベルト12の表面温度を検知すると、図示されない制御部は、温度検知手段が検知した表面温度に基づいて面状発熱体14への供給電力を制御し、定着ベルト12の表面を適正温度に維持する。
また、加圧ローラ16は、定着ベルト12を挟んで定着ローラ11に押圧され、ニップ部を形成する。そして、トナー18が転写された記録媒体19は定着ベルト12と加圧ローラ16とのニップ部を通して搬送される。これにより、記録媒体19上のトナー18は、定着ベルト12及び加圧ローラ16によって加熱及び加圧され、記録媒体19に定着される。
図5(a)、(b)及び(c)に示される例は、面状発熱体14が支持体13の定着ベルト12の走行方向における下流側端部に配設されている例、面状発熱体14が支持体13の定着ベルト12の走行方向における中央部に配設されている例、及び、面状発熱体14が支持体13の定着ベルト12の走行方向における上流側端部に配設されている例である。
このような3種類の構成の加熱部15を備えるA4サイズ縦送り用定着装置を使用して、立ち上がり時間を以下の評価条件のもとで計測したところ、図5(a)に示される例では25秒、図5(b)に示される例では31秒、及び、図5(c)に示される例では35秒であった。
評価条件
定着ベルト : 内径45〔mm〕、ポリイミド90〔μm〕、シリコーンゴム200 〔μm〕、PFA30〔μm〕
定着ローラ : φ30 弾性層シリコーンスポンジ8〔mm〕 ASKERC硬度 35度
加圧ローラ : φ30 離型層 30〔μm〕PFA 弾性層シリコーンスポンジ8 〔mm〕 ASKERC硬度35度
加圧力 : 12〔kg・f〕
面状発熱体 : ステンレスヒータ 幅12〔mm〕 800〔W〕 押圧荷重 1. 0〔kg・f〕
支持体 : アルミニウム 厚さ1.5〔mm〕 接触長さ 30〔mm〕(面状発熱 体含む)3種とも体積、熱容量は等しい
目標温度 : 20〔℃〕 → 160〔℃〕
ニップ幅 : 9〔mm〕
周速度 : 200〔mm/s〕
このように、本実施の形態においては、加熱部15の構成を図5(a)に示されるようにした場合、すなわち、面状発熱体14を支持体13の定着ベルト12の走行方向における下流側端部に配設した場合に、特に、立ち上がり時間が短くなった。
前記3種類の構成の加熱部15において、支持体13の熱容量及び接触面積が変わらないにもかかわらず、立ち上がり時間にこのような違いが現れたことについては、以下の理由が考えられる。
電力を供給された面状発熱体14は高温であり、支持体13は面状発熱体14から遠いところほど低温になる。そのため、図5(c)に示される例では、定着ベルト12は、まず、面状発熱体14と接触することで急激に温度が上昇するが、該面状発熱体14を通過した後、支持体13の表面温度が低くなっていくため、支持体13と定着ベルト12との温度差が縮まり、定着ベルト12が受ける熱流束は次第に小さくなる。また、図5(a)に示される例では、定着ベルト12は、まず、支持体13の低温部と接触する。そして、面状発熱体14に近付くにつれて次第に支持体13の温度が高くなっていくため、支持体13と定着ベルト12との温度差は縮まらず、定着ベルト12が受ける熱流束は小さくならない。さらに、図5(b)に示される例では、図5(a)及び(c)に示される例のほぼ中間の立ち上がり時間となる。
以上のことから、支持体13上での定着ベルト12の回転方向、すなわち走行方向において、面状発熱体14が下流側端部に位置する場合、定着ベルト12への熱伝達効率が最も高いと言える。熱伝達効率が高いと、加熱する対象に投入する電力量が同一でも、より大きな熱量を伝達することができる。したがって、同一時間で比較すると、加熱する対象をより高温にすることができ、また、加熱する対象をより短時間で目標温度まで昇温させることができる。図5(a)、(b)及び(c)に示される例においては、図5(a)に示される加熱部15の構成において、定着ベルト12に対して最も熱伝達効率が高いので、同一の投入電力量で、立ち上がり時間が最も短くなる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び効果についても、その説明を省略する。
図10は本発明の第2の実施の形態における定着装置の断面図、図11は本発明の第2の実施の形態における定着装置の変形例を示す断面図、図12は本発明の第2の実施の形態における加熱部の斜視図である。
本実施の形態における定着装置10は、図10に示されるように、定着ローラ11、加圧ローラ16、定着ベルト12及び加熱部15を備える。また、該加熱部15は、面状発熱体14、及び、該面状発熱体14と一体化して面状発熱体14を支持する支持体13を備える。そして、前記定着ベルト12は、定着ローラ11と支持体13とによって張架される。この場合、定着ベルト12に対する支持体13の押圧加重は、支持体13と定着ベルト12との摺動性を悪化させないため、最大でも2〔kg・f〕程度である。
そして、面状発熱体14は、支持体13と一体化した状態で定着ベルト12を介し、定着ローラ11とともに、加圧ローラ16に圧接されてニップ部を形成する。なお、前記支持体13の一部も、面状発熱体14とともにニップ部を形成していてもよい。図10及び11に示される例においては、支持体13の一部と面状発熱体14とがともにニップ部を形成している。
さらに、図示されない温度検知手段が定着ベルト12の外面又は内面に配設される。前記温度検知手段は、定着ベルト12に当接するものであってもよいし、定着ベルト12との間に微小なギャップを設けた非接触のものであってもよい。
そして、トナー18が転写された記録媒体19は、定着ベルト12と加圧ローラ16とのニップ部を通して搬送される。これにより、記録媒体19上のトナー18は、定着ベルト12及び加圧ローラ16によって加熱及び加圧され、記録媒体19に定着される。
本実施の形態における定着ローラ11及び加圧ローラ16は、前記第1の実施の形態と同様に、図3(a)に示されるように、円筒状又は円柱状の芯金31及び該芯金31の周囲に形成された弾性層32を備える。なお、前記加圧ローラ16は、図3(b)に示されるように、弾性層32の周囲に更に離型層33を形成したものであってもよい。
前記芯金31は、一定の剛性を保つために、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属製の中実又は中空シャフトから成る。また、前記弾性層32は、通常、シリコーンゴム、スポンジ状シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高いゴム材料から成る。
そして、前記加圧ローラ16は、図示されないモータ等からの駆動力を受けて、図10及び11において矢印で示される方向に回転駆動される。また、前記定着ベルト12は、加圧ローラ16との摩擦によって従動することで、図10及び11において矢印で示される方向に回転駆動される。さらに、前記定着ローラ11は、定着ベルト12との摩擦によって従動することで、図10及び11において矢印で示される方向に回転駆動される。
本実施の形態における定着ベルト12は、前記第1の実施の形態と同様に、図4(a)に示されるように、薄い基体34a、該基体34a上に形成された弾性層34b、及び、該弾性層34bの上に形成された離型層34cを備える積層体である。なお、定着ベルト12は、図4(b)に示されるように、薄い基体34a及び該基体34a上に直接形成された離型層34cから成る積層体であってもよい。そして、前記定着ベルト12は、定着ローラ11及び支持体13に対して離型層34cが外側になるように張架される。
ここで、前記基体34aは、ニッケル、ポリイミド、ステンレス等から成り、強度と可撓性とを両立させるため、厚さを30〜150〔μm〕程度とすることが好ましい。
また、前記弾性層34bは、シリコーンゴム又はフッ素樹脂から成る。シリコーンゴムから成る場合、低硬度と高熱伝導性とを両立させるため、厚さを50〜300〔μm〕程度とすることが好ましい。また、フッ素樹脂から成る場合、磨耗による減肉と高熱伝導性とを両立させるため、厚さを10〜50〔μm〕程度とすることが好ましい。
さらに、前記離型層34cは、前記加圧ローラ16の離型層33と同様に、耐熱性が高く、かつ、成形後の表面自由エネルギーが低い樹脂、例えば、PTFE、PFA、FEP等の代表的なフッ素系樹脂から成り、厚さを10〜50〔μm〕程度とすることが好ましい。
また、加熱部15の支持体13は、アルミニウム、銅等の熱伝導性及び加工性の高い金属、若しくは、これらを主成分とする合金、又は、耐熱性及び剛性の高い鉄若しくは鉄系の合金類、ステンレス等から成る。なお、支持体13と面状発熱体14とは、特に接着することなしに、支持体13を定着ベルト12を介して加圧ローラ16に押圧することで一体化されている。また、面状発熱体14は、図10及び11に示されるように、定着ベルト12の回転方向、すなわち、走行方向において、支持体13の下流側端部に配設されている。
ここで、面状発熱体14が支持体13の端部に配設されるということは、前記第1の実施の形態と同様に、図5(a)及び(c)に示される例のように、面状発熱体14の側面が支持体13によって3面以上を囲まれていないということであり、面状発熱体14の1つの側面が加熱部15の端面となるということである。ちなみに、図5(b)に示される例では、面状発熱体14は、支持体13の端部に配設されておらず、面状発熱体14の3つの側面が支持体13によって囲まれている。
そして、前記面状発熱体14は、いわゆるセラミックヒータ、ステンレスヒータ等であり、定着ベルト12の内面と接触する面が平面状又は円弧状になっている。
前記第1の実施の形態と同様に、定着ベルト12の内面と接触する面が平板状である場合、面状発熱体14は、図6(a)に示されるように、下面が平面状の基板41、該基板41上に形成される電気絶縁層42、該電気絶縁層42上に形成される抵抗発熱体43及び電極44、並びに、前記抵抗発熱体43及び電極44に形成される保護層45を備える。
そして、前記基板41は、SUS430等の金属から成る。また、前記電気絶縁層42は、薄く形成されたガラス膜である。さらに、前記抵抗発熱体43は、ニッケル−クロム合金又は銀−パラジウム合金の粉末をペースト状にしたものを電気絶縁層42上にスクリーン印刷することによって形成される。さらに、前記電極44は、銀等の化学的に安定した電気抵抗の低い金属又はタングステン等の高融点金属から成り、抵抗発熱体43の端部に形成される。さらに、前記保護層45は、ガラス、又は、PTFE、PFA、FEP等の代表的なフッ素系樹脂から成り、電気絶縁層42、抵抗発熱体43及び電極44を保護する。
なお、図6(a)に示される面状発熱体14の場合、定着ベルト12の内面に接触する面は、基板41の下面であってもよいし、保護層45の形成された面であってもよい。
また、定着ベルト12の内面と接触する面が円弧状である場合、面状発熱体14は、図6(b)に示されるように、下面が凸状に湾曲した曲面状の基板41を備える。なお、電気絶縁層42、抵抗発熱体43、電極44及び保護層45は、図6(a)に示される面状発熱体14の場合と同様である。図6(b)に示される面状発熱体14の場合、定着ベルト12の内面に接触する面は、基板41の下面である。
さらに、定着ベルト12の内面と接触する面が円弧状である場合、面状発熱体14は、図6(c)に示されるように、下面が凹状に湾曲した曲面状の基板41を備えるものであってもよい。なお、電気絶縁層42、抵抗発熱体43、電極44及び保護層45は、図6(a)に示される面状発熱体14の場合と同様である。図6(c)に示される面状発熱体14の場合、定着ベルト12の内面に接触する面は、基板41の下面である。
また、前記第1の実施の形態と同様に、図7(a)又は(b)に示されるように、面状発熱体14の定着ベルト12の内面と接触する面における定着ベルト12の回転方向下流側の端部に、面取り部又は湾曲部を形成してもよい。これにより、定着ベルト12の磨耗を抑制することができる。
ここで、図12に示されるように、面状発熱体14は、発熱領域14aと両端の電極部14bとを備える。そして、支持体13の面状発熱体14との接触長さL1(〔mm〕)と、面状発熱体14の発熱領域14aの長さL2(〔mm〕)とは、L1≦L2の関係となっている。また、面状発熱体14の発熱領域14aの長さL2(〔mm〕)と、両端の電極部14bを含む面状発熱体14全体の長さL3(〔mm〕)とは、L2<L3の関係となっている。
図10に示されるような構成では、ニップ部の入口において定着ベルト12の移動方向が急激に変わるため、回転駆動されたときに定着ベルト12と支持体13との接触が不安定になり、前記定着ベルト12の表面温度にむらが発生することが考えられる。そこで、図11に示されるように、補助ローラ17を、定着ベルト12を挟んで支持体13に押圧し、前記定着ベルト12に対して支持体13を安定的に接触させることがより好ましい。
前記補助ローラ17の表面は、定着ローラ11及び加圧ローラ16と同様に、芯金及び弾性層を備える。なお、弾性層の周囲に更に離型層を形成したものであってもよい。
前記芯金は、一定の剛性を保つために、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属製の中実又は中空シャフトから成る。また、前記弾性層は、シリコーンゴム、スポンジ状シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高いゴム材料から成る。さらに、前記離型層は、例えば、PTFE、PFA、FEP等の代表的なフッ素系樹脂から成る。なお、前記弾性層に代えて、シリコンオイル、フッ素オイル等の離型剤を塗布するためのスポンジ材又はフェルトを芯金の周囲に形成することもできる。
また、前記トナー18に用いる結着樹脂は、例えば、ポリスチレン、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ビニルナフタレン共重合体、スチレン/アクリル酸メチル共重合体、ポリエステル系重合体、ポリウレタン系重合体、エポキシ系重合体、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等である。これらの樹脂を単独又は混合して用いることができる。
なお、トナー18に対し、定着時のオフセットを防止する目的でワックスを含有させる場合があるが、該ワックスは、例えば、ポリエチレンワックス、プロピレンワックス、カルナウバワックス、各種エステル系等のワックス類である。
なお、画像形成装置100の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施の形態の定着装置10の動作について説明する。
図10に示されるように、定着ベルト12は、支持体13及び面状発熱体14に対して摺動しながら、加圧ローラ16によって矢印の方向に回転駆動される。そして、面状発熱体14に電力が供給されると、定着ベルト12における支持体13及び面状発熱体14との接触部分が加熱される。
図示されない温度検知手段が定着ベルト12の表面温度を検知すると、図示されない制御部は、温度検知手段が検知した表面温度に基づいて面状発熱体14への供給電力を制御し、定着ベルト12の表面を適正温度に維持する。
また、面状発熱体14又は該面状発熱体14及び支持体13の一部は、定着ベルト12を介し、定着ローラ11とともに、加圧ローラ16に圧接されてニップ部を形成する。そして、トナー18が転写された記録媒体19は定着ベルト12と加圧ローラ16とのニップ部を通して搬送される。これにより、記録媒体19上のトナー18は、定着ベルト12及び加圧ローラ16によって加熱及び加圧され、記録媒体19に定着される。
前記構成の加熱部15を備えるA4サイズ縦送り用定着装置を使用して、立ち上がり時間を以下の評価条件のもとで計測したところ、18秒であった。
評価条件
定着ベルト : 内径45〔mm〕、ポリイミド90〔μm〕、シリコーンゴム200 〔μm〕、PFA30〔μm〕
定着ローラ : φ24 弾性層シリコーンスポンジ5〔mm〕 ASKERC硬度 35度
加圧ローラ : φ30 離型層 30〔μm〕PFA 弾性層シリコーンスポンジ8 〔mm〕 ASKERC硬度35度
加圧力 : 12〔kg・f〕
面状発熱体 : ステンレスヒータ 幅8〔mm〕 800〔W〕 押圧荷重 1.0 〔kg・f〕
支持体 : アルミニウム 厚さ2.0〔mm〕 接触長さ 25〔mm〕(面状発熱 体含む)
目標温度 : 20〔℃〕 → 160〔℃〕
ニップ幅 : 12〔mm〕
周速度 : 200〔mm/s〕
このように、本実施の形態においては、前記第1の実施の形態と比較して、加圧ローラ16は同様であり、支持体13の熱容量はやや増えているが、ニップ幅を広く、かつ、定着ローラ11を小径化することができた。したがって、大幅に立ち上がり時間を短縮することができた。
前記第1の実施の形態では、9〔mm〕のニップ幅を定着ローラ11によって形成している。これに対し、本実施の形態では、全体のニップ幅12〔mm〕から、面状発熱体14の幅8〔mm〕と、定着ローラ11と加熱部15との隙(すき)間とを差し引いた残り4〔mm〕弱のニップ幅を定着ローラ11によって形成している。したがって、本実施の形態における構成の方が、より小径の定着ローラ11を使用することができる。
前記第1の実施の形態と本実施の形態とでは、支持体13の熱容量は、板厚と接触長さとが相殺され、あまり違いがないが、定着ローラ11については、φ30からφ24に小径化することによって本実施の形態の方が熱容量が激減している。したがって、本実施の形態においては、定着装置10全体の熱容量がより小さくなるので、立ち上がり時間をより短縮することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における定着装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着装置を備えた画像形成装置を示す概略側面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ローラ及び加圧ローラの断面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ベルトの断面図である。 本発明の第1の実施の形態における加熱部の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における面状発熱体の分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における面状発熱体の側面図である。 本発明の第1の実施の形態における加熱部の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着装置の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態における定着装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態における定着装置の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態における加熱部の斜視図である。
符号の説明
10 定着装置
11 定着ローラ
12 定着ベルト
13 支持体
14 面状発熱体
15 加熱部
16 加圧ローラ
17 補助ローラ
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. (a)無端状の定着ベルトと、
    (b)該定着ベルト内に配設された第1の回転体と、
    (c)前記定着ベルトの内面に対向して配設され、前記定着ベルトを加熱し、かつ、前記第1の回転体とともに前記定着ベルトを張架する加熱部と、
    (d)前記定着ベルトを介して前記第1の回転体に圧接される第2の回転体とを有し、
    (e)前記加熱部は、面状発熱体と金属製の支持部とを備え、
    (f)前記面状発熱体は、前記加熱部における前記定着ベルトの走行方向の下流側の端部にのみ配設されて前記定着ベルトに接触し、前記加熱部における前記面状発熱体よりも前記定着ベルトの走行方向の上流側では前記金属製の支持部が前記定着ベルトに接触する定着装置であって、
    (g)前記加熱部は、前記面状発熱体が、前記第1の回転体が圧接される点より記録媒体の搬送方向上流側で、記録媒体の有無にかかわらず、前記定着ベルトを介して前記第2の回転体に圧接され、
    (h)前記記録媒体は、現像剤像の転写された面が前記定着ベルトを介して前記面状発熱体に圧接されるように前記定着ベルトと第2の回転体とに挟まれて搬送されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記面状発熱体の側面の1つは、前記加熱部の前記下流側の端面である請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着ベルトを介して前記加熱部における前記金属製の支持部に圧接される圧接部材を有する請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記面状発熱体は、発熱領域と該発熱領域の両端の電極部とを備え、前記発熱領域の幅は前記金属製の支持部の幅以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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