JP2015007697A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷の高速化のためのニップ部の拡大と、装置の立ち上がり時間を短縮するための熱容量の低減とを両立する手段を提供する。【解決手段】無端状の回転可能な定着ベルトと、前記定着ベルトの内側に配置された定着ローラと、無端状の回転可能な加圧ベルトと、前記加圧ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトを介して前記定着ローラと対向配置された加圧ローラと、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトのうち、いずれか一方または両方を加熱する加熱部材と、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトの内側に、それぞれ配置され、前記定着ベルトと前記加圧ベルトとの間で接触部を形成するニップ形成部材とを有し、前記それぞれのニップ形成部材は、前記接触部が略平面状になるように配置されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、ベルトを用いた定着装置およびその定着装置を備えた電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
従来の白黒またはカラー画像を形成する電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置は、印刷媒体に転写されたトナー像を定着させるための定着装置において、ベルトの外周側に配置された定着ローラと、ベルトの内周側に配置された加圧ローラおよび加圧パッドとの間に接触部(以下、「ニップ部」という。)を形成する構成としているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−275371号公報
画像形成装置の定着装置におけるトナー像の定着工程で印刷媒体に所定の熱量を与えるためには、接触部としてのニップ部における所定のニップ時間が必要であり、高速印刷を行うためには印刷媒体の搬送方向におけるニップ幅を拡大しなければならない。
しかしながら、従来の技術においては、定着装置でニップ幅を拡大するためには、ローラの径を大きくする必要があり、ローラの大型化に伴う熱容量の増加により定着動作が可能になるまでの装置の立ち上がり時間が長くなってしまい、印刷の高速化のためのニップ部の拡大と、装置の立ち上がり時間を短縮するための熱容量の低減とを両立することが困難であるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、印刷の高速化のためのニップ部の拡大と、装置の立ち上がり時間を短縮するための熱容量の低減とを両立することを目的とする。
そのため、本発明は、無端状の回転可能な定着ベルトと、前記定着ベルトの内側に配置された定着ローラと、無端状の回転可能な加圧ベルトと、前記加圧ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトを介して前記定着ローラと対向配置された加圧ローラと、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトのうち、いずれか一方または両方を加熱する加熱部材と、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトの内側に、それぞれ配置され、前記定着ベルトと前記加圧ベルトとの間で接触部を形成するニップ形成部材とを有し、前記それぞれのニップ形成部材は、前記接触部が略平面状になるように配置されていることを特徴とする。
このようにした本発明は、印刷の高速化のためのニップ部の拡大と、装置の立ち上がり時間を短縮するための熱容量の低減とを両立することができるという効果が得られる。
第1の実施例における定着装置の構成を示す側面図 第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略側面図 第1の実施例における定着ローラおよび加圧ローラの構成を示す説明図 第1の実施例における定着ベルトおよび加圧ベルトの構成を示す説明図 第1の実施例における面状発熱体の分解斜視図 第1の実施例における面状発熱体の上面図 第1の実施例における面状発熱体および支持体の斜視図 第1の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の概略側面図 第1の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の概略側面図 第1の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の斜視図 第1の実施例におけるニップ形成部材、加圧用支持部材および面状発熱体の斜視図 第1の実施例におけるニップ形成部材、加圧用支持部材、面状発熱体、定着ベルトおよび加圧ベルトの斜視図 第1の実施例における定着装置の変形例の構成を示す側面図 第1の実施例における定着装置の変形例の構成を示す側面図 第2の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の概略側面図 第2の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の概略側面図 第2の実施例における定着装置の構成を示す側面図
以下、図面を参照して本発明による定着装置および画像形成装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略側面図である。なお、図2(a)は画像形成装置全体の概略側面図であり、図2(b)は現像装置の概略側面図である。
図2(a)において、白黒またはカラー画像を形成する電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置100は、現像装置15と、転写部材16と、転写ベルト17と、定着装置14とを備えている。
現像装置15は、図2(b)に示すように、感光体ドラム等の像担持体21を帯電部材20によって帯電させ、露光手段等の潜像形成手段18により静電潜像を像担持体21上に形成し、形成した静電潜像を現像手段19中の現像ローラ22により現像剤としてのトナーで現像することによりトナー像を形成する。
像担持体21上に形成したトナー像を被定着材としての普通紙や特殊紙からなる記録媒体Pに転写ベルト17を介して転写部材16により像担持体21上から転写し、トナー像が転写された記録媒体Pを定着装置14に搬送し、定着装置14でトナー像を記録媒体Pに定着させる。
なお、カラー電子写真プリンタ、カラー複写機、カラーファクシミリ装置等のカラー画像形成装置100においては、2色以上のトナーを記録媒体Pに転写するため、図2(a)に示すように、4対の現像装置15(15K(K:ブラック色)、15Y(Y:イエロー色)、15M(M:マゼンタ色)、15C(C:シアン色))と、転写部材16(16K、16Y、16M、16C)とを備えている。
図1は第1の実施例における定着装置の構成を示す側面図である。なお、本実施例では、定着装置14は、A4の印刷媒体Pを縦送りしてトナー像を印刷媒体Pに定着させるものとして説明する。
図1において、定着装置14は、無端状の回転可能な定着ベルト2と、定着ベルト2の内側に配置された定着ローラ1と、支持体3(3a、3b)と、支持体3(3a、3b)に支持された面状発熱体4と、無端状の回転可能な加圧ベルト8と、加圧ベルト8の内側に配置され、定着ベルト2および加圧ベルト8を介して定着ローラ1と対向配置された加圧ローラ5と、定着ベルト2および加圧ベルト8の内側にそれぞれ配置され、定着ベルト2と加圧ベルト8との間で接触部を形成するニップ形成部材7a、7bと、定着ベルト2および加圧ベルト8の内側にそれぞれ配置され、ニップ形成部材7a、7bを加圧支持する加圧支持部材としての加圧用支持部材61、62、63、64と、加圧部材10、11とにより構成されている。
定着ベルト2は、定着ローラ1と、ニップ形成部材7aと、面状発熱体4を支持する支持体3aとにより張架され、面状発熱体4は支持体3aと、支持体3bとに挟まれている。
支持体3aの回転中心3cを支点として、スプリング等の加圧部材9による支持体3bの定着ベルト2に対する総押圧荷重は、支持体3aと定着ベルト2との摺動性を悪化させないため、最大でも2kg・f程度である。
また、ニップ形成部材7aは、加圧用支持部材61、62によって支持され、スプリング等の加圧部材10、11によってそれぞれ定着ベルト2に対して加圧されている。
定着ローラ1は、定着ベルト2および加圧ベルト8を挟んでスプリング等の加圧部材12によって最大で20kg・f程度の荷重で加圧ローラ5に押圧されている。
ニップ形成部材7bは、加圧用支持部材63、64によって固定支持され、加圧ベルト8および定着ベルト2を介してニップ形成部材7aに対向する位置に配置されている。
このように、それぞれのニップ形成部材7a、7bは、ニップ形成部材7aと、ニップ形成部材7bで形成されるニップ部が略平面状になるように配置されている。
無端状の加圧ベルト8は、加圧ローラ5と、ニップ形成部材7bとに架けられ、図中矢印Bが示す方向に回転する定着ベルト2とともに、図中矢印Cが示す方向に回転する。トナー13が転写された記録媒体Pは、回転する定着ベルト2と加圧ベルト8とに挟持されて図中矢印Aが示す方向へ搬送される。
なお、定着ベルト2の外周面または内周面に当接或いは微小なギャップを保持して配置された温度検知手段が設けられ、定着ベルト2の温度を検知することができるようになっている。
図7は第1の実施例における面状発熱体および支持体の斜視図であり、図7(a)は面状発熱体4と支持体3a、3bとを一体化する前の分解斜視図であり、図7(b)は一体化した状態の斜視図である。
図7において、図1に示す定着ベルト2を加熱する加熱部材は、定着ベルト2の内側に接触する金属製の支持部材としての支持体3a、3bと、支持体3a、3bに設けられた面状発熱体4とを有している。
図7(a)に示す面状発熱体4の斜線部が発熱領域4aである。また、支持体3bは設定温度の低い安価な温度ヒューズ、サーモスタット等の安全装置を使用するために面状発熱体4の温度を低下させるための緩衝部材である。
支持体3a、3bは、アルミニウム、銅など熱伝導性、加工性の高い金属、またはこれらを主成分とする合金、或いは耐熱性、剛性の高い鉄、鉄系の合金類、ステンレス等で構成されている。支持体3a、3bと面状発熱体4は図1に示す定着ベルト2に対して押圧することで一体化し、固定部材として定着ベルト2の回転駆動に対して定着ベルト2を摺動させる。
面状発熱体4は、支持体3a、3bに接触する面は平面であり、セラミックヒータ、ステンレスヒータ等が用いられる。また、面状発熱体4は、図1に示すように、支持体3aと定着ベルト2との熱伝導効率を高くするため、定着ベルト2の回転方向における支持体3aの下流側に配置されている。
図5は第1の実施例における面状発熱体の分解斜視図であり、図6は第1の実施例における面状発熱体の上面図である。
図5および図6において、面状発熱体4は、例えばSUS430等の基板26上に電気絶縁層27として薄くガラス膜を形成し、そのガラス膜の上にニッケル−クロム合金または銀−パラジウム合金の粉末をスクリーン印刷によってペースト状に抵抗発熱体28を形成し、また端部に銀など化学的に安定で電気抵抗の低い金属やタングステンなどの高融点金属によって電極29を形成し、その上をガラス、またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂による保護層30で保護したものが用いられる。
図8および図9は、第1の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の概略側面図であり、図10は第1の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の斜視図である。
図8(a)は、図1に示すニップ形成部材7aと、加圧用支持部材61、62とが一体化する前の状態を示し、図8(b)は、図1に示すニップ形成部材7aと、加圧用支持部材61、62とが一体化している状態を示している。
また、図9(a)は、図1に示すニップ形成部材7bと、加圧用支持部材63、64とが一体化する前の状態を示し、図9(b)は、図1に示すニップ形成部材7bと、加圧用支持部材63、64とが一体化している状態を示している。
図8および図9において、ニップ形成部材7aのニップ形成部71、およびニップ形成部材7bのニップ形成部73は、それぞれ定着ベルト2および加圧ベルト8の回転方向に所定の長さを有し、略平面状に形成されている。
また、ニップ形成部材7aのニップ導入部72、およびニップ形成部材7bのニップ導入部74は、それぞれ定着ベルト2および加圧ベルト8の内側に湾曲した円弧状に形成されて、そのニップ導入部72、74は定着ベルト2および加圧ベルト8の回転方向におけるニップ形成部71、73の上流側の端部に形成されている。
図10は、ニップ形成部材7aと、加圧用支持部材61、62とが一体化した状態を示し、図中矢印が示す方向に、加圧用支持部材61、62に対して荷重がかけられている。
なお、ニップ形成部材7a、7bおよび加圧用支持部材61、62、63、64は、定着ベルトおよび加圧ベルトの回転方向に対して別の部材で位置が規制されているものとする。
ニップ形成部材7a、7bは、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム、またはそれらを含有する合金類の金属板で構成されており、図1に示す定着ベルト2および加圧ベルト8との摺動面にはフッ素系、シリコン系などの摩擦係数が低く、耐熱性、耐磨耗性の高いコーティングを施しても良く、また摩擦係数が低く、耐熱性、耐磨耗性の高いフィルムを設けても良い。
ニップ形成部材7a、7bは、ある程度の剛性が必要なため、厚さが0.1mm〜0.5mm程度である。また、ニップ形成部71、73の面長(図1に示す定着ベルト2および加圧ベルト8の回転方向における長さ)71a、73aは印刷速度によって適正な値が決定され、10mm〜50mm程度である。
加圧用支持部材61、62、63、64は、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム、またはそれらを含有する合金類、またはPPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(液晶ポリマー)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などの耐熱性樹脂を用いることができる。
このときの図1に示す加圧部材10、11による総押圧荷重は、ニップ形成部材7aと定着ベルト2との摺動性を悪化させないため、最大でも10kg・f程度である。
図11は第1の実施例におけるニップ形成部材、加圧用支持部材および面状発熱体の斜視図である。図11は、図10に示すニップ形成部材7aおよび加圧用支持部材61、62と、図7(b)に示す面状発熱体4および支持体3a、3bとを一体化した状態を表している。
また、図12は第1の実施例におけるニップ形成部材、加圧用支持部材、面状発熱体、定着ベルトおよび加圧ベルトの斜視図である。図12は、ニップ形成部材7a、加圧用支持部材61、62、面状発熱体4および支持体3a、3bが定着ベルト2の内側に、ニップ形成部材7b、加圧用支持部材63、64が加圧ベルト8の内側に納まっている状態を表している。
図11および図12に示すように、定着ローラ1および加圧ローラ5の端部には、細い軸が接合されたフランジが、パイプ状の芯金に接合されている。
ここで、定着ローラ1および加圧ローラ5を図3に基づいて説明する。
図3(a)に示すように、定着ローラ1および加圧ローラ5は、弾性層23と、パイプ状の芯金24aとにより構成されている。また芯金は、図3(b)に示すように、シャフト形状の芯金24bであっても良い。本実施例では、図3(a)に示すパイプ状の芯金を用いている。
弾性層23は、通常シリコンゴム、またはスポンジ状シリコンゴム、フッ素ゴムなどの耐熱性の高いゴム材料が用いられる。芯金24a、24bは、一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属が用いられる。
定着ローラ1および加圧ローラ5は、どちらか一方、または両方によって図1中矢印Bまたは矢印Cが示す方向へ回転駆動される。
次に、定着ベルト2および加圧ベルト8の構成を図4に基づいて説明する。
図4(a)は、定着ベルト2の断面図であり、定着ベルト2は、例えば薄い基体25a上に、弾性層25bとしてシリコンゴムまたはフッ素樹脂を薄く形成し、離型層25cを弾性層25bの上に設けて構成されている。
なお、基体25aとしてはニッケル、ポリイミド、ステンレスなどからなる基体の場合は、強度、可撓性を両立するため、厚さが好ましくは30〜150μm位が適当である。また、弾性層25bのシリコンゴムは、低硬度と高熱伝導性とを両立するため、厚さが好ましくは50〜300μm位が適当である。さらに、弾性層25bのフッ素樹脂は、摩耗による減肉と高熱伝導性とを両立するため、厚さが好ましくは10〜50μm位が適当である。
図4(b)は、加圧ベルト8の断面図であり、加圧ベルト8は、基体25a上に離型層25cを設けて構成されている。この加圧ベルト8は、加圧ローラ5およびニップ形成部材7bに対して離型層25cを外側にして張架される。
離型層25cは、耐熱性が高く、また成型後の表面自由エネルギーが低い樹脂、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂(厚さが、好ましくは10〜50μm)を用いることができる。
次に、トナーについて説明する。
図1に示すトナー13に用いる結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ビニルナフタレン共重合体、スチレン/アクリル酸メチル共重合体、ポリエステル系重合体、ポリウレタン系重合体、エポキシ系重合体、脂肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等を用いることができ、これらを単独または混合して用いることができる。
また、トナー13に対し、定着時のオフセットを防止する目的でワックスを含有させる場合があるが、この場合のワックスとしては、ポリエチレンワックス、プロピレンワックス、カルナウバワックス、各種エステル系等のワックス類を用いることができる。
次に、本実施例の変形例を説明する。
図13および図14は、第1の実施例における定着装置の変形例の構成を示す側面図である。
図1に示す定着装置14は、図13に示すように、熱源が面状発熱体でなく、定着ベルト2の内側に接触する加熱ローラ32内に加熱源31を備える構成であっても良い。また、図14に示すように、定着ベルト2を挟んで加熱ローラ33に対向する位置に、電磁的加熱部材としての電磁的加熱手段34を備える構成としても良い。
加熱ローラ32、33は、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅などの中空パイプで構成されており、加熱源31は、例えばハロゲンランプが用いられる。
定着装置14が図14に示すような構成の場合、図3に示す定着ベルト2の基体25aはニッケル、ステンレス、または銀、アルミニウムなどの導電性のフィラーを混練したポリイミドなどが用いられる。
また、図1、図13および図14に示した熱源は、少なくとも上下のどちらか一方、または上下両方に配置、すなわち定着ベルト2および加圧ベルト8のうち、いずれか一方または両方を加熱するものとする。
上述した構成の作用について説明する。
画像形成装置に備えられた定着装置の動作を図1に基づいて説明する。
図1において、定着ベルト2は、支持体3aおよびニップ形成部材7aに対して摺動しながら、また加圧ベルト8は、ニップ形成部材7bに対して摺動しながら、定着ローラ1あるいは加圧ローラ5、または両方によって図中矢印B、矢印Cが示す方向に回転駆動され、さらに面状発熱体4に電力が供給されることで定着ベルト2が加熱される。
定着ベルト2の近傍に配設された温度検知手段により定着ベルト2の表面温度が検知され、これをもとに面状発熱体4への供給電力が制御部によって制御され、定着ベルト2の表面が適正な温度に維持される。
定着ローラ1は、定着ベルト2および加圧ベルト8を挟んで加圧ローラ5に押圧され、加圧ローラ5との間にニップ部を形成し、また、ニップ形成部材7aは定着ベルト2および加圧ベルト8を挟んで加圧用支持部材61、62によってニップ形成部材7bに押圧され、ニップ形成部材7bとの間にニップ部を形成する。なお、ニップ部形成部材7bは、加圧用支持部材63、64によって固定支持されている。
トナー13が転写された記録媒体Pは、定着ベルト2と加圧ベルト8とのニップ導入部(図8および図9に示すニップ導入部72、74)からニップ部(図8および図9に示すニップ形成部71、73)を通して図中矢印Aが示す方向に搬送され、記録媒体P上のトナー13が定着ベルト2および加圧ベルト8により加熱および加圧され、記録媒体Pに定着される。
このように、本実施例では、熱容量の小さいニップ形成部材7aとニップ形成部材7bとを対向配置して媒体搬送方向(定着ベルト2および加圧ベルト8の回転方向)におけるニップ部の長さであるニップ幅(媒体搬送方向におけるニップ面長)の長いニップ部を形成し、また小径の定着ローラ1および加圧ローラ5を使用し、さらに熱容量の小さい定着ベルト2および加圧ベルト8を使用したことにより、ニップ部の拡大および定着装置14全体の熱容量の低減の両立を図ることができ、また定着動作が可能になるまでの定着装置14の立ち上がり時間を短縮することができる。
また、定着装置14の立ち上がり時間を短縮したことにより、定着装置14の待機状態での温度を下げることができ、省エネルギー化が可能になる。
さらに、ニップ幅の拡大により、ニップ部における印刷媒体の加熱および加圧時間を長くすることができ、高速印刷が可能となり、また高速印刷を行わない場合は定着温度を下げることができるので、印刷媒体が高温にならず印刷媒体1枚あたりの消費エネルギー効率を向上させることが可能になる。
またさらに、ニップ部におけるニップ形状が略平面状であることから、封筒等の特殊媒体が湾曲することがないため、特殊媒体の皺の発生を抑制することができる。
以上説明したように、第1の実施例では、熱容量の小さい二つのニップ形成部材を対向配置して媒体搬送方向におけるニップ部の長さであるニップ幅(媒体搬送方向におけるニップ面長)の長いニップ部を形成し、また小径の定着ローラおよび加圧ローラを使用し、さらに熱容量の小さい定着ベルトおよび加圧ベルトを使用したことにより、ニップ部の拡大および定着装置全体の熱容量の低減の両立を図ることができ、また定着動作が可能になるまでの定着装置の立ち上がり時間を短縮することができるという効果が得られる。
また、定着装置の待機状態での温度を下げることができ、省エネルギー化を図ることができるという効果が得られる。
さらに、ニップ幅を拡大したことにより、ニップ部における印刷媒体の加熱および加圧時間を長くすることができ、高速印刷が可能となり、また高速印刷を行わない場合は定着温度を下げることができるので、印刷媒体が高温にならず印刷媒体1枚あたりの消費エネルギー効率を向上させることができるという効果が得られる。
またさらに、ニップ部におけるニップ形状が略平面状であることから、封筒等の特殊媒体が湾曲することがないため、特殊媒体の皺の発生を抑制することができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、ニップ形成部材および加圧用支持部材の構成が第1の実施例の構成と異なっている。その第2の実施例の構成を図15の第2の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の概略側面図、図16の第2の実施例におけるニップ形成部材および加圧用支持部材の概略側面図、および図17の第2の実施例における定着装置の構成を示す側面図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15(a)は、ニップ形成部材7cと、加圧用支持部材61とが一体化する前の状態を示し、図15(b)は、ニップ形成部材7cと、加圧用支持部材61とが一体化している状態を示している。
また、図16(a)は、ニップ形成部材7dと、加圧用支持部材63とが一体化する前の状態を示し、図16(b)は、ニップ形成部材7dと、加圧用支持部材63とが一体化している状態を示している。
図15および図16において、ニップ形成部材7cのニップ形成部75、およびニップ形成部材7dのニップ形成部77はそれぞれ湾曲して円弧状に形成され、それぞれの凸面が加圧用支持部材61、63と対向するように形成されている。
また、図17に示すように、ニップ形成部材7cが加圧用支持部材61および加圧部材11によって加圧用支持部材63の方向へ加圧され、ニップ形成部材7dは加圧用支持部材63によって固定支持され、定着ベルト2および加圧ベルト8を介してニップ形成部材7cとニップ形成部材7dとが対向する位置に配置されることでニップ形成部75、77は略平面状になる。
このように、ニップ形成部材7cは加圧用支持部材63側に突出した湾曲面を有し、またニップ形成部材7dは加圧用支持部材63側に突出した湾曲面を有し、それぞれの湾曲面が加圧用支持部材63、64に押圧されて略平面状のニップ部を形成している。
また、ニップ形成部材7cのニップ導入部76、およびニップ形成部材7dのニップ導入部78はそれぞれ円弧状に形成されて、またニップ導入部76、78は定着ベルト2および加圧ベルト8の回転方向におけるニップ形成部75、77の上流側の端部に形成されている。
ニップ形成部材7c、7dは、ある程度の剛性が必要なため、厚さが0.1mm〜0.5mm程度である。また、ニップ形成部75、77の面長(図17に示す定着ベルト2および加圧ベルト8の回転方向における長さ)75a、77aは印刷速度によって適正な値が決定され、10mm〜50mm程度である。
上述した構成の作用について説明する。
画像形成装置に備えられた定着装置の動作を図17に基づいて説明する。
図17において、定着ベルト2は、支持体3aおよびニップ形成部材7cに対して摺動しながら、また加圧ベルト8は、ニップ形成部材7dに対して摺動しながら、定着ローラ1あるいは加圧ローラ5、または両方によって図中矢印B、矢印Cが示す方向に回転駆動され、さらに面状発熱体4に電力が供給されることで定着ベルト2が加熱される。
定着ベルト2の近傍に配設された温度検知手段により定着ベルト2の表面温度が検知され、これをもとに面状発熱体4への供給電力が制御部によって制御され、定着ベルト2の表面が適正な温度に維持される。
定着ローラ1は、定着ベルト2および加圧ベルト8を挟んで加圧ローラ5に押圧され、加圧ローラ5との間にニップ部を形成し、また、ニップ形成部材7cは定着ベルト2および加圧ベルト8を挟んで加圧用支持部材61によってニップ形成部材7dに押圧され、ニップ形成部材7dとの間にニップ部を形成する。なお、ニップ部形成部材7dは、加圧用支持部材63によって固定支持されている。
トナー13が転写された記録媒体Pは、定着ベルト2と加圧ベルト8とのニップ導入部(図15および図16に示すニップ導入部76、78)からニップ部(図15および図16に示すニップ形成部75、77)を通して図中矢印Aが示す方向に搬送され、記録媒体P上のトナー13が定着ベルト2および加圧ベルト8により加熱および加圧され、記録媒体Pに定着される。
本実施例では、ニップ形成部材7cのニップ形成部75、およびニップ形成部材7dのニップ形成部77を、それぞれ湾曲して円弧状に形成し、それぞれの凸面を加圧用支持部材61、63と対向するように形成したことにより、第1の実施例の図1に示す加圧用支持部材62、64および加圧部材10が不要となり、更なる熱容量の低減および部品点数の削減が可能となる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、対向配置された二つのニップ形成部材を、それぞれ湾曲して円弧状に形成したことにより、第1の実施例に示した二つの加圧用支持部材および一つの加圧部材が不要となり、更なる熱容量の低減および部品点数を削減することができるという効果が得られる。
本実施例では、画像形成装置を4色のカラー画像を形成する電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等として説明したが、それに限られることなく、白黒または2色以上のカラー画像を形成する電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等としても良い。
1 定着ローラ
2 定着ベルト
3a、3b 支持体
4 面状発熱体
5 加圧ローラ
7a、7b、7c、7d ニップ形成部材
8 加圧ベルト
9、10、11、12 加圧部材
14 定着装置
15 現像装置
16 転写部材
17 転写ベルト
18 潜像形成手段
19 現像手段
20 帯電部材
21 像担持体
22 現像ローラ
61、62、63、64 加圧用支持部材
71、73、75、77 ニップ形成部
72、74、76、78 ニップ導入部
100 画像形成装置

Claims (10)

  1. 無端状の回転可能な定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側に配置された定着ローラと、
    無端状の回転可能な加圧ベルトと、
    前記加圧ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトを介して前記定着ローラと対向配置された加圧ローラと、
    前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトのうち、いずれか一方または両方を加熱する加熱部材と、
    前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトの内側に、それぞれ配置され、前記定着ベルトと前記加圧ベルトとの間で接触部を形成するニップ形成部材とを有し、
    前記それぞれのニップ形成部材は、前記接触部が略平面状になるように配置されていることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記それぞれのニップ形成部材は、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトの回転方向に所定の長さを有する金属板であることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の定着装置において、
    前記それぞれのニップ形成部材は、前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトの回転方向における上流側の端部が湾曲していることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記それぞれのニップ形成部材の前記定着ベルトまたは前記加圧ベルトとの摺動面は、摩擦係数が低く、耐熱性、耐摩耗性の高いコーティングが施されていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記それぞれのニップ形成部材の前記定着ベルトまたは前記加圧ベルトとの摺動面は、摩擦係数が低く、耐熱性、耐摩耗性の高いフィルムが設けられていることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記加熱部材は、前記定着ベルトの内側に接触する金属製の支持部材と、前記支持部材に設けられた面状発熱体とを有することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記加熱部材は、前記定着ベルトの内側に接触する加熱ローラを有することを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記加熱部材は、前記定着ベルトを挟んで加熱ローラと対向する位置に電磁的加熱部材を有することを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記定着ベルトおよび前記加圧ベルトの内側に、それぞれ配置され、それぞれのニップ形成部材を加圧支持する加圧支持部材を有し、
    前記それぞれのニップ形成部材は、前記加圧支持部材側に突出した湾曲面を有し、前記湾曲面が前記加圧支持部材に押圧されて略平面状の前記接触部を形成することを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10133220B2 (en) 2016-07-21 2018-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Fixing apparatus and image forming apparatus having the same

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