JP4010233B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、固定発熱体を装着したヒートプレートを使用する画像形成装置の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成装置、例えば複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ、或いはこれ等の機能を備えたMFCと呼ばれる複合機では、感光体上に形成された画像の静電潜像をトナーで現像し、これを記録媒体に転写した後、定着装置により定着処理して画像を固定し、画像の記録を行っている。
【0003】
このような画像形成装置で使用する定着装置には、従来は、内面に熱源としてハロゲンランプを配置した金属ローラを使用するヒートローラ方式の定着装置が使用されてきた。
【0004】
ハロゲンランプは、電気エネルギを一旦光エネルギに変換し、さらに熱エネルギに変換するため、熱変換効率が低い。そこで、ヒートローラの芯金の外周に電気エネルギを直接熱エネルギに変換可能な抵抗発熱体を形成する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
さらに、回転しない半円筒体の内面にシートヒータを配置した半円筒体のヒートプレートを使用した定着装置が提案されている(特許文献2参照)。これは、半円筒体のヒートプレートの外周面に定着ベルトを巻き掛けて加熱するように構成した定着ベルト方式の定着装置で、ヒートプレートの熱容量を低減できるのでエネルギの節減が可能となる。
【0006】
【特許文献1】
特開平07−140828号公報。
【0007】
【特許文献2】
特開2001−343849号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような半円筒体の内面にシートヒータを装着した半円筒体のヒートプレートを使用した定着装置では、ヒートプレートと定着ローラとの間に定着ベルトが巻き掛けられ、定着ベルトに張力が加えられるから、ヒートプレートと定着ベルトとの間の摩擦力が大きくなり、定着ベルトの摺動性が悪くなるという不都合がある。
【0009】
この他、ヒートプレートは、熱放散が少なく熱効率が高いものであるが、更に熱効率の高い構成が求められている。この発明は、上記した課題を解決したシートヒータを使用した画像形成装置の定着装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、内面にシートヒータが装着されたヒートプレートと、回転駆動される定着部材と、前記ヒートプレートと定着部材との間に巻き掛けられた定着ベルトと、前記定着部材に対向して配置された加圧部材とを備え、前記定着ベルトと加圧部材との間に定着ニップ部が形成される定着装置において、前記ヒートプレートは、略半円筒状に形成された曲面を備え、該曲面は少くとも前記定着ベルトの移動方向の下流側の曲率が上流側の曲率よりも大きい形状であることを特徴とする定着装置である。
【0011】
そして、前記ヒートプレートの略半円筒状に形成された曲面は、複数の弧状面を結合して形成することができる。
【0012】
また、前記シートヒータの発熱領域は、前記ヒートプレートが前記定着ベルトに接触する領域に一致させるとよい。
【0013】
さらに、前記シートヒータは、前記定着ベルトの移動方向の上流側の発熱量が下流側の発熱量よりも大きく構成するとよい。
【0014】
そして、前記シートヒータは、前記ヒートプレートに装着したときヒートプレートの曲率の大きな部分に対応する領域のヒータパターン幅を広く、曲率の小さい部分に対応する領域のヒータパターン幅を狭く構成するとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の定着装置10の構成を説明する断面図、図2は図1に示す定着装置10の加熱手段を構成するヒートプレート11の外観を示す斜視図である。
【0016】
図1において、ヒートプレート11の内面には、シートヒータ12が絶縁接着剤層13を介して固定配置されている。ヒートプレート11と定着ローラ21との間には、定着ベルト23が巻き掛けられており、また、定着ローラ21に対向する位置には加圧ローラ24が定着ベルト23を介在させて配置され、定着装置10が構成される。
【0017】
図示しない駆動機構により定着ローラ21を矢印a方向に回転させると、定着ベルト23を介在させて圧接されている加圧ローラ24も矢印a方向に回転し、定着ローラ21及び加圧ローラ24に摩擦接触している定着ベルト23は矢印a方向に移動する。上記構成において、定着ローラ21を回転させるのに替えて加圧ローラ24を回転させてもよい。
【0018】
このとき、定着ベルト23は固定配置されているヒートプレート11の外表面上を滑りながら矢印a方向に移動し、ヒートプレート11から熱が伝達されて加熱される。加圧ローラ24と定着ベルト23との間のニップ部Nに、定着すべき記録媒体Pを通過させることで、記録媒体P上の現像剤が加熱定着され、定着処理が行われる。
【0019】
ヒートプレート11の材料は、例えば、厚み約1mm程度のアルミニウムを使用することができる。また、シートヒータ12にはステンレス材で構成された抵抗発熱体を使用する。これについては、後で詳細に説明する。また、絶縁接着剤層13は、例えば耐熱性合成樹脂のポリイミド(PI)などを使用することができる。
【0020】
定着ベルト23は、例えば、耐熱性ポリイミド(PI)合成樹脂フィルムからなり、厚みは約70μm程度である。定着ローラ21、加圧ローラ24は公知の構成のものであって、アルミニウム芯金の上に合成樹脂スポンジ層を設けたものが使用できる。
【0021】
次に、ヒートプレート11の断面形状と定着ベルト23の移動方向について説明する。ヒートプレート11の断面形状には各種の変形例があり、その詳細は後で順次説明するが、まず、図3に示す第1の断面形状と定着ベルト23の移動方向について説明する。なお、図3では、シートヒータ及び絶縁接着剤層は図示を省略した。
【0022】
図3において、ヒートプレート11は、曲率の異なる2つの円弧部11aと11bとから構成され、円弧部11aは半径r1、円弧部11bは半径r2であって、円弧部11aの半径r1の方が円弧部11bの半径r2よりも大きく、r1>r2の関係にある。
【0023】
そして、ヒートプレート11の上に巻き掛けられる定着ベルト23は、曲率の小さい円弧部11a(半径r1)から曲率の大きい円弧部11b(半径r2)の方向に向けて、矢印a方向に移動するように駆動される。
【0024】
図4は、図1で説明した定着装置10において、定着ローラ21を固定配置された定着パッド25に置き換えた定着装置である。その他の構成は図1乃至図3に示す構成と変らないので詳細な説明は省略する。なお、図4では、シートヒータ及び絶縁接着剤層は図示を省略した。
【0025】
この他、図1で説明した定着装置10において、加圧ローラ24を固定配置された加圧パッドに置き換えた構成の定着装置も考えられる。
【0026】
図4に示す構成では、図示しない駆動機構により加圧ローラ24を矢印a方向に回転させると、定着パッド25とヒートプレート11との間に巻き掛けられている定着ベルト23は、加圧ローラ24に摩擦接触して矢印a方向に移動する。このとき、定着ベルト23は固定配置されている定着パッド25とヒートプレート11の外表面上を滑りながら矢印a方向に移動し、ヒートプレート11から熱が伝達されて加熱される。加圧ローラ24と定着ベルト23との間のニップ部Nに、定着すべき記録媒体Pを通過させることで、記録媒体P上の現像剤が加熱定着され、定着処理が行われる。
【0027】
図4の構成においても、ヒートプレート11は、曲率の異なる2つの円弧部11aと11bとから構成され、円弧部11aは半径r1、円弧部11bは半径r2であって、円弧部11aの半径r1の方が円弧部11bの半径r2よりも大きく、r1>r2の関係にある。
【0028】
そして、ヒートプレート11の上に巻き掛けられる定着ベルト23は、曲率の小さい円弧部11a(半径r1)から曲率の大きい円弧部11b(半径r2)の方向に向けて、矢印a方向に移動するように駆動される。
【0029】
次に、ヒートプレート11の断面形状の各種の変形例について、図5乃至図8を参照して説明する。なお、図5乃至図8では、シートヒータ12及び絶縁接着剤層13は図示を省略した。
【0030】
図5の(a)に示すヒートプレート11Aは、図3及び図4に示したヒートプレート11と同じであり、曲率の異なる2つの円弧部から構成されたもので、角度90°に開いた曲率の小さい円弧部11aと角度90°に開いた曲率の大きい円弧部11bとから構成された断面形状を備えている。
【0031】
また、図5の(b)に示すヒートプレート11Bも、曲率の異なる2つの円弧部から構成されたもので、角度120°に開いた曲率の小さい円弧部11aと角度60°に開いた曲率の大きい円弧部11bとから構成された断面形状を備えている。なお、円弧部11aと11bとの角度は上記した角度に限られるものではない。
【0032】
さらに、図5の(c)に示すヒートプレート11Cは、曲率の異なる3つの円弧部から構成されたもので、角度60°に開いた曲率の最も小さい円弧部11a、角度60°に開いた中間曲率の円弧部11b、及び曲率の最も大きい円弧部11cとから構成された断面形状を備えている。なお、円弧部11a、11b、11cの角度は上記した角度に限られるものではない。
【0033】
図6の(a)に示すヒートプレート11Dは、曲率が連続的に変化する弧状部11dから構成された断面形状を備えたものであり、図6の(b)に示すヒートプレート11Eは、曲率が連続的に変化する弧状部11dと、角度α°に開いた曲率の一定な円弧部11eとを組み合わせた断面形状を備えたものである。
【0034】
図7に示すヒートプレートは、円弧部又は弧状部と直線部とを組み合わせて構成された例で、図7の(a)のヒートプレート11Fは、曲率の小さい円弧部11f、直線部11g、及び曲率の大きい円弧部11hとから構成された断面形状を備えている。また、図7の(b)のヒートプレート11Gは、直線部11m、曲率の小さい円弧部11n、曲率の大きい円弧部11p、及び直線部11qとから構成された断面形状を備えている。さらに、図7の(c)のヒートプレート11Hは、曲率が連続的に変化する弧状部11r、曲率の一定な円弧部11s、及び直線部11tとから構成された断面形状を備えている。
【0035】
図8に示すヒートプレート11Jは、円弧部又は弧状部の一部に窪みを設けた断面形状のもので、この例では曲率の小さい円弧部11uと、曲率の大きい円弧部11vとの間に、窪み11wを設けたものである。窪みは1個に限られるものではなく、2個以上を設けてもよい。この窪みは、ヒートプレート11の温度を検出するサーミスタの取付部位等として使用することができる。
【0036】
図9は、ヒートプレート11の端部の形状の各種変形例を説明する図であり、図9の(a)はヒートプレート11の端部をプレートの曲面の内側に向け折り曲げたもの、図9の(b)はヒートプレート11の端部をプレートの曲面の内側に向け湾曲させたもの、図9の(c)はヒートプレート11の端部をプレートの曲面の内側に折返したもの、図9の(d)はヒートプレート11の端部をプレートの曲面の内側方向に巻き返したものである。ヒートプレート端部の形状は、いずれもヒートプレート11の端部が定着ベルトに干渉したり、定着ベルトを傷つけないようにするために必要とされる形状である。
【0037】
次に、ヒートプレートの大きさと定着ローラの直径との関係について、図10を参照して説明する。なお、図10では、シートヒータ及び絶縁接着剤層は図示を省略した。
【0038】
先に説明したとおり、ヒートプレート11の形状には各種の変形例があるが、定着ローラ21の直径との関係においては、定着ローラ21の直径より大きく、又は小さく構成することができる。例えば、図10の(a)に示すものは、先に図6の(a)に示したヒートプレート11Dを使用した例であるが、ヒートプレート11Dの外形寸法の最大値を定着ローラ21に比較して2倍以上大きく構成したものである。また、これと逆に、図10の(b)に示すものは、先に図6の(b)に示したヒートプレート11Eを使用した例であるが、ヒートプレート11Eの外形寸法の最大値を定着ローラ21よりも十分に小さく、1/2以下に構成した例である。
【0039】
ヒートプレート11の大きさ(外形寸法)は定着ベルト23に供給する熱量に密接に関係するから、熱量の供給量から大きさが決定されるが、定着ローラ23の直径は定着装置10の全体のサイズにより制約され、大きさが決定される場合が多い。
【0040】
次に、複数のヒートプレートの配置と、そのヒートプレート摺接面の曲率と定着ベルトの移動方向との関係について、図11を参照して説明する。なお、図11では、シートヒータ及び絶縁接着剤層は図示を省略した。
【0041】
図11の(a)は、曲率の小さい円弧部を備えた第1のヒートプレート11Kと、曲率の大きい円弧部を備えた第2のヒートプレート11Lとを、間隔Lを隔てて配置した例である。
【0042】
この場合、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)上流側の第1のヒートプレート11Kと定着ベルト23とが摺接する摺接面の曲率は、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)下流側の第2のヒートプレート11Lと定着ベルト23とが摺接する摺接面の曲率よりも小さくするのがよい。即ち、第1のヒートプレート11Kの曲率半径r1は、第2のヒートプレート11Lの曲率半径r2よりも大きく(r1>r2)の関係にするのがよい。
【0043】
図11の(b)は、曲率の小さい円弧部を備えたヒートプレート要素h1と曲率の大きい円弧部を備えたヒートプレート要素h2とからなるヒートプレート11Mを、間隔Lを隔てて2個配置した例である。
【0044】
この場合、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)上流側のヒートプレート要素h1と定着ベルト23とが摺接する摺接面の曲率は、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)下流側のヒートプレート要素h2と定着ベルト23とが摺接する摺接面の曲率よりも小さくするのがよい。即ち、ヒートプレート要素h1の曲率半径r1は、ヒートプレート要素h2の曲率半径r2よりも大きく(r1>r2)の関係にするのがよい。
【0045】
以上、ヒートプレートの各種の変形例と、ヒートプレート摺接面の曲率と定着ベルトの移動方向との関係について説明したが、いずれの変形例でも、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)上流側のヒートプレートと定着ベルト23とが摺接する摺接面の曲率を、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)下流側のヒートプレートと定着ベルトとが摺接する摺接面の曲率よりも小さく構成している。
【0046】
これは、ヒートプレートの上を通過して湾曲された定着ベルトが初期の円筒形状に戻ろうとする反力が、湾曲の程度(曲率)が大(曲率半径が小)である程大きく、湾曲の程度(曲率)が小(曲率半径が大)である程小さくなるから、ヒートプレートの上流側の曲率の小さい部分で、定着ベルトがヒートプレートへ押し付けられる力が低減されて摩擦力が軽減されて摺動性を改善することができるからである。
【0047】
次に、ヒートプレートの内面に配置されるシートヒータの配置と、定着ベルトの移動方向と発熱量との関係について説明する。
【0048】
図12は、ヒートプレート11の内面に配置されたシートヒータ12の配置を説明する断面図で、図12の(a)に示すようにヒートプレート11の内面に1枚のシートヒータ12を配置してもよく、また、図12の(b)に示すようにヒートプレート11の内面に2枚に分割したシートヒータ14及び16を配置してもよい。なお、符号13、15、17は絶縁接着剤層を示す。
【0049】
シートヒータ12は、ヒートプレート11の定着ベルト23が摺接する摺接面の範囲に配置するものとする。また、ヒートプレート11の内面に配置されたシートヒータ12の発熱量は、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)上流側では高く、下流側では低くなるようにする。
【0050】
即ち、図12の(a)に示す1枚のシートヒータ12を配置するものでは、後述する図13及び図14に示すような構成のシートヒータを使用することで、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)の上流側で高く、下流側で低くすることができる。
【0051】
また、図12の(b)に示すように2枚のシートヒータ14及び16を配置するものでは、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)上流側には発熱量の高いシートヒータ14を配置し、下流側には発熱量の低いシートヒータ16を配置するとよい。
【0052】
図13及び図14は、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)上流側で高く、下流側で低いシートヒータの一例を示す平面図である。シートヒータ12は基板12aの上に絶縁性接着剤を介して、ステンレス材の箔で構成された抵抗発熱体12bを貼着して構成されている。
【0053】
図13に示すシートヒータ12の抵抗発熱体12bは、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)上流側に配置される部分については、抵抗発熱体を細く且つ長く配置して発熱量が高くなるように構成され、下流側に来る部分は発熱体を太く且つ短く配置して発熱量が低くなるように構成されている。
【0054】
図14に示すシートヒータ12の抵抗発熱体12bは、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)上流側に配置される部分については、抵抗発熱体を細くして発熱量が高くなるように構成され、下流側に来る部分は発熱体を太くして発熱量が低くなるように構成されている。
【0055】
これにより、先に図12で説明したように、定着ベルトの移動方向(矢印a方向)に上流側の発熱量が下流側の発熱量より高くすることができる。
【0056】
このように、ヒートプレートの定着ベルト移動方向(矢印a方向)上流側の発熱量が下流側の発熱量より高くする理由は、定着処理により温度が低下した部分の定着ベルトがヒートプレートの上流側に到達したとき、両者の温度差が大きいから発熱量を高めて効率よく迅速に定着ベルトを加熱し、ヒートプレートの下流側では定着ベルトの熱を逃がさず、温度の安定均一化をさせるためである。
【0057】
また、シートヒータをヒートプレートの定着ベルト摺接面の範囲に配置する理由は、ヒートプレートの定着ベルト摺接面の範囲だけを加熱し、無駄にエネルギを消費させないためである。
【0058】
以上説明した実施の形態には、以下に記載する発明も含まれる。
(1)請求項1記載の定着装置において、前記ヒートプレートの略半円筒状に形成された曲面は、曲率が連続的に変化する弧状面で形成され、該弧状面は定着ベルトの移動方向の上流側の曲率が下流側の曲率よりも小さい形状であることを特徴とする定着装置。
(2)前記ヒートプレートは、複数のヒートプレート要素から構成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明によれば、ヒートプレートは略半円筒状に形成された曲面を備え、少くとも定着ベルトの移動方向の下流側の曲率が上流側の曲率よりも大きい形状としたから、上流側で定着ベルトとヒートプレートとの間の摩擦力が軽減されて摺動性を改善することができる。
【0060】
また、ヒートプレートの定着ベルト移動方向上流側の発熱量を下流側の発熱量より高くすることで、定着処理により温度が低下した部分の定着ベルトがヒートプレートの上流側に到達したとき、ヒートプレートの高発熱量により効率よく迅速に定着ベルトを加熱することができ、ヒートプレートの下流側では定着ベルトの熱を逃がさず、温度を安定均一化することができる。
【0061】
そして、シートヒータをヒートプレートの定着ベルト摺接面の範囲に配置することで無駄に熱エネルギを消費させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の定着装置の構成を説明する断面図。
【図2】ヒートプレートの外観を示す斜視図。
【図3】ヒートプレートの断面形状と定着ベルトの移動方向を説明する図。
【図4】定着ローラを定着パッドに置き換えた定着装置の構成を説明する断面図。
【図5】ヒートプレートの形状の各種の変形例を説明する図(その1)。
【図6】ヒートプレートの形状の各種の変形例を説明する図(その2)。
【図7】ヒートプレートの形状の各種の変形例を説明する図(その3)。
【図8】ヒートプレートの形状の各種の変形例を説明する図(その4)。
【図9】ヒートプレートの端部の形状の各種変形例を説明する図。
【図10】ヒートプレートの大きさと定着ローラの直径との関係を説明する図。
【図11】複数のヒートプレートの摺接面の曲率と定着ベルトの移動方向との関係を説明する図。
【図12】ヒートプレートの内面に配置されたシートヒータの配置を説明する断面図。
【図13】シートヒータの平面図(その1)。
【図14】シートヒータの平面図(その2)。
【符号の説明】
10 定着装置
11 ヒートプレート
11A、11B、11C、11D、11E、11F ヒートプレート
11G、11H、11J、11K、11L、11M ヒートプレート
12、14、16 シートヒータ
12a 基板
12b 抵抗発熱体
13、15、17 絶縁接着剤層
21 定着ローラ
23 定着ベルト
24 加圧ローラ
25 定着パッド

Claims (5)

  1. 内面にシートヒータが装着されたヒートプレートと、回転駆動される定着部材と、前記ヒートプレートと定着部材との間に巻き掛けられた定着ベルトと、前記定着部材に対向して配置された加圧部材とを備え、前記定着ベルトと加圧部材との間に定着ニップ部が形成される定着装置において、
    前記ヒートプレートは、略半円筒状に形成された曲面を備え、該曲面は少くとも前記定着ベルトの移動方向の下流側の曲率が上流側の曲率よりも大きい形状であること
    を特徴とする定着装置。
  2. 前記ヒートプレートの略半円筒状に形成された曲面は、複数の弧状面が結合されて形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記シートヒータの発熱領域は、前記ヒートプレートが前記定着ベルトに接触する領域に一致していること
    を特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記シートヒータは、前記定着ベルトの移動方向の上流側の発熱量が下流側の発熱量よりも大きく構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 前記シートヒータは、前記ヒートプレートに装着したときヒートプレートの曲率の大きな部分に対応する領域のヒータパターン幅が広く、曲率の小さい部分に対応する領域のヒータパターン幅が狭く構成されているシートヒータであること
    を特徴とする請求項4記載の定着装置。
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