JP4768105B2 - 経口組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は加齢に伴ない発生する疾病や愁訴の発症予防や症状緩和の有用な経口組成物に関する。更に詳しくは、女性や40代以降の男性における骨粗鬆症や高血圧症、および更年期/成熟期不定愁訴症候群の発症予防または症状緩和の目的で用いる経口組成物であり、特に、女性の加齢に伴う更年期不定愁訴症候群及び成熟期不定愁訴症候群、骨粗鬆症、高血圧症の予防及び治療に用いる事が好ましい。
【0002】
【従来の技術】
加齢に伴ない避けることができない疾病の代表的なものとして、骨粗鬆症、高血圧症、更年期/成熟期不定愁訴症候群、高脂血症などが挙げられる。これらの疾病や愁訴は、中高年時期に発症する人が多く、発症の時期や症状の程度は遺伝的要因の他に食生活やライフスタイルの状態に大きな影響をうけることが知られている。
【0003】
近年、食の西洋化や加工食品の利用や外食の機会の増加に加え、食意識自体にも大きな変化が生じており、その結果栄養素の摂取バランスが悪化したり、必要最低限の栄養素が長期にわたって摂取不足である人が、特に若い年代で顕著になりつつある。また、日常生活においても種々の恒常的なストレスに晒される状況になっており、上記に挙げた疾患や症状の発症や進行が従来よりも早まりつつある。この事は、平均寿命が年々伸び、かつ出生率が低下している社会現象や、近年の社会医療費の顕著な増加に伴う医療財政の逼迫といった日本社会の状況を考慮すると、非常に憂慮すべき事態であり、早急な解決を図る事が重要な課題になってきている。
【0004】
この課題に対して、疾病の進行を食い止めたり、症状を緩和、治癒させる目的で、種々の医療行為や食生活の改善指導や啓蒙がなされている。しかし、これらの疾病や愁訴は、前述した食生活やライフスタイルの状態だけでなく、加齢に伴なう内分泌系や代謝系の機能低下、すなわち老化という避けられない現象によっても少しずつ症状が進行していくため、その予防や治療を投薬などの医療行為で行うことは医療費が嵩んだり、長期間の投薬による副作用のリスクが大きい。また「衰えた生体機能を医療行為によって根本的に改善する事が出来ない」ため、医療行為を中断させると、再び疾病や愁訴の症状が進行するといった大きな課題点が存在している。
【0005】
一方、食生活の改善指導に関しては、生体機能の衰えが原因となっている場合には改善効果は得られないし、改善効果が期待できる場合においても、長年の習慣を改善しかつ長期間実行していく事が難しく実行出来ない場合が多かったり、会社員など外食をする機会の多い人については食改善の実行自身が困難であるという課題点が存在している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、根本解決が困難である加齢に伴ない発生する疾病や愁訴の発症予防や症状緩和、更に詳しくは、女性や40代以降の男性における骨粗鬆症や高血圧症、および更年期/成熟期不定愁訴症候群の発症予防または症状緩和の目的で用いる経口組成物を提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、植物成分に含まれる生理活性物質について鋭意検討を重ねた結果、ブドウ属植物やイタドリを継続的に摂取した場合、骨粗鬆症や高血圧症、および更年期/成熟期不定愁訴症候群の発症予防または症状緩和が期待できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明はかかる知見に基づき完成されたものであり、この解決手段のメリットとしては、「食経験のある素材を活用するため、長期間摂取しても副作用が出にくい」、「食生活の補完的存在でもあり、手軽に摂取できるため、食生活の改善が困難な場合に特に有効的である」、「栄養学的な価値だけでなく、生理活性機能の改善効果も期待できる成分が存在する」などが挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるブドウ属植物(Vitis)は特に限定されるものではないが、欧、中東品種のビニフェラ種(V.vinifera)やシルベルトリス種(V.silvestris)。北米品種のラブラスカ種(V.labrusca)、カリフォルニア種(V.california)、エースティバリス種(V.aestivalis)、マンソニアーナ種(V.mansoniana)、リンケクミー種(V.lincecumii)、ブルピナ種(V.vulpina)、カンディカンス種(V.candicans)、コーディフォリア種(V.cordifolia)に代表される約30品種。アジア品種のアミュレンシス(V.amurensis)、ヤマブドウ(V.coignetiae)、チョウセンヤマブドウ(V.amurensis)、エビズル(V.thunbergii)、サンカクズル(V.flexuosa)に代表される真ブドウ亜属(Euvitis)及びムソニャーナ種(V.munsoniana)、ロトンディフォリア種(V.rotundifolia)の擬ブドウ亜属(Muscadinia)が挙げられる。
これらのうち、真ブドウ亜属(Euvitis)に属する品種とロトンディフォリア種(V.rotundifolia)、ビニフェラ種(V.vinifera)、ラブルスカ種(V.labrusca)、およびそれらを主体として日本で育種された品種が好ましい。
【0010】
さらに具体的に言えば、ロトンディフォリア種(V.rotundifolia)としては、カルロス(Carlos)、コバルト(Cowart)、ドリーン(Doreen)、フライ(Fry)、ヒギンス(Higgins)、ハント(Hunt)、ジャンボ(Jumbo)、マグノリア(Magnolia)、ノーブル(Noble)、スカッパノング(Scuppernong)、ステアリング(Sterling)、シュガーゲイト(Sugargate)、サミット(Summit)、タイール(Tarheel)、ウォーターゲイト(Watergate)などが例示でき、ビニフェラ種(V.vinifera)としては、イーレン(Airen)、アリゴーテ(Aligote)、リースリング(Riesling)、ソーヴィニオンブラン(Sauvignon blanc)、トレッビアーノ(Trebbiano)、シャルドネ(Chardonnay)、シュナンブラン(Chenin blanc)、セミヨン(Semillon),ミュスカ(Muscat),カベルネソービニオン(Cabernet Sauvignon)、カリニャン(Carignan),サンソー(Cinsaut),グルナッシュノワール(Grenache Noir)、メルロ(Merlot)、マタロ(Mataro),ピノノワール(Pinot Noir)、サンジョヴェーゼ(Sangiovese)、シラー(Syrah)、ガメイ(Gamay)、テンプラニーリョ(Tempranillo)、ゲヴェルツトラミネル(Gewurtraminer)、ネッビオーロ(Nebbiolo)、ツバイゲルトレーベ(Zweigltrebe)、ミュラー トゥルガウ(Muller-Thurgau)、グロロー(Grolleau)、カベルネフラン(Cabernet Franc)、プチベルド(Petit Verdot)などが挙げられる。
【0011】
また、ビスティス ラブルスカ種(V.labrusca)としては、ジンファンデル(Zinfandel)、ロトンディフォリア種(V.rotundifolia)としては、カルロス(Carlos)、コバルト(Cowart)、ドリーン(Doreen)、フライ(Fry)、ヒギンス(Higgins)、ハント(Hunt)、ジャンボ(Jumbo)、マグノリア(Magnolia)、ノーブル(Noble)、スカッパノング(Scuppernong)、ステアリング(Sterling)、シュガーゲイト(Sugargate)、サミット(Summit)、タイール(Tarheel)、ウォーターゲイト(Watergate)が例示できる。
【0012】
日本で開発された品種としては、具体的には、アジロンダック、安芸クイーン、イタリア、伊豆錦、オリンピア、大平デラ、甲斐路、カベルネサントリー、ガーネット、巨峰、キャンベルアーリー、キングデラ、グローコールマン、コンコード、甲州、甲州三尺、サントリーブラン、サントリーノワール、高尾、デラウェラ、ナイヤガラ、ネオマスカット、ハニーシードレス、ハニーレッド、ピオーネ、ヒロハンブルグ、ビオヴェルド、ブラッククイーン、ブラックハンブルグ、ブライトン、笛吹、藤稔、北光、紅瑞宝、紅やまびこ、マスカットハンブルグ、マスカットビオレー、マスカット オブ アレキサンドリア、マスカットベリーA、ヤマブドウ、リースリングリオン、リザマート、ルビーオクヤマ、竜宝、レッドクイーン、レッドパール、ロザリオビアンコなどが挙げられる。
【0013】
特に好ましいブドウは、ビニフェラ種(V.vinifera)のリースリング(Riesling)、ソーヴィニオンブラン(Sauvignon blanc)、トレッビアーノ(Trebbiano)、シャルドネ(Chardonnay)、カベルネソービニオン(Cabernet Sauvignon)、カリニャン(Carignan)、メルロ(Merlot)、ピノノワール(Pinot Noir)、シラー(Syrah)、ガメイ(Gamay)カベルネフラン(Cabernet Franc):ビスティスラブルスカ種(V.labrusca)のジンファンデル(Zinfandel):及び日本で開発された品種の甲斐路、カベルネサントリー、巨峰、キャンベルアーリー、甲州、サントリーブラン、サントリーノワール、高尾、デラウェラ、ネオマスカット、ピオーネ、ヒロハンブルグ、ビオヴェルド、ブラックハンブルグ、笛吹、藤稔、紅瑞宝、紅やまびこ、マスカットベリーA、竜宝、レッドクイーンである。リースリング(Riesling)、ソーヴィニオンブラン(Sauvignon Blanc)、シャルドネ(Chardonnay)、カベルネソービニオン(Cabernet Sauvignon)メルロ(Merlot)、ピノノワール(Pinot Noir)カベルネフラン(Cabernet Franc)巨峰、コンコード、キャンベルアーリー、デラウェラ、ピオーネ、甲州、ネオマスカット、マスカットオブアレキサンドリア、グローコールマン、ヤマブドウが最も好ましい。
【0014】
これらブドウの使用部位は、特に限定されるものではないが、葉または果実(果皮、種子を含む)が好ましく、特に、葉が最も好ましい。
【0015】
本発明に用いられるイタドリは、タデ科植物に属する多年草であり、イタドリ、オオイタドリ、メイゲツソウ、オノエイタドリなどが挙げられ、イタドリが好ましい。
【0016】
タデ科植物の使用部位は、特に限定されるものではないが、地上部分または根、根茎が好ましく、更に、根、根茎が最も好ましい。
上記に挙げた植物はそのままの状態か、切断、破砕、天然乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥、醗酵の加工を行なったものを使用したり、更に常法に従って、抽出、濃縮、粉末化、顆粒化などの処理を行なって得られたものも使用できる。
【0017】
抽出は、有機溶媒や水を用いた抽出法、臨界抽出法などの一般的な抽出方法により行なう事が出来る。このような方法としては、例えば、特開昭61−171427号公報に記載されたような方法が挙げられる。抽出溶媒としては極性溶媒が好ましく、さらにはアルコール類や水、液化炭酸ガスが好ましく、最も好ましくは、エチルアルコール、水、液化炭酸ガスが挙げられる。
【0018】
本発明組成物における上記植物の配合量は、本発明の所期の効果が得られるものであれば特に限定されるものではなく、組成物の形態、植物の加工や濃縮処理の程度などに応じて適宜設定できるものであるが、固形分換算で0.0001〜10重量%、さらには0.001〜1重量%、特に0.005〜0.5重量%が好ましい。
【0019】
本発明の組成物を予防または治療の目的に使用する場合は、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤などの各種の形態に、常法にしたがって調製する事ができる。摂取方法は特に制限がなく各種形態に応じた方法により行なう事が出来る。
【0020】
本発明組成物を食品として摂取する場合には、例えば、、錠剤状、塊状、液状、シロップ状、カプセル状、顆粒状、粉末状、ゼリー状、ペースト状などの各種形態に、常法に従って調製する事ができる。かかる形態の具体的な例としては、清涼飲料水、ジュース、茶類などの飲料(ドリンク剤);粉末ジュース、フリーズドライ飲料、粉末スープ、などの粉末飲料;クッキー、ビスケット、シリアル、チュアブル錠剤、チューイングガム、キャンディー、グミ、ウェハース、せんべいなどの菓子類;ドレッシング、ソース、粉末調味料などの調味料;パン、麺類、餅などの主食製品;病者用食品、特定保健用食品、栄養補助食品などの機能性食品などが挙げられる。
【0021】
また、本発明組成物は、任意の食品を調製するために使用する事の出来る食品素材(例えば食品添加剤など)として用いることもできる。
本発明組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、必要に応じて、通常、医薬品や食品に用いられる成分、例えば、他の薬効成分、微量栄養素(ビタミン、ミネラル、など)、動植物成分(乳関連成分、油脂類、ワックス類、多糖類、アミノ酸や蛋白質加水分解ペプチド、ポリフェノール類、リン脂質類、搾汁液、液体および固体の抽出物、など)、賦形剤、増量剤、甘味料、香味剤、着色剤、着香料、食物繊維、防腐剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、アルコール類(低級アルコール、高級アルコール、多価アルコール、およびそのエステル誘導体など)、有機および無機酸およびその塩類、水溶性高分子、などが配合できる。
また、配合する植物成分に収斂味がある場合には、その収斂味を抑制させるため蛋白質を共存させることが好ましく、特に牛乳や乳製品に混合したり、乳性蛋白質を添加することが好ましい。
【0022】
本発明組成物の投与量および摂取量については、その形態、患者または摂取者の年齢、性別、その他の条件、疾患の程度により適宜設定され、1日に1回または数回に分けて投与または摂取する事ができる。特に、本発明組成物を高血圧症および骨粗鬆症の予防及び治療の目的で使用する場合には、更年期および更年期以降の女性に使用すると効果的である。
【0023】
本発明組成物は、高血圧症や骨粗鬆症の予防または治療する目的で使用する場合には、例えば30才以上の女性に適用する事が出来る。
また、上記のような効果を有する本発明経口組成物は、病者用食品、特定保健用食品栄養補助食品などの機能性食品としても摂取する事が出来る。
【0024】
【実施例】
以下、実施例および実験例に基づいて本発明をより詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、配合量の数値は、特に記載しない限りは「重量%」を意味する。
【0025】
実験例1 人飲用試験
更年期不定愁訴症候群と診断された患者10名を被験者とした。まず、被験者に下表に示す質問表に記載してもらい、その後、被験者を無作為に2群に分け、プラセボ(A:250mg糖衣錠)または本発明組成物(B:250mg糖衣錠)を1日当たり4粒を1ヶ月間飲用した。飲用後、再び同じ質問表に記入してもらい、投与前後での症状の変化について調査した。試験期間中は、試験試料飲用以外は通常の食生活・日常生活を行い、カウンセリングや食事制限は一切行わなかった。評価は、質問表の各項目の回答を加算した合計点の比較とカウンセリングの結果に基づいて行なった。
【0026】
Figure 0004768105
【0027】
Figure 0004768105
*1:イタドリ(Polygonum cuspidatum Sieb. et Zucc.)の根茎および根を乾燥させ粉砕したものに、水/エタノール=30/70(容量比)を加え攪拌抽出した後に、抽出液を真空加熱濃縮装置にて濃縮した後に、スプレイドライ装置を用いて粉末化したもの。
【0028】
質問表
下記の項目について7段階評価(そう思わないを1、そう思うを7とする)で点数を自己評価する。
評価項目:(1)眠れない時が多い。(2)憂うつな気分になることが多い。(3)めまいを良く起こす。(4)なんとなく体がだるいことが多い。(5)動悸を感じる事が多い。(6)筋肉や関節が痛い事が多い。(7)体のほてり感を感じる事が多い。(8)理由も無く汗が出てくる事が多い。(9)頭痛を良く起こす。
【0029】
試験の結果、質問表の点数を評価した場合、プラセボの飲用により若干の改善(8〜19程度)が認められたが、本発明品の飲用の場合には明らかな改善効果(35〜46程度)が認められた。また、カウンセリングの結果でも同様な結果が得られた。また、服用による不快感などの意見も認められなかった。
従って、本発明品は、従来のホルモン療法に見られる様な副作用の心配がなく、更年期不定愁訴症候群の症状を改善できると認められた。
【0030】
実験例 2:高血圧予防作用
雄のラットを用いて、本願発明組成物の血圧上昇の予防効果を調べた。即ち、6週齢の雄性高血圧自然発症ラット(SHR/izm)を2群に分け、本発明のイタドリ抽出物(*1)の含有した試験食とコントロール食を自由摂取させた。試験食は、粉末配合飼料SP(船橋農場社製)に上記実験例1で使用したイタドリ抽出物0.15%配合したものを供し、コントロール食は何も配合しない飼料を供した。各群を5匹とし、1匹/ケージの条件で12週間飼育した。血圧の測定は4週間毎に無麻酔下でラット尾動脈圧測定装置により行なった。結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004768105
【0032】
試験食群は、コントロール食群と比較して有意な血圧上昇抑制作用が認められた。なお、両群における摂餌量において有意差を認めなかった。
【0033】
実施例1:濃縮飲料
下記の処方により各成分を常法に従って濃縮飲料を調製した。
Figure 0004768105
*2:ヤマブドウの果実を圧搾した後の圧搾残渣を80〜90°の熱水にて循環抽出し、得られた抽出液をBrix値が15になるまで真空加熱濃縮させ、濃縮後、冷却濾過する。(固形分:約14%)
【0034】
得られた濃縮飲料は、そのまま飲用するか、もしくは嗜好に合わせて水または牛乳、果実飲料などに混合して飲用する。更年期または成人性不定愁訴症候群の症状緩和や再発防止に使用する事が出来る。
【0035】
実施例2:飲料
下記の製造方法により各成分を混合して、常法に従って飲料を調製した。即ち、25%脱脂粉乳溶液に乳酸菌(Streptcoccus lactis)のスターターを接種しpH約4になるまで培養してヨーグルト様の組成物を得た後に、均質化する。次いで、砂糖5部、リンゴ果汁10部、ペクチン30部を水に溶解し調製した甘味添加剤を、均質化したヨーグルト様組成物に重量比で4:5の割合で加え混合する。更に、グルコン酸カルシウムとグルコン酸マグネシウムを重量比で2:1に混合したものを10部を水に溶解したものを20重量%の割合で加え混合した後に、最後にブドウ果皮抽出液(*3)を10重量%添加して得られる。
*3:ピノノワールの果実を用いて製造された赤ワインの醸造物の圧搾残渣を70〜90°の熱水で抽出し、Brix.が約20になるまで加熱濃縮した後に、一部の酒石酸などの有機酸を約5°の低温で析出させて濾過分離して得られる濃縮エキス。
得られた飲料は、骨粗鬆症の予防または治療の目的として使用する事が出来る。
【0036】
実施例3:糖衣錠剤
下記の処方により各成分を混合して、常法に従って糖衣錠剤を調製した。
Figure 0004768105
*4:V.rotundifoliaの葉部の乾燥物をエタノール20%(W/W)含有の超臨界炭酸ガス溶媒にて抽出し、その後に溶媒を除去して粉末状にしたもの。
得られた糖衣錠剤は骨粗鬆症の予防または治療の目的で使用する事が出来る。
【0037】
実施例4:特定保健用食品
下記の処方により各成分を混合して、常法に従って特定保健用食品を調製した。
Figure 0004768105
*5:オオイタドリ(Polygonum sachalinens)の根茎または根を乾燥させ、粉砕したものに、水/エタノール=40/60(V/V)を加え、攪拌抽出した後に、抽出液を真空加熱装置で Brix.が15付近まで濃縮した抽出液。
得られた特定保健用食品は、高血圧症の予防目的で使用する事が出来る。
【0038】
実施例5:顆粒剤
下記の処方により各成分を混合し、常法にしたがって顆粒剤を調製した。
Figure 0004768105
得られた顆粒剤は、更年期および成熟期不定愁訴症候群の予防または症状緩和の目的で使用する事が出来る。
【0039】
実施例6:ゼリー状食品
下記の処方により各成分を混合して、常法にしたがってゼリー状食品を調製した。
Figure 0004768105
得られたゼリー状食品は、高血圧症の予防の目的で使用する事が出来る。
【0040】
実施例6:固形食品
下記の処方により各成分を混合して、常法にしたがって固形食品を調製した。
Figure 0004768105
*6:巨蜂の葉を乾燥させ、粉末状にしたもの
得られた固形食品は、更年期および成熟期不定愁訴症候群の予防または症状緩和の目的で使用する事が出来る。
【0041】
実施例6:パン
下記の処方により各成分を混合して、常法にしたがってパンを調製した。
Figure 0004768105
得られたパンは、更年期および成熟期不定愁訴症候群の予防または症状緩和の目的で使用する事が出来る。
【0042】
【発明の効果】
ブドウ属植物(Vitis)およびイタドリやその乾燥物/抽出物には加齢に伴い発生する疾病や愁訴の予防効果や症状緩和効果を有しているので、これらを含有する経口組成物は、更年期及び成熟期不定愁訴症候群、高血圧症、骨粗鬆症の予防、症状緩和や治療に有用である。

Claims (2)

  1. イタドリの根茎および根の水/エタノール混合液による抽出物を含有する事を特徴とする更年期及び成熟期不定愁訴症候群、高血圧症の予防或は症状改善用の経口組成物。
  2. 水/エタノール混合液の混合比率が容量比で30/70である事を特徴とする請求項1に記載の更年期及び成熟期不定愁訴症候群、高血圧症の予防或は症状改善用の経口組成物
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