JP4766561B2 - パレット交換装置 - Google Patents

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本発明は、パレット交換装置に関し、より詳細には、被加工物を加工する工作機械の加工位置(例えば、被加工物に当接することで被加工物を加工する工具等が当接する位置)に未加工の被加工物を配置し加工し、加工後の被加工物を搬出し、次の未加工の被加工物を配置するため、加工される被加工物が固定されたパレットを交換するためのパレット交換装置に関する。
被加工物が固定されたパレットを次々交換することで工作機械の加工位置にて加工される被加工物を交換し、被加工物を加工位置において次々加工する技術が知られている(例えば、特許文献1等)。
特許文献1には、「倒立自在な段取りスタンド6と、工作機械の前後動自在なテーブル10に直立するパレット9b及びこれに対向してスタンドに直立するパレット9aの両パレットを、下から支持して水平に旋回、昇降自在な旋回アーム2とからなる」(要約の構成)工作機械用のパレット交換装置が記載されており、それによって「交換時、旋回アームの両端に直立したパレットが乗っているので、パレット及びワークの荷重曲げモーメントとして働き、旋回アームに十分な剛性を得られる。旋回時、パレットのワーク取付面が旋回中心に向いているため、ワーク荷重の曲げモーメントや慣性力の影響が少なく、交換の高速化、安定性の向上、装置のコンパクト化が可能になる」(要約の構成)というものが開示されている。
特許文献1に記載の工作機械用のパレット交換装置では、旋回アーム2により支持されたパレット9a、9bがテーブル10により支持される係合工程と、旋回アーム2により支持されたパレット9a、9bからテーブル10が離脱する離脱工程と、を行うためテーブル10は前後(特許文献1の図1中では左右)動自在である(特許文献1の段落番号0013〜0016等)。即ち、係合工程においては、ガイドローラ17が内側凹溝15に嵌まり込みカップリング16が外側凹溝11に嵌着されるよう、テーブル10が前進(特許文献1の図1中では左)する(特に、特許文献1の段落番号0015等)。逆に、離脱工程においては、パレット側面のカムフォロア12がガイド溝21に入り込みテーブル10がパレットをアンクランプし、次いでテーブル10は後退(特許文献1の図1中では右)する(特に、特許文献1の段落番号0014等)。
特開2000−237927号公報(例えば、要約の構成、発明の詳細な説明の段落番号0005〜0016、第1図、第2図等)
特許文献1に記載の工作機械用のパレット交換装置は、パレットを下から支持して水平に旋回及び昇降自在な旋回アーム2と、旋回アーム2の旋回半径方向(旋回中心から放射方向)である前後方向に移動自在なテーブル10と、を用いることで、交換の高速化、安定性の向上、装置のコンパクト化を達成している。
ここに特許文献1に記載の工作機械用のパレット交換装置のような、旋回アームを用い旋回アームとテーブルとの間でパレットを受け渡す従来からのパレット交換装置においては、旋回アームにより支持されたパレットがテーブルにより支持される係合工程と、旋回アームにより支持されたパレットからテーブルが離脱する離脱工程と、を行うには、旋回アーム及びテーブルのいずれか一方がいずれか他方(旋回アーム及びテーブルのうち該一方ではない方)に対して相対的に前後(特許文献1の図1中では左右)方向に移動する必要があった。
しかしながら、旋回アーム及びテーブルのいずれか一方がいずれか他方に対して相対的に前後方向に移動するようにするには、(a)テーブルは前後方向に動かず旋回アームが前後方向に移動可能にする場合、(b)旋回アームは前後方向に動かずテーブルが前後方向に移動可能にする場合、(c)テーブルと旋回アームとの両方が前後方向に移動可能にする場合、の3つの場合が考えられるが、(a)〜(c)のいずれの場合においても、該一方が該他方に対して前後動する空間を要することから工作機械が大型化するという問題や、(a)〜(c)それぞれの場合に応じ前後動させる機構を設ける必要があることから工作機械が複雑化するという問題があった。
そこで、本発明においては、特許文献1に記載の工作機械用のパレット交換装置のように旋回アームを用いながら、旋回アーム及びテーブルのいずれか一方をいずれか他方に対して相対的に前後動させることなく、係合工程と離脱工程とを行うことができるパレット交換装置を提供することを目的とする。
本発明のパレット交換装置(以下、「本装置」という。)は、一端にパレットを着脱自在に支持し第1直線の周りに回動可能な旋回アームと、第1直線に対して略垂直な第1平面に存しかつ第1直線に対してねじれの位置にある第3直線に沿って移動可能であり、そして第1直線に対して略平行な第2直線の周りに回動可能なパレット支持手段であって、パレット支持手段に対して相対的な方向であり第1平面への投影成分を有する係脱方向に沿ってパレットを係合させ、そして係合したパレットを取り外すことが可能なパレット支持手段と、を備えてなり、旋回アームが第1直線の周りの所定回動位置である第1回動基準位置に存すると共に、パレット支持手段が第3直線の所定位置である移動基準位置に位置しかつ第2直線の周りの所定回動位置である第2回動基準位置に回動した状態において、旋回アームの該一端とパレット支持手段との両方に同一のパレットが支持可能なものである、パレット交換装置である。
本装置は旋回アームとパレット支持手段とを備えてなる。
旋回アームは、特許文献1に記載の旋回アーム2と同様、一端にパレットを着脱自在に支持し第1直線の周りに回動可能である。
パレット支持手段は、パレット支持手段それ自身に対して相対的な方向である係脱方向に沿ってパレットを係合させ、そして係合したパレットを係脱方向に沿って取り外すことが可能である(係脱方向に沿ってパレット支持手段に対し近づくよう相対的にパレットを移動させることでパレット支持手段にパレットを係合させることができると共に、パレット支持手段が係合したパレットを係脱方向に沿ってパレット支持手段から遠ざかるよう相対的にパレットを移動させることでパレットをパレット支持手段から取り外すことができる。)。また、係脱方向は、第1直線に対して略垂直な第1平面への投影成分を有するが、ここにいう「第1平面への投影成分を有する係脱方向」とは、係脱方向のベクトルが第1平面に沿った成分を有することであり、具体的には、係脱方向と平行な線分を第1平面に正投影した際に第1平面に形成される影が線分を形成することをいう。そして、係脱方向は、パレット支持手段に対して相対的な方向であるのでパレット支持手段それ自身から見れば常に同じ方向であるが、パレット支持手段が回動等すればそれに伴って絶対的な方向としては変化する。
パレット支持手段は、第3直線に沿って移動可能かつ第2直線の周りに回動可能である。第3直線は、第1直線に対して略垂直な第1平面に存し、かつ第1直線に対してねじれの位置にある直線である(即ち、第3直線は、第1平面に存するが第1直線に交わらない。)。第2直線は、第1直線に対して略平行である。
そして、旋回アームとパレット支持手段とを備える本装置においては、旋回アームが第1直線の周りの所定回動位置である第1回動基準位置に存すると共に、パレット支持手段が第3直線の所定位置である移動基準位置に位置しかつ第2直線の周りの所定回動位置である第2回動基準位置に回動した状態において、旋回アームの該一端とパレット支持手段との両方に同一のパレットが支持可能である。
このような本装置では、旋回アームが第1回動基準位置に存すると共に、パレット支持手段が移動基準位置に位置しかつ第2回動基準位置に回動した状態(該状態を、以下「両支持可能状態」という。)において旋回アームの該一端とパレット支持手段との両方に同一のパレットが支持可能である。
そして、旋回アームの第1直線の周りの回動と、パレット支持手段の第3直線(第3直線は第1直線に対してねじれの位置にある。)に沿った移動(第2直線と第1平面との交点の軌跡が第3直線上に存するような移動)と、により、パレット支持手段と旋回アームの一端との間の距離が変化する。この距離の変化により、特許文献1に記載の工作機械用のパレット交換装置におけるテーブル10の前後動と同様、旋回アームの該一端とパレット支持手段との間でパレットの受け渡しが可能になる。しかしながら、パレット支持手段は、パレット支持手段それ自身に対して相対的な方向である係脱方向に沿ってパレットを係合させ、そして係合したパレットを係脱方向に沿って取り外すことが可能であるので、この距離変化においてパレットはパレット支持手段に対し係脱方向に変位することが必要であることから、パレット支持手段が第2直線の周りに回動される。
即ち、本装置は、旋回アームの第1直線の周りの回動と、パレット支持手段の第3直線に沿った移動と、により、パレット支持手段と旋回アームの一端との間の距離が小さくなるよう変化する際、旋回アームの一端に支持されたパレットが、パレット支持手段に対して係脱方向に向くよう、パレット支持手段が第2直線の周りに回動されることで、旋回アームの一端に支持されたパレットを係脱方向に沿ってパレット支持手段に対し近づけパレット支持手段に係合させることができる。そして、該距離が大きくなるよう変化する際、旋回アームの一端に支持されたパレットが、パレット支持手段に対して係脱方向に向くよう、パレット支持手段が第2直線の周りに回動されることで、パレット支持手段に支持されたパレットを旋回アームの一端に支持させパレット支持手段から取り外すことができる。このように本装置においては、旋回アームを用いながら、旋回アームの第1直線の周りの回動と、パレット支持手段(特許文献1におけるテーブル)の第3直線に沿った変位と、パレット支持手段(特許文献1におけるテーブル)の第2直線の周りの回動と、を行うことで、旋回アーム及びパレット支持手段(特許文献1におけるテーブル)のいずれか一方をいずれか他方に対して相対的に前後(旋回アームの旋回半径方向(旋回中心から放射方向))動させることなく、係合工程と離脱工程とを行うことができる。
係脱方向が第1平面に対して略平行なものであってもよい。
旋回アームの第1直線の周りの回動とパレット支持手段の第3直線に沿った移動とによる、パレット支持手段と旋回アームの一端との間の前記距離の変化は、第1平面に沿って生じる(前記距離変化の方向は第1平面に平行方向である。)。パレット支持手段は前記距離の変化によりパレットに係合したり、係合したパレットを解放するので、係脱方向へのパレット変位を大きくしてパレット支持手段がパレットを係脱する動作を迅速かつ円滑に行わしめることからは、係脱方向が、前記距離の変化が生じる第1平面に対して略平行になるようにしてもよい。
第3直線に沿ったパレット支持手段の位置のうち移動基準位置が第1直線に最も近いものであってもよい。
こうすることでパレット支持手段が、第3直線に沿って移動基準位置からどちら側(第3直線のうち移動基準位置によって両方に分割される一方と他方とのいずれの側)に移動しても第1直線から遠ざかるので、該どちら側に移動する場合も旋回アームの該一端とパレット支持手段との間でパレットの受け渡しが可能になる。
旋回アームの第1直線の周りの回動と、パレット支持手段の第3直線に沿った移動と、により、パレット支持手段と旋回アームの一端との間の距離が変化する際、旋回アームの一端に支持されたパレットが、パレット支持手段に対して係脱方向に向くよう、パレット支持手段が第2直線の周りに回動されるもの(以下、「距離回動同時変化装置」という。)であってもよい。
こうすることで、前述のように、旋回アームの第1直線の周りの回動とパレット支持手段の第3直線に沿った移動とにより、パレット支持手段と旋回アームの一端との間の距離が変化しつつ、旋回アームの一端に支持されたパレットが、パレット支持手段に対して係脱方向に向くよう、パレット支持手段が第2直線の周りに回動されることで、旋回アームの一端に支持されたパレットがパレット支持手段に対して係脱方向に向いた状態を保ちつつ、パレット支持手段に対し近づいたり遠ざかったりするので、旋回アームの該一端とパレット支持手段との間でパレットの円滑な受け渡しができる。
距離回動同時変化装置の場合、旋回アームの第1直線の周りの回動位置と第1回動基準位置との差に応じ、パレット支持手段の第1直線の周りに関する方向が旋回アームの一端に追従するようパレット支持手段が第3直線に沿って変位すると共に、係脱方向が第1直線を含む平面内に存するようにパレット支持手段が第2直線の周りに回動されるものであってもよい。
係脱方向は、通常、第1直線に対して略垂直方向とされることが多く、かかる場合であれば、旋回アームの第1直線の周りの回動位置と第1回動基準位置との差に応じ、パレット支持手段の第1直線の周りに関する方向が旋回アームの一端に追従するようパレット支持手段が第3直線に沿って変位すると共に、係脱方向が第1直線を含む平面内に存するようにパレット支持手段が第2直線の周りに回動されることで、パレット支持手段に対して旋回アームの該一端は第1直線に対して略垂直方向に変位することから、旋回アームの一端に支持されたパレットがパレット支持手段に対して係脱方向に向いた状態を保ちつつ、パレット支持手段に対し近づいたり遠ざかったりするので、旋回アームの該一端とパレット支持手段との間でパレットの受け渡しが円滑にできる。
なお、「係脱方向が第1直線を含む平面内に存する」とは、係脱方向に沿った直線と第1直線とが同一の平面に略属することをいう。
本装置においては、旋回アームが第1直線の周りの所定の回動位置である脱着回動位置において、旋回アームの該一端に支持されたパレットを受け取ると共に該一端に他のパレットを支持させるパレット脱着手段を、さらに備えるもの(以下、「パレット脱着手段具備装置」という。)であってもよい。
上述の通り、旋回アームの該一端とパレット支持手段との間でパレットを受け渡すと共に、パレット脱着手段が脱着回動位置において旋回アームの該一端に支持するパレットを交換(該一端に支持されたパレットを受け取ると共に該一端に他のパレットを支持させる。)するので、旋回アームが第1直線の周りで回動することにより、パレット支持手段が支持するパレットを次々変更することができる。従って、例えば、パレット支持手段が支持するパレットに固定された被加工物(ワーク)を加工するようにすれば、パレット支持手段が支持するパレットを次々変更することにより、別の被加工物(ワーク)を次々加工することができる。
パレット脱着手段具備装置の場合、旋回アームが少なくとも2以上の前記一端を有するもの(以下、「複数一端具備装置」という。)であってもよい。
こうすることで旋回アームが有する該少なくとも2以上の前記一端各々がパレットを支持することができるので、パレット支持手段が支持するパレットを円滑に変更することができる。特に、該少なくとも2以上の前記一端が、第1直線の周りの位置(回転位置)が異なるようにすれば、旋回アームが第1直線の周りに回動する回動角度が小さい動作でパレット支持手段が支持するパレットを変更することができる。
複数一端具備装置の場合、前記少なくとも2以上の前記一端のいずれか一が第1回動基準位置に存するとき、前記少なくとも2以上の前記一端のいずれか他が脱着回動位置に存するもの(以下、「同時進行装置」という。)であってもよい。
こうすることで第1回動基準位置に存する前記少なくとも2以上の前記一端の一とパレット支持手段との間でパレットが受け渡される工程の間に、脱着回動位置に存する前記少なくとも2以上の前記一端の他が支持するパレットをパレット脱着手段が交換することができる(パレット脱着手段が、該他に支持されたパレットを受け取ると共に、該他に他のパレットを支持させる。)ので、本装置のパレット交換を迅速かつ円滑に行うことができる。
同時進行装置の場合、所定の位置に存する2のパレットそれぞれの下方に位置する旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が上昇することで前記少なくとも2以上の前記一端が該2のパレットを下方から係合し支持し、該下方から係合し支持した該2のパレットに対して旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が下降することで旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が該2のパレットを下方から係合し支持することを解放するものであってもよい。
前述のように同時進行装置では、第1回動基準位置に存する前記少なくとも2以上の前記一端の一とパレット支持手段との間でパレットが受け渡される工程の間に、脱着回動位置に存する前記少なくとも2以上の前記一端の他が支持するパレットをパレット脱着手段が交換するので、前記少なくとも2以上の前記一端の一及び他が同時にパレットを支持したり解放するようにすることができる。この場合であれば、旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が上昇したり下降することにより同時にパレットを支持したり解放するようにすれば、前記少なくとも2以上の前記一端それぞれに別個の支持及び解放の作動部分を設けることなく、旋回アーム全体に1の昇降機構を配設すれば足り、本装置の構成を簡単にすることができる。とりわけ、所定の位置に存する2のパレットそれぞれの下方に位置する旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が上昇することで前記少なくとも2以上の前記一端が該2のパレットを下方から係合し支持し、該下方から係合し支持した該2のパレットに対して旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が下降することで旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が該2のパレットを下方から係合し支持することを解放するようにすれば、前記少なくとも2以上の前記一端がパレットを担持する等により支持するので、前記一端とパレットとの係合構造を簡単にすることができる。
本装置は、パレットを交換する必要がある装置において広く用いられることができるが、例えば、パレットに固定された別の被加工物(ワーク)を次々加工する必要がある工作機械を構成するためにも好適に用いられることができる。
本装置を有する工作機械においては、本装置のパレット支持手段が支持するパレットに固定された被加工物(ワーク)を加工するようにすれば、パレット支持手段が支持するパレットを次々変更することにより、別の被加工物(ワーク)を次々加工することができ、効率的に複数の被加工物(ワーク)を加工することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、本交換装置を備える本工作装置11の平面図であり、図2は、本工作装置11の正面図である(図2は図1中の矢印F方向から見たところを示し、図1は図2中の矢印G方向から見たところを示している。)。図1及び図2を参照して、本工作装置11について説明する。
本工作装置11は、大まかには、本工作装置11の設置床面(図示せず)に載置され固定された基礎フレーム21と、基礎フレーム21に対して回動軸201(以下、「θ軸」と言うこともある。ここでは回動軸201は略鉛直である。)を中心に回動自在かつ回動軸201方向に移動自在(ここでは昇降自在)に支持された旋回アーム31と、回動軸203(ここでは回動軸203は略水平である。)を中心に回動自在に支持され持ち上げシリンダ43により回動軸203を中心に回動されることで倒立自在な段取りスタンド41と、図1中の矢印J方向(ここでは略水平方向かつ回動軸203に略平行方向である。)に移動自在に基礎フレーム21により支持されたテーブルサドル51(後述のテーブル61を支持する部分)と、テーブルサドル51に対し回動軸205(回動軸205は略鉛直かつ回動軸201に対して略平行である。なお、回動軸205を「B軸」と呼ぶこともある。)を中心に回動自在に支持されたテーブル61と、基礎フレーム21の両端のうち段取りスタンド41が取り付けられた一端とは反対の他端側に設けられワークW(被加工物)を切削加工する工具(刃具)71と、を備えてなる。ここでは回動軸201と回動軸205とは、同一の鉛直平面(仮想)に略属すると共に、該鉛直平面と回動軸203とは略垂直であり、該鉛直平面と矢印J方向とは略垂直であり、そして該鉛直平面に対して工具(刃具)71の回転軸は略平行(該回転軸が該鉛直平面に略属する場合を含む。)である。
旋回アーム31は、基礎フレーム21に対し回動軸201を中心に回動自在かつ回動軸201方向にスライド自在に支持されたアーム軸33(特に図2参照)と、アーム軸33の上端に固定されたアーム本体35と、を有してなる。
アーム軸33は、アーム回動モータ36(サーボモータ)により回動軸201を中心に自由に回動されると共に、油圧シリンダー37により回動軸201方向に自由に移動(ここでは昇降)できるようにされている(特に図2参照)。
アーム本体35は、アーム軸33の上端に中心部分が固定された細長い板状(該板状の主表面及び長手方向は略水平である。)の部材により形成されており、アーム軸33が回動軸201を中心に回動されるとそれに伴って回動軸201を中心に回動されると共に、アーム軸33が回動軸201方向に移動(ここでは昇降)されるとそれに伴って回動軸201方向に移動(ここでは昇降)される(即ち、アーム本体35は、水平に旋回自在かつ昇降自在である。)。そして、アーム本体35の両端には、後述するワークW(被加工物)が固定されるパレットPを着脱自在に支持するパレット支持部35a、35bが形成されている。なお、アーム本体35は、ここでは前述した特許文献1(特開2000−237927号)の「発明の実施の形態」及びそれに対応した図面に記載されたような「パレット用の受け金具5a、5bを有する旋回アーム2」と同様の構造を有すると共に、ワークW(被加工物)が固定されるパレットPも、ここでは前述した特許文献1(特開2000−237927号)の「発明の実施の形態」及びそれに対応した図面に記載されたような「パレット9a、9b」と同様の構造を有しているので、特許文献1(特開2000−237927号)と同様にアーム本体35はパレットPを着脱自在に支持することができる。なお、具体的には、後述するように、アーム本体35のパレット支持部35a、35bが、直立したパレットPの直下から上昇(アーム軸33が回動軸201方向に上昇されることによる。)しパレットPに接触することでパレットPを担持することで支持し、その逆に、アーム本体35のパレット支持部35a、35bによりクランプされたパレットP(直立状態)に対してアーム本体35のパレット支持部35a、35bが下降(アーム軸33が回動軸201方向に下降することによる。)することでパレット支持部35a、35bは担持し支持したパレットP(直立状態)の支持を解除する。
段取りスタンド41は、基礎フレーム21に対し回動軸203を中心に回動自在に支持された板状部材により形成されており、一端が基礎フレーム21に他端が段取りスタンド41に取り付けられた持ち上げシリンダ43(油圧により伸縮自在にされている。)を伸縮させることで回動軸203を中心に回動させ、直立状態(図2中、二点鎖線にて示した状態U)と水平状態(図2中、実線にて示した状態D)との間で自由に状態を変化させることができる。なお、段取りスタンド41を構成する該板状部材の主表面が、直立状態では略鉛直になり、水平状態では略水平になる。
また、段取りスタンド41は、ワークW(被加工物)が固定されるパレットPを着脱自在に支持することができるようになっている(段取りスタンド41が、パレットPを支持固定する動作を「クランプ」といい、支持固定したパレットPを解放する動作を「アンクランプ」という。)。なお、段取りスタンド41へパレットPを着脱自在に支持する方法は、従来から用いられている様々な方法によることができ、例えば、前述した特許文献1(特開2000−237927号)の「発明の実施の形態」及びそれに対応した図面に記載されたような「パレット9a」を「段取りスタンド6」に着脱自在に取り付ける方法を用いてもよい。
さらに、段取りスタンド41は、ワークW(被加工物)が固定されたパレットPを水平状態において支持固定し、上述した持ち上げシリンダ43を伸張させることで直立状態にすることができ、この直立状態にて支持したパレットP(ワークW(被加工物)が固定されている。)を旋回アーム31のパレット支持部35a、35bに引き渡すことができるようになっている。また、その逆に、旋回アーム31のパレット支持部35a、35bに支持固定されたパレットP(ワークW(被加工物)が固定されている。)を直立状態の段取りスタンド41は受け取り、持ち上げシリンダ43を縮めることで水平状態にすることができ、水平状態の段取りスタンド41からパレットP(ワークW(被加工物)が固定されている。)を取り外すことができるようになっている。
テーブルサドル51は、テーブル61を回動軸205の周りに回動自在に担持し、図1中の矢印J方向にスライド自在に基礎フレーム21に載置支持されている。具体的には、基礎フレーム21の上面に矢印J方向に略平行になるよう一対のスライドレール53a、53bが敷設されており、テーブルサドル51の下面にはスライドレール53a、53bそれぞれに係合する凹溝が形成されており、テーブルサドル51の下面の一対の凹溝とスライドレール53a、53bとが係合することで、テーブルサドル51は図1中の矢印J方向にスライド自在に支持されている。そして、テーブルサドル51と基礎フレーム21との間には、ボールねじを構成する雄ねじ52aが、その長手方向を図1中の矢印J方向に向けて回転自在に配設されると共に、雄ねじ52aの一端に取り付けられ基礎フレーム21に固定されたボールねじ駆動モータ52m(サーボモータ)によって、雄ねじ52aを正逆両方向に自由に回転させることができる。また、雄ねじ52aにより構成されるボールねじにより、ボールねじ駆動モータ52mによって雄ねじ52aを正逆に回転させることで、基礎フレーム21に対してテーブルサドル51を図1中の矢印J方向に自由にスライドさせることができる(テーブルサドル51は、雄ねじ52aに螺合する雌ねじ部分を有している。)。
テーブル61は、テーブルサドル51に対し回動軸205(B軸)を中心に回動自在に支持されており、テーブル回動モータ62m(サーボモータ)によってテーブルサドル51に対し回動軸205(B軸)を中心に自由に回動させることができる。即ち、テーブル61は、上述のように基礎フレーム21に対しテーブルサドル51を図1中の矢印J方向にスライドさせることにより図1中の矢印J方向に自由に移動させることができると共に、それに加えてテーブルサドル51に対し回動軸205(B軸)を中心に自由に回動させることができる。
また、テーブル61は、ワークW(被加工物)が固定されるパレットPを着脱自在に支持することができるようになっており、さらに、支持されたパレットP(ワークW(被加工物)が固定されている。)は、支持パレット回動モータ64(サーボモータ)により回動軸207(以下、「A軸」と呼ぶこともある。ここでは略水平な軸である。)を中心に自由に回動される(なお、ここでは回動軸205(B軸)と回動軸207(A軸)とは互いに略直交し、いずれも鉛直な一平面に略属する。)。また、テーブル61が、パレットPを支持固定する動作を「クランプ」といい、支持固定したパレットPを解放する動作を「アンクランプ」という。なお、テーブル61へパレットPを着脱自在に支持する方法は、従来から用いられている様々な方法によることができ、例えば、前述した特許文献1(特開2000−237927号)の「発明の実施の形態」及びそれに対応した図面に記載されたような「パレット9b」を「テーブル10」に着脱自在に取り付ける方法を用いてもよい。
以上のようにテーブル61により支持されたパレットP(ワークW(被加工物)が固定されている。)は、図1中の矢印J方向に自由に移動させること(基礎フレーム21に対しテーブルサドル51を図1中の矢印J方向にスライドさせることによる。)、回動軸205(B軸)を中心に回動させること(テーブル回動モータ62mの回転による。)、そして回動軸207(A軸)を中心に回動させること(支持パレット回動モータ64の回転による。)を自由に行われることができる。
従って、テーブル61は、旋回アーム31のパレット支持部35a、35bに支持固定されたパレットP(ワークW(被加工物)が固定されている。)を受け取り支持し、テーブル回動モータ62m(サーボモータ)によってテーブルサドル51に対しテーブル61を回動軸205(B軸)を中心に回動させワークW(被加工物)を工具(刃具)71に向けて工具(刃具)71を接触させて切削加工することができる(このとき適宜、回動軸207(A軸)を中心に回動させてよい。)。その切削加工後、パレットP(ワークW(被加工物)が固定されている。)を支持したテーブル61は、テーブル回動モータ62m(サーボモータ)によってテーブルサドル51に対し回動軸205(B軸)を中心に回動させ、旋回アーム31のパレット支持部35a、35bにパレットPを引き渡すことができるようになっている。
工具(刃具)71は、図示しない工具回転モータにより回転され(この回転軸は、ここでは略鉛直な回動軸201が属する平面に略属すると共に、略水平である。)、ワークW(被加工物)に接触することでワークW(被加工物)を切削加工するものである。
工具(刃具)71は、上述のように回転可能に工具支持部73(図示しない該工具回転モータを内部に収容している。)によって支持されている。工具支持部73は、工具(刃具)71の回転軸方向に略平行になるよう基礎フレーム21の上面に敷設された一対のスライドレール73a、73bと、スライドレール73a、73bにスライド自在に係合する一対の凹溝が下面に形成された基礎部73cと、基礎部73cに対して略鉛直方向(以下、「Y軸方向」と呼ぶこともある。図2中に矢印Yにて示した。)上下に昇降可能に支持され工具(刃具)71を回転可能に支持する本体部73dと、を有してなる。このため工具(刃具)71を支持する本体部73dは、スライドレール73a、73bに対して基礎部73cがスライドレール73a、73bの長手方向(以下、「Z軸方向」と呼ぶこともある。図1及び図2中に矢印Zにて示す。)にスライドすることでZ軸方向に移動可能であると共に、基礎部73cに対して本体部73dがY軸方向に移動することで上下に昇降可能である。
基礎部73cは、工具進退モータ75m(サーボモータ)が正逆に回転することによってZ軸方向に自由に進退することができる(工具進退モータ75mが、ボールネジを構成する雄ねじ75bを正逆に回転させる。)。さらに、本体部73dは、工具上下モータ76m(サーボモータ)が正逆に回転することによって略鉛直方向(Y軸方向)上下に自由に昇降することができる(工具上下モータ76mが、ボールネジを構成する雄ねじ76bを正逆に回転させる。)。
このため基礎部73cのZ軸方向への移動に伴い本体部73dがZ軸方向へ移動すると共に、本体部73dがY軸方向へ移動することにより、本体部73dはZ軸方向及びY軸方向へ自由に移動することができるので、本体部73dの移動に伴い工具(刃具)71もZ軸方向及びY軸方向へ自由に移動することができる。このため回動軸205(B軸)を中心に回動させワークW(被加工物)を工具(刃具)71に向け工具(刃具)71をワークW(被加工物)に接触させて切削加工する際、ワークW(被加工物)と工具(刃具)71との相対的な位置関係は、互いに略直交する3軸方向(矢印J方向、Z軸方向、Y軸方向)それぞれに独立して調節できることに加え、ワークW(被加工物)を回動軸207(A軸)及び回動軸205(B軸)を中心に自由に回動させることができるので、工具(刃具)71をワークW(被加工物)の様々な位置に様々な方向から接触させることができるのでワークW(被加工物)を自由に切削加工することができる。
次いで、本交換装置を備える本工作装置11の動作について説明する。
図3は、本交換装置を備える本工作装置11の動作を説明する一部省略平面図である。図3においては、図1に比して理解及び図示を容易にするため、本交換装置を備える本工作装置11の要素の一部の図示を省略している。図3では、ワークW(B)が固定されたパレットP(B)がテーブル61にクランプされた状態で、ワークW(B)が、回転する工具(刃具)71に接触することで切削加工されている。一方、ワークW(A)が固定されたパレットP(A)が、図3では図示を省略した段取りスタンド41(水平状態:状態D)にクランプされ支持固定されている。そして、図3においては、旋回アーム31は、アーム本体35が、ワークW(B)が固定されたパレットP(B)やワークW(A)が固定されたパレットP(A)に接触しない位置(具体的には、アーム本体35を形成する細長い板状部材の長手方向が、工具(刃具)71の回転軸を含む鉛直平面に対して略垂直になるような位置)になるような回動位置にアーム軸33が回動された状態(以下、「縦向き位置」という。)とされている。
このような図3に示す状態で、ワークW(B)の加工が終了するのを待機している。なお、ここでは理解を容易にするため、図中にあらわれる2のワークと2のパレットを区別するため、A及びBを付してワークW(B)、パレットP(B)、ワークW(A)、パレットP(A)のようにあらわした。
図4は、図3に示す状態からワークW(B)の加工が終了した後の動作(交換第1行程)を示す一部省略平面図である。図4においても、図3と同様に本交換装置を備える本工作装置11の要素の一部の図示を省略している。
図3からワークW(B)の加工が終了すると、図示しない段取りスタンド41が水平状態(状態D)から直立状態(状態U)に変化し、これに伴ってワークW(A)が固定されたパレットP(A)も直立状態に変化する(この変化を図4中、矢印Qにて示した。)。それと共に、加工が終了したワークW(B)が固定されたパレットP(B)が、旋回アーム31のアーム本体35のパレット支持部35aに受け渡し可能な位置になるよう、図示しないテーブルサドル51が図1中の矢印J方向にスライドし(ここでは具体的には、図4中、矢印J1方向)、かつ回動軸205(B軸。ここでは具体的には、図4中、矢印K方向)及び回動軸207(A軸)の周りに回動する。
なお、図3から図4に移行する際、工具(刃具)71はZ軸方向に遠ざかっている。
図5は、図4に示す交換第1行程の後の動作(交換第2行程及び交換第3行程)を示す一部省略平面図である。図5においても、図4と同様に本交換装置を備える本工作装置11の要素の一部の図示を省略している。
図4に示した交換第1行程が完了した後、交換第2行程として旋回アーム31のアーム軸33が回動軸201を中心に回動し(図5中では、矢印Mにて示したように時計回り方向へ約90度回動する。)、それに伴いアーム本体35も回動軸201を中心に回動する。これによりアーム本体35のパレット支持部35aはワークW(B)が固定されたパレットP(B)の直下に位置すると共に、パレット支持部35bはワークW(A)が固定されたパレットP(A)の直下に位置する(なお、交換第2行程においては、アーム本体35はパレットP(A)及びパレットP(B)のいずれにも接触しない両パレットの下方にて旋回する。)。
交換第2行程においてアーム本体35が回動軸201を中心に回動し、パレット支持部35aがパレットP(B)の直下に位置すると共に、パレット支持部35bがパレットP(A)の直下に位置した後、交換第3行程としてアーム軸33が回動軸201方向に上昇され、それに伴いアーム本体35も回動軸201方向に上昇する。このアーム本体35の上昇により、パレット支持部35aがパレットP(B)に接触することでパレットP(B)を支持(担持)し、かつパレット支持部35bがパレットP(A)に接触することでパレットP(A)を支持(担持)する。
交換第3行程においてアーム本体35が上昇することにより、パレット支持部35aがパレットP(B)を支持(担持)しかつパレット支持部35bがパレットP(A)を支持(担持)した後、交換第4行程としてワークW(A)が固定されたパレットP(A)が図示を省略した段取りスタンド41(直立状態:状態U)からアンクランプ(支持固定が解かれる。)されると共に、ワークW(B)が固定されたパレットP(B)がテーブル61からアンクランプ(支持固定が解かれる。)される。これによりパレットP(B)及びパレットP(A)は、完全にアーム本体35により支持される。
交換第4行程においてパレットP(A)が段取りスタンド41(直立状態:状態U)からアンクランプされると共に、パレットP(B)がテーブル61からアンクランプされた後、交換第5行程として図示しない段取りスタンド41が直立状態(状態U)から水平状態(状態D)に変化し、これに伴ってワークW(A)が固定されたパレットP(A)は図示しない段取りスタンド41から完全に分離される(交換第5行程においてもパレットP(B)及びパレットP(A)はアーム本体35により支持されている。)。
交換第5行程の後、図6に示したようにパレットP(B)及びパレットP(A)がアーム本体35により支持された状態で、旋回アーム31のアーム軸33が回動軸201を中心に回動し(回動を図6中では矢印N(時計回り方向)にて示した。)、それに伴いアーム本体35も回動軸201を中心に回動する。このアーム本体35の回動に伴って、図6中には図示しないテーブルサドル51が図6中の矢印J1方向にスライド移動すると共に、テーブル61はテーブルサドル51(図示せず)に対し回動軸205(B軸)を中心に回動(図6中、時計回り方向)する(交換第6行程)。具体的には、図6に示すように、互いに略平行な回動軸201及び回動軸205(B軸)との間の距離を距離Zとし、回動開始時の回動軸205(B軸)と回動軸201とを含む平面(仮想)と、回動した際の回動軸205(B軸)と、の間の距離を距離Xとし、回動開始時からテーブル61がテーブルサドル51(図示せず)に対して回動軸205(B軸)を中心として回動した角度を角度Bとし、そして旋回アーム31のアーム本体35が回動軸201を中心に回動した角度を角度Vとすると、図7に示したサブプログラムのような指令によりこれら距離X、角度B及び角度Vを所定の関係を持たせて同期させて変化させる。図7に示したサブプログラムは、第1行「G90;」から始まり、最終行「X0 B0 V180.0;」にて終わるものである。第1行「G90」は、このプログラムに含まれる数値が座標頂点からの絶対値で示されているアブソリュート指令であることを示している。また、各行の最後の「;」は各行の終わりを示している。第2行「G01」は直線補間であることを示しており、第2行(下方の行にも存する。)の「F」は、その後に記載されている数字(図7中では、具体的な数字を記載せず、四角□や三角△の図形にて表している。)の速度で工具(刃具)71を移動させることを示している(送り速度)。そして、第2行中「Xx1 Bb1 Vb1 F□□」はX=x1、B=b1、V=b1まで、Fの後の□□の速度で工具(刃具)71を移動させる命令を示している。なお、「F」の後に記載される送り速度は、一度指令されると、再度指令を受けるまでは、該指令された速度が指令されたものとして動作する。第3行中「Xx2 Bb2 Vb2」はX=x2、B=b2、V=b2まで工具(刃具)71を移動させる命令を示している(送り速度は、第2行に記載されたFの後の□□の速度)。第4行中「Xx3 Bb3 Vb3」はX=x3、B=b3、V=b3まで工具(刃具)71を移動させる命令を示している(送り速度は、第2行に記載されたFの後の□□の速度)。ここに該所定の関係は、角度B=Tanー1(X/Z)(即ち(X/Z)の逆正接関数をBとする。なお、Zは既知の数字であるので予め入力され記憶されている。また、Bの角度範囲は、パレットP(B)がテーブル61から十分切り離されるところ(例えば、30度)まで動作される。)かつ角度B=角度Vを満たす関係をいい、ここでは距離X、角度B及び角度V(=角度B)がなめらかに変化するよう小さな距離X(例えば、X=0.5mm)毎に角度B及び角度V(=角度B)を算出し、図6中の矢印J1方向へ距離X(例えば、X=0.5mm)だけテーブルサドル51をスライド移動させるようボールねじ駆動モータ52mに命令し雄ねじ52aを回転させ、該算出された角度Bだけテーブル61を回動軸205(B軸)を中心に回動させるようテーブル回動モータ62mに命令し、そして該算出された角度V(=角度B)だけアーム軸33を回動軸201を中心に回動させるようアーム回動モータ36に命令する。図7に示したサブプログラムの第2行「Xx1 Bb1 Vb1」から第7行「Xxn Bbn Vbn」までの命令は、図6中の矢印J1方向への小さな所定の距離Xの移動命令と、該小さな所定の距離Xに応じた該所定の関係を満たす回動軸205(B軸)の周りの回動命令と、そして該小さな所定の距離Xに応じた該所定の関係を満たす回動軸201の周りの回動命令と、の3種類の命令を同時に複数回実行することを意味しており、これによってアーム本体35の回動と、テーブルサドル51が図6中の矢印J1方向にスライド移動することと、テーブル61がテーブルサドル51に対し回動軸205(B軸)を中心に回動することと、が同期して実行される。なお、図7に示したサブプログラムの各行の動作(例えば、第2行のXx1と第3行のXx2との差)は小さいほどスムーズな動作となる。
前述のように交換第6行程においてアーム本体35の回動とテーブルサドル51のスライド移動とテーブル61の回動とが同期して実行されることで、ワークW(B)が固定されたパレットP(B)は図6に示したようにテーブル61から完全に切り離される。図6のようにパレットP(B)がテーブル61から完全に切り離された後は、テーブルサドル51のスライド移動とテーブル61の回動とは中止される(図7に示したサブプログラムの第7行「Xxn Bbn Vbn」まで完了)。
交換第7行程として、図6の状態から図6中の矢印N方向(時計回り方向)にさらに180度アーム本体35が回動し(図7に示したサブプログラムの第8行「Vbn+180.0」実行)、パレットP(A)とパレットP(B)との位置が入れ替わり図8に示す状態となる。この図6から図8へ180度アーム本体35が回動する際は、テーブルサドル51のスライド移動とテーブル61の回動は行われず、これらテーブルサドル51の矢印J1方向への位置とテーブル61の回動軸205(B軸)周りの回動位置とは、図6と図8とも全く同じである。
交換第7行程では、図6に示したパレットP(B)がテーブル61から完全に切り離された状態から図8のようにパレットP(B)がパレットP(A)と入れ替わる。そして、交換第8行程では、上述した交換第6行程の逆の動作(図6の状態から図5の状態へ変化する)が行われる。具体的には、図9に示したようにパレットP(B)及びパレットP(A)がアーム本体35により支持された状態で、旋回アーム31のアーム軸33が回動軸201を中心に回動し(回動を図9中では矢印R(反時計回り方向)にて示した。)、それに伴いアーム本体35も回動軸201を中心に回動する。このアーム本体35の回動に伴って、図9中には図示しないテーブルサドル51が図9中の矢印J2方向にスライド移動すると共に、テーブル61はテーブルサドル51(図示せず)に対し回動軸205(B軸)を中心に回動(図9中、反時計回り方向)する(交換第8行程)。具体的には、図6にて示した距離X、角度B及び角度Vを所定の関係を持たせて同期させて変化させる。ここに所定の関係は、角度B=Tanー1(X/Z)かつ角度B=角度V+180を満たす関係をいい、ここでは距離X、角度B及び角度V(=角度B+180)がなめらかに変化するよう小さな距離X(例えば、X=0.5mm)毎に角度B及び角度V(=角度B+180)を算出し、上述したと同様、図9中の矢印J2方向への距離Xの移動命令と、該距離Xに応じた該所定の関係を満たす回動軸205(B軸)の周りの回動命令と、そして該距離Xに応じた該所定の関係を満たす回動軸201の周りの回動命令と、の3種類の命令を同時に複数回実行することで、アーム本体35の回動と、テーブルサドル51が図9中の矢印J2方向にスライド移動することと、テーブル61がテーブルサドル51に対し回動軸205(B軸)を中心に回動することと、が同期して実行される。この交換第8行程の命令は、図7に示したサブプログラムの第9行「Xxn−1 Bbn−1 Vbn−1」から第13行(最終行)「X0 B0 V180.0」までに記載されている(なお、これら第9行乃至第13行までの命令全て、送り速度は、第9行に記載されたFの後の□□の速度である。)。この第13行(最終行)「X0 B0 V180.0」が完了すると、X及びBは開始位置に戻り、Vは開始位置から180度回転した状態になっている。
この交換第8行程により、図9に示すように、パレットP(A)がテーブル61によりクランプ可能な位置に配置される。
交換第8行程により図9に示すようパレットP(A)がテーブル61によりクランプ可能に配置された後、交換第9行程として図9中に図示しない段取りスタンド41が水平状態(状態D)から直立状態(状態U)に変化する。交換第9行程が終了した状態においてはパレットP(A)がテーブル61によりクランプ可能であると共に直立状態(状態U)の段取りスタンド41(図9中、図示せず。)はパレットP(B)をクランプ可能である。
このため交換第9行程の後、交換第10行程としてテーブル61がパレットP(A)をクランプすると共に直立状態(状態U)の段取りスタンド41(図9中、図示せず。)がパレットP(B)をクランプする。
交換第10行程においてパレットP(A)はテーブル61によりクランプされると共にパレットP(B)は直立状態(状態U)の段取りスタンド41(図9中、図示せず。)によりクランプされるので、その後、交換第11行程としてアーム軸33が回動軸201方向に下降し、それに伴いアーム本体35も回動軸201方向に下降する。このアーム本体35の下降により、パレット支持部35aがパレットP(B)を支持(担持)していることを解放し、かつパレット支持部35bがパレットP(A)を支持(担持)していることを解放する。
交換第11行程においてパレットP(A)はテーブル61によりクランプされると共にパレットP(B)は直立状態(状態U)の段取りスタンド41(図9中、図示せず。)によりクランプされ、これらパレットP(A)とパレットP(B)とからアーム本体35は離れるので、交換第12行程として旋回アーム31のアーム軸33が回動軸201を中心に回動し(図10中では、矢印Sにて示したように反時計回り方向へ約90度回動する。)、それに伴いアーム本体35も回動軸201を中心に回動(図10中では、矢印Sにて示したように反時計回り方向へ約90度回動する。)する(これにより旋回アーム31は縦向き位置になる。)。
交換第12行程により旋回アーム31が縦向き位置になった後、交換第13行程として図示しない段取りスタンド41が直立状態(状態U)から水平状態(状態D)に変化し、これに伴って図11に示すようにワークW(B)が固定されたパレットP(B)も水平状態に変化する(この変化を図11中、矢印Tにて示した。)。
この交換第13行程が終了した図11の状態から、テーブル61にクランプされたパレットP(A)に固定されたワークW(A)を、前述の図3のように、回転する工具(刃具)71に接触させることで切削加工する。一方、図示しない段取りスタンド41(水平状態:状態D)にクランプされ支持固定されたパレットP(B)は、図示しない段取りスタンド41(水平状態:状態D)からパレットP(B)をアンクランプ(解放)することで取り外す(無論、パレットP(B)に固定された加工済みのワークW(B)は、パレットP(B)から取り外され使用される。)。図示しない段取りスタンド41(水平状態:状態D)からパレットP(B)を取り外した後、次に加工したいワークが固定されたパレットを、図示しない段取りスタンド41(水平状態:状態D)にクランプ支持固定させる。
図12は、上記した行程の概要をまとめた表である。図12を参照して、本交換装置を備える本工作装置11の動作をまとめて説明する。図12は行程概要を時系列として記述した表であり、欄イ、欄ロ、欄ハ、欄ニ・・・・欄ヨの順に動作することを示している。また、図12中、「段取りスタンド」は上述の段取りスタンド41に関する動作を示し、「旋回アーム」は上述の旋回アーム31に関する動作を示し、「テーブルサドル」は上述のテーブルサドル51に関する動作を示し、そして「テーブル」は上述のテーブル61に関する動作を示している。なお、図12中、「テーブルサドル」に関し、「移動軸(X軸)」とあるのは、上述した矢印J方向と同義である。また、図12中、「↓」(下向きの矢印)及び「ー」は、動作しない(状態を維持する)ことを示している。
まず、欄イ(前述の図3参照)においては、「テーブル」の記載「パレットはクランプ状態」の通り、ワークW(B)が固定されたパレットP(B)がテーブル61にクランプされ、ワークW(B)が回転する工具(刃具)71に接触することで切削加工される。一方、欄イの「段取りスタンド」の記載「次のワークを載せた状態で待機(水平)」及び「パレットはクランプ状態」の通り、次のワークW(A)を載せ固定したパレットP(A)が、水平状態の段取りスタンド41(状態D)にクランプされ支持固定されている。そして、欄イの「旋回アーム」の記載「縦向きで待機」の通り、旋回アーム31は縦向き位置にて静止している。
ワークW(B)の加工が終了すると、欄ロに示す動作に移る。
そして、欄ロ(前述の図4参照)においては、「段取りスタンド」の記載「直立(チルトアップ)」の通り、段取りスタンド41が水平状態(状態D)から直立状態(状態U)に変化し、これに伴ってワークW(A)が固定されたパレットP(A)も直立状態に変化する(図4中、矢印Q)。欄ロの「テーブルサドル」の記載「APC開始位置に移動」(なお、「APC」とは、段取りスタンド41に支持されたパレットと、テーブル61に支持されたパレットと、を交換する動作を意味する。)の通り、加工が終了したワークW(B)が固定されたパレットP(B)が、旋回アーム31のアーム本体35のパレット支持部35aに受け渡し可能な位置(APC開始位置)になるよう、テーブルサドル51が図1中の矢印J方向にスライド移動する(ここでは具体的には、図4中、矢印J1方向)。欄ロの「テーブル」の記載「APC開始位置に回転」の通り、加工が終了したワークW(B)が固定されたパレットP(B)が、旋回アーム31のアーム本体35のパレット支持部35aに受け渡し可能な回動軸205(B軸。ここでは具体的には、図4中、矢印K方向)に関する回動位置及び回動軸207(A軸)に関する回動位置の両方を満たす位置(APC開始位置)になるよう回動する。
その後、欄ハ(前述の図5参照)においては、「旋回アーム」の記載「旋回して横に向く」の通り、旋回アーム31のアーム軸33が回動軸201を中心に回動(図5中では、矢印Mにて示したように時計回り方向へ約90度回動する。)することでアーム本体35も回動軸201を中心に回動し、アーム本体35のパレット支持部35aはワークW(B)が固定されたパレットP(B)の直下に位置すると共に、パレット支持部35bはワークW(A)が固定されたパレットP(A)の直下に位置する(横向き)(なお、ここではアーム本体35はパレットP(A)及びパレットP(B)のいずれにも接触しない両パレットの下方にて旋回する。)。
そして、欄ニ(前述の図5参照)においては、「旋回アーム」の記載「上に持ち上がり、パレット側面のカムフォロアと噛み合う」の通り、アーム軸33が回動軸201方向に上昇され、それに伴いアーム本体35も回動軸201方向に上昇する。このアーム本体35の上昇により、パレット支持部35aがパレットP(B)に接触することでパレットP(B)を支持(担持)し、かつパレット支持部35bがパレットP(A)に接触することでパレットP(A)を支持(担持)する(備考欄の通り旋回アームが「パレットを仮支えする」)。
さらに、欄ホにおいて「段取りスタンド」及び「テーブル」の記載「パレットアンクランプ」の通り、ワークW(A)が固定されたパレットP(A)が段取りスタンド41(直立状態:状態U)からアンクランプ(支持固定が解かれる。)されると共に、ワークW(B)が固定されたパレットP(B)がテーブル61からアンクランプ(支持固定が解かれる。)される(これによりパレットP(B)及びパレットP(A)は、完全にアーム本体35により支持される。)。
その後、欄ヘにおいて「段取りスタンド」の記載「水平(チルトダウン)」の通り、段取りスタンド41が直立状態(状態U)から水平状態(状態D)に変化し、これに伴ってワークW(A)が固定されたパレットP(A)は段取りスタンド41から完全に分離される(パレットP(B)及びパレットP(A)は、アーム本体35により支持されている。)。
次いで、欄ト(前述の図6参照)において「旋回アーム」の記載「旋回」、「テーブルサドル」の記載「移動」、そして「テーブル」の記載「回転」の通り、パレットP(B)及びパレットP(A)がアーム本体35により支持された状態で、旋回アーム31のアーム本体35が回動軸201を中心に回動し(回動を図6中では矢印N(時計回り方向)にて示した。)、それに伴いテーブルサドル51が図6中の矢印J1方向にスライド移動すると共に、テーブル61はテーブルサドル51に対し回動軸205(B軸)を中心に回動(図6中、時計回り方向)する。これは前述のように、回動軸201及び回動軸205(B軸)との間の距離を距離Zとし、回動開始時の回動軸205(B軸)と回動軸201とを含む平面(仮想)と、回動した際の回動軸205(B軸)と、の間の距離を距離Xとし、回動開始時からテーブル61がテーブルサドル51(図示せず)に対して回動軸205(B軸)を中心として回動した角度を角度Bとし、そして旋回アーム31のアーム本体35が回動軸201を中心に回動した角度を角度V(図12中は、θと示している。)とすると、前記所定の関係を満たすよう距離X、角度B及び角度V(θ=角度B)がなめらかに変化するよう小さな距離X毎に角度B及び角度V(θ=角度B)を算出し、距離Xの移動、角度Bの回動及び角度V(θ=角度B)の回動を同時に複数回実行する(備考欄「X、B、θ軸同期動作」)。
この距離Xの移動、角度Bの回動及び角度V(θ=角度B)の回動を同時に複数回実行することは、ワークW(B)が固定されたパレットP(B)がテーブル61から図6のように完全に切り離されるまで行われる。
そして、欄チ(前述の図8参照)において「旋回アーム」の記載「180°旋回」の通り、図6のようにパレットP(B)がテーブル61から完全に切り離された後、図6中の矢印N方向(時計回り方向)にさらに180度アーム本体35が回動し、パレットP(A)とパレットP(B)との位置が入れ替わり図8に示す状態となる。この図6から図8へ180度アーム本体35が回動する際は、テーブルサドル51のスライド移動とテーブル61の回動は行われない(テーブルサドル51は図6の位置で静止しており、かつテーブル61の回動位置も図6の位置で停止している。)。
その後、欄リ(前述の図9参照)において「旋回アーム」の記載「旋回(横向きに戻る)」、「テーブルサドル」の記載「移動(APC開始位置に戻る)」、そして「テーブル」の記載「回転(APC開始位置に戻る)」の通り、欄トの動作と全く逆の動作(図6の状態から図5の状態へ変化する)が行われる。具体的には、図9に示したようにパレットP(B)及びパレットP(A)がアーム本体35により支持された状態で、旋回アーム31のアーム本体35が回動軸201を中心に回動(回動を図9中では矢印R(反時計回り方向)にて示した。)すると共に、テーブルサドル51が図9中の矢印J2方向にスライド移動し、かつテーブル61はテーブルサドル51に対し回動軸205(B軸)を中心に回動(図9中、反時計回り方向)する。このときも距離X、角度B及び角度V(θ=角度B)を所定の関係を持たせて同期させて変化させる。距離X、角度B及び角度V(θ)がなめらかに変化するよう小さな距離X毎に角度B及び角度V(θ)を算出し、距離Xの移動、角度Bの回動及び角度V(θ)の回動を同時に複数回実行する(備考欄「X、B、θ軸同期動作」)。距離Xの移動、角度Bの回動及び角度V(θ)の回動を同時に複数回実行することは、パレットP(A)がテーブル61によりクランプ可能な位置(APC開始位置)に戻るまで実行される。
そして、欄ヌにおいて「段取りスタンド」の記載「直立(チルトアップ)」の通り、段取りスタンド41が水平状態(状態D)から直立状態(状態U)に変化する(この直立状態(状態U)の段取りスタンド41はパレットP(B)をクランプ可能である。)。
さらに、欄ルにおいて「段取りスタンド」及び「テーブル」の記載「パレットクランプ」の通り、テーブル61がパレットP(A)をクランプすると共に直立状態(状態U)の段取りスタンド41がパレットP(B)をクランプする。
その後、欄オにおいて「旋回アーム」の記載「下に下がる。パレット側面のカムフォロアとの噛み合い解除」の通り、アーム軸33が回動軸201方向に下降し、それに伴いアーム本体35も回動軸201方向に下降する。このアーム本体35の下降により、パレット支持部35aがパレットP(B)を支持(担持)することを解放し、かつパレット支持部35bがパレットP(A)を支持(担持)することを解放する。
そして、欄ワ(前述の図10参照)において「旋回アーム」の記載「旋回して縦に向く(待機位置に戻る)」の通り、旋回アーム31のアーム軸33が回動軸201を中心に回動し(図10中では、矢印Sにて示したように反時計回り方向へ約90度回動する。)、それに伴いアーム本体35も回動軸201を中心に回動(図10中では、矢印Sにて示したように反時計回り方向へ約90度回動する。)する(これにより旋回アーム31は縦向き位置になる。)。
最後に、欄カ(前述の図11参照)において「段取りスタンド」の記載「水平(チルトダウン)」の通り、段取りスタンド41が直立状態(状態U)から水平状態(状態D)に変化し、これに伴って図11に示すようにワークW(B)が固定されたパレットP(B)も水平状態に変化する(この変化を図11中、矢印Tにて示した。)。
その後、欄ヨにおいて「テーブルサドル」及び「テーブル」の記載「自動運転開始」の通り、テーブル61にクランプされたパレットP(A)に固定されたワークW(A)を、前述の図3のように、回転する工具(刃具)71に接触させることで切削加工する(この切削加工は従来と同様に自動運転される。)。欄ヨにおいて「段取りスタンド」の記載「作業者がワークを取外し、次のワークを載せる」の通り、段取りスタンド41(水平状態:状態D)にクランプされ支持固定されたパレットP(B)は、段取りスタンド41(水平状態:状態D)がパレットP(B)をアンクランプ(解放)することで取り外す(無論、パレットP(B)に固定された加工済みのワークW(B)は、パレットP(B)から取り外され使用される。)。段取りスタンド41(水平状態:状態D)からパレットP(B)を取り外した後、次に加工したいワークが固定されたパレットを段取りスタンド41(水平状態:状態D)にクランプ支持固定させる。
以上のような図12中の欄イ、欄ロ、欄ハ、欄ニ・・・・欄ヨの行程(上述した交換第1行程から交換第13行程)を繰り返すことで、段取りスタンド41に支持固定されたパレットPと、テーブル61に支持固定されたパレットPと、を連続して交換することができる。
このような図12中の欄イ、欄ロ、欄ハ、欄ニ・・・・欄ヨの行程(上述した交換第1行程から交換第13行程)は、工作装置が本交換装置を備えることで実現されるが、行程の指示及び命令等は、ソフトウエアを組み込んだコンピュータによって行うことも、またハードウエアの組み合わせによって行うこともできる。
以上のように、本工作装置11が有する本交換装置は、一端(ここではパレット支持部35a、パレット支持部35b)にパレットPを着脱自在に支持し第1直線(ここでは回動軸201を含む直線)の周りに回動可能な旋回アーム31と、第1直線(回動軸201を含む直線)に対して略垂直な第1平面(ここでは図1、図3〜図6、図8〜図11に示された水平面)に存しかつ第1直線(回動軸201を含む直線)に対してねじれの位置にある第3直線(ここではスライドレール53a、53b及び雄ねじ52aの長手方向に沿った図1中の矢印J方向の直線であり、第2直線と第1平面との交点の軌跡が第3直線上に存する。)に沿って移動可能であり、そして第1直線(回動軸201を含む直線)に対して略平行な第2直線(回動軸205(B軸)を含む直線)の周りに回動可能なパレット支持手段たるテーブル61であって、パレット支持手段(テーブル61)に対して相対的な方向であり第1平面(図1、図3〜図6、図8〜図11に示された水平面)への投影成分を有する係脱方向(ここでは回動軸207(A軸)と略平行な方向)に沿ってパレットPを係合させ、そして係合したパレットPを取り外すことが可能なパレット支持手段(テーブル61)と、を備えてなり、旋回アーム31が第1直線(回動軸201を含む直線)の周りの所定回動位置である第1回動基準位置(横向き位置。例えば、交換第3行程においてパレット支持部35aがパレットP(B)を支持(担持)しかつパレット支持部35bがパレットP(A)を支持(担持)した位置)に存すると共に、パレット支持手段(テーブル61)が第3直線(スライドレール53a、53b及び雄ねじ52aの長手方向に沿った図1中の矢印J方向の直線)の所定位置である移動基準位置(図1、図4、図5、図10に示す位置。APC開始位置。第2直線と第1平面との交点の位置をいう。)に位置しかつ第2直線(回動軸205(B軸)を含む直線)の周りの所定回動位置である第2回動基準位置(図1、図5、図10に示す位置。APC開始位置)に回動した状態において、旋回アーム31の該一端(パレット支持部35a、パレット支持部35b)とパレット支持手段(テーブル61)との両方に同一のパレットが支持可能(例えば、交換第3行程においてアーム本体35が上昇することにより、パレット支持部35aがパレットP(B)を支持(担持)した状態になり、このパレットP(B)は同時にテーブル61にも支持されている。)なものである、パレット交換装置である。
また、ここでは係脱方向(ここでは回動軸207(A軸)と略平行な方向)は、水平方向であり、第1平面(ここでは図1、図3〜図6、図8〜図11に示された水平面)に対して略平行なものである。
さらに、第3直線(スライドレール53a、53b及び雄ねじ52aの長手方向に沿った図1中の矢印J方向の直線)に沿ったパレット支持手段(テーブル61)の位置(第2直線と第1平面との交点の位置)のうち移動基準位置(図1、図4、図5、図10に示す位置。APC開始位置)が第1直線(回動軸201を含む直線)に最も近いものである。
加えて、旋回アーム31の第1直線(回動軸201を含む直線)の周りの回動と、パレット支持手段(テーブル61)の第3直線(スライドレール53a、53b及び雄ねじ52aの長手方向に沿った図1中の矢印J方向の直線)に沿った移動(第2直線と第1平面との交点が第3直線に存する移動)と、により、パレット支持手段(テーブル61)と旋回アーム31の一端(パレット支持部35a、パレット支持部35b)との間の距離が変化する際、旋回アーム31の一端(パレット支持部35a、パレット支持部35b)に支持されたパレットPが、パレット支持手段(テーブル61)に対して係脱方向(回動軸207(A軸)と略平行な方向)に向くよう、パレット支持手段(テーブル61)が第2直線(回動軸205(B軸)を含む直線)の周りに回動されるものである(図12の欄ト及び欄リにおいて距離X、角度B及び角度V(θ=角度B)がなめらかに変化するよう、小さな距離X毎に、距離Xの移動、角度Bの回動及び角度V(θ=角度B)の回動を同時に複数回実行する(備考欄「X、B、θ軸同期動作」)。)。
また、旋回アーム31の第1直線(回動軸201を含む直線)の周りの回動位置と第1回動基準位置(横向き位置。例えば、交換第3行程においてパレット支持部35aがパレットP(B)を支持(担持)しかつパレット支持部35bがパレットP(A)を支持(担持)した位置)との差に応じ、パレット支持手段(テーブル61)の第1直線(回動軸201を含む直線)の周りに関する方向が旋回アーム31の一端(パレット支持部35a、パレット支持部35b)に追従するようパレット支持手段(テーブル61)が第3直線(スライドレール53a、53b及び雄ねじ52aの長手方向に沿った図1中の矢印J方向の直線)に沿って変位すると共に、係脱方向(ここでは回動軸207(A軸)と略平行な方向)が第1直線(回動軸201を含む直線)を含む平面内に存するようにパレット支持手段(テーブル61)が第2直線(回動軸205(B軸)を含む直線)の周りに回動されるものである。
加えて、本工作装置11が有する本交換装置は、旋回アーム31が第1直線(回動軸201を含む直線)の周りの所定の回動位置である脱着回動位置(横向き位置)において、旋回アーム31の該一端(パレット支持部35a、パレット支持部35b)に支持されたパレットPを受け取ると共に該一端(パレット支持部35a、パレット支持部35b)に他のパレットPを支持させるパレット脱着手段たる段取りスタンド41を、さらに備えるものである。
そして、旋回アーム31が少なくとも2以上(ここでは2)の前記一端(パレット支持部35aとパレット支持部35bとの2個)を有するものである。
前記少なくとも2以上の前記一端(ここではパレット支持部35aとパレット支持部35bとの2個)のいずれか一(パレット支持部35a)が第1回動基準位置(横向き位置)に存するとき、前記少なくとも2以上の前記一端のいずれか他(パレット支持部35b)が脱着回動位置(横向き位置)に存するものである。旋回アーム31が第1回動基準位置(横向き位置)に存するとき、前記少なくとも2以上の前記一端(ここではパレット支持部35aとパレット支持部35bとの2個)のいずれか一(パレット支持部35a)がパレット支持手段(テーブル61)との間でパレットを受け渡し可能であると共に、前記少なくとも2以上の前記一端のいずれか他(パレット支持部35b)がパレット脱着手段(段取りスタンド41)との間でパレットを受け渡し可能である。
所定の位置に存する2のパレットP(ここでは直立状態(状態U)の段取りスタンド41がクランプしたパレットPと、移動基準位置及び第2回動基準位置に位置(APC開始位置)したパレット支持手段(テーブル61)がクランプしたパレットP、との2のパレット)それぞれの下方に位置する旋回アーム31の前記少なくとも2以上の前記一端(ここではパレット支持部35aとパレット支持部35b)が上昇することで前記少なくとも2以上の前記一端(ここではパレット支持部35aとパレット支持部35b)が該2のパレットPを下方から係合し支持し、該下方から係合し支持した該2のパレットPに対して旋回アーム31の前記少なくとも2以上の前記一端(パレット支持部35aとパレット支持部35b)が下降することで旋回アーム31の前記少なくとも2以上の前記一端(パレット支持部35aとパレット支持部35b)が該2のパレットPを下方から係合し支持することを解放するものである。
以上説明したような本交換装置(パレット交換装置)を本工作装置11(工作機械)が有する。
本交換装置を備える本工作装置の平面図である。 本工作装置の正面図である。 本交換装置を備える本工作装置の動作を説明する一部省略平面図である。 図3に示す状態からワークW(B)の加工が終了した後の動作(交換第1行程)を示す一部省略平面図である。 図4に示す交換第1行程の後の動作(交換第2行程及び交換第3行程)を示す一部省略平面図である。 パレットP(B)及びパレットP(A)がアーム本体により支持された状態で回動されつつ、テーブルサドルがスライド移動し、テーブルが回動するところを示す一部省略平面図である(交換第6行程)。 パレット交換において実行されるサブプログラムを示す図である。 図6に示した状態からパレットP(B)とパレットP(A)とが入れ替わるところを示す一部省略平面図である(交換第7行程)。 パレットP(B)及びパレットP(A)がアーム本体により支持された状態で回動されつつ、テーブルサドルがスライド移動し、テーブルが回動するところを示す一部省略平面図である(交換第8行程)。 旋回アームが縦向き位置になるところを示す一部省略平面図である(交換第12行程)。 段取りスタンドが直立状態(状態U)から水平状態(状態D)に変化し、ワークW(B)が固定されたパレットP(B)も水平状態に変化するところを示す一部省略平面図である(交換第13行程)。 パレット交換行程の概要をまとめた表である。
符号の説明
11 本工作装置
21 基礎フレーム
31 旋回アーム
33 アーム軸
35 アーム本体
35a、35b パレット支持部
36 アーム回動モータ
37 油圧シリンダー
41 段取りスタンド
43 持ち上げシリンダ
51 テーブルサドル
52a 雄ねじ
52m ボールねじ駆動モータ
53a、53b スライドレール
61 テーブル
62m テーブル回動モータ
64 支持パレット回動モータ
71 工具(刃具)
73 工具支持部
73a、73b スライドレール
73c 基礎部
73d 本体部
75b 雄ねじ
75m 工具進退モータ
76b 雄ねじ
76m 工具上下モータ
201 回動軸
203 回動軸
205 回動軸
207 回動軸
P パレット
W ワーク(被加工物)

Claims (9)

  1. 一端にパレットを着脱自在に支持し第1直線の周りに回動可能な旋回アームと、
    第1直線に対して略垂直な第1平面に存しかつ第1直線に対してねじれの位置にある第3直線に沿って移動可能であり、そして第1直線に対して略平行な第2直線の周りに回動可能なパレット支持手段であって、パレット支持手段に対して相対的な方向であり第1平面への投影成分を有する係脱方向に沿ってパレットを係合させ、そして係合したパレットを取り外すことが可能なパレット支持手段と、
    を備えてなり、
    旋回アームが第1直線の周りの所定回動位置である第1回動基準位置に存すると共に、パレット支持手段が第3直線の所定位置である移動基準位置に位置しかつ第2直線の周りの所定回動位置である第2回動基準位置に回動した状態において、旋回アームの該一端とパレット支持手段との両方に同一のパレットが支持可能なものであると共に、
    旋回アームの第1直線の周りの回動と、パレット支持手段の第3直線に沿った移動と、により、パレット支持手段と旋回アームの該一端との間の距離が変化する際、旋回アームの該一端に支持されたパレットが、パレット支持手段に対して係脱方向に向くよう、パレット支持手段が第2直線の周りに回動されるものである、パレット交換装置。
  2. 係脱方向が第1平面に対して略平行なものである、請求項1に記載のパレット交換装置。
  3. 第3直線に沿ったパレット支持手段の位置のうち移動基準位置が第1直線に最も近いものである、請求項1又は2に記載のパレット交換装置。
  4. 旋回アームの第1直線の周りの回動位置と第1回動基準位置との差に応じ、パレット支持手段の第1直線の周りに関する方向が旋回アームの一端に追従するようパレット支持手段が第3直線に沿って変位すると共に、係脱方向が第1直線を含む平面内に存するようにパレット支持手段が第2直線の周りに回動されるものである、請求項1乃至3のいずれか1に記載のパレット交換装置。
  5. 旋回アームが第1直線の周りの所定の回動位置である脱着回動位置において、旋回アームの該一端に支持されたパレットを受け取ると共に該一端に他のパレットを支持させるパレット脱着手段を、さらに備えるものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載のパレット交換装置。
  6. 旋回アームが少なくとも2以上の前記一端を有するものである、請求項5に記載のパレット交換装置。
  7. 前記少なくとも2以上の前記一端のいずれか一が第1回動基準位置に存するとき、前記少なくとも2以上の前記一端のいずれか他が脱着回動位置に存するものである、請求項6に記載のパレット交換装置。
  8. 所定の位置に存する2のパレットそれぞれの下方に位置する旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が上昇することで前記少なくとも2以上の前記一端が該2のパレットを下方から係合し支持し、該下方から係合し支持した該2のパレットに対して旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が下降することで旋回アームの前記少なくとも2以上の前記一端が該2のパレットを下方から係合し支持することを解放するものである、請求項7に記載のパレット交換装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1に記載のパレット交換装置を有する工作機械。
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