JP4766010B2 - 清掃器、帯電器および画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、ナイロンベース等の基布(59a)に導電性繊維と絶縁性繊維を混毛したパイル(59b)を植毛したクリーニングブラシ(59)を、帯電器の一例としての帯電ローラー(16)に対して、累積プリント枚数が2500枚毎に接触させることで、帯電ローラー(16)を清掃する技術が記載されている。
空孔率80%以上のウレタンスポンジにより構成され且つ移動する被清掃体に接触して前記被清掃体を清掃する清掃部材と、
前記清掃部材を前記被清掃体に対して押し当てる部材と、
密度が16kg/m3以上100kg/m3以下、且つ、引張強度(JIS A1113)が50kPa以上300kPa以下、且つ、伸び率(JIS K6273)が80%以上500%以下、且つ、引裂強度(JIS K6251)が3N/cm以上17N/cm、且つ、体積抵抗率が3×10 13 Ω/cm以上7×10 13 Ω/cm以下、のウレタンスポンジにより構成された前記清掃部材と、
を備えたことを特徴とする。
像保持体に対向して配置され且つ回転移動して前記像保持体表面を帯電させる帯電部材と、
空孔率80%以上、且つ、密度が16kg/m3以上100kg/m3以下、且つ、引張強度(JIS A1113)が50kPa以上300kPa以下、且つ、伸び率(JIS K6273)が80%以上500%以下、且つ、引裂強度(JIS K6251)が3N/cm以上17N/cm、且つ、体積抵抗率が3×10 13 Ω/cm以上7×10 13 Ω/cm以下、のウレタンスポンジにより構成され且つ回転移動する帯電部材に接触して前記帯電部材を清掃する清掃部材と、前記清掃部材を前記帯電部材に対して押し当てる部材と、を有する帯電用清掃器と、
を備えたことを特徴とする。
像保持体と、
前記像保持体に対向して配置され且つ回転して前記像保持体表面を帯電させる帯電部材と、空孔率80%以上、且つ、密度が16kg/m3以上100kg/m3以下、且つ、引張強度(JIS A1113)が50kPa以上300kPa以下、且つ、伸び率(JIS K6273)が80%以上500%以下、且つ、引裂強度(JIS K6251)が3N/cm以上17N/cm、且つ、体積抵抗率が3×10 13 Ω/cm以上7×10 13 Ω/cm以下、のウレタンスポンジにより構成され且つ前記帯電部材に接触して前記帯電部材を清掃する帯電用清掃部材と、前記帯電用清掃部材を前記帯電部材に対して押し当てる部材と、を有する帯電器と、
帯電された前記像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像器と、
前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写器と、
前記媒体表面の可視像を定着する定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明によれば、密度が本発明の範囲外の場合に比べて、被清掃体を十分に清掃しつつ、ウレタンスポンジの清掃部材の目詰まりを少なくし、長寿命化することができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、引張強度が本発明の範囲外の場合に比べて、被清掃体の損傷を少なくしつつ、清掃部材を長寿命化することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、伸び率が本発明の範囲外の場合に比べて、被清掃体を十分に清掃しつつ、被清掃体を回転させるための駆動負荷を少なくすることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、体積抵抗率が本発明の範囲外の場合に比べて、被清掃体を十分に清掃することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ブラシ状の清掃部材の場合や空孔率が40%程度の従来の帯電用清掃部材の場合に比べて、ウレタンスポンジにより構成された帯電用清掃部材に回収された回収物が空孔に蓄積して目詰まりすることが発生しにくく、清掃性能を向上させることができる。これにより、帯電部材を十分に清掃でき、帯電性能を長期にわたって安定して保持することができ、帯電器を長寿命化できる。
請求項3に記載の発明によれば、ブラシ状の清掃部材の場合や空孔率が40%程度の従来の清掃部材を備えた画像形成装置の場合に比べて、帯電部材の清掃性能を向上させることができ、安定した帯電性能を保持でき、画質低下の少ない安定して画像を形成することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としてのデジタル複写機Uは、画像形成装置本体としてのプリンタ部U1、画像読取り部U2、自動原稿搬送装置U3を有している。
前記自動原稿搬送装置U3は、画像読取り部U2上面の透明な原稿台PG上に支持されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、その後端部(図1の紙面の背面側部分)に設けた左右方向に延びる図示しない開閉軸により前記原稿台PG上面に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手で原稿台PG上に置く場合に上方に回動される。
前記透明な原稿台PGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U3で原稿台PG上面に搬送されて前記複写位置を通過する原稿または手動で原稿台PG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで電気信号に変換される。
潜像形成装置駆動回路DLは、入力された画像情報に応じて駆動信号を潜像形成装置ROSの図示しない発光部材、いわゆる、レーザダイオードに出力する。なお、前記操作部UI、画像処理部IPSおよび潜像形成装置駆動回路DLと、後述の現像剤保持体R0、一次転写器Ty,Tm,Tc,Tk、二次転写部材T2b等に電圧を印加する電源回路E等の動作は制御部Cにより制御される。
像保持体の一例としての像保持体Py,Pm,Pc,Pkはそれぞれの帯電器1の帯電部材CRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電された後、前記各色の潜像形成装置ROSy〜ROSkの出力する潜像書込光によりその表面に静電潜像が形成される。前記像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像はそれぞれ、各現像装置Gy,Gm,Gc,Gkと対向する現像領域Q2において各色YMCKの可視像の一例としてのトナー像に現像される。前記各色の現像装置Gy,Gm,Gc,Gkには現像剤補給容器Ty〜Tkから各色のトナーが補給される。なお、実施例1では、前記トナーの一例として、平均粒径が6μm以下のトナーが使用され、前記トナーには、粒径が50nm程度の清掃助剤や数nm程度の大きさの転写助剤等の外添剤が外添されている。
前記スライドフレームF1を前後移動させる構成およびベルトモジュールBMを昇降させる構成は、例えば、特開平8−171248号公報に記載されているように従来公知であり、種々の構成を採用することが可能である。
前記4個の1次転写ロールTy,Tm,Tc,Tkおよび中間転写ベルトBを含むベルトモジュールBMと、2次転写器T2等により、可視像形成装置UY,UM,UC,UKの像保持体Py〜Pk表面に形成されたトナー像を記録シートSに転写する転写装置BM+T2が構成されている。
前記2次転写領域Q4を記録シートSが通過する際、2次転写ロールT2bに前記2次転写電圧が印加されるので、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4において一括して記録シートSに2次転写される。
2次転写後の中間転写ベルトBは、二次転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去される。
前記符号SH1,SH2,SH3で示された要素により、媒体搬送路の一例としてのシート搬送路SH1〜SH3が構成されている。また、前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,HB等で示された要素により、媒体搬送部材の一例としてのシート搬送部材Rp+Rs+Ra+Rr+HBが構成されている。
図2は実施例1の帯電器の要部拡大説明図であり、図2Aは帯電用清掃部材が帯電部材から離隔した状態の説明図、図2Bは帯電用清掃部材が帯電部材に接触した状態の説明図である。
図3は実施例1の帯電器の要部断面説明図である。
次に、実施例1の帯電器の説明を行うが、各色の帯電器は同様に構成されているので、Y色の帯電器1についてのみ説明を行い、その他の色の帯電器1についての詳細な説明は省略する。
前記枠体3の上壁3bの下面には、被清掃体の一例としての前記帯電ローラCRyに対向して配置された帯電用清掃部材4が支持されている。前記帯電用清掃部材4は、帯電ローラCRyの軸方向に沿って配置されており、多孔性材料、いわゆるスポンジにより構成されている。実施例1では、前記帯電用清掃部材4は、空孔の大きさが500μm程度以上で空孔率が80%以上の多孔性材料を使用している。
なお、実施例1の帯電器1では、累積印刷枚数が1000枚毎に、清掃動作が実行されるように構成されている。前記清掃動作では、清掃部材接離機構6+7が作動して、帯電用清掃部材4を帯電ローラCRyに接触させる。この状態で、予め設定された清掃動作実行期間だけ像保持体Pyを回転駆動させることで、帯電ローラCRyが従動回転し、押し当てられた帯電用清掃部材4により帯電ローラCRy表面に付着した付着物、主として、外添剤が除去、回収され、帯電ローラCRyが清掃される。
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作が実行される通常時は、帯電用清掃部材4が離隔位置に保持される。このとき、画像形成動作に伴って、トナーにより現像が行われ、転写後に像保持体Py〜Pkに残留した転写残トナーは、像保持体クリーナCLpで清掃される。このとき、一部の転写残トナーやトナーの粒径よりも粒径が小さい外添剤は、像保持体クリーナCLpで清掃しきれず、像保持体Py回転方向下流側に搬送され、帯電ローラCRy〜CRkに付着する。付着した外添剤やトナーは、帯電不良の原因となり、筋状や飛び散ったような画質劣化の原因となる。
清掃動作時には、清掃部材接離機構6+7が作動して、帯電用清掃部材4が帯電ローラCRy〜CRkに押し当てられ、帯電ローラCRy〜CRkが清掃される。
図4は帯電用清掃部材について、空孔率の変化と帯電ロールの汚れとの関係の実験結果のグラフであり、横軸に空孔率をとり、縦軸に帯電ロールの汚れの程度をとったグラフである。
次に、実験1として、帯電用清掃部材4の空孔率を変化させた場合に、帯電ローラCRy〜CRkの汚れがどのように変化するかの実験を行った。なお、実験1は、空孔率の変化に対して最も帯電ロールの汚れの発生しやすい、いわゆるストレス環境下である低温低湿環境下で行った。また、実験1は、実施例1に例示した画像形成装置の一例として富士ゼロックス社製DCC5540を使用して行い、清掃動作は1000枚毎に行った。
評価は、累積印刷枚数が1000枚、5000枚、10000枚、50000枚での帯電ローラCRy〜CRkの汚れを官能評価で評価し、評価1が最も汚れが少なく、評価4が最も汚れているものとして評価した。
比較例2では、空孔率が60%のスポンジを使用し、累積印刷枚数が1000枚で評価1、5000枚で評価1.5、10000枚で評価2、50000枚で評価3であった。
実験例1では、空孔率が80%のスポンジを使用し、累積印刷枚数が1000枚で評価1、5000枚、10000枚、50000枚で評価1.5であった。
実験例2では、空孔率が97%のスポンジを使用し、累積印刷枚数が1000枚、5000枚、10000枚、50000枚の全てで評価1であった。
実験例1では、50000枚の印刷を行っても、評価が1.5以上であり、帯電ローラCRy〜CRkの汚れが非常に少なく、実用上問題となる画質劣化も発生しなかった。
比較例1、2では、最初の1000枚、すなわち、清掃動作1回では汚れを除去できたが、使用につれて、空孔に回収物が蓄積して目詰まりをおこし、清掃性能が低下した。これに伴い、帯電ローラCRy表面の付着物、主として外添剤が回収されず蓄積し、帯電不良、画質劣化も発生した。
したがって、実験1では、帯電用清掃部材4の寿命を10000枚または50000枚に設定した場合には、空孔率が80%以上のスポンジを使用することで、帯電部材の汚れの評価が1.5より良い評価となる。なお、ストレス環境下で行っているため、これよりも負荷の少ない環境下でも、空孔率を80%以上とすることで、良い評価となる。
図5は帯電用清掃部材について密度の変化による清掃の性能に関する実験についての実験結果のグラフであり、図5Aは横軸に密度を取り縦軸に帯電ロールの汚れの程度を取ったグラフ、図5Bは横軸に密度を取り縦軸に清掃部材の目詰まりの程度を取ったグラフである。
次に、実験2として、帯電用清掃部材4の密度を変化させた場合に、清掃性能がどのように変化するかの実験を行った。なお、実験2は、密度変化に対するストレス環境下である高温高湿環境下で行い、その他は、実験1と同様にして行った。実験2では、評価は、累積印刷枚数が5000枚での帯電ローラCRy〜CRkの汚れと、帯電用清掃部材4の目詰まりとを官能評価で評価し、評価1が最も汚れが少なく、評価6が最も汚れているものとして評価した。
実験例3では、密度が16kg/m3のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価4、帯電用清掃部材4の目詰まりは評価1であった。
実験例4では、密度が50kg/m3のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価2、帯電用清掃部材4の目詰まりは評価1であった。
実験例5では、密度が100kg/m3のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1、帯電用清掃部材4の目詰まりは評価1であった。
比較例4では、密度が110kg/m3のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1、帯電用清掃部材4の目詰まりは評価2.5であった。
比較例5では、密度が150kg/m3のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1、帯電用清掃部材4の目詰まりは評価5であった。
図5Bにおいて、密度に対する帯電用清掃部材4の目詰まり汚れの程度に関する実験2−2では、比較例3、実験例3〜5に示すように、密度を100kg/m3以下とすることで、評価2より良い評価となる。
すなわち、実験2では、密度を16kg/m3以上100kg/m3以下とすることで、一定以上の帯電ロールCRy〜CRkの清掃性能が確保されると共に、目詰まりが少なく長寿命性が確保される。
図6は帯電用清掃部材について伸び率の変化による清掃の性能に関する実験についての実験結果のグラフであり、図6Aは横軸に伸び率を取り縦軸に帯電ロールの汚れの程度を取ったグラフ、図6Bは横軸に伸び率を取り縦軸に像保持体の負荷トルクを取ったグラフである。
次に、実験3として、帯電用清掃部材4の伸び率を変化させた場合に、清掃性能がどのように変化するかの実験をストレス環境下で行い、その他は、実験1と同様にして行った。評価は、累積印刷枚数が5000枚での帯電ローラCRy〜CRkの汚れを、実験2と同様の官能評価で評価し、帯電用清掃部材4の接触により帯電ロールCRy〜CRkが減速されることにより発生する像保持体Py〜Pkの負荷トルクを測定した。
比較例7では、伸び率が70%の清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価4.5、像保持体トルクは0.1N・mであった。
実験例6では、伸び率が80%の清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価4、像保持体トルクは0.1N・mであった。
実験例7では、伸び率が500%の清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価2、像保持体トルクは0.15N・mであった。
比較例8では、伸び率が550%の清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1、像保持体トルクは0.25N・mであった。
比較例6では、伸び率が700%の清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1、像保持体トルクは0.3N・mであった。
図6Bにおいて、伸び率に対する像保持体トルクに関する実験3−2では、比較例6、7、実験例6、7に示すように、伸び率を500%以下とすることで、負荷トルクを0.2N・m以下となる。
すなわち、実験3では、伸び率を80%以上500%とすることで、一定以上の帯電ロールCRy〜CRkの清掃性能となると共に、負荷トルク、すなわち、駆動負荷が少なくなる。
図7は帯電用清掃部材について引張り強度の変化による清掃の性能に関する実験についての実験結果のグラフであり、図7Aは横軸に引張り強度を取り縦軸に帯電ロール表面の傷の程度を取ったグラフ、図7Bは横軸に引張り強度を取り縦軸に帯電器の寿命を取ったグラフである。
次に、実験4として、帯電用清掃部材4の引張り強度を変化させた場合に、清掃性能がどのように変化するかの実験をストレス環境下で行い、その他は、実験1と同様にして行った。評価は、累積印刷枚数が1000枚での帯電ローラCRy〜CRkの傷の程度を官能評価で評価するとともに、スポンジで構成された帯電用清掃部材4の破損等に伴う帯電器1の寿命を測定した。
比較例11では、引張り強度が40kPaの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの傷は評価1、帯電ロールの寿命は累積印刷枚数90000枚、すなわち、90kPVであった。
実験例8では、引張り強度が50kPaの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの傷は評価1、帯電ロールの寿命は累積印刷枚数100000枚、すなわち、100kPVであった。
実験例9では、引張り強度が300kPaの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの傷は評価4、帯電ロールの寿命は累積印刷枚数150000枚以上、すなわち、150kPV以上であった。
比較例12では、引張り強度が310kPaの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの傷は評価4.5、帯電ロールの寿命は累積印刷枚数150000枚以上、すなわち、150kPV以上であった。
比較例13では、引張り強度が500kPaの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの傷は評価5、帯電ロールの寿命は累積印刷枚数150000枚以上、すなわち、150kPV以上であった。
図7Bにおいて、引張り強度に対する帯電器1の寿命に関する実験4−2では、実験例8、9、比較例12、13に示すように、引張り強度を50kPa以上とすることで、寿命を100000枚以上となる。
すなわち、実験4では、引張り強度を50kPa以上300kPa以下とすることで、帯電ロールCRy〜CRkの傷が少なく且つ、長寿命の帯電器1となる。
図8は帯電用清掃部材について引裂強度の変化による清掃の性能に関する実験についての実験結果のグラフであり、図8Aは横軸に引裂強度を取り縦軸に帯電ロールの汚れの程度を取ったグラフ、図8Bは横軸に引裂強度を取り縦軸に像保持体の負荷トルクを取ったグラフである。
次に、実験5として、帯電用清掃部材4の引裂強度を変化させた場合に、清掃性能がどのように変化するかの実験をストレス環境下で行い、その他は、実験1と同様にして行った。評価は、累積印刷枚数が5000枚での帯電ローラCRy〜CRkの汚れの程度を官能評価で評価するとともに、帯電用清掃部材4による像保持体Py〜Pkの負荷トルクを測定した。
比較例14では、引裂強度が2N/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価5、像保持体トルクは0.1N・mであった。
90kPVであった。
実験例10では、引裂強度が3N/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価2、像保持体トルクは0.1N・mであった。
実験例11では、引裂強度が17N/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1、像保持体トルクは0.15N・mであった。
比較例16では、引裂強度が18N/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1、像保持体トルクは0.25N・mであった。
比較例17では、引裂強度が20N/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1、像保持体トルクは0.3N・mであった。
図8Bにおいて、引裂強度に対する像保持体トルクに関する実験5−2では、実験例10、11、比較例14、15に示すように、引裂強度を17N/cm以下とすることで、像保持体トルクが0.2N・m以下となる。
すなわち、実験5では、引裂強度を3N/cm以上17N/cm以下とすることで、帯電ロールCRy〜CRkの汚れが少なく且つ、像保持体トルクが小さくなる。
図9は帯電用清掃部材について体積抵抗率の変化による帯電ロールの汚れの程度に関する実験についての実験結果のグラフであり、横軸に体積抵抗率を取り縦軸に帯電ロールの汚れの程度を取ったグラフである。
次に、実験6として、帯電用清掃部材4の体積抵抗率を変化させた場合に、清掃性能がどのように変化するかの実験をストレス環境下で行い、その他は、実験1と同様にして行った。評価は、累積印刷枚数が5000枚での帯電ローラCRy〜CRkの汚れの程度を官能評価で評価した。
比較例19では、体積抵抗率が1×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価4.5であった。
比較例20では、体積抵抗率が2×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価4.5であった。
実験例12では、体積抵抗率が3×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価4であった。
実験例13では、体積抵抗率が4×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1であった。
実験例14では、体積抵抗率が5×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1であった。
実験例15では、体積抵抗率が6×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価1であった。
実験例16では、体積抵抗率が7×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価4であった。
比較例21では、体積抵抗率が8×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価4.5であった。
比較例22では、体積抵抗率が9×1013Ω/cmの清掃用のスポンジを使用し、帯電ローラCRy〜CRkの汚れは評価5であった。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H04)を下記に例示する。
(H01)本発明は、複写機に限定されず、プリンタ、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、清掃部材接離機構として、偏心カム6と駆動源7との組み合わせにより構成したが、これに限定されず、従来公知の任意の機構、例えば、清掃部材4を帯電ローラCRy側に移動させる電磁石、いわゆるソレノイドを使用することも可能である。
(H04)前記各実施例において、トナーや外添剤の大きさや清掃動作の間隔等は、実施例に例示した数値のものに限定されず、通常使用される範囲の任意のものを使用可能である。
4…清掃部材,帯電用清掃部材、
4+6+7…清掃器,帯電用清掃器、
6+7…清掃部材接離機構,帯電用清掃部材離隔機構、
CRy,CRm,CRc,CRk…被清掃体,帯電部材、
F…定着装置、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像器、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
ROSy,ROSm,ROSc,ROSk…潜像形成装置、
S…媒体、
T1y,T1m,T1c,T1k,T2…転写器。
Claims (3)
- 空孔率80%以上のウレタンスポンジにより構成され且つ移動する被清掃体に接触して前記被清掃体を清掃する清掃部材と、
前記清掃部材を前記被清掃体に対して押し当てる部材と、
密度が16kg/m3以上100kg/m3以下、且つ、引張強度(JIS A1113)が50kPa以上300kPa以下、且つ、伸び率(JIS K6273)が80%以上500%以下、且つ、引裂強度(JIS K6251)が3N/cm以上17N/cm、且つ、体積抵抗率が3×10 13 Ω/cm以上7×10 13 Ω/cm以下、のウレタンスポンジにより構成された前記清掃部材と、
を備えたことを特徴とする清掃器。 - 像保持体に対向して配置され且つ回転移動して前記像保持体表面を帯電させる帯電部材と、
空孔率80%以上、且つ、密度が16kg/m3以上100kg/m3以下、且つ、引張強度(JIS A1113)が50kPa以上300kPa以下、且つ、伸び率(JIS K6273)が80%以上500%以下、且つ、引裂強度(JIS K6251)が3N/cm以上17N/cm、且つ、体積抵抗率が3×10 13 Ω/cm以上7×10 13 Ω/cm以下、のウレタンスポンジにより構成され且つ回転移動する帯電部材に接触して前記帯電部材を清掃する清掃部材と、前記清掃部材を前記帯電部材に対して押し当てる部材と、を有する帯電用清掃器と、
を備えたことを特徴とする帯電器。 - 像保持体と、
前記像保持体に対向して配置され且つ回転して前記像保持体表面を帯電させる帯電部材と、空孔率80%以上、且つ、密度が16kg/m3以上100kg/m3以下、且つ、引張強度(JIS A1113)が50kPa以上300kPa以下、且つ、伸び率(JIS K6273)が80%以上500%以下、且つ、引裂強度(JIS K6251)が3N/cm以上17N/cm、且つ、体積抵抗率が3×10 13 Ω/cm以上7×10 13 Ω/cm以下、のウレタンスポンジにより構成され且つ前記帯電部材に接触して前記帯電部材を清掃する帯電用清掃部材と、前記帯電用清掃部材を前記帯電部材に対して押し当てる部材と、を有する帯電器と、
帯電された前記像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像器と、
前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写器と、
前記媒体表面の可視像を定着する定着装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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