JP2021089306A - 画像形成装置 - Google Patents

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美徳 堀内
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Abstract

【課題】中間転写ベルトの駆動モードに関係なく、テンションローラーとバックアップローラーとの間での中間転写ベルトの振動を抑制し、異音の発生を抑制するとともに、中間転写ベルトの内周面を清掃して画像不良の発生を抑制する。【解決手段】画像形成装置は、カラーモードとモノクロモードとを含む駆動モードに応じて走行する無端状の中間転写ベルトと、中間転写ベルトの移動方向の最も上流側に位置する像担持体よりも上流側に位置するバックアップローラーと、バックアップローラーよりもさらに上流側に位置するテンションローラーと、を含む。バックアップローラーおよびテンションローラーは、上記駆動モードに応じて異なる位置にそれぞれ配置される。清掃ユニットは、清掃部材とバックアップローラーまたはテンションローラーとを一体的に保持して、中間転写ベルトの内周面に清掃部材を当接させる保持機構をさらに含む。【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、像担持体上に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写した後、さらに中間転写ベルトから記録媒体に二次転写する中間転写方式の画像形成装置に関する。
中間転写方式の画像形成装置では、一般的に、中間転写ベルトが振動しながら駆動搬送されると異音が発生する。中間転写ベルトの振動は、中間転写ベルトを張架するローラーと中間転写ベルトの内周面との間のタック(吸着)や、中間転写ベルトの内周面の表面凹凸に起因して起こる。
一方、中間転写ベルトの内周面が、機内に飛散するトナー等で汚染されると、中間転写ベルトを張架するローラーとの当接によって上記内周面に傷が発生する。この場合、中間転写ベルトの劣化によってトナー像の転写不良が生じて、画像不良が発生することがある。
そこで、例えば特許文献1では、二次転写ローラーよりも下流側に振動抑制部材としてのクリーニングローラーを設け、クリーニングローラーを中間転写ベルトの内周面に当接させることにより、中間転写ベルトの振動を抑制して、異音の発生を抑えるようにしている。また、クリーニングローラーによって中間転写ベルトの内周面の汚れを除去することにより、中間転写ベルトへの一次転写を正常に実行させ、濃度低下等の画質低下を抑制するようにしている。
特開2007−298826号公報
ところで、中間転写ベルトの振動に起因する異音は、中間転写ベルトを張架する複数のローラーのうち、距離が短いローラー間で顕著に発生する。例えば、複数の感光体のうちで最も上流側に位置する感光体よりも上流側に位置するバックアップローラーと、そのバックアップローラーよりもさらに上流側に位置するテンションローラーとの間の距離は一般的に短いため、これらのローラー間で、中間転写ベルトの振動に起因する異音が顕著に発生する。したがって、上記ローラー間での異音の発生を抑制することが重要である。
また、中間転写方式の画像形成装置では、中間転写ベルトは、駆動モードごとに異なる軌道で走行(周回)する。ここで、上記の駆動モードは、中間転写ベルトが4つの感光体全てに接触しながら移動するカラーモードと、中間転写ベルトが黒色のトナー像が形成される感光体にのみ接触しながら移動するモノクロモードとを含む。カラーモードとモノクロモードとでは、中間転写ベルトの走行軌道が異なるため、例えばテンションローラーとバックアップローラーとの間で、クリーニングローラー等の清掃部材を固定した配置にすると、駆動モードの変化による中間転写ベルトの走行軌道の変化に追従して清掃部材を中間転写ベルトの内周面に当接させることができなくなる。この場合、テンションローラーとバックアップローラーとの間で中間転写ベルトの振動を抑制したり、内周面の清掃を行うことができなくなる。
したがって、中間転写ベルトの駆動モードに関係なく、テンションローラーとバックアップローラーとの間での中間転写ベルトの振動に起因する異音の発生を抑制できるとともに、中間転写ベルトの内周面の汚染を低減して画像不良を抑制できる構成を実現することが望まれる。しかし、このような構成は、特許文献1を含めて未だ実現されていない。
なお、上記の異音対策として、例えばテンションローラーおよびバックアップローラーのそれぞれの表面に、振動を吸収する弾性部材を巻く構成が考えられる。しかし、ローラーの表面に弾性部材を巻くと、上記ローラーによって搬送される中間転写ベルトが蛇行する等の問題が発生する懸念があるため、上記弾性部材を設ける構成は望ましくはない。
本発明は、上記問題点に鑑み、中間転写ベルトの駆動モードに関係なく、テンションローラーとバックアップローラーとの間での中間転写ベルトの振動を抑制するとともに、中間転写ベルトの内周面を清掃することができ、これによって上記振動に起因する異音の発生を抑制するとともに、画像不良の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面に係る画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体にトナーを供給する現像装置と、を有し、異なる色の画像を形成する複数の画像形成部と、複数の支持ローラーで張架され、全ての像担持体に接触しながら移動するカラーモードと、黒色のトナー像が形成される像担持体にのみ接触しながら移動するモノクロモードとを含む駆動モードに応じて走行する無端状の中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを挟んで前記像担持体と対向配置され、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記中間転写ベルト上に一次転写する複数の一次転写部材と、前記中間転写ベルト上に一次転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写部材と、前記中間転写ベルトの内周面を清掃する清掃部材を含む清掃ユニットと、を備える。前記複数の支持ローラーは、前記中間転写ベルトを挟んで前記二次転写部材と対向配置される駆動ローラーと、前記複数の画像形成部の像担持体のうち、前記中間転写ベルトの移動方向の最も上流側に位置する像担持体よりも上流側に位置し、前記中間転写ベルトを前記像担持体に当接させるためのバックアップローラーと、前記バックアップローラーよりもさらに上流側に位置し、前記中間転写ベルトにテンションを与えるテンションローラーと、を含む。前記バックアップローラーおよび前記テンションローラーは、前記中間転写ベルトの前記駆動モードに応じて異なる位置にそれぞれ配置される。前記清掃ユニットは、前記清掃部材と前記バックアップローラーまたは前記テンションローラーとを一体的に保持して、前記テンションローラーと前記バックアップローラーとの間で前記中間転写ベルトの前記内周面に前記清掃部材を当接させる保持機構をさらに含んでいる。
バックアップローラーおよびテンションローラーは、中間転写ベルトの駆動モードに応じて異なる位置に配置されるため、バックアップローラーまたはテンションローラーと清掃部材とを保持機構によって一体的に保持することにより、駆動モードの変化による中間転写ベルトの走行軌道の変化に追従して、清掃部材をテンションローラーとバックアップローラーとの間で中間転写ベルトの内周面に当接させることが可能となる。したがって、駆動モードに関係なく(例えばカラーモードであってもモノクロモードであっても)、テンションローラーとバックアップローラーとの間での中間転写ベルトの振動を抑制するとともに、中間転写ベルトの内周面を清掃することができる。その結果、上記振動に起因する異音の発生を抑制するとともに、画像不良の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例であるカラープリンターの概略断面図である。 上記カラープリンターに搭載される中間転写ユニット周辺の構成を示す断面図である。 上記中間転写ユニットが有する中間転写ベルトの積層構造を示す部分断面図である。 上記カラープリンターのハードウェア構成を示すブロック図である。 上記カラープリンターが備える清掃ユニットの概略の構成を示す斜視図である。 カラーモードでの、バックアップローラー、一次転写ローラーおよび清掃部材の各位置を模式的に示す説明図である。 モノクロモードでの、上記バックアップローラー、上記一次転写ローラーおよび上記清掃部材の各位置を模式的に示す説明図である。 上記清掃ユニットを構成する第2の保持ユニットの概略の構成を示す斜視図である。 カラーモードでの上記第2の保持ユニットの位置を示す側面図である。 モノクロモードでの上記第2の保持ユニットの位置を示す側面図である。
〔画像形成装置の構成〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例であるタンデム方式のカラープリンター100の概略断面図である。カラープリンター100の本体内には、4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、中間転写ベルト8の移動方向の上流側(図1では左側)から下流側(図1では右側)に沿って順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(イエロー、シアン、マゼンタ、およびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程により、イエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1cおよび1d(像担持体)がそれぞれ配設されている。感光体ドラム1a〜1dは、例えばアルミニウム製のドラム素管の外周面に有機感光層(OPC)が積層された有機感光体であり、メインモーター(図示せず)によって回転駆動される。また、図1において反時計回り方向に回転する無端状の中間転写ベルト8が設けられている。中間転写ベルト8は、駆動ローラー11の回転により、各画像形成部Pa〜Pdに沿って(特に感光体ドラム1a〜1dに沿って)移動する。駆動ローラー11は、ベルト駆動モーター41(図2参照)によって回転駆動される。また、中間転写ベルト8を挟んで駆動ローラー11と対向する位置に、二次転写ローラー9(二次転写部材)が配置されている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、トナーコンテナ4a〜4dにより、イエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう)が所定量充填されており、現像装置3a〜3dによって感光体ドラム1a〜1d上に現像剤中のトナーが供給され、静電的に付着する。これにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
帯電装置2a〜2dは、感光体ドラム1a〜1dに接触して感光体ドラム1a〜1dの表面を帯電させる帯電ローラー21(図2参照)を有している。本実施形態においては、発生するオゾン量を少なくし、且つ帯電電圧電源(図示せず)のコストを低減するために、直流電圧のみからなる帯電電圧を帯電ローラー21に印加している。
現像装置3a〜3dは、感光体ドラム1a〜1dに対向する現像ローラー30(図2参照)を備える。現像装置3a〜3d内には、キャリアおよびトナーからなる二成分現像剤が収容されており、攪拌搬送部材(図示せず)によって現像ローラー30に二成分現像剤が供給され、現像ローラー30上に磁気ブラシが形成される。また、現像ローラー30には、現像電圧電源(図示せず)から直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧が印加される。
現像電圧を印加された現像ローラー30が図2の反時計回り方向に回転すると、現像電位と感光体ドラム1a〜1dの露光部の電位との電位差により、現像ローラー30表面に担持された磁気ブラシからトナーが感光体ドラム1a〜1dに供給される。トナーは時計回り方向に回転する感光体ドラム1a〜1d上の露光部に順次付着し、感光体ドラム1a〜1d上の静電潜像がトナー像に現像される。
そして、一次転写ローラー6a〜6d(一次転写部材)により、一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のイエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等は、クリーニング装置7a〜7dにより除去される。
クリーニング装置7a〜7dは、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留するトナーを除去するクリーニングブレード71(図2参照)を備える。クリーニングブレード71としては、例えばポリウレタンゴム製のブレードが用いられる。
図1に示すように、トナー像が転写される転写紙P(記録媒体)は、カラープリンター100内の下部に配置された用紙カセット16a内に収容されるか、あるいはカラープリンター100の側面に配置された手差しトレイ16bに載置されている。用紙カセット16a内または手差しトレイ16b上の転写紙Pは、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して、用紙搬送路17内を所定のタイミングで二次転写ローラー9と中間転写ベルト8のニップ部(二次転写ニップ部N、図2参照)へ搬送される。トナー像が二次転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。中間転写ベルト8の表面に残留したトナー等はベルトクリーニングユニット19により除去される。
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱および加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、そのまま(あるいは分岐部14によって反転搬送路18に振り分けられ、両面に画像が形成された後)用紙搬送路17から排出ローラー対15を介して排出トレイ20に排出される。
また、最も下流側の感光体ドラム1dよりもさらに下流側の位置には、画像濃度センサー45が中間転写ベルト8と対向して配置されている。画像濃度センサー45としては、一般にLED等から成る発光素子と、フォトダイオード等から成る受光素子を備えた光学センサーが用いられる。中間転写ベルト8上のトナー付着量を測定する際、発光素子から中間転写ベルト8上に形成された各基準画像に対し測定光を照射すると、測定光はトナーによって反射される光、およびベルト表面によって反射される光として受光素子に入射する。
トナーおよびベルト表面からの反射光には正反射光と乱反射光とが含まれる。この正反射光および乱反射光は、偏光分離プリズムで分離された後、それぞれ別個の受光素子に入射する。各受光素子は、受光した正反射光と乱反射光を光電変換して制御部94(図4参照)に出力信号を出力する。そして、正反射光と乱反射光の出力信号の特性変化からトナー量を検知し、予め定められた基準濃度と比較して現像電圧の特性値などを調整することにより、各色について濃度補正(キャリブレーション)が行われる。
図2は、本実施形態のカラープリンター100に搭載される中間転写ユニット31周辺の構成を示す断面図である。中間転写ユニット31は、上流側のテンションローラー10と下流側の駆動ローラー11とに掛け渡された中間転写ベルト8と、中間転写ベルト8を介して感光体ドラム1a〜1dに接触する一次転写ローラー6a〜6dと、バックアップローラー22a、22bと、ベルトクリーニングユニット19と、ローラー接離機構32と、を有する。駆動ローラー11には、ギア列(図示せず)を介してベルト駆動モーター41が連結されている。
なお、上記のテンションローラー10、駆動ローラー11、およびバックアップローラー22a、22bは、中間転写ベルト8を張架する複数の支持ローラーSRをそれぞれ構成している。また、バックアップローラー22a、22bは、中間転写ベルト8の移動方向の上流側および下流側にそれぞれ位置するローラーであるとする。バックアップローラー22aは、最上流側に位置する感光体ドラム1aに中間転写ベルト8を水平方向から確実に(安定して)当接させるために配置されている。バックアップローラー22bは、感光体ドラム1dとの当接が解除された中間転写ベルト8を水平方向に移動させ、その後、駆動ローラー11に向かうように移動方向を変えるために配置されている。
図3は、中間転写ベルト8の積層構造を示す部分断面図である。中間転写ベルト8は、例えば基材層81、弾性層82、およびコート層83から成る3層構造の導電性ベルトであり、コート層83が感光体ドラム1a〜1dと接触する。基材層81は中間転写ベルト8を構成する基本素材となって所定の剛性を付与するとともに、弾性層82およびコート層83を積層する際の加工条件に耐え、更に、中間転写ベルト8の製造に際し、加工作業性、耐熱性、滑り性、その他の諸物性において優れたものであることが好ましい。このような基材層81の材質としては、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)が好適に用いられる。
弾性層82は、中間転写ベルト8に弾性を付与して応力集中による画像の中抜け現象を防止するために設けられる。弾性層82の材質としては、例えばヒドリンゴムやクロロプレンゴム、TPU(Thermoplastic Polyurethane)と呼ばれる熱可塑性ポリウレタンゴム等が用いられる。コート層83は弾性層82を保護するために設けられる。コート層83の材質としては、アクリル、シリコン、フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE;polytetrafluoroethylene))等が用いられる。
その他、中間転写ベルト8は、基材層81、弾性層82、コート層83以外の他の層を含む構成であっても良い。
図2に示すように、ベルトクリーニングユニット19は、ハウジング内に、ファーブラシ23、回収ローラー25、スクレーパー27、搬送スパイラル29を備えている。ファーブラシ23は、中間転写ベルト8を介してテンションローラー10と対向配置されている。ファーブラシ23は、中間転写ベルト8の移動方向に対してカウンター方向(図2の反時計回り方向)に回転することにより、中間転写ベルト8上に残存するトナーや紙粉等の異物(以下、トナー等という)を掻き取る。回収ローラー25に接触するファーブラシ23のブラシ部分は電気抵抗値1〜900MΩ程度の導電性の繊維で形成されている。
回収ローラー25は、ファーブラシ23の表面に接触しながらファーブラシ23と逆方向(図2の時計回り方向)に回転することにより、ファーブラシ23に付着したトナー等を回収する。回収ローラー25にはベルトクリーニング電圧電源55が接続されており、中間転写ベルト8のクリーニング時にトナーと逆極性(ここでは負極性)のクリーニング電圧が印加される。また、テンションローラー10はグランドに接地(アース)されている。その結果、中間転写ベルト8から掻き取られたトナー等はファーブラシ23のブラシ部分に電気的および機械的に回収され、さらに回収ローラー25に電気的に移動する。搬送スパイラル29は、スクレーパー27によって回収ローラー25から掻き落とされたトナー等をハウジングの外部の廃トナー回収容器(図示せず)へ搬送する。
ローラー接離機構32は、4本の一次転写ローラー6a〜6dが、それぞれ中間転写ベルト8を介して感光体ドラム1a〜1dに圧接される4色押圧状態と、ブラックに対応する一次転写ローラー6dのみが中間転写ベルト8を介して感光体ドラム1dに圧接される3色離間状態と、4本の一次転写ローラー6a〜6dの全てを中間転写ベルト8から離間させる4色離間状態とに、一次転写ローラー6a〜6dの位置を切り換える。なお、4色離間状態は、画像形成部Pa等に含まれるユニット(例えば感光体ドラムを含むプロセスユニット)の交換など、メンテナンス作業を行うときに利用される。
このようなローラー接離機構32による一次転写ローラー6a〜6dの位置の切り替えは、中間転写ベルト8の駆動モードの切り替えと連動して行われる。本実施形態では、中間転写ベルト8の駆動モードは、カラーモードと、モノクロモードと、4色離間モードとを含む。カラーモードは、中間転写ベルト8が全ての感光体1a〜1dに接触しながら移動するモードである。モノクロモードは、中間転写ベルト8が最も下流側に位置する感光体1d、つまり、黒色のトナー像が形成される感光体1dにのみ接触しながら移動するモードである。4色離間モードは、中間転写ベルト8を全ての感光体1a〜1dから離間させるモードである。なお、中間転写ベルト8の駆動モードは、後述する操作パネル91(図4参照)の操作(例えばユーザーによるカラー印刷/モノクロ印刷の指定、サービスマンによるメンテナンスモードの指定)によって設定され、中間転写ベルト8は、設定された駆動モードに応じて走行する。
図4は、カラープリンター100のハードウェア構成を示すブロック図である。カラープリンター100は、上述した画像形成部Pa〜Pd等に加えて、操作パネル91と、記憶部92と、通信部93と、制御部94とをさらに含んでいる。操作パネル91は、例えばタッチパネル付きの液晶表示装置で構成されており、コピー時やメンテナンス時にユーザーまたはサービスマンによって操作される。操作パネル91を操作することにより、コピー時に各種の設定(例えばカラー印刷/モノクロ印刷、コピー枚数、出力用紙サイズ、拡大/縮小の設定)を行ったり、メンテナンス時に一次転写ローラー6a〜6dを4色離間状態にする(中間転写ベルト8を4色離間モードにする)ことができる。
記憶部92は、画像データや制御部94の動作プログラムなど、各種の情報を記憶するメモリであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、不揮発性メモリなどで構成されている。通信部93は、外部との間で情報(画像データを含む)を送受信するためのインターフェースである。制御部94は、例えば中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)で構成されており、上述した画像形成部Pa〜Pdをはじめとして、カラープリンター100内の各部の動作を制御する。
〔清掃ユニットについて〕
本実施形態のカラープリンター100は、中間転写ベルト8の内周面を清掃する清掃ユニットを備えている。以下、この清掃ユニットの詳細について説明する。
図5は、カラープリンター100が備える清掃ユニット200の概略の構成を示す斜視図である。清掃ユニット200は、清掃部材201と、保持機構202とを含んで構成されている。清掃部材201は、中間転写ベルト8の内周面8a(図6A、図6B参照)と当接して、内周面8aを清掃する。このような清掃部材201は、導電性アクリル繊維からなるバーブラシ、ロールブラシ、スポンジブラシなどで構成されている。なお、清掃部材201を構成するブラシは、ナイロン繊維からなるナイロンブラシであってもよい。
保持機構202は、清掃部材201をバックアップローラー22aまたはテンションローラー10(図8A、図8B参照)に一体的に保持し、清掃部材201が中間転写ベルト8と当接する位置を、カラーモードとモノクロモードとで切り替える。このような保持機構202は、例えば第1の保持ユニット202aまたは第2の保持ユニット202b(図7参照)で構成される。まず、第1の保持ユニット202aについて説明する。
(第1の保持ユニット)
第1の保持ユニット202aは、清掃部材201をバックアップローラー22aに一体的に保持する機構であり、略直方体形状の2つの支持体211a、211bと、連結部材212とを有して構成されている。支持体211aは、バックアップローラー22aの回転軸となる第1の軸部22AXの一方の端部22AX1を回転可能に支持する。支持体211bは、バックアップローラー22aの第1の軸部22AXの他方の端部22AX2を回転可能に支持する。これらの支持体211a、211bは、上述したローラー接離機構32と連結されており、中間転写ユニット31内に設けられたレール(図示せず)によって上下方向に移動可能となっている。
連結部材212は、2つの支持体211a、211bを、バックアップローラー22aの第1の軸部22AXに沿って連結する平板で構成されている。連結部材212において、中間転写ベルト8と対向する側の面には、上記の清掃部材201が接着されている。つまり、連結部材212は清掃部材201を保持している。なお、2つの支持体211a、211bと連結部材212とは、1つの部品(支持フレーム)で構成されていてもよい。なお、清掃部材201をロールブラシで構成する場合、ロールブラシの軸部が、清掃部材201を保持するとともに2つの支持体211a、211bを連結する連結部材212を兼ねる。
図6Aは、カラーモードでの、バックアップローラー22a、一次転写ローラー6aおよび清掃部材201の各位置を模式的に示している。カラーモードでは、ローラー接離機構32(図2参照)により、一次転写ローラー6a〜6dが4色押圧状態となっており、中間転写ベルト8が全ての感光体1a〜1dに接触しながら移動する。このとき、バックアップローラー22aは、テンションローラー10から送り出された中間転写ベルト8の移動方向を水平方向に変換し、中間転写ベルト8を感光体6aに対して水平方向から当接させる位置に配置されている。清掃部材201は、上記のバックアップローラー22aと第1の保持ユニット202aによって一体的に保持されており、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間で中間転写ベルト8の内周面8aと当接している。これにより、中間転写ベルト8の内周面8aが清掃部材201によって清掃される。なお、中間転写ベルト8は清掃部材201に対して傾斜しているため、清掃部材201は弾性変形した状態で中間転写ベルト8の内周面8aと当接している。
図6Bは、モノクロモードでの、バックアップローラー22a、一次転写ローラー6aおよび清掃部材201の各位置を模式的に示している。中間転写ベルト8の駆動モードがカラーモードからモノクロモードに切り替わった場合、ローラー接離機構32により、一次転写ローラー6a〜6dが3色離間状態となる。つまり、一次転写ローラー6a〜6cは、ローラー接離機構32によってカラーモードでの位置から(一次転写ローラー6aと感光体1aとの対向方向に沿って)上方に移動する一方、一次転写ローラー6dのみが中間転写ベルト8を感光体6dに押圧する位置に留まる。したがって、中間転写ベルト8は、感光体1a〜1cから上方に離間し、感光体6dにのみ当接して走行する。
このとき、ローラー接離機構32による一次転写ローラー6aの上方への移動と連動して、ローラー接離機構32と連結された支持体211a、211bが上方に移動するため、支持体211a、211bによって支持されたバックアップローラー22a、および支持体211a、211bを連結する連結部材212に保持された清掃部材201も上方に移動する。したがって、清掃部材201は、感光体1aから上方に離れた位置を走行する中間転写ベルト8の内周面8aに当接して、内周面8aを清掃することが可能となる。
また、中間転写ベルト8の駆動モードがモノクロモードからカラーモードに切り替わった場合、ローラー接離機構32による一次転写ローラー6aの下方への移動と連動して、第1の保持ユニット202aの支持体211a、211bが下方に移動するため、バックアップローラー22aとともに清掃部材201も下方に移動する(図6A参照)。これにより、清掃部材201は、中間転写ベルト8の内周面8aと引き続き当接して内周面8aを清掃することが可能となる。
以上のように、バックアップローラー22aは、中間転写ベルト8の駆動モード(カラーモード、モノクロモード)に応じて異なる位置に配置される(図6A、図6B参照)。このような構成において、清掃ユニット200の保持機構202(第1の保持ユニット202a)が清掃部材201とバックアップローラー22aとを一体的に保持することにより、中間転写ベルト8の駆動モードが変化しても、その駆動モードの変化に追従して清掃部材201の位置を、図6Aから図6B、または図6Bから図6Aのように変化させて、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間で清掃部材201を中間転写ベルト8の内周面8aに当接させることが可能となる。したがって、駆動モードに関係なく(カラーモードであってもモノクロモードであっても)、清掃部材201により、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間での中間転写ベルト8の振動を抑制することができるとともに、中間転写ベルト8の内周面8aを清掃することができる。その結果、上記振動に起因する異音の発生を抑制するとともに、内周面8aの汚染による画像不良の発生を抑制することができる。
また、第1の保持ユニット202aは、バックアップローラー22aの第1の軸部22AXの両端を回転可能に支持する2つの支持体211a、211bと、支持体211a、211bを連結する連結部材212とを有しており、連結部材212が清掃部材201を保持している。この構成により、第1の保持ユニット202aは、バックアップローラー22aと清掃部材201とを一体的に保持することが確実に可能となる。
また、第1の保持ユニット202aは、中間転写ベルト8の駆動モードに応じて、感光体1aと一次転写ローラー6aとの対向方向(上下方向)に沿って移動することにより、駆動モードの変化による中間転写ベルト8の走行軌道の変化に追従して、中間転写ベルト8の内周面8aに清掃部材201を当接させる。これにより、中間転写ベルト8の振動に起因する異音の発生を抑制するとともに、内周面8aの汚染による画像不良を抑制する上述の効果を確実に得ることができる。
実際に、第1の保持ユニット202aを用い、以下に示す条件1の下で、中間転写ベルト8の駆動モードをカラーモードからモノクロモードに変化させ、バックアップローラー22aを上方に8mm移動させたとき、駆動モードの変化に追従して清掃部材201が中間転写ベルト8に当接し、その結果、中間転写ベルト8の振動による異音の発生が抑制され、かつ、中間転写ベルト8の内周面8aの汚染が低減されていることが確認された。
《条件1》
・中間転写ベルト:弾性層付きベルト(大倉工業株式会社製、厚み0.37mm)
・弾性層付きベルト:基材(PVDF)+弾性層(TPU)+コート層(PTFE)
・中間転写ベルト内周面算術平均粗さRa(移動方向):0.6μm
・Raの測定方法:表面粗さ測定機(株式会社ミツトヨ製、SJ210)を用い、中間転写ベルトの内周面のRaを移動方向に18点測定し、それらの平均値を採用した。
・バックアップローラー:外径13mm(アルミニウム芯金+アルマイト加工)
・テンションローラー:外径24mm(アルミニウム芯金+アルマイト加工)
・テンションバネ:60N(水平方向)
・中間転写ベルト搬送速度:130mm/s
(第2の保持ユニット)
図7は、第2の保持ユニット202bの概略の構成を示す斜視図である。また、図8Aおよび図8Bは、それぞれカラーモードおよびモノクロモードでの第2の保持ユニット202bの位置を示す側面図である。第2の保持ユニット202bは、清掃部材201をテンションローラー10に一体的に保持する機構であり、例えば板金ホルダー221(支持フレーム)で構成されている。
板金ホルダー221は、対向して配置される2つの支持片221a、221bを連結片221cで連結することによって一体的に構成されている。2つの支持片221a、221bは、それぞれ、テンションローラー10の回転軸となる第2の軸部10AXが挿通される開口部(切り欠き)221a1、221b1を有している。なお、2つの支持片221a、221bは、上記の開口部221a1、221b1の代わりに、第2の軸部10AXに回動可能に係止されるフック部を有する構成であってもよい。
連結片221cは、平板状であり、2つの支持片221a、221bを第2の軸部10AXに沿う方向に連結している。上記の清掃部材201は、連結片221cにおいて、中間転写ベルト8と対向する側の面に接着されている。このような構成により、板金ホルダー221は、清掃部材201を保持している。
2つの支持片221a、221bの開口部221a1、221b1にテンションローラー10の第2の軸部10AXを挿通させることにより、板金ホルダー221は清掃部材201を保持した状態で、テンションローラー10に対して回動可能に取り付けられる。
なお、第2の保持ユニット202bは、2つの支持片221a、221bと連結片221cとを一体化した板金ホルダー221ではなく、2つの支持片221a、221bおよび連結片221cに相当する各部材を接着して構成されていてもよい。
図8Aおよび図8Bに示すように、テンションローラー10の第2の軸部10AXの両端は、軸受け部材301によって回転可能に支持されている。各軸受け部材301は、中間転写ユニット31の前後に位置する中間転写フレーム31aに設けられた水平方向に横長の凹部31a1内に位置している。そして、凹部31a1内では、軸受け部材301はテンションばね302によって水平方向外側に付勢されてスライド可能となっている。この構成では、テンションばね302の付勢力が、軸受け部材301および第2の軸部10AXを介してテンションローラー10に働き、テンションローラー10を介して中間転写ベルト8にテンションが加えられる。
また、本実施形態では、清掃部材201が中間転写ベルト8を押圧する方向に、板金ホルダー221をテンションローラー10の第2の軸部10AXに対して回動させるための付勢部材(図示せず)が設けられている。上記の付勢部材は、例えばねじりばねで構成される。なお、上記の付勢部材を設ける代わりに、板金ホルダー221に錘を載せることにより、清掃部材201を中間転写ベルトに押圧するようにしてもよい。さらに、板金ホルダー221の自重による回動により、清掃部材201を中間転写ベルトに押圧してもよい。
図8Aで示すカラーモードでは、第2の保持ユニット202bによってテンションローラー10と一体的に保持された清掃部材201が、板金ホルダー221の自重またはねじりばねの付勢力により、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間で中間転写ベルト8の内周面8aと当接し、内周面8aを清掃する。
中間転写ベルト8の駆動モードがカラーモードからモノクロモードに切り替わると、ローラー接離機構32によって一次転写ローラー6a〜6cおよびバックアップローラー22aが上方に移動する。なお、バックアップローラー22aの上方への移動は、カム機構などによってローラー接離機構32とは別個独立に行われてもよい。この結果、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間では、中間転写ベルト8も上方に移動する。また、テンションローラー10は、テンションばね302によって水平方向外側(図8Bでは左側)に付勢されている。したがって、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間では、中間転写ベルト8の上方への移動と同時に、テンションローラー10が水平方向外側に移動する(図8B参照)。
このとき、第2の保持ユニット202bは、テンションローラー10に回動可能に取り付けられているため、中間転写ベルト8の走行軌道の変化(上方への移動)に追従して、清掃部材201が中間転写ベルト8の内周面8aとの当接を維持したまま、テンションローラー10に対して回動する(図8Bでは反時計回りに回動する)。
中間転写ベルト8の駆動モードがモノクロモードからカラーモードに切り替わると、一次転写ローラー6a〜6cおよびバックアップローラー22aの下方への移動により、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間では、中間転写ベルト8が下方に移動する。このため、テンションローラー10は、テンションばね302の付勢力に抗して水平方向内側(図8Aでは右側)に移動する。このとき、板金ホルダー221の自重またはねじりばねの付勢力により、清掃部材201が中間転写ベルト8を押圧する方向に(図8Aでは時計周りに)第2の保持ユニット202bが回動する。この結果、清掃部材201と中間転写ベルト8の内周面8aとの当接が維持される。
以上のように、テンションローラー10は、中間転写ベルト8の駆動モード(カラーモード、モノクロモード)に応じて異なる位置に配置される(図8A、図8B参照)。この構成において、清掃ユニット200の保持機構202(第2の保持ユニット202b)が清掃部材201とテンションローラー10とを一体的に保持することにより、中間転写ベルト8の駆動モードが変化しても、その駆動モードの変化に追従して、清掃部材201の位置を、図8Aから図8B、または図8Bから図8Aのように変化させて、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間で清掃部材201を中間転写ベルト8の内周面8aに当接させることが可能となる。したがって、駆動モードに関係なく(カラーモードであってもモノクロモードであっても)、清掃部材201により、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間での中間転写ベルト8の振動を抑制することができるとともに、中間転写ベルト8の内周面8aを清掃することができる。その結果、上記振動に起因する異音の発生を抑制するとともに、内周面8aの汚染に起因する画像不良の発生を抑制することができる。
また、第2の保持ユニット202bは、テンションローラー10の第2の軸部10AXに回動可能に取り付けられる2つの支持片221a、221bと、2つの支持片221a、221bを連結する連結片221cとを有しており、連結片221cが清掃部材201を保持している。この構成により、第2の保持ユニット202bは、テンションローラー10と清掃部材201とを一体的に保持することが確実に可能となる。
また、第2の保持ユニット202bは、中間転写ベルト8の駆動モードに応じて、第2の軸部10AXに対して回動することにより、上記駆動モードの変化による中間転写ベルト8の走行軌道の変化に追従して、中間転写ベルト8の内周面8aに清掃部材201を当接させる。これにより、中間転写ベルト8の振動に起因する異音の発生を抑制するとともに、内周面8aの汚染による画像不良を抑制する上述の効果を確実に得ることができる。
実際に、第2の保持ユニット202bを用い、上記した条件1の下で、中間転写ベルト8の駆動モードをカラーモードからモノクロモードに変化させ、バックアップローラー22aを上方に8mm移動させたときに、駆動モードの変化に追従して清掃部材201が中間転写ベルト8に当接し続け、その結果、中間転写ベルト8の振動による異音の発生が抑制され、かつ、中間転写ベルト8の内周面8aの汚染が低減されていることが確認された。
〔補足事項〕
清掃部材201は、上述した導電性アクリル繊維で構成されている。導電性アクリル繊維は、弾性を有しており、振動を吸収する能力を備えている。このため、中間転写ベルト8の内周面8aの清掃機能のみならず、振動吸収機能も兼ね備えた清掃部材201を容易に実現することができる。また、これらの機能を1つの部品(清掃部材201)で発揮させることが可能であるため、これらの機能を個々に有する別部品を組み合わせる構成に比べて、部品点数を削減してコストを削減することも可能となる。
また、テンションローラー10およびバックアップローラー22aは、ともに金属ローラーである。金属ローラーは、中間転写ベルト8の蛇行を低減できる点で弾性ローラーよりも優れている。また、金属ローラーを用いると、中間転写ベルト8がスリップして振動が発生しやすくなる。このため、本実施形態のように、テンションローラー10とバックアップローラー22aとの間で清掃部材201を中間転写ベルト8の内周面8aに当接させて、中間転写ベルト8の振動を抑制する構成が非常に有効となる。
また、中間転写ベルト8は弾性層82を有している。この構成では、中間転写ベルト8で発生した振動を弾性層82で吸収して減衰させることができるため、上記振動に起因する異音の発生をより抑えることが可能となる。
なお、一次転写ローラー6a〜6dが4色離間状態で配置されるとき、それに応じて中間転写ベルトの張架状態も変化するため、テンションローラー10およびバックアップローラー22aの位置もカラーモードおよびモノクロモードとは異なる位置に配置される。4色離間状態(4色離間モード)では、サービスマンによるメンテナンスのために中間転写ベルト8の走行は通常停止されるが、例えば中間転写ベルト8の走行状態を検査する目的で中間転写ベルト8を走行させる場合においては、本実施形態の清掃ユニット200により、中間転写ベルト8の振動に起因する異音の発生を抑制することができる。
本発明は、中間転写ベルトを用いた中間転写方式の画像形成装置に利用可能である。
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
6a〜6d 一次転写ローラー(一次転写部材)
8 中間転写ベルト
8a 内周面
9 二次転写ローラー(二次転写部材)
10 テンションローラー
10AX 第2の軸部
11 駆動ローラー
22a バックアップローラー
22AX 第1の軸部
82 弾性層
100 カラープリンター(画像形成装置)
200 清掃ユニット
201 清掃部材
202 保持機構
202a 第1の保持ユニット
202b 第2の保持ユニット
211a、211b 支持体
212 連結部材
221a、221b 支持片
221c 連結片
Pa〜Pd 画像形成部
SR 支持ローラー

Claims (8)

  1. 像担持体と、前記像担持体にトナーを供給する現像装置と、を有し、異なる色の画像を形成する複数の画像形成部と、
    複数の支持ローラーで張架され、全ての像担持体に接触しながら移動するカラーモードと、黒色のトナー像が形成される像担持体にのみ接触しながら移動するモノクロモードとを含む駆動モードに応じて走行する無端状の中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを挟んで前記像担持体と対向配置され、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記中間転写ベルト上に一次転写する複数の一次転写部材と、
    前記中間転写ベルト上に一次転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写部材と、
    前記中間転写ベルトの内周面を清掃する清掃部材を含む清掃ユニットと、を備え、
    前記複数の支持ローラーは、
    前記中間転写ベルトを挟んで前記二次転写部材と対向配置される駆動ローラーと、
    前記複数の画像形成部の像担持体のうち、前記中間転写ベルトの移動方向の最も上流側に位置する像担持体よりも上流側に位置し、前記中間転写ベルトを前記像担持体に当接させるためのバックアップローラーと、
    前記バックアップローラーよりもさらに上流側に位置し、前記中間転写ベルトにテンションを与えるテンションローラーと、を含み、
    前記バックアップローラーおよび前記テンションローラーは、前記中間転写ベルトの前記駆動モードに応じて異なる位置にそれぞれ配置され、
    前記清掃ユニットは、前記清掃部材と前記バックアップローラーまたは前記テンションローラーとを一体的に保持して、前記テンションローラーと前記バックアップローラーとの間で前記中間転写ベルトの前記内周面に前記清掃部材を当接させる保持機構をさらに含んでいることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記保持機構は、前記清掃部材と前記バックアップローラーとを一体的に保持する第1の保持ユニットで構成されており、
    前記第1の保持ユニットは、
    前記バックアップローラーの回転軸となる第1の軸部の両端を回転可能に支持する2つの支持体と、
    前記2つの支持体を連結するとともに、前記清掃部材を保持する連結部材とを有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の保持ユニットは、前記駆動モードに応じて、前記最も上流側に位置する像担持体と前記中間転写ベルトを挟んで対向する前記一次転写部材との対向方向に沿って移動することにより、前記駆動モードの変化による前記中間転写ベルトの走行軌道の変化に追従して、前記中間転写ベルトの前記内周面に前記清掃部材を当接させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記保持機構は、前記清掃部材と前記テンションローラーとを一体的に保持する第2の保持ユニットで構成されており、
    前記テンションローラーの回転軸となる第2の軸部に回動可能に取り付けられる2つの支持片と、
    前記2つの支持片を連結するとともに、前記清掃部材を保持する連結片とを有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の保持ユニットは、前記駆動モードに応じて、前記第2の軸部に対して回動することにより、前記駆動モードの変化による前記中間転写ベルトの走行軌道の変化に追従して、前記中間転写ベルトの前記内周面に前記清掃部材を当接させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記清掃部材は、導電性アクリル繊維で構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記テンションローラーおよび前記バックアップローラーは、ともに金属ローラーであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記中間転写ベルトは、弾性層を有していることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
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