JP2016184046A - 像保持体ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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太郎 三井
Taro Mitsui
太郎 三井
努 小宮山
Tsutomu Komiyama
努 小宮山
幸友 重森
Yukitomo Shigemori
幸友 重森
雄次 神川
Yuji Kamikawa
雄次 神川
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Abstract

【課題】像保持体と現像剤保持体との間隔を長期に渡って維持すること。
【解決手段】潜像を可視像に現像する現像剤保持体(1)に対向して配置され、表面に画像を保持して回転する像保持体(PRy)であって、現像剤保持体(1)の軸方向の端部に支持され且つ現像剤保持体(1)と像保持体(PRy)との間隔を予め設定された間隔に保持する間隔保持部材(2)が接触する被接触部(3)を有する像保持体(PRy)と、被接触部(3)に接触して被接触部(3)を清掃する清掃部材(11)と、を備えた像保持体ユニット。
【選択図】図3

Description

本発明は、像保持体ユニットおよび画像形成装置に関する。
従来の複写機やプリンタ等の画像形成装置において、像保持体の清掃に関して、以下の特許文献1に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2001−34079号公報には、クリーニングブレード(6a)が感光体(1)を清掃する領域に比べて、クリーニングブレード(15a)が中間転写ベルト(7)を清掃する領域が狭いことに対応して、中間転写ベルト(7)の幅方向の両端に対応して、補助クリーニング手段(17a)を配置する技術が記載されている。特許文献1に記載の技術では、感光体トナー筋と中間転写体トナー筋とを、中間転写ベルト(7)上で、補助クリーニング手段(17a)により一括して回収している。
特開2001−34079号公報(「0022」〜「0023」、図6)
本発明は、像保持体と現像剤保持体との間隔を長期に渡って維持することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の像保持体ユニットは、
潜像を可視像に現像する現像剤保持体に対向して配置され、表面に画像を保持して回転する像保持体であって、前記現像剤保持体の軸方向の端部に支持され且つ前記現像剤保持体と前記像保持体との間隔を予め設定された間隔に保持する間隔保持部材が接触する被接触部を有する前記像保持体と、
前記被接触部に接触して前記被接触部を清掃する清掃部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の像保持体ユニットにおいて、
前記像保持体に対向して配置されて、前記像保持体の表面を清掃する第2の清掃部材と、
前記清掃部材を支持し、前記像保持体から除去された清掃物を収容する清掃容器と、
前記清掃容器において前記像保持体の回転方向の上流側の部位に支持された前記清掃部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の像保持体ユニットにおいて、
前記清掃部材が前記被接触部に接触する部分が、前記像保持体の軸方向に対して内側に傾斜して形成されたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項4に記載の発明の画像形成装置は、
像保持体を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の像保持体ユニットと、
前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像の形成装置と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
前記媒体の表面の可視像を定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,4に記載の発明によれば、被接触部を清掃する清掃部材を有しない場合に比べて、像保持体と現像剤保持体との間隔を長期に渡って維持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、像保持体の回転方向の下流側の部位に清掃部材が支持されている場合に比べて、被接触部に現像剤が擦り付けられることを低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、被接触部に接触する部分が軸方向の内側に傾斜していない場合に比べて、汚れを低減できる。
図1は実施例1の画像形成装置の説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の要部説明図である。 図3は実施例1の像保持体、現像装置および清掃装置の要部説明図である。 図4は実施例1の感光体ユニットの端部の斜視図である。 図5は実施例1の感光体ユニットの要部を上方から見た図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は実施例1の画像形成装置の説明図である。
図2は実施例1の画像形成装置の要部説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、装置の本体の一例であって、画像記録装置の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部には、読取部の一例であって、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U2が支持されている。スキャナ部U2の上部には、原稿の搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2には、入力部の一例としてのユーザインタフェースUIが支持されている。前記ユーザインタフェースUIは、操作者が入力をして、複写機Uの操作が可能である。
オートフィーダU3の上部には、媒体の収容容器の一例としての原稿トレイTG1が配置されている。原稿トレイTG1には、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容可能である。原稿トレイTG1の下方には、原稿の排出部の一例としての原稿の排紙トレイTG2が形成されている。原稿トレイTG1と原稿の排紙トレイTGとの間には、原稿の搬送路U3aに沿って、原稿の搬送ロールU3bが配置されている。
スキャナ部U2の上面には、透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPGが配置されている。実施例1のスキャナ部U2には、プラテンガラスPGの下方に、読取り用の光学系Aが配置されている。実施例1の読取り用の光学系Aは、プラテンガラスPGの下面に沿って、左右方向に移動可能に支持されている。なお、読取り用の光学系Aは、通常時は、図1に示す初期位置に停止している。
読取り用の光学系Aの右方には、撮像部材の一例としての撮像素子CCDが配置されている。撮像素子CCDには、画像処理部IPSが電気的に接続されている。
画像処理部IPSは、プリンタ部U1の書込回路DLに電気的に接続されている。書込回路DLは、潜像の形成装置の一例としてのLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに電気的に接続されている。
各LEDヘッドLHy〜LHkの上方には、像保持体の一例としての感光体ドラムPRy,PRm,PRc,PRkが配置されている。
各感光体ドラムPRy〜PRkには、帯電器の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkが対向して配置されている。前記帯電ロールCRy〜CRkには、電源回路Eから帯電電圧が印加される。なお、電源回路Eは、制御部の一例としてのコントローラCにより制御される。前記コントローラCは、画像処理部IPSや書込回路DL等との間でも信号の送受信を行って、各種制御を行う。
感光体ドラムPRy〜PRkの回転方向に対して、帯電ロールCRy〜CRkの下流側に設定された書込領域Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、感光体ドラムPRy〜PRkの表面に対して、LEDヘッドLHy〜LHkから書込光が照射される。
感光体ドラムPRy〜PRkの回転方向に対して、書込領域Q1y〜Q1kの下流側に設定された現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kには、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkが感光体ドラムPRy〜PRkの表面に対向して配置されている。
感光体ドラムPRy〜PRkの回転方向に対して、現像領域Q2y〜Q2kの下流側には、1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kが設定されている。1次転写領域Q3y〜Q3kでは、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触している。また、1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて、中間転写ベルトBを挟んで感光体ドラムPRy〜PRkの反対側には、1次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kが配置されている。
感光体ドラムPRy〜PRkの回転方向に対して、1次転写領域Q3y〜Q3kの下流側には、像保持体の清掃器の一例としてのドラムクリーナCLy,CLm,CLc,CLkが配置されている。
なお、実施例1では、感光体ドラムPRy〜PRkとドラムクリーナCLy〜CLkは、各色ごとに、像保持体ユニットの一例としての感光体ユニットとして、プリンタ部U1に対して一体的に着脱可能に構成されている。また、現像装置Gy〜Gkも現像ユニットとして、プリンタ部U1に対して着脱可能に構成されている。
前記感光体ドラムPRy〜PRkの上方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBを有する。中間転写ベルトBは、駆動部材の一例としての駆動ロールRdと、張架部材の一例としてのテンションロールRtと、蛇行補正部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としてのアイドラロールRf、2次転写領域の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、により回転可能に支持されている。
中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aの反対側には、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されている。前記バックアップロールT2aと2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bと中間転写ベルトBとが対向する領域により2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、感光体ドラムPRy〜PRkに形成された画像を媒体に転写する実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
中間転写ベルトBの回転方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbが配置されている。
前記ベルトモジュールBMの上方には、現像剤の収容容器の一例としてのカートリッジKy,Km,Kc,Kkが配置されている。各カートリッジKy〜Kkには、現像装置Gy〜Gkに補給される現像剤が収容されている。前記カートリッジKy〜Kkと現像装置Gy〜Gkとの間は、図示しない現像剤の補給装置により接続されている。
プリンタ部U1の下部には、媒体の収容容器の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が配置されている。給紙トレイTR1〜TR3は、案内部材の一例としてのガイドレールGRにより前後方向に着脱可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3には、媒体の一例としてのシートSが収容されている。
給紙トレイTR1〜TR3の左上方には、媒体の取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。ピックアップロールRpの左方には、捌き部材の一例としての捌きロールRsが配置されている。
各給紙トレイTR1〜TR3の左方には、上方に延びる媒体の搬送路SH1が形成されている。搬送路SH1には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaが複数配置されている。搬送路SH1には、シートSの搬送方向の下流部であり且つ2次転写領域Q4の上流側に、送出部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
2次転写領域Q4の上方には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとの接触領域により、定着領域Q5が構成されている。
定着装置Fの斜め上方には、媒体の搬送部材の一例としての排出ローラRhが配置されている。排出ローラRhの右方には、媒体の排出部の一例としての排出トレイTRhが形成されている。
(画像形成動作の説明)
前記原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、プラテンガラスPG上の原稿の読み取り位置を順次通過して、原稿の排紙トレイTG2に排出される。
前記オートフィーダU3を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う場合は、読取り用の光学系Aは初期位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の読み取り位置を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う場合、読取り用の光学系Aが左右方向に移動して、プラテンガラスPG上の原稿が、露光されながら走査される。
原稿Giからの反射光は、読取り用の光学系Aを通って、撮像素子CCDに集光される。前記撮像素子CCDは、撮像面上に集光された原稿の反射光が赤:R、緑:G、青:Bの電気信号に変換される。
画像処理部IPSは、撮像素子CCDから入力されるRGBの電気信号を黒:K、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:Cの画像情報に変換して一時的に記憶する。画像処理部IPSは、一時的に記憶した画像情報を予め設定された時期に、潜像形成用の画像情報として書込回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒:Kのみの画像情報が書込回路DLに入力される。
前記書込回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を予め設定された時期に、各色毎に配置されたLEDヘッドLHy〜LHkに出力する。
各感光体ドラムPRy〜PRkの表面は、帯電ロールCRy〜CRkによりに帯電される。LEDヘッドLHy〜LHkは、書込領域Q1y〜Q1kにおいて、感光体ドラムPRy〜PRkの表面に静電潜像を形成する。現像装置Gy〜Gkは、現像領域Q2y〜Q2kにおいて、感光体ドラムPRy〜PRkの表面の静電潜像を、可視像の一例としてのトナー像に現像する。現像装置Gy〜Gkで現像剤が消費されると、消費量に応じて、各カートリッジKy〜Kkから各現像装置Gy〜Gkに現像剤が補給される。
各感光体ドラムPRy〜PRkの表面のトナー像は、1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。各1次転写ロールT1y〜T1kには、電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。したがって、1次転写領域Q3y〜Q3kにおいて、1次転写電圧により、感光体ドラムPRy〜PRkのトナー像は、中間転写ベルトBに順次重ねて転写される。なお、K色の単色の画像の場合は、K色のトナー像のみが、Kの感光体ドラムPRkから中間転写ベルトBに転写される。
前記各感光体ドラムPRy〜PRk上のトナー像は、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の感光体ドラムPRy〜PRk表面の残留物、付着物は、ドラムクリーナCLy〜CLkで清掃される。清掃された感光体ドラムPRy〜PRkの表面は、帯電ロールCRy〜CRkで再帯電される。
前記各給紙トレイTR1〜TR3のシートSは、予め設定された給紙時期にピックアップロールRpにより取り出される。ピックアップロールRpで取り出されたシートSは、複数枚のシートSが重なった状態で取り出された場合には、捌きロールRsで1枚づつ分離される。捌きロールRsを通過したシートSは、複数の搬送ロールRaにより、レジロールRrに搬送される。
前記レジロールRrは、中間転写ベルトBの表面のトナー像が2次転写領域Q4に移動する時期に合わせて、シートSを送り出す。
レジロールRrから送り出されたシートSには、2次転写領域Q4を通過する際に、2次転写ロールT2bに印加された2次転写電圧により、中間転写ベルトBの表面のトナー像が転写される。
2次転写領域Q4を通過後の中間転写ベルトBの表面は、ベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去されて清掃される。
2次転写領域Q4を通過したシートSは、定着領域Q5を通過する際に、定着装置Fによりトナー像が加熱および加圧されて定着される。
トナー像が定着された記録シートSは、排出ローラRhで排出トレイTRhに排出される。
(感光体ユニットの端部の説明)
図3は実施例1の像保持体、現像装置および清掃装置の要部説明図である。
図4は実施例1の感光体ユニットの端部の斜視図である。
図5は実施例1の感光体ユニットの要部を上方から見た図である。
次に、前記本発明の実施例1の感光体ドラムPRy〜PRkや現像装置Gy〜Gk、ドラムクリーナCLy〜CLkの説明をするが、各色の感光体ドラムPRy〜PRk、現像装置Gy〜Gk、ドラムクリーナCLy〜CLkは同様に構成されているため、Y色の感光体ドラムPRy、現像装置Gy、ドラムクリーナCLyについてのみ詳細な説明をし、その他の色の部材については、詳細な説明を省略する。
図3〜図5において、実施例1の現像装置Gyでは、現像剤保持体の一例としての現像ロール1を有する。現像ロール1は、表面に現像剤を保持して回転し、感光体ドラムPRyに対向する現像領域Q2yにおいて感光体ドラムPRyの表面の潜像を可視像に現像する。
現像ロール1の軸方向の両端部には、間隔保持部材の一例としてのトラッキングロール2が支持されている。なお、図3〜図5では、前側のトラッキングロール2のみ図示し、後側のトラッキングロール2の図示は省略している。トラッキングロール2は、感光体ドラムPRyの軸方向の両端部の被接触部3に接触している。トラッキングロール2の外径は、現像ロール1の外径よりも、感光体ドラムPRyと現像ロール1との間隔に基づく長さに応じて、大きく形成されている。したがって、トラッキングロール2が被接触部3に突き当てられた状態で、感光体ドラムPRyと現像ロール1との間隔が予め設定された間隔に保持される。
図3において、実施例1のドラムクリーナCLyでは、清掃容器6を有する。清掃容器6は、前後方向に伸びており、感光体ドラムPRyに対向して配置されている。清掃容器6の下端部の右側には、第2の清掃部材の一例としてのクリーニングブレード7が支持されている。クリーニングブレード7は、感光体ドラムPRyの表面に接触して、感光体ドラムPRyの表面に付着した現像剤や放電生成物等の清掃物を除去して、清掃容器6に回収する。
清掃容器6の左下端部には、回収物の搬送部材の一例としての回収オーガ8が配置されている。回収オーガ8は、清掃容器6に回収された清掃物を、図示しない回収容器に向けて搬送する。
図4において、清掃容器6の前後方向の両端部には、漏れ防止材の一例としての端部シール9が支持されている。なお、図4では、端部シール9は、前側のみ図示し、後側の図示は省略している。端部シール9は、清掃容器6に回収された現像剤が前後両端から漏れだすことを防止する。なお、端部シール9は、被接触部3に接触している。
図3〜図5において、清掃容器6の上端には、清掃部材の一例としての清掃フィルム11が前後両端に支持されている。なお、図4、図5では、清掃フィルム11は、前側のみ図示し、後側の図示は省略している。実施例1の清掃フィルム11は、被接触部3に接触した状態で支持されている。なお、清掃フィルム11は、フィルムの弾性力で、被接触部3に押し当てられている。図3に示すように、実施例1の清掃フィルムは、感光体ドラムPRyの回転方向12の上流側に向かう方向、いわゆるカウンター方向に接触している。
また、図5に示すように、実施例1の清掃フィルム11は、先端部11aが、軸方向の内側に行くに連れて、感光体ドラムPRyの回転方向12の下流側に傾斜して形成されている。
(清掃フィルムの作用)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、トラッキングロール2が接触する被接触部3には、現像領域Q2yや1次転写領域Q3y等で飛散、浮遊した現像剤や放電生成物が付着することがあった。清掃フィルム11を有しない従来の構成では、端部シール9が被接触部3に接触していた。したがって、被接触部3に付着した現像剤が、被接触部3に擦り付けられて、固着する恐れがあった。被接触部3に現像剤が付着すると、実質的に被接触部3の外径が変化し、トラッキングロール2との接触時に、感光体ドラムPRyと現像ロール1との間隔が経時的に変化する。したがって、現像条件が変動し、現像不良が発生する問題がある。
これに対して、実施例1では、清掃フィルム11で、被接触部3に付着した現像剤等が除去される。したがって、被接触部3の表面に経時的に現像剤が堆積することが抑制される。よって、感光体ドラムPRyと現像ロール1との間隔が長期に渡って変化しにくく、安定しやすい。したがって、現像不良の発生が長期に渡って抑制される。
さらに、実施例1では、清掃フィルム11は、端部シール9よりも、感光体ドラムPRyの回転方向の上流側で接触している。よって、被接触部3に付着した現像剤が、端部シール9で擦り付けられる前に、清掃フィルム11で清掃される。したがって、清掃フィルム11が端部シール9よりも下流側に配置される場合に比べて、現像剤の固着が抑制される。
また、実施例1では、清掃フィルム11の先端部11aは、軸方向の内側に行くに連れて、感光体ドラムPRyの回転方向12の下流側に傾斜している。したがって、先端部11aで被接触部3から掻き取られた現像剤等は、感光体ドラムPRyの回転に伴って、軸方向の内側に搬送される。清掃フィルム11の軸方向の内側には、ドラムクリーナCLyの清掃容器6が存在する。よって、被接触部3で掻き取られた現像剤等は、最終的に清掃容器6に回収される。仮に、先端部11aが、傾斜していない場合や、軸方向の外側に行くに連れて感光体ドラムPRyの回転方向12の下流側に傾斜している場合、掻き取られた現像剤が、複写機Uの内部に落下する恐れがある。したがって、複写機Uの内部を汚したり、印刷される画像や、電子機器類に悪影響をおよぼす恐れがある。これに対して、実施例1では、清掃フィルム11で掻き取られた現像剤等は、清掃容器6に回収されており、複写機Uの内部を汚したりすることが抑制される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、複写機Uは、4色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、5色以上または3色以下の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、像保持体ユニットとして、感光体ドラムPRyとドラムクリーナCLyとを有する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、現像装置GyやLEDヘッドも一体的に交換可能なユニットとすることも可能である。また、プリンタ部U1に対して着脱可能な構成であることが好ましいが、着脱不能な構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、清掃フィルム11として、薄膜状の構成を例示したが、これに限定されない。例えば、板状のブレード形状としたり、刷毛状のブラシ状の形状としたり、発泡材料や布等が押し当てられたパッド形状としたり、ローラ形状とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、清掃フィルム11の先端部11aを、軸方向の内側に行くに連れて、感光体ドラムPRyの回転方向12の下流側に傾斜させることが好ましいが、これに限定されない。例えば、清掃フィルム11が除去した現像剤等を回収する回収容器や、吸引して回収する回収装置等を設けた場合、先端部11aを傾斜させない構成とすることも可能である。
1…現像剤保持体、
2…間隔保持部材、
3…被接触部、
6…清掃容器、
7…第2の清掃部材、
11…清掃部材、
11a…被接触部に接触する部分、
F…定着装置、
Gy,Gm,Gc,Gk…着脱体、現像装置、
LHy,LHm,LHc,LHk…潜像の形成装置、
PRy,PRm,PRc,PRk…像保持体、
S…媒体、
T1+T2+B…転写装置、
U…画像形成装置。

Claims (4)

  1. 潜像を可視像に現像する現像剤保持体に対向して配置され、表面に画像を保持して回転する像保持体であって、前記現像剤保持体の軸方向の端部に支持され且つ前記現像剤保持体と前記像保持体との間隔を予め設定された間隔に保持する間隔保持部材が接触する被接触部を有する前記像保持体と、
    前記被接触部に接触して前記被接触部を清掃する清掃部材と、
    を備えたことを特徴とする像保持体ユニット。
  2. 前記像保持体に対向して配置されて、前記像保持体の表面を清掃する第2の清掃部材と、
    前記清掃部材を支持し、前記像保持体から除去された清掃物を収容する清掃容器と、
    前記清掃容器において前記像保持体の回転方向の上流側の部位に支持された前記清掃部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の像保持体ユニット。
  3. 前記清掃部材が前記被接触部に接触する部分が、前記像保持体の軸方向に対して内側に傾斜して形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の像保持体ユニット。
  4. 像保持体を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の像保持体ユニットと、
    前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像の形成装置と、
    前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
    前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
    前記媒体の表面の可視像を定着させる定着装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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