JP2001343862A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2001343862A
JP2001343862A JP2000160401A JP2000160401A JP2001343862A JP 2001343862 A JP2001343862 A JP 2001343862A JP 2000160401 A JP2000160401 A JP 2000160401A JP 2000160401 A JP2000160401 A JP 2000160401A JP 2001343862 A JP2001343862 A JP 2001343862A
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Tetsuya Karaki
哲也 唐木
Masaya Kawada
将也 河田
Kunimasa Kawamura
邦正 河村
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
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  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラムと各種の部材と間の間隔を適正
に維持するため、ギャップコロを利用する電子写真装置
において、コロと感光体表面上へのトナーなどの残留、
異物の付着などの防止に有効なクリーニング手段を具え
る構成の提供。 【解決手段】 感光体101表面材質、コロ102の表
面材質、トナー材料を、感光体表面の表面自由エネルギ
ーγD、コロ表面の表面自由エネルギーγG、トナーの表
面自由エネルギーγTについて、(A)γG>γD、γT
関係を満たすように選択し、ギャップコロ清掃手段10
3を設ける、 または(B)γD>γT>γGの関係を満
たすように選択し、感光体ドラムのコロ当接部のクリー
ニング機構104を設ける、この何れかの装置構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置に関
し、特に、画像形成をデジタル方式により行う電子写真
装置の構成とした際、より好ましい画像形成を行える電
子写真装置に関する。より具体的には、像担持体である
ところの感光体表面を帯電し、感光体表面の帯電面に可
視光、ライン走査レーザー光により画像情報の書込を行
って静電潜像形成し、さらに、この静電潜像をトナー像
化し、転写材に転写して画像形成を実行し、この一連の
工程の間、感光体とこれらの工程に持ちいる部材との相
対位置を維持するため、感光体表面と当接するギャップ
コロを利用する電子写真装置において、係るコロならび
に感光体の表面上へのトナーなどの残留、異物の付着を
有効に防止するクリーニング手段の構成、また、前記ク
リーニング手段を具える電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機等の画像形成装置は、従来
のアナログ方式から、デジタル方式を採用する装置へと
急速な移行が行われつつある。各種デジタル機器の出力
のみでなく、元来アナログ情報であった画像情報も、デ
ジタルカメラ、デジタルビデオ、スキャナーなどでデジ
タル化した入力・記録の再出力などにより、デジタル方
式で画像形成される。また、デジタル複写機は、一旦デ
ジタル化した画像情報に基づき、画像形成を行うため、
画質が優れていることが大きな特徴である。例えば、ハ
ーフトーンの均一性、なめらかさなどの点で、光学系に
起因する歪み要素が排除されるので、アナログ方式に比
較して優れている。
【0003】一般的な電子写真方式を用いたデジタル画
像形成装置と、その画像形成プロセスを以下に概説す
る。
【0004】複写機、プリンター等の電子写真技術を用
いたデジタル式の画像形成装置は、帯電装置により均一
に帯電された感光体表面の感光層に、デジタル情報とし
て与えられる原稿または画像信号に対応して、光ビーム
を照射することにより静電潜像を形成する。帯電された
感光体表面を露光する光ビームは、例えばレーザーダイ
オードで発生した光を集光(コリメート)して得たもの
であり、この場合、高速回転するポリゴンミラーによっ
て反射させて、感光体表面上を走査露光する。その他、
露光装置には、高密度に集積されたLED等が用いられる
こともある。
【0005】画像形成処理の代表的な方式は、一定光量
の光ビームを感光層に照射するかしないかの、二値記録
方式である。形成すべき画像は種々の中間調を含むが、
複写機では、主に原稿画像信号に対して、誤差拡散法、
ディザ法、スクリーン処理等の画像処理を施すことによ
り、所望の中間調を再現している。一方、画像に比べて
文字の印刷頻度が圧倒的に高いLBP等では、主にスクリ
ーン処理により中間調を再現している。
【0006】この露光工程で形成された静電潜像に、現
像装置でトナーを付着させることにより、感光体上の潜
像がトナー画像として顕像化される。次いで、転写装置
によりそのトナー画像がシート材に転写される。シート
材に転写されたトナー画像は定着装置で加熱・加圧定着
される。また、転写後、感光体表面上の残トナーはクリ
ーニングブレード等で除去される。さらにその後、感光
体ドラムは前露光等で除電され初期状態に戻る。複数枚
の出力を行う場合、感光体は再び帯電工程へと進み、以
上に述べた工程を繰り返す。
【0007】記録密度、解像度に応じて、最小画素は定
まり、例えば、600dpi(dpi:dot−per−inch)の解
像度を得る場合には約42μmとなる。その最小ドット
を安定して再現することは、単に所定の記録密度、解像
度を達成するためのみならず、デジタル式の画像形成に
おいて、ハーフトーンの均一性や、なめらかさを達成す
る上でも、重要な因子である。すなわち、デジタル式の
画像形成における中間調の再現やスムージング化は、最
小ドットの安定性・再現性を前提として、上述するスク
リーン処理などの画像処理手段を利用しているからであ
る。
【0008】従来から高速なアナログ複写機では、感光
体にアモルファスシリコン感光体(以下、a−Si感光体
と称する)を使用し、装置の高い耐久性を得ていた。こ
のa−Si感光体は、アナログ方式の画像形成に不可欠
な、露光量に対する感光体の表面電位減衰の直線性に優
れており、高画質化の観点からも、a−Si感光体を用い
るアナログ複写機の比率は高いものとなっている。高画
質化に加えて、装置の耐久性を向上させる目的から、デ
ジタル方式の電子写真装置、例えば、高速デジタル複写
機や、高速プリンターの分野などでも、従来用いられて
いた有機化合物感光体(以下、OPC感光体と称する)に
代わって、a−Si感光体が広く採用されている。a−Si感
光体は、OPC感光体に比較して非常に硬い材料であるの
で、摩耗や削れが少なく高耐久化が可能である。
【0009】しかも、OPC感光体では、露光量に対する
電位の減衰がノンリニアであるのに対して、既に述べた
通り、a−Si感光体では、露光量に対する電位の減衰が
リニアであるので、レーザーによる光ビーム照射によっ
て感光体上に形成される電位分布が、OPC感光体上に形
成される電位分布よりも、照射される光の強度分布に近
いものとなるという利点がある。すなわち、a−Si感光
体上に形成される潜像はOPC感光体上に形成される潜像
より忠実でシャープな潜像となる。結果として、a−Si
感光体を用いた画像形成装置においては、潜像を現像し
たトナー像も飛び散りが少なく、ドットの再現性や細線
の再現性も優れ、高画質化も図られることが知られてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】デジタル方式の電子写
真装置は、その利用分野の広がりとともに、より高画質
なデジタル機が求められている。すなわち、求められる
画質レベルは年々高くなっており、具体的には、記録密
度、解像度の更なる向上、加えて、上述したハーフトー
ンの均一性やなめらかさについても、さらに上のレベル
を要求されている。
【0011】そのような状況において、前記の要望を達
成する上では、感光体自体や露光に用いるレーザー光源
の改良に加えて、以下に述べるような従来の技術に内在
する欠点の改善も必要でがあることがわかった。
【0012】その一つは、現像装置のスリーブと感光体
ドラムとのギャップの安定性の向上である。図3は、従
来の現像装置の構成を模式的に示す図であり、装置の上
から見た、現像装置のスリーブの長手を示す図である。
この部分は、感光体ドラム1と現像スリーブ42、この
両者の相対位置、すなわち、Slieeve〜Dram間の間隙
(以下、S−D Gapと称す)を保持するための現像スリー
ブ支持手段43から構成されている。通常、現像スリー
ブ支持手段43には、感光体ドラム1と当接しるコロ体
(以下、S―Dコロと呼ぶ)が利用される。この図3に示
すように、一定のS−D Gapを保持すべく、S−Dコロは手
前と奥の二箇所に一対として配設され、それぞれ感光体
ドラム1と当接して、感光体ドラム1と平行に現像スリ
ーブ42を支持している。
【0013】前記図3に示す、感光体ドラム1表面と現
像スリーブ42の配置をより明快に説明する目的で、図
4に、現像装置の中央での断面図を示す。現像装置は、
現像容器45の内部に、容器に収納する粉状トナーを攪
拌する撹拌部材46、現像スリーブ42と近接するトナ
ー供給部上に、過度のトナー供給を防止するトナー量規
制部材44が設けられている。トナー供給部に置かれる
現像スリーブ42の中心とS−Dコロ43の軸心は同心と
なっており、感光体ドラム1表面にS−Dコロ43を図4
中矢印Aで示す方向に加圧されて、密に当接をするよう
にされている。そのため、その構成は詳述しないが、図
4中矢印Bで示す方向に、現像器後方から所定の圧力で
現像容器等を加圧する現像器の加圧手段が設けられてい
る。
【0014】図4に示すように、S−Dコロによって、現
像スリーブと感光体ドラムのギャップを一定に保つ構成
を採る場合、コロ表面の汚れが問題となる。例えば、感
光体ドラム1上に残留しているトナーが、S−Dコロ43
と感光体ドラム1によって押し潰されると、感光体ドラ
ム1やS―Dコロ43の表面に固着してしまう。このよう
に、表面の固着する汚れが存在する状態では、その固着
した汚れに起因する僅かな凹凸に応じて、S−Dコロ43
の軸心が微細ながら変移する。それに付随して、S−Dギ
ャップが一定に保たれなくなるため、現像スリーブ42
から感光体ドラム1上へ供給されるトナー量の変動が引
き起こされる。結果として、画像上には、感光体ドラム
の回転周期またはS−Dコロの回転周期に同期した画像濃
度ムラが生じてしまう。
【0015】このような問題は、現像装置に限ったこと
ではなく、例えば、帯電器と感光体ドラムとのギャップ
を一定に保つためにコロを使用する場合等、感光体ドラ
ム上に当接して使用されるギャップコロを使用する箇所
では、同様な現象が発生し、帯電ムラ、露光ムラ、現像
ムラなど、画像品質の低下の原因となる。従って、感光
体ドラムならびにギャップコロの表面上に、残留トナー
などに固着の発生を防止する目的に、有効なクリーニン
グ手段が望まれている。
【0016】本発明は、上記の課題を解決するもので、
本発明の目的は、電子写真装置が、感光体ドラムと各種
の部材と間の間隔を適正に維持するため、感光体表面と
当接するコロを利用する装置構成をとる際、係る装置に
付設して、コロと感光体表面上へのトナーなどの残留、
異物の付着などの防止に有効なクリーニング手段の構
成、ならびに、前記クリーニング手段を具える電子写真
装置を提供することにある。より具体的には、感光体ド
ラムおよびギャップコロの何れに対しても、トナーなど
画像形成プロセスに付随して不可避的に発生する残留物
・異物が、その表面上に固着した汚れとならないよう
に、より効果的に除去・清掃が行える装置構成を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく、鋭意研究・検討を進めたところ、トナ
ーなど画像形成プロセスに付随して不可避的に発生する
残留物・異物が、感光体ドラムおよびギャップコロ表面
上に固着した汚れを形成することを防止するためには、
ギャップコロは常時感光体ドラムの表面に加圧下で当接
されている点を利用して、ギャップコロあるいは感光体
ドラムの何れか一方に、極めて優先的にトナーが前記当
接により付着・残留する構成とし、この一方に付着・残
留したトナー等を、係る当接の直後に除去・清浄する手
段を設けると、他の表面は本質的に清浄に保たれ、同時
に、極めて優先的に付着・残留が生じた表面も、極めて
効率的にクリーニングがなされることを見出した。本発
明は、この知見に基づき完成されたものである。
【0018】すなわち、本発明は、係る当接の結果、感
光体ドラムとギャップコロの何れか一方のみに、トナー
が付着するように制御する手段として、感光体ドラム、
ギャップコロの表面材質、およびトナー材料を選択し
て、これら三種の部材の表面自由エネルギー、感光体表
面の表面自由エネルギーγD、ギャップコロ表面の表面
自由エネルギーγGトナー粒子表面の表面自由エネルギ
ーγT を、(A)γG>(γT、γD)の関係となるよう
に選択すると、当接の結果、コロ表面にトナーが優先的
に付着させることができ、一方、(B)γD>γT>γG
の関係となるように選択すると、当接の結果、感光体の
表面にトナーが優先的に付着させることができ、その後
に、(A)の場合においては、コロ表面、または、
(B)の場合においては、感光体のコロと接する部分表
面をクリーニングする部材を配設してクリーニングする
ことで、感光体ドラム、ギャップコロの表面を清浄に維
持する構成とするものである。より具体的には、前記し
た、一つの作用原理に基づき、次の二つの構成をとる装
置となる。
【0019】すなわち、上記(A)の選択に相当して、
第一の構成をとる本発明の電子写真装置は、少なくと
も、電子写真感光体表面の帯電を行う工程、帯電した感
光体表面を露光して潜像形成を行う工程、前記潜像を現
像してトナー像を形成する工程、形成されたトナー像を
転写材に転写する工程、及び必要に応じて、転写後に電
子写真感光体表面上の残留物や異物を除去するクリーニ
ング工程を有する画像形成プロセスにより、繰り返し画
像形成が可能な電子写真装置であって、前記の各工程に
用いる部材と前記感光体表面との距離を一定に保つた
め、前記感光体の表面に当接するコロを具え、前記感光
体表面の表面エネルギーγD、前記コロ表面の表面自由
エネルギーγG、前記トナーの表面自由エネルギーγT
について、γG>(γT、γD) の関係を満たすよう
に、前記感光体表面の材質、コロ表面の材質、トナーの
材料を選択し、且つ前記コロ表面を清掃する手段を具え
ることを特徴とする電子写真装置である。
【0020】この時、少なくとも、前記潜像を現像して
トナー像を形成する工程に用いる部材に付設される現像
装置部のコロに対して、前記コロ表面を清掃する手段を
具える際には、回転に伴い、コロの当接した部位が再び
感光体表面と接する前に、前記清掃する手段による表面
の清掃化がなされる配置をとる。
【0021】また、上記(B)の選択に相当して、第二
の構成をとる本発明の電子写真装置は、少なくとも、電
子写真感光体表面の帯電を行う工程、帯電した感光体表
面を露光して潜像形成を行う工程、前記潜像を現像して
トナー像を形成する工程、形成されたトナー像を転写材
に転写する工程、及び必要に応じて、転写後に電子写真
感光体表面上の残留物や異物を除去するクリーニング工
程を有する画像形成プロセスにより、繰り返し画像形成
が可能な電子写真装置であって、前記の各工程に用いる
部材と前記感光体表面との距離を一定に保つため、前記
感光体の表面に当接するコロを具え、前記感光体表面の
表面エネルギーγD、前記コロ表面の表面自由エネルギ
ーγG、前記トナーの表面自由エネルギーγT につい
て、γD>γT>γG の関係を満たすように、前記感光
体表面の材質、コロ表面の材質、トナーの材料を選択
し、且つ前記コロと当接する部分の感光体表面をクリー
ニングする機構を具えることを特徴とする電子写真装置
である。
【0022】この構成において、少なくとも、前記潜像
を現像してトナー像を形成する工程に用いる部材に付設
される現像装置部のコロに対して、前記コロと当接する
部分の感光体表面をクリーニングする機構を設ける際、
前記現像装置部の後、転写工程に用いる転写装置部の前
に前記感光体表面をクリーニングする機構を配置する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の電子写真装置は、上記の
関係式を満たす材料を選択した、感光体ドラム、トナ
ー、ギャップコロを用いることで、定常的なメンテナン
スを容易には実施できない、ギャップコロおよびそれと
当接する感光体ドラム部位への汚れの固着を有効に防止
するものである。前記ギャップコロ表面などでは、一旦
汚れの固着が発生すると、装置自体を部分的に解体した
上、部品交換などの手段で機能回復を図る必要が生じ、
そのような事態を有効に回避することで、装置全体のメ
ンテナンスを容易とし、また、安定した画像品質を長期
にわたり提供することを可能とする。
【0024】本発明は、画像形成に用いる、感光体ドラ
ムおよび現像材トナーの表面自由エネルギーとギャップ
コロとの表面自由エネルギーのバランスに着目すること
によって、上記の課題の解決を図ったものである。
【0025】次に、本発明の電子写真装置について、よ
り具体的な説明する。
【0026】(感光体)本発明の電子写真装置に好適な
感光体の一例として、無機感光体のうち、上でも述べ
た、非晶質珪素を主原料とする感光体:アモルファスシ
リコン系感光体(a−Si感光体)を挙げることができ
る。加えて、本発明の電子写真装置は、従来から用いら
れている有機半導体からなる感光体(OPC感光体)を用
いる場合にも、多いに利点を有する。
【0027】先ず、a−Si感光体は、中高速複写機等に
搭載されており、使用頻度が高い条件においても、非常
に長期間、安定した特性を有する。このような長寿命の
電子写真感光体を搭載した画像形成装置は、その高い使
用頻度に付随して、電子写真工程の一部をなすクリーニ
ング工程の高効率化、部材の長寿命化、ならびにメンテ
ナンス間隔の長期間化の利点は非常に大きい。
【0028】一方、OPC感光体は、従来よりLBP等のカー
トリッジ 等に搭載されている。耐久性の点では、a−Si
感光体が優れるものの、OPC感光体も、高画質な画像を
提供する感光体である。勿論、OPC感光体は、表面の構
成がa−Si系感光体のような高硬度ではない。クリーニ
ングブレードの摺擦等により、OPC感光体膜厚が減少
し、その膜厚減少は感光体自体、ひいてはカートリッジ
の寿命を決定する要因となる場合がある。例えば、第一
の構成をとる本発明の装置とすると、クリーニングブレ
ードの線圧等の負荷を減少して使用することが可能にな
るため、感光体の長寿命化の観点では、極めて利点の大
きいものである。
【0029】また、OPC感光体を用いる装置に本発明を
適用する際には、OPC感光体の表面材質自体を変更・選
択することは容易でなく、ギャップコロ表面の材質を選
択することで、上記第一の構成をとり本発明を実施する
ことは、誠に理に適ったものでもある。
【0030】(a−Si感光体)本発明の装置において、
感光体として好適に利用されるa−Si感光体は、例えば
以下のように調製する。
【0031】図5に、電子写真用感光体の製造に使用す
る一般的なプラズマCVD装置の一例を示す。この図5に
示すプラズマCVD装置は、堆積装置30、原料ガス供給
装置及び排気装置(ともに図示せず)を備えて構成され
ている。
【0032】堆積装置30は、縦型の真空容器からなる
反応容器31を有し、この反応容器31内の周囲に、縦
方向の原料ガス導入管33が複数本配置され、ガス導入
管33の側面には、長手方向に沿って多数の細孔が設け
られている。反応容器31の中心には、螺旋状に巻線し
たヒーター32が縦方向に延設される。感光体ドラム1
の基体となる円筒体41は、反応容器31内の上部の蓋
31aを開けて挿入され、ヒーター32を内側にして容
器31内に垂直に設置される。また、反応容器31の側
面の一方に設けた凸部34から高周波電力が供給され
る。
【0033】反応容器31の下部には、原料ガス導入管
33に接続された原料ガス供給管35が取り付けられ、
この供給管35は、供給バルブ36を介して図示しない
ガス供給装置に接続されている。また、反応容器31の
下部に、排気管37が取り付けられ、この排気管37は
メイン排気バルブ38を介して図示しない排気装置(真
空ポンプ)に接続されている。排気管37には、他に真
空計39、サブ排気バルブ40が取り付けられている。
【0034】上記の堆積装置を用いて、プラズマCVD法
によるa−Si感光層の形成は次のように行われる。ま
ず、反応容器31内に感光体ドラム1の基体となる円筒
体42をセットし、蓋31aを閉じる。その後、図示し
ない排気装置により反応容器31内を所定の低圧以下の
圧力まで排気する。次いで、排気を続けながらヒーター
32により基体41を内側から加熱して、基体41を2
0℃〜450℃の範囲内の所定の温度に制御する。基体
41が所定の温度に維持されたら、所望の原料ガスをそ
れぞれの流量制御器(図示せず)により流量調節しなが
ら、導入管33を通して反応容器31内に導入する。導
入された原料ガスは反応容器31内を満たした後、排気
管37を通って容器31外に排気される。
【0035】なお、基体となる円筒状支持体41は、必
要に応じて、成膜工程中回転させることも可能である。
【0036】このようにして、原料ガスが満たされた反
応容器31内が所定の圧力になって安定したことを真空
計39により確認したら、図示しない高周波電源(1
3.56MHzのRF帯域、あるいは、50〜150MHzのV
HF帯域、等)により、高周波を所望の投入電力量で反応
容器31内に導入し、反応容器31内にグロー放電を発
生させる。このグロー放電のエネルギーによって、原料
ガスの成分が分解してプラズマイオンが生成し、基体4
1の表面に珪素を主体としたa−Si堆積層が形成され
る。
【0037】この際、ガス種、ガス導入量、ガス導入比
率、圧力、基体温度、投入電力、膜厚等のパラメータを
調整することにより、様々な特性のa−Si堆積層を形成
することができる。設計に従って、所定の特性を有する
a−Si堆積層を積層することで、得られる感光体の電子
写真特性を制御することができる。
【0038】このようにして基体41の表面に、所定の
特性を有するa−Si堆積層を所望の膜厚形成した時点
で、高周波電力の供給を止め、供給バルブ30を閉じ
て、反応容器31内への原料ガスの導入を停止し、一層
分のa−Si堆積層の形成を終える。同様な操作を複数回
繰り返すことにより、所望の多層構造のa−Si堆積層、
つまりa−Si感光層を形成する。以上の工程により、基
体41の表面に多層構造のa−Si感光層を有する感光ド
ラム1が製造される。
【0039】加えて、ガス導入管33の長手方向上に分
布した細孔から反応容器31内に導入される原料ガスの
導入管33長手方向での流量分布、排気管からの排ガス
の流出速度、放電エネルギー等を調整することによっ
て、基体41上のa−Si堆積層の長手方向に沿った電子
写真特性の均一性などを制御することができる。
【0040】本発明においては、上述する方法で作製す
る多層構造のa−Si感光層の表面に用いる材料を選択す
ることで、その電子写真特性を維持しつつ、前記感光体
表面の表面エネルギーγDを、表面に用いる材料に応じ
て一定の範囲で変更することができる。
【0041】(表面自由エネルギー)以下、表面自由エ
ネルギーについて述べる。
【0042】例えば、感光体表面と残留トナーや異物等
の付着を考えると、この付着現象は、物理結合の範疇で
あり分子間力(van der Waals力)が原因である。
【0043】物質の表面における、この分子間力が起こ
す現象を記述するものとして、表面自由エネルギー
(γ)がある。
【0044】物質の「濡れ」には、大別して3種類あ
る。
【0045】物質1が物質2に付着する「付着濡れ」、
物質1が物質2の上に広がる「拡張濡れ」、物質1が物
質2に浸ったり、染み込む「浸漬濡れ」である。
【0046】付着濡れについて、表面自由エネルギー
(γ)と濡れ性に関して、Youngの式から物質1と物質
2との関係は、下記の式(1)のように表記される。
【0047】
【数1】
【0048】γ1:物質1表面の表面自由エネルギー γ2:物質2の表面自由エネルギー γ12:物質1/物質2の界面自由エネルギー θ12:物質1/物質2の接触角 この式(1)に基づき、画像形成装置内の感光体表面へ
の異物や水分等の付着を考える場合は、物質1を感光
体、物質2を異物とすればよい。
【0049】式(1)よると、付着を抑える(濡れ難く
する)、つまりθ12を大きくするためには、感光体−ト
ナーの濡れ仕事γ1を大きくし、γ2とγ12を小さくして
やることが有効である。
【0050】電子写真装置におけるクリーニング工程で
は、感光体表面の表面自由エネルギーγ1を制御するこ
とにより、結果として、式(1)の右辺の付着状態を制
御できる。
【0051】また、耐久において、トナーやその他の異
物は逐次、新たに供給されるものであり、γ2は一定と
考えることができる。一方、感光体は耐久によりその表
面が変化するので、表面自由エネルギーγ1が経時的に
変化する。γ1がΔγ1だけ変化することにより、結果と
して式(2)の右辺の値も変化する。すなわち、異物が
感光体表面に付着する状態が変化し、結果としてクリー
ニング性やクリーニング機構への負荷に変化が生じる。
【0052】言葉を変えれば、Δγ1を規定することに
より、感光体のクリーニング性、すなわちクリーニング
され易さを一定に保持し得るということである。
【0053】ここで、固体と液体の濡れに関しては、そ
の接触角θ12を直接測定することができるが、感光体−
トナーのように、固体と固体の場合は、接触角θ12を測
定し得ない。
【0054】本発明おける、感光体とトナー、ならびに
コロは、通常、何れも固体であり、このケースに該当す
る。
【0055】北崎 寧昭、畑 敏雄らは、日本接着協会
紙8(3)、131〜141(1972)で、界面自由
エネルギー(界面張力と同義)に関し、非極性な分子間
力について記述するForkesの理論に対し、さらに、極
性、または水素結合性の分子間力による成分にまで拡張
できることが示されている。
【0056】この拡張Forkes 理論により、各物質の表
面自由エネルギーを2乃至3成分で求めることができ
る。下に、付着濡れの場合を例に、非極性な分子間力
に、極性、または水素結合性の分子間力を加えた3成分
の理論について記す。
【0057】この理論は、下記する仮定の基礎に成り立
っている。
【0058】1. 表面自由エネルギー(γ)の加算則
【0059】
【数2】
【0060】γd:双極子成分 (極性による濡れ=
付着)、 γp:分散成分 (非極性の濡れ=付着)、 γh:水素結合成分 (水素結合による濡れ=付着) これをForkes 理論に適用して、2つの物質の界面自由
エネルギーγ12は、下記のように表記される。
【0061】
【数3】
【0062】さらに、式の変形を行うと、式(3)の形
式に書く事ができる。
【0063】
【数4】
【0064】ある固体表面について、その表面自由エネ
ルギーを求めるには、表面自由エネルギー各成分;
γd、γp、γhが既知の試薬複数を利用して、この試薬
に対する付着性(接触角)を測定する。それらの測定結
果を用いて、式(3)に示す関係を仮定して、その固体
表面の表面自由エネルギー各成分を算出することができ
る。
【0065】具体的には、試薬に純水、ヨウ化メチレ
ン、α―プロモナフタレンを使用し、例えば、協和界面
(株)製の接触角計CA−S ROLLを使用して、上記三種
の各試薬の感光体表面への接触角を測定し、同社製表面
自由エネルギー解析ソフトEG−11にて、感光体表面の
表面自由エネルギーγを算出することができる。
【0066】本発明においては、感光体の表面材質、ギ
ャップコロの表面材質、ならびに現像材のトナー材料に
ついて、上記する表面自由エネルギーγの測定法により
決定される感光体表面の表面エネルギーγD、コロ表面
の表面自由エネルギーγG、トナーの表面自由エネルギ
ーγT ついて、その大小関係が、(A)γG>(γT
γD) の関係、または(B)γD>γT>γG の関係の
何れかとなるように選択する。その際、現像材のトナー
材料は、一般に、ポジトナーあるいはネガトナーとも
に、従来より利用されるトナー汎用品を用いるため、新
たに選択することは困難である。従って、感光体の表面
材質ならびにギャップコロの表面材質を選択して、前記
の関係式を満たす組み合わせとするとよい。
【0067】感光体については、感光層中、光導電層の
表面に設ける表面層に用いる材料、例えば、a-SiC材料
の組成などを変更することにより、感光体表面の表面エ
ネルギーγDを変化させることができる。その際、光導
電層自体は、変える必要は無いため、感光特性は維持し
つつ、表面エネルギーγDのみを一定の範囲で変化させ
ることができる。
【0068】また、ギャップコロについては、コロの表
面を形成する樹脂材料を種々に選択することで、コロ表
面の表面自由エネルギーγGを変えることができる。そ
の際、例えば、コロの弾性体層自体の材質は変えず、表
面を形成する被覆薄膜層に用いる樹脂材料を変更するこ
とで、所望とする弾性率を維持しつつ、表面の表面自由
エネルギーγGのみ変えることができる。
【0069】加えて、本発明の装置構成において、現像
材のトナー材料に対して、感光体の表面材質は、通常、
γD>γTの関係を満たす範囲に選択するとより好まし
い。
【0070】残留するトナー粒子以外にも、転写体、例
えば、コピー用紙に起因する紙繊維など、画像形成プロ
セスにおいて不可避的に発生する異物の付着も考えられ
る。これらの種々の異物は、同時に存在する残留するト
ナー粒子と複合して、固着した汚れの原因となる。本発
明では、このような現象に対しても、付着したトナー粒
子を有効に除去するので、種々の異物が残留するトナー
粒子と複合して、固着した汚れを形成する過程をも防止
する作用をも有する。
【0071】コロ表面を清掃する手段は、例えば、図1
(a)に示すような、クリーニングブレードを用いると
好ましいが、コロ表面の材質に応じて、これ以外に、種
々の形式のクリーニング部材を利用することができる。
同じく、コロと当接する部分の感光体表面をクリーニン
グする機構は、図1(b)に示すような、クリーニング
ブレードを用いると好ましいが、感光体表面自体の材質
に応じて、これ以外に、種々の形式のクリーニング部材
を利用することができる。また、感光体表面帯電の極性
に応じて、クリーニング部材の形式を選択するとよい。
【0072】
【実施例】以下に、具体例として、各種実験例、実施例
を挙げて、本発明の作用・効果など、本発明をより詳し
く説明する。これら具体例として示す実施例は、本発明
において、最良の実施形態の一例ではあるが、本発明の
技術的範囲は、これらの具体例に限定されるものではな
い。
【0073】(実験例1)感光体ドラムとコロのどちら
にトナーが付着するかの確認純度99.9%のAlからな
る外径108mm 円筒状の基体の上にプラズマCVD法によっ
て、a−Siを母体とした堆積膜を形成し、感光体を作製
した。図6に、作製した感光体の堆積膜層構成の一例を
示す。一般に、前記層構成は、図6(c)、(d)、
(f)に示すように、基体上に積層される、電荷注入阻
止層、感光層(光導電層)、表面層からなる。表面層
は、a−SiCによって形成されている。
【0074】表1に、本例において、成膜パラメーター
(基体温度、放電エネルギー、原料ガスの流出速度)を
変えることで作製したD1〜D5の5種の感光体につい
て、それぞれ測定により決定した表面自由エネルギーを
示す。
【0075】
【表1】
【0076】図5に、本例において、感光体に当接させ
るギャップコロの形状を示す。用いた樹脂材料を変える
ことで、ギャップコロ43の表面自由エネルギーを変え
た。表2に、本例に用いた5種類のギャップコロ;G1
〜G5の主材料と、それぞれ測定により決定した表面自
由エネルギーを示す。
【0077】
【表2】
【0078】これらのギャップコロを現像装置用のS−D
ギャップコロとして使用し、A4で100万枚の通紙耐
久後、感光体ドラムがS−Dギャップコロと当接している
部分について、その当接部分へのトナー付着、ならびに
ギャップコロ表面へのトナー付着を調べた。なお、図7
に、前記耐久に用いた試験機、具体的には、キャノン製
GP605の改造機の構成を模式的に示す。現像材には、
スチレンアクリル系のポジトナーを用いた。使用したト
ナーに熱を与えながら圧力を加えペレットを作製し、そ
のペレットにより測定した表面自由エネルギーは、4
0.2[mN/m]であった。表3に、5種類のギャップコ
ロ;G1〜G5と5種の感光体;D1〜D5の組み合わせ
について、当接部分へのトナー付着、コロ表面へのトナ
ー付着の評価結果を併せて示す。
【0079】また、表4に、耐久後の画像濃度ムラを評
価した結果を併せて示す。
【0080】
【表3】
【0081】記号の説明 〇:両者に付着なし ↑:感光体ドラムにトナーが付着 ←:ギャップコロにトナーが付着 ←↑:両者にトナーが付着 ():僅かな付着が確認できる
【0082】
【表4】
【0083】記号の説明 〇:良好 △:従来並み(但し、濃度ムラあり) ×:従来以下(濃度ムラ多し) 表3に示す結果から、前記感光体表面の表面エネルギー
γD、前記コロ表面の表面自由エネルギーγG、前記トナ
ーの表面自由エネルギーγT について、γG>γD>γT
の関係を満たす場合には、ギャップコロにのみトナーが
付着し、一方、γD>γT>γGの関係を満たす場合に
は、感光体ドラムにのみトナーが付着することがわか
る。加えて、γG>γD,γTの関係を満たす場合には、
感光体ドラムへのトナー付着は僅かであり、優先的にギ
ャップコロにトナーが付着することも確認される。
【0084】(実験例2)実験例1に用いた試験機に対
して、図1(a)に示す構成とし、ギャップコロ102
表面を清掃する清掃部材103を付設した。このコロ表
面を清掃する清掃部材を付設した試験機を用いて、実験
例1と同じ感光体ドラム、ギャップコロ、現像材トナー
を用いて、同様の耐久試験を行った。
【0085】表5に、トナー付着の評価結果を併せて示
す。表6に、耐久後の画像濃度ムラを評価した結果を併
せて示す。
【0086】
【表5】
【0087】記号の説明 〇:両者に付着なし ↑:感光体ドラムにトナーが付着 ←:ギャップコロにトナーが付着 ←↑:両者にトナーが付着 ():僅かな付着が確認できる
【0088】
【表6】
【0089】記号の説明 〇:良好 △:従来並み(但し、濃度ムラあり) ×:従来以下(濃度ムラ多し) 表5に示すように、前記実験例1において、感光体ドラ
ムへのトナー付着は僅かであり、優先的にギャップコロ
にトナーが付着することが判明していた『γG>γD,γ
T』の関係を満たす際には、ギャップコロに対する清掃
部材を設けることで、付着したトナーのコロ表面への固
着・残留を防止することが可能になる。また、感光体ド
ラムへのトナー付着は、そもそも起こっていないので、
コロおよび感光体ドラムともに、トナーの表面への固着
・残留を有効に防止することが可能となっている。
【0090】加えて、表6に示すように、ギャップコロ
に対する清掃部材を設けることにより、トナーの表面へ
の固着・残留を有効に防止できる『γG>γD,γT』の
関係を満たす構成をとると、耐久後においても、画像濃
度ムラの発生を抑制でき、極めて良好な画質維持がなさ
れることが確認された。
【0091】すなわち、この実験から、『γG>γD,γ
T』の関係を満たすように、感光体ドラム表面とコロ表
面の材質、現像材トナーの材料を選択し、その際、コロ
表面の清掃する清掃部材を装備する装置構成をとること
で、長期間にわたり、所望の間隔にS−Dギャップを安定
に維持されることが確認できる。
【0092】従って、前記する装置構成を採用すること
で、感光体ドラムとそれに当接するギャップコロとも
に、その表面へのトナーなどの固着が生ずることもな
く、安定した使用が可能となり、結果として、S−Dギャ
ップの維持、さらには、画像濃度ムラの発生を抑制する
ことが可能となる。
【0093】なお、この『γG>γD,γT』の関係を満
たすように、感光体ドラム表面とコロ表面の材質、現像
材トナーの材料を選択し、その際、コロ表面の清掃する
清掃部材を装備する装置構成は、感光体ドラム上のコロ
当接部を直接清掃するクリーニングブレードなどを不用
とするので、OPC感光体ドラムに適用すると、耐摩耗
性の観点から、より好ましいものとなる。
【0094】(実験例3)実験例1に用いた試験機に対
して、図1(b)に示す構成とし、感光体ドラム101
表面のギャップコロ102と当接する箇所に対して、こ
の当接する箇所のみを清掃するクリーニング機構104
を付設した。この当接する箇所を清掃するクリーニング
機構を付設した試験機を用いて、実験例1と同じ感光体
ドラム、ギャップコロ、現像材トナーを用いて、同様の
耐久試験を行った。
【0095】表7に、トナー付着の評価結果を併せて示
す。表8に、耐久後の画像濃度ムラを評価した結果を併
せて示す。
【0096】
【表7】
【0097】記号の説明 〇:両者に付着なし ↑:感光体ドラムにトナーが付着 ←:ギャップコロにトナーが付着 ←↑:両者にトナーが付着 ():僅かな付着が確認できる
【0098】
【表8】
【0099】記号の説明 〇:良好 △:従来並み(但し、濃度ムラあり) ×:従来以下(濃度ムラ多し) 表7に示すように、前記実験例1において、コロへのト
ナー付着は見られず、優先的に感光体ドラムにトナーが
付着することが判明していた『γD>γT>γG』の関係
を満たす際には、感光体ドラム上のギャップコロ当接部
に対するクリーニング機構を設けることで、付着したト
ナーの感光体表面への固着・残留を防止することが可能
になる。また、コロへのトナー付着は、そもそも起こっ
ていないので、コロおよび感光体ドラムともに、トナー
の表面への固着・残留を有効に防止することが可能とな
っている。
【0100】加えて、表8に示すように、感光体ドラム
上のギャップコロ当接部に対するクリーニング機構を設
けることにより、トナーの表面への固着・残留を有効に
防止できる『γD>γT>γG』の関係を満たす構成をと
ると、耐久後においても、画像濃度ムラの発生を抑制で
き、極めて良好な画質維持がなされることが確認され
た。
【0101】すなわち、この実験から、『γD>γT>γ
G』の関係を満たすように、感光体ドラム表面とコロ表
面の材質、現像材トナーの材料を選択し、その際、感光
体ドラム上のコロ当接部を清掃するクリーニング機構
(清掃部材)を装備する装置構成をとることで、長期間
にわたり、所望の間隔にS−Dギャップを安定に維持され
ることが確認できる。
【0102】従って、前記する装置構成を採用すること
で、感光体ドラムとそれに当接するギャップコロとも
に、その表面へのトナーなどの固着が生ずることもな
く、安定した使用が可能となり、結果として、S−Dギャ
ップの維持、さらには、画像濃度ムラの発生を抑制する
ことが可能となる。
【0103】なお、この『γG>γD,γT』の関係を満
たすように、感光体ドラム表面とコロ表面の材質、現像
材トナーの材料を選択し、その際、コロ表面の清掃する
清掃部材を装備する装置構成では、感光体ドラム上のコ
ロ当接部を直接清掃するクリーニングブレードなどを用
いるとよいが、耐摩耗性に優れるa−Si感光体ドラム
に適用すると、より好ましいものとなる。
【0104】(実施例1)上記実験例1に記載する、D
4の感光体ドラムと、現像装置用のギャップコロとし
て、G2のコロを用い、また、現像材には、表面自由エ
ネルギー40.2mN/mのポジトナーを選択し、キャノン
製GP605に搭載した。また、ギャップコロに対して、
図1(a)に示すような、コロ用清掃部材を具える装置
とした。この装置について、A4横300万枚の通紙耐
久を行った。
【0105】300万枚の耐久中メンテナンスをせず
に、画像濃度ムラの評価を行った。
【0106】画像濃度ムラに関する評価の結果は、良好
と判定され、また、メンテナンス間隔の長期化が可能で
あることも判った。
【0107】(実施例2)上記実験例1に記載する、表
1の感光体D4と同じ堆積条件で、外径φ80mmのAl
製円筒状基体上にプラズマCVD法により、a−Siを
母体とする感光体を作製した。この感光体についても、
その表面自由エネルギーを測定したところ、表1の感光
体D4と同じ値であった。この感光体ドラムと、現像装
置用のギャップコロとして、G2のコロを用い、また、
現像材には、表面自由エネルギー39.3mN/mのネガ
トナーを選択し、キャノン製NP6750に搭載した。ま
た、ギャップコロに対して、図1(a)に示すような、
コロ用清掃部材を具える装置とした。この装置につい
て、A4横300万枚の通紙耐久を行った。
【0108】300万枚の耐久中メンテナンスをせず
に、画像濃度ムラの評価を行った。
【0109】このネガトナーを用いる複写機に関して
も、画像濃度ムラに関する評価の結果は、良好と判定さ
れ、また、メンテナンス間隔の長期化が可能であること
も判った。
【0110】(実施例3)上記実験例1に記載する、D
2の感光体ドラムと、現像装置用のギャップコロとし
て、G4のコロを用い、また、現像材には、表面自由エ
ネルギー40.2mN/mのポジトナーを選択し、キャノン
製GP605に搭載した。なお、現像装置の後において、
感光体ドラムのコロ当接部に対して、図1(b)に示す
ような、クリーニング機構(清掃部材)を具える装置と
した。この装置について、A4横300万枚の通紙耐久
を行った。
【0111】300万枚の耐久中メンテナンスをせず
に、画像濃度ムラの評価を行った。
【0112】画像濃度ムラに関する評価の結果は、良好
と判定され、また、メンテナンス間隔の長期化が可能で
あることも判った。
【0113】(実施例4)上記実験例1に記載する、表
1の感光体D2と同じ堆積条件で、外径φ80mmのAl
製円筒状基体上にプラズマCVD法により、a−Siを
母体とする感光体を作製した。この感光体についても、
その表面自由エネルギーを測定したところ、表1の感光
体D2と同じ値であった。この感光体ドラムと、現像装
置用のギャップコロとして、G4のコロを用い、また、
現像材には、表面自由エネルギー39.3mN/mのネガ
トナーを選択し、キャノン製NP6750に搭載した。な
お、現像装置の後において、感光体ドラムのコロ当接部
に対して、図1(b)に示すような、クリーニング機構
(清掃部材)を具える装置とした。
【0114】300万枚の耐久中メンテナンスをせず
に、画像濃度ムラの評価を行った。
【0115】このネガトナーを用いる複写機に関して
も、画像濃度ムラに関する評価の結果は、良好と判定さ
れ、また、メンテナンス間隔の長期化が可能であること
も判った。
【0116】(実施例5)上記実験例1に記載する、D
4の感光体ドラムと、現像装置用のギャップコロとし
て、G2のコロを用い、また、現像材には、表面自由エ
ネルギー40.2mN/mのポジトナーを選択し、感光体面
速度450mm/secに改造してあるキャノン製GP605
に搭載した。また、ギャップコロに対して、図1(a)
に示すような、コロ用清掃部材を具える装置とした。こ
の装置について、A4横300万枚の通紙耐久を行っ
た。
【0117】300万枚の耐久中メンテナンスをせず
に、画像濃度ムラの評価を行った。
【0118】感光体面速度を増し、高速化を図った本実
施例5の装置でも、画像濃度ムラに関する評価の結果
は、良好と判定され、また、メンテナンス間隔の長期化
が可能であることも判った。
【0119】(実施例6)上記実験例1に記載する、D
2の感光体ドラムと、現像装置用のギャップコロとし
て、G4のコロを用い、また、現像材には、表面自由エ
ネルギー40.2mN/mのポジトナーを選択し、感光体面
速度450mm/secに改造してあるキャノン製GP605
に搭載した。また、現像装置の後において、感光体ドラ
ムのコロ当接部に対して、図1(b)に示すような、ク
リーニング機構(清掃部材)を具える装置とした。この
装置について、A4横300万枚の通紙耐久を行った。
【0120】300万枚の耐久中メンテナンスをせず
に、画像濃度ムラの評価を行った。
【0121】感光体面速度を増し、高速化を図った本実
施例5の装置でも、画像濃度ムラに関する評価の結果
は、良好と判定され、また、メンテナンス間隔の長期化
が可能であることも判った。
【0122】
【発明の効果】本発明の電子写真装置では、画像形成工
程に用いる、感光体と各種部材を近接して配置する際、
ギャップコロを用いて、その間隔を一定に保つ構成とす
るとき、感光体ドラムの表面材質、ギャップコロ表面の
材質、ならびに現像材のトナー材料を、感光体表面の表
面自由エネルギー γD、コロ表面の表面自由エネルギ
ー γG、トナーの表面自由エネルギー γT
ついて、(A)γG>γD、γTの関係を満たすように選
択し、その際、ギャップコロ清掃手段を設ける、 また
は(B)γD>γT>γGの関係を満たすように選択し、
その際、感光体ドラムのコロ当接部をクリーニングする
機構(清掃手段)を設ける、前記(A)または(B)の
装置構成を採用することで、コロおよび感光体ドラムの
何れにもトナーなどが付着し、固着した汚れを形成する
ことを防止する効果を示す。それに伴い、コロおよび感
光体ドラム表面の洗浄などのメンテナンスをすることな
く、長期にわたりギャップコロによるギャップの安定化
が図られ、その結果、画像濃度ムラの発生もなく、安定
した画像を長期にわたり提供することが可能となる利点
を有する。さらには、本発明により、画像濃度ムラのな
い高品位な画像を維持するために実施するメンテナンス
に関しても、そのメンテナンス間隔の一層の長期化も可
能となり、装置の効率的運用上、大きなメリットが生ま
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置において特徴的な構成の
具体例を模式的に示す図であり、(a)は、感光体ドラ
ムに当接するギャップコロに対して、その表面を清掃す
る清掃手段の一例を、(b)は、ギャップコロが当接す
る感光体ドラムに対して、そのコロ当接部を清掃するク
リーニング機構の一例をそれぞれ示す。
【図2】本発明の電子写真装置に用いられる感光体の調
製に利用される、プラズマCVD法による堆積膜形成装
置構成の一例を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の電子写真装置において、感光体に近接
して配置される現像装置とギャップコロの使用形態の一
例を示す長手図である。
【図4】本発明の電子写真装置において、ギャップコロ
の使用による感光体と現像装置の現像スリーブ間隔の一
定化を示す断面図である。
【図5】本発明を説明する実験例ならびに実施例におい
て利用されるギャップコロの形状を示す図である。
【図6】電子写真装置に用いる感光体における、層構造
の例を模式的に示す図である。
【図7】本発明の電子写真装置における、画像形成プロ
セスに用いる感光体とその周囲に配置される各種部材の
構成例を示す概念図である。
【符号の説明】
101 感光体 102 ギャップコロ 103 コロ用清掃部材 104 感光体ドラム用清掃部材 1 感光体 2 一次帯電器 3 画像露光 4 現像装置 5 転写・分離装置 6 クリーニング装置 7 前露光装置 8 定着装置 30 堆積装置 31 反応容器 31a 反応容器蓋 32 基体加熱用ヒーター 33 ガス導入管 34 高周波電力導入部 35 原料ガス供給管 36 供給バルブ 37 排気管 38 メイン排気バルブ 39 真空計 40 サブ排気バルブ 41 基体(支持体) 42 現像スリーブ 43 コロ 44 トナー量規制部材 45 現像容器 46 攪拌部材 700 感光体 701 基体(支持体) 702 感光層 703 光導電層 704 表面層 705 電荷注入阻止層 706 自由表面 707 電荷発生層 708 電荷輸送層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 506 G03G 15/08 506A 2H068 15/16 15/16 2H077 21/10 21/00 312 (72)発明者 河村 邦正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA12 BB11 EE19 2H005 EA10 2H032 BA01 BA05 BA23 BA25 BA30 2H034 AA01 BA00 2H035 CA07 CB03 2H068 AA08 AA28 DA17 2H077 BA07 CA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、電子写真感光体表面の帯電
    を行う工程、帯電した感光体表面を露光して潜像形成を
    行う工程、前記潜像を現像してトナー像を形成する工
    程、形成されたトナー像を転写材に転写する工程、及び
    必要に応じて、転写後に電子写真感光体表面上の残留物
    や異物を除去するクリーニング工程を有する画像形成プ
    ロセスにより、繰り返し画像形成が可能な電子写真装置
    であって、 前記の各工程に用いる部材と前記感光体表面との距離を
    一定に保つため、前記感光体の表面に当接するコロを具
    え、 前記感光体表面の表面エネルギーγD、 前記コロ表面の表面自由エネルギーγG、 前記トナーの表面自由エネルギーγT について、 γG>(γT、γD) の関係を満たすように、前記感光
    体表面の材質、コロ表面の材質、トナーの材料を選択
    し、且つ前記コロ表面を清掃する手段を具えることを特
    徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、電子写真感光体表面の帯電
    を行う工程、帯電した感光体表面を露光して潜像形成を
    行う工程、前記潜像を現像してトナー像を形成する工
    程、形成されたトナー像を転写材に転写する工程、及び
    必要に応じて、転写後に電子写真感光体表面上の残留物
    や異物を除去するクリーニング工程を有する画像形成プ
    ロセスにより、繰り返し画像形成が可能な電子写真装置
    であって、 前記の各工程に用いる部材と前記感光体表面との距離を
    一定に保つため、前記感光体の表面に当接するコロを具
    え、 前記感光体表面の表面エネルギーγD、 前記コロ表面の表面自由エネルギーγG、 前記トナーの表面自由エネルギーγT について、 γD>γT>γG の関係を満たすように、前記感光体表
    面の材質、コロ表面の材質、トナーの材料を選択し、且
    つ前記コロと当接する部分の感光体表面をクリーニング
    する機構を具えることを特徴とする電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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