JP2002268252A - 電子写真方法、電子写真感光体、電子写真装置 - Google Patents

電子写真方法、電子写真感光体、電子写真装置

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JP2002268252A
JP2002268252A JP2001062148A JP2001062148A JP2002268252A JP 2002268252 A JP2002268252 A JP 2002268252A JP 2001062148 A JP2001062148 A JP 2001062148A JP 2001062148 A JP2001062148 A JP 2001062148A JP 2002268252 A JP2002268252 A JP 2002268252A
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Kunimasa Kawamura
邦正 河村
Toshiyuki Ebara
俊幸 江原
Masaya Kawada
将也 河田
Tetsuya Karaki
哲也 唐木
Hironori Owaki
弘憲 大脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー付着に起因する画像の欠陥が抑制され、
高湿環境下においても画像流れが抑制され、長期に渡り
高品質な画像を安定して供給可能な電子写真方法。 【解決手段】光受容部材として、基体上に、シリコン原
子を母体とする非晶質材料で構成された光導電層と、非
晶質炭素で構成された表面保護層とが少なくとも順次積
層されてなる感光体を使用し;感光体の10μm×10
μmの範囲における表面粗さRaを10nm以上50n
m以下とし、平均傾斜Δaを0.1以上0.4以下と
し;現像剤として球形磁性トナーを使用し、球形磁性ト
ナーの平均粒径を5μm以上8μm以下とし、平均円形
度を0.950以上0.995以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともシリコ
ン原子を母体とする非晶質材料で構成された光導電層、
及び非晶質炭素で構成された表面保護層を順次積層して
なる電子写真感光体、並びに、感光体を用いた電子写真
方法及び電子写真装置に関する。
【0002】より詳しくは、小粒径の球形磁性トナーを
現像剤に用いて顕像化する電子写真システムにおいて、
クリーニング性に優れ、トナー付着に起因する画像欠陥
が発生することなく、また、高湿環境下においても感光
体の加温手段を設けることなくして画像ボケや画像流れ
のない高品質な画像が得られ、且つ、その特性を維持す
るに足る高耐久性を有し、高品位な画像が安定して得ら
れる、アモルファスシリコン感光体、並びに感光体を用
いた電子写真方法及び電子写真装置に関する。
【0003】
【従来の技術】(電子写真装置)従来、電子写真法とし
ては、米国特許第2297692号明細書、特公昭42
−23910号公報及び特公昭43−24748号公報
に記載されているように多数の方法が知られている。一
般には、光受容部材を利用し、種々の手段により光受容
部材上に電気的潜像を形成し、次いで現像剤を用いて潜
像を現像し、必要に応じて紙等の転写材に現像画像を電
気的に転写した後に、加熱、加圧、加熱加圧あるいは、
溶剤蒸気等により定着し複写物を得る方法が知られてい
る。上記工程において、転写材へトナー画像を転写した
後も感光体上には未転写のトナーが残るため、クリーニ
ング工程により未転写トナーを回収、排出する。
【0004】図1(a)は複写機の画像形成プロセスの
一例を示す概略図である。矢印X方向に回転する感光体
101は、面状内面ヒーター123によって温度コント
ロールされ、その周辺には、主帯電器102、静電潜像
形成部位103、現像器104、転写紙供給系105、
転写帯電器106(a)、分離帯電器106(b)、ク
リーナー107、搬送系108、除電光源109などが
配設されている。
【0005】さらに具体例をもって画像形成プロセスを
説明すると、感光体101は+6〜8kVの高電圧を印
加した主帯電器102により一様に帯電され、これに静
電潜像形成部位、すなわちランプ110から発した光が
原稿台ガラス111上におかれた原稿112に反射し、
ミラー113、114及び115を経由し、レンズユニ
ット117のレンズ118によって結像され、ミラー1
16を経由し、導かれ投影された静電潜像が形成され
る。この潜像に現像器104からトナーが供給されてト
ナー像となる。
【0006】また、画像形成がレーザーまたはLEDで
行われるデジタル電子写真装置においては、図1(b)
に示すように、原稿112の画像情報は、ミラー113
を経由しCCD114によってデジタル信号化される。
その信号によってレーザー115/ポリゴンミラー11
7により感光体101上に潜像を形成する。または、レ
ーザーの代りにLEDを用いることもある。
【0007】一方、感光体方向に供給される転写材P
は、転写紙供給系105を通って、レジストローラ12
0によって先端タイミングを調整され、+7〜8kVの
高電圧を印加した転写帯電器106(a)と感光体10
1の間隙において背面から、トナーとは反対極性の電界
を与えられ、これによって感光体表面のトナー像は転写
材Pに転移する。その後、12〜14kVp−p、30
0〜600Hzの高圧AC電圧を印加した分離帯電器1
06(b)により、転写材Pは転写紙搬送系108を通
って定着装置(不図示)に至り、トナー像は定着されて
装置外に排出される。感光体101上に残留するトナー
はクリーナーユニット107のクリーニングローラー1
22によってドラム上のコート量を規制された後、クリ
ーニングブレード121によって掻き落とされ、残留す
る静電潜像は除電光源109によって消去される。
【0008】(電子写真用感光体)電子写真用感光体に
用いる素子部材としては、セレン、硫化カドミニウム、
酸化亜鉛、フタロシアニン、アモルファスシリコン(以
下a−Siと記す)など、各種の材料が提案されてい
る。中でも水素及び/又はハロゲン(例えばフッ素、塩
素等)を含むa−Siは、高性能、高耐久、無公害な感
光体材料として提案され、そのいくつかは実用化されて
いる。例えば、特開昭54−86341号公報には、光
導電層を主としてa−Siで形成した電子写真用感光体
が開示されている。こうしたa−Si感光体は表面硬度
が高く、繰り返し使用による劣化もほとんど認められな
いなど、特に高速複写機やLBP(レーザービームプリ
ンター)などの電子写真用感光体として広く使用されて
いる。
【0009】電子写真用感光体用の堆積膜の形成法とし
ては、スパッタリング法、熱により原料ガスを分解する
方法(熱CVD法)、光により原料ガスを分解する方法
(光CVD法)、プラズマにより原料ガスを分解する方
法(プラズマCVD法)などが知られている。中でもプ
ラズマCVD法、すなわち原料ガスを直流、高周波(R
F、VHF)、またはマイクロ波グロー放電などによっ
て分解し、ガラス、石英、耐熱性合成樹脂フィルム、ス
テンレス、アルミニウムなどの基体上に薄膜状の堆積膜
を形成する方法は、電子写真用アモルファスシリコン堆
積膜を形成する方法として、実用化が非常に進んでお
り、そのための装置も各種提案されている。
【0010】さらに、近年では膜質および処理能力の向
上に対する要望が強くなっており様々な工夫も検討され
ている。特に高周波電力を用いたプラズマプロセスは、
放電の安定性が高く酸化膜や窒化膜などの絶縁性材料が
容易であるなど、様々な利点により使用されている。
【0011】中でも、原料ガスの利用効率、並びに堆積
膜の形成速度の向上を目的として、周波数が25〜15
0MHz程度の高周波を用いたプラズマCVD法につい
ての検討がなされている。例えば、Plasma Ch
emistry and Plasma Proces
sing誌、第7巻、第3号(1987年刊)の第26
7−273頁には、平行平板型のグロー放電分解装置を
使用して原料ガス(シランガス)を周波数25〜150
MHzの高周波電力で分解してアモルファスシリコン
(a−Si)膜を形成することが記載されている。
【0012】(画像流れ)上述した方法で作製されたa
−Si感光体を電子写真装置に応用する際、感光体の帯
電手段としては、ワイヤー電極(50〜100μmφの
金メッキを施したタングステン線などの金属線)とシー
ルド板を主構成部材とするコロナ帯電器(コロトロン、
スコロトロン)が広く利用されている。すなわちコロナ
帯電器のワイヤー電極に高電圧を印加することにより発
生するコロナ電流を、感光体表面に作用させて表面の帯
電を行うものである。
【0013】しかしながら、このコロナ帯電方式は、φ
50〜100μm程度の金属ワイヤーに5〜10kV程
度の高電圧を印加し、雰囲気を電離する方法であり、窒
素酸化物などのオゾン生成物が発生し易い。その結果、
とくに高湿環境下において、画像流れと称される画像欠
陥が発生することがあった。
【0014】画像流れは、感光体表面に蓄積したオゾン
生成物が吸湿によりイオン化することで、感光体表面が
低抵抗化、その結果、電化保持能力が阻害され、電荷が
横流れして、画質が劣化する現象である。また、転写帯
電器においても、オゾン生成物の発生により、同様の画
像流れが生じる場合があった。
【0015】高硬度で摩耗量の少ないa−Si感光体
は、長寿命、高安定性といった利点があるものの、蓄積
されたオゾン生成物が除去されにくく、画像流れが発生
し易かった。さらに、感光体表面に現像剤中の成分が薄
い層となって付着すると(フィルミング)、オゾン生成
物の付着が起こり易く画像流れが発生し易くなる傾向が
認められた。そこで、従来、a−Si感光体を用いる電
子写真装置においては、感光体ヒーターを搭載し、感光
体自体を加熱することで、感光体表面から水分を除去
し、画像流れを防止してきた。
【0016】しかしながら、光受容部材の加温手段の設
置は、電子写真装置の小型化、低コスト化、メンテナン
スフリー化を少なからず阻害する場合があり、近年、電
子写真装置の設計段階において克服が望まれてきた。ま
た、省エネルギー、エコロジーといった観点からも、感
光体ヒーターを設けない設計が望ましい。
【0017】これらの問題を解消する為に、オゾン生成
物の影響を受けにくく、感光体ヒーターを設置すること
なく画像流れを防止できる、a−Si感光体、並びに電
子写真方法が望まれている。
【0018】例えば、特開平10−333350号公報
においては、アモルファスシリコンを感光層とした感光
体において、電子写真装置内で感光体表面を研磨すると
同時に表面を平坦化することで、高湿流れ起因物質の除
去を容易ならしめる画像形成装置が提案され、AFMに
より測定した10点平均粗さRzの値で規定されてい
る。
【0019】また、特開2000−29232号公報に
おいては、初期の表面の平滑性を高め高湿流れ起因物質
の除去を容易ならしめる画像形成装置が提案され、a−
Si感光体の表面粗さをAFMにより測定した平均傾斜
Δaの値で規定し、画像流れの抑制に対する効果が言及
されている。
【0020】(トナーの付着)電子写真装置において、
感光体上にトナー像を形成し、複写用紙などに転写した
後には、感光体の外周面上にトナーが一部残留する。残
留トナーの除去は、クリーニングブレード、ファーブラ
シ、マグネットブラシ等を用いたクリーニング工程によ
って行なわれるのが一般的である。
【0021】また、近年環境への配慮から、廃トナーの
低減または解消を目的にクリーニング装置を省略した電
子写真装置も提案、上市されている。この方式は特開平
6−118741号公報に開示されている様なブラシ帯
電器の様な直接帯電器でクリーニング工程を兼ねるも
の、特開平10−307455号公報に開示されている
様な現像器でクリーニング工程を兼ねるもの等がある
が、いずれの方式においてもトナーと感光体表面が摺
擦、除去させる工程を含んでいる。
【0022】ところで、近年、印刷画像の高画質化のた
めに、従来よりも平均粒径の小さいトナーや省エネルギ
ーに対応した融点の低いトナーが用いられるようにな
り、その結果、上記のクリーニング工程、乃至他の工程
と同時に進行させるトナー除去工程においても、残留ト
ナーの除去が困難な場合があり、複写を繰り返した結
果、残留トナーが感光体表面に固着し、画像に黒点また
は白点の画像欠陥が発生する場合があった。
【0023】この様な不具合を回避することを目的に、
例えば、特開平9−297420公報においては、基体
を加工し表面を粗すことでトナー付着の抑制に効果があ
ることが言及されており、その巨視的な表面粗さを規定
したa−Si感光体が開示されている。さらに、上記a
−Si感光体を用い、粒径を規定したトナーにより像形
成する画像形成装置が開示されている。
【0024】また、特開平11−184121公報にお
いては、Rzにより表面粗さを規定したa−C表面層を
持つa−Si感光体が開示され、トナー付着の抑制に効
果があると言及されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、近
年、低コスト化および省エネルギー化といった観点か
ら、感光体ヒーターを設置することなく画像流れを防止
することが望まれ、感光体表面の平滑性を高めること
で、高湿流れ起因物質の除去を容易ならしめる方法が種
々提案されている。
【0026】しかしながら、感光体表面の平滑性を高め
ることは、感光体表面とトナー粒子の接触面積を増加
し、とくに近年多く用いられる低融点トナーにおいては
トナー付着が発生しやすいと懸念される。
【0027】また、一方でトナー付着を抑制する目的
で、感光体表面を粗してクリーニング工程における摺擦
効率を高める方法が種々提案されている。これは、トナ
ー付着は感光体表面とトナー粒子の接触面で発生するも
のであり、接触面積を減らすことが有効と考えられるか
らである。
【0028】しかしながら、感光体表面を粗すことは、
数μmの直径を持つトナーの摺擦効率を向上させるもの
の、窒素酸化物等の高湿流れ起因物質については表面の
凹凸の深いところまで入り込み、クリーニング工程にお
ける摺擦では除去が困難となる場合がある。その結果、
ドラムヒーターを設置しない場合には、画像流れが発生
する恐れがある。
【0029】即ち、画像流れとトナー付着の発生は、感
光体表面の表面粗さに対して相反する傾向を示す。従っ
て、画像流れとトナー付着を同時に抑制するためには、
感光体表面条件とトナー特性を厳密に規定し、高いレベ
ルでバランスを取った電子写真システムを確立すること
が必要となる。
【0030】しかしながら、従来技術においては、画像
流れとトナー付着を同時に抑制する目的で、a−Si感
光体の表面粗さ、並びに球形トナーの形状を規定するこ
とは見受けられない。
【0031】そこで、本発明は、トナー付着に起因する
画像欠陥が発生することなく、また、高湿環境下におい
ても画像流れの発生しない電子写真方法並びに電子写真
感光体の提供を目的としたものである。
【0032】また、本発明のもう一つの目的は、長期に
渡り高品質な画像を安定して供給可能な画像形成装置及
び画像形成方法の提供を目的としたものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明によれば、光受容部材を回転させ、少なくと
も、帯電工程、露光工程および現像工程を順次繰り返す
電子写真方法において、該光受容部材として、基体上
に、シリコン原子を母体とする非晶質材料で構成された
光導電層と、非晶質炭素で構成された表面保護層とが少
なくとも順次積層されてなる感光体を使用し、該感光体
の10μm×10μmの範囲における表面粗さRaは1
0nm以上50nm以下であり、平均傾斜Δaは0.1
以上0.4以下であって、現像剤として球形磁性トナー
を使用し、該球形磁性トナーの平均粒径は5μm以上8
μm以下であり、平均円形度は0.950以上0.99
5以下であることを特徴とする電子写真方法が提供され
る。
【0034】また、基体上に、シリコン原子を母体とす
る非晶質材料で構成された光導電層と、非晶質炭素で構
成された表面保護層とが少なくとも順次積層されてな
り、該光導電層および該表面保護層は、50MHz以上
450MHz以下の高周波を用いたプラズマCVD法に
よって形成され、10μm×10μmの範囲における表
面粗さRaは10nm以上50nm以下であり、平均傾
斜Δaは0.1以上0.4以下であることを特徴とする
電子写真感光体が提供される。
【0035】更に、基体上に、シリコン原子を母体とす
る非晶質材料で構成された光導電層と、非晶質炭素で構
成された表面保護層とが少なくとも順次積層されてなる
感光体を光受容部材として使用し、該感光体の10μm
×10μmの範囲における表面粗さRaは10nm以上
50nm以下であり、平均傾斜Δaは0.1以上0.4
以下であって、現像剤として球形磁性トナーを使用し、
該球形磁性トナーの平均粒径は5μm以上8μm以下で
あり、平均円形度は0.950以上0.995以下であ
ることを特徴とする電子写真装置が提供される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明について説明する。
【0037】第1に、本発明者らはクリーニング性の向
上に着目し、トナー粒子の平均円形度について鋭意検討
した。その結果、0.950以上0.995以下の範囲
の平均円形度を有する球形磁性トナーを用いた場合にク
リーニング性が向上することを見出した。
【0038】この理由は明らかではないが、感光体表面
とトナー粒子との接触面積が減少するためだと推察して
いる。その結果、感光体表面へのトナー付着やフィルミ
ングといった現象を抑制することができ、トナー付着と
同時に画像流れをも抑制できると考えられる。
【0039】第2に、本発明者らはクリーニング性の向
上に着目し、感光体表面条件として表面層材料を鋭意検
討した。その結果、アモルファスカーボンから成る表面
保護層を有するa−Si感光体を用いた場合に、クリー
ニング性が向上することを見出した。その結果、感光体
表面へのトナー付着や、特に画像流れに対して際立った
抑制効果が得られることが分かった。
【0040】第3に、本発明者らはクリーニング性の向
上に着目し、感光体表面条件として表面の微細形状を鋭
意検討した。その結果、10μm×10μmの範囲にお
ける表面粗さRaが10nm以上50nm以下、平均傾
斜Δaが0.1以上0.4以下の範囲であるa−Si感
光体を用いた場合に、クリーニング性が極めて向上する
ことを見出した。
【0041】この理由は明らかではないが、感光体表面
とトナー粒子の接触面積を減少させるに十分な表面粗さ
を備え、且つ高湿流れ起因物質の除去にも十分な表面粗
さを備えた結果であると推察している。その結果、感光
体表面へのトナー付着やフィルミング現象を抑制するこ
とができ、トナー付着と画像流れを同時に抑制できると
考えられる。
【0042】第4に、本発明者らはクリーニング性の向
上に着目し、帯電工程における帯電手段について鋭意検
討を行った。その結果、弾性部材に電圧を印加し、導電
粒子を介して帯電を行う接触帯電手段を用いた場合に、
クリーニング性が向上することを見出した。この理由は
明らかではないが、弾性部材および導電粒子による感光
体表面の摺擦効果により、トナー付着やフィルミングと
いった現象を抑制する効果が得られた結果と推察してい
る。また、コロナ生成物の発生を抑制できることにより
画像流れの発生を防止でき、トナー付着と画像流れに対
してより十分な抑制効果が得られると考えられる。
【0043】第5に、接触帯電手段を用いた場合におい
ては、十分なクリーニング性が得られることから、転写
残トナーの回収を現像工程に兼ねさせることが可能とな
り、ブレード等から構成されるクリーナーを設置するこ
となく良好なクリーニング性を達成可能であることが分
かった。
【0044】第6に、本発明者らは上述した微細形状を
備えた感光体を得るべく鋭意検討した結果、50〜45
0MHzの高周波を用いたプラズマCVD法を用いた場
合に、形成される感光体の微細形状を成膜パラメーター
によって変えることができ、且つ制御が容易であること
が分かった。
【0045】第7に、ダイナミック硬度が6000〜1
5000N/mm2と高硬度なアモルファスカーボンか
ら成る表面保護層を有するa−Si感光体を用いること
で、濃度むらの原因となるむら削れを発生することな
く、長期に渡り高品質な画像を安定して供給可能である
ことが分かった。
【0046】そこで、最も効果を発現する良好な感光体
表面条件とトナー形状との組み合わせを鋭意検討した結
果、光受容部材が、導電性基体上に少なくともアモルフ
ァスシリコンを含む光導電層およびアモルファスカーボ
ンから成る表面保護層を順次積層してなる感光体であ
り、感光体の10μm×10μmの範囲における表面粗
さRaが10nm以上50nm以下、平均傾斜Δaが
0.1以上0.4以下の範囲であり、現像剤として、少
なくとも結着樹脂と磁性体とを含有するトナー粒子と無
機微粉体から成り、トナー粒子の平均粒径が5〜8μm
であり、且つ平均円形度が0.950以上0.995以
下である球形磁性トナーを用いる電子写真方法、並びに
上記表面条件を備える電子写真感光体を完成した。
【0047】以下、本発明を、図面および実験例に基づ
いて、更に詳細に説明する。
【0048】(平均円形度測定方法)本発明における平
均円形度は、粒子の形状を定量的に表現する簡便な方法
として用いたものであり、例えば東亜医用電子製フロー
式粒子像分析装置「FPIA−1000」を用いて測定
を行い、3μm以上の円相当径の粒子群について測定さ
れたi番目の粒子の円形度(Ci)を下式(1)により
それぞれ求め、さらに下式(2)で示すように測定され
た全粒子の円形度の総和を全粒子数(m)で除した値を
平均円形度(C)と定義する。
【0049】即ち、 i番目の粒子の円形度(Ci)= (i番目の粒子と同じ投影面積を持つ円の周囲長) /(i番目の粒子の投影像の周囲長) (1)。
【0050】また、 平均円形度(C)=ΣCi/m (2) ただし、Σはi=1からi=mまでのCiを足し合わせ
ることを意味する。
【0051】なお、測定装置「FPIA−1000」
は、各粒子の円形度を算出後、平均円形度の算出に当た
って、粒子を得られた円形度によって、円形度0.40
〜1.00を61分割したクラスに分け、分割点の中心
値と頻度を用いて平均円形度の算出を行う算出法を用い
ている。
【0052】しかしながら、この算出法で算出される平
均円形度の値と、上述した各粒子の円形度を直接用いる
算出式によって算出される平均円形度の値との誤差は、
非常に少なく、実質的には無視出来る程度のものであ
り、算出時間の短絡化や算出演算式の簡略化の如きデー
タの取り扱い上の理由で、上述した各粒子の円形度を直
接用いる算出式の概念を利用し、一部変更したこのよう
な算出法を用いることもできる。
【0053】具体的な測定方法の一例としては、界面活
性剤を約0.1mg溶解している水10mlに現像剤約
5mgを分散させて分散液を調整し、超音波(20KH
z、50W)を分散液に5分間照射し、分散液濃度を5
000〜2万個/μlとして、前記装置により測定を行
い、3μm以上の円相当径の粒子群の平均円形度を求め
る。
【0054】平均円形度は、現像剤の凹凸の度合いの指
標であり、現像剤が完全な球形の場合1.000を示
し、現像剤の表面形状が複雑になるほど平均円形度は小
さな値となる。
【0055】なお、上記において3μm以上の円相当径
の粒子群についてのみ円形度を測定する理由は、3μm
未満の円相当径の粒子群にはトナー粒子とは独立して存
在する外部添加剤の粒子群も多数含まれるため、その影
響によりトナー粒子群についての円形度が正確に見積も
れないからである。
【0056】(表面粗さ測定方法)本発明における10
μm×10μm範囲における表面粗さRa、平均傾斜Δ
aは、原子間力顕微鏡(AFM)[例えばQuesan
t社製 Q−Scope250(Version3.1
81)]を用いて10μm×10μm範囲の微視的な表
面形状を観察し、その結果から計算される。
【0057】また、微視的な表面粗さを高い精度で再現
良く測定するために、測定範囲を10μm×10μm範
囲とし、必要に応じて得られた観察像の補正を行う。例
えば、一般に円筒形状をもつ感光体を測定した際に生じ
る曲率による傾き、及びノイズ成分を除去するために、
上記AFM内蔵のTilt Removalにおいて、
Parabolic補正とLine by line補
正を行う。
【0058】なお、AFMの測定に際して、幾つかの試
料に対して、スキャンエリアを2.5μm×2.5μm
から40μm×40μmまで振って測定を行った。その
結果、スキャンエリアを広くすると測定値は安定する
が、試料基体のうねり、突起などの特異形状、加工形状
の影響により、微細形状が反映され難くなり、また、ス
キャンサイズが小さいと測定個所の選択バラツキが大き
くなることが分かった。
【0059】そこで、本発明においては測定の検知能力
と安定性の両面で総合的に優れた10μm×10μm範
囲で測定することとした。以上の経緯から、本発明の思
想そのものは10μm×10μm範囲に限定されるもの
ではない。
【0060】また、本発明者らはRa及びΔaの測定に
スキャンエリアが及ぼす影響を、同一サンプルでスキャ
ンエリアを2.5μm×2.5μmから40μm×40
μmまで振った測定により調べた。グラフ横軸をスキャ
ンサイズにして、Ra及びΔaとの関係を調べた結果の
一例を図9及び図10に示す。ここで、スキャンサイズ
(Scan Size)とはスキャンする四角形の一辺
の長さであり、従ってスキャンサイズ10μmとは、1
0μm×10μmすなわち100μm2の範囲をスキャ
ンすることを意味する。
【0061】(平均円形度と画像品質の関係)上述の平
均円形度測定方法により測定した現像剤の平均円形度と
画像品質の関係について検討を行った。具体的には、表
面層がa−Cから成るa−Si感光体により、図1
(b)に概略構成図を示したキヤノン製複写機GP40
5を改造した電子写真装置を用いて検討を行った。検討
に用いた電子写真装置には、ドラムヒーターは設置して
いない。現像剤としては、結着樹脂と磁性体とを含有す
るトナー粒子と無機微粉体から成り、平均粒径が6.5
μmで、平均円形度の異なる球形磁性トナーを用いた。
また、感光体にはRaが30nm、Δaが0.2である
感光体を用いた。
【0062】画像品質の評価は、通紙耐久時の画像流れ
及びトナー付着の発生により判断した。
【0063】画像流れは、高温・高湿環境でドラムヒー
ターなどの加熱手段を一切用いずに、10万枚連続複写
した場合の出力画像により評価した。複写原稿にはキヤ
ノン製テストチャート(部品番号:FY99058)を
用い、テストチャートの細線のぼけを、線幅再現性の良
否により評価した。
【0064】トナー付着は、低温・低湿環境で印字率3
%と通常より印字率を下げたテストパターンを用いて5
0万枚の通紙耐久を行った後、ベタ白画像を出力し黒点
の有無により評価した。
【0065】得られた結果を、現像剤の平均円形度と画
像品質との関係として、表1に示した。表中、◎は画像
品質が優れている場合、○は画像品質に実用上問題ない
場合、×は画像品質が実用上十分でない場合を表す。
【0066】
【表1】
【0067】表1より、球形磁性トナー粒子の平均円形
度と画像流れ、トナー付着の間に相関が認められ、平均
円形度が0.950以上の範囲において実用上問題ない
画像が得られた。更に、平均円形度が0.970以上の
範囲においては画像品質が優れていた。
【0068】ここで、現像剤の平均円形度がクリーニン
グ性に及ぼす影響について、一般に、平均円形度の小さ
い粉砕トナーと平均円形度の大きい重合トナーの比較を
示す図2を用いて、トナーと感光体との付着力という側
面からの仮説を説明する。
【0069】トナーが、現像プロセスによって感光体に
付着すると、感光体表面に接触したトナーに働く主な力
としては、鏡影力とファンデルワールス力がある。鏡影
力は、電荷量とその距離に大きく依存する。従来のトナ
ーである粉砕トナーは、その表面形状には凹凸があり摩
擦帯電により、凸部が集中的に帯電される。さらに感光
体への付着においては凸部が接触し、非常に近接した領
域に多くの電荷が存在するために、鏡影力は増大する。
【0070】これに対して重合トナーは、その表面が球
形若しくは球形に近い形状を有するため、表面が均一に
帯電される。さらに接触状態は殆ど点状になり、かつ近
接領域の電荷量も少なく、その結果前記に比べて鏡映力
も小さくなる。
【0071】一方、ファンデルワールス力は、より最近
接領域が影響し、平面で接触する様な状態では非常に大
きくなる。粉砕トナーを用いた場合には、多くのトナー
の中には図2に示す様に接触面積が大きい状態で接触す
るトナーが多数存在し、この場合にはファンデルワール
ス力は非常に大きくなる。これに対して、重合トナーは
表面形状が球状であるため殆ど点で接触する。よって、
ファンデルワールス力も重合トナーの方が小さくなる。
【0072】以上の理由から、球形に近い重合トナーの
場合、感光体に対する鏡影力、ファンデルワールス力、
つまり付着力が小さくなり、感光体表面へのトナー付着
やオゾン生成物を付着し易くするフィルミングを抑制す
ることができ、トナー付着と同時に画像流れに対しても
抑制効果が得られるものと考えられる。
【0073】更に、上記球形トナーにおいては、感光体
に対する付着力が小さいことから、転写における転写残
トナーが少ない。従って、現像同時クリーニングを行っ
た場合には現像器へのトナーの回収効果が大きくなり、
クリーナーレスの達成に有利と考えられる。
【0074】(表面粗さと画像品質の関係)本発明者ら
は、表面保護層がa−Cから成るa−Si感光体を用い
た電子写真装置において、上述の表面粗さ測定方法によ
りAFMを用いて測定した感光体の表面粗さと、感光体
を用いた電子写真装置により印刷された画像品質の関係
について検討を行った。
【0075】具体的には、各層の形成条件を変えること
でRa及びΔaの異なるa−Si感光体を形成し、図1
(b)に概略構成図を示したキヤノン製複写機GP40
5を改造した電子写真装置に搭載して検討を行った。検
討に用いた電子写真装置には、ドラムヒーターは設置し
ていない。現像剤としては、結着樹脂と磁性体とを含有
するトナー粒子と無機微粉体から成り、平均円形度は
0.970、平均粒径は6.5μmの球形磁性トナーを
用いた。
【0076】画像品質の評価は、通紙耐久時の画像流れ
及びトナー付着の発生により判断した。
【0077】画像流れは、高温および高湿環境でドラム
ヒーターなどの加熱手段を一切用いずに、10万枚連続
複写した場合の出力画像により評価した。複写原稿には
キヤノン製テストチャート(部品番号:FY9905
8)を用い、テストチャートの細線のぼけを、線幅再現
性の良否により評価した。
【0078】トナー付着は、低温・低湿環境で印字率3
%と通常より印字率を下げたテストパターンを用いて5
0万枚の通紙耐久を行った後、ベタ白画像を出力し黒点
の有無により評価した。
【0079】得られた結果を、表面粗さと画像品質の関
係として、表2に示した。表中、◎は画像品質が優れて
いる場合、○は画像品質に実用上問題ない場合、×は画
像品質が実用上十分でない場合を表す。
【0080】
【表2】
【0081】表2より、a−C表面層を備えるa−Si
感光体の表面粗さと、画像流れ、トナー付着の間に相関
が認められ、Raが10nm以上50nm以下、Δaが
0.1以上0.4以下の範囲において良好な画像が得ら
れた。
【0082】更に、Raが20nm以上40nm以下、
Δaが0.15以上0.3以下の範囲において極めて良
好な画像が得られた。
【0083】感光体の表面粗さと画像品質の相関は、ト
ナーと感光体との付着力に起因するものと考えられる。
前述のように、トナーと感光体の間に働く鏡影力及びフ
ァンデルワールス力は、トナーと感光体の接触面積に依
存する。即ち、感光体の表面が粗いほど、鏡影力、ファ
ンデルワールス力、つまり付着力が小さくなり、感光体
表面へのトナー付着に対して抑制効果が得られたものと
考えられる。
【0084】また、オゾン生成物を付着し易くするフィ
ルミングの発生も同じ理由により抑制することができ、
トナー付着と同時に画像流れに対しても抑制効果が得ら
れたものと考えられる。
【0085】しかしながら、感光体表面を過度に粗くす
ると、数μmの直径を持つトナーの摺擦効率は向上させ
るものの、オゾン生成物については表面の凹凸の深いと
ころまで入り込み、クリーニング工程における摺擦では
除去が困難となる。その結果、ドラムヒーターを設置し
ない場合には、感光体表面を過度に粗くしたときに画像
流れが発生しやすくなったものと考えられる。
【0086】以下、実施形態の例を詳細に説明する。
【0087】(a−Si感光体)図3に本発明における
電子写真感光体の一例を示す。
【0088】本例の電子写真感光体は、例えばAl、ス
テンレス等の導電性材料からなる基体301上に、光導
電層302および表面保護層303を順次積層したもの
である(図3(a)参照)。
【0089】なお、これら層の他に、下部電荷注入阻止
層304、上部電荷注入阻止層305、電荷注入層、反
射防止層などの種々の機能層を必要に応じて設けること
もできる。例えば、下部電荷注入阻止層304、上部電
荷注入阻止層305などを設け、ドーパントとして13
族元素および15族元素など選択する事により、正帯
電、負帯電と言った帯電極性の制御も可能となる(図3
(b)参照)。
【0090】基体形状は電子写真感光体の駆動方式など
に応じた所望のものとしてよい。基体材質としては上記
Alやステンレスのような導電性材料が一般的である
が、例えば各種のプラスチックやセラミックス等の導電
性を有しないものに、これら導電性材料を蒸着するなど
して導電性を付与したものも用いることができる。
【0091】光導電層302としては、例えばシリコン
原子と、水素原子またはハロゲン原子を含む非晶質材料
(「a−Si(H,X)」とも略記する)が代表的なも
のとして挙げられる。また、光導電層302の層厚とし
ては特に限定されないが、製造コストなどを考慮すると
15〜50μm程度が適当である。
【0092】更に、特性を向上させるために、下部光導
電層306と上部光導電層307の様に複数の層構成に
しても良い(図3(b)参照)。特に、半導体レーザー
の様に、比較的長波長であって且つ波長ばらつきのほと
んどない光源に対しては、こうした層構成の工夫によっ
て画期的な効果が現れる。
【0093】表面保護層303は、a−C(H,X)に
より形成する。また、表面保護層303は帯電のための
電荷注入層の役割を兼ねることができる。
【0094】また、光導電層302と表面保護層303
の界面を連続的に変化させ、反射防止層を設け、当該部
分の界面反射を抑制させるように制御しても良い。
【0095】(a−Si感光体成膜装置)a−Si感光
体成膜装置、アモルファスシリコン感光体の形成方法、
及び、その手順を以下に説明する。
【0096】a−Si感光体は、従来広く用いられてい
るRF帯(13.56MHz)の高周波電力を用いたプ
ラズマCVD装置により形成することができる。しかし
ながら、本発明で開示されるような微細形状を備えるa
−Si感光体を実現するためには、高周波電源の周波数
をVHF帯(50〜450MHz)とすることがより望
ましい。
【0097】図4及び5に示したプラズマCVD装置
は、本発明におけるa−Si感光体成膜装置の好適な一
例を示すものである。
【0098】図4はVHF帯の高周波電力を用いたアモ
ルファスシリコンを母材とした電子写真用感光体を形成
する装置システムを示している。この装置システムは少
なくとも、円筒形基体401を内包できる減圧可能な反
応容器402、反応容器402内に原料ガスを供給する
ためのガス管417及び原料ガスを分解するための電力
を導入するカソード414からなる堆積膜形成装置40
0、反応容器402内に原料ガスを供給するガス供給シ
ステム404、反応容器402内を排気する排気システ
ム405及びカソード414に電力を供給する電力供給
システム406からなる。
【0099】また、図5は前記堆積膜形成装置400の
横断面図を示している。
【0100】まず、反応容器402内のヒーターを内蔵
する基体支持体403に円筒形基体401を設置し、反
応容器402内を排気口419を介して排気ポンプ40
7によって排気し、所望の真空度まで排気が完了した
後、不活性ガス、例えばHeガスやArガスを原料ガス
供給システム404内のマスフロコントローラーによっ
て所定の流量で反応容器402内に供給する。そして、
排気ポンプ407の排気速度を調整することによって、
反応容器402内を所望の圧力に制御する。
【0101】反応容器402の内圧が所望の圧力に設定
した後に、基体支持体403に内蔵されたヒーターによ
って円筒形基体401を所望の温度まで加熱を行う。な
お、堆積膜形成中も堆積膜形成に必要な所望の温度に保
持し続ける。
【0102】以上の手順により加熱工程が終了した後、
続いて堆積膜形成工程を行う。反応容器402内の不活
性ガスを排気ポンプ407によって排気した後、排気バ
ルブ408を閉じ、メイン排気バルブ409を開け、ス
ロットルバルブ410の開度を全開にして油拡散ポンプ
411を介したメイン排気ポンプ412によって反応容
器402内を例えば1×10-3Paの真空度まで排気を
行う。
【0103】続いて反応容器402内に原料ガス供給シ
ステム404によって、各原料ガスを各供給配管に設置
されたマスフロコントローラーによって、所定の流量で
供給する。スロットルバルブ410の開度を調節し、排
気速度を調整することで、反応容器402の内圧を所望
の圧力に制御する。反応容器402の内圧が安定したと
ころで、電力源413からカソード414にマッチング
ボックス415を介して電力の供給を行い、反応容器4
02内にグロー放電を生起させる。
【0104】この放電エネルギーによって、反応容器4
02内に導入された原料ガスが分解され、円筒形基体4
01上に所定の堆積膜が形成される。なお、堆積膜の基
体周方向の均一性を向上させるために、堆積膜形成中、
駆動部418を介してモーター416によって基体40
1を所定の速度で回転させる方法が有効であり、この操
作によりアモルファスシリコン感光体の周方向むらは許
容可能な範囲内に低減することが容易に可能となる。こ
うして、堆積膜が所望の膜厚に到達したらカソード41
4に印加している電力の供給を停止し、原料ガス供給シ
ステム404からの原料ガスの供給を停止することで堆
積膜の形成を終える。
【0105】同様の作業を複数回続けて行うことによっ
て多層構造を持つ堆積膜を形成すことが可能になる。
【0106】上述したように、本発明に好適なa−Si
感光体を作製するためには、高周波電源の周波数をVH
F帯(50〜450MHz)とすることがより望まし
い。本発明者らが上記装置を用いて鋭意検討した結果、
13.56MHzの高周波電源で作製したa−Si感光
体においては、10μm×10μmの範囲で測定したR
aが15〜40nm、同じく10μm×10μmの範囲
で測定したΔaが0.15〜0.3の範囲であったのに
対して、50〜450MHzの範囲の高周波電源で作製
したa−Si感光体においては、Raを5〜68nm、
Δaを0.05〜0.65と、より広い範囲で作製する
ことが可能となり、投入電力、基板温度、バイアス電位
等の成膜パラメーターによって、上記範囲内で表面粗さ
を制御して作製することが可能となった。
【0107】さらに、50〜150MHzの範囲の高周
波電源で作製したa−Si感光体においては、同じく投
入電力、基板温度、バイアス電位等の成膜パラメーター
によって、上記範囲内で表面粗さを独立に制御して作製
することが容易となった。
【0108】従って、本発明におけるa−Si感光体に
おいて所望の微細形状を実現するためには、高周波電力
の周波数を50〜450MHzの範囲とすることが望ま
しい。更に好ましくは、50〜150MHzの範囲とす
ることが望ましい。
【0109】(球形磁性トナー)本発明において使用さ
れる球形磁性トナーの製造方法の一例として、重合トナ
ーの製造方法を以下に示す。なお、球形磁性トナーの製
造方法としては、これに限定されるものではなく、他の
製造方法によって、所望の平均粒径および平均円形度の
球形磁性トナーを製造しても良い。
【0110】重合トナーの製造方法では、一般に重合性
単量体中に磁性体、離型剤、可塑剤、荷電制御剤、架橋
剤、場合によって着色剤等トナーとして必要な成分及び
その他の添加剤、例えば重合反応で生成する重合体の粘
度を低下させるために入れる有機溶媒、高分子重合体、
分散剤等を適宜加えて、ホモジナイザー、ボールミル、
コロイドミル、超音波分散機等の分散機に依って均一に
溶解または分散せしめた単量体系を、分散安定剤を含有
する水系媒体中に懸濁する。この時、高速撹拌機もしく
は超音波分散機のような高速分散機を使用して一気に所
望のトナー粒子のサイズとするほうが、得られるトナー
粒子の粒径分布が狭くなる。
【0111】重合開始剤添加の時期としては、重合性単
量体中に他の添加剤を添加する時同時に加えても良い
し、水系媒体中に懸濁する直前に混合しても良い。又、
造粒直後、重合反応を開始する前に重合性単量体あるい
は溶媒に溶解した重合開始剤を加えることもできる。
【0112】また、分散安定剤として公知の界面活性剤
や有機・無機分散剤が使用でき、中でも無機分散剤が有
害な超微粉を生じ難く、その立体障害性により分散安定
性を得ているので反応温度を変化させても安定性が崩れ
難く、洗浄も容易でトナーに悪影響を与え難いので、好
ましく使用できる。
【0113】上記の重合工程においては、重合温度は4
0℃以上、一般には50〜90℃の温度に設定して重合
を行う。この温度範囲で重合を行うと、内部に封じられ
るべき離型剤やワックスの類が、相分離により析出して
内包化がより完全となる。残存する重合性単量体を消費
するために、重合反応終期ならば、反応温度を90〜1
50℃にまで上げる場合もある。
【0114】また、単量体には可溶で得られる重合体が
不溶な水系有機溶剤を用い直接トナーを生成する分散重
合方法又は水溶性極性重合開始剤存在下で直接重合しト
ナーを生成するソープフリー重合方法に代表される乳化
重合方法等を用いトナーを製造する方法、乳化重合で得
られたポリマー粒子等を会合凝集させる方法でも製造が
可能である。
【0115】重合トナー粒子は重合終了後、公知の方法
によって濾過、洗浄、乾燥を行い、無機微粉体を混合し
表面に付着させることで、トナーを得ることができる。
また、製造工程に分級工程を入れ、粗粉や微粉をカット
することも、望ましい形態の一つである。
【0116】更に、トナー自体の流動性や帯電性の制御
のため、重合トナーにシリカなどの外部添加剤を加えて
おくと良い。
【0117】トナー粒子の平均粒径については、印刷画
像の高画質化という観点から小粒径化が進められてお
り、コールターカウンターなどによる重量平均粒径を5
μm以上8μm以下とすることが好ましい。
【0118】(電子写真装置)以上の様にして作製した
a−Si感光体と、球形磁性トナーを用いた電子写真装
置の一例を、図6に示す。なお、本例の装置は、円筒状
の電子写真感光体を用いる場合に好適なものであるが、
本発明の電子写真装置は本例に限定されるものではな
く、感光体形状は無端ベルト状等の所望のものであって
よい。
【0119】図6において、矢印X方向に回転する感光
体101の周辺には、主帯電器102、静電潜像形成部
位103、現像器104、転写帯電器106a、分離帯
電器106b、クリーナー107、搬送系108、除電
光源109などが配設されている。なお、感光体内にド
ラムヒーターは設置していない。
【0120】以下、さらに具体例をもって画像形成プロ
セスを説明すると、感光体101は+6〜8kVの高電
圧を印加した主帯電器102により一様に帯電され、こ
れに静電潜像形成部位103より発するレーザー露光L
により静電潜像が形成される。この潜像に現像器104
からトナーが供給されてトナー像となる。
【0121】一方、転写紙供給系より感光体方向に供給
される転写材Pは+7〜8kVの高電圧を印加した転写
帯電器106aと感光体101の間隙において背面か
ら、トナーとは反対極性の電界を与えられ、これによっ
て感光体表面のトナー像は転写材Pに転移する。12〜
14kVp−p、300〜600Hzの高圧AC電圧を
印加した分離帯電器106bにより、転写材Pは転写紙
搬送系108を通って定着装置(不図示)に至り、トナ
ー像は定着されて装置外に排出される。感光体101上
に残留するトナーはクリーナーユニット107内に設置
したクリーニングブレードにより掻き落とされ、残留す
る静電潜像は除電光源109によって消去される。
【0122】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0123】(実施例1)図6に示すキヤノン製複写機
GP405改造機に、表面保護層がa−Cから成り、表
面の10μm×10μm範囲におけるRaが27.2n
m、Δaが0.19である、105MHzの高周波を用
いたプラズマCVD法によって形成したa−Si感光体
を搭載し、現像剤として、結着樹脂と磁性体とを含有す
るトナー粒子と無機微粉体から成り、トナー粒子の平均
円形度が0.975であり、平均粒径が6.5μmであ
る球形磁性トナーを用いて画像形成を行った。
【0124】画像品質の評価は、前述した通紙耐久時の
画像流れ及びトナー付着の発生により評価した。画像流
れ、トナー付着は、◎:画像品質が優れている、○:画
像品質に実用上問題ない、×は画像品質が実用上十分で
ない、の3段階にランク分けした。さらに、その結果か
ら同じく総合判定を行った。結果を表3に示す。
【0125】(実施例2)平均円形度が0.960であ
る球形磁性トナーを用いた以外は、実施例1と同様にし
て画像形成を行った。そして、実施例1と同様に画像流
れ及びトナー付着の評価を行い、さらに、その結果から
総合判定を行った。結果を表3に示す。
【0126】(実施例3)Raが17.2nm、Δaが
0.14である以外は、実施例1と同様にして画像形成
を行った。そして、実施例1と同様に画像流れ及びトナ
ー付着の評価を行い、さらに、その結果から総合判定を
行った。結果を表3に示す。
【0127】(実施例4)Raが43.2nm、Δaが
0.33である以外は、実施例1と同様にして画像形成
を行った。そして、実施例1と同様に画像流れ及びトナ
ー付着の評価を行い、さらに、その結果から総合判定を
行った。結果を表3に示す。
【0128】(比較例1)表面保護層をa−SiCと
し、Δaが0.20である以外は、実施例1と同様にし
て画像形成を行った。そして、実施例1と同様に画像流
れ及びトナー付着の評価を行い、さらに、その結果から
総合判定を行った。結果を表3に示す。
【0129】(比較例2)平均円形度が0.945であ
る球形磁性トナーを用いた以外は、実施例1と同様にし
て画像形成を行った。そして、実施例1と同様に画像流
れ及びトナー付着の評価を行い、さらに、その結果から
総合判定を行った。結果を表3に示す。
【0130】(比較例3)Raが9.3nm、Δaが
0.14である以外は、実施例1と同様にして画像形成
を行った。そして、実施例1と同様に画像流れ及びトナ
ー付着の評価を行い、さらに、その結果から総合判定を
行った。結果を表3に示す。
【0131】(比較例4)Raが52.9nm、Δaが
0.35である以外は、実施例1と同様にして画像形成
を行った。そして、実施例1と同様に画像流れ及びトナ
ー付着の評価を行い、さらに、その結果から総合判定を
行った。結果を表3に示す。
【0132】(比較例5)Raが10.3nm、Δaが
0.08である以外は、実施例1と同様にして画像形成
を行った。そして、実施例1と同様に画像流れ及びトナ
ー付着の評価を行い、さらに、その結果から総合判定を
行った。結果を表3に示す。
【0133】(比較例6)Raが47.7nm、Δaが
0.42である以外は、実施例1と同様にして画像形成
を行った。そして、実施例1と同様に画像流れ及びトナ
ー付着の評価を行い、さらに、その結果から総合判定を
行った。結果を表3に示す。
【0134】
【表3】
【0135】実施例1においては、画像流れ、トナー付
着ともに発生せず、画像品質は優れていた。その結果、
総合的に画像品質は優れていた。
【0136】実施例2においては、画像流れ、トナー付
着ともにほぼ発生せず、画像品質は実用上問題なかっ
た。その結果、総合的に画像品質は実用上問題なかっ
た。
【0137】実施例3においては、画像流れは発生せ
ず、画像品質は優れていた。また、トナー付着は概ね発
生せず、画像品質は実用上問題なかった。その結果、総
合的に画像品質は実用上問題なかった。
【0138】実施例4においては、画像流れは概ね発生
せず、画像品質は実用上問題なかった。また、トナー付
着は発生せず、画像品質は優れていた。その結果、総合
的に画像品質は実用上問題なかった。
【0139】比較例1においては、画像流れが発生し、
画像品質は実用上不十分であった。トナー付着は概ね発
生せず、画像品質は実用上問題なかった。その結果、総
合的に画像品質は実用上不十分であった。
【0140】比較例2においては、画像流れは概ね発生
せず、画像品質は実用上問題なかった。しかしながら、
トナー付着が発生し、画像品質は実用上不十分であっ
た。その結果、総合的に画像品質は実用上不十分であっ
た。
【0141】比較例3においては、画像流れは発生せ
ず、画像品質は優れていた。しかしながら、トナー付着
が発生し、画像品質は実用上不十分であった。その結
果、総合的に画像品質は実用上不十分であった。
【0142】比較例4においては、画像流れが発生し、
画像品質は実用上不十分であった。また、トナー付着は
発生せず、画像品質は優れていた。その結果、総合的に
画像品質は実用上不十分であった。
【0143】比較例5においては、画像流れは概ね発生
せず、画像品質は実用上問題なかった。しかしながら、
トナー付着が発生し、画像品質は実用上不十分であっ
た。その結果、総合的に画像品質は実用上不十分であっ
た。
【0144】比較例6においては、画像流れが発生し、
画像品質は実用上不十分であった。また、トナー付着は
発生せず、画像品質は優れていた。その結果、総合的に
画像品質は実用上不十分であった。
【0145】以下に、接触帯電方式およびクリーニング
無し(「CLNレス」とも記載する)の構成を持つ電子
写真装置による実施例について詳述する。
【0146】(実施例5)接触帯電 図7は、本実施例を説明する接触帯電方式の構成を持つ
電子写真装置の概略構成図である。本実施例の電子写真
装置は、転写式電子写真プロセス利用、接触帯電方式、
プロセスカートリッジ式の複写機である。
【0147】(1)本実施例の複写機の全体的な概略構
成 [像担持体]101は像担持体(被帯電体)としての回
転ドラム型の電子写真感光体である。本実施例の複写機
は反転現像を用いており、感光体101は直径30mm
の負極性a−Si感光体であり、矢印の方向に210m
m/secの周速度をもって回転駆動される。
【0148】[帯 電]702aは感光体101に所
定の押圧力をもって接触させて配設した可撓性の接触帯
電部材としての導電性弾性ローラー(帯電ローラー)で
ある。Aは感光体101と帯電ローラー702aとの帯
電ニップ部である。この帯電ローラー702aには予め
その外周面に帯電促進粒子Mをコートして担持させてあ
り、帯電ニップ部Aには帯電促進粒子Mが存在してい
る。
【0149】帯電ローラー702aは、本実施例におい
ては、帯電ニップ部Aにおいて感光体101の回転方向
と逆方向(カウンター)に100%の周速で回転駆動さ
れ、感光体101の面に対して速度差を持って接触す
る。そしてこの帯電ローラー702aに帯電バイアス電
源から所定の帯電バイアスが印加される。これにより回
転感光体101の外周面が注入帯電方式で所定の極性お
よび電位に一様に接触帯電処理される。本実施例では帯
電ローラー702aには感光体101の外周面がほぼ−
400Vに一様に帯電処理されるように、帯電バイアス
電源から帯電バイアスを印加する。
【0150】なお、帯電ローラー702a、帯電促進粒
子M、注入帯電等については別項で詳述する。
【0151】[露 光]103はレーザーダイオード
・ポリゴンミラー等を含むレーザービームスキャナ(露
光装置)である。このレーザービームスキャナ103は
目的の画像情報の時系列電気ディジタル画素信号に対応
して強度変調されたレーザー光を出力し、レーザー光で
もって上記回転感光体101の一様帯電面を走査露光L
する。この走査露光Lにより回転感光体101の面に目
的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0152】静電潜像形成手段に用いる光源は、LED
アレイであっても良く、この場合は、目的の画像情報に
対応する位置のLEDを点灯し、感光体101の面に静
電潜像を形成する。
【0153】また、本実施例の複写機では、露光手段は
静電潜像形成手段に用いる光源のみであり、除電光は設
けていない。
【0154】[現 像]104は現像器である。回転
感光体101に形成された静電潜像は、現像器104に
よりトナー像として現像される。
【0155】像担持体上のトナー画像は後述の転写工程
において記録媒体側に転移するが、一部は像担持体上に
残り転写残トナーとなる。なお、CLNレスの構成にお
いては、転写残トナーは像担持体面の移動とともに現像
部に至り、現像工程において現像同時クリーニング(回
収)される。
【0156】[転 写]706は接触転写手段として
の中抵抗の転写ローラーであり、感光体101に所定に
圧接させて転写ニップ部を形成させてある。この転写ニ
ップ部に不図示の給紙部から所定のタイミングで被記録
体としての転写材Pが給紙され、かつ転写ローラー70
6に所定の転写バイアス電圧が印加されることで、感光
体101側の現像剤像が転写ニップ部に給紙された転写
材Pの面に、静電気力と押圧力にて順次に転写されてい
く。
【0157】[定 着]108は熱定着方式等の定着
装置である。感光体101側の現像剤像の転写を受けた
転写材Pは回転感光体101の面から分離されてこの定
着装置108に導入され、現像剤像の定着を受けて画像
形成物(プリント、コピー)として装置外へ排出され
る。
【0158】[カートリッジ]本実施例の複写機は、感
光体101、接触帯電器702、現像器104、クリー
ナー106の4つのプロセス機器をカートリッジケース
に包含させて複写機本体に対して一括して着脱自在のカ
ートリッジCとしてある。カートリッジ化するプロセス
機器の組み合わせ等は上記に限られるものではない。
【0159】(2)帯電ローラー 本実施例における接触帯電部材としての帯電ローラー7
02aは芯金上にゴムあるいは発泡体の中抵抗層を形成
することにより作製される。中抵抗層は樹脂(例えばウ
レタン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫
化剤、発泡剤等により処方され、芯金の上にローラー状
に形成した。その後、必要に応じて表面を研磨した。
【0160】本実施例の帯電ローラー702aのローラ
ー抵抗を測定したところ100kΩであった。ローラー
抵抗は、帯電ローラーの芯金に総圧1kgの加重がかか
るようφ30mmのアルミ基体に帯電ローラー702a
を圧着した状態で、芯金とアルミ基体との間に100V
を印加し、計測した。
【0161】ここで、接触帯電部材である帯電ローラー
702aは電極として機能することが重要である。つま
り、弾性を持たせて被帯電体との十分な接触状態を得る
と同時に、移動する被帯電体を充電するに十分低い抵抗
を有する必要がある。一方では被帯電体にピンホールな
どの低耐圧欠陥部位が存在した場合に電圧のリークを防
止する必要がある。被帯電体として電子写真用感光体を
用いた場合、十分な帯電性と耐リークを得るには1×1
4〜1×107Ωの電気抵抗値が望ましい。
【0162】帯電ローラー702aの表面は帯電促進粒
子Mを保持できるようミクロな凹凸があるものが望まし
い。
【0163】また、帯電ローラー702aの硬度は、十
分に形状が安定して被帯電体との良好な接触性を実現す
るために、アスカーC硬度で25°以上が好ましい。一
方、帯電ニップ部Aを十分確保し、被帯電体表面へのミ
クロな接触性を良好なものとするため、アスカーC硬度
は50°以下が好ましい。
【0164】なお、アスカーC硬度は、基準規格アスカ
ーC型SRIS(日本ゴム協会規格)0101に従って
作製した試験片を用いて、アスカーゴム硬度計(高分子
計器(株)製)により測定される硬度である。
【0165】帯電ローラー702aの材質としては、弾
性発泡体に限定するものではなく、弾性体の材料とし
て、EPDM、ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、
IR等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化
物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発
泡させたものがあげられる。また、特に導電性物質を分
散せずに、イオン導電性の材料を用いて抵抗調整をする
ことも可能である。
【0166】帯電ローラー702aは被帯電体としての
感光体101に対して弾性に抗して所定の押圧力で圧接
させて配設し、本実施例では幅数mmの帯電ニップ部A
を形成させてある。
【0167】(3)帯電促進粒子 本実施例では、帯電促進粒子Mとして、体積固有抵抗値
が1×107Ω・cm、平均粒径1.5μmの導電性酸
化亜鉛粒子を用いた。帯電促進粒子は、一次粒子の状態
で存在するばかりでなく、二次粒子の凝集した状態で存
在することもなんら問題はない。どのような凝集状態で
あれ、凝集体として帯電促進粒子としての機能が実現で
きればその形態は重要ではない。
【0168】粒径は粒子が凝集体を構成している場合
は、その凝集体としての平均粒径として定義した。粒径
の測定には、光学あるいは電子顕微鏡による観察から、
100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体積粒
度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定し
た。
【0169】なお、帯電促進粒子Mの体積固有抵抗値が
1×1012Ω・cm以上であると帯電性が損なわれた。
そのため、体積固有抵抗値は1×1012Ω・cm以下で
あることが好ましく、1×1010Ω・cm以下であるこ
とがより好ましい。
【0170】体積固有抵抗値の測定は、錠剤法により測
定し正規化して求めた。即ち、底面積2.26cm2
円筒内に約0.5gの粉体試料を入れ上下電極に147
Nの加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加して抵抗
値を計測し、その後正規化して比抵抗を算出した。
【0171】また、帯電促進粒子Mは潜像露光時に妨げ
にならないよう、白色または透明に近いことが望まし
く、よって非磁性であることが好ましい。さらに、帯電
促進粒子が感光体上から記録材Pに一部転写されてしま
うことを考えるとカラー記録では無色、あるいは白色の
ものが望ましい。
【0172】更に、粒径は、現像剤の粒径に対して、1
/2以下程度でないと画像露光を遮ることがあった。そ
のため帯電促進粒子Mの粒径は現像剤の粒径の1/2よ
りも小さいことが望ましい。ただし、粒径の下限値とし
ては、粒子として安定に得られるものとして10nmが
限界と考えられる。
【0173】帯電促進粒子Mの材料としては、本実施例
では酸化亜鉛を用いたが、これに限るものではなく、そ
の他、酸化チタンやアルミナなど他の金属酸化物の導電
性無機粒子や有機物との混合物、あるいは、これらに表
面処理を施したものなど各種導電粒子が使用可能であ
る。
【0174】(4)注入帯電 像担持体である感光体101と接触帯電部材である帯電
ローラー702aとの帯電ニップ部Aに帯電促進粒子M
を介在させることで、粒子Mの滑剤効果により、摩擦抵
抗が大きくてそのままでは感光体101に対して速度差
を持たせて接触させることが困難であった帯電ローラー
であっても、それを感光体101面に対して無理なく容
易に効果的に速度差を持たせて接触させた状態にするこ
とが可能となると共に、帯電ローラー702aが粒子M
を介して感光体101面に密に接触してより高い頻度で
感光体101面に接触する構成となる。
【0175】帯電ローラー702aと感光体101との
間に十分な速度差を設けることにより、帯電ローラー7
02aと感光体101の帯電ニップ部において帯電促進
粒子Mが感光体101に接触する機会を格段に増加さ
せ、高い接触性を得ることができ、帯電ローラー702
aと感光体101の帯電ニップ部Aに存在する帯電促進
粒子Mが感光体101表面を隙間なく摺擦することで感
光体101に電荷を直接注入できるようになり、帯電ロ
ーラー702aによる感光体101の接触帯電は帯電促
進粒子Mの介存により注入帯電機構が支配的となる。
【0176】速度差を設ける構成としては、帯電ローラ
ー702aを回転駆動あるいは固定して感光体101と
速度差を設けることになる。好ましくは、帯電ローラー
702aを回転駆動し、さらに、その回転方向は感光体
101表面の移動方向とは逆方向に回転するように構成
することが望ましい。
【0177】従って、従来のローラー帯電等では得られ
なかった高い帯電効率が得られ、帯電ローラー702a
に印加した電圧とほぼ同等の帯電電位を感光体101に
与えることができる。かくして、接触帯電部材として帯
電ローラー702aを用いた場合でも、帯電ローラー7
02aに対する帯電に必要な印加バイアスは感光体10
1に必要な帯電電位相当の電圧で十分であり、放電現象
を用いない安定かつ安全な接触帯電方式ないし装置を実
現することができる。
【0178】また、帯電ニップ部Aや帯電ローラー70
2aの表面に帯電促進粒子Mを予め担持させておくこと
で、プリンタ使用の全くの初期より上記の直接帯電性能
を支障なく発揮させることができる。
【0179】(5)帯電ニップ部および帯電ローラーに
対する帯電促進粒子の補給 最初に、感光体101と帯電ローラー702aとの帯電
ニップ部Aに十分量の帯電促進粒子Mを介在させても、
または帯電ローラー702aに十分量の帯電促進粒子M
を塗布しておいても、装置の使用に伴い帯電促進粒子M
が帯電ニップ部Aや帯電ローラー702aから減少した
り、帯電促進粒子Mが劣化したりすることで、帯電性の
低下が生じる。
【0180】そのため、帯電性の低下が生じた際には、
帯電ニップ部Aや帯電ローラー702aに対して帯電促
進粒子Mを補給する必要がある。この様な観点から、本
実施例では、帯電ローラー702aの面に帯電促進粒子
Mを供給する帯電促進粒子供給手段を設けてある。
【0181】帯電促進粒子供給手段は、帯電促進粒子供
給部材702b、帯電促進粒子供給ブラシ702cから
構成してあり、帯電ローラー702aの上側に配設し
て、帯電促進粒子供給部材702bを供給ブラシ702
cで摺擦することにより、帯電ローラー702aに対し
て帯電促進粒子Mを補給する。
【0182】帯電促進粒子供給部材702bは、帯電促
進粒子Mをチップ状に結着固形化した部材(帯電促進粒
子チップ)であり、供給ブラシ702cによって白墨や
蝋石のように削れることで帯電促進粒子Mを帯電ローラ
ー702aの表面に供給する。
【0183】なお、帯電ローラー702aに対する帯電
促進粒子供給手段は本実施例に限られるものではなく、
その他、例えば、帯電促進粒子Mを含ませた発泡体ある
いはファーブラシを帯電ローラーに当接させて配設する
手段構成とするなど任意である。
【0184】またクリーニング装置107と主帯電器と
の間において感光体101面に対して帯電促進粒子Mを
供給する手段を配設したり、現像器104内に供給する
ことによって、感光体表面を介して帯電促進粒子Mを補
給しても良い。
【0185】図7に示した接触帯電方式の構成を持つ電
子写真装置を用いて、表面保護層がa−Cから成り、表
面の10μm×10μm範囲におけるRaが27.2n
m、Δaが0.19である、105MHzの高周波を用
いたプラズマCVD法によって形成したa−Si感光体
を搭載し、現像剤として、結着樹脂と磁性体とを含有す
るトナー粒子と無機微粉体から成り、トナー粒子の平均
円形度が0.975であり、平均粒径が6.5μmであ
る球形磁性トナーを用いて画像形成を行った。
【0186】画像品質の評価は、通紙耐久時の画像流れ
とトナー付着の発生により評価した。画像流れ、トナー
付着は、◎:画像品質が優れている、○:画像品質に実
用上問題ない、×は画像品質が実用上十分でない、の3
段階にランク分けした。さらに、その結果から同じく総
合判定を行った。得られた結果を表4に示す。
【0187】(実施例6)接触帯電およびCLNレス 図8は、本実施例を説明する接触帯電方式およびCLN
レスの構成を持つ電子写真装置の概略構成図である。
【0188】転写残トナーの回収を現像工程に兼ねさせ
た以外は、実施例5に示した電子写真装置と同一の構成
から成る電子写真装置を用いて、表面保護層がa−Cか
ら成り、表面の10μm×10μm範囲におけるRaが
27.2nm、Δaが0.19であるa−Si感光体を
搭載し、現像剤として、結着樹脂と磁性体とを含有する
トナー粒子と無機微粉体から成り、トナー粒子の平均円
形度が0.975であり、平均粒径が6.5μmである
球形磁性トナーを用いて画像形成を行った。
【0189】画像品質の評価は、通紙耐久時の画像流れ
とトナー付着の発生により評価した。画像流れ、トナー
付着は、◎:画像品質が優れている、○:画像品質に実
用上問題ない、×は画像品質が実用上十分でない、の3
段階にランク分けした。さらに、その結果から同じく総
合判定を行った。得られた結果を表4に示す。
【0190】
【表4】
【0191】実施例5において、画像流れ、トナー付着
ともに発生せず、画像品質は優れていた。その結果、総
合的に画像品質は優れており、接触帯電方式の構成をと
ることにより画像品質が劣ることはなかった。
【0192】実施例6において、画像流れは発生せず、
画像品質は優れていた。また、トナー付着は概ね発生せ
ず、画像品質は実用上問題なかった。その結果、総合的
に画像品質に実用上問題なく、接触帯電方式・CLNレ
スの構成をとることにより画像品質が劣ることはなかっ
た。
【0193】以上より、本発明においては、感光体に対
して相対速度を有して回転する導電性の弾性部材に電圧
を印可することで、弾性部材表面に付帯した導電粒子を
介して感光体を帯電する場合も、良好な結果が得られる
ことが分った。
【0194】また、現像工程が、トナー像を記録媒体上
に転写した後に、像担持体に残留したトナーを回収する
クリーニング工程を兼ねている場合も、良好な結果が得
られることが分った。
【0195】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電子写真
感光体、および感光体を用いた電子写真方法によれば、
導電性基体上に少なくともアモルファスシリコンを含む
光導電層およびアモルファスカーボンから成る表面保護
層を順次積層してなり、10μm×10μmの範囲にお
ける表面粗さRaが10nm以上50nm以下、平均傾
斜Δaが0.1以上0.4以下の範囲であり、現像剤と
して、少なくとも結着樹脂と磁性体とを含有するトナー
粒子と無機微粉体から成り、トナー粒子の平均円形度が
0.950以上0.995以下であり、且つ平均粒径が
5μm以上8μm以下である、球形磁性トナーを用いて
顕像化することで、トナー付着に起因する画像欠陥が発
生することなく、また、高湿環境下においても感光体の
加温手段を設けることなくして画像ボケや画像流れのな
い高品質な画像を得ることが可能となった。更に、高品
質な画像を長期に渡って安定して得ることが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な電子写真装置の構成を説明するための
模式的断面図である。
【図2】トナー形状と鏡影力およびファンデルワールス
力の関係を説明するための図である。
【図3】本発明における電子写真感光体の一例を説明す
るための模式的断面図である。
【図4】本発明におけるa−Si感光体成膜装置を説明
するための模式的断面図である。
【図5】本発明におけるa−Si感光体成膜装置を説明
するための模式的断面図である。
【図6】本発明における電子写真装置の好適な一例を説
明するための模式的断面図である。
【図7】本発明における電子写真装置の好適な一例を説
明するための模式的断面図である。
【図8】本発明における電子写真装置の好適な一例を説
明するための模式的断面図である。
【図9】本発明におけるAFMを用いたRa測定におい
て、スキャンサイズが及ぼす影響を説明するための図で
ある。
【図10】本発明におけるAFMを用いたΔa測定にお
いて、スキャンサイズが及ぼす影響を説明するための図
である。
【符号の説明】
101 電子写真用感光体 102 主帯電器 103 静電潜像形成部位(静電潜像形成手段、露光
装置) 104 現像器 105 転写紙供給系 106a 転写帯電器 106b 分離帯電器 107 クリーナー 108 搬送系 109 除電光源 110 ランプ 111 原稿台ガラス 112 原稿 113 ミラー 114 ミラー(図1(a)の場合) 114 CCD(図1(b)の場合) 115 ミラー(図1(a)の場合) 115 レーザー(図1(b)の場合) 116 ミラー 117 レンズユニット(図1(a)の場合) 117 ポリゴンミラー(図1(b)の場合) 118 レンズ 120 レジストローラー 121 クリーニングブレード 122 クリーニングローラー 123 熱源(内面ヒーター) 301 基体 302 光導電層 303 表面保護層 304 下部電荷注入阻止層 305 上部電荷注入阻止層 306 下部光導電層 307 上部光導電層 400 堆積膜形成装置 401 円筒形基体 402 反応容器 403 基体支持体 404 ガス供給システム 405 排気システム 406 電力供給システム 407 排気ポンプ 408 排気バルブ 409 メイン排気バルブ 410 スロットルバルブ 411 油拡散ポンプ 412 メイン排気ポンプ 413 電力源 414 カソード 415 マッチングボックス 416 モーター 417 ガス管 418 駆動部 419 排気口 702 接触帯電器 702a 帯電ローラー 702b 帯電促進粒子供給部材 702c 帯電促進粒子供給ブラシ 706 転写ローラー A ニップ部 C カートリッジ L レーザー露光 M 帯電促進粒子 P 転写材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/02 101 G03G 9/08 101 15/08 507 15/08 507B 507L (72)発明者 河田 将也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 唐木 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大脇 弘憲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 EA05 EA10 FA06 2H068 CA03 DA12 DA20 DA22 EA25 FA16 2H077 AA37 AC16 AD00 AD06 EA13 2H200 FA02 GA23 GA46 GB14 GB37 HA03 HB12 HB22 HB46 HB47 MB01 MC01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光受容部材を回転させ、少なくとも、帯
    電工程、露光工程および現像工程を順次繰り返す電子写
    真方法において、該光受容部材として、基体上に、シリ
    コン原子を母体とする非晶質材料で構成された光導電層
    と、非晶質炭素で構成された表面保護層とが少なくとも
    順次積層されてなる感光体を使用し、該感光体の10μ
    m×10μmの範囲における表面粗さRaは10nm以
    上50nm以下であり、平均傾斜Δaは0.1以上0.
    4以下であって、現像剤として球形磁性トナーを使用
    し、該球形磁性トナーの平均粒径は5μm以上8μm以
    下であり、平均円形度は0.950以上0.995以下
    であることを特徴とする電子写真方法。
  2. 【請求項2】 前記球形磁性トナーの平均円形度は、
    0.970以上0.995以下であることを特徴とする
    請求項1記載の電子写真方法。
  3. 【請求項3】 前記帯電工程は、前記感光体に対して相
    対速度を有して回転する導電性の弾性部材に電圧を印可
    することで、該弾性部材表面に付帯した導電粒子を介し
    て前記感光体を帯電することを特徴とする請求項1又は
    2記載の電子写真方法。
  4. 【請求項4】 前記現像工程は、トナー像を記録媒体上
    に転写した後に、像担持体に残留したトナーを回収する
    クリーニング工程を兼ねていることを特徴とする請求項
    1乃至3何れかに記載の電子写真方法。
  5. 【請求項5】 前記感光体は、50MHz以上450M
    Hz以下の高周波を用いたプラズマCVD法によって形
    成されたものであることを特徴とする請求項1乃至4何
    れかに記載の電子写真方法。
  6. 【請求項6】 基体上に、シリコン原子を母体とする非
    晶質材料で構成された光導電層と、非晶質炭素で構成さ
    れた表面保護層とが少なくとも順次積層されてなり、該
    光導電層および該表面保護層は、50MHz以上450
    MHz以下の高周波を用いたプラズマCVD法によって
    形成され、10μm×10μmの範囲における表面粗さ
    Raは10nm以上50nm以下であり、平均傾斜Δa
    は0.1以上0.4以下であることを特徴とする電子写
    真感光体。
  7. 【請求項7】 前記光導電層および前記表面保護層は、
    50MHz以上150MHz以下の高周波を用いたプラ
    ズマCVD法によって形成されたものであることを特徴
    とする請求項6記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 前記表面粗さRaは20nm以上40n
    m以下であり、前記平均傾斜Δaは0.15以上0.3
    以下であることを特徴とする請求項6又は7記載の電子
    写真感光体。
  9. 【請求項9】 基体上に、シリコン原子を母体とする非
    晶質材料で構成された光導電層と、非晶質炭素で構成さ
    れた表面保護層とが少なくとも順次積層されてなる感光
    体を光受容部材として使用し、該感光体の10μm×1
    0μmの範囲における表面粗さRaは10nm以上50
    nm以下であり、平均傾斜Δaは0.1以上0.4以下
    であって、現像剤として球形磁性トナーを使用し、該球
    形磁性トナーの平均粒径は5μm以上8μm以下であ
    り、平均円形度は0.950以上0.995以下である
    ことを特徴とする電子写真装置。
  10. 【請求項10】 前記球形磁性トナーの平均円形度は、
    0.970以上0.995以下であることを特徴とする
    請求項9記載の電子写真装置。
  11. 【請求項11】 前記感光体は、50MHz以上450
    MHz以下の高周波を用いたプラズマCVD法によって
    形成されたものであることを特徴とする請求項9又は1
    0記載の電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006126690A1 (ja) * 2005-05-27 2006-11-30 Kyocera Corporation 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置

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