JP4764993B2 - 電力融通装置 - Google Patents

電力融通装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4764993B2
JP4764993B2 JP2007051034A JP2007051034A JP4764993B2 JP 4764993 B2 JP4764993 B2 JP 4764993B2 JP 2007051034 A JP2007051034 A JP 2007051034A JP 2007051034 A JP2007051034 A JP 2007051034A JP 4764993 B2 JP4764993 B2 JP 4764993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
instantaneous
phase
seat
instantaneous power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007051034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008219989A (ja
Inventor
明夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2007051034A priority Critical patent/JP4764993B2/ja
Publication of JP2008219989A publication Critical patent/JP2008219989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4764993B2 publication Critical patent/JP4764993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、インバ-タを用いて単相交流間で電力融通を行う電力融通装置の制御方式に関する。
単相交流間で電力融通を行うためには、電力融通行うそれぞれの単相の電力を演算する必要がある。ここで、
瞬時電圧:e=Esin(wt) ・・・(1)
瞬時電流:i=Isin(wt+θ) ・・・(2)
とすると、瞬時電力pは、以下のようになる。
瞬時電力p=e*i= Esin(wt)* Isin(wt+θ) = P/2*(cosθ-cos(2wt+θ))・・・(3)
(但し、P=E*I、wは角周波数、θは位相角)
(3)式より単相の瞬時電力は、直流分(cosθ分)と基本波の2倍周波数の正弦波リプル分(cos(2wt+θ)分)とになる。このため、平均有効電力を求めるには、2倍周波数の正弦波リプル分を除去する必要がある。
2倍周波数の正弦波リプル分除去方法の従来の実施例を、図5に示す。従来の実施例としては、特許文献1「三相電気量の正相/逆相検知回路」がある。従来の技術では、正相ベクトル変換器の出力IdP、IqPに含まれる逆相分の除去(正相ベクトル変換器の出力は、正相分は直流、逆相分は基本波の2倍周波数の正弦波リプルとなる)、及び、逆相ベクトル変換器の出力IdN、IqNに含まれる正相分の除去(逆相ベクトル変換器の出力は、逆相分は直流、正相分は基本波の2倍周波数の正弦波リプルとなる)に、半周期移動平均(基本波の2倍周波数の移動平均)を使用している。即ち基本波の180°期間にわたり移動平均演算することにより、2m(mは整数)倍の周波数の高調波成分を完全に除去することができる。
特開平6−245383号公報
上述のように、従来の技術では、平均有効電力の演算に半周期移動平均を使用しているため、半周期(基本波位相で180°)の演算遅れが生じ、有効電力の変動が大きい場合には、演算遅れにより電力融通量に誤差が発生するという課題がある。
上述の課題を解決するために、第1の発明においては単相交流間で電力融通を行う電力融通装置において、それぞれの相の瞬時負荷電圧と瞬時負荷電流を乗じて瞬時電力を演算し、前記瞬時電力から基本波位相で30°前の瞬時電力を減算し、さらに、基本波位相で60°前の瞬時電力を加算することにより平均有効電力を演算し、それぞれの相の有効電力の差分から電力融通を行う。
本発明では、単相交流間で電力融通を行う電力融通装置において、それぞれの相の瞬時負荷電圧と瞬時負荷電流を乗じて瞬時電力を演算し、前記瞬時電力から基本波位相で30°前の瞬時電力を減算し、さらに、基本波位相で60°前の瞬時電力を加算することにより平均有効電力を演算し、それぞれの相の有効電力の差分から電力融通を行うようにしているため、少ない演算遅れで単相の有効電力を演算できる。その結果、電鉄用電力融通装置などの負荷の有効電力が急変する装置に適用しても、演算遅れによる電力融通誤差を小さくでき、装置の高性能化が可能となる。
本発明の要点は、単相交流間で電力融通を行う電力融通装置において、平均有効電力の演算方法として、それぞれの相の瞬時負荷電圧と瞬時負荷電流を乗じて瞬時電力を演算し、前記瞬時電力から基本波位相で30°前の瞬時電力を減算し、さらに、基本波位相で60°前の瞬時電力を加算するようにしている点である。
図1に、瞬時電圧、瞬時電流、及び、瞬時電力の関係を説明する図を示す。(3)式に示したように、瞬時電力は、直流分と基本波の2倍周波数の正弦波リプル分になる。
図2に、第1の発明を説明する図を示す。(3)式のwtに、基本波位相で30°前の瞬時電力に相当するwt-30°を、及び基本波位相で60°前の瞬時電力に相当するwt-60°を、それぞれ代入すると、30°前の瞬時電圧p(-30)は(4)式のように、60°前の瞬時電圧p(-60)は(5)式のようになる。
p(-30)= P/2*(cosθ-cos(2(wt-30°)+θ))= P/2*(cosθ-cos(2wt+θ-60°))
=P/2*(cosθ+cos(2wt+θ-240°))・・・(4)
p(-60)= P/2*(cosθ-cos(2(wt-60°)+θ))= P/2*(cosθ-cos(2wt+θ-120°))・・・(5)
従って、(3)式から、(4)式を減算し、(5)式を加算すると、
p- p(-30)+p(-60)= P/2*(cosθ-cos(2wt+θ))-P/2*(cosθ+cos(2wt+θ-240°))
+P/2*(cosθ-cos(2wt+θ-120°))
=P/2*cosθ-P/2*(cos(2wt+θ)+cos(2wt+θ-120°)+cos(2wt+θ-240°))
=P/2*cosθ・・・(6)
(6)式のようになる。即ち、基本波の2倍周波数の正弦波リプルを除去でき、平均有効電力が求められる。本発明では、有効電力の演算遅れは、現在の値と、基本波位相で30°前、及び60°前の値を使用しているため、ほぼ30°相当の遅れで済む。
図3は、本発明を電鉄用電力融通装置に適用した場合の実施例を示す回路図である。三相交流電源11をき電トランス12で、90°位相のずれた単相交流であるM座、T座のそれぞれの電圧vM,vTに変換し、M座のラインには電流検出器13を介してM座負荷17、及び電圧検出器15が、T座のラインには電流検出器14を介してT座負荷18、及び電圧検出器16が、またM座ラインには電力融通装置として、トランス(TrM)19を介して交流入力としたインバータ(INVM)21が、T座ラインには電力融通装置としてトランス(TrT)20を介して交流入力としたインバータ(INVT)22が接続され、インバータ21とインバータ22の直流部は共通に接続されている。
電力融通用インバータ21への電力指令PM*とインバータ22への電力指令PT*は下記のように生成される。
M座の平均有効電力PMは、電流検出器13で検出した交流負荷電流iMとM座の交流電圧vMとを乗算器23で掛算して求めた瞬時電力pMを平均有効電力演算器25に入力し、この演算器25で基本波位相で30°前の瞬時電力を減算し、さらに基本波位相で60°前の瞬時電力を加算して求める。またT座の平均有効電力PTは、電流検出器14で検出した交流負荷電流iTとT座の交流電圧vTとを乗算器24で掛算して求めた瞬時電力pTを平均有効電力演算器26に入力し、この演算器26で基本波位相で30°前の瞬時電力を減算し、さらに基本波位相で60°前の瞬時電力を加算して求める。
さらに、M座の平均有効電力PMとT座の平均有効電力PTとの差が加算器27で求められ、この差の半分を割算器28で求めて、これをインバータ21への電力指令PM*とする。また、インバータ21への電力指令PM*の符号を符号反転器29で反転したものをインバータ22への電力指令PT*とする。
ここで、平均有効電力演算器25、26の構成例を図4に示す。T座での例であるが、M座においても同様である。平均有効電力演算器(PA)25では、瞬時電力pM(T)に、メモリ(MEM)31に格納された30°前の瞬時電力pM(T)(-30°)を減算し、さらにメモリ(MEM)31に格納された60°前の瞬時電力pM(T)(-60°)を加算している。メモリ(MEM)31は、60°の期間に相当するリングバッファで構成される。例えば、60°の期間に相当するリングバッファの数を60個(d1〜d60)とし、60°前の瞬時電力が10番目のバッファ(d10)に格納されているとすると、10番目のバッファ(d10)より60°前の瞬時電力pM(T)(-60°)を読み出し、10番目のバッファ(d10)より30°相当位相の進んだ40番目バッファ(d40)より30°前の瞬時電力pM(T)(-30°)を読み出し、加減算を行っている。そして、10番目のバッファより60°前の瞬時電力pM(T)(-60°)を読み出した後に、現在の瞬時電力pM(T)を格納する。次に平均有効電力を演算する時には、11番目のバッファが60°前の瞬時電力pM(T)(-60°)となり、41番目バッファ(d40)が30°前の瞬時電力pM(T)(-30°)となる。このように、メモリMEMの読込みと格納を逐次行うことにより、
平均有効電力PM(T)を演算している。
以上のように、M座の平均有効電力PMとT座の平均有効電力PTを算出し、これらの差分の半分の電力をインバータINVM、INVTの電力指令PM*、PT*とし、電力融通することにより、き電トランス(FT)12のM座電力PM’、T座電力PT’は、(7)式,(8)式のようになり、平衡化できる。
M座電力:PM’= PM-PM*=PM-1/2*(PM-PT)=1/2*(PM+PT)・・・(7)
T座電力:PT’= PT-PT*=PT+1/2*(PM-PT)=1/2*(PM+PT)・・・(8)
本発明は、交流き電鉄道のき電トランス出力(M座,T座)間の電力不平衡の解消に適用可能である。
瞬時電圧、瞬時電流、瞬時電力を説明する図 本発明の原理を説明するための図 本発明の実施例を示す回路ブロック図 平均有効電力演算器の構成例 従来の平均有効電力演算の例
符号の説明
11・・・三相交流電源 12・・・き電トランス
13、14・・・電流検出器 15、16・・・電圧検出器
17・・・M座負荷 18・・・T座負荷
19,20・・・トランス 21、22・・・インバータ
23、24・・・乗算器 25、26・・・平均有効電力演算器
27・・・加算器 28・・・割算器 29・・・符号反転器
30・・・加算器 31・・・メモリ

Claims (1)

  1. 単相交流間で電力融通を行う電力融通装置において、
    それぞれの相の瞬時負荷電圧と瞬時負荷電流を乗じて瞬時電力を演算し、前記瞬時電力から基本波位相で30°前の瞬時電力を減算し、さらに、基本波位相で60°前の瞬時電力を加算することにより平均有効電力を演算し、それぞれの相の有効電力の差分から電力融通を行うことを特徴とした電力融通装置。
JP2007051034A 2007-03-01 2007-03-01 電力融通装置 Active JP4764993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007051034A JP4764993B2 (ja) 2007-03-01 2007-03-01 電力融通装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007051034A JP4764993B2 (ja) 2007-03-01 2007-03-01 電力融通装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008219989A JP2008219989A (ja) 2008-09-18
JP4764993B2 true JP4764993B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=39839359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007051034A Active JP4764993B2 (ja) 2007-03-01 2007-03-01 電力融通装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4764993B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4892459B2 (ja) * 2007-11-13 2012-03-07 東芝三菱電機産業システム株式会社 電鉄用電圧変動補償装置の制御装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5152878A (en) * 1974-11-02 1976-05-10 Tokyo Electric Power Co Denkiryono kenshutsuhoshiki
JP3316860B2 (ja) * 1991-10-08 2002-08-19 株式会社日立製作所 電力変換装置
JP2003061250A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Mitsubishi Electric Corp 電圧変動補償装置
JP2003270277A (ja) * 2002-03-13 2003-09-25 Mitsubishi Electric Corp 交流回路における瞬時無効電力、無効電力実効値算出手段および瞬時無効電力、無効電力実効値、位相差測定方法
JP4350488B2 (ja) * 2003-11-20 2009-10-21 美和電気株式会社 電力系統における電圧、電流、有効電力、無効電力、周波数計測装置ならびに計測方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008219989A (ja) 2008-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6147363B2 (ja) 電力変換装置
EP2763301B1 (en) Power converter control method
JP6116829B2 (ja) 単相電力変換装置の制御装置
JP2006271095A (ja) 電力変換装置
WO2014091915A1 (ja) アクティブフィルタ制御装置
JP4764993B2 (ja) 電力融通装置
JP5076730B2 (ja) 位相検出装置
JPWO2019082316A1 (ja) 電力変換装置
JP6876585B2 (ja) 電力変換装置および電力変換システム
US20230188030A1 (en) Power conversion device and control device
EP2869453B1 (en) Apparatus for compensating phase error in inverter output voltage
JP3266966B2 (ja) 三相電気量の正相/逆相成分検出回路
JP2006136053A (ja) 電動機の制御装置
JP5078144B2 (ja) 電力変換方法および電力変換装置
JP5637310B2 (ja) インバータ装置
JP2007225427A (ja) 停電検出回路及び無停電電源装置
JP5517723B2 (ja) 高調波電流補償装置および高調波電流補償方法
JP2004159416A (ja) 3相−2相変換装置用不平衡補償装置
US11482963B2 (en) Inverter control device
JP2008295135A (ja) 電力変換装置
JP2009288070A (ja) 交流電力測定装置
JP2018046654A (ja) 電力変換器の制御装置
JP2015104155A (ja) 位相検出回路
JP2024022286A (ja) 電力変換装置及び電力変換システム
JP5849672B2 (ja) 同期検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4764993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250