JP4350488B2 - 電力系統における電圧、電流、有効電力、無効電力、周波数計測装置ならびに計測方法 - Google Patents

電力系統における電圧、電流、有効電力、無効電力、周波数計測装置ならびに計測方法 Download PDF

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本発明は、発変電設備等の電力系統における電圧、電流、有効電力、無効電力、周波数等の各電気量の計測に際し、系統周波数の変動による影響が少ない計測装置ならびに計測方法に関する。
発変電設備等の電力系統における電圧、電流の実効値算出に際して広く用いられている手法として振幅2乗法がある。また、有効・無効電力算出に際しては直角2サンプル演算法がある。振幅2乗法、および直角2サンプル演算法は、いずれも計測対象となる交流に対して1/4周期にあたるサンプリング間隔が必須となる。また、任意のサンプリング間隔で電圧、電流の実効値、有効・無効電力を求める方法として、連続2サンプル演算法がある。
振幅2乗法は下記の式で表される。
・振幅2乗法
Figure 0004350488
また、直角2サンプル演算法は下記の式で表される。
・直角2サンプル演算法
有効電力
Figure 0004350488
無効電力
Figure 0004350488
さらに、連続2サンプル演算法は下記の式で表される。
・連続2サンプル演算法
電圧実効値
Figure 0004350488
有効電力
Figure 0004350488
無効電力
Figure 0004350488
また、周波数の計測に際して広く用いられている手法に、ゼロクロス点の検出による方法が挙げられる。これは計測対象となる交流信号の瞬時値の平均値を算出し、この平均値と交流信号の瞬時値がクロスした点を検出し、その間隔を計測して周波数を求める手法である。
この他に、従来、交流信号を計測してディジタル処理する技術としては、特開昭58−51315号に記載されたものがある。
特開昭58−51315号公報
振幅2乗法および直角2サンプル演算法においては、サンプリング間隔Sが必ず計測対象である交流信号の1/4周期でなければならないが、計測対象である交流信号の周波数が変動した場合には、この関係が崩れ、交流信号の計測が不高精度になるという問題がある。
振幅2乗法を例として説明する。時刻tおよびt−Sにおける電圧の瞬時値は次式で表すことができる。
Figure 0004350488
よって、振幅2乗法により算出される値は
Figure 0004350488
となる。ここでサンプリング間隔Sが、交流信号の1/4周期であるならば、
Figure 0004350488
となり、右辺における[ ]内の第2項は
Figure 0004350488
となる。ゆえに、
Figure 0004350488
となり、電圧値の実効値が求まる。
しかしながら、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合には、上記の関係式が成立せず、信号計測が不高精度になってしまう。直角2サンプル演算法も同様な問題を抱える。また連続2サンプル演算法は、sin(2πfS)、cos(2πfS)の項を演算式に含み、系統周波数fは既知の値として演算式中で使用する。よって系統周波数が変動した場合には計測結果が不高精度になってしまう。また、ゼロクロス点の検出による周波数計測方法においては計測精度を向上させるために、サンプリングデータ間を直線または曲線で補間したり、高速サンプリングを行うといった手法がとられるが、補間による誤差が発生する。
本発明は、このような問題に着目し、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングリングデータから直接的に、誤差の少ない電力系統の電圧、電流の実効値、及び有効電力、無効電力、ならびに周波数の計測ができる、計測装置及び計測方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1及び6に記載の計測装置及び方法は、広帯域信号の帯域制限に使用するアンチエリアシングフィルタと、交流信号における電圧の波形を所定周期毎にサンプリングして保持するサンプル保持手段と、サンプル保持手段から出力されるアナログデータをディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段と、ディジタルデータから商用周波数付近の基本波成分を抽出する基本波抽出手段と、4サンプル前までの電圧値を一時記憶する電圧値一時記憶手段と、電圧値一時記憶手段で記憶した前記4サンプル前までの電圧値を演算式に代入して演算する電圧値演算手段とを備え、
前記演算式は、
Figure 0004350488
時刻tにおける電圧のサンプリングデータを e(t)
1サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−S)
2サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−2S)
3サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−3S)
4サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−4S)
として、計測対象となる電圧の実効値を演算するものである。
また、本発明の請求項2及び7に記載の計測装置及び方法は、広帯域信号の帯域制限に使用するアンチエリアシングフィルタと、交流信号における電流の波形を所定周期毎にサンプリングして保持するサンプル保持手段と、サンプル保持手段から出力されるアナログデータをディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段と、ディジタルデータから商用周波数付近の基本波成分を抽出する基本波抽出手段と、4サンプル前までの電流値を一時記憶する電流値一時記憶手段と、電流値一時記憶手段で記憶した前記4サンプル前までの電流値を演算式に代入して演算する電流値演算手段とを備え、
前記演算式は、
Figure 0004350488
時刻tにおける電流のサンプリングデータを i(t)
1サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−S)
2サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−2S)
3サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−3S)
4サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−4S)
として、計測対象となる電流の実効値を演算するものである。
また、本発明の請求項3及び8に記載の計測装置及び方法は、請求項1に記載の電圧値一時記憶手段に記憶されている各電圧値ならびに請求項2に記載の電流値一時記憶手段に記憶されている各電流値を演算式に代入して演算する有効電力演算手段とを備え、
前記演算式は、
Figure 0004350488
として、計測対象となる有効電力の値を演算するものである。
また、本発明の請求項4及び9に記載の計測装置及び方法は、請求項1に記載の電圧値一時記憶手段に記憶されている各電圧値ならびに請求項2に記載の電流値一時記憶手段に記憶されている各電流値を演算式に代入して演算する無効電力演算手段とを備え、
前記演算式は、
Figure 0004350488
として、計測対象となる無効電力の値を演算するものである。
また、本発明の請求項5及び10に記載の計測装置及び方法は、請求項1に記載の電圧値一時記憶手段に記憶されている各電圧値を演算式に代入して演算する周波数演算手段を備え、
前記演算式は、
Figure 0004350488
として、計測対象となる周波数の値を演算するものである。
本発明の請求項1及び6に記載の計測装置及び方法によれば、電圧値RAMに記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された4サンプル前までの5つの電圧値(e(t)〜e(t−4S))を(数1)に代入して演算することにより、交流信号の高調波が重畳されている場合でも、歪み波による影響を受けることなく計測対象となっている電圧の実効値Eが得られ、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の電圧の実効値を計測することができる。
また、本発明の請求項2及び7に記載の計測装置及び方法によれば、電流値RAMに記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された4サンプル前までの5つの電流値(i(t)〜i(t−4S))を(数2)に代入して演算することにより、交流信号に高調波が重畳されている場合でも、歪み波による影響を受けることなく計測対象となっている電流の実効値Iが得られ、また、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の電流の実効値を計測することができる。
また、本発明の請求項3及び8に記載の計測装置及び方法によれば、電圧値RAMに記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された4サンプル前までの5つの電圧値(e(t)〜e(t−4S))ならびに電流値RAMに記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された1サンプル前から3サンプル前までの3つの電流値(i(t−S)〜i(t−3S))を(数3)に代入して演算することにより、交流信号に高調波が重畳されている場合でも、歪み波による影響を受けることなく計測対象となっている有効電力Pが正確に得られ、また、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の有効電力の値を高精度に計測することができる。
また、本発明の請求項4及び9に記載の計測装置及び方法によれば、電圧値RAMに記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された4サンプル前までの5つの電圧値(e(t)〜e(t−4S))ならびに電流値RAMに記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された1サンプル前から3サンプル前までの3つの電流値(i(t−S)〜i(t−3S))を(数4)に代入して演算することにより、交流信号に高調波が重畳されている場合でも、歪み波による影響を受けることなく計測対象となっている無効電力Qが正確に得られ、また、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の無効電力の値を高精度に計測することができる。
また、本発明の請求項5及び10に記載の計測装置及び方法によれば、電圧値RAMに記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された3サンプル前までの4つの電圧値(e(t)〜e(t−3S))とサンプリング間隔Sを(数5)に代入して演算することにより、交流信号に高調波が重畳されている場合でも、歪み波による影響を受けることなく計測対象となっている周波数の値fが正確に得られ、ゼロクロス点の検出やデータ補間をすることなく、電力系統の周波数の値を高精度に計測することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
以下、図1を用いて電力系統の電圧の実効値を計測する電圧値計測装置10について説明する。電圧値計測装置10には、アンチエリアシングフィルタ11、サンプルホールド回路12、アナログ/ディジタル変換手段13、基本波抽出部14、電圧RAM15、電圧値演算部16、制御回路17を備えている。
アンチエリアシングフィルタ11は、広帯域信号の帯域制限に使用するものであり、折返し歪み(エリアシング)対策用のアナログフィルタである。サンプルホールド回路12は、交流信号における電圧の波形を所定周期毎にサンプリングして保持するものである。アナログ/ディジタル変換器13は、サンプルホールド回路12から出力されるアナログデータをディジタルデータに変換するものである。基本波抽出部14は、アナログ/ディジタル変換器13で変換されたディジタルデータから商用周波数付近の基本波成分のみを抽出するものである。基本波抽出部14はローパスフィルタ及びバンドパスフィルタの2段接続とする。これにより、全ての高調波成分及び直流成分がカットされてS/N比(signal-to-noiSe ratio 信号対雑音比)が向上し、より高精度な電圧の計測ができる。すなわち、交流信号に高調波が重畳されている場合でも、歪み波による影響を受けることなく正確に電圧を測定できる。電圧RAM15は、4サンプル前までの電圧値を一時記憶するものである。電圧値演算部16は、電圧RAM15で記憶した4サンプル前までの電圧値(e(t)〜e(t−4S))を下記に示す演算式に代入して計測対象となる電圧の実効値Eを演算するものである。制御回路17は、サンプルホールド回路12、アナログ/ディジタル変換器13、基本波抽出部14、電圧RAM15、及び電圧値演算部16を制御する。
つづいて計測方法について説明する。交流電圧信号はアンチエリアシングフィルタ11に入力され広帯域信号の帯域制限を行い、サンプルホールド回路12で交流電圧信号における電圧の波形を所定周期毎にサンプリングして保持する。サンプルホールド回路12から出力される電圧のアナログデータはアナログ/ディジタル変換器13でディジタルデータに変換され、基本波抽出部14にて商用周波数付近の基本波成分のみが抽出される。電圧RAM15においては、4サンプル前までの5つの電圧値(e(t)〜e(t−4S))が一時記憶されている。その後、電圧値演算部16において4サンプル前までの5つの電圧値を(数17)に代入して演算することにより、計測対象となっている電圧の実効値Eが得られる。
Figure 0004350488
(数17)により、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、影響をほとんど受けずに電力系統の電圧の実効値Eを高精度に計測することができる。
次に、(数17)の求め方について説明する。
時刻tにおける電圧の瞬時値は、
Figure 0004350488
であり、サンプリング間隔をSとすると、
Figure 0004350488
と表すことができる。(1)〜(5)を連立方程式として、f、t、Sを消去し、実効値Eを求めることができれば、周波数、時刻、サンプリング間隔に依存することのない電圧の実効値を求めることができる。
(2)、(3)を加法定理により展開すると、
Figure 0004350488
となる。
(6)、(7)式の和と差により
Figure 0004350488
(8)、(9)式の、それぞれの平方の差よりtを消去する。
Figure 0004350488
(10)式から
Figure 0004350488
(11)式を整理すると、
Figure 0004350488
(4)、(5)式からも同様にして
Figure 0004350488
が得られる。
(12)、(13)式より、
Figure 0004350488
となる。
ここで√の中は周波数f、サンプリング間隔Sによらず、1となるので、演算結果は周波数f、サンプリング間隔Sとは無関係に電圧の実効値Eを与える。e(t+2S)〜e(t−2S)の連続した5データをe(t)〜e(t−4S)の連続した5データに置き換えれば(14)式は(数17)に他ならない。サンプリング間隔Sは(14)式の分母が0となる系統周波数の1/2周期の整数倍を除けば任意である。しかしながら、サンプリング間隔を系統周波数の1/4付近とすれば(14)式は分母が最大となるため、計測精度が高くなる。電圧値RAMに記憶されている4サンプル前までの5つの電圧値を(数17)に代入して演算することにより、計測対象となっている電圧の実効値Eが得られ、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の電圧の実効値を計測することができる。
以下、図2を用いて電力系統の電流の実効値を計測する電流値計測装置20について説明する。なお、実施例1及び実施例2で示した構成と同一の構成には同一の符号を付した。電流値計測装置20には、アンチエリアシングフィルタ11、サンプルホールド回路12、アナログ/ディジタル変換手段13、基本波抽出部14、電流RAM18、電流値演算部21、制御回路17を備えている。
アンチエリアシングフィルタ11は、広帯域信号の帯域制限に使用するものであり、折返し歪み(エリアシング)対策用のアナログフィルタである。サンプルホールド回路12は、交流信号における電流の波形を所定周期毎にサンプリングして保持するものである。アナログ/ディジタル変換器13は、サンプルホールド回路12から出力されるアナログデータをディジタルデータに変換するものである。基本波抽出部14は、アナログ/ディジタル変換器13で変換されたディジタルデータから商用周波数付近の基本波成分のみを抽出するものである。基本波抽出部14はローパスフィルタ及びバンドパスフィルタの2段接続とする。これにより、全ての高調波成分及び直流成分がカットされてS/N比(signal-to-noise ratio 信号対雑音比)が向上し、より高精度な電流の計測ができる。すなわち、交流信号に高調波が重畳されている場合でも、歪み波による影響を受けることなく正確に電流を測定できる。電流RAM18は、4サンプル前までの電流値を一時記憶するものである。電流値演算部21は、電流RAM18で記憶した4サンプル前までの電流値(i(t)〜i(t−4S))を下記に示す演算式に代入して計測対象となる電流の実効値Iを演算するものである。制御回路17は、サンプルホールド回路12、アナログ/ディジタル変換器13、基本波抽出部14、電流RAM18、及び電流値演算部21を制御する。
つづいて計測方法について説明する。交流電流信号はアンチエリアシングフィルタ11に入力され、サンプルホールド回路12で交流電流信号における電流の波形を所定周期毎にサンプリングして保持する。サンプルホールド回路12から出力される電流のアナログデータはアナログ/ディジタル変換器13でディジタルデータに変換され、基本波抽出部14にて商用周波数付近の基本波成分のみが抽出される。電流RAM18においては、4サンプル前までの5つの電流値(i(t)〜i(t−4S))が一時記憶されている。その後、電流値演算部21で4サンプル前までの5つの電流値を(数27)に代入して演算することにより、計測対象となっている電流の実効値Iが得られる。
Figure 0004350488
(数27)により、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の電流の実効値Iを高精度に計測することができる。なお、(数27)の求め方は(数17)における電圧値を電流値に置換することにより求まるので説明は省略する。
以下、図3を用いて有効電力の値を計測する装置及び方法について説明する。図3において、他の図と異なる構成は有効電力演算部31のみであり、重複する説明は省略する。なお、実施例1及び実施例2で示した構成と同一の構成には同一の符号を付した。有効電力演算部31では電圧値RAM15に記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された4サンプル前までの5つの電圧値e(t)〜e(t−4S)ならびに電流値RAM18に記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された1サンプル前から3サンプル前までの3つの電流値(i(t−S)〜i(t−3S))を(数28)に代入して演算することにより、計測対象となっている有効電力の値Pが得られる。
Figure 0004350488
(数28)により、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の有効電力の値を高精度に計測することができる。
次に、(数28)の求め方について説明する。
時刻t±Sにおける電流の瞬時値は、電圧に対して位相θだけ遅れているものとすると、
Figure 0004350488
と表すことができる。
(16)、(17)式を加法定理により展開すると、
Figure 0004350488
(2)、(18)式の積より、
Figure 0004350488
上式において P=E・I・cosθ、Q=E・I・sinθとすると、
Figure 0004350488
となる。更に展開して整理すると、
Figure 0004350488
同様にして、(3)、(19)式の積より、
Figure 0004350488
また、
Figure 0004350488
(20)、(21)および(22)式からt、θを消去する。
Figure 0004350488
(23)式に(12)式を代入し、f、Sを消去し、Pについて整理する。
Figure 0004350488
Eの値として[実施例1]の結果式を用いると、
Figure 0004350488
となる。
上記式は周波数f、サンプリング間隔Sの影響をほとんど受けない。(25)式の演算結果は周波数f、サンプリング間隔Sとは無関係に有効電力の値Pを与える。なお、e(t+2S)〜e(t−2S)の連続した5データをe(t)〜e(t−4S)の連続した5データに置き換え、また、i(t‐S)〜i(t+S)の連続した3データをi(t‐S)〜i(t−3S)の連続した3データに置き換えれば(25)式は(数28)に他ならない。サンプリング間隔Sは(25)式の分母が0となる系統周波数の1/2周期の整数倍を除けば任意である。しかしながら、サンプリング間隔を系統周波数の1/4付近とすれば(25)式は分母が最大となるため、計測精度が高くなる。電圧値RAM15に記憶されている4サンプル前までの5つの電圧値e(t)〜e(t−4S)ならびに電流RAM18に記憶されている1サンプル前から3サンプル前までの3つの電流値(i(t‐S)〜i(t−3S))を(数28)に代入して演算することにより、計測対象となっている有効電力の値Pが得られ、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の有効電力の値を高精度に計測することができる。
以下、図4を用いて無効電力の値を計測する装置及び方法について説明する。図4において、他の図と異なる構成は無効電力演算部41のみであり、重複する説明は省略する。なお、実施例1及び実施例2で示した構成と同一の構成には同一の符号を付した。無効電力演算部41では電圧値RAM15に記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された4サンプル前までの5つの電圧値(e(t)〜e(t−4S))ならびに電流値RAM18に記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された1サンプル前から3サンプル前までの3つの電流値(i(t−S)〜i(t−3S))を(数39)に代入して演算することにより、計測対象となっている無効電力の値Qが得られる。
Figure 0004350488
(数39)により、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に電力系統の無効電力の値を高精度に計測することができる。
次に、(数39)の求め方について説明する。
Figure 0004350488
同様にして、
Figure 0004350488
(26)、(27)式の共通項を消去すると、
Figure 0004350488
また同様に、
Figure 0004350488
(29)−(30)より共通項を消去すると、
Figure 0004350488
(28)−(31)よりt、Pを消去すると、
Figure 0004350488
(13)および(1)を代入し、f、Sを消去し、[実施例1]の結果式を用いると、
Figure 0004350488
となる。
上記式は周波数f、サンプリング間隔Sの影響をほとんど受けない。(33)式の演算結果は周波数f、サンプリング間隔Sとは無関係に無効電力の値Qを与える。なお、e(t+2S)〜e(t−2S)の連続した5データをe(t)〜e(t−4S)の連続した5データに置き換え、また、i(t‐S)〜i(t+S)の連続した3データをi(t‐S)〜i(t−3S)の連続した3データに置き換えれば(33)式は(数39)に他ならない。サンプリング間隔Sは(33)式の分母が0となる系統周波数の1/2周期の整数倍を除けば任意である。しかしながら、サンプリング間隔を系統周波数の1/4付近とすれば(33)式は分母が最大となるため、計測精度が高くなる。電圧値RAM15に記憶されている4サンプル前までの5つの電圧値(e(t)〜e(t−4S))ならびに電流値RAM18に記憶されている1サンプル前から3サンプル前までの3つの電流値(i(t−S)〜i(t−3S))を(数39)に代入して演算することにより、計測対象となっている無効電力の値Qが得られ、計測対象である電力系統の周波数が変動した場合でも、補正演算を施すことなく、サンプリングデータから直接的に無効電力の値を高精度に計測することができる。
以下、図5を用いて周波数の値を演算する装置及び方法について説明する。図5において、他の図と異なる構成は、周波数演算部51のみであり、重複する説明は省略する。なお、実施例1で示した構成と同一の構成には同一の符号を付した。周波数演算部51では電圧値RAM15に記憶されている商用周波数付近の基本波成分のみが抽出された3サンプル前までの4つの電圧値e(t)〜e(t−3S)を(数47)に代入して演算することにより、計測対象となっている電力系統の周波数の値fが得られる。
Figure 0004350488
(数47)により、ゼロクロス点の検出やデータ補間をすることなく、交流信号の周波数の値fを高精度に計測することができる。
次に、(数47)の求め方について説明する。
Figure 0004350488
同様に、
Figure 0004350488
(34)、(35)の2乗和より
Figure 0004350488
fに関して整理すると、
Figure 0004350488
となる。
e(t+2S)〜e(t−S)の連続した4データをe(t)〜e(t−3S)の連続した4データに置き換えれば(38)式は(数47)に他ならない。サンプリング間隔Sを系統周波数の1/4付近とすれば(38)式は分母が最大となるため、計測精度が高くなる。電圧値RAM15に記憶されている3サンプル前までの4つの電圧値(e(t)〜e(t−3S))を(数47)に代入して演算することにより、計測対象となっている系統周波数の値fが得られ、ゼロクロス点の検出やデータ補間をすることなく、電力系統の周波数の値を高精度に計測することができる。サンプリング間隔Sを5msとすれば、この算出できる周波数は0〜100Hz間で可能となる。
本発明の電力系統における電圧値計測装置を示すブロック図 本発明の電力系統における電流値計測装置を示すブロック図 本発明の電力系統における有効電力計測装置を示すブロック図 本発明の電力系統における無効電力計測装置を示すブロック図 本発明の電力系統における周波数計測装置を示すブロック図
符号の説明
10 電圧値計測装置
11 アンチエリアシングフィルタ
12 サンプルホールド回路(サンプル保持手段)
13 アナログ/ディジタル変換手段
14 基本波抽出部(基本波抽出手段)
15 電圧RAM(電圧値一時記憶手段)
16 電圧値演算部(電圧値演算手段)
17 制御回路
18 電流RAM(電流値一時記憶手段)
20 電流値計測装置
21 電流値演算部(電流値演算手段)
30 有効電力計測装置
31 有効電力演算部(有効電力演算手段)
40 無効電力計測装置
41 無効電力演算部(無効電力演算手段)
50 周波数計測装置
51 周波数演算部(周波数演算手段)

Claims (10)

  1. 広帯域信号の帯域制限に使用するアンチエリアシングフィルタと、交流信号における電圧の波形を所定周期毎にサンプリングして保持するサンプル保持手段と、サンプル保持手段から出力されるアナログデータをディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段と、ディジタルデータから商用周波数付近の基本波成分を抽出する基本波抽出手段と、4サンプル前までの電圧値を一時記憶する電圧値一時記憶手段と、電圧値一時記憶手段で記憶した前記4サンプル前までの電圧値を演算式に代入して演算する電圧値演算手段とを備え、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    時刻tにおける電圧のサンプリングデータを e(t)
    1サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−S)
    2サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−2S)
    3サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−3S)
    4サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−4S)
    として、計測対象となる電圧の実効値を演算することを特徴とする電圧値計測装置。
  2. 広帯域信号の帯域制限に使用するアンチエリアシングフィルタと、交流信号における電流の波形を所定周期毎にサンプリングして保持するサンプル保持手段と、サンプル保持手段から出力されるアナログデータをディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段と、ディジタルデータから商用周波数付近の基本波成分を抽出する基本波抽出手段と、4サンプル前までの電流値を一時記憶する電流値一時記憶手段と、電流値一時記憶手段で記憶した前記4サンプル前までの電流値を演算式に代入して演算する電流値演算手段とを備え、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    時刻tにおける電流のサンプリングデータを i(t)
    1サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−S)
    2サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−2S)
    3サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−3S)
    4サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−4S)
    として、計測対象となる電流の実効値を演算することを特徴とする電流値計測装置。
  3. 請求項1に記載の電圧値一時記憶手段に記憶されている各電圧値ならびに請求項2に記載の電流値一時記憶手段に記憶されている各電流値を演算式に代入して演算する有効電力演算手段とを備え、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    として、計測対象となる有効電力の値を演算することを特徴とする有効電力計測装置。
  4. 請求項1に記載の電圧値一時記憶手段に記憶されている各電圧値ならびに請求項2に記載の電流値一時記憶手段に記憶されている各電流値を演算式に代入して演算する無効電力演算手段とを備え、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    として、計測対象となる無効電力の値を演算することを特徴とする無効電力計測装置。
  5. 請求項1に記載の電圧値一時記憶手段に記憶されている各電圧値を演算式に代入して演算する周波数演算手段を備え、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    として、計測対象となる周波数の値を演算することを特徴とする周波数計測装置。
  6. アンチエリアシングフィルタにより広帯域信号の帯域制限を行う工程と、交流信号における電圧の波形を所定周期毎にサンプリングして保持する工程と、サンプル保持したアナログデータをディジタルデータに変換する工程と、ディジタルデータから商用周波数付近の基本波成分を抽出する工程と、4サンプル前までの電圧値を一時記憶する工程と、前記4サンプル前までの電圧値を演算式に代入する工程とを有し、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    時刻tにおける電圧のサンプリングデータを e(t)
    1サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−S)
    2サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−2S)
    3サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−3S)
    4サンプル前の電圧のサンプリングデータを e(t−4S)
    として、計測対象となる電圧の実効値を演算することを特徴とする電圧値計測方法。
  7. アンチエリアシングフィルタにより広帯域信号の帯域制限を行う工程と、交流信号における電流の波形を所定周期毎にサンプリングして保持する工程と、サンプル保持したアナログデータをディジタルデータに変換する工程と、ディジタルデータから商用周波数付近の基本波成分を抽出する工程と、4サンプル前までの電流値を一時記憶する工程と、前記4サンプル前までの電流値を演算式に代入する工程とを有し、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    時刻tにおける電流のサンプリングデータを i(t)
    1サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−S)
    2サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−2S)
    3サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−3S)
    4サンプル前の電流のサンプリングデータを i(t−4S)
    として、計測対象となる電流の実効値を演算することを特徴とする電流値計測方法。
  8. 請求項6に記載の電圧値を一時記憶する工程で記憶した各電圧値ならびに請求項7に記載の電流値を一時記憶する工程で記憶した各電流値を演算式に代入して有効電力を演算する工程を有し、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    として、計測対象となる有効電力の値を演算することを特徴とする有効電力計測方法。
  9. 請求項6に記載の電圧値を一時記憶する工程で記憶した各電圧値ならびに請求項7に記載の電流値を一時記憶する工程で記憶した各電流値を演算式に代入して無効電力を演算する工程を有し、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    として、計測対象となる無効電力の値を演算することを特徴とする無効電力計測方法。
  10. 請求項6に記載の電圧値を一時記憶する工程で記憶した各電圧値を演算式に代入して周波数を演算する工程を有し、
    前記演算式は、
    Figure 0004350488
    として、計測対象となる周波数の値を演算することを特徴とする周波数計測方法。
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