JP4764951B1 - ホース用口金具の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】球状頭部に塑性加工により孔開け等の加工を施して頭部34〜37を所定形状に成形し、突起部11に塑性加工を施して管状のニップル部12を形成すると共に、ニップル部の軸孔13を頭部の孔36aまで貫通させ、ニップル部の成形及び軸孔の成形時、頭部がソケット部から離間する方向に首部が伸びる変形は許容し、それ以外の変形は抑制するように中間成形品を型内に保持する。ニップル部12から続く軸孔13がソケット部41に比べて小径とされた首部32を貫通して成形され、このとき首部32の材料を押し出しながら孔開けが行われるため、ソケット部41から頭部まで貫通する孔開けが塑性加工により可能となる。しかも、頭部を成形後にニップル部及び軸孔を成形し、後者の成形時、頭部が変形しないようにする。
【選択図】図2
Description
本発明は、このような問題に鑑み、頭部の成形を先に行い、ニップル部の成形を後にすることにより、ニップル部の軸孔が潰される問題を解消し、実質的にホース用口金具の成形の全てを塑性加工により行い、生産性を向上することを課題とする。
第1発明によれば、ニップル部から続く軸孔がソケット部に比べて小径とされた首部を貫通して成形され、このとき首部の材料を押し出しながら孔開けが行われるため、ソケット部から頭部まで貫通する孔開けが塑性加工により可能となる。しかも、頭部を成形後にニップル部及び軸孔を成形し、後者の成形時、頭部が変形しないようにするので、実質的にホース用口金具の全てを塑性加工により成形でき、実質的に切削加工が不要となるので、加工時間を短縮でき生産性を向上できる。
第2発明によれば、軸孔が開けられる首部の断面減少率が塑性加工による孔開けが可能な範囲に設定されているため、加工用パンチの破損や軸孔の曲がりなどの不具合なく孔開けが可能となる。
図5には、本発明の製造方法にて製造されるホース用口金具であるブレーキホース用口金具の構造及び使われ方が示されている。ブレーキホース用口金具は、円筒状のホース接続部であるソケット部42と、ソケット部42の軸線に対して直交するように配置されたリング状の部品接続部である頭部37と、頭部37とソケット部42とを繋ぐ首部32とを備えている。首部32は、ソケット部42より細い円柱状(外径 7±0.2 mm程度)に成形されている。ソケット部42は、その内部にニップル部12を有する。ソケット部42とニップル部12との間には、ホース本体61が挿入されてカシメられて、ホース本体61がホース接続部に固定されている。頭部37の孔37aにはボルト71が挿入され,パッキン73,74を介して相手部品80にネジ込まれ、ホース用口金具が固定される。ホース本体61内を流れるブレーキオイルは、ニップル部12および首部32の内部に成形されたオイル通路となる軸孔13を通り、ボルト71の内部に成形されたオイル通路72を通って相手部品80のオイル通路81に導かれる(オイルの流れは逆でもよい)。
まず、図1Aにおいて長尺の金属線材(例えば、材質SWCH)を所定長さに切断して素材Wとする。図1Bでは、素材Wの両端面を矯正して所定長さの素材30とする。ここでは素材30の両端面が平滑化される。図1Cでは、素材30の片側が絞りにより伸長されて軸部31が形成される。図1Dでは、予備据込によって軸部31の他側に拡径部40aが成形される。図1Eでは、再度の据込によって拡径部40aが更に大きく膨出されて拡径部40bが成形されると共に、次工程の冷間塑性加工に備えて拡径部40bの端面に窪み40cが形成される。図1Fでは、拡径部40bの端面に対して冷間塑性加工を施して有底筒状のソケット部41と、ソケット部41の突出長さの略半分程度の長さで、ソケット部41の底部中央からソケット部41内に突出する突起部11とが同心状に成形される。図1Gでは、リヘッターにより液滴状のプレ頭部33aが形成される。図1Hでは、プレ頭部33aが球状に成形されて球状頭部33が完成され、中間成形品とされる。ここで、次の成形に備えて中間成形品に対し焼鈍処理が行われる。
このように製造された中間成形品は、有底筒状のソケット部41と、ソケット部41の底部中央からソケット部内に突出する円柱状の突起部11と、ソケット部41よりも細い外径で、ソケット部41の底部中央から反突起部側に伸びる首部32と、首部32を介して設けられた球状頭部33とを有し、突起部11、ソケット部41、首部32及び球状頭部33が同一材料で一体成形されてなる。なお、かかる中間成形品の製造方法については、例えば、特開平11−19747により既に公知である。
このように頭部34〜36を塑性加工により成形し、その後、ニップル部12及び軸孔13、22の成形を塑性加工により行うに際し、頭部36がソケット部41から離間する方向への首部32の伸びは許容するが、首部32及び頭部36自体の変形は抑制するようにしたので、切削加工無しに頭部36、ニップル部12及び軸孔22の孔開けの全ての成形を行うことができる。図2Eでは、頭部37の縦孔37aの浚い加工が行われ、縦孔37aの壁面にプレス加工時に残っている小さな凹凸が綺麗にされる。また、軸孔22の成形時にできる縦孔37a側のバリを取る程度に軸孔22の浚い加工が行われる。併せて、ソケット部42先端の面取りも行われる。このように図1、2で説明した製造方法の場合、切削加工は殆どないに等しいので、生産性を高めることができる。
ストッパ93は、頭部36から僅かに離れた位置に先端がくるように設けられ、頭部36がソケット部41から離間する方向に変形するとき、その変形量が最終製品であるホース用口金具の長さよりも長くなってしまうことがないように頭部36の移動を規制している。なお、上記変形量は頭部36がストッパ93に当接することはないように予め設定されるので、ストッパ93はなくても良いが、製造バラツキを考慮して設けられている。
その他、本発明は、その発明思想の範囲内で各種形態で実施可能である。
12 ニップル部
13、22 軸孔
32 首部
33〜37 頭部
41、42 ソケット部
Claims (2)
- 片側に円柱状の軸部、他側に該軸部より大径の拡径部を備える金属素材を用意し、
該拡径部の端面に塑性加工を施し、有底筒状のソケット部とソケット部の底部中央からソケット部内に突出する円柱状の突起部とを形成し、
前記軸部の端面を加圧して軸部より大径の頭部を形成すると共に、該頭部と前記ソケット部との間の軸部は頭部及びソケット部より小径の首部とし、
このように形成された中間成形品に対し、焼鈍処理を行い、
前記頭部に塑性加工により孔開け等の加工を施して頭部を所定形状に成形し、
前記頭部の成形後、前記突起部に塑性加工を施して管状のニップル部を形成すると共に、ニップル部の軸孔を前記頭部の孔まで貫通させ、
ニップル部の成形及び軸孔の成形時、頭部がソケット部から離間する方向に首部が伸びる変形は許容し、頭部の変形は抑制するように中間成形品を型内に保持する
ことを特徴とするホース用口金具の製造方法。 - 請求項1のホース用口金具の製造方法において、前記首部の外径D1と、前記軸孔の孔径D2とに基づき、D22/D12によって定まる断面減少率が10〜80%とされていることを特徴とするホース用口金具の製造方法。
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