JP4764506B2 - ディスク記憶装置及びサーボ制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的にはディスク記憶装置に関し、特に、ディスク偏心の測定技術に関する。
一般的に、ハードディスクドライブを代表とするディスク記憶装置(以下、ディスクドライブと表記する場合がある)は、磁気記録媒体であるディスクに対して、磁気ヘッド(以下、単にヘッドと表記する)によりデータの記録及び再生を行なう。ディスクドライブでは、ディスクは、スピンドルモータ(SPM)により回転するように、スピンドルモータの回転軸に取り付けられている。
このような構造のディスクドライブでは、スピンドルモータの取り付け誤差などを要因として、ディスク偏心(disk runout)という現象が発生する。ディスク偏心が発生すると、ディスクの回転中心(SPM回転中心)に対する回転円軌跡から、サーボトラック(サーボシリンダ)の偏差(サーボトラック偏心)が発生する。このようなディスク偏心が発生すると、ディスクが1回転したときに、リード/ライト(R/W)オフセット値が変化するダイナミック・オフセット(DO:dynamic offset)が生ずる。
ここで、ディスクドライブでは、ヘッドは、リードヘッドとライトヘッドとが分離して実装されている構造である。このため、ディスク上の半径方向に対して、リードヘッドとライトヘッドのそれぞれのトラック軌跡に、一定のオフセット(位置ずれ)が発生している。これをR/Wオフセットと呼ぶ。
ディスクドライブは、ダイナミックオフセットを抑制する方法として、データの書き込み時に、R/Wオフセット量を調整するライト・ダイナミックオフセット制御(WDOC:write dynamic offset control)を実行するサーボ制御機能を有する。WDOCを適切に実行するためには、ディスク偏心量(以下、単に偏心量又は偏心情報と呼ぶ場合がある)を高精度に測定し、当該偏心量をメモリ又はディスクに記憶しておく必要がある。従来、偏心量を測定するための具体的方法が提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特許文献1に開示されている測定方法は、ヘッドを物理的に静止させた状態でサーボ信号を読み込み、偏心量を計測して、偏心補正テーブルとしてメモリに記憶する。コントローラは、偏心補正テーブルの偏心量を使用してヘッドの位置を補正し、ディスクの回転中心に対して真円になるようにデータトラックのデータ書き込みを行なう。また、特許文献2に開示されている測定方法は、ディスクを回転させた時のヘッドの回転円軌跡に沿うように制御するための回転円軌跡サーボ情報を生成して記憶する。コントローラは、回転円軌跡サーボ情報に基づいてヘッドを制御する。
特開平9−128915号公報 特開平9−330571号公報
前述の先行技術文献に開示されている方法は、内周押当て方式またはサーボフリー方式による測定方法で測定した偏心情報を用いて偏心補正を実行し、ヘッドが真円の軌道を走行するように制御する。
ここで、内周押当て方式は、ディスクの内周側のストッパにアクチュエータ(ヘッドを搭載しているキャリッジ)を押し当てて、ヘッドによりサーボ情報(位置情報)を読み出して偏心量を測定する偏心量測定方法である。しかしながら、この方法は、ストッパにアクチュエータを例えばドライブの起動時に毎回押し当てるため、コンタミ(contaminant)と呼ぶ微小な塵埃が発生する問題がある。従って、ディスクドライブに対して悪影響を及ぼす可能性が高いため、実用面で課題がある。
また、サーボフリー方式はアクチュエータのボイスコイルモータ(VCM)に流す電流の一定値をフィードフォワード制御で印加し、そのときのサーボ情報(位置情報)を観測して偏心量を算出する。しかしながら、この方法は、外乱が発生した場合を想定すると、ヘッドがディスク上の半径方向に変動してしまうため、安定した偏心量測定は困難である。
そこで、本発明の目的は、実用的かつ安定した偏心量測定機能を実現したディスク記憶装置を提供することにある。
本発明の観点に従ったディスク記憶装置は、ヘッドをディスク上の半径方向に移動させるアクチュエータ手段と、前記アクチュエータ手段の操作制御量に基づいて、前記ヘッドを前記ディスク上の目標軌道に追従させるサーボ制御手段と、前記ディスクの偏心量の測定時に、前記サーボ制御手段に印加される前記目標軌道の外乱であって前記ディスクの偏心により発生する前記外乱を抑制する仮想目標軌道値を偏心量として算出する偏心量算出手段とを具備し、前記サーボ制御手段は、目標軌道との位置誤差に基づいて前記アクチュエータ手段の操作制御量を算出するフィードバック制御手段であり、前記偏心量算出手段は、前記偏心量の測定時に、前記ディスク上の任意の測定対象位置に前記ヘッドを追従させたときに前記サーボ制御手段から前記ディスクの偏心に追従する前記操作制御量を入力して、前記フィードバック制御手段に印加される前記外乱を抑制するフィードフォワード制御手段から構成されており、設定される伝達特性に基づいて前記偏心を打ち消すような前記仮想目標軌道値を算出するようにして、前記操作制御量がほぼ零となるときの前記仮想目標軌道値を偏心量として算出するように構成されている。
本発明であれば、偏心測定時に微小な塵埃も発生せず、かつサーボ制御の有効時に測定することにより、実用的かつ安定した偏心量測定機能を実現できる。
本発明の実施形態に関するディスクドライブの要部を示すブロック図。 本実施形態に関するサーボ制御モデルを説明するためのブロック図。 本実施形態に関するディスク偏心を説明するための図。 本実施形態に関するDOCの手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関するディスクシフト判定の手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関する偏心測定方法の手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関するディスク偏心測定に応じた操作制御量の特性を示す図。 本実施形態に関するディスク偏心測定に応じた目標軌道の特性を示す図。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(ディスクドライブの構成)
図1に示すように、本実施形態のディスクドライブは、垂直磁気記録媒体であるディスク1及びヘッド10を有する磁気ディスク装置である。ディスク1は、スピンドルモータ(SPM)2に固定されて、回転運動するように取り付けられている。ヘッド10は、アクチュエータ3に搭載されており、ディスク1上の半径方向に移動するように構成されている。アクチュエータ3は、ボイスコイルモータ(VCM)4により回転駆動する。ヘッド10は、ディスク10にデータを書き込むためのライトヘッドと、ディスク10からデータを読み出すためのリードヘッドとが分離して実装されている構造である。
さらに、ディスクドライブは、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプICと表記する)11と、リード/ライトチャネル(R/Wチャネル)12と、ディスクコントローラ(HDC)13と、マイクロプロセッサ(CPU)14とを有する。なお、R/Wチャネル12、HDC13及びCPU14は、1チップの集積回路15に組み込まれている。
ヘッドアンプIC11は、R/Wチャネル12から供給されるライトデータに応じたライト信号(ライト電流)をヘッド10に供給する。また、ヘッドアンプIC11は、ヘッド10から出力されたリード信号を増幅して、R/Wチャネル12に伝送する。
R/Wチャネル12は信号処理回路であり、ディスクコントローラ13から転送されたライトデータを符号化したライトデータをヘッドアンプIC11に出力する。ライトデータは、ディスク1上に記録すべき記録データである。また、R/Wチャネル12は、磁気ヘッド10から出力されたリード信号を復号化したリードデータをディスクコントローラ13に出力する。
ディスクコントローラ13は、ディスクドライブと図示しないホストシステム(パーソナルコンピュータなど)とのインターフェースを構成し、リード/ライトデータの転送制御を実行する。CPU14は、ディスクドライブのメインコントローラであり、リード/ライト動作の制御及びヘッド10の位置決めに必要なサーボ制御を実行する。CPU14は、本実施形態に関するディスク偏心測定処理及びダイナミックオフセット制御(DOC:dynamic offset control)を実行する。なお、DOCには、WDOC(write dynamic offset control)も含まれる。
(ディスク偏心)
図3は、本実施形態のディスク偏心測定方法に関し、ディスク偏心の現象を説明するための図である。
まず、ディスク偏心は、ディスク1をSPM2に取り付ける際に、ディスク1の内径とSPM2の回転軸の径との隙間などを要因として発生する。図3の実線に示すように、ディスク1は、理想的には、SPM2の回転中心200を基準として、同心円状のサーボトラック310が構成される。サーボトラック310とは、サーボ情報が記録されているサーボセクタに基づいて周方向に構成されるトラック(シリンダ)である。ディスク1には、半径方向に多数本のサーボトラック310が構成される。
ここで、ディスク偏心が発生すると、図3の破線に示すように、回転中心200に対して半径方向に位置ずれした中心300がサーボトラックの中心となる。この回転中心200と偏心した中心300との位置ずれ量が偏心量となる。
即ち、一般的にディスクドライブでは、ディスク偏心が発生すると、ディスク1が1回転したときにR/Wオフセット量が1周内で変動するDOが生ずるため、CPU14は、ディスク1にデータを書き込むときに、R/Wオフセット量を調整するためのWDOCを実行する。WDOCを適切に実行するためには、当該偏心量を高精度で測定することが必要である。
特に、ディスクドライブの製品出荷後で、電源がオフしているときに前述のディスク偏心によるディスクシフトが発生する可能性がある。このため、ドライブの起動時に、ディスク偏心測定を実行して、ディスクシフトの判定を行なうための偏心情報を更新する必要がある。即ち、通常では、ディスクドライブの内部に設けられているフラッシュメモリやディスクに、製造工程時に測定された偏心情報(偏心量)が格納されている。
(サーボ制御)
図2は、本実施形態のCPU14が実行するサーボ制御のモデルを示す図である。
このサーボ制御モデルは、通常のフィードバック制御モデルと、本実施形態のディスク偏心に関係するフィードフォワード制御モデルとから構成されている。
フィードバック制御モデルは、制御器140と、プラント141とを有する。制御器140は補償器(伝達関数C)であり、具体的にはCPU14である。制御器140は、ヘッド10の位置誤差eを入力し、当該位置誤差eを解消するように操作制御量Ufを算出する。プラント141は制御対象(伝達関数P)であり、具体的にはVCM4である。プラント141は、操作制御量Ufに応じて駆動制御される。
フィードバック制御モデルは、プラント141の出力である制御量y(ここではヘッド10の位置情報)を入力にフィードバックする。入力には、ヘッド10の目標位置(目標軌道)rが与えられている。従って、位置誤差eとは、目標位置rとフィードバックされる制御量yとの誤差となる。
本実施形態のフィードフォワード制御モデルは、ディスク偏心に応じた外乱を抑制するための制御器(便宜的に偏心制御器と表記する場合がある)142を有し、外乱抑制入力値(補正値)として目標軌道(以下、仮想目標軌道と表記する)を算出する。偏心制御器142は伝達関数((1+CP)/C)が設定されている補償器であり、操作制御量Ufを入力として仮想目標軌道値Urを出力する。
図2に示すように、本実施形態では、ディスク偏心が発生した場合に、フィードバック制御モデルには、1次の正弦波が目標位置rの外乱drとして印加されることを想定している。偏心制御器142は、制御器140から算出される操作制御量Ufの1次成分が零となるときの仮想目標軌道値Urを、ディスク偏心の偏心量として算出する。そこで、操作制御量Ufの1次成分が零となる条件を求める必要がある。サーボ制御モデルでは、下記式(1)により目標軌道(目標位置)に対する外乱drを算出することができる。
Figure 0004764506
偏心制御器142は、外乱drの1次成分をDFT(discrete Fourier transform : 離散フーリエ変換)演算により抽出した偏心量として仮想目標軌道値Urを算出することができる。なお、プラント141は特性上のばらつきがあるため、プラントノミナルモデルを用いて、フィードバック制御により制御操作量Ufを零に収束させて、偏心量を算出を求めることが望ましい。
(ダイナミックオフセット制御)
図4は、CPU14が実行するダイナミックオフセット制御の手順を示すフローチャートである。
即ち、CPU14は、偏心測定処理(ブロック400)及びディスクシフト判定処理(ブロック410)を実行した後に、ダイナミックオフセット制御(DOC)に移行する(ブロック420)。偏心測定処理は、後述するように、本実施形態の方式(便宜的に仮想同心円サーボ制御方式と呼ぶ)により偏心量を測定する。
ディスクシフト判定処理は、図5のフローチャートに示すように、ディスク偏心の発生により許容範囲外のディスクシフトが発生しているか否かを判定する。CPU14は、判定基準となる閾値Thの設定などの初期化処理を実行する(ブロック500)。CPU14は、ディスク又はフラッシュメモリ(以下、代表してメモリと表記する)から既存の偏心情報δsを読み出す(ブロック510)。この既存の偏心情報δsとは、製造工程時に測定された偏心量を示す情報である。
CPU14は、既存の偏心情報δsと偏心測定処理により測定された偏心量を示す偏心測定情報δmとの差が閾値Thを超えているか否かを判定する(ブロック520)。CPU14は、閾値Thを超えている場合には、ディスク偏心の発生により許容範囲外のディスクシフトが発生していると判定し、メモリに格納されている既存の偏心情報δsを偏心測定情報δmに更新する(ブロック530)。当然ながら、ディスクシフトが許容範囲内の場合には、メモリに格納されている既存の偏心情報δsがそのまま維持される。
CPU14は、データの書き込み又は読み出しに伴って、ヘッド10のサーボ制御を実行するときに、メモリに格納されている偏心情報(δsまたはδm)を使用して、DOC処理を実行してヘッド10をディスク1上の目標位置(目標トラック又は目標シリンダ)に位置決めする。即ち、CPU14は、例えばディスク1にデータを書き込むときに、R/Wオフセット量を調整するためのWDOC処理を実行し、ヘッド10をデータを記録すべき目標トラックに位置決めする。
(偏心測定処理)
以下、図6のフローチャートを参照して、本実施形態の仮想同心円サーボ制御方式による偏心測定処理を説明する。
まず、CPU14は、偏心の測定対象となるトラック(シリンダ)にヘッド10をシークさせる(ブロック600)。即ち、CPU14は、図2に示すサーボ制御モデルにおけるフィードバック制御を実行する。CPU14は、変数(i,Ur,閾値Thv)の初期化設定を行なう(ブロック601)。CPU14は、変数の初期化設定として仮想目標軌道値Urをゼロに設定し、図2に示す偏心制御器142をオンにして、仮想目標軌道を有効にする(ブロック602)。
CPU14は、フィードバック制御の実行により位置誤差eを検出する(ブロック603)。CPU14は、制御器140により位置誤差eを零に近づけるための制御操作量(VCM操作量)Ufを算出する(ブロック604)。プラント141(VCM4)は、制御器140から出力される制御操作量Ufに基づいて駆動制御される。即ち、アクチュエータ3は、ヘッド10を測定対象となるトラックまで移動させる。
一方、CPU14は、偏心制御器142にフィードバック制御モデルからの制御操作量Ufを入力し、DFT演算処理を実行する。偏心制御器142は、DFT演算処理により、制御操作量Ufの1次振幅Ufgと1次位相Ufpを算出する(ブロック605)。次に、CPU14は、偏心制御器142により、前述の式(1)に基づいた下記式(2)により制御操作量Ufを用いて、偏心に追従しない仮想目標軌道値Ur(i)を算出する(ブロック606)。
Figure 0004764506
ここで、CPU14は、予め設定した操作制御量の1次成分閾値Thvと1次振幅Ufgとを比較する(ブロック607,608)。CPU14は、比較結果に基づいて、操作制御量が収束していない場合には偏心が正しく測定できていないと判断して、再測定を実行する(ブロック608のNO,609)。この場合、2回目以降の測定では、仮想目標軌道値Urとしては前回の偏心測定値を設定する。CPU14は、制御操作量Ufの1次成分(振幅Ufg)が閾値Thv未満になるまで、ブロック603から609の処理を繰り返す。
CPU14は、制御操作量Ufの1次成分が零に接近すると、偏心制御器142をオフにして、仮想目標軌道を無効にする(ブロック610)。なお、偏心制御器142をオフして仮想同心円サーボ制御が無効になれば、フィードバック制御は、偏心したトラックに追従するサーボ制御となる。CPU14は、測定した偏心情報(仮想目標軌道値Ur(i))を変数δmとして一時的にメモリに格納する(ブロック611)。なお、CPU14は、図5に示すように、許容範囲外のディスクシフトが検出された場合に、測定した偏心情報δmをメモリ(又はディスク1)に保存することになる。
従って、図4に示すように、製品出荷後のディスクドライブにおいて起動時の信頼性に影響を与えることなく、ディスク偏心が発生した場合の偏心量を高精度に測定できる。これにより、製品出荷後に許容範囲外のディスクシフトを検出した場合には、測定した偏心量(メモリに格納された偏心情報δm)を使用して、ダイナミックオフセット制御(特にWDOC)を実行することができる。
以上のような本実施形態の仮想同心円サーボ制御方式により、ディスク偏心を高精度に測定することができる。即ち、本実施形態は、フィードバック制御での制御操作量Ufの1次成分がほぼ零となる仮想目標軌道Urを算出することにより、ディスク偏心の偏心量(偏心情報δm)を求めることができる。
本実施形態の偏心測定方法は、外乱drが発生した場合には外乱抑圧フィードフォワード制御(偏心制御器142)が機能するため、従来のサーボフリー方式より高精度に偏心を測定することが可能となる。また、当然ながら、本実施形態の偏心測定方法は、アクチュエータ3をストッパに押し付けるような状態は無いため、ドライブの内部にコンタミと呼ぶ微小な塵埃が発生する問題も発生しない。
図7は、本実施形態に関するディスク偏心測定に応じた操作制御量の特性を示す図である。図7において、dacは、VCM4に出力するD/Aコンバータの電流出力値であることを示す。図7に示すように、ドライブ内のディスク1に偏心が発生している場合に、本実施形態の仮想目標軌道Urを適用した軌道補正を行なった場合の特性710に対して、特性700は当該軌道補正なしで偏心追従した場合である。
また、図8は本実施形態に関するディスク偏心測定に応じた仮想目標軌道Urの特性を示す図である。当該軌道補正なしで偏心追従した場合の特性800に対して、特性810は本実施形態の仮想目標軌道Urを適用した軌道補正を行なった場合である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…ディスク、2…スピンドルモータ(SPM)、3…アクチュエータ、
4…ボイスコイルモータ(VCM)、10…ヘッド、11…ヘッドアンプIC、
12…リード/ライトチャネル(R/Wチャネル)、
13…ディスクコントローラ(HDC)、14…マイクロプロセッサ(CPU)、
140…制御器、141…プラント、142…偏心制御器。

Claims (6)

  1. ヘッドをディスク上の半径方向に移動させるアクチュエータ手段と、
    前記アクチュエータ手段の操作制御量に基づいて、前記ヘッドを前記ディスク上の目標軌道に追従させるサーボ制御手段と、
    前記ディスクの偏心量の測定時に、前記サーボ制御手段に印加される前記目標軌道の外乱であって前記ディスクの偏心により発生する前記外乱を抑制する仮想目標軌道値を偏心量として算出する偏心量算出手段とを具備し、
    前記サーボ制御手段は、目標軌道との位置誤差に基づいて前記アクチュエータ手段の操作制御量を算出するフィードバック制御手段であり、
    前記偏心量算出手段は、
    前記偏心量の測定時に、前記ディスク上の任意の測定対象位置に前記ヘッドを追従させたときに前記サーボ制御手段から前記ディスクの偏心に追従する前記操作制御量を入力して、前記フィードバック制御手段に印加される前記外乱を抑制するフィードフォワード制御手段から構成されており、
    設定される伝達特性に基づいて前記偏心を打ち消すような前記仮想目標軌道値を算出するようにして、前記操作制御量がほぼ零となるときの前記仮想目標軌道値を偏心量として算出するように構成されているディスク記憶装置。
  2. 前記サーボ制御手段は、
    前記偏心量算出手段から前記仮想目標軌道値を入力し、前記操作制御量が零に収束するようにフィードバック制御を実行するように構成されている請求項1に記載のディスク記憶装置。
  3. 前記偏心量算出手段により算出された偏心量を使用して、ディスクシフトを検出する検出手段を含む請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のディスク記憶装置。
  4. 前記検出手段により前記ディスクシフトが検出されたときに、前記偏心量算出手段により算出された偏心量を示す偏心情報を記憶する記憶手段を含む請求項3に記載のディスク記憶装置。
  5. 前記記憶手段に記憶された前記偏心情報を使用して、前記ディスクの1回転で変動するダイナミックオフセットを補正するためのダイナミックオフセット制御を実行する手段を含む請求項4に記載のディスク記憶装置。
  6. アクチュエータ手段の操作制御量に基づいて、ヘッドをディスク上の目標軌道に追従させるフィードバック制御を実行するディスク記憶装置のサーボ制御方法であって、
    前記ディスクの偏心量の測定時に、前記フィードバック制御に対する前記目標軌道の外乱であって前記ディスクの偏心により発生する前記外乱を抑制するフィードフォワード制御を実行する処理において
    前記偏心量の測定時に、前記ディスク上の任意の測定対象位置に前記ヘッドを追従させる前記フィードバック制御の実行時に前記ディスクの偏心に追従する前記操作制御量を入力し、
    設定される伝達特性に基づいて前記偏心を打ち消すような前記仮想目標軌道値を算出するようにして、前記操作制御量がほぼ零となるときの前記仮想目標軌道値を偏心量として算出するサーボ制御方法。
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