以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。ただし、本形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
図1および図2を参照して、本発明の実施の形態における撮像装置の一例として、一眼レフカメラの構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる一眼レフカメラの機能構成を示すブロック図である。図2は、図1の一眼レフカメラの外観の一例を示す図であり、図2(a)は上面図を、図2(b)は背面図をそれぞれ示している。なお、図1及び図2において、同じ構成要素には同じ参照番号を付している。
1はカメラ本体、30は着脱可能な撮影レンズであり、カメラ本体1に様々な撮影レンズを装着することが可能である。先ず、カメラ本体1の構成について説明する。
2はメインミラーであり、ファインダー系観察状態と撮影状態とに応じて、撮影光路内に斜設、あるいは退去される。3はサブミラーであり、メインミラー2を透過した光束をカメラ本体1の下方に向けて反射する。4は露光量を制御するためのシャッターであり、シャッター制御部5によって駆動制御される。6は固体撮像素子であり、CCDやCMOSなどである。
7は焦点検出部であり、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ7a、反射ミラー7bおよび7e、絞り7c、2次結像レンズ7d、複数のCCDから成るエリアセンサ7fなどから構成されている。本実施の形態における焦点検出部7は、公知の位相差検出方式を用いており、図3に示すような、ファインダ画面内の45ヶ所の領域について焦点検出可能なように構成されている。
8は撮影レンズ30の予定結像面に配置されたピント板であり、9はファインダー光路変更用のペンタプリズムである。10、11はそれぞれ撮影画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズと測光センサであり、結像レンズ10はペンタプリズム9内の反射光路を介してピント板8と測光センサ11を共役に関係付けている。20はペンタプリズム8の射出面後方に配された接眼レンズであり、撮影者の眼によるピント板8の観察に使用される。なお、上記のメインミラー2、ピント板8、ペンタプリズム9、接眼レンズ20によってファインダー光学系が構成されている。
21は明るい被写体の中でも視認できる高輝度LEDであり、例えば、発光中心波長は680nmの赤色である。22は後述する45個の焦点検出領域の位置を表示するためのスーパーインポーズ用液晶表示パネルである。液晶表示パネル22は、選択された焦点検出領域の位置に相当する表示パターンのみが透過状態となり、後方の高輝度LED21から発せられた光が透過状態となった表示パターンを通過する。そして、投光レンズ23、ダイクロイックミラー24を介し、接眼レンズ20を通って撮影者の眼に到達する。これにより撮影者は、焦点検出領域表示パターンを視認することができる。ここで、ダイクロイックミラー24は、光の波長680nm以上を反射する特性を有し、高輝度LED21の光を効率良く導くと共に、撮影レンズ30からの光をほとんど光量落ちせずにファインダー被写界像として撮影者に観察させることができる。
25はファインダ−内の画面外に撮影情報を表示するためのファインダー内液晶であり、照明用LED26によって照明される。このファインダー内液晶25を透過した光は、三角プリズム27によってファインダー内の画面外に導かれる。これにより、撮影者は各種の撮影情報を知ることができる。
38は焦点検出領域履歴モードスイッチであり、ON状態でサブ電子ダイヤル46を操作することにより、過去に選択した焦点検出領域を順番に選択していくことができる(以下、「履歴選択モード」と呼ぶ。)。39は測光領域履歴モードスイッチであり、ON状態でサブ電子ダイヤル46を操作することにより、過去に選択したスポット測光領域を順番に選択していくことができる。
42はレリーズボタンであり、第1ストローク(例えば半押し)でSW1(42a)がONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(ストロボ調光)処理などの動作開始を指示する。また、第2ストローク(例えば全押し)でSW2(42b)がONとなり、露光処理、現像処理、及び記録処理からなる一連の撮像処理の動作開始を指示する。
44はメイン電子ダイヤルであり、撮影モードなど、カメラの状態の各種設定および焦点検出領域/スポット測光領域の選択を行うことができる。46はサブ電子ダイヤルであり、カメラ状態の各種設定および焦点検出領域/スポット測光領域の選択を行うことができる。
48は焦点検出領域選択モードスイッチである。焦点検出領域選択モードスイッチ48を押しながら(ONさせながら)メイン電子ダイヤル44およびサブ電子ダイヤル46を操作することにより、図3に示す45点ある焦点検出領域の内、任意の焦点検出領域を選択することができる(任意選択モード)。また、焦点検出領域選択モードスイッチがOFF時には自動選択モードとなり、カメラが自動的に焦点検出領域を選択する。
49はスポット測光領域の測光領域選択モードスイッチである。測光領域選択モードスイッチ49を押しながら(ONさせながら)メイン電子ダイヤル44およびサブ電子ダイヤル46を操作することにより、後述する45点あるスポット測光領域の内、任意のスポット測光領域を選択することができる。また、測光領域選択モードスイッチがOFFの時には、カメラが自動的にスポット測光領域を選択する。
50はカメラ本体1全体の動作を制御するシステム制御回路、52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラムなどを記憶するメモリである。
54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声などを用いて動作状態やメッセージなどを外部に通知するための通知部である。通知部54としては、例えばLCDやLEDなどによる視覚的な表示を行う表示部や音声による通知を行う発音素子などが用いられるが、これらのうち1つ以上の組み合わせにより構成される。
60は焦点検出領域記憶部であり、任意選択モードまたは選択された焦点検出領域を、選択された順番と共に記憶する。62はフォーカス位置情報記憶部で、焦点検出領域記憶部60に記憶された焦点検出領域に合焦した時のフォーカスレンズの位置を示す情報(フォーカス位置情報)を記憶する。
64は測光領域記憶部であり、メイン電子ダイヤル44およびサブ電子ダイヤル46を操作することにより選択されたスポット測光領域を、選択された順番と共に記憶する。
66は記憶個数記憶部であり、後述する操作部材70によって記憶個数設定モードになった場合にメイン電子ダイヤル44もしくはサブ電子ダイヤル46を操作することで設定可能な焦点検出領域およびスポット測光領域の記憶個数を記憶する。
70は各種ボタンやタッチパネルなどからなる操作部である。一例として、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、各種機能の選択および切り替えを設定する選択/切り替えボタンを含む。また、ワンショットAFモードとサーボAFモードとを設定可能なAFモード設定スイッチなどがある。ワンショットAFモードでは、レリーズスイッチ42を押してSW1(42a)がONになった際にオートフォーカス動作を開始し、一旦合焦した場合、その合焦状態を保ち続ける。サーボAFモードでは、SW1(42a)がONになっている間、連続してオートフォーカス動作を続ける。
72は電源スイッチで、カメラ本体1の電源オン、電源オフの各モードを切り替え設定することができる。74は電源制御部で、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路などにより構成されている。電源制御部74は、電池の種類及び残量の検出を行い、検出結果およびシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
76はカメラ本体1と電源78をつなぐコネクタ、78はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li‐ion電池、Liポリマー電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源部である。
次に、撮影レンズ30の構成について説明する。
30a及び30bはレンズ、31は絞りである。図1では便宜上2枚のレンズ30a、30bで示したが、実際には多数のレンズから構成されている。
32は絞り31を駆動制御する絞り制御部である。33はフォーカスレンズ駆動用モータであり、34は駆動ギヤなどから成るフォーカスレンズ駆動部、35はレンズ焦点調節制御部である。ここでは、不図示のフォトカプラによってフォーカスレンズ駆動部34に連動するパルス板(図示せず)の回転を検知して、焦点調節制御部35に伝えている。焦点調節制御部35は、この情報とカメラ本体1側からのレンズ駆動量の情報に基づいて、レンズ駆動用モータ33を所定量駆動させ、レンズ30aを合焦位置に移動させるようになっている。
36は、撮影レンズ30全体を制御するレンズシステム制御回路である。レンズシステム制御回路36は、動作用の定数、変数、プログラムなどを記憶するメモリを備えている。更には、撮影レンズ30固有の番号などの識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離などの機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する不揮発メモリの機能も備えている。
37は、カメラ本体1と撮影レンズ30とのインターフェースとなるマウント接点であり、カメラ本体1と撮影レンズ30との間で制御信号、状態信号、データ信号などを伝え合うと共に、各種電圧の電流が供給される、あるいは供給する機能も備えている。
<第1の実施形態>
次に、本発明の第1の実施形態における上記構成を有するカメラの動作について説明する。
先ず、図4は、本第1の実施形態において、焦点検出領域記憶部60に記憶する焦点検出領域の個数を設定する動作を示すフローチャートである。
システム制御回路50は、操作部70の操作により記憶個数設定モードに設定されたか否かを判別する(ステップS11)。記憶個数設定モードになっていない場合は(ステップS11でNO)、記憶個数設定モードに設定されたか否かの判別を繰り返す。
記憶個数設定モードが設定された場合(ステップS11でYES)、撮影者はメイン電子ダイヤル44もしくはサブ電子ダイヤル46を操作することにより、焦点検出領域記憶部60に記憶させる焦点検出領域の個数を入力する(ステップS12)。それに応じてシステム制御回路50は、ステップS12にて入力された個数を記憶個数記憶部66に記憶させる(ステップS13)。
以上で、焦点検出領域記憶部60に記憶する焦点検出領域の個数を設定する動作は終了となる(ステップS14)。
次に、第1の実施形態における焦点検出領域の選択動作について説明する。
●焦点検出領域の選択動作全体の流れ
先ず、図5を参照して、焦点検出領域の選択動作の全体的な流れを説明する。
システム制御回路50は、カメラ本体1の電源スイッチ72がONされたか否を判別する(ステップS101)。電源スイッチ72がONされていない場合は(ステップS101でNO)、電源スイッチ72がONされるまで判別を繰り返す。
電源スイッチ72がONされてカメラが動作状態になると(ステップS101でYES)、焦点検出領域選択処理を実行する(ステップS102)。焦点検出領域選択処理ではシステム制御回路50が選択モードを判断し、判断した選択モードに応じて、後述する図6〜図8の処理を行う。
本第1の実施形態では選択モードとして、上述した、任意選択モード、自動選択モード、履歴選択モードの3つのモードを有する。システム制御回路50は、焦点検出領域履歴モードスイッチ38と焦点検出領域選択モードスイッチ48の操作状態をそれぞれ受け取って、その組み合わせにより選択された選択モードを判断する。具体的には、焦点検出領域履歴モードスイッチ38がOFFの場合、焦点検出領域選択モードスイッチ48がONの時には任意選択モード、OFFの時には自動選択モードと判断する。また、焦点検出領域履歴モードスイッチ38がONの場合には、焦点検出領域選択モードスイッチ48の状態にかかわらず、履歴選択モードと判断する。
また、詳細は後述するが、任意選択モード及び自動選択モードでは、選択された焦点検出領域と、選択された順番及びフォーカス位置情報が焦点検出領域記憶部60及びフォーカス位置情報記憶部62に記憶される。
焦点検出領域選択処理は、後述するように電源スイッチ72がOFFになると終了し、ステップS103へ進む。システム制御回路50は、焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域及び順番を消去する(ステップS103)。続いて、フォーカス位置情報記憶部62に記憶されているフォーカス位置情報を消去し(ステップS104)、電源制御部74によって電源部78からカメラ本体1への電源供給を停止し(ステップS105)、一連の処理を終了する。
次に、ステップS102で行われる焦点検出領域選択処理について説明する。
●任意選択モード
図6は、選択モードとして、任意選択モードが選択されている場合の焦点検出領域選択処理を示すフローチャートである。
先ず、システム制御回路50は、焦点検出領域選択モードスイッチ48が押された状態でメイン電子ダイヤル44およびサブ電子ダイヤル46を操作することによる、焦点検出領域の選択を受け付ける(ステップS110)。そして、選択モードが変更されたかどうか(この場合、自動選択モードまたは履歴選択モードに変更されたか)を判断する(ステップS111)。変更されていれば、図5のステップS102に戻り、変更後の選択モードに対応した処理を行う。
一方、選択モードが変更されていなければ、システム制御回路50は、レリーズスイッチSW1(42a)がONされたか否かを判別する(ステップS112)。レリーズスイッチSW1(42a)がONされていない場合は(ステップS112でNO)、ステップS121に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別する。ONであれば、ステップS110に戻って焦点検出領域の選択を引き続き受け付け、OFFであれば図5の処理にリターンしてステップS103に進む。
レリーズスイッチSW1(42a)がONの場合には(ステップS112でYES)、システム制御回路50は、焦点検出領域記憶部60に記憶させる焦点検出領域の個数が記憶個数記憶部66に記憶されているか否かを判別する(ステップS113)。記憶されていなければステップS114へ進む。一方、記憶されている場合はステップS116へ進み、すでに焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域の個数が、記憶個数記憶部66の記憶個数以上かどうかを判断し、未満である場合にはステップS114へ進む。
システム制御回路50は、レリーズスイッチSW1のON時に選択されている焦点検出領域を、選択された順番と共に焦点検出領域記憶部60に記憶する(ステップS114)。続いてシステム制御回路50は、ステップS114で記憶された焦点検出領域のフォーカス位置情報を焦点検出領域と関連付けて、フォーカス位置情報記憶部62に記憶する(ステップS115)。
一方、ステップS116で、焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域の個数が、記憶個数記憶部66の記憶個数以上と判断した場合にはステップS117に進む。システム制御回路50は、焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域の中で、最も古く記憶された焦点検出領域及び順番を消去する(ステップS117)。そして、レリーズスイッチSW1のON時に選択されている焦点検出領域を、選択された順番と共に焦点検出領域記憶部60に記憶する(ステップS118)。
続いてシステム制御回路50は、フォーカス位置情報記憶部62に記憶されている、ステップS117で消去された焦点検出領域に関連付けられたフォーカス位置情報を消去する(ステップS119)。続いて新たに記憶された焦点検出領域のフォーカス位置情報を、ステップS118で記憶された焦点検出領域に関連付けてフォーカス位置情報記憶部62に記憶する(ステップS120)。
ステップS115またはS120の処理後、ステップS121に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別し、ONであればステップS110に戻って上記処理を繰り返し、OFFであれば図5の処理にリターンしてステップS103に進む。
●自動選択モード
次に、図7に示すフローチャートを参照して、選択モードとして自動選択モードが選択されている場合の焦点検出領域選択処理について説明する。図9は、カメラが自動的に焦点検出領域を選択する場合の焦点検出領域を示す図である。
自動選択モードでは、先ず、システム制御回路50は自動的に焦点検出領域を選択する(ステップS130)。ここで、複数の焦点検出領域(例えば、図9に示す焦点検出領域群108)が選択された場合には、複数の焦点検出領域の中でも最も焦点検出結果が良好であった焦点検出領域(図9の例では焦点検出領域109)を更に選択する。次に、選択モードが変更されたかどうか(この場合、任意選択モードまたは履歴選択モードに変更されたか)を判断し(ステップS131)、変更されていれば、図5のステップS102に戻り、変更後の選択モードに対応した処理を行う。
一方、選択モードが変更されていなければ、システム制御回路50は、レリーズスイッチSW1(42a)がONされたか否かを判別する(ステップS132)。レリーズスイッチSW1(42a)がONされていない場合は(ステップS132でNO)、ステップS145に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別する。ONであれば、ステップS130に戻って引き続き焦点検出領域の自動選択を行い、OFFであれば図5の処理にリターンしてステップS103に進む。
レリーズスイッチSW1(42a)がONの場合には(ステップS132でYES)、システム制御回路50は、焦点検出領域記憶部60に記憶させる焦点検出領域の個数が記憶個数記憶部66に記憶されているか否かを判別する(ステップS133)。記憶されていなければステップS134へ進む。一方、記憶されている場合はステップS139へ進み、すでに焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域の個数が、記憶個数記憶部66の記憶個数以上かどうかを判断し、未満である場合にはステップS134へ進む。
ステップS134において、システム制御回路50は、選択された焦点検出領域が焦点検出領域記憶部60の中で一番新しく記憶された焦点検出領域と同一か否かを判別する。選択された焦点検出領域が一番新しく記憶された焦点検出領域と同一の場合(ステップS134でYES)、ステップS137に進む。ステップS137において、システム制御回路50は、焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域の中で一番新しく記憶された焦点検出領域と関連付けて記憶されたフォーカス位置情報を、フォーカス位置情報記憶部62から消去する。そして、現在のフォーカス位置情報を一番新しく記憶された焦点検出領域と関連付けて、フォーカス位置情報記憶部62に記憶する(ステップS138)。
一方、選択された焦点検出領域が一番新しく記憶された焦点検出領域と異なる場合(ステップS134でNO)、システム制御回路50は、新たに選択された焦点検出領域を記憶される順番と共に、焦点検出領域記憶部60に記憶する(ステップS135)。続いてシステム制御回路50は、ステップS135で記憶された焦点検出領域におけるフォーカス位置情報を焦点検出領域と関連付けて、フォーカス位置情報記憶部62に記憶する(ステップS136)。
また、ステップS139で、焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域の個数が、記憶個数記憶部66の記憶個数以上と判断した場合には、ステップS140に進む。ステップS140において、システム制御回路50は、選択された焦点検出領域が焦点検出領域記憶部60の中で一番新しく記憶された焦点検出領域と同一か否かを判別する。選択された焦点検出領域が一番新しく記憶された焦点検出領域と同一の場合(ステップS140でYES)、ステップS137に進み、上述した処理を行う。また、選択された焦点検出領域が一番新しく記憶された焦点検出領域と異なる場合(ステップS140でNO)、ステップS141に進む。システム制御回路50は、焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域の中で、最も古く記憶された焦点検出領域を消去する(ステップS141)。そして、新しく選択された焦点検出領域を、選択された順番と共に焦点検出領域記憶部60に記憶する(ステップS142)。
続いてシステム制御回路50は、フォーカス位置情報記憶部62に記憶されている、ステップS141で消去された焦点検出領域に関連付けられたフォーカス位置情報を消去する(ステップS143)。続いて新たに記憶された焦点検出領域のフォーカス位置情報を、ステップS142で記憶された焦点検出領域に関連付けてフォーカス位置情報記憶部62に記憶する(ステップS144)。
ステップS136、S138またはS144の処理後、ステップS145に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別し、ONであればステップS130に戻って上記処理を繰り返し、OFFであれば図5の処理にリターンしてステップS103に進む。
●履歴選択モード
次に、図8に示すフローチャートを参照して、選択モードとして履歴選択モードが選択されている場合の焦点検出領域選択処理について説明する。
先ず、焦点検出領域記憶部60に焦点検出領域が記憶されているかどうかを判断する(ステップS150)。ここで焦点検出領域が何も記憶されていなければ、電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別する(ステップS151)。ONであれば履歴選択モードの処理を抜けて、図5のステップS102に戻り、履歴選択モード以外の選択モード(ここでは、任意選択モードまたは自動選択モード)が選択されるまで繰り返されることになる。この際、焦点検出領域記憶部60に焦点検出領域が記憶されていない旨のメッセージを通知部54により通知して、履歴選択モード以外の選択モードを設定するように撮影者を促すようにしても良い。
一方、電源スイッチ72がOFFであれば、図5の処理にリターンしてステップS103に進む。
焦点検出領域記憶部60に焦点検出領域が記憶されていれば(ステップS150でYES)、焦点検出領域記憶部60から最も新しい焦点検出領域を読み出して選択する(ステップS152)。
次に、システム制御回路50はサブ電子ダイヤル46が操作されたか否かを判別する(ステップS153)。サブ電子ダイヤル46が操作されていない場合は(ステップS153でNO)、ステップS154において選択モードが変更されたかどうか(この場合、任意選択モードまたは自動選択モードに変更されたか)を判断する。変更されていれば、図5のステップS102に戻り、変更後の選択モードに対応した処理を行う。一方、選択モードが変更されていなければ、ステップS160に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別し、ONであればステップS153に戻り、OFFであれば図5の処理にリターンしてステップS103に進む。
サブ電子ダイヤル46が操作されると(ステップS153でYES)、システム制御回路50は、その操作が左回りか否かを判別する(ステップS155)。左回りの場合(ステップS155でYES)、システム制御回路50は、現在選択されている焦点検出領域の一つ前に選択された焦点検出領域を焦点検出領域記憶部60から読み出して選択する(ステップS156)。
続いてシステム制御回路50は、ステップS156で選択された焦点検出領域に関連付けられたフォーカス位置情報をフォーカス位置情報記憶部62から読み出し、マウント接点37を介してレンズシステム制御回路36へ伝える。レンズシステム制御回路36は、このフォーカス位置情報に基づいて、焦点調整制御部35を介してフォーカスレンズ用駆動モータ33およびフォーカスレンズ駆動部34を駆動することにより、撮影レンズ30aを移動させる(ステップS157)。
一方、右回りの場合(ステップS155でNO)、システム制御回路50は現在選択されている焦点検出領域の1つ後に選択された焦点検出領域を焦点検出領域記憶部60から読み出して選択する(ステップS158)。このとき、現在選択されている焦点検出領域が最も新しい場合、焦点検出領域記憶部60に記憶されている焦点検出領域のうち、最も古い焦点検出領域を選択する。すなわち、選択の対象はサイクリックに連続している。
続いてシステム制御回路50は、ステップS158で選択された焦点検出領域に関連付けられたフォーカス位置情報をフォーカス位置情報記憶部62から読み出し、マウント接点37を介してレンズシステム制御回路36へ伝える。レンズシステム制御回路36は、このフォーカス位置情報に基づいて、焦点調整制御部35を介してフォーカスレンズ用駆動モータ33およびフォーカスレンズ駆動部34を駆動することにより、撮影レンズ30aを移動させる(ステップS159)。
ステップS157またはステップS159の処理後、ステップS160に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別し、ONであればステップS153に戻って上記処理を繰り返し、OFFであれば図5の処理にリターンしてステップS103に進む。
上記の通り本第1の実施形態によれば、履歴選択モードが設定されている場合には、すでに記憶されている焦点検出領域の履歴を利用することで、選択肢を効果的に制限することができるので、容易且つ迅速に焦点検出領域を選択することが可能になる。また、任意選択モード及び自動選択モードが設定されている場合には、過去に選択された焦点検出領域と関係無く、新たに焦点検出領域を選択することができるので、焦点検出領域の選択の自由度を維持することができる。
なお、本第1の実施形態においては、電源をOFFするときに、焦点検出領域及びフォーカス位置情報を消去するものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、焦点検出領域及びフォーカス位置情報を不揮発性メモリに保存することで消去しないように構成することも勿論可能である。このように構成すると、電源をONにした場合でも、履歴情報を利用することが可能となる。
また、本第1の実施形態においては、焦点検出領域及びフォーカス位置情報を対で記憶したが、電源OFF時には一方を消去し、一方を記憶/保存するようにしても良い。例えば、焦点検出領域についてはユーザごとに頻繁に利用する領域に偏りがあるので、選択された領域を記憶するようにし、一方、被写体は毎回異なるものであるので、フォーカス位置情報は消去するようにしても良い。この場合、再度電源がONされたときに、履歴選択モードで焦点検出領域が選択された場合には、そのときの被写体に応じたフォーカス位置情報を対応させて記憶するようにしても良い。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態おける上記構成を有するカメラの動作について説明する。
上記第1の実施形態では、複数の焦点検出領域のいずれかを選択する処理について説明したが、第2の実施形態では、複数のスポット測光領域から測光に使用するスポット測光領域を選択する。複数のスポット測光領域は、例えば図3に示すように配置される。
本第2の実施形態においては、測光領域記憶部66に記憶する焦点検出領域の個数を設定することが可能である。この設定動作は第1の実施形態で図4のフローチャートを参照して説明した動作とほぼ同様であるため説明を省略する。
次に、第2の実施形態におけるスポット測光領域の選択動作について説明する。
●スポット測光領域の選択動作全体の流れ
先ず、図10を参照して、スポット測光領域の選択動作の全体的な流れを説明する。
システム制御回路50は、カメラ本体1の電源スイッチ72がONされたか否を判別する(ステップS201)。電源スイッチ72がONされていない場合は(ステップS201でNO)、電源スイッチ72がONされるまで判別を繰り返す。
電源スイッチ72がONされてカメラが動作状態になると(ステップS201でYES)、スポット測光領域選択処理を実行する(ステップS202)。スポット測光領域選択処理ではシステム制御回路50がスポット測光領域の選択モードを判断し、判断した選択モードに応じて、後述する図11〜図13の処理を行う。
本第2の実施形態では選択モードとして、第1の実施形態と同様に任意選択モード、自動選択モード、履歴選択モードの3つのモードを有するものとする。システム制御回路50は、測光領域履歴モードスイッチ39と測光領域選択モードスイッチ49の操作状態をそれぞれ受け取って、その組み合わせにより選択された選択モードを判断する。具体的には、測光領域履歴モードスイッチ39がOFFの場合、測光領域選択モードスイッチ49がONの時には任意選択モード、OFFの時には自動選択モードと判断する。また、測光領域履歴モードスイッチ39がONの場合には、測光領域選択モードスイッチ49の状態にかかわらず、履歴選択モードと判断する。
また、詳細は後述するが、任意選択モード及び自動選択モードでは、選択されたスポット測光領域と、選択された順番が測光領域記憶部64に記憶される。
スポット測光領域選択処理は、後述するように電源スイッチ72がOFFになると終了し、ステップS203へ進む。システム制御回路50は、測光領域記憶部64に記憶されているスポット測光領域及び順番を消去し(ステップS203)、続いて、電源制御部74によって電源部78からカメラ本体1への電源供給を停止し(ステップS204)、一連の処理を終了する。
次に、ステップS202で行われるスポット測光領域選択処理について説明する。
●任意選択モード
図11は、選択モードとして、任意選択モードが選択されている場合のスポット測光領域選択処理を示すフローチャートである。
先ず、システム制御回路50は、測光領域選択モードスイッチ49が押された状態でメイン電子ダイヤル44およびサブ電子ダイヤル46を操作することによる、スポット測光領域の選択を受け付ける(ステップS210)。そして、選択モードが変更されたかどうか(この場合、自動選択モードまたは履歴選択モードに変更されたか)を判断する(ステップS211)。変更されていれば、図10のステップS202に戻り、変更後の選択モードに対応した処理を行う。
一方、選択モードが変更されていなければ、システム制御回路50は、レリーズスイッチSW1(42a)がONされたか否かを判別する(ステップS212)。レリーズスイッチSW1(42a)がONされていない場合は(ステップS212でNO)、ステップS221に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別する。ONであれば、ステップS210に戻ってスポット測光領域の選択を引き続き受け付け、OFFであれば図10の処理にリターンしてステップS203に進む。
レリーズスイッチSW1(42a)がONの場合には(ステップS212でYES)、システム制御回路50は、測光領域記憶部64に記憶させるスポット測光領域の個数が記憶個数記憶部66に記憶されているか否かを判別する(ステップS213)。記憶されていなければステップS214へ進む。一方、記憶されている場合はステップS216へ進み、すでに測光領域記憶部64に記憶されているスポット測光領域の個数が、記憶個数記憶部66の記憶個数以上かどうかを判断し、未満である場合にはステップS214へ進む。
システム制御回路50は、レリーズスイッチSW1のON時に選択されているスポット測光領域を、選択された順番と共に測光領域記憶部64に記憶する(ステップS214)。
一方、ステップS216で、測光領域記憶部64に記憶されているスポット測光領域の個数が、記憶個数記憶部66の記憶個数以上と判断した場合にはステップS217に進む。システム制御回路50は、測光領域記憶部64に記憶されているスポット測光領域の中で、最も古く記憶されたスポット測光領域及び順番を消去する(ステップS217)。そして、レリーズスイッチSW1のON時に選択されているスポット測光領域を、選択された順番と共に測光領域記憶部64に記憶する(ステップS218)。
ステップS215またはS220の処理後、ステップS221に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別し、ONであればステップS210に戻って上記処理を繰り返し、OFFであれば図10の処理にリターンしてステップS203に進む。
●自動選択モード
次に、図12に示すフローチャートを参照して、選択モードとして自動選択モードが選択されている場合のスポット測光領域選択処理について説明する。図9は、カメラが自動的にスポット測光領域を選択する場合(スポット測光領域自動選択モード)のファインダー内表示を示す図である。
自動選択モードでは、先ず、システム制御回路50は自動的にスポット測光領域を選択する(ステップS230)。ここで、複数のスポット測光領域(例えば、図9に示すスポット測光領域群108)が選択された場合には、複数のスポット測光領域の中でも最も焦点検出結果が良好であったスポット測光領域(図9の例ではスポット測光領域109)を更に選択する。次に、選択モードが変更されたかどうか(この場合、任意選択モードまたは履歴選択モードに変更されたか)を判断し(ステップS231)、変更されていれば、図10のステップS202に戻り、変更後の選択モードに対応した処理を行う。
一方、選択モードが変更されていなければ、システム制御回路50は、レリーズスイッチSW1(42a)がONされたか否かを判別する(ステップS232)。レリーズスイッチSW1(42a)がONされていない場合は(ステップS232でNO)、ステップS245に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別する。ONであれば、ステップS230に戻って引き続きスポット測光領域の自動選択を行い、OFFであれば図10の処理にリターンしてステップS203に進む。
レリーズスイッチSW1(42a)がONの場合には(ステップS232でYES)、システム制御回路50は、測光領域記憶部64に記憶させるスポット測光領域の個数が記憶個数記憶部66に記憶されているか否かを判別する(ステップS233)。記憶されていなければステップS234へ進む。一方、記憶されている場合はステップS239へ進み、すでに測光領域記憶部64に記憶されているスポット測光領域の個数が、記憶個数記憶部66の記憶個数以上かどうかを判断し、未満である場合にはステップS234へ進む。
ステップS234において、システム制御回路50は、選択されたスポット測光領域が測光領域記憶部64の中で一番新しく記憶されたスポット測光領域と同一か否かを判別する。選択されたスポット測光領域が一番新しく記憶されたスポット測光領域と同一の場合(ステップS234でYES)、ステップS245に進む。
一方、選択されたスポット測光領域が一番新しく記憶されたスポット測光領域と異なる場合(ステップS234でNO)、システム制御回路50は、新たに選択されたスポット測光領域を、順番と共に測光領域記憶部64に記憶する(ステップS235)。その後、ステップS245に進む。
また、ステップS239で、測光領域記憶部64に記憶されているスポット測光領域の個数が、記憶個数記憶部66の記憶個数以上と判断した場合には、ステップS240に進む。ステップS240において、システム制御回路50は、選択されたスポット測光領域が測光領域記憶部64の中で一番新しく記憶されたスポット測光領域と同一か否かを判別する。選択されたスポット測光領域が一番新しく記憶されたスポット測光領域と同一の場合(ステップS240でYES)、ステップS245に進む。また、選択されたスポット測光領域が一番新しく記憶されたスポット測光領域と異なる場合(ステップS240でNO)、ステップS241に進む。システム制御回路50は、測光領域記憶部64に記憶されているスポット測光領域の中で、最も古く記憶されたスポット測光領域を消去する(ステップS241)。そして、新しく選択されたスポット測光領域を、選択された順番と共に測光領域記憶部64に記憶し(ステップS242)、ステップS245に進む。
ステップS245では、電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別し、ONであればステップS230に戻って上記処理を繰り返し、OFFであれば図10の処理にリターンしてステップS203に進む。
●履歴選択モード
次に、図13に示すフローチャートを参照して、選択モードとして履歴選択モードが選択されている場合のスポット測光領域選択処理について説明する。
先ず、測光領域記憶部64にスポット測光領域が記憶されているかどうかを判断する(ステップS250)。ここでスポット測光領域が何も記憶されていなければ、電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別する(ステップS251)。ONであれば履歴選択モードの処理を抜けて、図10のステップS202に戻り、履歴選択モード以外の選択モード(ここでは、任意選択モードまたは自動選択モード)が選択されるまで繰り返されることになる。この際、測光領域記憶部64にスポット測光領域が記憶されていない旨のメッセージを通知部54により通知して、履歴選択モード以外の選択モードを設定するように撮影者を促すようにしても良い。
一方、電源スイッチ72がOFFであれば、図10の処理にリターンしてステップS203に進む。
測光領域記憶部64にスポット測光領域が記憶されていれば(ステップS250でYES)、測光領域記憶部64から最も新しいスポット測光領域を読み出して選択する(ステップS252)。
次に、システム制御回路50はサブ電子ダイヤル46が操作されたか否かを判別する(ステップS253)。サブ電子ダイヤル46が操作されていない場合は(ステップS253でNO)、ステップS254において選択モードが変更されたかどうか(この場合、任意選択モードまたは自動選択モードに変更されたか)を判断する。変更されていれば、図10のステップS202に戻り、変更後の選択モードに対応した処理を行う。一方、選択モードが変更されていなければ、ステップS260に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別し、ONであればステップS253に戻り、OFFであれば図10の処理にリターンしてステップS203に進む。
サブ電子ダイヤル46が操作されると(ステップS253でYES)、システム制御回路50は、その操作が左回りか否かを判別する(ステップS255)。左回りの場合(ステップS255でYES)、システム制御回路50は、現在選択されているスポット測光領域の一つ前に選択されたスポット測光領域を測光領域記憶部64から読み出して選択する(ステップS256)。
一方、右回りの場合(ステップS255でNO)、システム制御回路50は現在選択されているスポット測光領域の1つ後に選択されたスポット測光領域を測光領域記憶部64から読み出して選択する(ステップS258)。このとき、現在選択されているスポット測光領域が最も新しい場合、測光領域記憶部64に記憶されているスポット測光領域のうち、最も古いスポット測光領域を選択する。すなわち、選択の対象はサイクリックに連続している。
ステップS256またはステップS258の処理後、ステップS260に進んで電源スイッチ72がOFFされたか否かを判別し、ONであればステップS253に戻って上記処理を繰り返し、OFFであれば図10の処理にリターンしてステップS203に進む。
上記の通り本第2の実施形態によれば、履歴選択モードが設定されている場合には、すでに記憶されているスポット測光領域の履歴を利用することで、選択肢を効果的に制限することができるので、容易且つ迅速にスポット測光領域を選択することが可能になる。また、任意選択モード及び自動選択モードが設定されている場合には、過去に選択されたスポット測光領域と関係無く、新たにスポット測光領域を選択することができるので、スポット測光領域の選択の自由度を維持することができる。
なお、第2の実施形態でも、電源をOFFするときに、スポット測光領域を消去するものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、焦点検出領域及びフォーカス位置情報を不揮発性メモリに保存することで消去しないように構成することも勿論可能である。このように構成すると、電源をONにした場合でも、履歴情報を利用することが可能となる。
また、焦点検出領域及びスポット測光領域のいずれかが選択された場合に、他方を対応する領域に設定するようにしても良い。つまり、焦点検出領域とスポット測光領域が連動して設定されるような場合、これらを対の情報として扱うことで、履歴選択モードによる1回の操作で、両方の設定を一度に行うことが可能となる。
<他の実施形態>
なお、本発明の目的は、以下の様にして達成することも可能である。まず、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、以下のようにして達成することも可能である。即ち、読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合である。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
1:カメラ本体、2:メインミラー、3:サブミラー、4:シャッター、5:シャッター制御部、6:感光部材、7:焦点検出部、8:ピント板、9:ペンタプリズム、10:結像レンズ、11:測光センサ、20:接眼レンズ、21:高輝度LED、22:液晶表示パネル、23:投光レンズ、24:ダイクロイックミラー、25:ファインダー内液晶、26:照明用LED、27:三角プリズム、30:撮影レンズ、30a及び30b:レンズ、31:絞り、32:絞り制御部、33:フォーカスレンズ駆動用モータ、34:フォーカスレンズ駆動部、36:レンズシステム制御回路、37:マウント接点、38:焦点検出領域履歴モードスイッチ、39:測光領域履歴モードスイッチ、42:レリーズボタン、44:メイン電子ダイヤル、46:サブ電子ダイヤル、48:焦点検出領域選択モードスイッチ、49:測光領域選択モードスイッチ、50:システム制御回路、52:メモリ、54:通知部、60:焦点検出領域記憶部、62:フォーカス位置情報記憶部、64:測光領域記憶部、66:記憶個数記憶部、70:操作部、72:電源スイッチ、74:電源制御部、76:コネクタ、78:電源部