JP4763535B2 - ワークフローシステム - Google Patents

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Description

本発明はワークフローシステムに関し、特にコンピュータを用いて業務を効率化するためのワークフローシステムに関する。
会社等の組織においては様々な業務が存在する。この業務の種類としては、たとえば、その会社等の顧客に対する業務である主たる業務のほか、従業員等の人事管理や福利厚生に関する業務、資材管理の業務など様々なものが存在する。最近では、この様々な業務の処理をコンピュータを用いて自動化し、業務を効率化するワークフローシステムが提供され始めている。
たとえば会社等では、その様々な業務に応じてそれを担当する部署が設けられており、従業員は、「結婚」、「出産」、「転勤」等(以下「イベント」という)で自身の環境が変わった場合(以下「イベントの発生」という)には、その変更、手続を行う業務の担当部署に対して申請書類(以下「帳票」ともいう)を提出する必要がある。また、申請書類を受理した担当部署ではそれに応じた手続を行う。
たとえば非特許文献1においては、従業員が会社の仕事で出張した場合にその旅費を精算する「附近地旅費精算書」を作成する業務の処理に関するワークフローシステムについて説明している。また、この非特許文献1に記載の従来のワークフローシステムでは、上述のような業務の流れに対して、たとえば申請者がパソコン等の端末装置から申請内容を入力することができるシステムを提供し、業務の効率化を実現しようとしている。
宍戸周夫、杉山秋著、「Groupmaxワークフロー」、初版、株式会社IDGコミュニケーションズ、1999年3月30日、74頁−177頁
ところが、たとえば非特許文献1に記載のような従来のワークフローシステムでは、以下のような問題があった。
非特許文献1に記載のワークフローシステムでは、何らかのイベントが発生した場合に、そのイベントで必要となる処理について、申請者が申請内容を入力するようなシステムとすることは可能である。
ところが、現実の業務では、あるイベントの発生にともなって処理が必要となる申請書類は複数種類存在する複雑なものであり、イベントの発生を会社に申請する従業員においてはどの書類を提出すればよいのかが不明であったり、また、複数種類の申請書類のそれぞれは、必ずしも同じ部署宛ての書類であるとは限らず、柔軟な処理が必要であった。
これに対して非特許文献1に記載のワークフローシステムでは、このような柔軟な対応ができないという問題があった。
また、イベントの発生にともなって処理が必要となる申請書類としては、コンピュータで入力可能であって電子データで事足りるものもあれば、手書自署や捺印が必要であったりして、紙媒体で申請する必要がある書類もあった。
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、イベントの発生にともなって必要となる業務の処理を自動化するワークフローシステムにおいて、そのイベントの発生で必要となる書類が電子データであっても、紙媒体であっても、申請者が容易に認識することができるワークフローシステムを提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、業務の流れをコンピュータを用いて自動化するワークフローシステムにおいて、操作者によるイベントが発生した旨および該イベントの種類の入力を受け付けるイベント入力手段と、イベントの種類と該イベントの種類ごとの作成する必要が生じる可能性のある帳票の種類とを対応付けたイベントテーブルと、前記帳票のそれぞれが紙媒体か否かを示す紙媒体フラグと、前記イベントテーブルを検索して前記イベント入力手段によって入力された種類のイベントが発生した際に作成する必要が生じる可能性のある帳票の種類を抽出する帳票抽出手段と、前記帳票抽出手段によって抽出した種類の帳票を前記操作者に対して提示する必要帳票提示手段と、前記帳票抽出手段によって抽出した種類の帳票が、前記紙媒体フラグを参照した結果、紙媒体の帳票である場合には、その旨を前記操作者に対して提示する紙媒体帳票提示手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、請求項1に記載の発明において、前記紙媒体帳票提示手段が、該紙媒体の帳票の名称や、該帳票の用紙の入手方法や提出先に関する情報を提示することを特徴とする。
本発明によれば、イベントの発生にともなって必要となる業務の処理を自動化するワークフローシステムにおいて、そのイベントの発生で必要となる書類が電子データであっても、紙媒体であっても、申請者が容易に認識することができるワークフローシステムを提供することができる。
すなわち、本発明によれば、イベントとそのイベントの発生によって作成が必要となる帳票とを対応付け、電子データで済む帳票、紙媒体でなければならない帳票のいずれであっても申請者が容易に認識することができるようにしたので、現実の業務の実体に沿った適切なシステムを提供することができる。
以下、本発明による実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるワークフローシステムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のワークフローシステムは、会社の業務を自動化するシステムであって、たとえば、会社の従業員のそれぞれにおいて発生するイベントを会社で管理する必要がある場合、そのイベントの発生に伴う会社で必要な処理をコンピュータを用いて処理するものである。
図1に示すように、本実施の形態のワークフローシステムは、サーバーコンピュータ1とプリンタ2とパソコン3とパソコン4とをネットワーク5で接続して構成される。
なお、本実施の形態のワークフローシステムは、図1のようなネットワーク構成を採用しているが、本発明はこれに限られるものではなく、スタンドアロンで動作するコンピュータにおいて処理実行するものであってもかまわない。
図1において、ネットワーク5は、たとえばイーサネット(登録商標)やトークンリング等のLANやそのほかインターネットなど、また有線、無線を問わず、また通信プロトコルも問わず、どのようなネットワークでもかまわない。ネットワーク5に接続された各装置のそれぞれには、予めネットワーク上のアドレスが設定されており、各装置はこのアドレスによって識別され、ネットワーク5に接続された他の装置との通信を行う。
プリンタ2は、ネットワーク5に接続された各装置からの指示によって帳票等を印刷可能な装置である。
図2は、図1に示したサーバーコンピュータ1の構成を示すブロック図である。
サーバーコンピュータ1は、図1に示したネットワーク5とのインタフェースであるネットワーク接続手段14と、サーバーコンピュータ1全体の動作を制御するCPUやMPUなどの制御手段11と、ユーザがサーバーコンピュータ1に対する操作、指示等を入力したり、サーバーコンピュータ1がユーザに対して様々な情報を表示したり出力する入出力手段12と、サーバーコンピュータ1の動作に必要なプログラムおよびパラメータ等を記憶する記憶手段13とを有して構成される。入出力手段12としては、たとえば、入力のためにキーボードやマウス等が用いられ、出力のためにディスプレイ装置等が用いられる。
図3は、図1に示したパソコン3の構成を示すブロック図である。
図1に示したパソコン3および4は、本実施の形態に関わる基本構成は同様であるので、ここでは代表してパソコン3について説明する。
パソコン3は、図1に示したネットワーク5とのインタフェースであるネットワーク接続手段34と、パソコン3全体の動作を制御するCPUやMPUなどの制御手段31と、ユーザがパソコン3に対する操作、指示等を入力したり、パソコン3がユーザに対して様々な情報を表示したり出力する入出力手段32と、パソコン3の動作に必要なプログラムおよびパラメータ等を記憶する記憶手段33とを有して構成される。入出力手段32としては、たとえば、入力のためにキーボードやマウス等が用いられ、出力のためにディスプレイ装置等が用いられる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
本実施の形態のワークフローシステムは、ワークフローに係るアプリケーションプログラムをサーバーコンピュータ1やパソコン3等において起動させて実現される。
ここでは、ワークフローとして、会社の従業員が自身についてのイベントの発生を会社に届け出る必要が生じた場合の処理を例にとって説明する。
図4は、図1に示したワークフローシステムの動作のフローチャートを示す図である。
図4のフローチャートは、会社の従業員がイベントの発生にともなってその申請を会社に行う際の処理を本実施の形態のワークフローシステムによって行う場合の処理の流れを示す図である。
パソコン3および4は会社の従業員のそれぞれが操作するパソコンであるとし、以下では、パソコン3を操作する従業員が自身についてのイベントの発生を会社に届け出る場合について説明する。
まず、自身についてのイベントの発生を会社に届け出る必要が生じた従業員は、パソコン3の入出力手段32を操作し、イベントの入力を行う(S−1)。このステップ(S−1)では、たとえば、その従業員が発生したイベントの名称を入力する。イベントの名称としては、「結婚」、「転勤」、「出産」、「葬儀」等が挙げられる。このようなイベント名を従業員すなわちパソコン3の操作者が入力する際には、直接文字入力してもよいが、入出力手段32においてイベント名の選択肢を表示し、そこから操作者が該当するイベント名を選択入力するようにしてもよい。なお、これが、操作者によるイベントが発生した旨および該イベントの種類の入力を受け付けるイベント入力手段である。
パソコン3の制御手段31では、入出力手段32によって入力されたイベント名を認識し、そのイベントの種類を判断する(S−2)。ここで、イベントの種類の判断とは、たとえばステップ(S−1)において、操作者がイベントの名称を直接に文字入力するような構成を採用した場合に、発生したイベントが「結婚」であるときに「結婚」と入力せずにたとえば「入籍」と入力したような場合に今回入力されたイベントが「結婚」であると判断するというものである。これは、たとえば、「結婚」といったイベント名に対応付けてそれを表す類似の単語であるたとえば「入籍」等をたとえば記憶手段33に予め記憶しておき、制御手段31がこの対応付けに基づいて、操作者による入力が示すイベント名を求めることによって実現可能である。この対応付けはたとえばRDB(リレーショナルデータベース)によって記憶しておくことができる。
なお、イベント名と類似の単語との対応付けはサーバーコンピュータ1の記憶手段13に記憶しておき、このイベントの種類を判断する処理はサーバーコンピュータ1の制御手段11にて行うようにしてもよい。
また、ステップ(S−1)においてイベント名の選択肢を表示し、そこから操作者が該当するイベント名を選択入力するようにした場合には、ステップ(S−2)におけるイベントの種類を判断する処理は不要となる。
ステップ(S−2)の後、今回操作者によって入力されたイベント名が認識できたならば、そのイベント名のイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票の種類を求める(S−3)。
このステップ(S−3)の処理について図5を参照しながら以下に詳しく説明する。
図5は、サーバーコンピュータ1の記憶手段13に予め記憶した、イベント名と、そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票の名前との対応付けの例を示す図である。
また、本実施の形態では、図5に示すように、各帳票が紙媒体で作成しなければならないものであるかどうかを示すフラグを設けてあり、図5の「紙媒体」の項目がYesになっている帳票は、紙に直接記入したり、捺印等が必要なものであることを示している。これに対して「紙媒体」の項目がNoになっている帳票は、コンピュータでキーボード入力するなどして作成可能な帳票であることを示している。
紙媒体で作成しなければならない帳票の一例を図6に示す。この図6では結婚届を例に挙げている。
結婚した場合、会社の福利厚生の規定により会社から祝金が支給される場合がある。この場合、会社としては本人がその祝金の確かに受け取ったことを示すために本人の捺印を要求する。そうなると、この結婚届という帳票は、会社としては電子データ化せずに、紙媒体で起票したいものである。
そこで、本実施の形態では、イベントの発生に伴なって起票が必要となる帳票を、操作者に提示するとともに、その帳票のうち電子データで済む帳票についてはパソコン上で操作者が起票する手段を提供し、一方、紙媒体で起票すべき帳票については、その帳票を起票すべき旨や、その帳票の用紙の入手方法や提出先などの情報を操作者に提示する。
このようにその帳票が紙媒体か否かで処理を異ならせる必要があるので、本実施の形態では、図5のようにして、その帳票が紙媒体か否か(紙媒体フラグ)を予め登録しておくようにしている。また、紙媒体フラグに関する情報として、紙媒体フラグがYesの場合には、その帳票の用紙の入手方法や提出先などの情報も紙媒体フラグとともに予め登録しておくとよい。
紙媒体で起票する必要がある帳票の例としては、
(1)「結婚届」、「出生届」、「死亡届」などのように、慶弔見舞金の支給が発生し、紙の受領書に印鑑を必要とする場合、
(2)「児童手当申請」などで必要となる「提出証明書記載事項確認印押印申請書」のように、役所に提出する書類に会社印を必要とする場合、
(3)「セミナー等受講申請書」などのように、セミナー受講の申込書や受講料の振込用紙などを「申請書」に添付して担当部署に回す必要がある場合、
などが挙げられる。
なお、図5の内容を記憶したテーブルが、イベントの種類と該イベントの種類ごとの作成する必要が生じる可能性のある帳票の種類とを対応付けたイベントテーブルであり、図5の「紙媒体」の項目の内容が紙媒体フラグである。
本実施の形態では、図5に示す対応付けがサーバーコンピュータ1の記憶手段13に記憶してある場合について説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、図5に示す対応付けをパソコン3の記憶手段33に記憶しておき、ステップ(S−3)の処理をパソコン3の制御手段31において行うようにしてもよい。また、この対応付けはたとえばRDB(リレーショナルデータベース)によって記憶しておくことができる。
図4のステップ(S−3)の処理では、パソコン3の制御手段31が、ステップ(S−2)の処理で求まったイベント名を、ネットワーク接続手段34およびネットワーク5を介してサーバーコンピュータ1に対して送信する。
このパソコン3から送信されたイベント名を、ネットワーク5およびネットワーク接続手段14を介して受信したサーバーコンピュータ1の制御手段11では、図5に示した、記憶手段13に予め記憶してある、イベント名とそのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票の名前との対応付けに基づいて、受信したイベント名に対応付けられた、そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票名を取得する。なお、これが、前記イベントテーブルを検索して前記イベント入力手段によって入力された種類のイベントが発生した際に作成する必要が生じる可能性のある帳票の種類を抽出する帳票抽出手段である。
図5に示した例では、イベント名「結婚」に対しては、「家族異動届」、「世帯住所変更届」、「交通費変更届」および「結婚届」等が、そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票であることを示している。
ここで、「そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる帳票」とせずに、「そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票」としているのは、そのイベントの発生状況によって必要であったり、必要でなかったりする帳票が存在するからである。これに該当するのは、たとえば「交通費変更届」であり、結婚したからといって必ずしも交通費が変わるわけではないが、結婚にともなって転居して交通費が変わる可能性も大きい。
「そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票」の中から「そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる帳票」を選び出すのは、パソコン3の操作者すなわちイベントの申請者自身が自分の状況に応じて選択するようにしてもよいし、パソコン3の入出力手段32によってイベントの申請者に対する質問を実施し、これによってイベントの申請者の状況を制御手段31または制御手段11が把握し、必要な帳票を特定するようにしてもよい。
サーバーコンピュータ1の制御手段11では、上述のようにして必要な可能性のある帳票名が取得できたならば、その情報を、ネットワーク接続手段14およびネットワーク5を介してパソコン3に対して送信する。このとき送信する情報としては、帳票名のみを送信するようにしてパソコン3側でその帳票名の帳票のフォーマット(様式)をたとえば記憶手段33から取得するようにしてもよいし、制御手段11にてその帳票名の帳票のフォーマットを記憶手段13から取得してその帳票のフォーマットをパソコン3に対して送信するようにしてもよい。これらの帳票のフォーマットは記憶手段13や記憶手段33に予め記憶しておけばよい。また、このとき、それぞれの帳票についての紙媒体フラグに関する情報もパソコン3に対して送信される。
必要となる可能性のある帳票の情報(紙媒体フラグに関する情報を含む)を、ネットワーク5およびネットワーク接続手段34を介して受信したパソコン3の制御手段31では、その受信した情報を入出力手段32によって操作者に提示する(これが、前記帳票抽出手段によって抽出した種類の帳票を前記操作者に対して提示する必要帳票提示手段である。)。この情報提示を行うパソコン3の入出力手段32である操作画面の一例を図7に示す。
図7の操作画面102では、上述のようにして「そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる帳票」から「そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票」が絞り込まれ、「そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票」を必要帳票表示欄102aに表示して、操作者に提示するようにしている。
操作者は、必要帳票表示欄102aに表示された情報を認識して、イベント発生に対する処理を継続するならば、OKボタン102bを、たとえばマウスクリックして選択する。
操作画面102にてOKボタン102bが選択されたならば、パソコン3の入出力手段32である操作画面は、図8に示す操作画面103へと遷移する。
図8の操作画面103では、起票対象帳票表示欄103aに、電子データで済む帳票の一覧を表示し、帳票名をたとえばマウスクリックすることによってそれぞれの帳票の起票、入力画面へと遷移する。
起票対象帳票表示欄103aには、そのほか、紙媒体で起票する必要がある帳票に関し、紙媒体フラグに関する情報を表示する。すなわち、起票対象帳票表示欄103aには、起票すべき帳票の名称や、その帳票の用紙の入手方法や提出先などの情報を操作者に向けて表示する(S−4、S−5)。なお、これが、帳票抽出手段によって抽出した種類の帳票が、紙媒体フラグを参照した結果、紙媒体の帳票である場合には、その旨を操作者に対して提示する紙媒体帳票提示手段である。
操作者は、操作画面103にて起票する帳票の帳票名の位置をたとえばマウスクリックして、その入力画面を呼出し、入出力手段32によって各帳票のフォーマットの各項目に対して該当事項を入力する(S−6)。
また、このとき、操作者は、必要に応じて、自身が入力した各帳票をプリンタ2によって印刷することができる。これは、制御手段31による制御の下、ネットワーク接続手段34およびネットワーク5を介してプリンタ2に対して印刷データすなわち帳票のデータを送信することによって実現できる。
操作者がパソコン3の入出力手段32によって各帳票の各項目に対する入力を完了したならば、パソコン3の制御手段31は、ステップ(S−6)の入力内容を、ネットワーク接続手段34およびネットワーク5を介してサーバーコンピュータ1に対して送信する。
このパソコン3から送信された、操作者による各帳票の入力内容を、ネットワーク5およびネットワーク接続手段14を介して受信したサーバーコンピュータ1の制御手段11では、たとえば記憶手段13に予め記憶してある、帳票ごとの送付先(たとえば、帳票1は総務部に送付する、帳票2は経理部に送付する、帳票3は人事部および総務部に送付する、など)を読み出し、それに基づいて、パソコン3から受信した各帳票の操作者による入力内容のそれぞれを、会社の各組織、各部署の担当者に対して送信する。
この送信は、ネットワーク5にSMTP等のプロトコルを有するメールサーバーを備え(サーバーコンピュータ1が兼ねてもよい)、会社の各組織、各部署の担当者や各従業員にメールアドレスを設定し、そのメールアドレス宛てに送信するようにしてもよいし、また、ネットワーク5に接続した複数のパソコンのそれぞれごとに所有者すなわち操作者を定めておき、ある人宛ての送信物はその人のパソコンに対して直接送信するようにしてもよい。また、そのほか、サーバーコンピュータ1の記憶手段13に会社の各組織、各部署の担当者や各従業員用のボックス(記憶領域)を設け、ある人宛ての送信物はその人のボックスに記憶するようにして、各部署の担当者や各従業員は各自のボックス内をたとえば自身のパソコンからリモート操作で参照して自身宛ての送信物を得るようにしてもよい。
このようにすることによって、各帳票を正しい宛先に確実に送信することができる。
サーバーコンピュータ1から、帳票を受け取った会社の各組織、各部署の担当者では、各帳票ごとに必要な、会社ごとに決められた手続を行う(交通費変更の実施等)(S−7)。このとき、会社の各組織、各部署の担当者は、必要に応じて、受信した各帳票をプリンタ2によって印刷することができる。これは、担当者が操作するパソコンの制御手段(パソコン3の制御手段31に相当)による制御の下、ネットワーク接続手段(パソコン3のネットワーク接続手段34に相当)およびネットワーク5を介してプリンタ2に対して印刷データすなわち帳票のデータを送信することによって実現できる。
一方、起票すべき帳票であって紙媒体のものに関しては、図8に示した操作画面103の起票対象帳票表示欄103aに表示されたガイダンスにしたがって、操作者が入手し、帳票の記入を行い、所定の提出先に対して郵便、社内便、手渡しなどによって提出する。
本発明によるワークフローシステムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。 図1に示したサーバーコンピュータ1の構成を示すブロック図である。 図1に示したパソコン3の構成を示すブロック図である。 図1に示したワークフローシステムの動作のフローチャートを示す図である。 サーバーコンピュータ1の記憶手段13に予め記憶した、イベント名と、そのイベントが発生したときに会社に対して提出する必要が生じる可能性のある帳票の名前との対応付けの例、および紙媒体フラグを示す図である。 紙媒体で作成しなければならない帳票の一例を示す図である。 パソコン3の入出力手段32である操作画面の表示内容の一例を示す図である。 パソコン3の入出力手段32である操作画面の表示内容の一例を示す図である。
符号の説明
1 サーバーコンピュータ
2 プリンタ
3 パソコン
4 パソコン
5 ネットワーク
11 制御手段
12 入出力手段
13 記憶手段
14 ネットワーク接続手段
31 制御手段
32 入出力手段
33 記憶手段
34 ネットワーク接続手段
102、103 操作画面
102a 必要帳票表示欄
102b OKボタン
103a 起票対象帳票表示欄
103b OKボタン

Claims (3)

  1. 業務の流れをコンピュータを用いて自動化するワークフローシステムにおいて、
    操作者によるイベントが発生した旨および該イベントの種類の入力を受け付けるイベント入力手段と、
    イベントの種類と該イベントの種類ごとの作成する必要が生じる可能性のある帳票の種類とを対応付けたイベントテーブルと、
    前記帳票のそれぞれが紙媒体か否かを示す紙媒体フラグと、
    前記イベントテーブルを検索して前記イベント入力手段によって入力された種類のイベントが発生した際に作成する必要が生じる可能性のある帳票の種類を抽出する帳票抽出手段と、
    前記帳票抽出手段によって抽出した種類の帳票を前記操作者に対して提示する必要帳票提示手段と、
    前記帳票抽出手段によって抽出した種類の帳票が、前記紙媒体フラグを参照した結果、紙媒体の帳票である場合には、その旨を前記操作者に対して提示する紙媒体帳票提示手段と
    を備えたことを特徴とするワークフローシステム。
  2. 前記紙媒体帳票提示手段が、該紙媒体の帳票の名称や、該帳票の用紙の入手方法や提出先に関する情報を提示することを特徴とする請求項1に記載のワークフローシステム。
  3. 業務の流れを自動化するためにコンピュータで動作するワークフロープログラムにおいて、
    前記コンピュータを、操作者によるイベントが発生した旨および該イベントの種類の入力を受け付けるイベント入力手段、イベントの種類と該イベントの種類ごとの作成する必要が生じる可能性のある帳票の種類とを対応付けたイベントテーブル、前記帳票のそれぞれが紙媒体か否かを示す紙媒体フラグ、前記イベントテーブルを検索して前記イベント入力手段によって入力された種類のイベントが発生した際に作成する必要が生じる可能性のある帳票の種類を抽出する帳票抽出手段、前記帳票抽出手段によって抽出した種類の帳票を前記操作者に対して提示する必要帳票提示手段、並びに、前記帳票抽出手段によって抽出した種類の帳票が、前記紙媒体フラグを参照した結果、紙媒体の帳票である場合には、その旨を前記操作者に対して提示する紙媒体帳票提示手段として機能させることを特徴とするワークフロープログラム。
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