JP4761364B2 - 眠気予防情報提示装置、眠気予防情報提示システム、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
また、算出手段(3)が、第一記憶手段(4)が記憶する所定日数分の生活習慣履歴情報から、特定利用者の睡眠特性として、所定回数以上の睡眠分断があった日数、最終就床時刻の平均値およびその標準偏差値、最終起床時刻の平均値およびその標準偏差値、総睡眠時間の平均値およびその変動率、夜間期睡眠時間の平均値およびその変動率、昼間期睡眠時間の平均値およびその変動率、眠気度の平均値およびその変動率、肉体疲労度の平均値およびその変動率、精神疲労度の平均値およびその変動率を算出するとともに、特定利用者の生体リズムを算出し、さらに、算出した特定利用者の生体リズムに基づき、実際に取得した睡眠時間が理想的な睡眠時間に対して不足している量である睡眠負債量を算出する。
また、第二記憶手段(4)が、判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を各判定項目ごとに記憶しており、提示制御手段(3)が、判定手段(3)によって特定利用者の睡眠状況に問題があると判定された場合には、睡眠状況のうち判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を選択して第二記憶手段(4)から読み出し、その読み出した改善方法を、各種情報を提示可能な提示手段(1)に提示させる。
クライアントでは、受付手段(402)が、利用者が睡眠を取得した時間帯を示す睡眠時間帯、利用者が就業した時間帯を示す就業時間帯、および利用者の体調を示す体調情報としての眠気の度合いと肉体の疲労の度合いと脳の疲労の度合いの各入力値を生活習慣履歴情報として受け付け、受付手段(402)が受け付けた生活習慣履歴情報を、クライアント側通信制御手段(404)が、サーバ(500)と通信可能なクライアント側通信手段(404)を介してサーバ(500)へ送信させる。
また、第二記憶手段(503)が、判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を各判定項目ごとに記憶しており、サーバ側通信制御手段(502)が、判定手段(502)によって特定利用者の睡眠状況に問題があると判定された場合には、睡眠状況のうち判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を選択して第二記憶手段(503)から読み出し、その読み出した改善方法を判定手段(502)による判定の詳細内容とともにクライアント(400)へサーバ通信手段(501)を介して送信させる。
このように構成された本発明によれば、上述のように、利用者の睡眠スケジュールが望ましい睡眠スケジュールとなるべく、その改善を促すための改善方法をその利用者に対して提示することで、その利用者が就寝後に覚醒すると推定される時間帯に睡眠時間が混入しないよう促すことができ、勤務中における眠気の発生を予防することが期待できる。
[第一実施形態]
図1は、眠気予防情報提示装置100の概略構成図である。
図1に示すように、眠気予防情報提示装置100は、不定形勤務や生活上の不適切な睡眠スケジュールから生じる睡眠負債・生体リズム障害に起因する注意維持や認知機能の低下を低減するために、鉄道車両の運転士(以下利用者)個人の特性に合致させた自己改善可能な睡眠スケジュール・生体リズム調整法を提示する装置である。
情報記憶部4は、不揮発性メモリで構成され、各種データを記憶するのに利用される。具体的には、情報記憶部4は、表示部1に表示させるための各種設問を記憶するのに利用される。なお、この各種設問の具体例としては、後述する「生活習慣履歴に関する設問」、後述する「睡眠時無呼吸症候群に関する設問」、および後述する「むずむず脚症候群に関する設問」が挙げられる。
(イ)情報記憶部4が記憶する各種設問を読み出して表示部1に表示させるとともに、キーボード2から入力された上述の設問への回答(生活習慣履歴情報)を情報記憶部4へ記憶させる機能を有する。
次に、眠気予防情報提示装置100の制御部3が実行する睡眠取得状況判定処理(1)を、図2のフローチャート、図3および図4を参照して説明する。なお、図3は、睡眠取得状況判定処理(1)を説明する説明図(1)であり、図4は、睡眠取得状況判定処理(1)を説明する説明図(2)である。
まず、ログイン要求されるまで待機し(S105:N)、ログイン要求された場合には(S105:Y)、ログイン処理を実行する(S110)。続いて、利用者の睡眠時間帯の入力を促す旨を表示部1に表示させ、利用者からの睡眠時間帯の入力を受け付ける(S115)。なお、この場合の睡眠時間帯には昼寝や仮眠による睡眠時間も含む。そして、キーボード2を介して利用者によって睡眠時間帯が入力されるまで待機し、利用者からの睡眠時間帯の入力を受け付けた場合には、利用者の就業時間帯の入力を促す旨を表示部1に表示させ、利用者からの就業時間帯の入力を受け付ける(S120)。
そして、先に算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、利用者の睡眠状況に問題があるか否かを判定する(S190)。利用者の睡眠状況に問題はないと判定された場合には(S200:N)、S220に移行してログオフ要求されるまで待機する(S220:N)。一方、利用者の睡眠状況に問題があると判断された場合には(S200:Y)、その判定結果の詳細内容および改善方法を表示部1に提示させる(S210、図4参照)。なお、判定結果の詳細内容および改善方法の提示については後述する。そして、ログオフ要求されるまで待機し(S220:N)、ログオフ要求された場合には(S220:Y)、ログオフ処理を実行する(S230)。そして、本処理を終了する。
(A−1)生体リズムの周期が23.5時間未満である場合には、警告提示である「生体リズムが大きく前進し、強い時差ボケが起こっています。早急な対策が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「業務に差し支えない範囲で、週3日以上できるだけ一定(1時間程度の範囲)の時刻に床に着き、一定の時刻に起床するよう努力しましょう。業務終了後帰宅してすぐに寝つけないようなら「円滑な入眠のための工夫」をしてみましょう。また、睡眠時間を6時間以上確保するよう努力しましょう。昼間に眠気が強いようなら15分程度の短時間の仮眠をとるとよいでしょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「円滑な入眠のための工夫」および「短時間仮眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(B−1)5時間以下の睡眠時間が2日以上連続する場合には、警告提示である「極端に不足した睡眠の日が連続しています。早急に回復のための十分な睡眠時間を確保する必要があります。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「対策8:睡眠時間が5時間以下で問題のない人間は1%未満です。5時間以下の睡眠が連続すると日中の眠気は極度に強くなり、居眠りも多くなります。今晩から数夜は7時間以上の睡眠時間を、その後も最低限6時間以上の睡眠を確保するよう努力しましょう。また、やむを得ず5時間以下の睡眠時間しか確保できなかった場合には、業務に差し支えない範囲で、15分程度の仮眠をとりましょう。仮眠後10〜15分間くらいは脳と身体に眠気が残っていますので注意しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「短時間仮眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(C−1)履歴10日間内の就寝時刻が午前2時以降である日が4日以上である場合には、警告提示である「あまりにも遅すぎる就寝時刻が、あなたの睡眠を障害している可能性があります。早急に対策が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「遅すぎる就寝時刻は生体リズムの安定性を崩し、睡眠時間の不足を引き起こす原因になります。今後10日間のうち6日くらいは、午前1時までには就寝するように努力してみてください。これまでより早めの就寝時刻により入眠が困難になるようであれば、「円滑に眠りつくための方策」に従ってみましょう。また、就寝時刻が極めて遅い場合には、休養日の起床時刻が問題となるほど遅くなっている場合の多いことも知られています。休養日の睡眠のとりかたをみてください。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「円滑に眠りつくための方策」および「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(D−1)履歴10日間内の起床時刻が午前11時以降である日が2日以上である場合には、警告提示である「遅すぎる起床時刻が散在しています。生体リズムの強化に影響がでる可能性がありますので、何らかの改善が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「午前11時以降になるような遅すぎる起床時刻は、生体リズムの規則性を乱します。午前10時までには起床するよう努力してみましょう。休養日に起床時刻が極端に遅くなるようでしたら、勤務日の睡眠が不足している証拠です。勤務日の睡眠時間をできるだけ確保し、休養日の睡眠のとりかたに注意しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(E−1)履歴10日間内の睡眠時間ついて休養日の睡眠時間の平均値と勤務日の睡眠時間の平均値との間に3時間以上の差がある場合には、警告提示である「勤務日の睡眠がかなり不足し、睡眠負債が蓄積しているようです。そのため休養日の睡眠時間が極端に長くなっています。休養日の睡眠のとりかたに問題があると翌日に影響します。上手な休養日の睡眠のとりかたを工夫してみては、いかがでしょうか。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「休養日の睡眠のとりかたをご覧下さい。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(H−1)情報ポップアップ「短時間仮眠のとりかた」がキーボード2を介して利用者によって選択された場合には、次のような具体的内容を表示部1に表示させる。
「短時間仮眠のとりかた」
・昼間の眠気が最も強くなるのは就床時刻のだいたい15時間後
・眠気を強く感じる時は、脳の働きが低下している証拠
・15分程度の仮眠で脳の働きは回復し、その効果は2〜3時間持続
・仮眠から目覚めた直後10〜15分間は、脳と身体はまだ眠っている
・仮眠をとる習慣がない場合でも、3〜4日続けると眠れる
・頭の位置が固定できる安楽椅子などで、背もたれの角度を60度以上にして仮眠をとる。すると、仮眠後すぐに活動体制に移れる。横になって仮眠をとると、睡眠慣性が働いて、目覚めにくく、仮眠後に睡眠から覚醒への切り替えが難しい。
・仮眠をとる時に、頭の位置を固定せずに眠ると首や肩を痛める。これは、眠ると首の筋肉の緊張がなくなるため。足はのばした方が楽に眠れ、足のむくみも解消する。
・仮眠をとる場所は、直射日光が当たる所、騒音の多い所、暑すぎる・寒すぎる所、臭気の強い所、振動の多い所はなるべく避ける。
・仮眠をとる前に、目覚ましをセットする。また、仮眠前にお茶やカフェインの入った飲料を飲む。カフェインは、飲んで30分後くらいから効き始める。仮眠が終わる頃にちょうど効いてくるので、仮眠を妨害せず、仮眠後の睡眠から覚醒への切り替えがスムーズに進み、すっきり目覚められる。
・仮眠はとる目的により予防的仮眠と補償的仮眠と名付けられている。就床時刻の15時間後より前に、予想される強い眠気がくることを防ぐ目的でとる仮眠は予防的仮眠である。耐え難い眠気が生じた時に、眠気を解消する目的でとる仮眠は補償的仮眠である。生活の中で、自分の目的に応じて使い分けると効果的である。短時間仮眠は、就寝予定時刻の3〜4時間以上前であれば夜の睡眠に影響を及ぼさない。
「休養日の睡眠のとりかた」
・勤務日の睡眠時間が不足している場合には休養日で睡眠負債を返済する。
・休養日の前夜はいつもより1時間前に就寝するよう努力する。
・休養日は午前10時までには起床する。
・長めの睡眠時間が確保できても、睡眠がまだ不足している場合には、休養日の午後1時から3時の間に90分程度の昼寝をとることで、不足した睡眠時間を補充する。
・休養日の夜が2夜連続する場合は、2夜目の睡眠で調整をはかる。1夜目の就寝時刻が極端に遅くなった場合には、休養日1日目に補充的な昼寝をとることで2夜目の睡眠調整が容易になる。
「円滑に眠りつくための方策」
・急に、いつもより2時間以上前に眠りつこうとしても難しいことを知っておこう。一般には、就寝時刻を前進させるには1時間程度が限度である。
・就寝1〜2時間前からカフェイン飲料(緑茶、紅茶、コーヒー、健康ドリンクなど)を控えよう。
・就寝1時間前から明るい照明(500ルクス以上、コンビニエンスストアは5000ルクス以上)の場所は避けよう。眠りのホルモン(メラトニン)分泌を抑制し、脳を興奮させ交感神経の活動を亢進させる。
・就寝1時間前からは、リラックスするよう心がけよう。脳と身体が覚醒モードから睡眠モードに切り替わるのに時間が必要なことを知っておこう。
・就寝30分前からは脳が興奮するような行動は行わないようにしよう。特に、携帯メールなどは脳を興奮させる。
・就寝30分前からは、激しい運動、熱いお湯での入浴は避けよう。体温が上がり、寝つける状態にまで下がるのに時間がかかる。一方で,39℃前後の湯温での15分程度の入浴や10分程度の軽いストレッチ運動は、入眠時の体温の急激な低下を促し寝つきをよくする。
・眠りにつくためのアルコール(寝酒)は、百害あって一利なし。少量では脳を興奮させ寝つきを悪くし、大量では睡眠を悪化させる。また、中途覚醒やお手洗い覚醒の原因になる。
・就寝30分前からはタバコを控えよう。ニコチンは寝つきを悪くする。
・寝る直前の多量の食事は、脳と身体を覚醒モードにし、肥満の原因になるので避けよう。お腹が空きすぎても寝つけなくなるので、そのような場合にはカロリーの少ないものを少量お腹に入れよう。眠る直前に人肌程度のぬるめの白湯をコップ一杯程度飲むと身体を眠りモードに切り替えやすい。
・寒さ、暑さ、悪臭、食物の匂い、騒音は寝つきを悪くする。心地よい環境を整えよう。
「睡眠を知って眠気を予防」
眠気予防に効果的な充実した睡眠を得るための一般的な注意事項
1.睡眠時間の十分な確保
・早めの就寝時刻と規則性
2.休日における睡眠の取り方の工夫
・勤務日の睡眠時間が不足している場合には休日で睡眠負債を返済する。
それでも睡眠時間がまだ不足している場合には、休日前日に1時間早めに就寝する。それでも足りない場合には、休日の午後1時から3時の間に90分程度の昼寝をとることで、不足した睡眠時間を補充する。
3.週に3日以上、運動する日を作る。
・自律神経の活動にメリハリをつくり、睡眠の質を改善する。
4.就寝30分前からは脳が興奮するような行動は行わない。
・携帯電話を持っている場合:就寝時には携帯電話を寝室外に置くように心がける。
5.午後10時以降はコンビニエンスストアなどへは出入りしない
・店内は、5,000〜10,000ルクスの照度があり、生体リズムの後退や交感 神経活動の亢進の原因となる.
6.夕食は就寝の3時間以上前に摂る。
7.朝食を欠食しないように努力する。
・睡眠不足で起床時に眠気が強いと食欲がなくなる。
・睡眠中は、血中のブドウ糖がほぼ消費され、起床後には脳が必要とする唯一のエネルギー源であるブドウ糖を補給する必要がある。朝食は、炭水化物、糖質とビタミンミネラルを中心とした献立を考える。
8.朝食と夕食の時間と規則性を守る。
・就寝直前の多量の食事は肥満の大きな原因になる。就寝時刻の3時間以上前までに夕食をとっておくよう努力する。
9.良好な睡眠環境の確保
・寝室には静かで暗い場所
温湿度:20〜25℃、50〜60%
騒音:30dB以下(騒音は、窓、部屋の扉から進入する)
光:就寝1〜2時間前から150ルクス以下。就寝中は10ルクス以下。
・空気清浄器を使用して、ダニの死骸、花粉、ホコリをカット(アレルギーは睡眠中に増悪する)
10.寝具
枕:気道を確保でき、頚椎、肩、腰に負担がかからない高さ。
ベッド:やわらかすぎて腰が沈むものは避け、十分に寝返りができる程度のスペ−スと反発力のある硬さが必要。
寝間着:胸、腰を締め付けないもの。吸湿性、放湿性の良い素材。
皮膚を痛めない素材。四肢からの熱放散を阻害しないもの。
[睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理(1)の説明]
次に、眠気予防情報提示装置100の制御部3が実行する睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理を、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ログイン要求されるまで待機し(S305:N)、ログイン要求された場合には(S305:Y)、ログイン処理を実行する(S310)。続いて、睡眠時無呼吸症候群に関する設問を表示部1に表示させ、利用者からの回答の入力を受け付ける(S315)。
設問1.睡眠中にひどいイビキあるいは起床時に口がかわくことがしょっちゅうありますか?
設問2.睡眠中に息が止まっているといわれたことがよくありますか?
設問3.眠りから目覚めた時に気分の悪いことが,よくありますか?
設問4.眠りから目覚めた時に頭痛を感じることが,よくありますか?
設問5.眠っているときに咳き込んで目が覚めてしまうことが,よくありますか?
次に、利用者からの回答に基づき、利用者の症状を判定し(S320)、その判定結果に対するアドバイスを表示部1に表示させる(S325)。具体的には、設問1および設問2に対する回答がともに「はい」であり、且つ眠気尺度得点が閾値以上の場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性が幾分あると判定し、「睡眠時無呼吸症候群の可能性が幾分あります。健康管理者にご相談下さい。」と表示部1に表示させる。なお、上述の閾値については予め試験等によって設定されている。一方、設問1に対する回答が「はい」であり、設問2に対する回答が「いいえ」であり、眠気尺度得点が閾値以上であり、且つ設問3〜5に対する回答の何れかが一つでも「はい」である場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性が幾分あると判定し、「睡眠時無呼吸症候群の可能性が幾分あります。健康管理者にご相談下さい。」と表示部1に表示させる。なお、上記以外の場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性はあまりないと判定し、「睡眠時無呼吸症候群の可能性は、あまりないようです。」と表示部1に表示させる。
設問2.椅子に暫くじっと座っていたり、横になっていたりした時に、脚を動かさないと気持ち悪く感じる状態にしばしば襲われるむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
設問3.椅子に暫くじっと座っていたり、横になっていたりした時に、脚が無意識に繰り返し動いてしまうむずむず脚症候群にしばしば併発する睡眠時四肢運動異常の症状特徴を問う設問
設問4.じっとしていられなかったり、無意識で脚や腕がしばしば動いてしまったりする睡眠時四肢運動異常を併発しているむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
設問5.脚に生じる感覚が貧乏揺すりやこむら返りによるものではないことの確認する設問
設問6.歩き回ると脚に生じる感覚が軽減するむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
設問7.脚に生じる感覚が歩き回っている時よりもじっとしている時の方が、その症状が重いことの確認する設問
設問8.脚に生じる感覚について、夜の方がその症状が重くなるというサーカディアンリズム支配下にあることのむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
そして、設問1〜4に対する回答がすべて「いいえ」である場合には、むずむず脚症候群である可能性はないと判断し、設問5〜8を表示部1には表示させずに、「むずむず脚症候群の可能性は、まずないようです。」と表示部1に表示させる。一方、設問1〜4に対する回答が一つでも「はい」がある場合には、設問5を表示部1に表示させる。
(1)このように第一実施形態の眠気予防情報提示装置100によれば、利用者の睡眠スケジュールが望ましい睡眠スケジュールとなるべく、その改善を促すための改善方法をその利用者に対して提示することで、その利用者が就寝後に覚醒すると推定される時間帯に睡眠時間が混入しないよう促すことができ、勤務中における眠気の発生を予防することが期待できる。
(2)上記第一実施形態では、眠気予防情報提示装置100において、キーボード2を介して入力された設問への回答に基づいて睡眠状況判定処理を実行し、その処理結果を表示部1へ表示させるよう構成されている。これに対して、第二実施形態の眠気予防情報提示システム200では、ユーザ端末であるクライアント400とサーバ500とを備え、クライアント400から設問への回答が入力された場合には、I/F404を介してその回答をインターネットなどの通信網を経由してサーバ500に送信し、サーバ500にてその回答に基づいて上述の睡眠取得状況判定処理や睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理に相当する各種処理を実行したのちに、その処理結果をクライアント400へ送信して利用者に対して提示するよう構成している。
[眠気予防情報提示システム200の構成の説明]
図6に示すように、眠気予防情報提示システム200は、クライアント400とサーバ500とを備え、これらクライアント400とサーバ500とがインターネットなどの通信網を介して互いに通信可能に接続されている。
このうちクライアント400は、表示部401、キーボード402、各部の動作を制御する制御部403、およびインターネットなどの通信網を介して通信を行うI/F404と、を備えている。なお、これら表示部401、キーボード402およびI/F404は制御部403と接続されている。
I/F404は、インターネットなどの通信網に接続され、その通信網に接続されたサーバ500と通信を行うことができる。
(ニ)サーバ500から送信された各種設問を表示部401に表示させるとともに、キーボード402から入力された上述の設問への回答(生活習慣履歴情報)をサーバ500へI/F404を介して送信する機能を有する。
なお、表示部401は提示手段に該当する。また、キーボード402および制御部403は生活習慣履歴情報取得手段に該当する。また、制御部403はクライアント側通信手段に該当する。また、I/F404はクライアント側通信手段に該当する。
サーバ500は、I/F501と、制御部502と、情報記憶部503と、を備えており、なお、これらI/F501および情報記憶部503は制御部502と接続されている。
情報記憶部503は、不揮発性メモリで構成され、各種データを記憶するのに利用される。具体的には、情報記憶部503は、クライアント400の表示部401に表示させるための各種設問、および、クライアント400のキーボード402から入力された「生活習慣履歴情報」を記憶可能である。さらに、情報記憶部503は、上述の「改善方法情報」を記憶する。
(ヘ)情報記憶部503が記憶する各種設問を読み出して、I/F501を介してクライアント400へ送信するとともに、クライアント400から取得した上述の設問への回答(生活習慣履歴情報)を情報記憶部503へ記憶させる機能を有する。
次に、眠気予防情報提示システム200におけるクライアント400の制御部403およびサーバ500の制御部502が実行する睡眠取得状況判定処理(2)を、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、クライアント400の制御部403が、ログイン要求されるまで待機し(S405:N)、ログイン要求された場合には(S405:Y)、その旨をサーバ500に送信し、サーバ500の制御部502ではログイン処理を実行し、各種質問を情報記憶部503から読み出してクライアント400へ送信する(S410)。
そして、サーバ500の制御部502が、先に算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、利用者の睡眠状況に問題があるか否かを判定する(S490)。利用者の睡眠状況に問題はないと判定された場合には(S500:N)、S520に移行してログオフ要求されるまで待機する(S520:N)。一方、利用者の睡眠状況に問題があると判断された場合には(S500:Y)、その判定結果の詳細内容および改善方法をクライアント400に送信する。すなわち、上述の(A)〜(H)ように、睡眠に問題がある場合には、生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労、睡眠分断の7項目のいずれに該当するかを判定し、その詳細内容(問題点)と情報記憶部503から読み出した改善方法情報をクライアント400へ送信する。クライアント400の制御部403では、受信した判定結果の詳細内容および改善方法を表示部401に提示させる(S510、図4参照)。そして、ログオフ要求されるまで待機し(S520:N)、ログオフ要求された場合には(S520:Y)、その旨をサーバ500へ送信し、サーバ500の制御部502がログオフ処理を実行する(S530)。そして、本処理を終了する。
次に、眠気予防情報提示システム200におけるクライアント400の制御部403およびサーバ500の制御部502が実行する睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理(2)を、図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、クライアント400の制御部403が、ログイン要求されるまで待機し(S605:N)、ログイン要求された場合には(S605:Y)、その旨をサーバ500に送信し、サーバ500の制御部502ではログイン処理を実行する(S610)。続いて、サーバ500の制御部502が、上述した睡眠時無呼吸症候群に関する設問を情報記憶部503から読み出してクライアント400へ送信し、クライアント400では、制御部403が、受信した睡眠時無呼吸症候群に関する設問を表示部401に表示させ、利用者からの回答の入力を受け付ける(S615)。
(1)このように第二実施形態の眠気予防情報提示システム200によれば、利用者の睡眠スケジュールが望ましい睡眠スケジュールとなるべく、その改善を促すための改善方法をその利用者に対して提示することで、その利用者が就寝後に覚醒すると推定される時間帯に睡眠時間が混入しないよう促すことができ、勤務中における眠気の発生を予防することが期待できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
Claims (6)
- 利用者が睡眠を取得した時間帯を示す睡眠時間帯、利用者が就業した時間帯を示す就業時間帯、および利用者の体調を示す体調情報としての眠気の度合いと肉体の疲労の度合いと脳の疲労の度合いの各入力値を生活習慣履歴情報として受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた生活習慣履歴情報を所定日数分、利用者毎に記憶する第一記憶手段と、
前記第一記憶手段が記憶する所定日数分の生活習慣履歴情報から、特定利用者の睡眠特性として、所定回数以上の睡眠分断があった日数、最終就床時刻の平均値およびその標準偏差値、最終起床時刻の平均値およびその標準偏差値、総睡眠時間の平均値およびその変動率、夜間期睡眠時間の平均値およびその変動率、昼間期睡眠時間の平均値およびその変動率、眠気度の平均値およびその変動率、肉体疲労度の平均値およびその変動率、精神疲労度の平均値およびその変動率を算出するとともに、前記特定利用者の生体リズムを算出し、さらに、算出した前記特定利用者の生体リズムに基づき、実際に取得した睡眠時間が理想的な睡眠時間に対して不足している量である睡眠負債量を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、前記特定利用者の睡眠状況としての生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労および睡眠分断の各判定項目について、予め設定した判定基準に合致するか否かを判定し、何れかの判定項目が前記判定基準に合致する場合には前記特定利用者の睡眠状況に問題があると判定し、一方、何れの判定項目も前記判定基準に合致しない場合には前記特定利用者の睡眠状況に問題がないと判定するが、特に、前記算出手段が算出した前記生体リズムについては、当該生体リズムの周期と予め定められた理想的な生体リズムの周期との比較結果に基づいて、前記特定利用者の睡眠状況が複数の判定基準のいずれに合致するかを判定する判定手段と、
前記判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を各判定項目ごとに記憶する第二記憶手段と、
各種情報を提示可能な提示手段と、
前記判定手段によって前記特定利用者の睡眠状況に問題があると判定された場合には、前記睡眠状況のうち前記判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を選択して前記第二記憶手段から読み出し、その読み出した改善方法を前記提示手段に提示させる提示制御手段と、
を備えることを特徴とする眠気予防情報提示装置。 - 請求項1に記載の眠気予防情報提示装置における算出手段、判定手段および提示制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項1に記載の眠気予防情報提示装置における算出手段、判定手段および提示制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- クライアントと、サーバと、を備え、前記クライアントと前記サーバとは通信網を介して通信可能に構成された眠気予防情報提示システムであって、
前記クライアントは、
利用者が睡眠を取得した時間帯を示す睡眠時間帯、利用者が就業した時間帯を示す就業時間帯、および利用者の体調を示す体調情報としての眠気の度合いと肉体の疲労の度合いと脳の疲労の度合いの各入力値を生活習慣履歴情報として受け付ける受付手段と、
前記サーバと通信可能なクライアント側通信手段と、
前記受付手段が受け付けた生活習慣履歴情報を、前記クライアント側通信手段を介して前記サーバへ送信させるクライアント側通信制御手段と、を備え、
前記サーバは、
前記クライアントと通信可能なサーバ側通信手段と、
前記サーバ側通信手段が受信した生活習慣履歴情報を所定日数分、利用者毎に記憶する第一記憶手段と、
前記第一記憶手段が記憶する所定日数分の生活習慣履歴情報から、特定利用者の睡眠特性として、所定回数以上の睡眠分断があった日数、最終就床時刻の平均値およびその標準偏差値、最終起床時刻の平均値およびその標準偏差値、総睡眠時間の平均値およびその変動率、夜間期睡眠時間の平均値およびその変動率、昼間期睡眠時間の平均値およびその変動率、眠気度の平均値およびその変動率、肉体疲労度の平均値およびその変動率、精神疲労度の平均値およびその変動率を算出するとともに、前記特定利用者の生体リズムを算出し、さらに、算出した前記特定利用者の生体リズムに基づき、実際に取得した睡眠時間が理想的な睡眠時間に対して不足している量である睡眠負債量を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、前記特定利用者の睡眠状況としての生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労および睡眠分断の各判定項目について、予め設定した判定基準に合致するか否かを判定し、何れかの判定項目が前記判定基準に合致する場合には前記特定利用者の睡眠状況に問題があると判定し、一方、何れの判定項目も前記判定基準に合致しない場合には前記特定利用者の睡眠状況に問題がないと判定するが、特に、前記算出手段が算出した前記生体リズムについては、当該生体リズムの周期と予め定められた理想的な生体リズムの周期との比較結果に基づいて、前記特定利用者の睡眠状況が複数の判定基準のいずれに合致するかを判定する判定手段と、
前記判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を各判定項目ごとに記憶する第二記憶手段と、
前記判定手段によって前記特定利用者の睡眠状況に問題があると判定された場合には、前記睡眠状況のうち前記判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を選択して前記第二記憶手段から読み出し、その読み出した改善方法を前記判定手段による判定の詳細内容とともに前記クライアントへ前記サーバ通信手段を介して送信させるサーバ側通信制御手段と、を備え、
さらに、
前記クライアントは、
各種情報を提示可能な提示手段と、
前記クライアント側通信手段が受信した前記改善方法および前記詳細内容を、前記特定利用者に対して前記提示手段に提示させる提示制御手段と、を備えること
を特徴とする眠気予防情報提示システム。 - 請求項4に記載の眠気予防情報提示システムのサーバにおける算出手段、判定手段およびサーバ側通信制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項4に記載の眠気予防情報提示システムのサーバにおける算出手段、判定手段およびサーバ側通信制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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