JP4761364B2 - 眠気予防情報提示装置、眠気予防情報提示システム、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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本発明は、利用者の睡眠状況に基づき、その運転士が覚醒する時間帯に睡眠時間が混入しないように、睡眠を摂るべき時間帯を提示する技術に関する。
自分自身の睡眠状況の良し悪しについては各個人である程度は判断することができるものの、客観的な評価でどの程度のものであるかを各個人で判断することは困難である。そこで、例えば鉄道車両の運転士の睡眠状態については、睡眠に関する専門家がその専門知識に基づき診断していた。具体的には、運転士の睡眠状態を科学的に把握し、その睡眠状態に問題のある運転士に対して睡眠指導するために、7種類の専用機材(アクチグラフ・携帯型心電計・脳波測定器・PVT(作業性適性検査)・POMSアンケート・エプワースアンケート・睡眠日誌)を使用して一定期間データを採取した後、その採取したデータを睡眠に関する専門家が分析し、その分析結果に基づいて診断していた。
しかしながら、このような専門家による診断手法では、運転士個人で手軽に自らの睡眠状態について専門的な客観的評価である診断結果を得ることは困難である。また、このような診断手法では、上述の7種類におよぶ専用機材を長期間にわたり使用するため、データ採取に多大な時間と費用を必要としていた。
そこで、予め用意された設問に対する回答データに基づいて運転士の睡眠状況を評価し、その得られた評価データを利用者に提示する睡眠状況評価プログラムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。具体的には、睡眠状況評価プログラムは、次のように運転士の睡眠状況を評価する。すなわち、1ヶ月の生活状況及び睡眠状況についての複数ジャンルの設問データを利用者に対して提示して、それら設問に対する利用者の回答データに基づいて上記ジャンル毎に評価を行う。つまり、睡眠を活動のうちの一部として捉えて、睡眠状況を評価するとともに各ジャンル毎に評価を行い、睡眠に関するどのジャンルが好ましくないのかを利用者が容易に把握する。特に、上記複数ジャンルとして、寝付き、睡眠の質、寝起き、日中の体調、睡眠中の正常性、睡眠の習慣の6つのジャンルを用いる時、睡眠の状況の評価を行う。
特開2003−216734号公報(第6,7頁、図3)
しかし、上述のような睡眠状況評価プログラムにおいては、上述のように1ヶ月の生活状況及び睡眠状況についての複数ジャンルの設問データを利用者に対して提示してそれら設問に対する利用者の回答データに基づいて上記ジャンル毎に評価を行うため、運転士が就寝後に覚醒状態となる時間帯を見つけ出すことができないという問題があった。なぜならば、このような場合には、その運転士が覚醒する時間帯に睡眠時間が混入し、睡眠途中で覚醒してしまって充分な休養を摂ることができなくなるからである。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、利用者の睡眠状況に基づき、その運転士が覚醒する時間帯に睡眠時間が混入しないように、睡眠を摂るべき時間帯を提示することで、勤務中における眠気の発生を予防することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る眠気予防情報提示装置は、「生活習慣履歴から睡眠特性、睡眠負債量、生体リズムを算出し、これらに基づいて睡眠状況に問題があると判定した場合には改善アドバイスを提示すること」を特徴とする。
具体的には、受付手段(2:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)が、利用者が睡眠を取得した時間帯を示す睡眠時間帯、利用者が就業した時間帯を示す就業時間帯、および利用者の体調を示す体調情報としての眠気の度合いと肉体の疲労の度合いと脳の疲労の度合いの各入力値各入力を生活習慣履歴情報として受け付け、受付手段(2)が受け付けた生活習慣履歴情報を所定日数分、利用者毎に第一記憶手段(4)が記憶する。
また、算出手段(3)が、第一記憶手段(4)が記憶する所定日数分の生活習慣履歴情報から、特定利用者の睡眠特性として、所定回数以上の睡眠分断があった日数、最終就床時刻の平均値およびその標準偏差値、最終起床時刻の平均値およびその標準偏差値、総睡眠時間の平均値およびその変動率、夜間期睡眠時間の平均値およびその変動率、昼間期睡眠時間の平均値およびその変動率、眠気度の平均値およびその変動率、肉体疲労度の平均値およびその変動率、精神疲労度の平均値およびその変動率を算出するとともに、特定利用者の生体リズムを算出し、さらに、算出した特定利用者の生体リズムに基づき、実際に取得した睡眠時間が理想的な睡眠時間に対して不足している量である睡眠負債量を算出する。
さらに、判定手段(3)が、算出手段(3)が算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、特定利用者の睡眠状況としての生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労および睡眠分断の各判定項目について、予め設定した判定基準に合致するか否かを判定する。何れかの判定項目が判定基準に合致する場合には特定利用者の睡眠状況に問題があると判定し、一方、何れの判定項目も前記判定基準に合致しない場合には特定利用者の睡眠状況に問題がないと判定する。特に、算出手段が算出した生体リズムについては、当該生体リズムの周期と予め定められた理想的な生体リズムの周期との比較結果に基づいて、特定利用者の睡眠状況が複数の判定基準のいずれに合致するかを判定する。
また、第二記憶手段(4)が、判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を各判定項目ごとに記憶しており、提示制御手段(3)が、判定手段(3)によって特定利用者の睡眠状況に問題があると判定された場合には、睡眠状況のうち判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を選択して第二記憶手段(4)から読み出し、その読み出した改善方法を、各種情報を提示可能な提示手段(1)に提示させる。
このように構成された本発明によれば、利用者の睡眠スケジュールが望ましい睡眠スケジュールとなるべく、その改善を促すための改善方法をその利用者に対して提示することで、その利用者が就寝後に覚醒すると推定される時間帯に睡眠時間が混入しないよう促すことができ、勤務中における眠気の発生を予防することが期待できる。
また、このように睡眠負債量により生じる注意維持および認知機能の低下を予防することで、例えば利用者が新幹線の運転士である場合には新幹線の安全安定輸送がより強固なものとなる。さらに、睡眠負債量の低減により、各新幹線運転士の勤労意欲の増大や健康の増進が図られ、職場全体の健全な維持発展につながる。
なお、上述の利用者としては、鉄道車両の運転士やトラック・バスの運転者などが挙げられる。また、飛行機のパイロットや医師、看護士などの不規則勤務者については、上述の利用者には含まないものとする。
また、請求項に記載の眠気予防情報提示システムのように、ユーザ端末であるクライアント(400)とサーバ(500)とを備え、クライアントから設問への回答が入力された場合には、その回答をインターネットなどの通信網を経由してサーバに送信し、サーバにてその回答に基づいて各種処理を実行したのちに、処理結果をクライアントへ送信して利用者に対して提示するよう構成してもよい。
具体的には、眠気予防情報提示システムが、クライアント(400)と、サーバ(500)と、を備え、クライアント(400)とサーバ(500)とは通信網を介して通信可能に構成される。
クライアントでは、受付手段(402)が、利用者が睡眠を取得した時間帯を示す睡眠時間帯、利用者が就業した時間帯を示す就業時間帯、および利用者の体調を示す体調情報としての眠気の度合いと肉体の疲労の度合いと脳の疲労の度合いの各入力値を生活習慣履歴情報として受け付け、受付手段(402)が受け付けた生活習慣履歴情報を、クライアント側通信制御手段(404)が、サーバ(500)と通信可能なクライアント側通信手段(404)を介してサーバ(500)へ送信させる。
一方、サーバ(500)では、クライアント(400)と通信可能なサーバ側通信手段(501)が受信した生活習慣履歴情報を所定日数分、利用者毎に第一記憶手段(503)が記憶し、算出手段(502)が、第一記憶手段(503)が記憶する所定日数分の生活習慣履歴情報から、特定利用者の睡眠特性として、所定回数以上の睡眠分断があった日数、最終就床時刻の平均値およびその標準偏差値、最終起床時刻の平均値およびその標準偏差値、総睡眠時間の平均値およびその変動率、夜間期睡眠時間の平均値およびその変動率、昼間期睡眠時間の平均値およびその変動率、眠気度の平均値およびその変動率、肉体疲労度の平均値およびその変動率、精神疲労度の平均値およびその変動率を算出するとともに、特定利用者の生体リズムを算出し、さらに、算出した特定利用者の生体リズムに基づき、実際に取得した睡眠時間が理想的な睡眠時間に対して不足している量である睡眠負債量を算出する。
そして、サーバ(500)の判定手段(502)が、算出手段(502)が算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、特定利用者の睡眠状況としての生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労および睡眠分断の各判定項目について、予め設定した判定基準に合致するか否かを判定する。何れかの判定項目が前記判定基準に合致する場合には特定利用者の睡眠状況に問題があると判定し、一方、何れの判定項目も前記判定基準に合致しない場合には特定利用者の睡眠状況に問題がないと判定する。特に、算出手段が算出した生体リズムについては、当該生体リズムの周期と予め定められた理想的な生体リズムの周期との比較結果に基づいて、特定利用者の睡眠状況が複数の判定基準のいずれに合致するかを判定する。
また、第二記憶手段(503)が、判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を各判定項目ごとに記憶しており、サーバ側通信制御手段(502)が、判定手段(502)によって特定利用者の睡眠状況に問題があると判定された場合には、睡眠状況のうち判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を選択して第二記憶手段(503)から読み出し、その読み出した改善方法を判定手段(502)による判定の詳細内容とともにクライアント(400)へサーバ通信手段(501)を介して送信させる。
一方、クライアント(400)では、提示制御手段(403)が、クライアント側通信手段(404)が受信した改善方法および詳細内容を、特定利用者に対して、各種情報を提示可能な提示手段(401)に提示させる。
このように構成された本発明によれば、上述のように、利用者の睡眠スケジュールが望ましい睡眠スケジュールとなるべく、その改善を促すための改善方法をその利用者に対して提示することで、その利用者が就寝後に覚醒すると推定される時間帯に睡眠時間が混入しないよう促すことができ、勤務中における眠気の発生を予防することが期待できる。
また、このように睡眠負債量により生じる注意維持および認知機能の低下を予防することで、例えば利用者が新幹線の運転士である場合には新幹線の安全安定輸送がより強固なものとなる。さらに、睡眠負債量の低減により、各新幹線運転士の勤労意欲の増大や健康の増進が図られ、職場全体の健全な維持発展につながる。
なお、上述の利用者としては、鉄道車両の運転士やトラック・バスの運転者などが挙げられる。また、飛行機のパイロットや医師、看護士などの不規則勤務者については、上述の利用者には含まないものとする。
なお、請求項に示すように、請求項記載の眠気予防情報提示装置における算出手段、判定手段および提示制御手段は、コンピュータを機能させるプログラムとして実現できる。また、請求項に示すように、請求項に記載の眠気予防情報提示システムのサーバにおける算出手段、判定手段およびサーバ側通信制御手段は、コンピュータを機能させるプログラムとして実現できる。したがって、本発明は、プログラムの発明として実現できる。また、このようなプログラムの場合、例えば、FD、MO、DVD−ROM、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。この他、請求項または請求項に示すように、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取り可能な記録媒体として本プログラムを記録しておき、ROMあるいはバックアップRAMをコンピュータに組み込んで用いても良い。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、眠気予防情報提示装置100の概略構成図である。
[眠気予防情報提示装置100の構成の説明]
図1に示すように、眠気予防情報提示装置100は、不定形勤務や生活上の不適切な睡眠スケジュールから生じる睡眠負債・生体リズム障害に起因する注意維持や認知機能の低下を低減するために、鉄道車両の運転士(以下利用者)個人の特性に合致させた自己改善可能な睡眠スケジュール・生体リズム調整法を提示する装置である。
具体的には、この眠気予防情報提示装置100は、表示部1、キーボード2、各部の動作を制御する制御部3、および各種情報を記憶する情報記憶部4を備えている。なお、これら表示部1、キーボード2および情報記憶部4は制御部3と接続されている。
表示部1は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等から構成され、利用者に対する設問や判定結果などの各種情報を表示可能である。また、表示部1は、睡眠状況に問題がある場合にはその改善を促すための改善方法を利用者に対して表示可能である。
キーボード2は、メカニカルなキースイッチから構成され、利用者の生活習慣履歴を示す情報である「生活習慣履歴情報」を利用者によって入力可能である。
情報記憶部4は、不揮発性メモリで構成され、各種データを記憶するのに利用される。具体的には、情報記憶部4は、表示部1に表示させるための各種設問を記憶するのに利用される。なお、この各種設問の具体例としては、後述する「生活習慣履歴に関する設問」、後述する「睡眠時無呼吸症候群に関する設問」、および後述する「むずむず脚症候群に関する設問」が挙げられる。
また、情報記憶部4は、キーボード2から入力された生活習慣履歴情報を記憶可能である。なお、上述の生活習慣履歴情報には、利用者が睡眠を取得した時間帯を示す「睡眠取得時間帯」、利用者が就業した時間帯を示す「就業時間帯」、および利用者の体調を示す「体調情報」が含まれている。なお、上述の生活習慣履歴情報には、利用者における過去10日間分以上の生活習慣履歴に関する情報が含まれている。また、上述の睡眠取得時間帯には、昼寝や仮眠を取得した時間帯も含まれる。また、上述の体調情報の具体例としては、利用者における眠気の具合、肉体の疲労度および脳の疲労度が挙げられる。
さらに、情報記憶部4は、利用者の睡眠状況に問題がある場合の改善方法を示す改善方法情報を記憶する。この改善方法情報は、例えば生体リズムや睡眠時間、就寝時間、起床時間などの分類別に、問題点とその問題点の改善を促すための改善アドバイスとを関連付けた情報である(図4参照)。なお、上述の改善アドバイスの具体例としては、後述する「警告提示」、後述する「具体的方策教示」、および後述する「情報ポップアップ」が挙げられる。
制御部3は、例えばCPUとメモリからなる通常のマイクロコンピュータで構成される。また、制御部3は、次のような機能を有する。
(イ)情報記憶部4が記憶する各種設問を読み出して表示部1に表示させるとともに、キーボード2から入力された上述の設問への回答(生活習慣履歴情報)を情報記憶部4へ記憶させる機能を有する。
(ロ)情報記憶部4が記憶する生活習慣履歴情報を読み出し、その読み出した生活習慣履歴情報に基づいて、利用者における睡眠取得の傾向を示す「睡眠取得傾向情報」および「睡眠負債量」を算出する機能を有する。なお、上述の睡眠取得傾向情報には、利用者における生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、勤務日の睡眠、休養日の睡眠、睡眠分断の可能性、および睡眠障害の可能性の各情報が少なくとも含まれている。また、上述の睡眠負債量とは、実際に取得した睡眠時間が理想的な睡眠時間に対して不足している量を云う。
(ハ)情報記憶部4が記憶する「生活習慣履歴」情報を読み出し、その読み出した生活習慣履歴情報、先に算出した「睡眠取得傾向情報」および「睡眠負債量」に基づき、利用者の睡眠取得の傾向に問題があるか否かを判断するとともに、睡眠取得の傾向に問題があると判定した場合には、その詳細内容および改善方法を利用者に対して表示部1に表示させる機能を有する。
なお、表示部1は提示手段に該当する。また、情報記憶部4は、改善方法情報記憶手段に該当する。また、キーボード2および制御部3は生活習慣履歴情報取得手段に該当する。また、制御部3は、睡眠状況算出手段、判定手段および改善情報提示制御手段に該当する。
[睡眠取得状況判定処理(1)の説明]
次に、眠気予防情報提示装置100の制御部3が実行する睡眠取得状況判定処理(1)を、図2のフローチャート、図3および図4を参照して説明する。なお、図3は、睡眠取得状況判定処理(1)を説明する説明図(1)であり、図4は、睡眠取得状況判定処理(1)を説明する説明図(2)である。
この処理は、眠気予防情報提示装置100の電源が投入された際に実行される。
まず、ログイン要求されるまで待機し(S105:N)、ログイン要求された場合には(S105:Y)、ログイン処理を実行する(S110)。続いて、利用者の睡眠時間帯の入力を促す旨を表示部1に表示させ、利用者からの睡眠時間帯の入力を受け付ける(S115)。なお、この場合の睡眠時間帯には昼寝や仮眠による睡眠時間も含む。そして、キーボード2を介して利用者によって睡眠時間帯が入力されるまで待機し、利用者からの睡眠時間帯の入力を受け付けた場合には、利用者の就業時間帯の入力を促す旨を表示部1に表示させ、利用者からの就業時間帯の入力を受け付ける(S120)。
キーボード2を介して利用者によって就業時間帯が入力されるまで待機し、利用者からの就業時間帯の入力を受け付けた場合には、利用者の眠気に関する質問を表示部1に表示させ、利用者からの眠気に関する質問への回答の入力を受け付ける(S130)。なお、利用者からの眠気に関する質問への回答については、「絶えられないほど眠かった」から「全く眠気を感じなかった」までの10段階で行われる。さらに、利用者からの眠気に関する質問への回答の入力を受け付けた場合には、利用者の肉体の疲労に関する質問を表示部1に表示させ、利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答の入力を受け付ける(S140)。なお、利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答については、「耐え切れないほど疲れていた」から「全く疲れていなかった」までの10段階で行われる。そして、利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答の入力を受け付けた場合には、利用者の頭の疲労に関する質問を表示部1に表示させ、利用者からの頭の疲労に関する質問への回答の入力を受け付ける(S150)。なお、利用者からの頭の疲労に関する質問への回答については、「耐え切れないほど疲れていた」から「全く疲れていなかった」までの10段階で行われる。
利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答の入力を受け付けた場合には、上述の利用者の睡眠時間帯、利用者の就業時間帯、利用者からの眠気に関する質問への回答、利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答、および利用者からの頭の疲労に関する質問への回答をその日付とともに生活習慣履歴情報として情報記憶部4へ記憶させる。
そして、過去10日分の利用者の生活習慣履歴情報を情報記憶部4から読み出し、その読み出した過去10日分の利用者の生活習慣履歴情報に基づき、過去10日間、勤務日のみまたは休養日のみにおける利用者の睡眠特性を算出するとともに、利用者の生体リズムを算出する(S170)。なお、睡眠特性の具体例としては、3回以上の睡眠分断日数や、最終就床時刻の平均値およびそのSD(標準偏差)値、最終起床時刻の平均値およびそのSD値、総睡眠時間の平均値およびその変動率、夜間期睡眠時間の平均値およびその変動率、昼間期睡眠時間の平均値およびその変動率、眠気度の平均値およびその変動率、肉体疲労度の平均値およびその変動率、精神疲労度の平均値およびその変動率、が挙げられる(図3参照)。
続いて、先に算出した利用者の生体リズムに基づき、利用者の睡眠負債量を算出する(S180)。
そして、先に算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、利用者の睡眠状況に問題があるか否かを判定する(S190)。利用者の睡眠状況に問題はないと判定された場合には(S200:N)、S220に移行してログオフ要求されるまで待機する(S220:N)。一方、利用者の睡眠状況に問題があると判断された場合には(S200:Y)、その判定結果の詳細内容および改善方法を表示部1に提示させる(S210、図4参照)。なお、判定結果の詳細内容および改善方法の提示については後述する。そして、ログオフ要求されるまで待機し(S220:N)、ログオフ要求された場合には(S220:Y)、ログオフ処理を実行する(S230)。そして、本処理を終了する。
以下に、上述の判定結果の詳細内容および改善方法の提示について説明する。すなわち、睡眠に問題がある場合には、生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労、睡眠分断の7項目のいずれに該当するかを判定し、その詳細内容(問題点)と情報記憶部4から読み出した改善方法情報を表示部1に提示させる。以下、(A)〜(H)のようにその詳細を説明する。
(A)生体リズムに問題がある場合
(A−1)生体リズムの周期が23.5時間未満である場合には、警告提示である「生体リズムが大きく前進し、強い時差ボケが起こっています。早急な対策が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「業務に差し支えない範囲で、週3日以上できるだけ一定(1時間程度の範囲)の時刻に床に着き、一定の時刻に起床するよう努力しましょう。業務終了後帰宅してすぐに寝つけないようなら「円滑な入眠のための工夫」をしてみましょう。また、睡眠時間を6時間以上確保するよう努力しましょう。昼間に眠気が強いようなら15分程度の短時間の仮眠をとるとよいでしょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「円滑な入眠のための工夫」および「短時間仮眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(A−2)生体リズムの周期が23.5〜23.75時間の範囲内である場合には、警告提示である「生体リズムが前進し、時差ボケ状態になっています。早めの修正が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「業務に差し支えない範囲で、できるだけ一定(1時間程度の範囲)の時刻に床に着き、一定の時刻に起床するよう努力しましょう。なお、業務終了後帰宅してすぐに寝つけないようなら、「円滑な入眠のための工夫」をしてみましょう。また、睡眠時間を6時間以上確保するよう努力しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「円滑な入眠のための工夫」を表示部1に表示させる。
(A−3)生体リズムの周期が24.75時間よりも長い場合には、警告提示である「生体リズムが大きく後退し、時差ボケ状態になっています。早急な対策が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「業務に差し支えない範囲で、週3日以上できるだけ一定(1時間程度の範囲)の時刻に起床するよう努力しましょう。また、睡眠時間を6時間以上確保するよう努力しましょう。休養日の前夜遅くまで起きていたり、休養日にお昼まで寝ていたりするのをひかえましょう。睡眠時間が足りない場合には、休養日の午後1時〜3時の間に昼寝をとるとよいでしょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(A−4)生体リズムの周期が24.25〜24.75時間の範囲内である場合には、警告提示である「生体リズムが後退し、軽い時差ボケ状態になっています。早めの修正が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「業務に差し支えない範囲で、できるだけ一定(1時間程度の範囲)の時刻に起床するよう努力しましょう。休養日にお昼まで寝ていたり、睡眠不足は体のリズムに異常をおこしやすいので注意しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(Aー5)生体リズムの正規性が低下して、生体リズムの周期が24時間であるが、カイ自乗値が250以下になっている場合には、警告提示である「生体リズムに乱れが生じており、リズム性の強化が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「不規則な睡眠のとりかたが生体リズムの乱れを引き起こします。業務に差し支えない範囲で、できるだけ一定(1時間程度の範囲)の時刻に起床するよう努力しましょう。そのためには就寝時刻を30分〜1時間程度早める努力が必要です。また、睡眠が不足していると、休養日にうたた寝が不規則に混入し生体リズムを乱します。睡眠が不足している場合は、日中の一定の時間帯に15分程度の短時間の仮眠をとったり、休養日の午後1〜3時の間に昼寝をとるとよいでしょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「短時間仮眠のとりかた」および「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(Aー6)生体リズムの正規性が低下して、生体リズムのピーク周期は24時間であるが、折り返し(12時間)以外に有意な周期が存在する場合には、警告提示である「生体リズムが非常に不規則になっています。早急に修正する必要があります。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「業務に差し支えない範囲で、週3日以上、できるだけ睡眠を一定の時間帯にとるよう努力しましょう。また、週3日以上できるだけ一定(1時間程度の範囲)の時刻に起床するよう努力しましょう。睡眠の質が悪化し、睡眠が実質的に不足している可能性があります。休養日の午後1〜3時の間に昼寝をとるとよいでしょう。睡眠の時間帯をある程度一定にすると一週間程度で不規則な生体リズムは解消できます。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(Aー7)生体リズムの正規性が低下して、生体リズムのピーク周期は24時間であるが、折り返し以外の有意な周期が1つ存在する場合には、警告提示である「生体リズムが不規則になってきています。早めの修正が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「業務に差し支えない範囲で、できるだけ睡眠を一定の時間帯にとるよう努力しましょう。睡眠の時間帯をある程度一定にすると一週間程度で不規則な生体リズムは解消できます。睡眠が不足し、休養日に昼寝をとる場合も、午後1〜3時の間にとるようにすれば、生体リズムは安定します。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(B)睡眠時間に問題がある場合
(B−1)5時間以下の睡眠時間が2日以上連続する場合には、警告提示である「極端に不足した睡眠の日が連続しています。早急に回復のための十分な睡眠時間を確保する必要があります。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「対策8:睡眠時間が5時間以下で問題のない人間は1%未満です。5時間以下の睡眠が連続すると日中の眠気は極度に強くなり、居眠りも多くなります。今晩から数夜は7時間以上の睡眠時間を、その後も最低限6時間以上の睡眠を確保するよう努力しましょう。また、やむを得ず5時間以下の睡眠時間しか確保できなかった場合には、業務に差し支えない範囲で、15分程度の仮眠をとりましょう。仮眠後10〜15分間くらいは脳と身体に眠気が残っていますので注意しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「短時間仮眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(B−2)履歴10日間内に5時間以下の睡眠時間が3回以上あるがこれらの日が連続してはいない場合には、警告提示である「極端な睡眠不足の日が多くなっています。翌日に睡眠不足を十分に回復できていれば問題はありませんが、睡眠負債が蓄積している可能性があります。睡眠不足を解消するための対策が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「睡眠時間が5時間以下で問題のない人間は1%未満です。貴方は、この10日の間に5時間以下の睡眠が問題となるくらい多くなっています。今晩は7時間以上の睡眠時間を確保し、その後もできるだけ6時間以上の睡眠時間をとるように努力しましょう。やむを得ず5時間以下の睡眠時間しか確保できなかった場合には、業務に差し支えない範囲で、15分程度の仮眠をとりましょう。仮眠後10〜15分間くらいは脳と身体に眠気が残っていますので注意しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「短時間仮眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(B−3)履歴10日間内の平均睡眠時間が6時間未満であり、且つ「眠気」あるいは「精神疲労」あるいは「身体疲労」得点の平均が閾値以上あるいは閾値以上の日が4日以上である場合には、警告提示である「睡眠時間がやや不足し、脳や身体に負担がきています。睡眠時間の確保が改善につながります。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「睡眠が不足し脳や身体に負担が出始めています。貴方の場合、6時間以下の睡眠では問題の起こる危険性が高い体質のようです。可能であれば6時間以上の睡眠時間を毎晩確保するように努力しましょう。また、業務に差し支えない範囲で、日中に予防的に15分程度の仮眠をとるように努力しましょう。なお、仮眠後10〜15分間くらいは脳と身体に眠気が残っていますので注意してください。」を表示部1に表示させる。なお、上述の閾値については予め試験等によって設定されている。また、情報ポップアップとして「短時間仮眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(B−4)履歴10日間内に前日と2時間以上差のある睡眠時間の日が3日以上であり、且つ「眠気」あるいは「精神疲労」あるいは「身体疲労」得点の平均が閾値以上あるいは閾値以上の日が4日以上である場合には、警告提示である「日々の睡眠時間にかなり大きなばらつきがみられ、効率的な睡眠のとれていない可能性があります。それが脳や身体に負担をもたらしています。睡眠時間の規則性を保つ工夫が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「日々の睡眠時間に大きなばらつきがあると、脳と身体の疲労回復が十分に行われにくくなります。勤務期間の睡眠時間を6〜7時間の間にそろえ、休養日には1〜2時間余分に睡眠時間をとり、睡眠負債を解消するように努力しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(B−5)履歴10日間内の総睡眠時間のCV(変動係数)値が30%以上であり、且つ「眠気」あるいは「精神疲労」あるいは「身体疲労」得点の平均が閾値以上あるいは閾値以上の日が4日以上である場合には、警告提示である「日々の睡眠時間にかなり大きなバラツキがみられ、効率的な睡眠のとれていない可能性があります。それが脳や身体に負担をもたらしています。睡眠時間の規則性を保つ工夫が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「日々の睡眠時間が6〜7時間の範囲で確保できるように出来るだけ努力しましょう。また、休養日も勤務日より1〜2時間程度長い睡眠時間になるようにしてみましょう。勤務後に入眠がうまくいかずに睡眠時間がばらつくようなら、「円滑に眠りつくための方策」に従ってみましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップである「円滑に眠りつくための方策」および「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(B−6)上述の睡眠時間に関する問題点(ロー1)〜(ロー5)に該当せず、且つ「眠気」あるいは「精神疲労」あるいは「身体疲労」得点の平均が閾値以上あるいは閾値以上の日が4日以上である場合には、警告提示である「睡眠時間は十分なようですが、脳や身体に負担がでているようです。睡眠の質に問題のある可能性があります。上司あるいは健康管理者と相談してください。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「十分な睡眠時間が確保できているのに脳や身体の疲労回復が出来ていない場合には、何らかの睡眠障害に罹患している可能性もあります。スクリーニング用アンケートを管理者の端末で行ってみてください。」を表示部1に表示させる。
(C)就寝時刻に問題がある場合
(C−1)履歴10日間内の就寝時刻が午前2時以降である日が4日以上である場合には、警告提示である「あまりにも遅すぎる就寝時刻が、あなたの睡眠を障害している可能性があります。早急に対策が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「遅すぎる就寝時刻は生体リズムの安定性を崩し、睡眠時間の不足を引き起こす原因になります。今後10日間のうち6日くらいは、午前1時までには就寝するように努力してみてください。これまでより早めの就寝時刻により入眠が困難になるようであれば、「円滑に眠りつくための方策」に従ってみましょう。また、就寝時刻が極めて遅い場合には、休養日の起床時刻が問題となるほど遅くなっている場合の多いことも知られています。休養日の睡眠のとりかたをみてください。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「円滑に眠りつくための方策」および「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(C−2)履歴10日間内に前日と2時間以上差のある就寝時刻の日が3日以上であり、且つ「眠気」あるいは「精神疲労」あるいは「身体疲労」得点の平均が閾値以上あるいは閾値以上の日が4日以上である場合には、警告提示である「日々の就寝時刻にかなり大きなばらつきがみられ、睡眠を効率的に取得できていない可能性があります。脳と身体に負担が出てきているようです。何らかの対策が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「就寝時刻の大幅な差異が生体リズムの安定性を崩し、脳と身体の疲労回復を阻害している可能性があります。可能であれば遅い就寝時刻を早い夜の就寝時刻に近づけ、日々の就寝時刻の差があまり大きくならないように努力してみてください。寝つきが困難で就寝時刻が遅くなるようでしたら、「円滑に眠りつくための方策」に従ってみましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「円滑に眠りつくための方策」を表示部1に表示させる。
(C−3)履歴10日間内の就寝時刻のSD値が60分以上であり、且つ「眠気」あるいは「精神疲労」あるいは「身体疲労」得点の平均が閾値以上あるいは閾値以上の日が4日以上である場合には、警告提示である「日々の就寝時刻がばらついており、睡眠を効率的に取得できていない可能性があります。脳と身体に負担が出てきているようです。何らかの対策が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「就寝時刻のばらつきが大きく、それが生体リズムの安定性を崩し熟眠を阻害している可能性があります。できるだけ早い就寝時刻に合わせるよう努力し、日々の就寝時刻の差が1時間以内になれば睡眠の質も改善します。」を表示部1に表示させる。
(D)起床時刻に問題がある場合
(D−1)履歴10日間内の起床時刻が午前11時以降である日が2日以上である場合には、警告提示である「遅すぎる起床時刻が散在しています。生体リズムの強化に影響がでる可能性がありますので、何らかの改善が必要です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「午前11時以降になるような遅すぎる起床時刻は、生体リズムの規則性を乱します。午前10時までには起床するよう努力してみましょう。休養日に起床時刻が極端に遅くなるようでしたら、勤務日の睡眠が不足している証拠です。勤務日の睡眠時間をできるだけ確保し、休養日の睡眠のとりかたに注意しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(D−2)履歴10日間内の起床時刻のSD値が60分以上である場合には、警告提示である「起床時刻が大きくばらつき、生体リズムに影響がでる可能性があります。勤務スケジュールが影響している可能性はありますが、勤務スケジュールの範囲内でも改善は可能です。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「起床時刻の極端なばらつきは、生体リズムの規則性を乱し睡眠の質を悪くします。日々の起床時刻の差が2時間以内になるように努力するとともに、就寝時刻を少し早め適正な睡眠時間を確保するよう努力してみましょう。寝つきが悪い時に起床時刻が遅れてしまう場合には、円滑に眠りつくための方策」に従ってみましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「円滑に眠りつくための方策」を表示部1に表示させる。
(E)勤務日と休養日の睡眠時間の取り方に問題がある場合
(E−1)履歴10日間内の睡眠時間ついて休養日の睡眠時間の平均値と勤務日の睡眠時間の平均値との間に3時間以上の差がある場合には、警告提示である「勤務日の睡眠がかなり不足し、睡眠負債が蓄積しているようです。そのため休養日の睡眠時間が極端に長くなっています。休養日の睡眠のとりかたに問題があると翌日に影響します。上手な休養日の睡眠のとりかたを工夫してみては、いかがでしょうか。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「休養日の睡眠のとりかたをご覧下さい。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(E−2)履歴10日間内の休養日の起床時刻が午後12時を越えている日が1日以上である場合には、警告提示である「休養日の睡眠のとりかたに問題があるようです。あまり遅くまで眠っていると、その日の夜の睡眠が悪化する可能性があります。上手な休養日の睡眠のとりかたを工夫してみては、いかがでしょうか。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「勤務日の睡眠時間が極端に不足しているために、休養日にその負債を返済するため睡眠時間が長くなっている可能性があります。勤務日の就寝時刻を1時間程度早める努力が必要です。また、休養日の睡眠のとりかたを参考にし、お昼近くまで眠ってしまわないように努力しましょう。」を表示部1に表示させる。また、情報ポップアップとして「休養日の睡眠のとりかた」を表示部1に表示させる。
(F)上述の(A)〜(E)のような問題がなく、「眠気」あるいは「精神疲労」あるいは「身体疲労」得点の平均が閾値以上あるいは閾値以上の日が4日以上である場合には、警告提示である「睡眠のとりかたに問題はないようですが、自分の気がつかない中途覚醒が多かったり睡眠の質が悪化している可能性があります。あるいはストレスが蓄積している可能性もありますので、上司あるいは健康管理者と相談してください。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「睡眠のとりかたに問題がないのに脳や身体の疲労回復が出来ていない場合には、睡眠自体に異常のある可能性もあります。スクリーニング用アンケートを管理者の端末で行ってみてください。」を表示部1に表示させる。
(G)3回以上の睡眠分断日数が3日以上であり、且つ「眠気」あるいは「精神疲労」あるいは「身体疲労」得点の平均が閾値以上あるいは閾値以上の日が4日以上である場合には、警告提示である「睡眠の分断が起こっています。勤務スケジュールによる影響の可能性、ストレス等による影響の可能性、生活スケジュールによる影響の可能性などが考えられます。脳と身体に負担が出てきているようです。上司あるいは健康管理者と相談してください。」を表示部1に表示させるとともに、具体的方策教示である「勤務スケジュールの影響ではない睡眠の分断が続く場合には、睡眠自体に異常のある可能性やストレスによる影響の出ている場合もあります。スクリーニング用アンケートを管理者の端末で行ってみてください。」を表示部1に表示させる。
(H)なお、表示部1に表示された情報ポップアップがキーボード2を介して利用者によって選択された場合にはその具体的内容を表示部1に表示させる。
(H−1)情報ポップアップ「短時間仮眠のとりかた」がキーボード2を介して利用者によって選択された場合には、次のような具体的内容を表示部1に表示させる。
「短時間仮眠のとりかた」
・昼間の眠気が最も強くなるのは就床時刻のだいたい15時間後
・眠気を強く感じる時は、脳の働きが低下している証拠
・15分程度の仮眠で脳の働きは回復し、その効果は2〜3時間持続
・仮眠から目覚めた直後10〜15分間は、脳と身体はまだ眠っている
・仮眠をとる習慣がない場合でも、3〜4日続けると眠れる
・頭の位置が固定できる安楽椅子などで、背もたれの角度を60度以上にして仮眠をとる。すると、仮眠後すぐに活動体制に移れる。横になって仮眠をとると、睡眠慣性が働いて、目覚めにくく、仮眠後に睡眠から覚醒への切り替えが難しい。
・仮眠をとる時に、頭の位置を固定せずに眠ると首や肩を痛める。これは、眠ると首の筋肉の緊張がなくなるため。足はのばした方が楽に眠れ、足のむくみも解消する。
・仮眠をとる場所は、直射日光が当たる所、騒音の多い所、暑すぎる・寒すぎる所、臭気の強い所、振動の多い所はなるべく避ける。
・仮眠をとる前に、目覚ましをセットする。また、仮眠前にお茶やカフェインの入った飲料を飲む。カフェインは、飲んで30分後くらいから効き始める。仮眠が終わる頃にちょうど効いてくるので、仮眠を妨害せず、仮眠後の睡眠から覚醒への切り替えがスムーズに進み、すっきり目覚められる。
・仮眠はとる目的により予防的仮眠と補償的仮眠と名付けられている。就床時刻の15時間後より前に、予想される強い眠気がくることを防ぐ目的でとる仮眠は予防的仮眠である。耐え難い眠気が生じた時に、眠気を解消する目的でとる仮眠は補償的仮眠である。生活の中で、自分の目的に応じて使い分けると効果的である。短時間仮眠は、就寝予定時刻の3〜4時間以上前であれば夜の睡眠に影響を及ぼさない。
(H−2)情報ポップアップ「休養日の睡眠のとりかた」がキーボード2を介して利用者によって選択された場合には、次のような具体的内容を表示部1に表示させる。
「休養日の睡眠のとりかた」
・勤務日の睡眠時間が不足している場合には休養日で睡眠負債を返済する。
・休養日の前夜はいつもより1時間前に就寝するよう努力する。
・休養日は午前10時までには起床する。
・長めの睡眠時間が確保できても、睡眠がまだ不足している場合には、休養日の午後1時から3時の間に90分程度の昼寝をとることで、不足した睡眠時間を補充する。
・休養日の夜が2夜連続する場合は、2夜目の睡眠で調整をはかる。1夜目の就寝時刻が極端に遅くなった場合には、休養日1日目に補充的な昼寝をとることで2夜目の睡眠調整が容易になる。
(H−3)情報ポップアップ「円滑な入眠のための工夫」がキーボード2を介して利用者によって選択された場合には、次のような具体的内容を表示部1に表示させる。
「円滑に眠りつくための方策」
・急に、いつもより2時間以上前に眠りつこうとしても難しいことを知っておこう。一般には、就寝時刻を前進させるには1時間程度が限度である。
・就寝1〜2時間前からカフェイン飲料(緑茶、紅茶、コーヒー、健康ドリンクなど)を控えよう。
・就寝1時間前から明るい照明(500ルクス以上、コンビニエンスストアは5000ルクス以上)の場所は避けよう。眠りのホルモン(メラトニン)分泌を抑制し、脳を興奮させ交感神経の活動を亢進させる。
・就寝1時間前からは、リラックスするよう心がけよう。脳と身体が覚醒モードから睡眠モードに切り替わるのに時間が必要なことを知っておこう。
・就寝30分前からは脳が興奮するような行動は行わないようにしよう。特に、携帯メールなどは脳を興奮させる。
・就寝30分前からは、激しい運動、熱いお湯での入浴は避けよう。体温が上がり、寝つける状態にまで下がるのに時間がかかる。一方で,39℃前後の湯温での15分程度の入浴や10分程度の軽いストレッチ運動は、入眠時の体温の急激な低下を促し寝つきをよくする。
・眠りにつくためのアルコール(寝酒)は、百害あって一利なし。少量では脳を興奮させ寝つきを悪くし、大量では睡眠を悪化させる。また、中途覚醒やお手洗い覚醒の原因になる。
・就寝30分前からはタバコを控えよう。ニコチンは寝つきを悪くする。
・寝る直前の多量の食事は、脳と身体を覚醒モードにし、肥満の原因になるので避けよう。お腹が空きすぎても寝つけなくなるので、そのような場合にはカロリーの少ないものを少量お腹に入れよう。眠る直前に人肌程度のぬるめの白湯をコップ一杯程度飲むと身体を眠りモードに切り替えやすい。
・寒さ、暑さ、悪臭、食物の匂い、騒音は寝つきを悪くする。心地よい環境を整えよう。
(H−4)情報ポップアップ「睡眠を知って眠気を予防」がキーボード2を介して利用者によって選択された場合には、次のような具体的内容を表示部1に表示させる。
「睡眠を知って眠気を予防」
眠気予防に効果的な充実した睡眠を得るための一般的な注意事項
1.睡眠時間の十分な確保
・早めの就寝時刻と規則性
2.休日における睡眠の取り方の工夫
・勤務日の睡眠時間が不足している場合には休日で睡眠負債を返済する。
休日は午前10時までには起床する。
それでも睡眠時間がまだ不足している場合には、休日前日に1時間早めに就寝する。それでも足りない場合には、休日の午後1時から3時の間に90分程度の昼寝をとることで、不足した睡眠時間を補充する。
3.週に3日以上、運動する日を作る。
・運動は、夜間睡眠中の体温低下を促し、睡眠の質を改善する。
・自律神経の活動にメリハリをつくり、睡眠の質を改善する。
4.就寝30分前からは脳が興奮するような行動は行わない。
・TVゲームやインターネット、携帯メールなど。
・携帯電話を持っている場合:就寝時には携帯電話を寝室外に置くように心がける。
5.午後10時以降はコンビニエンスストアなどへは出入りしない
・店内は、5,000〜10,000ルクスの照度があり、生体リズムの後退や交感 神経活動の亢進の原因となる.
6.夕食は就寝の3時間以上前に摂る。
・肥満や朝食の欠食の重大な原因になる。
7.朝食を欠食しないように努力する。
・睡眠不足で起床時に眠気が強いと食欲がなくなる。
・朝食の欠食は排便反射を消失させ、朝のお通じがなくなり、便秘や神経性下痢の原因となる。
・睡眠中は、血中のブドウ糖がほぼ消費され、起床後には脳が必要とする唯一のエネルギー源であるブドウ糖を補給する必要がある。朝食は、炭水化物、糖質とビタミンミネラルを中心とした献立を考える。
8.朝食と夕食の時間と規則性を守る。
・食事のタイミングが代謝リズムを整える。ホルモン分泌や身体・脳に影響する。
・就寝直前の多量の食事は肥満の大きな原因になる。就寝時刻の3時間以上前までに夕食をとっておくよう努力する。
9.良好な睡眠環境の確保
・寝室には静かで暗い場所
温湿度:20〜25℃、50〜60%
騒音:30dB以下(騒音は、窓、部屋の扉から進入する)
光:就寝1〜2時間前から150ルクス以下。就寝中は10ルクス以下。
暖色系統の光の方が望ましい.
・空気清浄器を使用して、ダニの死骸、花粉、ホコリをカット(アレルギーは睡眠中に増悪する)
10.寝具
枕:気道を確保でき、頚椎、肩、腰に負担がかからない高さ。
夏は通気性や熱の放散がよく、冬は肩や首を保温してくれる素材が好ましい。
ベッド:やわらかすぎて腰が沈むものは避け、十分に寝返りができる程度のスペ−スと反発力のある硬さが必要。
掛け寝具:軽くて保温性や通湿性のよいものを選ぶ。
寝間着:胸、腰を締め付けないもの。吸湿性、放湿性の良い素材。
皮膚を痛めない素材。四肢からの熱放散を阻害しないもの。

[睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理(1)の説明]
次に、眠気予防情報提示装置100の制御部3が実行する睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理を、図5のフローチャートを参照して説明する。
この処理は、眠気予防情報提示装置100の電源が投入された際に実行される。
まず、ログイン要求されるまで待機し(S305:N)、ログイン要求された場合には(S305:Y)、ログイン処理を実行する(S310)。続いて、睡眠時無呼吸症候群に関する設問を表示部1に表示させ、利用者からの回答の入力を受け付ける(S315)。
なお、睡眠時無呼吸症候群に関する設問とは次の通りである。
設問1.睡眠中にひどいイビキあるいは起床時に口がかわくことがしょっちゅうありますか?
設問2.睡眠中に息が止まっているといわれたことがよくありますか?
設問3.眠りから目覚めた時に気分の悪いことが,よくありますか?
設問4.眠りから目覚めた時に頭痛を感じることが,よくありますか?
設問5.眠っているときに咳き込んで目が覚めてしまうことが,よくありますか?
次に、利用者からの回答に基づき、利用者の症状を判定し(S320)、その判定結果に対するアドバイスを表示部1に表示させる(S325)。具体的には、設問1および設問2に対する回答がともに「はい」であり、且つ眠気尺度得点が閾値以上の場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性が幾分あると判定し、「睡眠時無呼吸症候群の可能性が幾分あります。健康管理者にご相談下さい。」と表示部1に表示させる。なお、上述の閾値については予め試験等によって設定されている。一方、設問1に対する回答が「はい」であり、設問2に対する回答が「いいえ」であり、眠気尺度得点が閾値以上であり、且つ設問3〜5に対する回答の何れかが一つでも「はい」である場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性が幾分あると判定し、「睡眠時無呼吸症候群の可能性が幾分あります。健康管理者にご相談下さい。」と表示部1に表示させる。なお、上記以外の場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性はあまりないと判定し、「睡眠時無呼吸症候群の可能性は、あまりないようです。」と表示部1に表示させる。
続いて、先に進行する旨の指示がキーボード2を介して入力されるまで待機し(S330:N)、先に進行する旨の指示が入力された場合には(S330:Y)、むずむず脚症候群に関する設問を表示部1に表示させ、利用者からの回答の入力を受け付ける(S335)。そして、利用者からの回答に基づき、利用者の症状を判定し(S340)、その判定結果に対するアドバイスを表示部1に表示させる(S345)。以下に具体的に説明する。まず、むずむず脚症候群に関する設問とは次の通りである。
設問1.椅子に暫くじっと座っていると、脚に気持ち悪い感じがしばしば生じるむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
設問2.椅子に暫くじっと座っていたり、横になっていたりした時に、脚を動かさないと気持ち悪く感じる状態にしばしば襲われるむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
設問3.椅子に暫くじっと座っていたり、横になっていたりした時に、脚が無意識に繰り返し動いてしまうむずむず脚症候群にしばしば併発する睡眠時四肢運動異常の症状特徴を問う設問
設問4.じっとしていられなかったり、無意識で脚や腕がしばしば動いてしまったりする睡眠時四肢運動異常を併発しているむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
設問5.脚に生じる感覚が貧乏揺すりやこむら返りによるものではないことの確認する設問
設問6.歩き回ると脚に生じる感覚が軽減するむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
設問7.脚に生じる感覚が歩き回っている時よりもじっとしている時の方が、その症状が重いことの確認する設問
設問8.脚に生じる感覚について、夜の方がその症状が重くなるというサーカディアンリズム支配下にあることのむずむず脚症候群の症状特徴を問う設問
そして、設問1〜4に対する回答がすべて「いいえ」である場合には、むずむず脚症候群である可能性はないと判断し、設問5〜8を表示部1には表示させずに、「むずむず脚症候群の可能性は、まずないようです。」と表示部1に表示させる。一方、設問1〜4に対する回答が一つでも「はい」がある場合には、設問5を表示部1に表示させる。
設問5に対する回答が「はい」である場合には、むずむず脚症候群である可能性はないと判断し、設問6〜8を表示部1には表示させずに、「むずむず脚症候群の可能性は、まずないようです。」と表示部1に表示させる。一方、設問5に対する回答が「いいえ」である場合には、設問6および設問7を表示部1に表示させる。設問6および設問7に対する回答がすべて「いいえ」である場合には、「むずむず脚症候群の可能性は、まずないようです。」と表示部1に表示させる。一方、一方、設問6または設問7の何れかに対する回答が「はい」がある場合には、設問8を表示部1に表示させる。
設問8に対する回答が「いいえ」である場合には、むずむず脚症候群の可能性が少ないと判断し、「むずむず脚症候群の可能性は少ないようですが、寝つきが極端に悪いようなら、健康管理者に相談してください。」と表示部1に表示させる。一方、設問8に対する回答が「はい」である場合には、むずむず脚症候群の可能性があると判断し、「むずむず脚症候群の可能性があるようです。健康管理者に相談してください。」と表示部1に表示させる。
そして、ログオフ要求されるまで待機し(S350:N)、ログオフ要求された場合には(S350:Y)、ログオフ処理を実行する(S355)。そして、本処理を終了する。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態の眠気予防情報提示装置100によれば、利用者の睡眠スケジュールが望ましい睡眠スケジュールとなるべく、その改善を促すための改善方法をその利用者に対して提示することで、その利用者が就寝後に覚醒すると推定される時間帯に睡眠時間が混入しないよう促すことができ、勤務中における眠気の発生を予防することが期待できる。
また、このように睡眠負債により生じる注意維持および認知機能の低下を予防することで、例えば利用者が新幹線の運転士である場合には新幹線の安全安定輸送がより強固なものとなる。また、睡眠負債量の低減により、各新幹線運転士の勤労意欲の増大や健康の増進が図られ、職場全体の健全な維持発展につながる。
(2)また、第一実施形態の眠気予防情報提示装置100によれば、生活習慣履歴情報には、利用者が睡眠を取得した時間帯を示す「睡眠取得時間帯」、利用者が就業した時間帯を示す「就業時間帯」、および利用者の体調を示す「体調情報」が含まれている。このことにより、制御部3が睡眠取得傾向情報および睡眠負債量をより精度よく算出することができる。
(3)また、第一実施形態の眠気予防情報提示装置100によれば、生活習慣履歴情報には、利用者における過去10日間分以上の生活習慣履歴に関する情報が含まれている。このことにより、制御部3が睡眠取得傾向情報および睡眠負債量をより精度よく算出することができる。
(4)また、第一実施形態の眠気予防情報提示装置100によれば、制御部3によって算出された睡眠取得傾向情報には、利用者における生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、勤務日の睡眠、休養日の睡眠、睡眠分断の可能性、および睡眠障害の可能性の各情報が少なくとも含まれている。このことにより、制御部3が、利用者にとって望ましい「睡眠スケジュール」をより精度よく算出する。
[第二実施形態]
(2)上記第一実施形態では、眠気予防情報提示装置100において、キーボード2を介して入力された設問への回答に基づいて睡眠状況判定処理を実行し、その処理結果を表示部1へ表示させるよう構成されている。これに対して、第二実施形態の眠気予防情報提示システム200では、ユーザ端末であるクライアント400とサーバ500とを備え、クライアント400から設問への回答が入力された場合には、I/F404を介してその回答をインターネットなどの通信網を経由してサーバ500に送信し、サーバ500にてその回答に基づいて上述の睡眠取得状況判定処理や睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理に相当する各種処理を実行したのちに、その処理結果をクライアント400へ送信して利用者に対して提示するよう構成している。
なお、図6は眠気予防情報提示システム200の概略構成図である。
[眠気予防情報提示システム200の構成の説明]
図6に示すように、眠気予防情報提示システム200は、クライアント400とサーバ500とを備え、これらクライアント400とサーバ500とがインターネットなどの通信網を介して互いに通信可能に接続されている。
[クライアント400の構成の説明]
このうちクライアント400は、表示部401、キーボード402、各部の動作を制御する制御部403、およびインターネットなどの通信網を介して通信を行うI/F404と、を備えている。なお、これら表示部401、キーボード402およびI/F404は制御部403と接続されている。
表示部401は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等から構成され、利用者に対する設問や判定結果などの各種情報を表示可能である。また、表示部401は、睡眠状況に問題がある場合にはその改善を促すための改善方法を利用者に対して表示可能である。
キーボード402は、メカニカルなキースイッチから構成され、利用者の生活習慣履歴を示す情報である「生活習慣履歴情報」を利用者によって入力可能である。
I/F404は、インターネットなどの通信網に接続され、その通信網に接続されたサーバ500と通信を行うことができる。
制御部403は、例えばCPUとメモリからなる通常のマイクロコンピュータで構成される。また、制御部403は、次のような機能を有する。
(ニ)サーバ500から送信された各種設問を表示部401に表示させるとともに、キーボード402から入力された上述の設問への回答(生活習慣履歴情報)をサーバ500へI/F404を介して送信する機能を有する。
(ホ)サーバ500から送信された詳細内容および改善方法を利用者に対して表示部401に表示させる機能を有する。
なお、表示部401は提示手段に該当する。また、キーボード402および制御部403は生活習慣履歴情報取得手段に該当する。また、制御部403はクライアント側通信手段に該当する。また、I/F404はクライアント側通信手段に該当する。
[サーバ500の構成の説明]
サーバ500は、I/F501と、制御部502と、情報記憶部503と、を備えており、なお、これらI/F501および情報記憶部503は制御部502と接続されている。
I/F501は、インターネットなどの通信網に接続され、その通信網に接続されたクライアント400と通信を行うことができる。
情報記憶部503は、不揮発性メモリで構成され、各種データを記憶するのに利用される。具体的には、情報記憶部503は、クライアント400の表示部401に表示させるための各種設問、および、クライアント400のキーボード402から入力された「生活習慣履歴情報」を記憶可能である。さらに、情報記憶部503は、上述の「改善方法情報」を記憶する。
制御部502は、例えばCPUとメモリからなる通常のマイクロコンピュータで構成される。また、制御部502は、次のような機能を有する。
(ヘ)情報記憶部503が記憶する各種設問を読み出して、I/F501を介してクライアント400へ送信するとともに、クライアント400から取得した上述の設問への回答(生活習慣履歴情報)を情報記憶部503へ記憶させる機能を有する。
(ト)情報記憶部503が記憶する生活習慣履歴情報を読み出し、その読み出した生活習慣履歴情報に基づいて、利用者における睡眠取得の傾向を示す「睡眠取得傾向情報」および「睡眠負債量」を算出する機能を有する。
(チ)情報記憶部503が記憶する「生活習慣履歴」情報を読み出し、その読み出した生活習慣履歴情報、先に算出した「睡眠取得傾向情報」および「睡眠負債量」に基づき、利用者の睡眠取得の傾向に問題があるか否かを判断するとともに、睡眠取得の傾向に問題があると判定した場合には、その詳細内容および改善方法を利用者に対して表示部401に表示させるためにクライアント400へ送信する機能を有する。
なお、I/F501は、サーバ側通信手段に該当する。また、情報記憶部503は、改善方法情報記憶手段に該当する。また、制御部502は、サーバ側通信制御手段、睡眠状況算出手段、判定手段および改善情報提示制御手段に該当する。
[睡眠取得状況判定処理(2)の説明]
次に、眠気予防情報提示システム200におけるクライアント400の制御部403およびサーバ500の制御部502が実行する睡眠取得状況判定処理(2)を、図7のフローチャートを参照して説明する。
この処理は、眠気予防情報提示システム200のクライアント400およびサーバ500の電源が投入され、互いに通信可能な状態である際に実行される。
まず、クライアント400の制御部403が、ログイン要求されるまで待機し(S405:N)、ログイン要求された場合には(S405:Y)、その旨をサーバ500に送信し、サーバ500の制御部502ではログイン処理を実行し、各種質問を情報記憶部503から読み出してクライアント400へ送信する(S410)。
続いて、クライアント400の制御部403が、利用者の睡眠時間帯の入力を促す旨を表示部401に表示させ、利用者からの睡眠時間帯の入力を受け付ける(S415)。なお、この場合の睡眠時間帯には昼寝や仮眠による睡眠時間も含む。そして、キーボード402を介して利用者によって睡眠時間帯が入力されるまで待機し、利用者からの睡眠時間帯の入力を受け付けた場合には、クライアント400の制御部403が、利用者の就業時間帯の入力を促す旨を表示部401に表示させ、利用者からの就業時間帯の入力を受け付ける(S420)。
キーボード2を介して利用者によって就業時間帯が入力されるまで待機し、利用者からの就業時間帯の入力を受け付けた場合には、クライアント400の制御部403が、利用者の眠気に関する質問を表示部401に表示させ、利用者からの眠気に関する質問への回答の入力を受け付ける(S430)。さらに、利用者からの眠気に関する質問への回答の入力を受け付けた場合には、クライアント400の制御部403が、利用者の肉体の疲労に関する質問を表示部401に表示させ、利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答の入力を受け付ける(S440)。そして、利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答の入力を受け付けた場合には、クライアント400の制御部403が、利用者の頭の疲労に関する質問を表示部401に表示させ、利用者からの頭の疲労に関する質問への回答の入力を受け付ける(S450)。
利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答の入力を受け付けた場合には、クライアント400の制御部403が、上述の利用者の睡眠時間帯、利用者の就業時間帯、利用者からの眠気に関する質問への回答、利用者からの肉体の疲労に関する質問への回答、および利用者からの頭の疲労に関する質問への回答をその日付とともに生活習慣履歴情報としてサーバ500へ送信する。サーバ500では、制御部502が、受信した生活習慣履歴情報を情報記憶部503へ記憶させる。
そして、サーバ500の制御部502が、過去10日分の利用者の生活習慣履歴情報を情報記憶部503から読み出し、その読み出した過去10日分の利用者の生活習慣履歴情報に基づき、過去10日間、勤務日のみまたは休養日のみにおける利用者の睡眠特性を算出するとともに、利用者の生体リズムを算出する(S470、図3参照)。
続いて、サーバ500の制御部502が、先に算出した利用者の生体リズムに基づき、利用者の睡眠負債量を算出する(S480)。
そして、サーバ500の制御部502が、先に算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、利用者の睡眠状況に問題があるか否かを判定する(S490)。利用者の睡眠状況に問題はないと判定された場合には(S500:N)、S520に移行してログオフ要求されるまで待機する(S520:N)。一方、利用者の睡眠状況に問題があると判断された場合には(S500:Y)、その判定結果の詳細内容および改善方法をクライアント400に送信する。すなわち、上述の(A)〜(H)ように、睡眠に問題がある場合には、生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労、睡眠分断の7項目のいずれに該当するかを判定し、その詳細内容(問題点)と情報記憶部503から読み出した改善方法情報をクライアント400へ送信する。クライアント400の制御部403では、受信した判定結果の詳細内容および改善方法を表示部401に提示させる(S510、図4参照)。そして、ログオフ要求されるまで待機し(S520:N)、ログオフ要求された場合には(S520:Y)、その旨をサーバ500へ送信し、サーバ500の制御部502がログオフ処理を実行する(S530)。そして、本処理を終了する。
[睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理(2)の説明]
次に、眠気予防情報提示システム200におけるクライアント400の制御部403およびサーバ500の制御部502が実行する睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理(2)を、図8のフローチャートを参照して説明する。
この処理は、眠気予防情報提示システム200のクライアント400およびサーバ500の電源が投入され、互いに通信可能な状態である際に実行される。
まず、クライアント400の制御部403が、ログイン要求されるまで待機し(S605:N)、ログイン要求された場合には(S605:Y)、その旨をサーバ500に送信し、サーバ500の制御部502ではログイン処理を実行する(S610)。続いて、サーバ500の制御部502が、上述した睡眠時無呼吸症候群に関する設問を情報記憶部503から読み出してクライアント400へ送信し、クライアント400では、制御部403が、受信した睡眠時無呼吸症候群に関する設問を表示部401に表示させ、利用者からの回答の入力を受け付ける(S615)。
次に、クライアント400の制御部403が、受け付けた回答をサーバ500へ送信し、サーバ500では、制御部502が、受信した利用者からの回答に基づき、利用者の症状を判定し(S620)、その判定結果に対するアドバイスをクライアント400へ送信する。クライアント400の制御部403は、受信したアドバイスを表示部401に表示させる(S625)。
続いて、先に進行する旨の指示がキーボード2を介して入力されるまで待機し(S630:N)、先に進行する旨の指示が入力された場合には(S630:Y)、クライアント400の制御部403が、その旨をサーバ500に送信する。サーバ500では、制御部502が情報記憶部503から上述の「むずむず脚症候群に関する設問」を読み出してクライアント400へ送信し、クライアント400では、制御部403が、受信した上述の「むずむず脚症候群に関する設問」を表示部401に表示させ、利用者からの回答の入力を受け付ける(S635)。そして、クライアント400の制御部403が、受け付けた回答をサーバ500へ送信し、サーバ500では、制御部502が、受信した利用者からの回答に基づき、利用者の症状を判定し(S640)、その判定結果に対するアドバイスをクライアント400へ送信する。クライアント400の制御部403は、受信したアドバイスを表示部401に表示させる(S645)。
そして、ログオフ要求されるまで待機し(S650:N)、ログオフ要求された場合には(S650:Y)、その旨をサーバ500へ送信し、サーバ500の制御部502がログオフ処理を実行する(S655)。そして、本処理を終了する。
[第二実施形態の効果]
(1)このように第二実施形態の眠気予防情報提示システム200によれば、利用者の睡眠スケジュールが望ましい睡眠スケジュールとなるべく、その改善を促すための改善方法をその利用者に対して提示することで、その利用者が就寝後に覚醒すると推定される時間帯に睡眠時間が混入しないよう促すことができ、勤務中における眠気の発生を予防することが期待できる。
また、このように睡眠負債により生じる注意維持および認知機能の低下を予防することで、例えば利用者が新幹線の運転士である場合には新幹線の安全安定輸送がより強固なものとなる。また、睡眠負債量の低減により、各新幹線運転士の勤労意欲の増大や健康の増進が図られ、職場全体の健全な維持発展につながる。
(2)また、第二実施形態の眠気予防情報提示システム200によれば、生活習慣履歴情報には、利用者が睡眠を取得した時間帯を示す「睡眠取得時間帯」、利用者が就業した時間帯を示す「就業時間帯」、および利用者の体調を示す「体調情報」が含まれている。このことにより、サーバ500の制御部502が睡眠取得傾向情報および睡眠負債量をより精度よく算出することができる。
(3)また、第二実施形態の眠気予防情報提示システム200によれば、生活習慣履歴情報には、利用者における過去10日間分以上の生活習慣履歴に関する情報が含まれている。このことにより、サーバ500の制御部502が睡眠取得傾向情報および睡眠負債量をより精度よく算出することができる。
(4)また、第二実施形態の眠気予防情報提示システム200によれば、サーバ500の制御部502によって算出された睡眠取得傾向情報には、利用者における生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、勤務日の睡眠、休養日の睡眠、睡眠分断の可能性、および睡眠障害の可能性の各情報が少なくとも含まれている。このことにより、サーバ500の制御部502が、利用者にとって望ましい「睡眠スケジュール」をより精度よく算出する。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記第一実施形態では、利用者として、鉄道車両の運転士、特に新幹線の運転士を例に説明したが、これには限られず、上述の利用者としては、鉄道車両の運転士やトラック・バスの運転者などが挙げられる。なお、飛行機のパイロットや医師、看護士などの不規則勤務者については、上述の利用者には含まないものとする。
(2)上記第二実施形態では、眠気予防情報提示システム200が一つのクライアント400を備えているが、これには限られず、眠気予防情報提示システム200が複数のクライアント400を備え、複数のクライアント400とサーバ500とがインターネットなどの通信網を介して互いに通信可能に接続するよう構成してもよい。この場合、サーバ500は、クライアント400ごとに設定されたIDやシリアルナンバーなどの特定情報を用いて送受信先のクライアント400を特定することが考えられる。
眠気予防情報提示装置の概略構成図である。 睡眠取得状況判定処理(1)を説明するフローチャートである。 睡眠取得状況判定処理(1)を説明する説明図(1)である。 睡眠取得状況判定処理(1)を説明する説明図(2)である。 睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理(1)を説明するフローチャートである。 眠気予防情報提示システムの概略構成図である。 睡眠取得状況判定処理(2)を説明するフローチャートである。 睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群判定処理(2)を説明するフローチャートである。
符号の説明
1,401…表示部、2,402…キーボード、3,403,502…制御部、4,503…情報記憶部、100…眠気予防情報提示装置、200…眠気予防情報提示システム、400…クライアント、404,501…I/F、500…サーバ

Claims (6)

  1. 利用者が睡眠を取得した時間帯を示す睡眠時間帯、利用者が就業した時間帯を示す就業時間帯、および利用者の体調を示す体調情報としての眠気の度合いと肉体の疲労の度合いと脳の疲労の度合いの各入力値を生活習慣履歴情報として受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた生活習慣履歴情報を所定日数分、利用者毎に記憶する第一記憶手段と、
    前記第一記憶手段が記憶する所定日数分の生活習慣履歴情報から、特定利用者の睡眠特性として、所定回数以上の睡眠分断があった日数、最終就床時刻の平均値およびその標準偏差値、最終起床時刻の平均値およびその標準偏差値、総睡眠時間の平均値およびその変動率、夜間期睡眠時間の平均値およびその変動率、昼間期睡眠時間の平均値およびその変動率、眠気度の平均値およびその変動率、肉体疲労度の平均値およびその変動率、精神疲労度の平均値およびその変動率を算出するとともに、前記特定利用者の生体リズムを算出し、さらに、算出した前記特定利用者の生体リズムに基づき、実際に取得した睡眠時間が理想的な睡眠時間に対して不足している量である睡眠負債量を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、前記特定利用者の睡眠状況としての生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労および睡眠分断の各判定項目について、予め設定した判定基準に合致するか否かを判定し、何れかの判定項目が前記判定基準に合致する場合には前記特定利用者の睡眠状況に問題があると判定し、一方、何れの判定項目も前記判定基準に合致しない場合には前記特定利用者の睡眠状況に問題がないと判定するが、特に、前記算出手段が算出した前記生体リズムについては、当該生体リズムの周期と予め定められた理想的な生体リズムの周期との比較結果に基づいて、前記特定利用者の睡眠状況が複数の判定基準のいずれに合致するかを判定する判定手段と、
    前記判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を各判定項目ごとに記憶する第二記憶手段と、
    各種情報を提示可能な提示手段と、
    前記判定手段によって前記特定利用者の睡眠状況に問題があると判定された場合には、前記睡眠状況のうち前記判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を選択して前記第二記憶手段から読み出し、その読み出した改善方法を前記提示手段に提示させる提示制御手段と、
    を備えることを特徴とする眠気予防情報提示装置。
  2. 請求項1に記載の眠気予防情報提示装置における算出手段、判定手段および提示制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  3. 請求項1に記載の眠気予防情報提示装置における算出手段、判定手段および提示制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  4. クライアントと、サーバと、を備え、前記クライアントと前記サーバとは通信網を介して通信可能に構成された眠気予防情報提示システムであって、
    前記クライアントは、
    利用者が睡眠を取得した時間帯を示す睡眠時間帯、利用者が就業した時間帯を示す就業時間帯、および利用者の体調を示す体調情報としての眠気の度合いと肉体の疲労の度合いと脳の疲労の度合いの各入力値を生活習慣履歴情報として受け付ける受付手段と、
    前記サーバと通信可能なクライアント側通信手段と、
    前記受付手段が受け付けた生活習慣履歴情報を、前記クライアント側通信手段を介して前記サーバへ送信させるクライアント側通信制御手段と、を備え、
    前記サーバは、
    前記クライアントと通信可能なサーバ側通信手段と、
    前記サーバ側通信手段が受信した生活習慣履歴情報を所定日数分、利用者毎に記憶する第一記憶手段と、
    前記第一記憶手段が記憶する所定日数分の生活習慣履歴情報から、特定利用者の睡眠特性として、所定回数以上の睡眠分断があった日数、最終就床時刻の平均値およびその標準偏差値、最終起床時刻の平均値およびその標準偏差値、総睡眠時間の平均値およびその変動率、夜間期睡眠時間の平均値およびその変動率、昼間期睡眠時間の平均値およびその変動率、眠気度の平均値およびその変動率、肉体疲労度の平均値およびその変動率、精神疲労度の平均値およびその変動率を算出するとともに、前記特定利用者の生体リズムを算出し、さらに、算出した前記特定利用者の生体リズムに基づき、実際に取得した睡眠時間が理想的な睡眠時間に対して不足している量である睡眠負債量を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した睡眠特性、生体リズムおよび睡眠負債量に基づき、前記特定利用者の睡眠状況としての生体リズム、睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、休日睡眠、疲労および睡眠分断の各判定項目について、予め設定した判定基準に合致するか否かを判定し、何れかの判定項目が前記判定基準に合致する場合には前記特定利用者の睡眠状況に問題があると判定し、一方、何れの判定項目も前記判定基準に合致しない場合には前記特定利用者の睡眠状況に問題がないと判定するが、特に、前記算出手段が算出した前記生体リズムについては、当該生体リズムの周期と予め定められた理想的な生体リズムの周期との比較結果に基づいて、前記特定利用者の睡眠状況が複数の判定基準のいずれに合致するかを判定する判定手段と、
    前記判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を各判定項目ごとに記憶する第二記憶手段と、
    前記判定手段によって前記特定利用者の睡眠状況に問題があると判定された場合には、前記睡眠状況のうち前記判定基準に合致すると判定された判定項目についてその改善を促すための改善方法を選択して前記第二記憶手段から読み出し、その読み出した改善方法を前記判定手段による判定の詳細内容とともに前記クライアントへ前記サーバ通信手段を介して送信させるサーバ側通信制御手段と、を備え、
    さらに、
    前記クライアントは、
    各種情報を提示可能な提示手段と、
    前記クライアント側通信手段が受信した前記改善方法および前記詳細内容を、前記特定利用者に対して前記提示手段に提示させる提示制御手段と、を備えること
    を特徴とする眠気予防情報提示システム。
  5. 請求項4に記載の眠気予防情報提示システムのサーバにおける算出手段、判定手段およびサーバ側通信制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  6. 請求項4に記載の眠気予防情報提示システムのサーバにおける算出手段、判定手段およびサーバ側通信制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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