JP2005122314A - 健康支援プログラム及び健康支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】健康状態の改善という点において、利用者側にも改善用の商品を提供する参画企業側にとってもメリットが多いものとする。
【解決手段】健康状態に関連する複数の設問データを備えてこれらの設問データを対象者に対して提示する設問手段、設問手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて評価を行う評価手段、得られた評価データを対象者に提示する評価結果提示手段、評価の低い点についてその原因を推定してこの推定原因を対象者に提示する原因推定手段、改善すべき項目を抽出してその改善策も対象者に提示する改善策提示手段、複数の参画企業乃至参画団体が提供する商品やサービスの中から上記改善策の実施に適した商品乃至サービスを紹介する改善案紹介手段を備える。
【選択図】図1
【解決手段】健康状態に関連する複数の設問データを備えてこれらの設問データを対象者に対して提示する設問手段、設問手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて評価を行う評価手段、得られた評価データを対象者に提示する評価結果提示手段、評価の低い点についてその原因を推定してこの推定原因を対象者に提示する原因推定手段、改善すべき項目を抽出してその改善策も対象者に提示する改善策提示手段、複数の参画企業乃至参画団体が提供する商品やサービスの中から上記改善策の実施に適した商品乃至サービスを紹介する改善案紹介手段を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は健康状態の評価と改善策の提示とを行う健康支援プログラム及び健康支援システムに関するものである。
自身の健康状態の良し悪しは各個人である程度判定することができるものの、客観的評価でどの程度のものであるかを各個人で判定することはできない。また、健康状態が優れない時、何がその要因であるのか、どのようにすればその要因を取り除いたり克服したりすることができるのかを各個人で見出すことは非常に困難であり、またこれ故に各個人にとって大きな関心事である。
このために、インターネット上において、健康状態の評価を行うウェブサイトが存在している。これはいくつかの設問に順次答えていけば、健康状態について評価するとともに、好ましくない点に関する改善策を提示するものであり、また改善に有効な商品の提示を行うことも提案されている。
しかし、上記の商品提示は、ウェブサイトを開いている企業の販売手段としての位置付けであることから、その企業の製品に限られているのに対して、健康状態を悪化させる要因は多数存在しているとともにその改善策も多岐にわたっており、このために改善に役立つ商品を提示することができない場合が多々あり、これはウェブサイトの存在価値を低下させることにもなる。
また、健康関連の各企業毎に上記のようなウェブサイトが存在している状態では、ウェブサイトに接続している各利用者のデータを分析することで市場情報を得たい企業側においては、改善策として提示することができる商品が異なっている各企業毎に利用者データを独自に分析することになり、健康の改善を望む全利用者を対象とし且つ共通の基準で判断できるデータを得ることができない。このために、自社の独立性を保ちつつ共通の基準で作成された利用者データを得ることができるものを各企業が模索している。
特開2003−208474号公報
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは健康状態の改善という点において、利用者側にもメリットが多く、且つ改善用の商品を提供することができる企業側にとってもメリットが多い健康支援プログラム及び健康支援システムを提供するにある。
上記課題を解決するために本発明に係る健康支援プログラムは、健康に関する評価と改善点の提示とを行うためにコンピュータを、健康状態に関連する複数の設問データを備えてこれらの設問データを対象者に対して提示する設問手段、設問手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて評価を行う評価手段、得られた評価データを対象者に提示する評価結果提示手段、評価の低い点についてその原因を推定してこの推定原因を対象者に提示する原因推定手段、改善すべき項目を抽出してその改善策も対象者に提示する改善策提示手段、参画企業乃至参画団体が提供する商品やサービスの中から上記改善策の実施に適した商品乃至サービスを紹介する改善案紹介手段として機能させるものであることに特徴を有している。
また本発明に係る健康支援システムは、通信ネットワークを介してサーバにアクセスする対象者に対して健康状態に関する評価と改善点とを提示する健康支援システムであり、上記サーバは健康状態に関連する複数の設問データを備えてこれらの設問データを対象者に対して提示する設問手段、設問手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて評価を行う評価手段、得られた評価データを対象者に提示する評価結果提示手段、評価の低い点についてその原因を推定してこの推定原因を対象者に提示する原因推定手段、改善すべき項目を抽出してその改善策も対象者に提示する改善策提示手段、参画企業乃至参画団体が提供する商品やサービスの中から上記改善策の実施に適した商品乃至サービスを紹介する改善案紹介手段を備えていることに特徴を有している。
上記サーバは参画企業乃至参画団体のウェブサイトからのリンク先として異なるURLを備えているものであってもよい。
また、改善案紹介手段が提示する商品乃至サービスにはその商品乃至サービスを提供する参画企業乃至参画団体へのリンクが付されていることが好ましい。
改善案紹介手段は商品乃至サービスの紹介をその商品乃至サービスを提供する参画企業乃至参画団体が指定するURLへのリンクによって行うものであってもよい。
また、利用者の回答並びに利用者に提示した改善策を各利用者毎のデータとして蓄積するとともにこれらデータの統計的処理を行うデータ処理部を備えていたり、各利用者毎の過去データと最新データとを比較提示する比較手段を備えているものであってもよい。
本発明によれば、複数の参画企業乃至団体の商品乃至サービスを提示することができるために、健康改善に関する改善策の実施に有効な商品乃至サービスをより的確に提供することができる。
以下本発明を実施の形態の一例に基づいて詳述すると、健康の維持という点において重要な役割を有している睡眠という点について特化した支援を行うもので、自身の睡眠状況が客観的にどのようなものであるかを知りたい利用者がインターネット端末2からインターネット上のウェブサイトにアクセスし、提示された設問に回答していけば、睡眠状況の評価やアドバイスを得ることができるようにしたものであり、上記ウェブサイトは健康関連商品、ここでは睡眠に関連する各種商品やサービスを夫々提供している複数企業や団体が参画しているポータルサイトとして形成されている。
そして上記ウェブサイトを構成するWWWサーバ1では、図4に示すように、健康支援プログラムとして睡眠状況評価プログラム10とユーザー認証プログラム20とが稼働しており、睡眠状況評価プログラム10は、睡眠状況の評価のための複数の設問データ11と、睡眠状況が良くない原因を探るための複数の質問データ12と、評価及び改善策の文例データ13と、睡眠状況の改善に好適に用いることができるとともに改善策との間に関連付けがなされている商品データ14等を収めたデータベース部15を備えるとともに、選択式で得られる回答データに対して付与する点数を集計してその集計結果に基づいて評価及びアドバイスを導出する演算部16とを備えている。なお、演算部16が睡眠状況評価プログラム10によって本発明における設問手段と評価手段と評価結果提示手段と原因推定手段、改善策提示手段、改善案紹介手段、比較手段等を構成するものとなっている。
そしてWWWサーバ1にアクセスしてきたインターネット端末2に対して、上記ユーザー認証プログラム20は、IDとパスワードによる認証を行うとともに、ID及びパスワードを発行していないインターネット端末2(利用者)に対してはこれらの発行する個人登録を行う。そして上記睡眠状況評価プログラム10は、睡眠状況のチェックを行うかどうかの問い合わせを行い、チェックを行うとの回答があれば、図6に示すように、日頃の睡眠の実態に関するものであるとともに選択式回答を要求する複数の設問(ここでは27問)をインターネット端末2に対して提示し、インターネット端末2から送られてきた回答データを上記個人登録した利用者毎に記憶する。
この日頃の睡眠の実態についての設問項目は、たとえば入眠のしやすさ、入眠の円滑性、冷え性や火照り性による入眠の阻害といった「寝付き」に関する複数の設問と、たとえば眠りの深さ、睡眠の維持安定性、熟眠感といった「睡眠の質」に関する複数の設問と、たとえば起床時の眠気、起床時の疲労回復感、起床時の精神的回復感といった「目覚め」に関する設問と、たとえば午前中の眠気、午前中の気分、午前中の体調、午後の眠気、夕食後の眠気といった「日中のすっきり感」に関する設問と、たとえばストレスや生体リズム異常により起こりやすい睡眠中の問題、肥満や鼻炎や枕の不具合により起こりやすい睡眠中の問題、運動過多あるいは運動不足により起こりやすい睡眠中の問題、睡眠時無呼吸の可能性、むずむず脚症候群あるいは周期性四肢運動障害の可能性といった「睡眠の正常性」に関する設問と、たとえば就床時刻とその規則性、起床時刻とその規則性、睡眠時間と充足感、睡眠負債、生体リズムの同調性低下、生体リズムの不規則性、時差ボケといった「睡眠習慣」に関する設問である。
これら「寝付き」、「睡眠の質」、「目覚め」、「日中のすっきり感」、「睡眠の正常性」、「睡眠習慣」という6つのジャンルの各設問の具体例は下記の通りである。
1.「寝付き」
“寝床に入ってから眠りにつくまで20分以上かかることある、あるいはなかなか寝付けないことがある”
“寝床に入っても、うとうとしている状態が多いことがある、あるいはいったん眠りについてもすぐに目が覚めることがある”
“寒い時期に手足の先や肩などが冷えて寝付けないことがある、あるいは暑い時期に身体が火照って寝付けないことがある”
2.「睡眠の質」
“眠りがだいたい浅いことがある、あるいはぐっすり眠れないことがある”
“夜中に2回以上目が覚めてしまう、あるいは寝付いた後に目が覚めてトイレに2回以上行くことがある、あるいは朝早く目が覚めて困ってしまうことがある”
“十分な時間眠っているはずなのに、眠った気がしないことがある”
3.「目覚め」
“朝、目覚めて寝床から起き出すのに20分以上かかることがある、あるいは、朝、目覚めた時、眠気がかなり強いことがある、あるいは、朝、目覚めた時、頭がボーっとして気が散りやすいことがある”
“朝、目覚めた時、身体がかなりダルかったり、痛かったりすることがある、あるいは、朝、目覚めた時、疲労感がかなり強いことがある、あるいは、朝、目覚めた時、なかなか行動に移れないことがある”
“朝、目覚めた時、ストレスをかなり感じることがある、あるいは、朝、目覚めた時、かなりイライラした気分のことがある、あるいは、朝、目覚めた時、かなり不快な気分のことがある”
4.「日中のすっきり感」
“朝食後もかなり眠いことがある、あるいは午前中ボーっとしていることがある”
“午前中、かなり気分が悪かったり機嫌が悪いことがある、あるいは、午前中、かなりイライラすることがある”
“午前中、ものごとに集中できないことがある、あるいは午前中、身体がだるいことがある”
“お昼過ぎや夕方にうたた寝や居眠りをしてしまうことがある、あるいはお昼過ぎや夕方に強い眠気におそわれることがある”
“夕食後にうたた寝や居眠りをしてしまうことがある、あるいは夕食後に強い眠気におそわれることがある、あるいは夕食後は何もする気がおきてこないことがある”
5.「睡眠の正常性」
“夜中にねぼけることがある、あるいは寝入りばなや起き抜けなどに「金縛り」にあうことがある、あるいは、夜、寝入りばなにありありとした怖い夢を見ることがある”
“夜中に寝言を言うことがある、あるいは夜中に歯ぎしりすることがある”
“いびきをかくことがある、あるいは、朝起きた時に、口がかなり乾燥していることがある”
“夜、眠っている時などにこむら返り(足がつる)を起こすことがある、あるいは、夜、寝入りばねに足がビクッとしておどろくことがある”
“夜中に足をぴくぴくさせたり蹴っていると人から言われたことがある、あるいは、夜、眠くなると足がムズムズして不快になることがある”
6.「睡眠習慣」
“寝床に入って眠ろうとする時刻はだいたいいつごろ?”
“寝床に入って眠ろうとする時刻は日によって不規則?”
“朝、目覚める時刻はだいたいいつごろ?”
“朝、目覚める時刻は日によって不規則?”
“ふだんの睡眠時間はおよそどのくらい?”
“ふだんの睡眠時間はあなたにとって十分?”
“睡眠時間は日によって不規則?”
“平日にとっている睡眠時間と休日の睡眠時間の差はどのくらい?”
“休日の起床時刻はだいたい午前10時以降のことがある”
“週に1日以上、午前0時以降に勤務することがある”
“不規則に30分以上の昼寝をすることがある、あるいは、休日はだいたいゴロゴロしている”
なお、これらの設問のうち、睡眠時無呼吸の可能性とむずむず脚症候群あるいは周期性四肢運動障害の可能性とに関する設問については、「しょっちゅう」、「ときどき」、「たまにあるかほとんどない」の3択で回答を得て、「しょっちゅう」または「ときどき」の回答がなされた場合に後述の睡眠評価結果の提示に際して、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群の説明と睡眠障害の専門医を受診することが望ましい旨を表示、もしくは参画している専門医(病院)の紹介を行い、これらの回答を睡眠状況の評価対象とはしない。
1.「寝付き」
“寝床に入ってから眠りにつくまで20分以上かかることある、あるいはなかなか寝付けないことがある”
“寝床に入っても、うとうとしている状態が多いことがある、あるいはいったん眠りについてもすぐに目が覚めることがある”
“寒い時期に手足の先や肩などが冷えて寝付けないことがある、あるいは暑い時期に身体が火照って寝付けないことがある”
2.「睡眠の質」
“眠りがだいたい浅いことがある、あるいはぐっすり眠れないことがある”
“夜中に2回以上目が覚めてしまう、あるいは寝付いた後に目が覚めてトイレに2回以上行くことがある、あるいは朝早く目が覚めて困ってしまうことがある”
“十分な時間眠っているはずなのに、眠った気がしないことがある”
3.「目覚め」
“朝、目覚めて寝床から起き出すのに20分以上かかることがある、あるいは、朝、目覚めた時、眠気がかなり強いことがある、あるいは、朝、目覚めた時、頭がボーっとして気が散りやすいことがある”
“朝、目覚めた時、身体がかなりダルかったり、痛かったりすることがある、あるいは、朝、目覚めた時、疲労感がかなり強いことがある、あるいは、朝、目覚めた時、なかなか行動に移れないことがある”
“朝、目覚めた時、ストレスをかなり感じることがある、あるいは、朝、目覚めた時、かなりイライラした気分のことがある、あるいは、朝、目覚めた時、かなり不快な気分のことがある”
4.「日中のすっきり感」
“朝食後もかなり眠いことがある、あるいは午前中ボーっとしていることがある”
“午前中、かなり気分が悪かったり機嫌が悪いことがある、あるいは、午前中、かなりイライラすることがある”
“午前中、ものごとに集中できないことがある、あるいは午前中、身体がだるいことがある”
“お昼過ぎや夕方にうたた寝や居眠りをしてしまうことがある、あるいはお昼過ぎや夕方に強い眠気におそわれることがある”
“夕食後にうたた寝や居眠りをしてしまうことがある、あるいは夕食後に強い眠気におそわれることがある、あるいは夕食後は何もする気がおきてこないことがある”
5.「睡眠の正常性」
“夜中にねぼけることがある、あるいは寝入りばなや起き抜けなどに「金縛り」にあうことがある、あるいは、夜、寝入りばなにありありとした怖い夢を見ることがある”
“夜中に寝言を言うことがある、あるいは夜中に歯ぎしりすることがある”
“いびきをかくことがある、あるいは、朝起きた時に、口がかなり乾燥していることがある”
“夜、眠っている時などにこむら返り(足がつる)を起こすことがある、あるいは、夜、寝入りばねに足がビクッとしておどろくことがある”
“夜中に足をぴくぴくさせたり蹴っていると人から言われたことがある、あるいは、夜、眠くなると足がムズムズして不快になることがある”
6.「睡眠習慣」
“寝床に入って眠ろうとする時刻はだいたいいつごろ?”
“寝床に入って眠ろうとする時刻は日によって不規則?”
“朝、目覚める時刻はだいたいいつごろ?”
“朝、目覚める時刻は日によって不規則?”
“ふだんの睡眠時間はおよそどのくらい?”
“ふだんの睡眠時間はあなたにとって十分?”
“睡眠時間は日によって不規則?”
“平日にとっている睡眠時間と休日の睡眠時間の差はどのくらい?”
“休日の起床時刻はだいたい午前10時以降のことがある”
“週に1日以上、午前0時以降に勤務することがある”
“不規則に30分以上の昼寝をすることがある、あるいは、休日はだいたいゴロゴロしている”
なお、これらの設問のうち、睡眠時無呼吸の可能性とむずむず脚症候群あるいは周期性四肢運動障害の可能性とに関する設問については、「しょっちゅう」、「ときどき」、「たまにあるかほとんどない」の3択で回答を得て、「しょっちゅう」または「ときどき」の回答がなされた場合に後述の睡眠評価結果の提示に際して、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群の説明と睡眠障害の専門医を受診することが望ましい旨を表示、もしくは参画している専門医(病院)の紹介を行い、これらの回答を睡眠状況の評価対象とはしない。
そして、就床時刻とその規則性、起床時刻とその規則性、睡眠時間と充足感、そして睡眠負債に関する設問(上記の6の「睡眠習慣」ジャンルにおける始めの7つの設問)に関しては、いくつかの例をあげて、そのうちのどれかを選択させることで回答を得るとともに、点数を付けて記憶する。
他の設問に関しては、いずれも「しょっちゅう」、「ときどき」、「たまにあるかほとんどない」の3択で回答を得るとともに、得られた回答に対しては、上記3択について、それぞれ0,1,2の点数を付けて記憶する。
以上の設問に対する回答が得られたならば、睡眠状況評価プログラム10は、個人情報、たとえば性別、年齢、職業、寝室環境の状態の入力を促し、その後、上記の日頃の睡眠状況に関する設問についての回答データから、対象者の睡眠状況の評価を行う。なお、上記個人情報は、参考となるデータを蓄積するためであり、寝室環境のデータは騒音や空気、照明、寝具、温湿度等に問題がある場合は改善策に取り上げるものの、睡眠の評価そのものに影響を与えるようにはしていない。
眠りについての健康度を示すことになる評価は、各回答に付けた点数を加算することで行うが、全回答の点数を加算した総合点に加えて、上記の「寝付き」、「睡眠の質」、「目覚め」、「日中のすっきり感」、「睡眠の正常性」、「睡眠習慣」の6ジャンル毎の加算も行い、総合点とその点数に応じた評価(図5及び図7参照)及びジャンル別の点数を回答者のインターネット端末2に表示する。なお、この時に算出される総合点は、各ジャンル毎の設問数に応じた重み付けがなされたものとなっている。
そして上記のジャンル別の点数表示にあたっては、ここでは図5に示すように、6つのジャンル、つまりは「寝付き」、「睡眠の質」、「目覚め」、「日中のすっきり感」、「睡眠の正常性」、「睡眠習慣」を6軸とする6軸ダイヤグラムで表示するとともに、図3に示すように、各軸のジャンル表示を点数に応じた色で行うものとしている。また、もっとも点数が低いジャンルについては赤の点滅表示を、次に点数が低いジャンルについてはオレンジ色の点滅表示を行う。なお、図7のフローにおける各ジャンルの点数による表示色の決定にあたっては、各ジャンル毎に100点満点で換算した数値に基づいて行っている。
また、インターネット端末2に表示された上記6軸ダイヤグラムにおける各ジャンル表示のところをクリックしてジャンルの選択を行えば、図8に示すように、各ジャンルの点数が低い場合の原因を探るための補足用の質問を提示し、得られた回答とそのジャンルの点数に応じて、睡眠におけるそのジャンルの改善策の一般例やその個人に応じた改善策を科学的な根拠の説明と専門用語の説明なども加えて提示する。
たとえば、「寝付き」のジャンルが選択された場合、睡眠状況評価プログラムは、
1−1“寝る前に心配事や考え事があったり、頭をかなり使ったりした時には、自分は眠れなくなることが多いと思う”
1−2“寝るために寝酒を飲むことが多い”
1−3“寒い時期には、手足や肩が冷えて寝付きにくいことが多い”
1−4“夕食後にうつらうつらしたり、居眠りしてしまうことが結構ある”
1−5“就寝直前まで明るい白色光の下で過ごしていることが結構ある”
1−6“就寝時に、外部から寝室に騒音が入ることが結構ある”
といった補足質問を「はい」「いいえ」の2択で求めて、「はい」の回答がなされた場合は、その場合の改善策とその科学的根拠の提示を行う。
1−1“寝る前に心配事や考え事があったり、頭をかなり使ったりした時には、自分は眠れなくなることが多いと思う”
1−2“寝るために寝酒を飲むことが多い”
1−3“寒い時期には、手足や肩が冷えて寝付きにくいことが多い”
1−4“夕食後にうつらうつらしたり、居眠りしてしまうことが結構ある”
1−5“就寝直前まで明るい白色光の下で過ごしていることが結構ある”
1−6“就寝時に、外部から寝室に騒音が入ることが結構ある”
といった補足質問を「はい」「いいえ」の2択で求めて、「はい」の回答がなされた場合は、その場合の改善策とその科学的根拠の提示を行う。
上記1−1の補足質問に対する回答が「はい」であった場合、「短期のリラクゼーションで脳の興奮を抑える」改善策が有効であることを提示するとともに、その科学的根拠の説明、たとえば「睡眠に入るためには、脳をお休みモードにしておく必要があり、このモードになりにくい状況、たとえば不安や心配事がある場合には、脳の感情の中枢(大脳辺縁系)が興奮して脳を覚醒させる方向に引っ張って.......」といった説明を提示する。
上記1−2の補足質問に対する回答が「はい」であった場合、「短期のリラクゼーションで心身の緊張をほぐす」改善策が有効であることを提示するとともに、「少量のアルコールには脳の興奮作用があり入眠を妨げることが.....」といった科学的根拠の説明を提示する。
上記1−3の補足質問に対する回答が「はい」であった場合、「就寝前に体温を0.1℃上げて血行促進する」改善策が有効であることを提示するとともに、「睡眠に入るためには、身体の深部の体温がスムーズに下がっていかなくてはならず、人間の場合、身体の深部の体温を低下させる体温調節の働きは、手足からの熱の放散が主なメカニズムになっている......」といった科学的根拠の説明を提示する。
また、このような睡眠状況が好ましくない原因を示すことになる改善策とその科学的根拠の説明の提示のページから次のページに進めば、その改善策はどのようなことをすればよいのかのワンポイントアドバイスを提示する。これは、「就寝前に体温を0.1℃上げて血行促進する」には睡眠1時間前のストレッチや入浴が有効であるといったアドバイスであり、併せて睡眠直前行動の指針、たとえばカフェインの摂取や直前の多量の食事は好ましくないこと、コップ一杯の水の摂取が好ましいことなどのアドバイスである。
さらに次のページに進めば、上記のアドバイスの実行に好ましい商品の紹介を行うようにしており、たとえば短期リラクゼーションで脳の興奮を抑えることが改善策である場合、気分の切り替えに有効なマッサージ機やエステ用機器、アロマテラピー関連の商品、心地良さを感じることができる衣類、サービス等の紹介を行う。
なお、ここでは「寝付き」のジャンルについてのみ、いくつかの例を示したが、他のジャンルについても夫々原因の推定のための補足質問とその回答に応じた改善策等を用意してこれらを提示するようにしているのはもちろんである。
ここにおいて、上記の睡眠改善に有効であるとして提示される商品やサービスは、前述の複数の参画企業や参画団体の製品乃至提供サービスであるとともに、多様な要因に対応する多様な改善策のすべてについて適切な商品やサービスを提示することができるように、各方面から参画企業や参画団体を集めており、さらに商品やサービスを提示するにあたり、たとえば睡眠状況を悪くしている要因やその改善策に対して複数の商品やサービスを提示することができる場合、これら商品やサービスに対して要因や改善策に応じた優先順位をつけて、より好ましい商品やサービスを優先的に提示するようにしている。
たとえば、図1に示すように、睡眠の質に問題がある場合で、その要因として寝室環境が良くなく、さらに利用者が埃や花粉に敏感であるというデータが前述の捕捉質問の回答から得られている場合、参画企業や参画団体が提供することができる商品やサービスの中で、空気清浄機をお薦め商品として優先提示するものであり、また睡眠の質に問題がある場合で、その要因として寝室環境が良くなく、さらに利用者に首のだるさや肩こりといった症状があることが前述の捕捉質問の回答から得られている場合、参画企業や参画団体が提供することができる商品やサービスの中で、寝具を提示するとともに、寝具の中でもベッドやふとんよりも枕をお薦め商品として優先提示するものであり、首のだるさや肩こりではなく、腰のだるさ感が捕捉質問の回答から得られている場合には、寝具の中でもベッドやふとんをお薦め商品として優先提示する。
また、図2に示すように、「目覚め」と「日中のすっきり感」とに問題があり、「目覚め」の問題に関して寝室環境における空気と寝具に改善が必要と判定されるとともに、睡眠リズムについて運動習慣や趣味・生き甲斐、日光浴、規則的な食事等が改善策として抽出される上に、「日中のすっきり感」に関する問題の改善策として、朝の気持ち及び体の準備不足に問題があるために、軽い運動や身だしなみを整えること、日光浴、朝食をきちんと摂ることなどが抽出される場合、「目覚め」と「日中のすっきり感」との両問題の改善策に共通する日光浴を最重要とし、日光浴と同等の効果を使用者に与えることができる高照度照明器具を改善用のお薦め商品として優先的に提示し、次点の策として、寝室環境の改善のための商品を提示する。この順位付けにあたっては、利用者の興味の高さや部屋の広さなども情報として得られている場合は、これらも参照してもよく、また商品価格なども加味したものとするのも好ましい。同列の商品が複数あるとともに、後述するようにどの参画企業乃至団体のウェブサイト3のリンクから利用者がアクセスしてきたかを識別することができるようにしている時には、その参画企業乃至団体の商品を優先するようにすることもできる。
なお、睡眠改善に有効であるとして紹介提示したお薦め商品やサービスについては、その商品やサービスを提供している参画企業や参画団体が独自に提供しているウェブサイト3にリンクを貼ってあり、このためにその商品の更に詳細な情報の収集をウェブサイト3から行うことができるようにしている。もちろん、これら参画企業や参画団体が提供している(あるいは参加している)オンラインショップからその商品の購入も行うことができるようになっていることが好ましい。
利用者にしてみれば、自身の睡眠状況についての客観的な評価を得られるだけでなく、その改善策としてどのような点が有効であるかのアドバイスを得られるものであり、しかも改善策に有効な商品乃至サービスが優先順位付きで紹介されることから、通常のオンラインショップのように各種の商品が同列に提示される場合と異なり、利用者はその選択に迷うことなく自身の睡眠改善に有効な商品乃至サービスを選択することができる。
ところで、各参画企業や参画団体のウェブサイト3からも、上記睡眠改善に関するウェブサイト(WWWサーバー1)へのリンクを貼っているのであるが、各参画企業や参画団体のウェブサイト3からのリンク先は、異なるURLで記述されており、どのURLにアクセスしてきたのかによって、WWWサーバー1側においてどの参画企業もしくは参画団体のリンクからのアクセスであったのかを判別することができるようにしている。この情報は、睡眠状況評価プログラム10での設問の回答として得られた情報とともにWWWサーバー1側において記録される。このために、上記記録を演算部(処理部)16において統計処理することにより、WWWサーバー1にアクセスした利用者は、図3に示すような睡眠に関してどの睡眠阻害因子が要因となっている者が多いか、性別や年齢別ではどうかと言った集計データに加え、どの参画企業乃至参画団体のウェブサイト3を介してアクセスして来た利用者は、どのような睡眠阻害因子を有しているのかといった情報も集計することができるようになっている。なお、この集計データに関しては、上記参画企業乃至参画団体だけが認証を経て参照することができるページを用意して、いつでもこのページを通じて最新の集計データを得ることができるようにしている。
さらにWWWサーバー1にリンクを貼っているウェブサイトとして、別途汎用ポータルサイトを用意しておくことも好ましい。特に上記汎用ポータルサイトに、健康(ここでは睡眠)に関する各種の情報やエッセー等の提供ページを用意しておき、このページからリンクを貼っておくことで、WWWサーバー1へのアクセス数をより多くすることができる。また、上記汎用ポータルサイトがオンラインショップを併設している場合、お薦め商品やサービスの提示は、上記オンラインショップにおける該当商品やサービスのページにジャンプするようにしておくことで行ってもよい。
また、参画企業や参加団体を募ったある営利団体がWWWサーバー1の運営を司る場合、WWWサーバー1側のお薦め商品の購入が実際にあった時、上記営利団体がマージンを受け取ることができるようにしておくことで、WWWサーバー1の円滑な運営を図ることができることになる。
このほか、アクセスしてきた利用者に対して、同一個人情報を有するデータが過去にあれば、評価を行うにあたり、前回の点数と今回の点数とを併せて提示して比較できるようにしておくと、利用者にとって前回の改善策が有効であったかどうかを容易に判別することができるものとなる。
1 WWWサーバ
2 インターネット端末
2 インターネット端末
Claims (7)
- 健康に関する評価と改善点の提示とを行うためにコンピュータを、
健康状態に関連する複数の設問データを備えてこれらの設問データを対象者に対して提示する設問手段、
設問手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて評価を行う評価手段、
得られた評価データを対象者に提示する評価結果提示手段、
評価の低い点についてその原因を推定してこの推定原因を対象者に提示する原因推定手段、
改善すべき項目を抽出してその改善策も対象者に提示する改善策提示手段、
複数の参画企業乃至参画団体が提供する商品やサービスの中から上記改善策の実施に適した商品乃至サービスを紹介する改善案紹介手段、
として機能させるための健康支援プログラム。 - 通信ネットワークを介してサーバにアクセスする対象者に対して健康状態に関する評価と改善点とを提示する健康支援システムであって、上記サーバは
健康状態に関連する複数の設問データを備えてこれらの設問データを対象者に対して提示する設問手段、
設問手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて評価を行う評価手段、
得られた評価データを対象者に提示する評価結果提示手段、
評価の低い点についてその原因を推定してこの推定原因を対象者に提示する原因推定手段、
改善すべき項目を抽出してその改善策も対象者に提示する改善策提示手段、
複数の参画企業乃至参画団体が提供する商品やサービスの中から上記改善策の実施に適した商品乃至サービスを紹介する改善案紹介手段、
を備えていることを特徴とする健康支援システム。 - 上記サーバは参画企業乃至参画団体のウェブサイトからのリンク先として異なるURLを備えていることを特徴とする請求項2記載の健康支援システム。
- 改善案紹介手段が提示する商品乃至サービスにはその商品乃至サービスを提供する参画企業乃至参画団体へのリンクが付されていることを特徴とする請求項2または3記載の健康支援システム。
- 改善案紹介手段は商品乃至サービスの紹介をその商品乃至サービスを提供する参画企業乃至参画団体が指定するURLへのリンクによって行うものであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の健康支援システム。
- 利用者の回答並びに利用者に提示した改善策を各利用者毎のデータとして蓄積するとともにこれらデータの統計的処理を行う処理部を備えていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の健康支援システム。
- 各利用者毎の過去データと最新データとを比較提示する比較手段を備えていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の健康支援システム。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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