JP2003216734A - 睡眠状況評価プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、並びに睡眠状況評価アドバイス方法 - Google Patents

睡眠状況評価プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、並びに睡眠状況評価アドバイス方法

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JP2003216734A
JP2003216734A JP2002017700A JP2002017700A JP2003216734A JP 2003216734 A JP2003216734 A JP 2003216734A JP 2002017700 A JP2002017700 A JP 2002017700A JP 2002017700 A JP2002017700 A JP 2002017700A JP 2003216734 A JP2003216734 A JP 2003216734A
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Shuichiro Shirakawa
修一郎 白川
Masako Kitado
真子 北堂
Emi Koyama
恵美 小山
Atsuo Fujii
敦夫 藤井
Takahiro Kurihara
崇浩 栗原
Masaaki Kitagawa
雅章 北川
Koji Miyamoto
浩次 宮本
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KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CENTER
KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CT
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CENTER
KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CT
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 睡眠状況に対する的確な評価を出すことがで
きる上に適切な改善策のアドバイスを行うことができる
ものとする。 【解決手段】 1日の生活状況及び睡眠状況についての
複数ジャンルの設問データを対象者に対して提示し、対
象者の回答データに基づいて上記ジャンル毎に評価を行
って評価データを対象者に提示する。評価の低いジャン
ルについてはその原因を推定してこの推定原因を対象者
に提示する。睡眠を一日の活動のうちの一部として捉え
て、睡眠状況を評価するとともに各ジャンル毎に評価を
行うために、睡眠に関するどのジャンルが好ましくない
のかを対象者は容易に把握することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は睡眠状況の評価や睡
眠状況の改善のアドバイスを行う睡眠状況評価プログラ
ム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体、並びに睡眠状況評価アドバイス方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自身の睡眠状況の良し悪しは各個人であ
る程度判定することができるものの、客観的評価でどの
程度のものであるかを各個人で判定することはできな
い。また、良く眠れない人にとっては、何が原因で良く
眠れないのか、どのようにすれば良く眠れるようになる
のかは大きな関心事である。
【0003】このために、インターネット上において、
睡眠状況の良し悪しの評価を行うウェブサイトが存在し
ている。これはいくつかの設問に順次答えていけば、睡
眠状況について得点をつけて評価するとともに、好まし
くない点に関する改善策を提示するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ここで提供さ
れている睡眠状況評価は、その設問内容が睡眠の適切な
評価に必要と考えられる複数のジャンルのうちの一部に
ついてのものとなっており、複数のジャンルを網羅する
ものとなっておらず、これに伴って設問に対して回答を
行うことで導出される評価や改善策も、対象者の睡眠状
況を適切に把握した上でのものとなっておらず、また、
なぜそのような睡眠状況になっているのかという点を導
出することができる設問は用意されていないことから、
睡眠の改善に十分に役立つものとはなっていない。
【0005】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは睡眠状況に対する的
確な評価を出すことができる上に適切な改善策のアドバ
イスを行うことができる睡眠状況評価プログラム及び当
該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体、並びに睡眠状況評価アドバイス方法を提供する
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係る睡
眠状況評価プログラム及び当該プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、睡眠に関する評
価を行うためにコンピュータを、1日の生活状況及び睡
眠状況についての複数ジャンルの設問データを備えてこ
の設問データを対象者に対して提示する設問手段、設問
手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて上記
ジャンル毎に評価を行う評価手段、得られた評価データ
を対象者に提示する評価結果提示手段、評価の低いジャ
ンルについてその原因を推定してこの推定原因を対象者
に提示する原因推定手段として機能させるものであるこ
とに主たる特徴を有している。睡眠を一日の活動のうち
の一部として捉えて睡眠状況を評価するとともに各ジャ
ンル毎に評価を行うことで、睡眠に関するどのジャンル
が好ましくないのかを対象者が容易に把握することがで
きるようにしたものである。
【0007】この時、設問手段及び評価手段は、複数ジ
ャンルとして、寝付き、睡眠の質、寝起き、日中の体
調、睡眠中の正常性、睡眠の習慣の6つのジャンルを用
いることが睡眠の状況を評価する上で好ましい。
【0008】また、評価結果提示手段は、得られた各ジ
ャンルの評価データを各ジャンル毎の点数及びこれらを
加算した総合点で提示するものであってもよく、この場
合、評価結果提示手段が各ジャンル毎の点数を加算して
総合点を算出するにあたり、ジャンル毎に重み付けを行
って算出するものであることが好ましい。
【0009】また、評価結果提示手段は、得られた各ジ
ャンルの評価データを図表として対象者に提示するもの
であると、複数のジャンルのうちのどのジャンルが良い
のか悪いのかを対象者は容易に理解することができるも
のとなる。
【0010】さらに原因推定手段が、改善すべき項目を
抽出してその改善策も対象者に提示するものであること
が好ましいのはもちろんであり、このとき、原因推定手
段が改善策の実施に適した機器の紹介メニューを備えて
いるものとしてもよい。
【0011】そして本発明に係る睡眠状況評価アドバイ
ス方法は、インターネットもしくはローカルエリアネッ
トワーク上でサーバにアクセスする対象者に対して睡眠
状況に関する評価を提示する睡眠状況評価アドバイス方
法であって、上記サーバが、1日の生活状況及び睡眠状
況についての複数ジャンルの設問データを備えてこの設
問データを対象者に対して提示する設問設問ステップ、
対象者に対する設問の回答データに基づいて上記複数ジ
ャンル毎に評価を行う評価ステップ、得られた複数ジャ
ンルの評価データを図表として対象者に提示する評価結
果提示ステップ、評価の低い項目についてその原因を推
定してこの推定原因を対象者に提示する原因推定ステッ
プ、改善すべき項目を抽出してその改善策を対象者に提
示する改善策提示ステップとからなることに特徴を有し
ている。ここでのサーバは、単独であっても分割構成さ
れたものであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述する。ここで示している例は、自身の睡眠
状況が客観的にどのようなものであるかを知りたい対象
者がインターネット端末2からインターネット上のウェ
ブサイトにアクセスし、提示された設問に回答していけ
ば、睡眠状況の評価やアドバイスを得ることができるよ
うにしたものであり、上記ウェブサイトを構成するWW
Wサーバ1で稼働している睡眠状況評価プログラム10
は、図6に示すように、睡眠状況の評価のための複数の
設問データ11と、睡眠状況が良くない原因を探るため
の複数の質問データ12と、評価及び改善策の文例デー
タ13と、睡眠状況の改善に好適に用いることができる
とともに改善策との間に関連付けがなされている商品デ
ータ14等を収めたデータベース部15を備えるととも
に、選択式で得られる回答データに対して付与する点数
を集計してその集計結果に基づいて評価及びアドバイス
を導出する演算部16を備えている。
【0013】そして上記睡眠状況評価プログラム10
は、WWWサーバ1にアクセスしてきたインターネット
端末2に対して、睡眠状況のチェックを行うかどうかの
問い合わせを行い、チェックを行うとの回答があれば、
図1に示すように、日頃の睡眠の実態に関するものであ
るとともに選択式回答を要求する複数の設問(ここでは
27問)をインターネット端末2に対して提示し、イン
ターネット端末2から送られてきた回答データを記憶す
る。
【0014】この日頃の睡眠の実態についての設問項目
は、たとえば入眠のしやすさ、入眠の円滑性、冷え性や
火照り性による入眠の阻害といった「寝付き」に関する
複数の設問と、たとえば眠りの深さ、睡眠の維持安定
性、熟眠感といった「睡眠の質」に関する複数の設問
と、たとえば起床時の眠気、起床時の疲労回復感、起床
時の精神的回復感といった「目覚め」に関する設問と、
たとえば午前中の眠気、午前中の気分、午前中の体調、
午後の眠気、夕食後の眠気といった「日中のすっきり
感」に関する設問と、たとえばストレスや生体リズム異
常により起こりやすい睡眠中の問題、肥満や鼻炎や枕の
不具合により起こりやすい睡眠中の問題、運動過多ある
いは運動不足により起こりやすい睡眠中の問題、睡眠時
無呼吸の可能性、むずむず脚症候群あるいは周期性四肢
運動障害の可能性といった「睡眠の正常性」に関する設
問と、たとえば就床時刻とその規則性、起床時刻とその
規則性、睡眠時間と充足感、睡眠負債、生体リズムの同
調性低下、生体リズムの不規則性、時差ボケといった
「睡眠習慣」に関する設問である。
【0015】これら「寝付き」、「睡眠の質」、「目覚
め」、「日中のすっきり感」、「睡眠の正常性」、「睡
眠習慣」という6つのジャンルの各設問の具体例は下記
の通りである。 1.「寝付き」 “寝床に入ってから眠りにつくまで20分以上かかるこ
とある、あるいはなかなか寝付けないことがある” “寝床に入っても、うとうとしている状態が多いことが
ある、あるいはいったん眠りについてもすぐに目が覚め
ることがある” “寒い時期に手足の先や肩などが冷えて寝付けないこと
がある、あるいは暑い時期に身体が火照って寝付けない
ことがある” 2.「睡眠の質」 “眠りがだいたい浅いことがある、あるいはぐっすり眠
れないことがある” “夜中に2回以上目が覚めてしまう、あるいは寝付いた
後に目が覚めてトイレに2回以上行くことがある、ある
いは朝早く目が覚めて困ってしまうことがある” “十分な時間眠っているはずなのに、眠った気がしない
ことがある” 3.「目覚め」 “朝、目覚めて寝床から起き出すのに20分以上かかる
ことがある、あるいは、朝、目覚めた時、眠気がかなり
強いことがある、あるいは、朝、目覚めた時、頭がボー
っとして気が散りやすいことがある” “朝、目覚めた時、身体がかなりダルかったり、痛かっ
たりすることがある、あるいは、朝、目覚めた時、疲労
感がかなり強いことがある、あるいは、朝、目覚めた
時、なかなか行動に移れないことがある” “朝、目覚めた時、ストレスをかなり感じることがあ
る、あるいは、朝、目覚めた時、かなりイライラした気
分のことがある、あるいは、朝、目覚めた時、かなり不
快な気分のことがある” 4.「日中のすっきり感」 “朝食後もかなり眠いことがある、あるいは午前中ボー
っとしていることがある” “午前中、かなり気分が悪かったり機嫌が悪いことがあ
る、あるいは、午前中、かなりイライラすることがあ
る” “午前中、ものごとに集中できないことがある、あるい
は午前中、身体がだるいことがある” “お昼過ぎや夕方にうたた寝や居眠りをしてしまうこと
がある、あるいはお昼過ぎや夕方に強い眠気におそわれ
ることがある” “夕食後にうたた寝や居眠りをしてしまうことがある、
あるいは夕食後に強い眠気におそわれることがある、あ
るいは夕食後は何もする気がおきてこないことがある” 5.「睡眠の正常性」 “夜中にねぼけることがある、あるいは寝入りばなや起
き抜けなどに「金縛り」にあうことがある、あるいは、
夜、寝入りばなにありありとした怖い夢を見ることがあ
る” “夜中に寝言を言うことがある、あるいは夜中に歯ぎし
りすることがある” “いびきをかくことがある、あるいは、朝起きた時に、
口がかなり乾燥していることがある” “夜、眠っている時などにこむら返り(足がつる)を起
こすことがある、あるいは、夜、寝入りばねに足がビク
ッとしておどろくことがある” “夜中に足をぴくぴくさせたり蹴っていると人から言わ
れたことがある、あるいは、夜、眠くなると足がムズム
ズして不快になることがある” 6.「睡眠習慣」 “寝床に入って眠ろうとする時刻はだいたいいつごろ
?” “寝床に入って眠ろうとする時刻は日によって不規則
?” “朝、目覚める時刻はだいたいいつごろ?” “朝、目覚める時刻は日によって不規則?” “ふだんの睡眠時間はおよそどのくらい?” “ふだんの睡眠時間はあなたにとって十分?” “睡眠時間は日によって不規則?” “平日にとっている睡眠時間と休日の睡眠時間の差はど
のくらい?” “休日の起床時刻はだいたい午前10時以降のことがあ
る” “週に1日以上、午前0時以降に勤務することがある” “不規則に30分以上の昼寝をすることがある、あるい
は、休日はだいたいゴロゴロしている” なお、これらの設問のうち、睡眠時無呼吸の可能性とむ
ずむず脚症候群あるいは周期性四肢運動障害の可能性と
に関する設問については、「しょっちゅう」、「ときど
き」、「たまにあるかほとんどない」の3択で回答を得
て、「しょっちゅう」または「ときどき」の回答がなさ
れた場合に後述の睡眠評価結果の提示に際して、睡眠時
無呼吸症候群やむずむず脚症候群の説明と睡眠障害の専
門医を受診することが望ましい旨を表示し、これらの回
答を睡眠状況の評価対象とはしない。
【0016】そして、就床時刻とその規則性、起床時刻
とその規則性、睡眠時間と充足感、そして睡眠負債に関
する設問(上記の6の「睡眠習慣」ジャンルにおける始
めの7つの設問)に関しては、いくつかの例をあげて、
そのうちのどれかを選択させることで回答を得るととも
に、点数を付けて記憶する。
【0017】他の設問に関しては、いずれも「しょっち
ゅう」、「ときどき」、「たまにあるかほとんどない」
の3択で回答を得るとともに、得られた回答に対して
は、上記3択について、それぞれ0,1,2の点数を付
けて記憶する。
【0018】以上の設問に対する回答が得られたなら
ば、睡眠状況評価プログラムは、個人情報、たとえば性
別、年齢、職業、住居・寝室の状態の入力を促し、その
後、上記の日頃の睡眠状況に関する設問についての回答
データから、対象者の睡眠状況の評価を行う。なお、上
記個人情報は、参考となるデータを蓄積するためであ
り、住居・寝室の状態のデータは騒音等の問題がある場
合に参照して改善策に取り上げることがあるものの、評
価そのものに影響を与えるようにはしていない。
【0019】眠りについての健康度を示すことになる評
価は、各回答に付けた点数を加算することで行うが、全
回答の点数を加算した総合点に加えて、上記の「寝付
き」、「睡眠の質」、「目覚め」、「日中のすっきり
感」、「睡眠の正常性」、「睡眠習慣」の6ジャンル毎
の加算も行い、総合点とその点数に応じた評価(図1及
び図3参照)及びジャンル別の点数を回答者のインター
ネット端末2に表示する。なお、この時に算出される総
合点は、各ジャンル毎の設問数に応じた重み付けがなさ
れたものとなっている。
【0020】そして上記のジャンル別の点数表示にあた
っては、ここでは図1に示すように、6つのジャンル、
つまりは「寝付き」、「睡眠の質」、「目覚め」、「日
中のすっきり感」、「睡眠の正常性」、「睡眠習慣」を
6軸とする6軸ダイヤグラムで表示するとともに、図3
に示すように、各軸のジャンル表示を点数に応じた色で
行うものとしている。また、もっとも点数が低いジャン
ルについては赤の点滅表示を、次に点数が低いジャンル
についてはオレンジ色の点滅表示を行う。なお、図3の
フローにおける各ジャンルの点数による表示色の決定に
あたっては、各ジャンル毎に100点満点で換算した数
値に基づいて行っている。
【0021】また、インターネット端末2に表示された
上記6軸ダイヤグラムにおける各ジャンル表示のところ
をクリックしてジャンルの選択を行えば、図4に示すよ
うに、各ジャンルの点数が低い場合の原因を探るための
補足用の質問を提示し、得られた回答とそのジャンルの
点数に応じて、睡眠におけるそのジャンルの改善策の一
般例やその個人に応じた改善策を科学的な根拠の説明と
専門用語の説明なども加えて提示する。
【0022】たとえば、「寝付き」のジャンルが選択さ
れた場合、睡眠状況評価プログラムは、 1−1“寝る前に心配事や考え事があったり、頭をかな
り使ったりした時には、自分は眠れなくなることが多い
と思う” 1−2“寝るために寝酒を飲むことが多い” 1−3“寒い時期には、手足や肩が冷えて寝付きにくい
ことが多い” 1−4“夕食後にうつらうつらしたり、居眠りしてしま
うことが結構ある” 1−5“就寝直前まで明るい白色光の下で過ごしている
ことが結構ある” 1−6“就寝時に、外部から寝室に騒音が入ることが結
構ある” といった補足質問を「はい」「いいえ」の2択で求め
て、「はい」の回答がなされた場合は、その場合の改善
策とその科学的根拠の提示を行う。
【0023】上記1−1の補足質問に対する回答が「は
い」であった場合、「短期のリラクゼーションで脳の興
奮を抑える」改善策が有効であることを提示するととも
に、その科学的根拠の説明、たとえば「睡眠に入るため
には、脳をお休みモードにしておく必要があり、このモ
ードになりにくい状況、たとえば不安や心配事がある場
合には、脳の感情の中枢(大脳辺縁系)が興奮して脳を
覚醒させる方向に引っ張って.......」といった説明を
提示する。
【0024】上記1−2の補足質問に対する回答が「は
い」であった場合、「短期のリラクゼーションで心身の
緊張をほぐす」改善策が有効であることを提示するとと
もに、「少量のアルコールには脳の興奮作用があり入眠
を妨げることが.....」といった科学的根拠の説明を提
示する。上記1−3の補足質問に対する回答が「はい」
であった場合、「就寝前に体温を0.1℃上げて血行促
進する」改善策が有効であることを提示するとともに、
「睡眠に入るためには、身体の深部の体温がスムーズに
下がっていかなくてはならず、人間の場合、身体の深部
の体温を低下させる体温調節の働きは、手足からの熱の
放散が主なメカニズムになっている......」といった科
学的根拠の説明を提示する。
【0025】また、このような睡眠状況が好ましくない
原因を示すことになる改善策とその科学的根拠の説明の
提示のページから次のページに進めば、その改善策はど
のようなことをすればよいのかのワンポイントアドバイ
スを提示する。これは、「就寝前に体温を0.1℃上げ
て血行促進する」には睡眠1時間前のストレッチや入浴
が有効であるといったアドバイスであり、併せて睡眠直
前行動の指針、たとえばカフェインの摂取や直前の多量
の食事は好ましくないこと、コップ一杯の水の摂取が好
ましいことなどのアドバイスである。
【0026】さらにここでは次のページに進めば、上記
のアドバイスの実行に好ましい機材や寝具の紹介を行う
ようにしており、たとえば短期リラクゼーションで脳の
興奮を抑えたい場合には、気分の切り替えに有効なマッ
サージ機やエステ用機器の紹介を行う。
【0027】なお、ここでは「寝付き」のジャンルにつ
いてのみ、いくつかの例を示したが、他のジャンルにつ
いても夫々原因の推定のための補足質問とその回答に応
じた改善策等を用意してこれらを提示するようにしてい
るのはもちろんである。たとえば、「睡眠の質」に関し
ては、 “睡眠覚醒リズムの規則性を安定(振幅強化:日中に高
照度光を浴びる・日中に運動する)” “覚醒の質を良くする:運動・生きがいの支援や趣味・
生きがいの支援(ストレスの軽減)” “夜間の覚醒刺激を避ける:寝室内環境の改善、用便
(中途覚醒)時環境の改善” といった改善策であり、「寝起き」に関しては、 “脳・神経系への働きかけで覚醒促進:光の覚醒作用、
交感神経系の刺激、大脳の中枢神経系を興奮、生体リズ
ム調整” “臓器の覚醒準備” “早く目覚めない環境整備” といった改善策であり、「日中のすっきり性」に関して
は、 “やる気モードの支援:身だしなみを整える、短時間仮
眠による覚醒度アップ” といった改善策であり、「睡眠の正常性」に関しては、 “精神性ストレスの軽減・発散” “いびき対策” といった改善策であり、「睡眠習慣」に関しては、 “決まった時刻に目覚める習慣づくり” “規則的な生活リズムづくり” といった改善策である。
【0028】インターネットのウェブサイトにアクセス
して、提示された設問に回答していけば睡眠状況の評価
やアドバイスを得ることができるようにしたものを示し
たが、インターネットのウェブサイトへのアクセスで提
示される設問に答えれば、所要のデータもしくはこのデ
ータに基づいて作成したパスワードのみがインターネッ
ト端末2側に送信され、対象者が該データを保存したメ
ディアを特定の店舗に持参してそのデータを店舗側に用
意されたコンピュータに入力したり、上記パスワードを
入力すれば、この店舗側のコンピュータ上で評価やアド
バイスなどが提示されるようにしてもよい。この場合、
対象者が適切な評価及びアドバイスが得られることに加
えて、アドバイスの実行に好ましい機材や寝具を販売す
る店舗にとって売上向上を得ることができるものとな
る。なお、店舗側のコンピュータは、上記WWWサーバ
1にとって特定のインターネット端末2となるようにし
たものであっても、あるいはWWWサーバ1で稼動して
いる睡眠状況評価プログラムと同等のプログラムで且つ
上記の所要のデータを受け付けるものが稼動しているも
のであってもよい。
【0029】また、多数の対象者からの回答データを基
に、総合点及び各ジャンル別の点数を集計して平均値を
算出しておき、総合点や6軸ダイヤグラムでのジャンル
別の点数を提示するにあたり、上記平均値を同時に提示
して、対象者が自身の点数と比較できるようにしておい
てもよい。
【0030】また、アクセスしてきた対象者または対象
者が使用したインターネット端末にに対して識別情報を
付与するとともに、識別情報と点数とをWWWサーバ1
が記憶しておき、上記対象者が次にアクセスしてきて再
度評価を求めた時、前回の点数と今回の点数とを併せて
提示して比較できるようにしておいてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明においては、1日の
生活状況及び睡眠状況についての複数ジャンルの設問デ
ータを対象者に対して提示して、該設問に対する対象者
の回答データに基づいて上記ジャンル毎に評価を行うも
のであり、睡眠を一日の活動のうちの一部として捉え
て、睡眠状況を評価するとともに各ジャンル毎に評価を
行うことから、睡眠に関するどのジャンルが好ましくな
いのかを対象者が容易に把握することができるものであ
り、特に、上記複数ジャンルとして、寝付き、睡眠の
質、寝起き、日中の体調、睡眠中の正常性、睡眠の習慣
の6つのジャンルを用いる時、睡眠の状況の評価をより
適切に行うことができる。
【0032】また、評価結果の提示が、得られた各ジャ
ンルの評価データを各ジャンル毎の点数及びこれらを加
算した総合点で提示するものであれば、対象者にとって
睡眠の評価がより分かり易いものとなる。この場合、評
価結果提示手段が各ジャンル毎の点数を加算して総合点
を算出するにあたり、ジャンル毎に重み付けを行って算
出するものであると、総合点を睡眠の実態に応じたもの
とすることができる。
【0033】また、評価結果の提示が、得られた各ジャ
ンルの評価データを図表として対象者に提示するもので
あると、複数のジャンルのうちのどのジャンルが良いの
か悪いのかを対象者は容易に理解することができる。
【0034】さらに原因推定が、改善すべき項目を抽出
してその改善策も対象者に提示するものであると、対象
者は評価だけでなく改善策も得ることができるために、
睡眠状況の改善を図りやすく、このとき、原因推定手段
が改善策の実施に適した機器の紹介メニューを備えてい
ると、機器の販売側にとって有効な結果を得ることがで
きるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例における睡眠状況評
価のページの例を示す説明図である。
【図2】同上の設問のページの一例の説明図である。
【図3】同上の評価に関する前半部のフローチャートで
ある。
【図4】同上の評価に関する後半部のフローチャートで
ある。
【図5】全体の流れを示す概略フローチャートである。
【図6】同上のブロック図である。
【符号の説明】
1 WWWサーバ 2 インターネット端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北堂 真子 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 小山 恵美 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 藤井 敦夫 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 栗原 崇浩 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 北川 雅章 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 宮本 浩次 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 睡眠に関する評価を行うためにコンピュ
    ータを、 1日の生活状況及び睡眠状況についての複数ジャンルの
    設問データを備えてこの設問データを対象者に対して提
    示する設問手段、 設問手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて
    上記ジャンル毎に評価を行う評価手段、 得られた評価データを対象者に提示する評価結果提示手
    段、 評価の低いジャンルについてその原因を推定してこの推
    定原因を対象者に提示する原因推定手段として機能させ
    るための睡眠状況評価プログラム。
  2. 【請求項2】 設問手段及び評価手段は、複数ジャンル
    として、寝付き、睡眠の質、寝起き、日中の体調、睡眠
    中の正常性、睡眠の習慣の6つのジャンルを用いている
    ことを特徴とする請求項1記載の睡眠状況評価プログラ
    ム。
  3. 【請求項3】 評価結果提示手段は、得られた各ジャン
    ルの評価データを各ジャンル毎の点数及びこれらを加算
    した総合点で提示するものであることを特徴とする請求
    項1または2記載の睡眠状況評価プログラム。
  4. 【請求項4】 評価結果提示手段は、各ジャンル毎の点
    数を加算して総合点を算出するにあたり、ジャンル毎に
    重み付けを行って算出するものであることを特徴とする
    請求項3記載の睡眠状況評価プログラム。
  5. 【請求項5】 評価結果提示手段は、得られた各ジャン
    ルの評価データを図表として対象者に提示するものであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載
    の睡眠状況評価プログラム。
  6. 【請求項6】 原因推定手段は、改善すべき項目を抽出
    してその改善策も対象者に提示するものであることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の睡眠状況
    評価プログラム。
  7. 【請求項7】 原因推定手段は、改善策の実施に適した
    機器の紹介メニューを備えていることを特徴とする請求
    項5記載の睡眠状況評価プログラム。
  8. 【請求項8】 睡眠に関する評価を行うためにコンピュ
    ータを、 1日の生活状況及び睡眠状況についての複数ジャンルの
    設問データを備えてこの設問データを対象者に対して提
    示する設問手段、 設問手段の設問に対する対象者の回答データに基づいて
    上記ジャンル毎に評価を行う評価手段、 得られた評価データを対象者に提示する評価結果提示手
    段、 評価の低いジャンルについてその原因を推定してこの推
    定原因を対象者に提示する原因推定手段として機能させ
    るための睡眠状況評価プログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 設問手段及び評価手段は、複数ジャンル
    として、寝付き、睡眠の質、寝起き、日中の体調、睡眠
    中の正常性、睡眠の習慣の6つのジャンルを用いている
    ことを特徴とする請求項8記載の睡眠状況評価プログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 評価結果提示手段は、得られた各ジャ
    ンルの評価データを各ジャンル毎の点数及びこれらを加
    算した総合点で提示するものであることを特徴とする請
    求項8または9記載の睡眠状況評価プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 評価結果提示手段は、各ジャンル毎の
    点数を加算して総合点を算出するにあたり、ジャンル毎
    に重み付けを行って算出するものであることを特徴とす
    る請求項10記載の睡眠状況評価プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 評価結果提示手段は、得られた各ジャ
    ンルの評価データを図表として対象者に提示するもので
    あることを特徴とする請求項8〜11のいずれかの項に
    記載の睡眠状況評価プログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 原因推定手段は、改善すべき項目を抽
    出してその改善策も対象者に提示するものであることを
    特徴とする請求項8〜12のいずれかの項に記載の睡眠
    状況評価プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 原因推定手段は、改善策の実施に適し
    た機器の紹介メニューを備えていることを特徴とする請
    求項13記載の睡眠状況評価プログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 通信ネットワークを介してサーバにア
    クセスする対象者に対して睡眠状況に関する評価を提示
    する睡眠状況評価アドバイス方法であって、上記サーバ
    が、 1日の生活状況及び睡眠状況についての複数ジャンルの
    設問データを備えてこの設問データを対象者に対して提
    示する設問ステップ、 対象者に対する設問の回答データに基づいて上記複数ジ
    ャンル毎に評価を行う評価ステップ、 得られた複数ジャンルの評価データを図表として対象者
    に提示する評価結果提示ステップ、 評価の低い項目についてその原因を推定してこの推定原
    因を対象者に提示する原因推定ステップ、 改善すべき項目を抽出してその改善策を対象者に提示す
    る改善策提示ステップとを実行することを特徴とする睡
    眠状況評価アドバイス方法。
  16. 【請求項16】 複数ジャンルとして、寝付き、睡眠の
    質、寝起き、日中の体調、睡眠中の正常性、睡眠の習慣
    の6つのジャンルを用いていることを特徴とする請求項
    15記載の睡眠状況評価アドバイス方法。
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