JP4761233B2 - 二重反転ファンを構成するファンボックスを用いた強制空冷装置及びコンピュータシステム - Google Patents

二重反転ファンを構成するファンボックスを用いた強制空冷装置及びコンピュータシステム Download PDF

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Description

本発明は、二重反転ファンを構成するファンボックスを用いた強制空冷装置及びコンピュータシステムに関する。
近年、強制空冷方式のコンピュータシステムにおいては、筐体内に搭載されるCPU(Central Processing Unit)等の部品の消費電力が増えかつ高密度実装が要求されることから、単位容積当たりの発熱量は増加の一途を辿っているため、ファン(FAN)の送風能力を向上させる必要がある。
送風能力向上のため、回転方向が互いに異なる2組のファンから構成される二重反転ファンをつかったファンボックスを使用したりする方法(例えば、特許文献1参照)等が知られている。また、ファン故障時に送風が止まるのを防止する為に、回転方向が同じファンを使ったファンボックス(FAN Box)を送風方向の前後に並べて二重化して搭載したりすることも一般的におこなわれている。
このうち、回転方向が同じファンの二重化を実現する際、一つの方法として複数のファンを送風方向とは垂直の平面状に並べたファンボックスを、送風方向の前後に並んで搭載する方法がある。この例を図10に示す。
図10において、コンピュータシステムの筐体3内の前面側(吸気側)3aにおける後面側(排気側)3aへの送風方向(風向き)F1の前側及び後側に並設した2個のファンボックス搭載用スロット(Slot)111、112に、2個のファンボックス101、102がそれぞれ搭載される。
前側のファンボックス101には、回転方向が時計回り(図中の矢印R1参照)の2個のファン101a、101bが、送風方向F1とは垂直の平面状に並んで配置される。同様に、後側のファンボックス102にも2個のファン102a、102bが配置される。
前側のファンボックス搭載用スロット111内の所定位置(図中の例では筐体3の底面上の左側面側)には、コネクタ111aが配置され、前側のファンボックス101に設けたコネクタ101cに電気的に接続される。同様に、後側のファンボックス搭載用スロット112内にもコネクタ112aが配置され、後側のファンボックス102に設けたコネクタ102cに電気的に接続される。
一方、二重反転ファンを使用した方法の例を図11に示す。図11において、コンピュータシステムの筐体3内の前面側3aにおける後面側3aへの送風方向F1とは垂直方向の左側及び右側に並設した2個のファンボックス搭載用スロット211、212に、2個のファンボックス201、202がそれぞれ搭載される。
左側のファンボックス201には、送風方向F1の前段側に回転方向が時計回り(図中の矢印R1参照)のファン、その後段側に回転方向が反時計回り(図中の矢印R2参照)のファンを配置してなる二重反転ファン201aが設けられている。同様に、右側のファンボックス202にも二重反転ファン202aが設けられている。
左側のファンボックス搭載用スロット211内の所定位置(図中の例では筐体3の底面上の左側面側)には、コネクタ211aが配置され、左側のファンボックス201に設けたコネクタ201bに電気的に接続される。同様に、右側のファンボックス搭載用スロット212内にもコネクタ212aが配置され、右側のファンボックス202に設けたコネクタ102cに電気的に接続される。
図10に示す回転方向が同じファンを二重化した方法は、図11に示す個々の二重反転ファンを使用した方法に比べ、ファンボックスの交換時に送風が止まらないというメリットがあるが、通常前後のファンボックスのファンの回転方向が同じである為、二重反転ファンより効率が悪くなる。
例えば、特許文献1に記載の二重反転ファンを用いた強制冷却方法によれば、ファン1個と比較して、二重反転ファンの場合、静圧は約1.5倍になり、風量は約1.5倍になり、騒音は1ホン減少するが、回転方向が同じファンを二重にした場合、静圧は約1.5倍になるが、風量は増加せず、騒音は増加すると記載されている。その結果、同じ冷却能力を出す為には、その分ファンの回転数を上げる必要があり、ファンの消費電力、騒音とも増大する。
その対策として、ファンの回転方向が異なる2種のファンボックスを用意し、前後で異なる回転方向のファンボックスを搭載するようにする方法が考えられる。この例を図12に示す。
図12において、コンピュータシステムの筐体3内の前面側3aにおける後面側3aへの送風方向(風向き)F1の前側及び後側に並設した2個のファンボックス搭載用スロット(Slot)311、312に、2個のファンボックス301、302がそれぞれ搭載される。
前側のファンボックス301には、回転方向が時計回り(図中の矢印R1参照)の2個のファン301a、301bが、送風方向F1とは垂直の平面状に並んで配置される。これに対し、後側のファンボックス302には、回転方向が反時計回り(図中の矢印R2参照)の2個のファン302a、302bが、送風方向F1とは垂直の平面状に並んで配置される。
前側のファンボックス搭載用スロット311内の所定位置(図中の例では筐体3の底面上の左側面側)には、コネクタ311aが配置され、前側のファンボックス301に設けたコネクタ301cに電気的に接続される。同様に、後側のファンボックス搭載用スロット312内にもコネクタ312aが配置され、後側のファンボックス302に設けたコネクタ302cに電気的に接続される。
図12の場合、回転方向が時計回りのファンを搭載したファンボックスと、回転方向が反時計回りのファンを搭載したファンボックスの、二種類のファンボックスが必要となるため、保守部品が増えてしまう。
特開平02−238195号公報
前述した強制空冷方式のコンピュータシステムにおいては、次のような課題がある。
第1の課題は、筐体内に搭載される部品の消費電力が増えかつ高密度実装が要求されることから単位容積当たりの発熱量は増加の一途を辿っているため、ファンの送風能力を向上させる必要があるということである。
第2の課題は、送風能力向上のためファンの回転数を増加させる場合、騒音およびファンの消費電力が増大するということである。
第3の課題は、送風能力向上のため二重反転ファンをつかったファンボックスを使用した場合、故障等によるファンボックスの交換中エアフローの一部が止まってしまうことである。これは、ファンボックスの交換時間に制限が付き、保守ミス等で交換時間が守られなかった時にコンピュータシステムがダウンしてしまう可能性があることを意味する。そこまで行かなくても、止まったエアフローで冷却されていた部品の温度が急上昇し、部品の寿命に悪影響を与える可能性がある。
第4の課題は、送風能力向上のためファンの回転方向および羽根の捻り方向が異なる2種類のファンボックスを使用した場合、保守部品が増える為、保守コストが増大してしまうことである。
本発明の目的は、上記課題を解決し、保守コストを増やすことなく、高効率にしてかつ低騒音/低消費電力の強制空冷装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る強制空冷装置は、回転方向が異なりかつ送風方向が同じ第1のファン及び第2のファンを備え、前記第1のファン及び前記第2のファンを、送風方向を軸として180度回転させると互いの位置が置き換わるように送風方向に垂直な面に配置したファンボックスと、前記ファンボックスを搭載する筐体とを有し、前記筐体内に、正立状態の前記ファンボックスと、正立状態から送風方向を軸に180度回転させた倒立状態の前記ファンボックスとを送風方向の前後に並べて搭載することにより、二重反転ファンを構成することを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
第1の効果は、二重反転ファンの状態を構成しているので、効率が良くその分ファンの回転数を下げ、騒音および消費電力を低下させることができることである。
第2の効果は、1種類のファンボックスのみで実現しているので、保守部品を増やさずにすむ、すなわち保守コストを増やさずにすむことである。
本発明の実施の形態に係る強制空冷装置で用いる2個のファンを有するファンボックスの構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図である。 図1に示すファンボックスを用いて二重反転ファンを構成する強制空冷装置を示す斜視図である。 図2に示す二重反転ファンを構成するファンボックスによる筐体内のエアフローを説明する上面図である。 その他の実施の形態に係る強制空冷装置で用いる2個のファンを横方向に有するファンボックスの構成を示す正面図である。 (a)、(b)は、その他の実施の形態に係る強制空冷装置で用いる2個のファンを縦方向に有するファンボックスの構成を示す正面図である。 (a)、(b)は、その他の実施の形態に係る強制空冷装置で用いる4個のファンを横方向に有するファンボックスの構成を示す正面図である。 (a)、(b)は、その他の実施の形態に係る強制空冷装置で用いる4個のファンを縦及び横方向に有するファンボックスの構成を示す正面図である。 (a)〜(c)は、その他の実施の形態に係る強制空冷装置で用いる6個のファンを縦及び横方向に有するファンボックスの構成を示す正面図である。 (a)〜(c)は、その他の実施の形態に係る強制空冷装置で用いる8個のファンを縦及び横方向に有するファンボックスの構成を示す正面図である。 関連技術のファンを二重化した強制空冷装置を説明する斜視図である。 関連技術の二重反転ファンを用いた強制空冷装置を説明する斜視図である。 関連技術のファンの回転方向が異なる2種のファンボックスを用いた強制空冷装置を説明する斜視図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係る強制空冷装置は、強制空冷方式のコンピュータシステムにおいて、1種類のファンボックスにて二重反転ファンの状態を構成できるようにしたものである。すなわち、この強制空冷装置は、1つのファンボックスに、回転方向が異なりかつ送風方向が同じ2種類のファン(第1及び第2のファン)を、送風方向を軸として180度回転させると互いの位置が置き換わるように送風方向に垂直な面に配置し、筐体内に、このファンボックスを送風方向の前後に正立状態と倒立状態とで搭載することにより、二重反転ファンの状態を構成している。
具体的には、本実施の形態では、送風方向とは垂直の平面上に複数のファンを左右に並べたファンボックスにおいて、右側と左側で回転方向が異なりかつ羽根の捻り方向も異なるファンを搭載し、かつファンボックスは正立状態と倒立状態の両方の状態で筐体に搭載かつ動作可能とする。また、ファンボックスを搭載する筐体において、ファンボックスはファン二重化のため送風方向の前後に並んで搭載されるが、筐体は前後でファンボックスの上下を変えて搭載できるようにする。
このようにして、本実施の形態では、1種類のファンボックスのみを使用して二重反転ファンの状態を構成しているので、保守部品を増やすことなくファンの消費電力や騒音を低下させることができる。
図1を参照すると、本実施の形態に係る強制空冷装置で用いるファンボックス1が示されている。図1に示すファンボックス1は、矩形状(長方形状)の本体内に、回転方向が異なりかつ羽根の捻り方向も異なる(したがって回転方向は異なるが、送風方向は同じ)2種類のファン、すなわち第1のファン10と第2のファン11を備え、第1のファン10は、回転方向が時計回り(図中の矢印R1参照)、第2のファン11は、回転方向が反時計回り(図中の矢印R2参照)となっている。
すなわち、ファンボックス1の右側には、回転方向が時計回りの第1のファン10が、ファンボックス1の左側には、回転方向が反時計回りの第2のファン11がそれぞれ配置され、第1のファン10と第2のファン11は、回転方向だけでなく羽根の捻り方向も逆となっている。このため、第1のファン10と第2のファン11とが回転すると、両方とも冷却風は、図1の前から後ろに流れる。
また、ファンボックス1は、その上下両方に筐体(非図示)との電気的な接続用のコネクタ20、21を備え、正立状態と倒立状態の両方の状態でコンピュータシステムの筐体(図2、図3参照)に搭載/動作可能となっている。
すなわち、ファンボックス1は、筐体との電気的な接続用のコネクタについて、ファンボックス1の下面と上面の両方に、各々、第1のコネクタ21と第2のコネクタ20とを備え、第1のコネクタ21と第2のコネクタ20とのどちらか片方が筐体側のコネクタ(非図示)と接続されれば、ファンボックス1は正常に動作可能となっている。なお、第1のコネクタ21と第2のコネクタ20のどちらが接続されても、ファンボックス1内の個々の第1のファン10と第2のファン11の回転方向は変わらないように設定されている。
図2は、図1に示したファンボックス1を搭載する筐体3の構成例を示す図である。図2の例では、ファンの回転方向を分かりやすくする為、ファンボックス1を引き出した状態となっている。なお、図2において、筐体3内に搭載される冷却対象となるCPU等の部品/回路は、いずれでも適用可能であり、本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成については省略する。
図2において、筐体3には、ファン二重化の為、図1に示すファンボックス1と同様の2つのファンボックス1−1と1−2とが、冷却風の送風方向F1の前後に並んで搭載される。このため、筐体3には、送風方向F1の前後に、第1のファンボックス搭載用スロット4と、第2のファンボックス搭載用スロット5とが設けられる。風上側に存在する第1のファンボックス搭載用スロット4には、ファンボックス1−1が正立状態で搭載される。風下側に存在する第2のファンボックス搭載用スロット5には、ファンボックス1−2が倒立状態で搭載される。ここで倒立状態とは、正立状態から送風方向を軸に180°回転させた状態である。
このように、筐体3は、第1のファンボックス搭載用スロット4と、第2のファンボックス搭載用スロット5とを有し、第1のファンボックス搭載用スロット4は筐体3の前側すなわち風上側に存在し、正立状態のファンボックス1−1を搭載する一方、第2の第2のファンボックス搭載用スロット5は、筐体3の後側すなわち風下側に存在し、倒立状態のファンボックス1−2を搭載する。
両ファンボックス搭載用スロット4、5ともファンボックス1−1、1−2との電気的な接続用の第1の筐体側コネクタ6、第2の筐体側コネクタ7を備えている。第1の筐体側コネクタ6、第2の筐体側コネクタ7は、ファンボックス1−1、1−2の搭載時は、各々第1のコネクタ21−1、第2のコネクタ20−2と接続される。この時、ファンボックス1−1、1−2の残りの第2のコネクタ20−1、第1のコネクタ21−2は、筐体3と接続されず、未使用状態となる。
筐体3に両ファンボックス1−1、1−2を搭載した時、第1のファンボックス搭載用スロット4において、筐体3の右側の第1のファン10−1の回転方向は時計回り、左側の第2のファン11−1は反時計回りであり、第2のファンボックス搭載用スロット5において、筐体3の右側の第2のファン11−2の回転方向は反時計回り、左側の第1のファン10−2は時計回りである。
次に、図2の筐体3に両ファンボックス1−1、1−2を搭載した時のエアフローとファンの回転方向の対応を、図3を使用して説明する。
図3は、筐体3を上から見た図である。図3において、筐体3の右側のエアフローF11においては、まず時計回りの第1のファン10−1を通過しその後反時計回りの第2のファン11−2を通過することになる。一方、筐体の左側のエアフローF12においては、まず反時計周りの第1のファン11−1を通過し、その後、時計回りの第2のファン10−2を通過することになる。
すなわち、筐体3の右側のエアフローF11においては、空気はまず回転方向が時計回りの第1のファン10−1で吸気され、次に回転方向が反時計回りの第2のファン11−2によって筐体3内に吐出される。一方、筐体3の左側のエアフローF12においては、空気はまず回転方向が反時計回りの第2のファン11−1で吸気され、次に回転方向が時計回りの第1のファン10−2によって筐体3内に吐出される。
このように、両方のエアフローF11、F12において、空気が通過する2つのファンは、回転方向が逆の関係となっている。すなわち、各エアフロー単位にみると、二重反転ファンと同じ状態が構成されている。
したがって、各エアフローF11、F12において、二重反転ファンの状態が構成され、二重反転ファンは、同一のファン、すなわち回転方向が同じでかつ羽根のねじり方向も同じものを前後に並べたものより効率が上がる為、同じ冷却能力が必要な場合、その分回転数を減らすことができ、その結果、ファンの消費電力や騒音が低下する。
なお、上記実施の形態では、筐体へのファンボックスの誤実装防止の為、一工夫加えている。
図1において、ファンボックス1は、その外側表面(正面、背面、右側面、左側面、上面、下面(底面))のうち、上面から見たときに長方形の右手前側の角部がその正面及び右側面に対して斜めの方向に切り離された形(変形5角形)となる誤実装防止用の角部形状(図中の符号30参照)を有する。この角部形状は、図2、図3の例では、正立状態のファンボックス1−1では右側面側に位置する角部形状30−1、倒立状態のファンボックス30−2では左側面側に位置する角部形状30−1にそれぞれ対応する。一方、図2、図3において、筐体3の第1のファンボックス搭載スロット4は上から見たときに長方形の右手前側の角が張り出した形(図2の符号4a参照)、第2のファンボックス搭載スロット5は上から見たときに長方形の左手前側の角が張り出した形(図2の符号5a参照)となっている。
これにより、第1のファンボックス搭載スロット4には、正立状態のファンボックス1−1のみが搭載可能となり、第2のファンボックス搭載スロット5には、倒立状態のファンボックス1−2のみが搭載可能となる。したがって、第1のファンボックス搭載スロット4に倒立状態のファンボックス1−2を搭載したり、第2のファンボックス搭載スロット5に正立状態のファンボックス1−1を搭載したりすることが不可能となっている。また、送風方向を軸にファンボックスを中心回りに180°回転させた状態ではなく、ファンボックスの長辺方向を軸に180°回転させた状態のファンボックスを搭載することも不可能となっている。
以上説明したように、本実施の形態においては、強制空冷方式のコンピュータシステムにおいて、1つのファンボックスに、回転方向が異なる2種類のファンを、送風方向を軸として180度回転させると互いの位置が置き換わるように配置し、このファンボックスを2個用いてその各々を送風方向の前後に正立状態と倒立状態で搭載することにより、二重反転ファンの状態を構成している。すなわち、本実施の形態では、1種類のファンボックスにて二重反転ファンの状態を構成できるようにしたため、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、二重反転ファンの状態を構成しているので、効率が良くその分ファンの回転数を下げ騒音および消費電力を低下させることができることである。
第2の効果は、1種類のファンボックスのみで実現しているので、保守部品を増やさずにすむ、すなわち保守コストを増やさずにすむことである。
(その他の実施の形態)
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、以下、その他の実施の形態について説明する。
まず、上記実施の形態では、風上側の第1のファンボックス搭載スロット4には正立状態のファンボックス1−1を、風下側の第2のファンボックス搭載スロット5には倒立状態のファンボックス1−2を搭載していたが、風上側の第1のファンボックス搭載スロット4には倒立状態のファンボックス1−2を、風下側の第2のファンボックス搭載スロット5には正立状態のファンボックス1−1を搭載するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、ファンボックス内の右側のファンの回転方向を時計回り、左側のファンを反時計回りとしていたが、回転方向(と羽根の捻り方向)が反対のファンの組み合わせであれば良く、例えば図4に示すようにファンボックス1の左右方向に並べて配置した2つのファンのうち、右側のファンを回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11、左側のファンを回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10とした構成でも良い。なお、回転方向(と羽根の捻り方向)が反対のファンの組み合わせであれば良いのは、下記の別構成の時も同じである。
また、上記実施の形態では、ファンボックス内のファンの数を2個とし、ファンを横に並べていたが、縦に並べた構成でも良い。その例を図5(a)、(b)に示す。
図5(a)は、ファンボックス1の上下方向に並べて配置した2個のファンのうち、上側のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、下側のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。図5(b)は、その逆で、ファンボックス1の上下方向に並べて配置した2個のファンのうち、上側のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11、下側のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10とする構成である。
また、ファンボックス内のファンの数も2個と限らず、偶数であれば、本発明の効果を実現するファンの並べ方が存在する。ファンの数が奇数の場合、例えばファンを縦方向に3個、横方向に3個並べた計9個のような構成では適用することはできない。
図6(a)、(b)に、ファンを横方向に4個並べた場合の例を示す。
図6(a)は、ファンボックス1に配置した4個のファンのうち、中央左側1個と右側端部1個のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、中央右側1個と左側端部1個のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図6(b)は、ファンボックス1に配置した4個のファンのうち、右側2個のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、左側2個のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図7(a)〜(c)に、ファンを縦方向に2個、横方向に2個並べた計4個の例を示す。
図7(a)は、ファンボックス1に配置した4個のファンのうち、上側2個のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、下側2個のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図7(b)は、ファンボックス1に配置した4個のファンのうち、右側2個のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、左側2個のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図8(a)〜(c)に、ファンを縦方向に2個、横方向に3個並べた計6個の場合の例を示す。この場合、本発明の効果を実現するファンの並べ方として、例えば図8(a)〜(b)に示すものが存在する。
図8(a)は、ファンボックス1に並べて配置した6個のファンのうち、上側3個のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、下側3個のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図8(b)は、ファンボックス1に並べて配置した6個のファンのうち、右側2個と中央上側の1個のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、左側2個と中央下側の1個のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図8(c)は、ファンボックス1に並べて配置した6個のファンのうち、右上側と中央下側と左上側のファンは回転方向が時計周り(矢印R1参照)の第1のファン10、右下側と中央上側と左下側のファンは回転方向が反時計周り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図9(a)〜(c)には、ファンを縦方向に2個、横方向に4個並べた計8個の場合の例を示す。ファンボックス1を、送風方向Fを軸として中心回りに180°回転させたときに、ファンボックス内の全てのファンの位置で、ファンの回転方向(と羽根の捻り方向)が互いに逆になる構成であれば良い。
図9(a)は、ファンボックス1に並べて配置した8個のファンのうち、上側4個のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、下側4個のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図9(b)は、ファンボックス1に並べて配置した8個のファンのうち、中央右側2個と右側端部2個のファンは回転方向が時計回り(矢印R1参照)の第1のファン10、中央左側2個と左側端部2個のファンは回転方向が反時計回り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
図9(c)は、ファンボックス1に並べて配置した8個のファンのうち、中央左側2個と右側端部2個のファンは回転方向が時計周り(矢印R1参照)の第1のファン10、中央右側2個と左側端部2個のファンは回転方向が反時計周り(矢印R2参照)の第2のファン11とする構成である。
また、上記実施例では、ファンボックス搭載スロットが筐体の吸気側(前面側)に存在するが、排気側(後面側)にした構成でも良い。
また、上記実施例では、ファンボックスの誤実装防止の為、ファンボックスおよびファンボックス搭載スロット共に上から見たときに変形5角形となるようにしているが、別の方法で誤実装防止を実現しても良い。
さらに、上記実施の形態では、ファンボックスをコンピュータシステムに適用した場合を説明しているが、本発明は必ずしもこれに限らず、他の電子装置でも適用可能である。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明は、二重反転ファンを構成するファンボックス、これを用いた強制空冷装置、これを搭載したコンピュータシステム等の電子装置の用途に利用可能である。
1、1−1、1−2 ファンボックス
3 筐体
3a 前面側(吸気側)
3b 後面側(排気側)
4 第1のファンボックス搭載用スロット
5 第2のファンボックス搭載用スロット
6 第1の筐体側コネクタ
7 第2の筐体側コネクタ
10、10−1、10−2 第1のファン
11、11−1、11−2 第2のファン
20、20−1、20−2 第2のコネクタ
21、21−1、22−2 第1のコネクタ
30、30−1、30−2 誤実装防止用の角部形状
R1 時計回り
R2 反時計回り
F1 送風方向(風向き)
F11 左側エアフロー
F12 右側エアフロー

Claims (8)

  1. 回転方向が異なりかつ送風方向が同じ第1のファン及び第2のファンを備え、前記第1のファン及び前記第2のファンを、送風方向を軸として180度回転させると互いの位置が置き換わるように送風方向に垂直な面に配置したファンボックスと、
    前記ファンボックスを搭載する筐体とを有し、
    前記筐体内に、正立状態の前記ファンボックスと、正立状態から送風方向を軸に180度回転させた倒立状態の前記ファンボックスとを送風方向の前後に並べて搭載することにより、二重反転ファンを構成することを特徴とする強制空冷装置。
  2. 前記ファンボックスは、
    前記正立状態のときに前記筐体側に電気的に接続される第1のコネクタと、
    前記倒立状態のときに前記筐体側に電気的に接続される第2のコネクタとを有し、
    前記第1のファンの回転方向及び前記第2のファンの回転方向は、前記第1のコネクタ及び前記第2のコネクタのいずれが前記筐体側に接続されても一定であることを特徴とする請求項1に記載の強制空冷装置。
  3. 前記筐体は、
    前記第1のコネクタに接続される第1の筐体側コネクタと、
    前記第2のコネクタに接続される第2の筐体側コネクタとを有することを特徴とする請求項1に記載の強制空冷装置。
  4. 前記筐体は、
    前記正立状態のファンボックスを搭載する第1のファンボックス搭載用スロットと、
    前記倒立状態のファンボックスを搭載する第2のファンボックス搭載用スロットとを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の強制空冷装置。
  5. 前記第1のファンボックス搭載用スロットは、前記正立状態のファンボックスのみを搭載可能な形状を有し、
    前記第2のファンボックス搭載用スロットは、前記倒立状態のファンボックスのみを搭載可能な形状を有し、
    前記ファンボックスは、その外側表面の一部に、前記正立状態のときに前記第1のファンボックス搭載用スロットのみに搭載可能であり、かつ、前記倒立状態のときに前記第2のファンボックス搭載用スロットのみに搭載可能な形状を有することを特徴とする請求項4に記載の強制空冷装置。
  6. 前記ファンボックスは、偶数個のファンを有し、前記偶数個のファンは、前記第1のファン及び前記第2のファンで構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の強制空冷装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の強制空冷装置を備えたことを特徴とするコンピュータシステム。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の強制空冷装置を備えたことを特徴とする電子装置。
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