JP4759554B2 - 対物レンズ駆動装置およびそれを用いたディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置およびそれを用いたディスク装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクの記録面上に記録された情報を再生または情報の記録を行う光ディスク装置に用いられる対物レンズ駆動装置に関するものである。
ディスク状の情報記録媒体に情報を記録し、または記録された情報を再生する光ディスク装置では、光ディスク上のトラックに追従して正確に情報を記録または再生するために、対物レンズをフォーカシング方向とトラッキング方向に駆動する対物レンズ駆動装置が搭載されている。
一般的な、対物レンズ駆動装置は、ヨークと永久磁石からなる磁気回路と、対物レンズおよび回折格子や波長板などの光学素子を取付けた可動部と、この可動部を保持する固定部と、固定部に対して可動部を弾性支持する支持部材から構成される。可動部にはフォーカシングコイルとトラッキングコイルが取付けられており、フォーカシングコイルに電流を流すと、ヨークに取付けられた永久磁石からの磁束の作用で生じる電磁力によって可動部がフォーカシング方向に駆動される。同様にトラッキングコイルに電流を流すと、ヨークに取付けられた永久磁石からの磁束の作用で生じる電磁力によって可動部がトラッキング方向に駆動される。
コイルに作用する磁束密度は、永久磁石の中央部分ではほぼ一様であるが、永久磁石の周辺部では徐々に小さくなる。可動部が動作してコイルがこのような磁束密度の不均一な領域に配置されると、コイルに発生する電磁力の大きさが変化し、可動部の重心まわりに回転モーメントが生じる。
この原理を従来の対物レンズ駆動装置のトラッキングコイル737r,737lと永久磁石736cの模式図を示す図10を用いて説明する。
図10は従来の対物レンズ駆動装置において、可動部がz方向に動作したときにトラッキングコイルに発生する力と、その力によって生じるx軸まわりのモーメントを示す側面図である。
図10に示すように、可動部がz方向にΔzだけ動作した状態でトラッキングコイル737rと737lに電流を流すと、トラッキングコイル737r,737lの上辺の位置と下辺の位置での磁束密度には不釣合いが生じ、トラッキングコイル737lにはz方向の下向き、のトラッキングコイル737rにはz方向の上向きの電磁力(Ftl3−Ftl2)と(Ftr3−Ftr2)がそれぞれ残る。その結果、可動部にはx軸まわりの回転モーメントMが作用する。
この回転モーメントは対物レンズを傾かせる原因となる。対物レンズが傾くと収差が発生して記録品質や再生信号を悪化させるため、対物レンズの傾きを抑える必要がある。
このような対物レンズの傾きの問題に対して、トラッキングコイルおよび/またはフォーカシングコイルに作用し、対物レンズを傾ける電磁力によるモーメントが実質的に相殺するようにマグネット(以下、永久磁石と称す)の形状を設定した対物レンズ駆動装置が知られている(下記特許文献1に示す例)。これによると、トラッキングコイルに発生する電磁力よって生じる可動部の重心回りの回転モーメントとフォーカシングコイルに発生する電磁力よって生じる可動部の重心回りの回転モーメントとが相殺されて対物レンズの傾きを防止できるとされている。
特開2001―101687号公報(請求項1,第1図〜第5図)
上記従来技術は、対物レンズの傾きを抑えるために、トラッキングコイルに発生する電磁力よって生じる可動部の重心回りの回転モーメントとフォーカシングコイルに発生する電磁力の両方を利用しているため、可動部がトラッキング方向かフォーカシング方向のいずれか一方にだけ動作した場合には、対物レンズを傾けようとする回転モーメントを相殺できない可能性があった。
本発明の目的は、対物レンズの傾きが小さい対物レンズ駆動装置を提供することにある。
上記目的は、情報の記録媒体である光ディスクの記録面上に光を集光する対物レンズをフォーカシング方向とトラッキング方向に駆動する対物レンズ駆動装置であって、前記対物レンズを保持するレンズホルダの磁石と対向する側面に4つのトラッキングコイルを一列に配置し、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルの外側辺よりも内寄りで、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルの内側辺よりも外寄りの位置に同一特性の前記磁石を1つずつ配置したことにより達成される。
また上記目的は、前記4つのトラッキングコイルを直列に接続し、前記4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さを等しくし、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルの巻き数を前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルの巻き数よりも少なくしたことにより達成される。
また上記目的は、前記4つのトラッキングコイルを直列に接続し、前記4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さおよび巻き数を等しくし、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルとそれらに対向する磁石との距離を、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルとそれらに対向する磁石との距離よりも長くしたことにより達成される。
また上記目的は、前記4つのトラッキングコイルを直列に接続し、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルの前記フォーカシング方向に位置するコイル線の長さを前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルの前記フォーカシング方向のコイル線の長さよりも長くし、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルの巻き数を前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルの巻き数よりも少なくしたことにより達成される。
また上記目的は、前記4つのトラッキングコイルを、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルと、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズに対して内側にある2つのトラッキングコイルの2組に分けて、前記2組のトラッキングコイルを並列に接続し、前記4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さおよび巻き数を等しくし、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルのコイル線径を、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルのコイル線径よりも小さくしたことにより達成される。
本発明によれば、4つのトラッキングコイルのうち対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルで発生する回転モーメントと、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側2つのトラッキングコイルで発生する回転モーメントが反対向きになるので、4つのトラッキングコイル全体に作用する回転モーメントは小さくなる。したがって、対物レンズの傾きが小さい対物レンズ駆動装置を提供できる。
以下、本発明の一実施例を図にしたがって説明する。
図1は本発明の対物レンズ駆動装置73の斜視図である。
図1において、x軸方向は、図示されていない光ディスクの接線方向であるジッタ方向、y軸方向は光ディスクの半径方向であるトラッキング方向、z軸方向は対物レンズ731の光軸方向であるフォーカシング方向を示す。また、対物レンズ731が図示されていない光ディスクへ近づく方向を上、遠ざかる方向を下と定義する。
対物レンズ駆動装置73は、対物レンズ731を取付けた可動部と、この可動部を保持する固定部733と、固定部733に対して可動部を弾性支持する支持部材734と、ヨーク735と永久磁石736からなる磁気回路から構成される。ワイヤ状の支持部材734は、一端が固定部733の端面近辺に固定され、他端がレンズホルダ732の両端にはんだなどを用いて固定される。対物レンズ731は、レンズホルダ732の上面に取付けられる。また、レンズホルダ732には、対物レンズ731を間にしてトラッキングコイル737a〜737h(ただし、図1では737e〜737hは見えない位置となっているため標記されていない)と、フォーカシングコイル738が装着される。
ここで、対物レンズ731,レンズホルダ732,トラッキングコイル737a〜737hおよびフォーカシングコイル738が、可動部になる。つまり、この可動部が固定部733に対して移動することになる。本発明の実施例1の具体的な構成について図2と図3を用いて説明する。
図2は、本発明の実施例1を示す対物レンズ駆動装置73を構成する可動部と永久磁石736の上面図である。
図3は、同じく本発明の実施例1を示す対物レンズ駆動装置73を構成する可動部の側面図である。
本実施例の第1の特徴は、図2に示すように、レンズホルダ732の永久磁石736と対向する2つの側面のそれぞれに4つずつトラッキングコイルを一列に配置してあることである。本実施例の第2の特徴は、各側面において4つのトラッキングコイルのうち対物レンズから遠い外側2つのトラッキングコイル737a,737dあるいは737e,737hの外側の辺よりも内寄りで、4つのトラッキングコイルのうち対物レンズから近い内側2つのトラッキングコイル737b,737cあるいは737f,737gの内側の辺よりも外寄りの位置に、単極で同一特性の永久磁石736を1つずつ計4つ配置したことである。
図中ではコイルに対して全ての永久磁石736のN極が対向しているが、コイルに流す電流の向きによって駆動力の方向を操作できるのでコイルに対して全ての永久磁石のS極を対向させてもよい。そして本実施例の第3の特徴は、図3に示すように、各側面において4つのトラッキングコイルを直列に接続し、4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さを等しくし、4つのトラッキングコイルのうち対物レンズから遠い外側2つのトラッキングコイル737a,737dの巻き数を、4つのトラッキングコイルのうち対物レンズから近い内側2つのトラッキングコイル737b,737cの巻き数よりも少なくしたことである。
対物レンズ駆動装置73をこのような構成にすることによって対物レンズ731の傾きが抑えられる仕組みについて図4と図5を用いて説明する。
図4(a)は、本実施例の対物レンズ駆動装置73の可動部が中立状態からy方向にΔyだけ動作した状態でのトラッキングコイル周辺の磁界の向きと、この状態でトラッキングコイルを駆動させたときに、トラッキングコイルのz軸と平行な辺に生じる電磁力Ft1〜Ft8を図示したものである。図4(b)は、図4(a)中に示すトラッキングコイルのz軸と平行な辺に生じるトラッキング方向の電磁力のうちy方向の成分だけを図示したもので、図4(c)は、図4(a)中に示すトラッキングコイルのz軸と平行な辺に生じるトラッキング方向の電磁力のうちx方向の成分だけを図示したものである。
図4(a)のように、対物レンズ731をy方向にΔyだけ動作させると、トラッキングコイルのz軸と平行な辺が永久磁石736の中心からずれた位置に配置される。永久磁石736の中心からずれた位置では、磁界の向きもx軸に対して垂直ではなく、ある角度の傾きをもつ。この状態でトラッキングコイルに電流を流したときにトラッキングコイルのz軸と平行な辺に発生する電磁力Ft1〜Ft8は、y方向の成分に加えてx方向の成分をもつ。
このうち、図4(b)に示す、y方向の電磁力Ft1y〜Ft8yが可動部をトラッキング方向に駆動するための駆動力である。このy方向の電磁力Ft1y〜Ft8yは、トラッキングコイル737a〜737dとトラッキングコイル737e〜737hを、可動部の重心を通りy軸に平行な軸に対して線対称な位置に配置しているので、トラッキングコイル737a〜737dに発生するy方向の電磁力Ft1y〜Ft4yによる回転モーメントとトラッキングコイル737e〜737hに発生するy方向の電磁力Ft5y〜Ft8yによる回転モーメントが釣り合い、可動部を回転させるモーメントはほとんど発生しない。
同様に、図4(c)に示す、x方向の電磁力Ft1x〜Ft8xも、トラッキングコイル737a,737b,737e,737fとトラッキングコイル737c,737d,737g,737hを、可動部の重心を通りx軸に平行な軸に対して線対称に配置しているので、トラッキングコイル737a,737b,737e,737fに発生するx方向の電磁力Ft1x,Ft2x,Ft5x,Ft6xによる回転モーメントとトラッキングコイル737c,737d,737g,737hに発生するx方向の電磁力Ft3x,Ft4x,Ft7x,Ft8xによる回転モーメントが釣り合い、可動部を回転させるモーメントはほとんど発生しない。このように、本実施例の第1と第2の特徴により、対物レンズが動作した場合においても、トラッキング方向への駆動力に付随してトラッキングコイルに生じる回転モーメントを低減できるので、対物レンズの傾きを小さくできる。
図5は、本実施例の対物レンズ駆動装置73の永久磁石736によるx方向の磁束密度の分布状態と、可動部が中立状態からz方向にΔzだけ動作した状態で、トラッキングコイルを駆動させたときに、トラッキングコイルのz軸と平行な辺に生じるトラッキング方向の電磁力Ft9,Ft12,Ft15,Ft18と、それに付随してトラッキングコイルのy軸と平行な辺に生じるフォーカシング方向の電磁力Ft10,Ft11,Ft13,Ft14,Ft16,Ft17,Ft19,Ft20、およびその電磁力によって生じるx軸まわりの回転モーメントMo,Miを図示したものである。
特に、図5(a)は、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から遠い外側の2つのトラッキングコイル737a,737dのz軸と平行な辺に生じるトラッキング方向の電磁力Ft9,Ft18と、それに付随してトラッキングコイルのy軸と平行な辺に生じるフォーカシング方向の電磁力Ft10,Ft11,Ft19,Ft20、およびその電磁力Ft10,Ft11,Ft19,Ft20によって生じるx軸まわりの回転モーメントMoだけを図示したもので、図5(b)は、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から近い内側の2つのトラッキングコイル737b,737cのz軸と平行な辺に生じるトラッキング方向の電磁力Ft12,Ft15と、それに付随してトラッキングコイルのy軸と平行な辺に生じるフォーカシング方向の電磁力Ft13,Ft14,Ft116,Ft17、およびその電磁力電磁力Ft13,Ft14,Ft116,Ft17によって生じるx軸まわりの回転モーメントMiだけを図示したものである。
図示のように、対物レンズ731がz方向にΔzだけ動作した状態でトラッキングコイルに電流を流すと、トラッキングコイルにはそのz軸と平行な辺にy方向の電磁力Ft9,Ft12,Ft15,Ft18が発生すると同時に、これに付随してトラッキングコイルのx軸と平行な辺にも、フォーカシング方向であるz方向の電磁力Ft10,Ft11,Ft13,Ft14,Ft16,Ft17,Ft19,Ft20が生じてしまう。
ここで、磁束密度B中にある長さLのコイルに電流Iを流したときに発生する電磁力Fは、
F=B・I・L ・・・(数式1)
で表される。
まず、y方向の電磁力Ft9,Ft12,Ft15,Ft18に関してその影響について述べる。
本実施例では、4つのトラッキングコイル737a〜737dを直列に接続しているのでコイルに流れる電流が等しい。また永久磁石736の特性が同じなので、各トラッキングコイルの永久磁石736と対向しているz軸と平行な辺の位置での磁束密度も等しくなる。この場合、トラッキングコイル737a〜737dのそれぞれに発生するy方向の電磁力は、数式1から各トラッキングコイルの永久磁石736と対向しているz軸と平行な辺の長さの総和によって決まる。
さらに本実施例では、各トラッキングコイルの永久磁石736と対向しているz軸と平行な辺の長さの総和は、4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さを等しくし、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から遠い外側の2つのトラッキングコイル737a,737dの巻き数を、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から近い内側の2つのトラッキングコイル737b,737cの巻き数よりも少なくしてあるので、外側2つのトラッキングコイル737a,737dの永久磁石736と対向しているz軸と平行な辺の長さの総和の方が、内側2つのトラッキングコイル737b,737cの永久磁石736と対向しているz軸と平行な辺の長さの総和よりも短くなる。その結果、外側2つのトラッキングコイル737a,737dで発生する電磁力Ft9,Ft12が内側2つのトラッキングコイル737b,737cで発生する電磁力Ft14,Ft17よりも小さくなる。このy方向の電磁力は可動部をトラッキング方向に駆動するための駆動力であり、この力の作用点は、y−z平面において、可動部の重心を通りy軸に平行な直線上にほぼ位置するので、可動部を回転させるモーメントをほとんど発生させない。次に、z方向の電磁力に関してその影響について述べる。
永久磁石736が作るx方向の磁束密度は、図5(a),(b)それぞれの右側に示すグラフのように永久磁石736の中央部分ではほぼ一様であるが、永久磁石736の上下端となる周辺部では徐々に小さくなるため、各トラッキングコイルのx軸と平行な上辺の位置と下辺の位置での磁束密度には不釣合いが生じる。ゆえに、トラッキングコイル737a〜737dのそれぞれに発生するz方向の電磁力は、本実施例のようにコイルに流れる電流が等しい場合、数式1から各トラッキングコイルの永久磁石736と対向しているx軸と平行な各辺での長さの総和とその位置での磁束密度によって決まる。結果として、外側のトラッキングコイル737aには差し引きz方向の下向きに(Ft10−Ft11)、外側のトラッキングコイル737dには差し引きz方向の上向きに(Ft12−Ft13)の電磁力がそれぞれ作用する。同様に、内側のトラッキングコイル737bには差し引きz方向の上向きに(Ft15−Ft16)、内側のトラッキングコイル737cには差し引きz方向の下向きに(Ft18−Ft19)の電磁力がそれぞれ作用する。
このトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力よって、可動部にはx軸まわりの回転モーメントが作用する。ところが、外側のトラッキングコイル737a,737dに発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)による回転モーメントMoと、内側のトラッキングコイル737b,737cに発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)による回転モーメントMiは向きが反対であるため、トラッキングコイル737a〜737dに作用する可動部を傾けようとする回転モーメントを小さくするためには、回転モーメントMoとMiの大きさを等しくしてやればよい。
ここで回転モーメントの大きさは、電磁力と、y−z平面におけるその電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離との積で表される。このy−z平面におけるその電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離は、外側2つのトラッキングコイル737a,737dの方がDoで、内側2つのトラッキングコイル737b,737cのDiよりも大きい。
したがって、可動部の重心から遠方にある外側2つのトラッキングコイル737a,737dで発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)を、内側2つのトラッキングコイル737b,737cで発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)よりも小さくして、外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)の大きさと、内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)の大きさとの比が、y−z平面における内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Diと、y−z平面における外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Doとの比に等しくなるようにすればよい。
本実施例では、4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さを等しくし、外側2つのトラッキングコイル737a,737dの巻き数を、内側2つのトラッキングコイル737b,737cの巻き数よりも少なくすることによって、外側2つのトラッキングコイル737a,737dの永久磁石736と対向しているx軸と平行な辺の長さの総和が、内側2つのトラッキングコイル737b,737cの永久磁石736と対向しているx軸と平行な辺の長さの総和よりも小さくなるようにしてある。
その結果、外側2つのトラッキングコイル737a,737dで発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)が、内側2つのトラッキングコイル737b,737cで発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)よりも小さくなる。これにより、外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)の大きさと、内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)の大きさとの比を、y−z平面における内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Diと、y−z平面における外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Doとの比と同じにでき、外側2つのトラッキングコイル737a,737dによる回転モーメントMoと内側2つのトラッキングコイル737b,737c回転モーメントMiの大きさを等しくできる。
したがって、回転モーメントMoとMiは、大きさがほぼ同じで、かつ向きが反対のためお互いに打消し合うので、トラッキングコイル737a〜737dに作用する、可動部を傾けようとする回転モーメントは小さくなる。
この効果はレンズホルダ732の永久磁石736と対向する反対側の側面に取付けたトラッキングコイル737e〜737hついても同様に得られる。以上のように、対物レンズが動作した場合においても、対物レンズ731の傾きを小さくできる。
図6は、本発明の第2の実施例を示す対物レンズ駆動装置73を構成する可動部と永久磁石736の上面図である。
図6において、前記実施例1では第3の特徴として、4つのトラッキングコイルを直列に接続し4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さを等しくし、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から遠い外側2つのトラッキングコイル737a,737dの巻き数を、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から近い内側の2つのトラッキングコイル737b,737cの巻き数よりも少なくしていたが、本実施例においては、
4つのトラッキングコイルを直列に接続し、4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さと巻き数を等しくし、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から遠い外側の2つのトラッキングコイル737a,737dとそれらに対向する永久磁石736との距離Gを、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から近い内側の2つのトラッキングコイル737b,737cとそれらに対向する永久磁石736との距離gよりも大きくしたことを特徴とする。
本実施例のその他の構成は、実施例1と同様な構成となっているため、詳細な証明は省略する。
このような構成にすることで、外側2つのトラッキングコイル737a,737dの永久磁石736と対向しているx軸と平行な辺の位置での磁束密度を、内側2つのトラッキングコイル737b,737cの永久磁石736と対向しているx軸と平行な辺の位置での磁束密度よりも小さくすることができる。
上記数式1から、本実施例のように、4つのトラッキングコイル737a〜737dを流れる電流と、4つのトラッキングコイル737a〜737dの永久磁石736と対向するz軸に平行な辺の長さの総和が等しい場合、トラッキングコイル737a〜737dのそれぞれに発生するz方向の電磁力は、各トラッキングコイル737a〜737dにおいて永久磁石736と対向しているx軸に平行な辺の部分における磁束密度によって決まる。ゆえに、外側2つのトラッキングコイル737a,737dで発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)を、内側2つのトラッキングコイル737b,737cで発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)よりも小さくできる。
これにより、外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)の大きさと、内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)の大きさとの比を、y−z平面における内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Diと、y−z平面における外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Doとの比と同じにでき、外側2つのトラッキングコイル737a,737dによる回転モーメントMoと内側2つのトラッキングコイル737b,737cによる回転モーメントMiの大きさを等しくできる。
したがって、実施例1と同様に、外側2つのトラッキングコイル737a,737dによる回転モーメントMoと内側2つのトラッキングコイル737b,737cによる回転モーメントMiは、大きさがほぼ同じで、かつ向きが反対のためお互いに打消し合うので、トラッキングコイル737a〜737dに作用する、可動部を傾けようとする回転モーメントは小さくなる。この効果は実施例1と同様に、レンズホルダ732の永久磁石736と対向する反対側の側面に取付けたトラッキングコイル737e〜737hに対しても得られる。これにより、対物レンズが動作した場合においても、対物レンズ731の傾きを小さくできる。
前記実施例1では第3の特徴として、4つのトラッキングコイルを直列に接続し4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さを等しくし、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から遠い外側の2つのトラッキングコイル737a,737dの巻き数を、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から近い内側の2つのトラッキングコイル737b,737cの巻き数よりも少なくしていたが、本実施例では、4つのトラッキングコイルを外側2つと内側2つに分けて、前記外側と内側の対のトラッキングコイルを並列に接続し、4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さおよび巻き数を等しくし、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から遠い外側の2つのトラッキングコイル737a,737dのコイル線の直径を、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から近い内側の2つのトラッキングコイル737b,737cのコイル線の直径よりも細くしたことを特徴とする。本実施例のその他の構成は、実施例1と同様な構成となっているため、詳細な証明は省略する。
このような構成にすることで、外側2つのトラッキングコイル737a,737dに流れる電流を、内側2つのトラッキングコイル737b,737cに流れる電流よりも小さくすることができる。
上記数式1から、特性が同じ永久磁石736によるトラッキングコイルのx軸に平行な上辺と下辺における磁束密度は、内側と外側の上辺と下辺のそれぞれにおいて等しく、4つのトラッキングコイル737a〜737dの永久磁石736と対向するx軸に平行な辺の長さの総和が等しい場合、トラッキングコイル737a〜737dのそれぞれに発生するz方向の電磁力は、各トラッキングコイル737a〜737dに流れる電流によって決まるので、外側2つのトラッキングコイル737a,737dで発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)を、内側2つのトラッキングコイル737b,737cで発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)よりも小さくできる。
これにより、外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)の大きさと、内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)の大きさとの比を、y−z平面における内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Diと、y−z平面における外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Doとの比と同じにでき、外側2つのトラッキングコイル737a,737dによる回転モーメントMoと内側2つのトラッキングコイル737b,737c回転モーメントMiの大きさを等しくできる。
したがって、実施例1と同様に、外側2つのトラッキングコイル737a,737dによる回転モーメントMoと内側2つのトラッキングコイル737b,737cによる回転モーメントMiは、大きさがほぼ同じで、かつ向きが反対のためお互いに打消し合うので、トラッキングコイル737a〜737dに作用する、可動部を傾けようとする回転モーメントは小さくなる。この効果は実施例1と同様に、レンズホルダ732の永久磁石736と対向する反対側の側面に取付けたトラッキングコイル737e〜737hに対しても得られる。これにより、対物レンズが動作した場合においても、対物レンズ731の傾きを小さくできる。
上記実施例では、外側2つのトラッキングコイル737a,737dと内側2つのトラッキングコイル737b,737cの形状,位置あるいは物性のうち1つの特性しか異ならせていないが、たとえば図7に示すように、4つのトラッキングコイルを直列に接続し、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から遠い外側の2つのトラッキングコイル737a,737dの巻き数を、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から近い内側の2つのトラッキングコイル737b,737cの巻き数よりも少なくし、かつ、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から遠い外側の2つのトラッキングコイル737a,737dのz軸に平行で、永久磁石736と対抗する辺の長さを、4つのトラッキングコイル737a〜737dのうち対物レンズ731から近い内側の2つのトラッキングコイル737b,737cのz軸に平行で、永久磁石736と対抗する辺の長さよりも長くしてもよい。
この場合も、実施例1と同様に、外側2つのトラッキングコイル737a,737dの巻き数を内側2つのトラッキングコイル737b,737cの巻き数よりも少なくしたことに加えて、外側2つのトラッキングコイル737a,737dのz軸に平行で、永久磁石736と対抗する辺の長さHを、内側2つのトラッキングコイル737b,737cのz軸に平行で、永久磁石736と対抗する辺の長さhよりも長くして、外側2つのトラッキングコイル737a,737dのx軸に平行で、永久磁石736と対抗する辺を永久磁石736の中心部から遠ざけ、図7中の右に示すx方向の磁束密度の小さい位置に配置したことで、外側2つのトラッキングコイル737a,737dで発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)を、内側2つのトラッキングコイル737b,737cで発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)よりも小さくできる。
これにより、外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft10−Ft11),(Ft12−Ft13)の大きさと、内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力(Ft15−Ft16),(Ft18−Ft19)の大きさとの比を、y−z平面における内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Diと、y−z平面における外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離Doとの比と同じにでき、外側2つのトラッキングコイル737a,737dによる回転モーメントMoと内側2つのトラッキングコイル737b,737cによる回転モーメントMiの大きさを等しくできる。
したがって、外側2つのトラッキングコイル737a,737dによる回転モーメントMoと内側2つのトラッキングコイル737b,737c回転モーメントMiは、大きさがほぼ同じで、かつ向きが反対のためお互いに打消し合うので、トラッキングコイル737a〜737dに作用する、可動部を傾けようとする回転モーメントは小さくなる。この効果は実施例1と同様に、レンズホルダ732の永久磁石736と対向する反対側の側面に取付けたトラッキングコイル737e〜737hに対しても得られる。これにより、対物レンズが動作した場合においても、対物レンズ731の傾きを小さくできる。
図8は本発明の対物レンズ駆動装置73を適用した光学ヘッド7の斜視図である。
図8において、光学ヘッド7はディスク上に情報を記録または再生するための装置で、主に対物レンズ駆動装置73,光学系およびフレキシブルプリント基板74の3つの要素から構成されている。光学系は、レーザ光を射出する半導体レーザ71と、半導体レーザからの光を分岐したりディスク上へ集光したりする図示されないレンズやミラーと、ディスクからの反射光を受光する光検出器72などで構成される。フレキシブルプリント基板74は、対物レンズ駆動装置73や光学系を回路基板9とを複数の配線パターンによって電気的に接続する。
本実施例では、本発明の対物レンズ駆動装置73を適用することにより、対物レンズ731の傾きに伴う光学的な収差の発生が抑えられ、光学ヘッド7の光学特性を向上できる。
図9は本発明の対物レンズ駆動装置73を適用したディスク装置1の分解斜視図である。
図9において、ディスク装置1は、主にボトムケース10と、情報の記録媒体であるディスクを装置内へ搬入または装置外へ搬出するためのディスクトレイ4と、ディスク装置内に搭載された電子部品の駆動制御および信号処理を行う半導体部品が搭載された回路基板9などから構成される。ボトムケース10の上面と前面には、それぞれトップケース2,フロントパネル3が設けられ、ボトムケース10の前記上面および前面を覆っている。
前記ディスクトレイ4には、ユニット化された機構部(以下、ユニットメカと称す)6が取付けられ、その下面はアンダーカバー8で覆われている。ユニットメカ6には、ディスクを回転させるためのスピンドルモータ5と、光学ヘッド7と、光学ヘッド7を図示しない案内軸に沿ってディスクの半径方向に移動させるための光学ヘッド送り機構などが搭載されている。
本実施例ではディスク装置1に本発明の対物レンズ駆動装置73を適用した光学ヘッド7を搭載することにより、対物レンズ731の傾きを補正するための余分な電力を必要としないので、省電力化が図れる。また、光学ヘッド7の光学特性が向上されたことにより、ディスクへの情報の記録あるいはディスク情報の再生動作の信頼性を向上できる。
本発明の一実施例を示す対物レンズ駆動装置の斜視図である。 本発明の一実施例を示す対物レンズ駆動装置の上面図である。 本発明の一実施例を示す対物レンズ駆動装置の可動部の側面図である。 本発明の対物レンズ駆動装置において、可動部がy方向に動作したときにトラッキングコイルに発生する力と、その力によって生じるz軸まわりの回転モーメントを示す上面図である。 本発明の対物レンズ駆動装置において、可動部がz方向に動作したときにトラッキングコイルに発生する力と、その力によって生じるx軸まわりのモーメントを示す側面図である。 本発明の他の実施例を示す対物レンズ駆動装置の可動部と永久磁石の上面図である。 本発明の他の実施例を示す対物レンズ駆動装置の可動部の側面図である。 本発明の対物レンズ駆動装置を適用した光学ヘッドの斜視図である。 本発明の対物レンズ駆動装置を適用したディスク装置の分解斜視図である。 従来の対物レンズ駆動装置において、可動部がz方向に動作したときにトラッキングコイルに発生する力と、その力によって生じるx軸まわりのモーメントを示す側面図である。
符号の説明
1 ディスク装置
2 トップケース
3 フロントパネル
4 ディスクトレイ
5 スピンドルモータ
6 ユニットメカ
7 光学ヘッド
8 アンダーカバー
9 回路基板
10 ボトムケース
71 半導体レーザ
72 光検出器
73 対物レンズ駆動装置
74 フレキシブルプリント基板
75 ミラー
731 対物レンズ
732 レンズホルダ
733 固定部
734 支持部材
735 ヨーク
736,736c 永久磁石
737a〜737h トラッキングコイル
738 フォーカシングコイル
Ft1〜Ft20 トラッキングコイルで発生する電磁力
Ft1x〜Ft8x トラッキングコイルで発生する電磁力Ft1〜Ft8のx方向成分
Ft1y〜Ft8y トラッキングコイルで発生する電磁力Ft1〜Ft8のy方向成分
Ftl1〜Ftl3 従来の対物レンズ駆動装置のトラッキングコイル737lで発生する電磁力
Ftr1〜Ftr3 従来の対物レンズ駆動装置のトラッキングコイル737rで発生する電磁力
Δy 可動部の中立状態からのy方向への動作量
Δz 可動部の中立状態からのz方向への動作量
g 外側のトラッキングコイルの中心とそれに対向する永久磁石との距離
G 内側のトラッキングコイルの中心とそれに対向する永久磁石との距離
h 内側のトラッキングコイルのz方向の長さ
H 外側のトラッキングコイルのz方向の長さ
Do y−z平面における外側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離
Di y−z平面における内側のトラッキングコイルに発生するz方向の電磁力の作用点から可動部の重心を通りz軸に平行な直線までの距離
Mo 外側2つのトラッキングコイル737a,737dで発生するx軸まわりの回転モーメント
Mi 内側2つのトラッキングコイル737b,737cで発生するx軸まわりの回転モーメント
M 従来の対物レンズ駆動装置のトラッキングコイル737l,737rで発生するx軸まわりの回転モーメント
C 可動部の重心

Claims (7)

  1. 情報の記録媒体である光ディスクの記録面上に光を集光する対物レンズをフォーカシング方向とトラッキング方向に駆動する対物レンズ駆動装置であって、
    前記対物レンズを保持するレンズホルダの磁石と対向する側面に4つのトラッキングコイルを一列に配置し
    前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルの外側辺よりも内寄りで、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルの内側辺よりも外寄りの位置に同一特性の前記磁石を1つずつ配置したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 請求項1に記載の対物レンズ駆動装置であって、
    前記4つのトラッキングコイルを直列に接続し、前記4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さを等しくし、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルの巻き数を前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルの巻き数よりも少なくしたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 請求項1に記載の対物レンズ駆動装置であって、
    前記4つのトラッキングコイルを直列に接続し、前記4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さおよび巻き数を等しくし、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルとそれらに対向する磁石との距離を、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルとそれらに対向する磁石との距離よりも長くしたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  4. 請求項1に記載の対物レンズ駆動装置であって、
    前記4つのトラッキングコイルを直列に接続し、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルの前記フォーカシング方向に位置するコイル線の長さを前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルの前記フォーカシング方向のコイル線の長さよりも長くし、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルの巻き数を前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルの巻き数よりも少なくしたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  5. 請求項1に記載の対物レンズ駆動装置であって、
    前記4つのトラッキングコイルを、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルと、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズに対して内側にある2つのトラッキングコイルの2組に分けて、前記2組のトラッキングコイルを並列に接続し、前記4つのトラッキングコイルの一巻き当たりのコイル線の長さおよび巻き数を等しくし、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから遠い外側にある2つのトラッキングコイルのコイル線径を、前記4つのトラッキングコイルのうち前記対物レンズから近い内側にある2つのトラッキングコイルのコイル線径よりも小さくしたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の対物レンズ駆動装置を用いたことを特徴とする光学ヘッド。
  7. 請求項に記載の光学ヘッドを用いたことを特徴とするディスク装置。
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