JP4758808B2 - 多重化装置、多重化方法および多重化プログラム - Google Patents

多重化装置、多重化方法および多重化プログラム Download PDF

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Description

本発明は、パケット単位で構成された複数のデータストリームを多重する多重化装置、多重化方法および多重化プログラムに関する。
一般に、パケット単位で構成されたデジタルデータが、連続しているデータストリームを、複数チャネル用意し、時分割に多重して多重化ストリームを生成し伝送するシステムが知られている。このようなシステムは、例えば、衛星放送やケーブルテレビのデジタル放送において、複数の独立したMPEG−2 TS(トランスポートストリーム)の伝送に採用されている。MPEG−2 TSを形成するTSパケット列には、映像情報、音声情報、テキスト値、制御情報等を伝送するパケット(以下、実TSパケットと呼ぶ)のほかに、主に映像情報や音声情報の符号化を行った際の情報量の時間的な変動に対して、伝送レートを一定に保つことを目的としたパディングであるNULLパケット(ヌルパケット)が存在する。
NULLパケットの数は、MPEGエンコーダの動作仕様、あるいは伝送している映像情報、音声情報の圧縮率等の要因によって、長期的あるいは短期的に変動することがある(バースト性を有している)。各データストリームに含まれる特定のデータパケット(例えばNULLパケット)がバースト性を有していると、多重化処理により生成された多重化ストリームのデータパケット量の時間変動が大きくなる。この時間変動が小さければ、その分だけ多重化ストリームに空き帯域が生じて伝送効率を高めることが可能であると考えられる。そのため、多重化処理の際に、所定の多重時間(フレームなど)に含まれる特定のデータパケットの割合の変動を抑制することが要望されている。
従来、例えば、特定のデータパケットをフレーム化して時分割多重する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された方法は、多重されるTSパケットの送出タイミングを分散させるものである。この方法は、多重される各TSパケットの種類に応じてバッファからの送出間隔を予め取り決めることが可能な場合や、多重する各TSパケットのバースト性を予め取り決めることが可能な場合に適用できる。
また、フレームに含まれるTSパケットの個数を増加させることにより、特定のTSパケットをフレーム化して時分割多重する方法もある。例えば、フレーム毎に含まれるNULLパケットの個数の変動に比べて、より多くのTSパケットを追加させれば、フレームに含まれるNULLパケットの割合が相対的に小さくなる。つまり、フレームにおけるNULLパケットのバースト性が抑制されることとなる。
また、例えば、フレームに含まれるTSパケットのうちのNULLパケットの割合が一定となるように、各データストリームに含まれるパケット(PCRパケット)の間隔を予め調整した上で、TSパケットの並べ替えを行うことにより、特定のTSパケットをフレーム化して時分割多重する方法もある。なお、PCR(Program Clock Reference)パケットは、受信側で基準となるクロック情報を伝送するためのパケットである。
特開2001−197108号公報(0013−0018、図1)
しかしながら、特許文献1に記載された方法は、各トランスポートストリーム内の対象とするTSパケットの送出間隔が不明な場合や、各TSパケットのバースト性が不明な場合には適用できない。また、この方法では、多重される各データストリームの独立性を保つための情報を伝送しないので、複数の独立したデータストリームを多重して生成された多重化データストリームを受信した装置は、各データストリームを区別することができない。
また、フレームに含まれるTSパケットの個数を増加させる方法では、フレーム長が長くなるので、フレーム同期を確立するまでに要する時間が相対的に増加してしまうという問題がある。
また、PCRパケットの間隔を予め調整する方法では、TSパケットの並べ替えを行う処理に伴って遅延が発生すると共に、各データストリームごとに処理部を用意しなければならないため、バッファを含む回路規模が増大してしまうという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、複数の独立したデータストリームを、特定のデータパケットの割合の変動を抑制して迅速かつ簡単に多重する多重化装置、多重化方法および多重化プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の多重化装置は、チャネル別に予め定められた規定数の送出順序が予め定められたパケットから構成される複数のデータストリームに含まれる全パケットを、所定多重時間毎に、複数のデータスロットにそれぞれ割り当てて時分割多重する多重化装置であって、パケット情報抽出手段と、スロット割当数決定手段と、分離化情報生成手段と、パケット割当手段と、多重化処理手段とを備えることとした。
かかる構成によれば、多重化装置は、パケット情報抽出手段によって、前記各データスロットに割り当てられる各パケットが、伝送レートを一定に保つことを目的としたパディングを示す第1パケットであるか、または、前記第1パケット以外の伝送することを目的とするパケットである第2パケットであるかを示すパケット情報を各パケットからそれぞれ抽出する。ここで、データストリームが、例えば、MPEG−2 TSで規定されるトランスポートストリームである場合には、第1パケットまたは第2パケットは、実TSパケットまたはNULLパケットを示す。そして、多重化装置は、スロット割当数決定手段によって、前記抽出されたパケット情報に基づいて、前記データスロットに既に割り当てられたパケットの個数に対する前記第1パケットまたは前記第2パケットの個数を示す含有率が、予め定められた数値範囲に含まれるように、スロット割当数を各チャネルごとに決定する。ここで、スロット割当数決定手段は、例えば、NULLパケットの含有率が第1の目標値以上、実TSパケットの含有率が第2の目標値以下となるように、データスロット数を決定する。
そして、多重化装置は、分離化情報生成手段によって、多重化後に前記各データストリームを分離するための情報を示す分離化情報を生成する。ここで、分離化情報は、各パケットと、割り当てられたデータスロットとの対応関係を含んでいる。そして、多重化装置は、パケット割当手段によって、前記各データストリームを構成する複数のパケットを前記各データスロットにそれぞれ割当てる。そして、多重化装置は、多重化処理手段によって、前記複数のパケットが前記複数のデータスロットにそれぞれ割り当てられた前記各データストリームと、前記生成された分離化情報とを多重する処理を行う。
また、請求項2に記載の多重化装置は、請求項1に記載の多重化装置において、前記スロット割当数決定手段が、含有率算出手段と、方針決定手段と、関連付け判定手段と、スロット関連付け手段とを備えることとした。
かかる構成によれば、多重化装置は、含有率算出手段によって、前記含有率を算出し、方針決定手段によって、予め定められた目標値と前記含有率とを比較し、比較結果に基づいて、前記データスロットに関連付けるパケットを、前記第1パケットと前記第2パケットとのうちの一方とする方針を決定する。そして、多重化装置は、関連付け判定手段によって、前記パケット割当手段で割り当てた前記データスロットの空き具合に基づいて、前記方針決定手段で決定された方針に基づく一方のパケットを前記データスロットに関連付けることが可能であるか否かを判定する。そして、多重化装置は、スロット関連付け手段によって、前記一方のパケットを前記データスロットに関連付けることが可能であると判定された場合に、前記データスロットに前記一方のパケットを関連付けると共に、前記一方のパケットを前記データスロットに関連付けることができないと判定された場合に、当該データスロットに前記方針決定手段で決定された方針に基づく他方のパケットを関連付ける。
また、請求項3に記載の多重化装置は、請求項2に記載の多重化装置において、前記スロット割当数決定手段が、パケット個数判定手段と、差分加算手段とをさらに備えることとした。
かかる構成によれば、多重化装置において、スロット割当数決定手段は、パケット個数判定手段によって、前記両パケットに関連付けたデータスロットの総数が、前記全パケットの個数に達したか否かを判定する。そして、スロット割当数決定手段は、差分加算手段によって、前記両パケットに関連付けたデータスロットの総数が前記全パケットの個数に達したと判定された場合に、前記チャネルごとに、前記関連付けたデータスロットの個数と前記規定数との差分を算出し、算出された差分を、次のタイミングの前記所定多重時間の処理において、前記両パケットに関連付けたデータスロットの個数に加算する。ここで、差分を、例えば、1フレームの処理が終わった段階で関連付けが終わったチャネル別のデータスロットの個数(割当スロット数)から規定数を差し引いた値で定義するようにしてもよい。この場合には、次フレームでは、処理を始めたときに、当該チャネルにおける関連付けたデータスロット数(スロット割当数)の初期値は「0」ではなく、その差分の値となる。
また、請求項4に記載の多重化装置は、請求項2または請求項3に記載の多重化装置において、前記スロット関連付け手段が、前記各データストリームのうち、前記両パケットに関連付けられたデータスロットの個数の最も少ないデータストリームに対して優先的となるように、前記いずれかのパケットを前記データスロットに関連付けることとした。
かかる構成によれば、多重化装置は、スロット関連付け手段によって、例えば、1フレーム当たりの処理の実行中に、各データストリームに関連付けられたデータスロットの個数がどのタイミングでもほぼ均一化される。つまり、特定のチャネルについてだけ、比較的パケット数の多いデータストリームが生成されることが防止される。その結果、チャネル別の伝送効率が平均化される。
また、請求項5に記載の多重化装置は、請求項4に記載の多重化装置において、前記両パケットに関連付けたデータスロットの個数が、前記チャネルすべてにおいて、前記規定数の上限値に達したか否かを判定する規定数判定手段をさらに備え、前記スロット関連付け手段が、前記チャネルごとに前記両パケットに関連付けたデータスロットの個数が前記規定数の上限値に達していないと判定された場合に、前記いずれかのパケットを前記データスロットに関連付けることとした。
かかる構成によれば、多重化装置は、規定数判定手段によって、パケットに関連付けられたデータスロットの個数が、チャネルすべてにおいて、規定数の上限値に達していないと判定した場合に、スロット関連付け手段によって、パケットをデータスロットに関連付ける。したがって、多重化装置または受信側の装置のバッファ容量に基づいて上限値を予め定めておけば、当該バッファにおけるオーバーフロー/アンダーフローを起こさないようにすることが可能である。
また、請求項6に記載の多重化方法は、チャネル別に予め定められた規定数の送出順序が予め定められたパケットから構成される複数のデータストリームに含まれる全パケットを、所定多重時間毎に、複数のデータスロットにそれぞれ割り当てて時分割多重する多重化装置の多重化方法であって、前記多重化装置が、パケット情報抽出ステップと、スロット割当数決定ステップと、分離化情報生成ステップと、パケット割当ステップと、多重化処理ステップとを有することとした。
かかる手順によれば、多重化方法では、多重化装置は、パケット情報抽出ステップで、前記各データスロットに割り当てられる各パケットが、伝送レートを一定に保つことを目的としたパディングを示す第1パケットであるか、または、前記第1パケット以外の伝送することを目的とするパケットである第2パケットであるかを示すパケット情報を各パケットからそれぞれ抽出する。そして、多重化装置は、スロット割当数決定ステップで、前記抽出されたパケット情報に基づいて、前記データスロットに既に割り当てられたパケットの個数に対する前記第1パケットまたは前記第2パケットの個数を示す含有率が、予め定められた数値範囲に含まれるように、前記データスロットの個数を各チャネルごとに決定する。そして、多重化装置は、分離化情報生成ステップで、多重化後に前記各データストリームを分離するための情報を示す分離化情報を生成し、パケット割当ステップで、前記各データストリームを構成する複数のパケットを前記各データスロットにそれぞれ割当てる。そして、多重化装置は、多重化処理ステップで、前記複数のパケットが前記複数のデータスロットにそれぞれ割り当てられた前記各データストリームと、前記生成された分離化情報とを多重する処理を行う。
また、請求項7に記載の多重化プログラムは、チャネル別に予め定められた規定数の送出順序が予め定められたパケットから構成される複数のデータストリームに含まれる全パケットを、所定多重時間毎に、複数のデータスロットにそれぞれ割り当てて時分割多重するために、コンピュータを、パケット情報抽出手段、スロット割当数決定手段、分離化情報生成手段、パケット割当手段、多重化処理手段として機能させることとした。
かかる構成によれば、多重化プログラムは、パケット情報抽出手段によって、前記各データスロットに割り当てられる各パケットが、伝送レートを一定に保つことを目的としたパディングを示す第1パケットであるか、または、前記第1パケット以外の伝送することを目的とするパケットである第2パケットであるかを示すパケット情報を各パケットからそれぞれ抽出する。そして、多重化プログラムは、スロット割当数決定手段によって、前記抽出されたパケット情報に基づいて、前記データスロットに既に割り当てられたパケットの個数に対する前記第1パケットまたは前記第2パケットの個数を示す含有率が、予め定められた数値範囲に含まれるように、スロット割当数を各チャネルごとに決定する。そして、多重化プログラムは、分離化情報生成手段によって、多重化後に前記各データストリームを分離するための情報を示す分離化情報を生成し、パケット割当手段によって、前記各データストリームを構成する複数のパケットを前記各データスロットにそれぞれ割当てる。そして、多重化プログラムは、多重化処理手段によって、前記複数のパケットが前記複数のデータスロットにそれぞれ割り当てられた前記各データストリームと、前記生成された分離化情報とを多重する処理を行う。
請求項1、請求項6または請求項7に記載の発明によれば、第1パケットまたは第2パケットの含有率が予め定められた数値範囲に含まれるように、所定時間間隔当たりのスロット割当数を各チャネルごとに決定すると共に、各データストリームと分離化情報とを多重するようにしたので、複数の独立したデータストリームを、特定のデータパケットの割合の変動を抑制して迅速かつ簡単に多重することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、パケットの含有率が予め定められた数値範囲に含まれるように関連付けるべきパケットの種類を決定しつつ、割り当て可能であるか否かを判定した結果に基づいて、実際に割り当てるパケットの種類を変更するので、特定のパケットのバースト性が予め不明であっても、特定のデータパケットの割合の変動を抑制することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、所定期間の処理が終了した段階で、実際に割り当てたデータスロット数と規定数との差分を算出して、次のタイミングの所定多重時間の処理において反映するので、チャネル別の所定多重時間ごとの割当スロット数を平均化できる。そのため、特定のチャネルについて、比較的パケット数の多いデータストリームが連続的に生成されることが防止される。
請求項4に記載の発明によれば、パケットを関連付けられたデータスロット数の最も少ないデータストリームに優先的にパケットを関連付けるので、チャネル別の伝送効率が平均化される。
請求項5に記載の発明によれば、パケットに関連付けられたデータスロット数が、チャネルすべてにおいて、規定数の上限値に達していない場合に、パケットをデータスロットに関連付けるので、バッファにおけるオーバーフロー/アンダーフローを起こさないようにすることが可能である。
以下、図面を参照して本発明の多重化装置および多重化方法を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について詳細に説明する。
[放送システムの構成例]
図1は、本発明の実施形態に係る多重化装置を含む放送システムの一例を示す構成図である。放送システム1は、送信装置2と、複数の受信装置3とを備えている。
送信装置2は、多重化装置10を備えており、この多重化装置10によって、複数のストリーム形式のデータ(データストリーム)を多重する。そして、送信装置2は、多重されたデータストリームを、例えばインターネット等のネットワークNWを介して各受信装置3に送信する。なお、送信装置2は、多重されたデータストリームを、放送波を介して各受信装置3に送信するように構成してもよい。
以下では、データストリームを、MPEG−2で規定されるトランスポートストリーム(Transport Stream:TS)として説明する。トランスポートストリームは、複数のパケット(以下、TSパケットと表記する)列が多重されたストリームである。トランスポートストリームを構成するすべてのTSパケットは、NULLパケット(第1パケット)と、実TSパケット(第2パケット)とのうちのいずれかに分類される。本実施形態では、NULLパケットは、主に、映像情報や音声情報の符号化を行った際の情報量の時間的な変動に対して、伝送レートを一定に保つことを目的としたパディングであるTSパケットを意味し、実TSパケットは、映像情報や音声情報、テキスト値や制御情報など実際に伝送したいTSパケットを意味する。
送信装置2は、後記する受信手段11(図2参照)によって、例えば放送局から、電波塔Bを介して地上デジタル放送波を受信したり、人工衛星Jを介してBS(Broadcasting Satellite)デジタル放送やCS(Communication Satellite)デジタル放送等の放送波を受信したり、あるいは専用線を介してケーブルテレビの番組を受信することにより、複数のトランスポートストリームを取得する。なお、直接またはネットワークを介して1以上の他の装置から複数のトランスポートストリームを入力するように構成してもよい。
受信装置3は、多重されたトランスポートストリームから、所定のトランスポートストリームを抽出し、基準時刻タイムスタンプの整合性を保ったまま、当該受信装置3に接続された出力装置4に出力するものである。
出力装置4は、基準時刻タイムスタンプから、基準クロックを再生し、映像や音声の復号を行うことによりコンテンツを視聴可能に再生し、例えば、液晶ディスプレイ等の表示部に表示するものである。
[送信装置の横成]
図2は、図1に示した送信装置の構成を示す機能ブロック図である。
送信装置2は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、通信インターフェース等(図示を省略)とを備え、CPUがHDD等に格納されたプログラムをRAMに展開することにより後記する各種機能を実現する。
送信装置2は、図2に示すように、多重化装置10に加えて、受信手段11と、記憶手段12と、送信手段13とを備えている。
受信手段11は、チャネル数NのトランスポートストリームT(T1〜TN)を受信するものである。本実施形態では、N個のチャネルi(1≦i≦N)に対応して、N個の受信手段111〜11Nを設けることとした。
記憶手段12は、バッファ120と、RAM122と、HDD124とを備えている。
バッファ120は、FIFO(First-In First-Out)構成の記憶装置であり、トランスポートストリームTを格納するものである。本実施形態では、N個のチャネルに対応して、N個のバッファ1201〜120Nを設けることとした。
RAM122は、一時記憶装置として演算処理等に利用されるものであり、HDD124は、所定のプログラムや処理結果等を格納するものである。
送信手段13は、多重化装置10でトランスポートストリームTを多重することにより生成される多重化トランスポートストリームMを送信するものである。
多重化装置10は、チャネル別に予め定められた規定数の送出順序が予め定められたパケットから構成される複数のトランスポートストリームTに含まれる全パケットを、所定多重時間毎に、複数のデータスロットにそれぞれ割り当てて時分割多重するものである。ここで、規定数は、トランスポートストリームTに対して予め割り当てられたデータスロットの個数(チャネル別のデータスロットの個数)のことである。また、本実施形態では、フレームを所定多重時間とする。フレームは、複数のデータスロットを備えており、ヘッダスロットを有する場合もある。以下では、前記した規定数は、チャネルについて1フレーム当たりに割り当てられるデータスロットの個数として説明する。
多重化装置10は、図2に示すように、パケット情報抽出手段101と、スロット割当数決定手段102と、フレーム化情報生成手段(分離化情報生成手段)103と、パケット割当手段104と、多重化処理手段105とを備えている。
パケット情報抽出手段101は、各データスロットに割り当てられる各TSパケットが、NULLパケットであるのか、それとも実TSパケットであるのかを示すパケット情報を各パケットから抽出するものである。このパケット情報抽出手段101は、バッファ1201〜120Nに格納された1フレーム当たりのすべてのTSパケット(全パケット)について、パケット情報を抽出する。抽出されたパケット情報はスロット割当数決定手段102に出力される。
図3は、図2に示したパケット情報抽出手段の抽出するパケット情報を説明するための説明図である。ここでは、一例として、チャネル数Nを「5」として説明する。T1〜T5は、チャネル「1」〜チャネル「5」にそれぞれ対応したトランスポートストリームを示す。トランスポートストリームT1〜T5に含まれるTSパケットは、バッファ1201〜1205に格納された1フレーム当たりのすべてのTSパケット(全パケット)である。各トランスポートストリームT1〜T5は、それぞれ10個のTSパケットから構成される。つまり、各チャネルの規定数はそれぞれ「10」である。したがって、第1フレームf1および第2フレームf2に含まれる全スロット数は「50」である。なお、ヘッダスロット数を「0」とした。バッファ1201〜1205から取り出されるTSパケットは、図3の右から順に並んでいるものとする。各トランスポートストリームT1〜T5は、図3に示すように、バースト的にNULLパケットを含んでいる。パケット情報抽出手段101は、パケット情報を各バッファ1201〜1205から抽出する。
具体的には、第1フレームf1において、トランスポートストリームT1を構成するTSパケットP(1,1)〜P(1,8)は、実TSパケットである(図3では、「実TSP」と表示)。これに対して、トランスポートストリームT1を構成するTSパケットP(1,9),P(1,10)は、NULLパケットである(図3では、「NULL」と表示)。また、第1フレームf1において、例えば、トランスポートストリームT2を構成するTSパケットP(2,1)もNULLパケットである。以下同様に、TSパケットP(3,1)はNULLパケットであり、TSパケットP(4,1),P(5,1)は実TSパケットである。また、第2フレームf2において、トランスポートストリームT1を構成するTSパケットのうち、先頭の8個のTSパケットは、実TSパケットである。これに対して、トランスポートストリームT1を構成する残りのTSパケットは、NULLパケットである。以下、パケット情報の説明を省略する。
図2に戻って、多重化装置10の構成の説明を続ける。
スロット割当数決定手段102は、パケット情報抽出手段101によって抽出されたパケット情報に基づいて、データスロットを既に割り当てられたTSパケットの個数に対するNULLパケットの個数を示すNULLパケット含有率Rが、予め定められた数値範囲に含まれるように、データスロットの個数を各チャネルiごとに決定するものである。詳細は後記するが、スロット割当数決定手段102は、図3において破線で示したフレームの中でデータスロットの個数を各チャネルiごとに決定する。決定された個数の情報は、フレーム化情報生成手段103とパケット割当手段104とに出力される。
フレーム化情報生成手段(分離化情報生成手段)103は、この多重化装置10による多重化後に各トランスポートストリームを分離するための情報を示す分離化情報を生成するものである。この分離化情報は、チャネルごとの各トランスポートストリームと、各データスロットとを関連付ける情報を含んでいる。この分離化情報により、受信装置3によって、所定のトランスポートストリームだけを選択して取り出すことが可能となる。本実施形態では、フレーム化情報生成手段103は、前記した分離化情報の他に、フレーム同期のための情報等も生成する。以下では、これら分離化情報やフレーム同期のための情報等をまとめて制御情報と呼ぶこととする。
パケット割当手段104は、フレームを構成する各データスロットに、各トランスポートストリームを構成する複数のTSパケットをそれぞれ割当てるものである。このパケット割当手段104は、バッファ1201〜120Nに格納された1フレーム当たりのすべてのTSパケット(全パケット)を読み出し、読み出した全パケットを、各データスロットにそれぞれ割当てる。
多重化処理手段105は、バッファ1201〜120Nに格納された1フレーム分のすべてのTSパケットが各データスロットにそれぞれ割り当てられた各トランスポートストリームと、フレーム化情報生成手段103によって生成された制御情報(分離化情報を含む)とを多重する処理を行うものである。この多重化処理により、多重化トランスポートストリームMが生成される。
多重化処理手段105の実行する多重化処理においては、以下の式(1)〜式(3)で示される関係が満たされているものとする。
まず、i(1≦i≦N)番目のチャネルから多重化装置10に入力するトランスポートストリームTiの入力レートA(1)〜A(N)と、多重化装置10から出力される多重化トランスポートストリームMの伝送レートDとの間には、式(1)に示される関係がある。
Figure 0004758808
ただし、Cは制御情報の伝送レートである。
また、i(1≦i≦N)番目のチャネルに関して、1フレーム当たりのトランスポートストリームTiの規定数U(i)と、1フレーム当たりの全スロット数Lとの間には、式(2)に示される関係がある。
Figure 0004758808
ただし、P′はヘッダスロット数である。
また、多重化処理時に、バッファ1201〜120Nのオーバーフローやアンダーフローを起こさないために、前記した式(1)と、前記した式(2)とは、i(1≦i≦N)番目のチャネルに関して式(3)で関係付けられている。
Figure 0004758808
なお、ヘッダスロット数P′と、1フレーム当たりの全スロット数Lと、多重化トランスポートストリームMの伝送レートDとの具体例は、以下の通りである。
例えば、ケーブルテレビのトランスモジュレーション方式で用いられる多重化フレームの場合には、P′=1、L=53、D=31.644Mbpsとなる。
また、BSデジタル放送で用いられる多重フレームの場合、P′=0、L=48、D=52.17Mbpsとなる。なお、このようにP′=0の場合には、制御情報は、データスロット内のTSパケットの一部を置き換えることにより伝送される。
[スロット割当数決定手段の構成]
図4は、図2に示したスロット割当数決定手段の詳細を示す機能ブロック図である。
スロット割当数決定手段102は、含有率算出手段201と、方針決定手段202と、パケット選別手段203と、規定数判定手段204と、関連付け判定手段205と、スロット関連付け手段206と、パケット個数判定手段207と、差分加算手段208とを備えている。
含有率算出手段201は、パケット割当手段104によってデータスロットが既に割り当てられたTSパケットの個数に対するNULLパケットの個数を示すNULLパケット含有率R(0≦R≦1)を算出するものである。
方針決定手段202は、予め定められた目標値Hと、NULLパケット含有率Rとを比較し、比較結果に基づいて、データスロットに関連付けるTSパケットを、実TSパケットとNULLパケットとのうちの一方とする方針を決定するものである。本実施形態では、方針決定手段202は、NULLパケット含有率Rが目標値Hより大きい場合に、関連付けるTSパケットの種類を実TSパケットに決定し、NULLパケット含有率Rが目標値H以下の場合に、関連付けるTSパケットの種類をNULLパケットに決定する。決定されたTSパケットの種類に関する情報は、パケット選別手段203に出力される。
パケット選別手段203は、入力情報に基づいて実TSパケットとNULLパケットのうちのいずれかをバッファ1201〜120Nから選別するものである。
具体的には、パケット選別手段203は、方針決定手段202で決定された種類がNULLパケットの場合に、バッファ1201〜120NからNULLパケットを選別し、方針決定手段202で決定されたTSパケットの種類が実TSパケットの場合に、バッファ1201〜120Nから実TSパケットを選別する。
また、パケット選別手段203は、後記する規定数判定手段204から、チャネルごとに関連付けたデータスロットの個数(以下、スロット割当数という)が規定数の上限値に達した旨を通知された場合に、方針決定手段202で決定されたTSパケットの種類と異なるTSパケットを選別する。
また、パケット選別手段203は、後記する関連付け判定手段205から、TSパケットをデータスロットに関連付けることができない旨を通知された場合に、方針決定手段202で決定されたTSパケットの種類と異なるTSパケットを選別する。
選別されたTSパケットに関する情報は、規定数判定手段204および関連付け判定手段205にそれぞれ出力される。
規定数判定手段204は、スロット割当数u(i)が、すべてのチャネルにおいて、規定数U(i)の上限値に達したか否かを判定するものである。ここで、スロット割当数u(i)は、処理の途中では一時的なスロット数を示し、1フレーム分の処理が終了した時点で、割り当てられた最終的なスロット数(以下、割当スロット数という)となる。また、規定数U(i)の上限値(以下、単に上限値E(i)ともいう)は、式(4)および式(5)の条件を満たす。
Figure 0004758808
Figure 0004758808
例えば、上限値E(i)を有限な値とした場合、送信装置2のバッファ120、または受信装置3の図示しないバッファにおいて、オーバーフロー/アンダーフローを起こさないようにすることが可能である。また、上限値E(i)を無限(∞)とする場合(規定数U(i)の上限を設けない場合)、NULLパケット含有率Rに対する目標値Hを達成する能力を向上させることができる。なお、上限値E(i)を有限にするか無限にするかという設計事項と、送信装置2のバッファ120(または受信装置3のバッファ)におけるオーバーフロー/アンダーフローを起こさないためのバッファサイズとはトレードオフの関係にある。したがって、上限値E(i)としては、送信装置2等の条件と、必要とする精度とを勘案した最適な値がその都度設定される。
また、規定数判定手段204は、スロット割当数u(i)が、上限値E(i)に達したと判定した場合に、パケット選別手段203にその旨を通知する。また、規定数判定手段204は、スロット割当数u(i)が、上限値E(i)に達していないと判定した場合に、スロット関連付け手段206にその旨を通知する。
関連付け判定手段205は、パケット選別手段203によって選別されたTSパケットに関する情報と、パケット割当手段104で割り当てたデータスロットの空き具合とに基づいて、選別されたTSパケットをデータスロットに関連付けることが可能か否かを判定するものである。この関連付け判定手段205は、TSパケットをデータスロットに関連付けることができると判定した場合に、その旨をスロット関連付け手段206に通知する。一方、関連付け判定手段205は、TSパケットをデータスロットに関連付けることができないと判定した場合に、その旨をパケット選別手段203に通知する。したがって、関連付け判定手段205は、選別されたTSパケットを介して、方針決定手段202で決定された方針に基づくTSパケットを関連付けることができないと判定した場合には、方針決定手段202で決定された方針とは異なるTSパケットについて再び関連付け判定を実行することとなる。
スロット関連付け手段206は、関連付け判定手段205から、TSパケットをデータスロットに関連付けることが可能である旨を通知された場合に、当該TSパケットをデータスロットに関連付けるものである。したがって、スロット関連付け手段206は、関連付け判定手段205で、方針決定手段202で決定された方針に基づく一方のTSパケットを関連付けることが可能であると判定された場合に、一方のTSパケットを関連付けると共に、一方のTSパケットを関連付けることができないと判定された場合に、方針決定手段202で決定された方針に基づく他方のTSパケットを関連付ける。
また、本実施形態では、スロット関連付け手段206は、規定数判定手段204から、スロット割当数u(i)が上限値E(i)に達していない旨を通知された場合に、TSパケットをデータスロットに関連付けることとする。
また、本実施形態では、スロット関連付け手段206は、各トランスポートストリームのうち、TSパケットを関連付けられたデータスロットの個数の最も少ないトランスポートストリームに対して優先的となるように、TSパケットをデータスロットに関連付けることとする。なお、スロット関連付け手段206は、データスロットの個数の最も少ないトランスポートストリームが複数存在する場合には、各トランスポートストリームの識別番号(またはチャネル識別番号)を示す「i」の小さい順にTSパケットを関連付けることとする。
パケット個数判定手段207は、スロット関連付け手段206で関連付けたデータスロットの総数(処理済スロット数u)が、1フレーム当たりの全パケットの個数(全パケット数X)に達したか否かを判定するものである。処理済スロット数uは、スロット割当数u(i)のチャネルiについての合計値である。このパケット個数判定手段207は、処理済スロット数uが全パケット数Xに達していないと判定した場合に、含有率算出手段201にその旨を通知し、処理済スロット数uが全パケット数Xに達したと判定した場合に、差分加算手段208にその旨を通知する。
差分加算手段208は、パケット個数判定手段207から、処理済スロット数uが全パケット数Xに達したと判定した旨を通知された場合に、スロット割当数u(i)と規定数U(i)との差分(以下、差分e(i)という)を算出し、算出された差分e(i)を、次フレームにおいて、スロット割当数u(i)に加算するものである。本実施形態では、差分e(i)は、式(6)で定義される。
Figure 0004758808
式(6)によれば、i番目のトランスポートストリームTiが規定数U(i)を超えた個数のデータスロットを割当てられた場合には、e(i)>0となり、逆に、規定数U(i)より少ないスロット数しか割当てられなかった場合には、e(i)<0となる。したがって、差分加算手段208によれば、1フレーム分の処理においてスロット割当数u(i)が一時的に変動したとしても、数〜数十フレームで平均すれば、1フレーム当たりのスロット割当数u(i)をほぼ一定にすることが可能となる。
図5は、図4に示したスロット割当数決定手段で決定されたスロット数を有したフレームを説明するための説明図である。ここでは、前記した図3と同様に、チャネル数Nを「5」として説明する。また、チャネル1〜チャネル5にそれぞれ対応したトランスポートストリームをT1′〜T5′で示す。また、規定数U(1)〜U(5)はそれぞれ「10」であり、規定数U(1)〜U(5)の上限値E(1)〜E(5)は「15」とする。目標値Hは「20%」とする。つまり、方針決定手段202は、1フレーム分の処理が終了した時点で、NULLパケット含有率Rが「20%」以上となるように、関連付けるTSパケットの種類を決定する。
第1フレームF1において、トランスポートストリームT1′を構成するTSパケットの個数は「11」である。つまり、第1フレームF1の処理が終了した時点で、割当スロット数は、u(1)=11となる。したがって、差分加算手段208は、式(6)に基づいて、e(1)=1を、第2フレームF2におけるスロット割当数u(1)に加算することとなる。なお、トランスポートストリームT1′を構成するTSパケットP(1,11)は、図3に示したトランスポートストリームT1を構成する第2フレームf2のTSパケットP(1,1)と同一である。
同様に、第1フレームF1において、トランスポートストリームT2′を構成するTSパケットの個数は「11」なので、第1フレームF1の処理が終了した時点で、割当スロット数は、u(2)=11となる。したがって、差分加算手段208は、式(6)に基づいて、e(2)=1を、第2フレームF2におけるスロット割当数u(2)に加算することとなる。なお、トランスポートストリームT2′を構成するTSパケットP(2,11)は、図3に示したトランスポートストリームT2を構成する第2フレームf2のTSパケットP(2,1)と同一である。
また、第1フレームF1において、トランスポートストリームT4′,T5′をそれぞれ構成するTSパケットの個数は「9」である。つまり、第1フレームF1の処理が終了した時点で、割当スロット数は、u(4)=9、u(5)=9となる。したがって、式(6)に基づいて、e(4)=−1、e(5)=−1が、第2フレームF2の処理時に、スロット割当数u(4)およびスロット割当数u(5)にそれぞれ加算されることとなる。つまり、第2フレームF2の処理を開始した時点で、スロット割当数は、u(1)=1、u(2)=1、u(3)=0、u(4)=−1、u(5)=−1となっていることになる。
そして、第2フレームF2の処理を開始した時点のスロット割当数u(1)=1に対応して、第2フレームF2において、トランスポートストリームT1′を構成するTSパケットの個数は「9」となる。同様に、スロット割当数u(2)=1、u(3)=0、u(4)=−1、u(5)=−1に対応して、トランスポートストリームT2′〜T5′を構成するTSパケットの個数はそれぞれ「9」、「10」、「11」、「11」となる。
また、第2フレームF2の処理が終了した時点で、例えば、トランスポートストリームT1′の割当スロット数は、u(1)=9となるので、差分加算手段208は、式(6)に基づいて、e(1)=−1を、図示を省略した第3フレームF3におけるスロット割当数u(1)に加算することとなる。なお、第2フレームF2において、例えば、トランスポートストリームT1′を構成するTSパケットP(1,9)は、図3に示したトランスポートストリームT1を構成する第2フレームf2のTSパケットP(1,10)と同一である。
[多重化トランスポートストリームの構造]
次に、図2に示した多重化処理手段105で生成される多重化トランスポートストリームの構造について図6を参照して説明する。図6は、図2に示した多重化処理手段で処理されるトランスポートストリームの構造を示す構造図であり、(a)はトランスポートストリーム、(b)は出力される多重化トランスポートストリームをそれぞれ示している。
図6(a)に示すように、チャネル1〜Nごとに入力するN個のトランスポートストリームT1〜TNは、パケット割当手段104(図2参照)によって、データスロットが割り当てられている。ここでは、簡便のため、トランスポートストリームT1〜TNは、それぞれK個のTSパケットから構成されているものとして説明する。なお、TSパケットは、図6の右から順に並んでいる。
図6(b)に示すように、多重化処理手段105(図2参照)は、チャネル1〜チャネルNの複数のTSパケットから成る1フレーム分のTSパケット列のヘッダ(先頭)に、フレーム化情報生成手段103(図2参照)で生成された制御情報をそれぞれ付加して多重化トランスポートストリームMを生成する。例えば、TSパケットP(1,1)、…、TSパケットP(N,1)のヘッダに制御情報I1が付加される。
ここでは、TSパケットP(1,1)、…、TSパケットP(N,1)にそれぞれ割り当てられたデータスロットのことをタイムスロットV(1,1)、…、タイムスロットV(N,1)という。また、制御情報I1に割り当てられたヘッダスロットのことをタイムスロットV1という。そして、これら複数のデータスロットおよびヘッダスロットに相当するL個のタイムスロットを連結することによりフレームFが形成される。そして、このフレームFをW個連結することによりスーパーフレームSFが形成される。なお、フレームF内のTSパケットの組合せは一例である。
[スロット割当数決定手段の動作]
スロット割当数決定手段102において、スロット割当数を決定する動作について、図7を参照(適宜図4および図5参照)して説明する。図7は、図4に示したスロット割当数決定手段の動作を示すフローチャートである。
スロット割当数決定手段102は、スロット関連付け手段206によって、処理済スロット数uを「0」(u=0)とする(ステップS1)。ここで、u=0は、u(i)=0と同等である。そして、スロット割当数決定手段102は、パケット個数判定手段207によって、処理済スロット数uは、1フレーム分の全パケット数Xに達したか否かを判定する(ステップS2)。
処理済スロット数uが1フレーム分の全パケット数Xに達していない場合(ステップS2:No)、スロット割当数決定手段102は、含有率算出手段201によって、現在のNULLパケット含有率Rを算出する(ステップS3)。そして、スロット割当数決定手段102は、方針決定手段202によって、現在のNULLパケット含有率Rは目標値Hより大きいか否かを判定する(ステップS4)。
現在のNULLパケット含有率Rが目標値H以下(R≦H)である場合(ステップS4:No)、スロット割当数決定手段102は、方針決定手段202によって、TSパケットの種類をNULLパケットに決定する。そして、スロット割当数決定手段102は、パケット選別手段203によって、NULLパケットを選別し(ステップS5)、規定数判定手段204によって、チャネル別のスロット割当数u(i)は規定数U(i)の上限値E(i)に達したか否かを判定する(ステップS6)。
スロット割当数u(i)が規定数U(i)の上限値E(i)に達していない場合(ステップS6:No)、スロット割当数決定手段102は、関連付け判定手段205によって、割当可能であるか否かを判定する(ステップS7)。割当可能である場合(ステップS7:Yes)、スロット割当数決定手段102は、スロット関連付け手段206によって、NULLパケットをデータスロットに関連付ける(ステップS8)。これにより、パケット割当手段104は、該当するTSパケットをデータスロットに割り当てる。そして、スロット割当数決定手段102は、スロット関連付け手段206によって、該当するTSパケットの属するトランスポートストリームTjについてスロット割当数u(j)をインクリメントし(u(j)←u(j)+1:ステップS9)、ステップS2に戻る。
また、ステップS4において、これまでに割り当てられたデータスロットに関する含有率、すなわち、現在のNULLパケット含有率Rが目標値Hより大きい(R>H)場合(ステップS4:Yes)、スロット割当数決定手段102は、方針決定手段202によって、TSパケットの種類を実TSパケットに決定する。そして、スロット割当数決定手段102は、パケット選別手段203によって、実TSパケットを選別する(ステップS10)。
また、前記したステップS6またはステップS7において、スロット割当数u(i)が規定数U(i)の上限値E(i)に達している場合(ステップS6:Yes)、または、割当可能ではない場合(ステップS7:No)、スロット割当数決定手段102は、ステップS10に進む。ステップS10に続いて、スロット割当数決定手段102は、規定数判定手段204によって、スロット割当数u(i)は規定数U(i)の上限値E(i)に達したか否かを判定する(ステップS11)。スロット割当数u(i)が規定数U(i)の上限値E(i)に達していない場合(ステップS11:No)、スロット割当数決定手段102は、関連付け判定手段205によって、割当可能であるか否かを判定する(ステップS12)。割当可能である場合(ステップS12:Yes)、スロット割当数決定手段102は、スロット関連付け手段206によって、NULLパケットをデータスロットに関連付ける(ステップS13)。これにより、パケット割当手段104は、該当するTSパケットをデータスロットに割り当てる。そして、スロット割当数決定手段102は、ステップS9に戻る。
また、前記したステップS11またはステップS12において、スロット割当数u(i)が規定数U(i)の上限値E(i)に達している場合(ステップS11:Yes)、または、割当可能ではない場合(ステップS12:No)、スロット割当数決定手段102は、ステップS5に戻り、NULLパケットを選別する。
また、ステップS2において、処理済スロット数uが1フレーム分の全パケット数Xに達した場合(ステップS2:Yes)、スロット割当数決定手段102は、当該フレームについてのスロット数決定処理を終了し、差分加算手段208によって、割当スロット数u(i)と規定数U(i)との差分e(i)を算出し、算出された差分e(i)を、次フレームにおけるスロット割当数u(i)に加算する(ステップS14)。
ステップS1〜S14の処理により、例えば、図3に示す第1フレームf1および第2フレームf2は、図5に示す第1フレームF1および第2フレームF2のように、フレームの構成が変更される。なお、図5は、目標値Hが「20%」の場合のフレーム構成を示している。図5では、第1フレームF1の処理が終了した時点におけるNULLパケット含有率Rは、20%(=10/50)であり、第2フレームF2の処理が終了した時点におけるNULLパケット含有率Rは、20%(=10/50)である。したがって、いずれのフレームでもNULLパケット含有率Rは、目標値H(20%)以上となる。
一方、このようなスロット数決定処理を実行しない場合には、多重化トランスポートストリームは、図3に示す第1フレームf1および第2フレームf2の構成のままとなってしまう。この場合には、第1フレームf1におけるNULLパケット含有率Rは、24%(=12/50)であり、第2フレームf2におけるNULLパケット含有率Rは、16%(=8/50)である。したがって、第2フレームf2において、NULLパケット含有率Rは、目標値H(20%)よりも小さくなってしまうことになる。
[TSパケットの取り出し順序]
次に、図3に示したフレーム構成から、図5に示したフレーム構成が生成されるまでの過程について、図8を参照して説明する。図8は、図5に示したフレームの構成が作成される過程を説明するための説明図である。
図8に示す第1フレームF1において、50個の符号(1)〜(50)は、スロット関連付け手段206(図4参照)がTSパケットをデータスロットに関連付ける処理の順番を示している。具体的には、第1フレームF1において、スロット関連付け手段206は、処理の順番に対応して、例えば、以下の(1)〜(5)を実行する。
(1)トランスポートストリームT1′(1番目のチャネル)の1番目(最右端)のデータスロットに実TSパケットを関連付ける。
(2)トランスポートストリームT2′(2番目のチャネル)の1番目(最右端)のデータスロットにNULLパケットを関連付ける。
(3)トランスポートストリームT4′(4番目のチャネル)の1番目(最右端)のデータスロットに実TSパケットを関連付ける。
(4)トランスポートストリームT5′(5番目のチャネル)の1番目(最右端)のデータスロットに実TSパケットを関連付ける。
(5)トランスポートストリームT1′(1番目のチャネル)の2番目のデータスロットに実TSパケットを関連付ける。
以下同様に、(6)〜(50)の処理が実行される。
表1は、スロット割当数決定手段102(図4参照)においてそれぞれ求められる、NULLパケット含有率、パケット種別、および選択されるチャネルの遷移を示している。例えば、「累計スロットナンバ」が「1」〜「5」である場合に、「チャネル」は「1」,「2」,「4」,「5」,「1」と遷移している。これは、スロット関連付け手段206が、第1フレームF1において実行する(1)〜(5)の処理に相当する。
Figure 0004758808
また、図8に示す第2フレームF2において、50個の符号(1)〜(50)は、スロット関連付け手段206(図4参照)がTSパケットをデータスロットに関連付ける処理の順番を示している。具体的には、第2フレームF2において、スロット関連付け手段206は、処理の順番に対応して、例えば、以下の(1)〜(5)を実行する。
(1)トランスポートストリームT3′(3番目のチャネル)の1番目(最右端)のデータスロットに実TSパケットを関連付ける。
(2)トランスポートストリームT4′(4番目のチャネル)の1番目(最右端)のデータスロットにNULLパケットを関連付ける。なお、第2フレームF2では、トランスポートストリームT4′の割当数は、「−1」の状態から処理が開始されるので、最右端の位置が右にシフトしている。
(3)トランスポートストリームT4′(4番目のチャネル)の2番目のデータスロットに実TSパケットを関連付ける。
(4)トランスポートストリームT1′(1番目のチャネル)の1番目(最右端)のデータスロットに実TSパケットを関連付ける。なお、第2フレームF2では、トランスポートストリームT1′の割当数は、「1」の状態から処理が開始されるので、最右端の位置が左にシフトしている。
(5)トランスポートストリームT2′(2番目のチャネル)の1番目(最右端)のデータスロットに実TSパケットを関連付ける。なお、(4)と同様に、最右端の位置が左にシフトしている。
以下同様に、(6)〜(50)の処理が実行される。
表2は、スロット割当数決定手段102(図4参照)においてそれぞれ求められる、NULLパケット含有率、パケット種別、および選択されるチャネルの遷移を示している。例えば、「累計スロットナンバ」が「1」〜「5」である場合に、「チャネル」は「3」,「4」,「4」,「1」,「2」と遷移している。これは、スロット関連付け手段206が、第2フレームF2において実行する(1)〜(5)の処理に相当する。
Figure 0004758808
以上説明したように、本実施の形態に係る多重化装置10によれば、多重される各トランスポートストリームにおけるNULLパケットのバースト的な分布を、フレームごとに平均化することができる。
以上、実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲でさまざまに実施することができる。例えば、多重化装置10は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラム(多重化プログラム)により動作させることで実現することができる。このプログラムは、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。このプログラムにより、多重化装置10と同等の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、スロット割当数決定手段102は、バッファ120から取り出されるTSパケット1つだけを判断材料としているが、2つ以上のTSパケットを判断材料としてもよい。この場合、NULLパケット含有率Rを目標値Hに近づける能力を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、スロット割当数u(i)をフレーム当たりの変数として定義して、フレーム単位にスロット割当数を決定するものとして説明したが、スロット割当数u(i)をスーパーフレームSF当たりの変数として定義して、スーパーフレーム単位にスロット割当数を決定するように構成してもよい。この場合、図6に示したように、W個のフレームを連結してスーパーフレームSFを構成するならば、以下のように、文字の示す意味または用語を示す文字を置き換える。
U(i):各トランスポートストリームTiに対するスーパーフレーム当たりの規定数
ヘッダスロット数P′→W×P′
全スロット数L→W×L
また、本実施形態では、各トランスポートストリームTに割り当てる順序は、チャネル識別番号(i)の値の小さい順としたが、本発明は、割り当てられるデータスロットの位置を限定するものではないので、逆に大きい順としてもよい。
また、本実施形態において、ヘッダに付加される制御情報に含まれる分離化情報は、受信装置3で、所定のトランスポートストリームを抽出できれば、その記述形式は限定されるものではない。例えば、各データスロットごとに各トランスポートストリームTの識別番号(iなど)を記述したものでもよいし、各トランスポートストリームTの識別番号ごとに規定数Uを記述したものでもよい。具体的には、分離化情報は、各トランスポートストリームT1,T2,T3に規定数U(1),U(2),U(3)を定めるものとする。このとき、各トランスポートストリームT1,T2,T3を構成するTSパケットを、予め定めた順番(例えば、T1,T2,T3の順番)にデータスロットに、規定数U(1),U(2),U(3)の個数ずつ配置する。そして、多重された制御情報(分離化情報)を受信した受信装置3は、伝送されてきた分離化情報(規定数Uを含む)に基づいて、多重化トランスポートストリームMから所定のトランスポートストリームTを切り分けて抽出することが可能となる。なお、受信装置3によるトランスポートストリームTの選択処理は、フレーム当たりに含まれるデータスロットの個数の変更に関わらず変化しない。
また、本実施形態の送信装置2について、トランスポートストリームTが入力するときに、前記した式(3)を満たすために(データスロットを固定的に割当てるために)、予め定められた帯域幅のNULLパケットを挿入することで、トランスポートストリームTのレート変換を行うレート変換装置を備えるように構成してもよい。このような予め定められた帯域幅のNULLパケットによって生じる空き帯域に対しても本発明は適用可能である。
また、本実施形態の規定数判定手段204において、上限値E(i)を規定数U(i)と同一の値(E(i)=U(i))とするようにしてもよい。この場合、スロット関連付け手段206は、データスロットの個数の変更を行わず、多重化処理手段105は、規定数U(i)どおりに多重することとなる。ただし、各トランスポートストリームTを構成するTSパケットが割り当てられる際のバースト性が増し、結果として、受信装置3におけるバッファ残量の変動が大きくなるので、前記した実施形態のように、規定数U(i)<上限値E(i)とすることが好ましい。
また、本実施形態では、含有率算出手段201は、NULLパケット含有率Rを算出するものとして説明したが、代わりに、実TSパケットの含有率R′を算出するようにしてもよい。この場合には、方針決定手段202は、例えば、実TSパケットの含有率R′が実TSパケットの目標値H′より小さい場合に、関連付けるTSパケットの種類を実TSパケットに決定し、実TSパケットの含有率R′が実TSパケットの目標値H′以下の場合に、関連付けるTSパケットの種類をNULLパケットに決定することとなる。
また、本実施形態では、送信装置2は、多重化装置10を備えるものとしたが、この多重化装置10を送信装置2とは別のユニットに組み込むようにしても構わない。また、受信装置3と出力装置4とを一体のユニットで構成してもよい。
本発明の実施形態に係る多重化装置を含む放送システムの一例を示す構成図である。 図1に示した送信装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2に示したパケット情報抽出手段の抽出する情報を説明するための説明図である。 図2に示したスロット割当数決定手段の詳細を示す機能ブロック図である。 図4に示したスロット割当数決定手段で決定されたスロット数を有したフレームを説明するための説明図である。 図2に示した多重化処理手段で処理されるトランスポートストリームの構造を示す構造図であり、(a)はトランスポートストリーム、(b)は出力される多重化トランスポートストリームをそれぞれ示している。 図4に示したスロット割当数決定手段の動作を示すフローチャートである。 図5に示したフレームの構成が作成される過程を説明するための説明図である。
符号の説明
1 放送システム
2 送信装置
3 受信装置
4 出力装置
10 多重化装置
101 パケット情報抽出手段
102 スロット割当数決定手段
103 フレーム化情報生成手段(分離化情報生成手段)
104 パケット割当手段
105 多重化処理手段
111〜11N(11) 受信手段
12 記憶手段
1201〜120N(120) バッファ
122 RAM
124 HDD
13 送信手段
201 含有率算出手段
202 方針決定手段
203 パケット選別手段
204 規定数判定手段
205 関連付け判定手段
206 スロット関連付け手段
207 パケット個数判定手段
208 差分加算手段

Claims (7)

  1. チャネル別に予め定められた規定数の送出順序が予め定められたパケットから構成される複数のデータストリームに含まれる全パケットを、所定多重時間毎に、複数のデータスロットにそれぞれ割り当てて時分割多重する多重化装置であって、
    前記各データスロットに割り当てられる各パケットが、伝送レートを一定に保つことを目的としたパディングを示す第1パケットであるか、または、前記第1パケット以外の伝送することを目的とするパケットである第2パケットであるかを示すパケット情報を前記各パケットからそれぞれ抽出するパケット情報抽出手段と、
    前記抽出されたパケット情報に基づいて、前記データスロットに既に割り当てられたパケットの個数に対する前記第1パケットまたは前記第2パケットの個数を示す含有率が、予め定められた数値範囲に含まれるように、前記データスロットの個数を各チャネルごとに決定するスロット割当数決定手段と、
    多重化後に前記各データストリームを分離するための情報を示す分離化情報を生成する分離化情報生成手段と、
    前記各データストリームを構成する複数のパケットを前記各データスロットにそれぞれ割当てるパケット割当手段と、
    前記複数のパケットが前記複数のデータスロットにそれぞれ割り当てられた前記各データストリームと、前記生成された分離化情報とを多重する処理を行う多重化処理手段とを備えることを特徴とする多重化装置。
  2. 前記スロット割当数決定手段は、
    前記含有率を算出する含有率算出手段と、
    予め定められた目標値と前記含有率とを比較し、比較結果に基づいて、前記データスロットに関連付けるパケットを、前記第1パケットと前記第2パケットとのうちの一方とする方針を決定する方針決定手段と、
    前記パケット割当手段で割り当てた前記データスロットの空き具合に基づいて、前記方針決定手段で決定された方針に基づく一方のパケットを前記データスロットに関連付けることが可能であるか否かを判定する関連付け判定手段と、
    前記一方のパケットを前記データスロットに関連付けることが可能であると判定された場合に、前記データスロットに前記一方のパケットを関連付けると共に、前記一方のパケットを前記データスロットに関連付けることができないと判定された場合に、当該データスロットに前記方針決定手段で決定された方針に基づく他方のパケットを関連付けるスロット関連付け手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の多重化装置。
  3. 前記スロット割当数決定手段は、
    前記両パケットに関連付けたデータスロットの総数が、前記全パケットの個数に達したか否かを判定するパケット個数判定手段と、
    前記両パケットに関連付けたデータスロットの総数が前記全パケットの個数に達したと判定された場合に、前記チャネルごとに、前記関連付けたデータスロットの個数と前記規定数との差分を算出し、算出された差分を、次のタイミングの前記所定多重時間の処理において、前記両パケットに関連付けたデータスロットの個数に加算する差分加算手段とをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の多重化装置。
  4. 前記スロット関連付け手段は、前記各データストリームのうち、前記両パケットに関連付けられたデータスロットの個数の最も少ないデータストリームに対して優先的となるように、前記いずれかのパケットを前記データスロットに関連付けることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の多重化装置。
  5. 前記両パケットに関連付けたデータスロットの個数が、前記チャネルすべてにおいて、前記規定数の上限値に達したか否かを判定する規定数判定手段をさらに備え、
    前記スロット関連付け手段は、前記チャネルごとに前記両パケットに関連付けたデータスロットの個数が前記規定数の上限値に達していないと判定された場合に、前記いずれかのパケットを前記データスロットに関連付けることを特徴とする請求項4に記載の多重化装置。
  6. チャネル別に予め定められた規定数の送出順序が予め定められたパケットから構成される複数のデータストリームに含まれる全パケットを、所定多重時間毎に、複数のデータスロットにそれぞれ割り当てて時分割多重する多重化装置の多重化方法であって、
    前記多重化装置は、
    前記各データスロットに割り当てられる各パケットが、伝送レートを一定に保つことを目的としたパディングを示す第1パケットであるか、または、前記第1パケット以外の伝送することを目的とするパケットである第2パケットであるかを示すパケット情報を前記各パケットからそれぞれ抽出するパケット情報抽出ステップと、
    前記抽出されたパケット情報に基づいて、前記データスロットに既に割り当てられたパケットの個数に対する前記第1パケットまたは前記第2パケットの個数を示す含有率が、予め定められた数値範囲に含まれるように、前記データスロットの個数を各チャネルごとに決定するスロット割当数決定ステップと、
    多重化後に前記各データストリームを分離するための情報を示す分離化情報を生成する分離化情報生成ステップと、
    前記各データストリームを構成する複数のパケットを前記各データスロットにそれぞれ割当てるパケット割当ステップと、
    前記複数のパケットが前記複数のデータスロットにそれぞれ割り当てられた前記各データストリームと、前記生成された分離化情報とを多重する処理を行う多重化処理ステップとを有することを特徴とする多重化方法。
  7. チャネル別に予め定められた規定数の送出順序が予め定められたパケットから構成される複数のデータストリームに含まれる全パケットを、所定多重時間毎に、複数のデータスロットにそれぞれ割り当てて時分割多重するために、コンピュータを、
    前記各データスロットに割り当てられる各パケットが、伝送レートを一定に保つことを目的としたパディングを示す第1パケットであるか、または、前記第1パケット以外の伝送することを目的とするパケットである第2パケットであるかを示すパケット情報を前記各パケットからそれぞれ抽出するパケット情報抽出手段、
    前記抽出されたパケット情報に基づいて、前記データスロットに既に割り当てられたパケットの個数に対する前記第1パケットまたは前記第2パケットの個数を示す含有率が、予め定められた数値範囲に含まれるように、前記データスロットの個数を各チャネルごとに決定するスロット割当数決定手段、
    多重化後に前記各データストリームを分離するための情報を示す分離化情報を生成する分離化情報生成手段、
    前記各データストリームを構成する複数のパケットを前記各データスロットにそれぞれ割当てるパケット割当手段、
    前記複数のパケットが前記複数のデータスロットにそれぞれ割り当てられた前記各データストリームと、前記生成された分離化情報とを多重する処理を行う多重化処理手段として機能させることを特徴とする多重化プログラム。
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