JP2006279803A - 再多重化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力TSの帯域の無駄を大幅に低減すること。
【解決手段】再多重する複数のサービスおよび伝送制御情報に関連するTSパケットを記憶するための複数の入力FIFOメモリ(2−1〜2−n)と、前記伝送制御情報に含まれるカルーセルデータを記憶するカルーセルデータ用メモリ(3)と、出力TSにおける1TSパケットの送出間隔で、入力FIFOメモリ(2−1〜2−n)からTSパケットを一つずつ読み出すための制御を行い、さらに、送出レートに応じた複数TSパケットの送出間隔で、カルーセルデータのTSパケットを一つずつ読み出すための制御を行う制御部(8)と、を備え、制御部(8)の制御により読み出されたTSパケットを再多重化して出力TSとして送出する。
【選択図】 図1
【解決手段】再多重する複数のサービスおよび伝送制御情報に関連するTSパケットを記憶するための複数の入力FIFOメモリ(2−1〜2−n)と、前記伝送制御情報に含まれるカルーセルデータを記憶するカルーセルデータ用メモリ(3)と、出力TSにおける1TSパケットの送出間隔で、入力FIFOメモリ(2−1〜2−n)からTSパケットを一つずつ読み出すための制御を行い、さらに、送出レートに応じた複数TSパケットの送出間隔で、カルーセルデータのTSパケットを一つずつ読み出すための制御を行う制御部(8)と、を備え、制御部(8)の制御により読み出されたTSパケットを再多重化して出力TSとして送出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、デジタル放送等のデジタル化されたコンテンツを送信する方式の一つである、リマックス方式で採用可能な再多重化装置に関するものである。
以下、従来の再多重化装置について説明する(下記特許文献1および2参照)。ケーブルテレビでは、デジタル放送等のデジタル化されたコンテンツを送信する方式として、たとえば、限られたRF伝送帯域を有効に使用することが可能なリマックス方式が採用されている。このリマックス方式においては、再多重化装置が用いられ、放送したいサービスのみを選択し多重化して伝送することができる。また、デジタル放送では、パケット多重の方式としてMPEG−2システム規格が採用され、このMPEG−2方式により、デジタル符号化された映像,音声などのサービスデータがパケット化されて送信される。このパケットストリームをトランスポートストリーム(TS)、また、個々のパケットをTSパケットと呼ぶ。
なお、TSには、サービスデータの他に伝送制御情報が含まれている。また、TSパケットには、パケット識別子(PID)が付与される。また、上記伝送制御情報には、番組の情報を伝送するための番組配列情報(SI)が含まれ、SI中のMPEG−2システムで定義された情報をプログラムスペシフィックインフォメーション(PSI)と呼ぶ。
ここで、従来の再多重化装置の動作を簡単に説明する。再多重化装置には、複数の入力端子に対して再多重するサービスを含むTSをそれぞれ入力する。そして、各入力端子に入力されたTSのサービスに関連したTSパケットのPIDを、各入力端子に個別に対応したPIDフィルタにそれぞれ設定する。
つぎに、各PIDフィルタでは、設定されたPIDのTSパケットを選択し、出力する。PIDフィルタから出力された再多重するサービスに関連するTSパケットは、各PIDフィルタに個別に対応する入力メモリに記憶される。なお、PIDフィルタには、サービス以外に、SIなどの伝送制御情報が入力されるものがあり、そのPIDフィルタに設定されたPIDの内容により、所望のPIDのTSパケットが選択され多重される。
つぎに、サービスを再多重する機能を有する多重化部が、たとえば、出力TSにおける1TSパケットの送出間隔で、各入力メモリからTSパケットを一つずつ順に読み出し、読み出したTSパケットを出力メモリに書き込む。
たとえば、上記多重化部では、図11の(1)→(2)…(4)→(5)→(6)…(8)に示すように、TSパケットを、各入力メモリ(#1〜#3)から一つずつ順番に読み出す。ただし、読み出そうとした入力メモリ#2にTSパケットが存在しない場合は、図11の(5)→(6)に示すように、次の入力メモリ#3からTSパケットを読み出す。また、PSI情報を出力TSパケットとする場合は、図11の(3)に示すように、サービスに関連するTSパケットの読み出しは行わない。また、全ての入力メモリにTSパケットが存在せず、再多重化装置で付与するPSI情報も出力しない場合は、図11の(7)に示すように、出力メモリに対してPIDが16進数で「1FFF」であるヌルパケットを書き込む。
最後に、再多重化装置では、出力メモリに書き込まれたTSパケット(ヌルパケットを含む)を順番に読み出し、読み出されたTSパケットを出力TSとして送出する。
このように、従来の再多重化装置は、入力されたサービスおよび伝送制御情報を上記の手順で再多重し、提供するサービスに合わせたPSI情報を付加した出力TSを送出している。
しかしながら、複数のデータストリームより選択された複数のサービスを多重化し、ひとつのストリームとして送信する従来の再多重化装置においては、再多重するサービスの組み合わせ、すなわち、再多重するデータの和、が常に出力ストリームの帯域内に収まるようにサービスを選択する必要がある。そのため、従来の再多重化装置では、再多重するサービスの組み合わせとして、出力ストリームの帯域に対して余裕を持った組み合わせを採用することとなり、出力ストリームの帯域に無駄が生じてしまう、という問題が一例として挙げられる。特に、後述するVBR(Variable Bit Rate)と呼ばれる可変レートのサービスを再多重する場合は、可変レートの最大値で再多重するデータを考慮しなければならないため、図12に示すように、上記問題点が顕著に現れる。
また、デジタル放送では、たとえば、映像圧縮のレート制御の方式として、より高画質な圧縮を目的にVBRと呼ばれる可変ビットレート方式が用いられる場合がある。このVBR方式で圧縮されたサービスを多重化する場合は、時間で多重化後のビットレートも変動するため、多重化後のビットレートが出力TSに許容されている帯域幅を超えてしまう場合がある。しかしながら、上記従来の再多重化装置においては、たとえば、図13−1に示すように、ほとんどの時間については出力レート内に収まっている場合であっても、極めて短い時間にわたって帯域オーバーが発生するだけで、多重化が実行できなくなる、という問題が一例として挙げられる。
また、上記帯域オーバーが発生する場合の問題点を解決する従来例として、たとえば、再圧縮機能を有する従来の再多重化装置がある。この再多重化装置は、多重化後のビットレートが出力TSの帯域幅を超えた場合、映像データの再圧縮を行うことで、多重化後のビットレートを出力TSの帯域幅内に抑えることができる。しかしながら、再圧縮機能を有する従来の再多重化装置では、単位時間当たりの入力TSパケット数の総和が単位時間で出力可能なTSパケット数の上限を超えると、すなわち、多重化後のビットレートが出力TSの帯域幅を少しでも超えると(図13−1のような場合であっても)、図13−2に示すように、必ず映像データの圧縮が発生し、この圧縮に伴って画質が劣化する、という問題が一例として挙げられる。また、単位時間のみで圧縮率を計算しているため、極端に高い圧縮率が必要となった場合には、さらに画質の劣化が大きくなる、という問題も一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、デジタル放送等のデジタル化されたコンテンツを送信する方式の一つである、リマックス方式で採用可能な再多重化装置であって、たとえば、再多重する複数のサービスおよび伝送制御情報に関連するトランスポートストリームパケット(TSパケット)を記憶するための複数の入力メモリ手段と、前記伝送制御情報に含まれるカルーセルデータを記憶するカルーセルデータ用メモリ手段と、出力TSにおける1TSパケットの送出間隔(TSパケット多重タイミング)で、前記入力メモリ手段からTSパケットを一つずつ読み出すための制御を行い、さらに、送出レートに応じた複数TSパケットの送出間隔(カルーセルデータ多重タイミング)で、カルーセルデータのTSパケットを一つずつ読み出すための制御を行う読み出し制御手段と、を備え、前記読み出し制御手段の制御により読み出されたTSパケットを再多重化して出力TSとして送出することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、デジタル放送等のデジタル化されたコンテンツを送信する方式の一つである、リマックス方式で採用可能な再多重化装置であって、たとえば、再多重する複数のサービスおよび伝送制御情報に関連する全トランスポートストリームパケット(TSパケット)のうち、映像TSパケットを入力ポート毎に記憶するための複数の映像入力メモリ手段と、前記全TSパケットのうち、映像TSパケット以外のその他のTSパケットを入力ポート毎に記憶するための複数のその他入力メモリ手段と、前記映像TSパケットの数をカウントする映像TSパケット数カウンタ手段と、前記その他のTSパケットの数をカウントするその他TSパケット数カウンタ手段と、前記各ポートの映像TSパケットから所定の時間情報を取得する時間情報取得手段と、連続した複数の単位時間を設け、当該単位時間あたりのTSパケット数および前記時間情報に基づいて、各単位時間の間で前記映像入力メモリ手段に記憶された映像TSパケットを時間的に前後にシフトするレート制御を実施するレート制御手段と、前記レート制御手段のレート制御に応じて、ポート毎に再圧縮を実施した映像TSパケット、または再圧縮未実施のポート毎の映像TSパケット、を出力する再圧縮手段と、を備え、前記再圧縮手段の出力する映像TSパケットと前記その他入力メモリ手段に記憶されたその他のTSパケットとをポート毎にコンポーネント多重化し、当該コンポーネント多重化後のTSパケットを再多重化して出力TSとして送出することを特徴とする。
以下に、本発明にかかる再多重化装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1では、デジタル放送等のデジタル化されたコンテンツを送信する方式の一つである、リマックス方式において用いられる再多重化装置について説明する。
実施の形態1では、デジタル放送等のデジタル化されたコンテンツを送信する方式の一つである、リマックス方式において用いられる再多重化装置について説明する。
図1は、本発明にかかる再多重化装置の実施の形態1の構成例を示す図である。この再多重化装置は、入力TS#1〜#nを個別に受信するPIDフィルタ1−1〜1−nと、サービス#1〜#(n−1)および伝送制御情報に対応するTSパケットを個別に記憶する入力FIFOメモリ2−1〜2−nと、カルーセルデータ用メモリ3と、多重化部4と、出力FIFOメモリ5と、出力TSを送信するPCR書換部6と、基準クロックを生成する基準発振器7と、制御部8と、を備えている。
なお、上記伝送制御情報には、番組の情報を伝送するための番組配列情報(SI)が含まれ、SI中のMPEG−2システムで定義された情報をプログラムスペシフィックインフォメーション(PSI)と呼ぶ。PSIは、プログラムアソシエーションテーブル(PAT),限定受信テーブル(CAT),プログラムマップテーブル(PMT),ネットワーク情報テーブル(NIT)からなる。また、上記PMTには、サービスを構成する映像,音声などのパケットのPIDと、サービスを受信機にて再生する際に必要となる時刻情報プログラムクロックリファレンス(PCR)を伝送するパケットのPIDと、が記載されている。また、上記PATは、PIDが16進で“0000”であるTSパケットで伝送され、TSに含まれるサービスのPMTのPIDが記載されている。
ここで、上記本実施の形態の再多重化装置の動作を説明する。本実施の形態の再多重化装置は、入力TS#1〜#nを受信するための複数の入力端子があり、各入力端子から再多重するサービスを含む入力TS#1〜#nを受信する。そして、受信した入力TS#1〜#nのTSパケットのPIDを、各入力端子に個別に対応したPIDフィルタ1−1〜1−nにそれぞれ設定する。このとき、再多重するサービスに関連したパケットには、PSI情報の中のPATおよび多重されるサービスのPMTや、多重されるサービスの映像,音声などのコンポーネントが含まれる。
つぎに、上記PIDフィルタ1−1〜1−nでは、設定されたPIDのTSパケットを選択し、出力する。PIDフィルタ1−1〜1−nから出力された再多重するサービスに関連するTSパケットは、各PIDフィルタに個別に対応する入力FIFOメモリ2−1〜2−nにそれぞれ記憶される。
なお、PIDフィルタ1−nには、SIデータなどの伝送制御情報が入力され、そのPIDフィルタ1−nに設定されたPIDのパケットの内容により、所望のPIDのTSパケットが選択され多重される。また、SIデータなどには、周期的に同じデータを繰り返し送信するカルーセルデータが含まれる。
つぎに、制御部8が、後述する本実施の形態の制御により、出力TSにおける1TSパケットの送出間隔で、入力FIFOメモリ2−1〜2−nおよびカルーセルデータ用メモリ3からTSパケットを一つずつ読み出す。そして、サービスを再多重する機能を有する多重化部4が、制御部8の制御で読み出されたTSパケットを、出力FIFOメモリ5に書き込む。
なお、多重化部4では、読み出されたTSパケットがPATおよびPMTで、かつ変化があった場合、その内容を解析する。そして、解析の結果、多重するサービスに関連したパケットのPIDが変更されている場合は、該当するPIDフィルタに対してPIDを再設定する。また、多重化部4に取り込まれたTSパケットがサービスを構成する映像,音声などのコンポーネントデータの場合は、出力においてPIDが同じ値とならないように、予め割り当てられたPIDに付け替えて、出力FIFOメモリ5に書き込む。また、多重化部4では、PSIを再構築し、再構築後のPSIを所定の間隔で出力する。
つぎに、PCR書換部6が、上記出力FIFOメモリ5から順に読み出されたTSパケットを受け取る。このとき、上記PIDフィルタ1−1〜1−nでは、パケットが入力された時刻を基準発振器7の信号から得て、その入力時刻情報(PCR)をパケットに付与しているが、本実施の形態の再多重化装置の出力TSを受信する受信機(図示せず)では、PCRによりシステムクロックを再生するため、再多重化装置内におけるTSパケットの相対的な位置のずれによって、映像,音声の同期が乱れてしまう可能性がある。そこで、PCR書換部6では、出力FIFOメモリ5から順に読み出されたTSパケットから、各PIDフィルタで付与されたTSパケットの入力時刻を抽出し、そのTSパケットの入力時刻と、基準発振器7の信号から得られるTSパケットの出力時刻と、に基づいて、PCRの値を適切な値に書き換えた状態のTSパケットを、出力TSとして送信する。
つづいて、本実施の形態における特徴的な動作である制御部8の制御、および制御部8の制御によるTSパケットの読み出し処理、について具体的に説明する。
制御部8では、PIDフィルタ1−nが出力する伝送制御情報に含まれるカルーセルデータを、カルーセルデータ用メモリ3に格納する。そして、制御部8では、送出レートに応じた所定の複数TSパケットの送出間隔で、カルーセルデータを一つずつ読み出す制御を行う。なお、カルーセルデータとしては、たとえば、SI中のサービス記述テーブル(SDT),ブロードキャスト情報テーブル(BIT),イベント情報テーブル(EIT)などがある。
また、制御部8では、入力FIFOメモリ2−1〜2−nからTSパケットを読み出す制御を行う。基本的には、出力TSの1TSパケットの送出間隔で、いずれかの入力FIFOメモリからTSパケットを一つずつ読み出し、多重化部4において取り込む。ただし、本実施の形態の再多重化装置で付加するPSIなどをTSパケットとして出力する場合、およびカルーセルデータ用メモリ3からTSパケットを出力する場合は、入力FIFOメモリ2−1〜2−nからのTSパケットの読み出しは行われない。
なお、本実施の形態の再多重化装置で付加するPSIなどをTSパケットとして出力するタイミングと、カルーセルデータ用メモリ3からTSパケットを出力するタイミングと、が同時の場合、制御部8では、PSIの出力を優先する制御を行い、カルーセルデータの多重および出力は、次の多重タイミングで行うように制御する。すなわち、通常よりも1パケット分ずらして多重する。
ここで、上記制御部8の制御を、図面を用いて具体的に説明する。図2−1および図2−2は、制御部8による読み出し制御を示すシーケンス図である。なお、ここでは、説明の便宜上、入力FIFOメモリが2つ(入力FIFOメモリ2−1,2−2)の場合について説明する。また、図2においては、(4)と(8)のタイミングを、正規のカルーセルデータの多重タイミングとする。また、次のTSパケットを多重するタイミングにおいて、次の入力FIFOメモリにTSパケットが存在しない場合は、その次の入力FIFOメモリからTSパケットを読み出すこととする。
まず、制御部8では、図2−1の(1),(2),(3)に示すように、出力TSの1TSパケットの送出間隔(TSパケットの多重タイミング)で、各入力FIFOメモリから順番にTSパケットを読み出す制御を行う(TSパケット#1−1→#2−1→#1−2の順)。
つぎに、制御部8では、図2−1の(4)に示すように、上記所定の複数TSパケットの送出間隔(カルーセルデータの正規の多重タイミング)で、カルーセルデータのTSパケット#3−1を読み出す制御を行う。ここでは、全ての入力FIFOメモリにTSパケットが存在しないので、通常どおりカルーセルデータ用メモリ3から1TSパケットが読み出される。
つぎに、制御部8では、図2−2の(5)に示すように、出力TSの1TSパケットの送出間隔(TSパケットの多重タイミング)で、入力FIFOメモリ2−1からTSパケット#1−3を読み出す制御を行う。その後、次のTSパケットを多重するタイミングにおいては、図2−2の(6)に示すように、入力FIFOメモリ2−1,2−2にTSパケットが存在しないので、読み出し制御を行わず、ヌルデータを多重する制御を行う。そして、次のTSパケットを多重するタイミングにおいては、図2−2の(7)に示すように、出力TSの1TSパケットの送出間隔(TSパケットの多重タイミング)で、入力FIFOメモリ2−2からTSパケット#2−2を読み出す制御を行う。
つぎに、制御部8では、図2−2の(8)に示すように、出力TSの1TSパケットの送出間隔(TSパケットの多重タイミング)で、入力FIFOメモリ2−1からTSパケット#1−4を読み出す制御を行う。なお、図2−2(8)のタイミングは、前述したように、カルーセルデータの正規の多重タイミングとなっているが、ここでは、入力FIFOメモリ2−1にTSパケット#1−4が存在しているので、カルーセルデータ用メモリ3に対する読み出し制御を行わず、優先して入力FIFOメモリ2−1のTSパケット#1−4を読み出す制御を行う。上記読み出し制御が行われなかったカルーセルデータについては、次回のカルーセルデータの多重タイミングまでの間で、かつ全ての入力FIFOメモリにTSパケットが存在しないTSパケットの多重タイミングにおいて、読み出し制御が行われる。ただし、次回のカルーセルデータの多重タイミングまでの間に、全ての入力FIFOメモリにTSパケットが存在しない多重タイミングがない場合については、この区間でのカルーセルデータの読み出し制御は行われない。
つぎに、制御部8では、図2−2の(9)に示すように、入力FIFOメモリ2−1,2−2にTSパケットが存在しないので、上記図2−2の(8)のカルーセルデータの正規の多重タイミングにおいて読み出し制御が行われなかったカルーセルデータのTSパケット#3−2を、読み出すための制御を行う。
このように、上記のように構成される本実施の形態の再多重化装置においては、たとえば、上記伝送制御情報に含まれるカルーセルデータを格納するカルーセルデータ用メモリ3を設け、制御部8の制御により、カルーセルデータを所定レートで読み出し、多重する。このとき、各サービスの入力レートの和が規定値(出力TSに許容された帯域幅)を超える場合は、上記制御部8の制御により、カルーセルデータの送信レートを低くし、各サービスに対応するTSパケットを優先的に送出する(図3参照)。
これにより、提供可能なサービスデータの総和を従来よりも大きく取ることが可能となり、また、図3に示すように、従来では出力TSの帯域をオーバーしてしまうようなサービスの組み合わせが可能となるため、従来技術の問題点であった出力TSの帯域の無駄を大幅に低減することができる。すなわち、出力TSの帯域をより有効に使用することができる。
(実施の形態2)
つづいて、実施の形態2の再多重化装置について説明する。なお、実施の形態2の再多重化装置の構成については、前述した実施の形態1の図1と同様である。本実施の形態では、前述した実施の形態1と異なる動作について説明する。
つづいて、実施の形態2の再多重化装置について説明する。なお、実施の形態2の再多重化装置の構成については、前述した実施の形態1の図1と同様である。本実施の形態では、前述した実施の形態1と異なる動作について説明する。
本実施の形態の制御部8は、たとえば、カルーセルデータを読み出すためのしきい値を設定する。そして、そのしきい値と各入力FIFOメモリに蓄積されたTSパケットの蓄積量とを比較し、蓄積量がしきい値を越える入力FIFOメモリが存在しない場合に、前述した実施の形態1と同様に、送出レートに応じた所定の複数TSパケットの送出間隔(カルーセルデータの多重タイミング)で、カルーセルデータを一つずつ読み出す制御を行う。
また、本実施の形態の制御部8では、前述した実施の形態1と同様に、出力TSの1TSパケットの送出間隔(TSパケットの多重タイミング)で、入力FIFOメモリ2−1〜2−nからTSパケットを一つずつ読み出す制御を行うが、ここでは、たとえば、蓄積されたTSパケットの多い入力FIFOメモリから順に、TSパケットを一つずつ読み出す制御を行う。
ここで、本実施の形態の制御部8の制御を、図面を用いて具体的に説明する。図4−1および図4−2は、制御部8による読み出し制御を示すシーケンス図である。なお、ここでは、説明の便宜上、入力FIFOメモリが3つ(入力FIFOメモリ2−1,2−2,2−3)の場合について説明する。また、図4においては、(4)と(8)のタイミングを、正規のカルーセルデータの多重タイミングとする。
まず、制御部8では、図4−1の(1),(2),(3)に示すように、出力TSの1TSパケットの送出間隔(TSパケットの多重タイミング)で、蓄積されたTSパケットの多い入力FIFOメモリから順にTSパケットを読み出す制御を行う(TSパケット#1−1→#2−1→#3−1の順)。
つぎに、制御部8では、図4−1の(4)に示すように、上記複数TSパケット間隔(カルーセルデータの正規の多重タイミング)で、カルーセルデータのTSパケット#4−1を読み出す制御を行う。ここでは、蓄積量がしきい値を超える入力FIFOメモリが存在しないので、通常どおりカルーセルデータ用メモリ3から1TSパケットが読み出される。
つぎに、制御部8では、図4−2の(5),(6),(7)に示すように、出力TSの1TSパケットの送出間隔(TSパケットの多重タイミング)で、蓄積されたTSパケットの多い入力FIFOメモリから順にTSパケットを読み出す制御を行う(TSパケット#1−2→#3−2→#2−2の順)。
つぎに、制御部8では、図4−2の(8)に示すように、出力TSの1TSパケットの送出間隔(TSパケットの多重タイミング)で、蓄積されたTSパケットが最も多く、かつ蓄積量が上記しきい値を超える入力FIFOメモリ2−1からTSパケット#1−3を読み出す制御を行う。なお、図4−2(8)のタイミングは、前述したように、カルーセルデータの正規の多重タイミングとなっているが、ここでは、蓄積量がしきい値を超える入力FIFOメモリ2−1が存在しているので、カルーセルデータ用メモリ3に対する読み出し制御を行わず、優先して入力FIFOメモリ2−1のTSパケット#1−3を読み出す制御を行う。上記読み出し制御が行われなかったカルーセルデータについては、次回のカルーセルデータの多重タイミングまでの間で、かつ蓄積量がしきい値を超える入力FIFOメモリが存在しないTSパケットの多重タイミングにおいて、読み出し制御が行われる。ただし、次回のカルーセルデータの多重タイミングまでの間に、全ての入力FIFOメモリの蓄積量がしきい値以下となるTSパケットの多重タイミングがない場合については、この区間でのカルーセルデータの読み出し制御は行われない。
つぎに、制御部8では、図4−2の(9)に示すように、全ての入力FIFOメモリの蓄積量がしきい値以下となっているので、上記図4−2の(8)のカルーセルデータの正規の多重タイミングにおいて読み出し制御が行われなかったカルーセルデータのTSパケット#4−2を、読み出すための制御を行う。
このように、上記のように構成される本実施の形態の再多重化装置においては、たとえば、上記伝送制御情報に含まれるカルーセルデータを格納するカルーセルデータ用メモリ3を設け、制御部8の制御により、カルーセルデータを所定レートで読み出し、多重する。このとき、各サービスの入力レートの和が規定値(出力TSに許容された帯域幅)を超える場合、すなわち、各入力FIFOメモリに記憶されているTSパケットの蓄積量が上記しきい値を超える場合は、上記実施の形態2の制御部8の制御により、カルーセルデータの送信レートを低くし、各サービスに対応するTSパケットを優先的に送出する(図3参照)。
これにより、提供可能なサービスデータの総和を従来よりも大きく取ることが可能となり、また、図3に示すように、従来では出力TSの帯域をオーバーしてしまうようなサービスの組み合わせが可能となるため、従来技術の問題点であった出力TSの帯域の無駄を大幅に低減することができる。すなわち、出力TSの帯域をより有効に使用することができる。
(実施の形態3)
つづいて、実施の形態3の再多重化装置について説明する。図5は、本発明にかかる再多重化装置の実施の形態3の構成例を示す図である。この再多重化装置は、入力TS#1〜#nを個別に受信するPIDフィルタ1−1〜1−nと、PTS/DTS/PCR抽出部11−1〜11−nと、映像TSパケット数カウンタ12−1〜12−nと、その他TSパケット数カウンタ13−1〜13−nと、映像TS入力バッファ14−1〜14−nと、その他TS入力バッファ15−1〜15−nと、再圧縮部16−1〜16−nと、コンポーネント多重化部17−1〜17−nと、中間バッファ18−1〜18−nと、前述した実施の形態1の多重化部4と同様の機能を有するサービス多重化部19と、前述した出力FIFOメモリ5と同様の機能を有する出力バッファ20と、レート制御部21と、PCR書換部6と、基準発振器7と、を備えている。なお、前述した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
つづいて、実施の形態3の再多重化装置について説明する。図5は、本発明にかかる再多重化装置の実施の形態3の構成例を示す図である。この再多重化装置は、入力TS#1〜#nを個別に受信するPIDフィルタ1−1〜1−nと、PTS/DTS/PCR抽出部11−1〜11−nと、映像TSパケット数カウンタ12−1〜12−nと、その他TSパケット数カウンタ13−1〜13−nと、映像TS入力バッファ14−1〜14−nと、その他TS入力バッファ15−1〜15−nと、再圧縮部16−1〜16−nと、コンポーネント多重化部17−1〜17−nと、中間バッファ18−1〜18−nと、前述した実施の形態1の多重化部4と同様の機能を有するサービス多重化部19と、前述した出力FIFOメモリ5と同様の機能を有する出力バッファ20と、レート制御部21と、PCR書換部6と、基準発振器7と、を備えている。なお、前述した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
つづいて、上記本実施の形態の再多重化装置の動作を説明する。ここでは、前述した実施の形態1および2と異なる処理について説明する。
たとえば、PIDフィルタ1−1〜1−nから出力されたTSパケットのうち、映像TSパケットは、映像TS入力バッファ14−1〜14−nにそれぞれ記憶され、その他のTSパケットは、その他TS入力バッファ15−1〜15−nにそれぞれ記憶される。
また、映像TSパケット数カウンタ12−1〜12−nでは、映像コンポーネントを伝送するTSパケット数をカウントする。また、その他TSパケット数カウンタ13−1〜13−nでは、上記その他のTSパケット数をカウントする。これらのカウンタでは、後述する単位時間当たりのそれぞれのパケット数をカウントし、その結果をレート制御部21に通知する。
また、PTS/DTS/PCR抽出部11−1〜11−nでは、各PIDフィルタから出力された(各ポートの)映像TSパケットからPTS(Presentation Time Stamp)/DTS(Decoding Time Stamp)およびPCRを取得し、取得したPTS/DTSおよびPCRをレート制御部21に通知する。
そして、レート制御部21では、上記単位時間あたりのパケット数と、上記PTS/DTSおよびPCRと、に基づいて、本実施の形態の特徴的な動作である所定のレート制御を実施する。ここで、レート制御部21によるレート制御処理を詳細に説明する。
まず、レート制御部21では、連続した複数の単位時間Tの区間W1〜Wmを設け、それぞれの単位時間における入力ポート毎の再多重するデータのTSパケット数PN[Wm][portn]を求める。TSパケット数PN[Wm][portn]は、映像TSパケット数カウンタによる映像TSパケット数PN[Wm][portn][video]と、その他TSパケット数カウンタによるその他のTSパケット数PN[Wm][portn][other]と、を用いて求める。ここでは、下記(1)式の関係が成立する。
PN[Wm][portn]=PN[Wm][portn][video]+PN[Wm][portn][other] …(1)
PN[Wm][portn]=PN[Wm][portn][video]+PN[Wm][portn][other] …(1)
つぎに、レート制御部21では、入力TSと出力TSの間に一定の遅延時間を設ける。すなわち、再多重するサービスの入力TSのPCRで示されるシステム時刻と出力TSのPCRで示されるシステム時刻との間に、常に一定の遅延時間を設ける。なお、その遅延時間は、複数の単位時間の合計よりも長い時間とする。
つぎに、レート制御部21では、各単位時間における入力ポート毎の再多重するデータのTSパケット数PN[Wm][portn]を合計し、単位時間あたりの総TSパケット数PN[Wm]を求める。ここでは、下記(2)式の関係が成立する。
PN[Wm]=PN[Wm][port1]+PN[Wm][port2]+…+PN[Wm][portn] …(2)
PN[Wm]=PN[Wm][port1]+PN[Wm][port2]+…+PN[Wm][portn] …(2)
つぎに、レート制御部21では、複数の単位時間あたりの総TSパケット数PN[W1]〜PN[Wm]を合計する(下記(3)式)。
PN[W1]+PN[W2]+…+PN[Wm] …(3)
そして、たとえば、単位時間に出力可能なパケット数をPNoutとし、このPNoutと上記(3)式の結果とを比較する。比較の結果、「PN[W1]+PN[W2]+…+PN[Wm]≦PNout×m」が成立する場合、レート制御部21では、PN[W1]がPNoutと等しくなるパケットシフト数PNshiftを求める。
PN[W1]+PN[W2]+…+PN[Wm] …(3)
そして、たとえば、単位時間に出力可能なパケット数をPNoutとし、このPNoutと上記(3)式の結果とを比較する。比較の結果、「PN[W1]+PN[W2]+…+PN[Wm]≦PNout×m」が成立する場合、レート制御部21では、PN[W1]がPNoutと等しくなるパケットシフト数PNshiftを求める。
つぎに、レート制御部21では、実際に出力TSを受信する受信機内の受信用バッファ(VBVバッファ)に記憶されたデータ量を計算し、受信用バッファがオーバーフロー/アンダーフローしないパケットシフト数の範囲を求める。そして、レート制御部21では、パケットシフト数PNshiftを各ポートのシフト数に分割し、さらに、受信機の受信バッファがオーバーフロー/アンダーフローしない範囲で各ポートのパケットシフト数を決定する。
上記「PN[W1]+PN[W2]+…+PN[Wm]<=PNout×m」が成立する場合は、単位時間W1においては映像データを再圧縮する必要がないので、レート制御部21では、再圧縮部16−1〜16−nに対してその旨を通知する。
一方、「PN[W1]+PN[W2]+…+PN[Wm]>PNout×m」が成立する場合、レート制御部21では、PN[W1]が(PN[W1]+PN[W2]+…+PN[Wm])/mと等しくなるパケットシフト数PNshiftを求める。そして、上記と同様に、受信機の受信用バッファがオーバーフロー/アンダーフローしない範囲で各ポートのパケットシフト数を決定する。
そして、レート制御部21では、パケットシフト後の単位時間W1における各ポートの映像データの再圧縮率を計算し、それらの計算結果を再圧縮部16−1〜16−nにそれぞれ設定する。
図6は、パケットシフトを行った結果、映像データを再圧縮する必要がない場合の、レート制御部21により制御後の出力TSの状態を示す図である。
その後、各再圧縮部では、レート制御部21から、映像データを再圧縮しない旨の通知を受け取った場合、映像TS入力バッファ14−1〜14−nに記憶された映像コンポーネントデータ(映像TSパケット)を読み出し、そのままの状態で出力する。一方、レート制御部21から、圧縮率が設定された場合には、その圧縮率に基づいて、映像TS入力バッファ14−1〜14−nから読み出した単位時間当たりの映像コンポーネントデータ(映像TSパケット)をそれぞれ再圧縮する。この再圧縮処理は、圧縮された映像データをさらに圧縮する。また、映像データの再圧縮には、TSからエレメンタリストリーム(ES)に変換する必要があるが、再圧縮後は、再びTSパケット化する。
そして、コンポーネント多重化部17−1〜17−nでは、各再圧縮部にて再圧縮後の映像TSパケットまたは各再圧縮部にて再圧縮を行うことなく出力された映像TSパケットを、その他のTSパケットと再多重化し、それらの結果を中間バッファ18−1〜18−nにそれぞれ記憶する。なお、サービス多重化部19以降の処理は、前述した実施の形態1と同様である。
つづいて、上記レート制御部21の処理を、図面を用いて具体的に説明する。図7および図8は、レート制御部21の処理の一例を示す図であり、詳細には、図7は、上記各再圧縮部において再圧縮を行わない場合の処理を示す図であり、図8は、上記各再圧縮部において再圧縮を行う場合の処理を示す図である。なお、図7および図8は、3つの単位時間を用いた場合を想定する。また、単位時間に最大100パケット(PNout)が割り当てられている場合を想定する。
たとえば、図7に示すように、単位時間(区間W1)当たりの総TSパケット数PN[W1]が90パケット、PN[W2]が120パケット、PN[W3]が80パケットの場合、PN[W1],PN[W2],PN[W3]の合計はPN[W1]+PN[W2]+PN[W3]=290となる。ここで、PN[W1],PN[W2],PN[W3]の合計と、PNout×3(=100×3=300)と、を比較すると、「PN[W1]+PN[W2]+PN[W3]≦PNout×3」が成立するので、ここでは、PN[W1](90TSパケット)がPNout(100TSパケット)と等しくなるように、10TSパケットが区間W2から区間W1にシフトされる。同様に、次の単位時間においては(図7下部参照)、区間W1から区間W2に10TSパケットがシフトされる。ここでは、単位時間当たりの出力パケット数が最大値以下となるので再圧縮は不要となり、画質の劣化がない。
一方、図8に示すように、単位時間(区間W1)当たりの総TSパケット数PN[W1]が110パケット、PN[W2]が130パケット、PN[W3]が120パケットの場合、PN[W1],PN[W2],PN[W3]の合計はPN[W1]+PN[W2]+PN[W3]=360となる。ここで、PN[W1],PN[W2],PN[W3]の合計と、PNout×3(=100×3=300)と、を比較すると、「PN[W1]+PN[W2]+PN[W3]>PNout×3」が成立するので、ここでは、単位時間のTSパケット数が(PN[W1]+PN[W2]+PN[W3])/3=120となるように、区間W2から区間W1に10パケットがシフトされる。同様に、次の単位時間においては(図8下部参照)、5TSパケットが区間W1から区間W2にシフトされる。ここでは、特定の単位時間で圧縮率が突出して大きくならないように、連続した単位時間において圧縮量を平均化している。これにより、再圧縮による極端な画質劣化が発生しなくなる。
つづいて、本実施の形態のレート制御部21による制御を行った場合の受信機の状態について説明する。上記パケットのシフト量は、各サービスのPTS/DTSおよびPCRに基づいて、実際に出力TSを受信する受信機内部の映像/音声用のバッファ(VBVバッファ)がオーバーフロー/アンダーフローしない範囲内で決定される。図9は、受信機のビデオ用受信バッファのモデルの一例を示す図である。受信したTS中のTB(Transmission Buffer)は、TS信号処理に伴うジッタを保障するためのバッファである。MB(Multiplex Buffer)は、TSから映像のTSパケットを選択し、ESに変換する処理のジッタを保障するためのバッファである。EB(Elementary Buffer)は、PTS/DTSで示されるシステム時刻において後段のD(Decoder)でピクチャのデコードが実施されるが、それまでの間、ESデータを蓄えるためのバッファである。Oは、デコードされたピクチャの表示順を入れ替える際に使用されるバッファである。
上記EBは、VBVバッファとも呼ばれ、バッファ蓄積量が、たとえば、図10−1に示すように、通常は徐々に増え、ピクチャのデコード時刻においてピクチャサイズのデータ量が減る、鋸波上の形状を示す。バッファ蓄積量がVBVバッファの最大値を超えた場合がオーバーフローで、ピクチャデコードの時点で、デコードするピクチャのデータが一部しかない場合がアンダーフローである。
また、図10−2,図10−3は、パケットシフトによりVBVバッファのバッファ蓄積量がどのように変化しているのかを表している。たとえば、TSパケットを相対的に前の単位時間にシフトしている場合(図10−2に対応)は、VBVバッファの蓄積量が増え、バッファのオーバーフローが発生する可能性がある。一方、TSパケットを相対的に後ろの単位時間にシフトしている場合(図10−3に対応)は、アンダーフローが発生する可能性がある。
このように、本実施の形態の再多重化装置では、複数の単位時間の間でTSパケットを時間的に前後にシフトすることにより、再圧縮前の段階で、出力TSをできるだけ許容されている帯域幅に収めるように制御する。一方で、出力TSの帯域幅に収まらない場合においても、複数の単位時間でTSパケットを時間的に前後にシフトすることにより、圧縮率の平均化を行い、極端な画質低下が発生しないように制御する。また、TSパケットのシフト量は、PCRおよびPTS/DTSで求められる受信機のバッファ蓄積量に基づいて、受信機においてオーバーフロー/アンダーフローが発生しない範囲内で決定される。これにより、従来と比較して画質の劣化を抑えることができる。
なお、本実施の形態の構成に、前述した実施の形態1および2の制御部8の読み出し制御を適用した場合には、上記の画質劣化の抑制効果に加えて、さらに、実施の形態1および2と同様の効果を得ることができる。
1−1,1−(n−1),1−n PIDフィルタ
2−1,2−(nー1),2−n 入力FIFOメモリ
3 カルーセルデータ用メモリ
4 多重化部
5 出力FIFOメモリ
6 PCR書換部
7 基準発振器
8 制御部
11−1,11−n PTS/DTS/PCR抽出部
12−1,12−n 映像TSパケット数カウンタ
13−1,13−n その他TSパケット数カウンタ
14−1,14−n 映像TS入力バッファ
15−1,15−n その他TS入力バッファ
16−1,16−n 再圧縮部
17−1,17−n コンポーネント多重化部
18−1,18−n 中間バッファ
19 サービス多重化部
20 出力バッファ
21 レート制御部
2−1,2−(nー1),2−n 入力FIFOメモリ
3 カルーセルデータ用メモリ
4 多重化部
5 出力FIFOメモリ
6 PCR書換部
7 基準発振器
8 制御部
11−1,11−n PTS/DTS/PCR抽出部
12−1,12−n 映像TSパケット数カウンタ
13−1,13−n その他TSパケット数カウンタ
14−1,14−n 映像TS入力バッファ
15−1,15−n その他TS入力バッファ
16−1,16−n 再圧縮部
17−1,17−n コンポーネント多重化部
18−1,18−n 中間バッファ
19 サービス多重化部
20 出力バッファ
21 レート制御部
Claims (11)
- デジタル放送等のデジタル化されたコンテンツを送信する方式の一つである、リマックス方式で採用可能な再多重化装置であって、
再多重する複数のサービスおよび伝送制御情報に関連するトランスポートストリームパケット(TSパケット)を記憶するための複数の入力メモリ手段と、
前記伝送制御情報に含まれるカルーセルデータを記憶するカルーセルデータ用メモリ手段と、
出力TSにおける1TSパケットの送出間隔(TSパケット多重タイミング)で、前記入力メモリ手段からTSパケットを一つずつ読み出すための制御を行い、さらに、送出レートに応じた複数TSパケットの送出間隔(カルーセルデータ多重タイミング)で、カルーセルデータのTSパケットを一つずつ読み出すための制御を行う読み出し制御手段と、
を備え、
前記読み出し制御手段の制御により読み出されたTSパケットを再多重化して出力TSとして送出することを特徴とする再多重化装置。 - 前記読み出し制御手段は、
前記全ての入力メモリ手段にTSパケットが存在しない場合に、前記カルーセルデータ用メモリ手段からカルーセルデータのTSパケットを読み出すための制御を行い、
前記入力メモリ手段にTSパケットが存在している場合には、カルーセルデータに対する読み出し制御を行わず、優先して当該入力メモリ手段のTSパケットを読み出すための制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の再多重化装置。 - 前記読み出し制御手段は、前記読み出し制御を行わなかったカルーセルデータに対する読み出し制御を、次回のカルーセルデータ多重タイミングまでの間で、かつ全ての入力メモリ手段にTSパケットが存在しないTSパケット多重タイミングにおいて、実施することを特徴とする請求項2に記載の再多重化装置。
- 前記読み出し制御手段は、前記TSパケット多重タイミングにおいて、蓄積されたTSパケットの多い入力メモリ手段から順に、TSパケットを読み出すための制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の再多重化装置。
- 前記読み出し制御手段は、
前記カルーセルデータを読み出すためのしきい値を設定し、当該しきい値と前記入力メモリ手段に蓄積されたTSパケットの蓄積量とを比較し、
蓄積量が前記しきい値を越える入力メモリ手段が存在しない場合に、前記カルーセルデータ用メモリ手段からカルーセルデータのTSパケットを読み出すための制御を行い、
蓄積量が前記しきい値を超える入力メモリ手段が存在している場合には、カルーセルデータに対する読み出し制御を行わず、優先して当該入力メモリ手段のTSパケットを読み出すための制御を行うことを特徴とする請求項1または4に記載の再多重化装置。 - 前記読み出し制御手段は、前記読み出し制御を行わなかったカルーセルデータに対する読み出し制御を、次回のカルーセルデータ多重タイミングまでの間で、かつ蓄積量が前記しきい値を超える入力メモリ手段が存在しないTSパケット多重タイミングにおいて、実施することを特徴とする請求項5に記載の再多重化装置。
- デジタル放送等のデジタル化されたコンテンツを送信する方式の一つである、リマックス方式で採用可能な再多重化装置であって、
再多重する複数のサービスおよび伝送制御情報に関連する全トランスポートストリームパケット(TSパケット)のうち、映像TSパケットを入力ポート毎に記憶するための複数の映像入力メモリ手段と、
前記全TSパケットのうち、映像TSパケット以外のその他のTSパケットを入力ポート毎に記憶するための複数のその他入力メモリ手段と、
前記映像TSパケットの数をカウントする映像TSパケット数カウンタ手段と、
前記その他のTSパケットの数をカウントするその他TSパケット数カウンタ手段と、
前記各ポートの映像TSパケットから所定の時間情報を取得する時間情報取得手段と、
連続した複数の単位時間を設け、当該単位時間あたりのTSパケット数および前記時間情報に基づいて、各単位時間の間で前記映像入力メモリ手段に記憶された映像TSパケットを時間的に前後にシフトするレート制御を実施するレート制御手段と、
前記レート制御手段のレート制御に応じて、ポート毎に再圧縮を実施した映像TSパケット、または再圧縮未実施のポート毎の映像TSパケット、を出力する再圧縮手段と、
を備え、
前記再圧縮手段の出力する映像TSパケットと前記その他入力メモリ手段に記憶されたその他のTSパケットとをポート毎にコンポーネント多重化し、当該コンポーネント多重化後のTSパケットを再多重化して出力TSとして送出することを特徴とする再多重化装置。 - 前記レート制御手段は、複数の単位時間の総TSパケット数を求め、当該総TSパケット数および単位時間に出力可能なTSパケット数に基づいて「前記総TSパケット数≦前記出力可能TSパケット数×単位時間区間数」が成立する場合に、時間的に最も早い単位時間のTSパケット数が前記出力可能TSパケット数と等しくなるようにシフト量を決定することを特徴とする請求項7に記載の再多重化装置。
- 前記レート制御手段は、「前記総TSパケット数≦前記出力可能TSパケット数×単位時間区間数」が成立する場合に、前記再圧縮手段に対して、再圧縮を行う必要がない旨を通知し、
前記再圧縮手段は、再圧縮未実施のポート毎の映像TSパケットを前記映像入力メモリ手段から読み出し、再圧縮を実施せずに出力することを特徴とする請求項8に記載の再多重化装置。 - 前記レート制御手段は、複数の単位時間の総TSパケット数を求め、当該総TSパケット数および単位時間に出力可能なTSパケット数に基づいて「前記総TSパケット数>前記出力可能TSパケット数×単位時間区間数」が成立する場合に、各単位時間のTSパケット数が平均するようにシフト量を決定することを特徴とする請求項7、8または9に記載の再多重化装置。
- 前記レート制御手段は、「前記総TSパケット数>前記出力可能TSパケット数×単位時間区間数」が成立する場合に、前記再圧縮手段に対して、各ポートの映像TSパケットの再圧縮率を設定し、
前記再圧縮手段は、再圧縮未実施のポート毎の映像TSパケットを前記映像入力メモリ手段から読み出し、前記再圧縮率に基づいて再圧縮を実施することを特徴とする請求項10に記載の再多重化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005098873A JP2006279803A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 再多重化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005098873A JP2006279803A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 再多重化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=37214027
Family Applications (1)
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JP2005098873A Pending JP2006279803A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 再多重化装置 |
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010124135A (ja) * | 2008-11-18 | 2010-06-03 | Japan Radio Co Ltd | 中継装置およびそれを利用した放送システム |
JP2010171799A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | デジタル放送の再多重システム、デジタル放送の再多重方法およびデジタル放送の再多重プログラム |
JP2016012844A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 株式会社電通 | データ送出装置、データ受信装置及びデジタル放送システム |
JP2018078557A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-17 | 日本放送協会 | 再多重化装置、分離装置及びチップ |
JP2020061791A (ja) * | 2014-09-12 | 2020-04-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005098873A patent/JP2006279803A/ja active Pending
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