JP4758346B2 - 高分子ミセル型mri造影剤 - Google Patents

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Description

本発明は、核磁気共鳴画像造影剤に関し、より具体的には、ガドリニウム(Gd)内包高分子ミセルを有効成分とする造影剤に関する。
がんに対する療法は外科療法、放射線療法、化学療法の3つに大別される。各療法の進歩によって、有効率・治癒率は向上を続けているものの、がん発生率の上昇に追いつけずに、死亡率の増加を許しているのが現状である。これらの療法に共通しているのは、がんが早期に発見されれば治療成績は大きく向上することである。よって診断技術の進歩はがん死亡率低下に大きく貢献できる。
がんの診断技術には、採取した細胞の組織学的診断、血液の生化学的検査、画像診断等がある。画像診断は、X線CT、核磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging,以下、MRIと略す)、超音波画像などがあるが、その中で、MRIはX線などの被爆がなく非侵襲性であり、X線CTに次ぐ解像度が得られることなどが特長である。
このMRIの診断精度を上昇させる目的で、MRI造影剤が用いられている。MRI造影剤を血液内に投与した後に、MRIの撮影を行う。このMRI造影剤として頻繁に用いられているのはGd原子を配位した低分子キレート化合物である。この様な錯体または複合体の代表例は商品名Magnevistの下に市販されているGd−DTPAである(DTPAとは低分子キレート化剤のジエチレントリアミン五酢酸であり、1分子のDTPAがGd1原子を配位している)。このキレート化剤中のGd原子は周辺に存在する水分子の水素原子に働きかけて、そのT1(縦緩和時間)を短縮させる。MRI測定の際に種々の装置パラメーターを適切に設定することで、この短縮したT1を有する水分子をその他の水分子と画像上で明確に区別することが可能となる。よって、このT1短縮効果のおかげて、MRI画像上で高いコントラストを与えることができる。Gd−DTPAは主に血液をコントラスト高く映し出すことで、ガン組織の異常血管形成を明瞭にすることで画像診断に役立てている。よって、Gd−DTPAそれ自体は固形ガンなどに選択性があるわけではない。また、Gd−DTPAは低分子であるために血管から組織への浸透が速いので、造影剤が生体に注入された後すぐにMRI造影を開始しなければならない。たとえば患者が急に気分が悪くなって2時間ほど休息するような場合には、MRI造影は造影剤の注入からやり直さねばならない。
以上のような低分子MRI造影剤の弱点を補い、さらに性能の高い造影剤の開発を目指して、MRI造影効果のあるGd原子を高分子に結合させる研究が1980年代から行われてきた。これらの研究は、主として、高分子の性質によって造影剤が固形がんなどに夕一ゲティングされ、標的に選択的なMRI画像が得られ、疾患のより正確な診断に役立て得ることを可能にすることを目的とし、さらには、高分子造影剤は血管から組織に拡散する速度が低分子造影剤よりも遅いことを利用し、投与後に適切な造影ができる時間範囲を広くし、患者及び医師の両方にとってMRI診断がより容易なものとすることを目的としている。
この高分子化MRI造影剤の代表例としては、天然の高分子であるアルブミンや多糖誘導体や合成のポリ(L−リジン)誘導体を用いたものなどがある。より具体的には、以下の3つの例を挙げることができる。Wikstromらは、アルブミンにキレート剤DTPAを複数結合させそれにGd原子を配位させたMRI造影剤を報告している(非特許文献1参照。)。Gd原子が高分子物質のアルブミンに結合することにより、Gd原子あたりのT1を短縮能力(緩和能という)は低分子のGd−DTPAに比べて約4倍に増加している。これはGd原子が高分子物質に結合することでGd原子の動きが規制されるために、緩和能が上昇するものと理解されている。この緩和能の上昇は、高分子MRI造影剤の特長の1つである。また、Corotらは多糖のカルボキシメチルデキストランにキレート剤であるDOTA(テトラアザシクロドデカン四酢酸)を結合させ、それにGdを配位させた高分子MRI造影剤を報告している(非特許文献2参照)。この例でも高分子化することにより、T1の緩和能は上昇し、対応する低分子MRI造影剤であるDOTA−Gdの3.4に対し、高分子化したものでは10.6と3倍程になっている。この研究例ではラットに投与したときの血漿中濃度変化も観察している。静脈内投与後30分で、投与量の40%より少し多い量が血漿中に存在したと報告されている。対応する低分子の造影剤DOTA−Gdに比べると約5倍高い濃度であるが、固形がんにターゲティングまたは送達するためには、これでも血液循環性は不足していると考えられる。
高分子の構造を最適化し、血液中を長期間に渡って安定に循環し、固形がんへの選択的ターゲティング(またはデリバリー)をもっとも良く達成し得た研究例は、Weisslederらによるものである(非特許文献3参照)。彼らは、ポリ(L−リジン)にポリエチレングリコール鎖を結合させた高分子をキャリヤーに用いることで、DTPAに配位したGdを、血液中を長期間渡って安定に循環して固形がんにターゲティングすることに成功している(150g程度の体重のラットに投与24時間後の、固形がんへの蓄積量が約1.5%dose/gであった)。しかし、この場合でも明確ながんの画像を得ることに成功していない。
Investigative Radiology,24,609−615 (1989) Acta Radiologia,38,supplement 412,91−99 (1997) J.Drug Targeting,4,321−330 (1997)
本発明の目的は、血液中を長期間に渡って安定に循環して固形がんにターゲティングし、しかも明確ながんの画像を得ることのできる造影剤を提供することにある。
本願の発明者らは、例えば、Weisslederらによる造影剤系の使用に際して、必ずしも明確ながん画像が得られないのは、がん組織のみではなく正常組織の血管までも高いコントラストになってしまうことに、主たる原因が存在すると推測した。より具体的には、一般に、高分子物質が血流からがん組織に移行する速度は遅いため、大量の高分子をがん組織に移行させるためには、長い時間血液を循環させて移行する機会が多く得られるように造影剤系を設計する必要があり、他方、かような造影剤系はがん組織に充分ターゲティングされた時点でもなお正常の血管中に多量の造影剤が残っていて、正常組織とがん組織との大きな信号強度の差が得られない状態となると推察した。
このような推察に基づいて、本発明者らはGd−高分子コンジュゲートが、がん組織または部位で解離しやすいが、正常の血管の血流中ではある程度安定にGd原子をブロックした状態を維持しうるGd−高分子コンジュゲートを提供すべく研究してきた。その結果、ある一定のGd内包高分子ミセルが上記目的を達成できることを見出した。
こうして、本発明によれば、内部コアにガドリニウム(Gd)原子を含有し、そして外部シェルが親水性ポリマー鎖セグメントを含んでなる高分子ミセルであって、生体内で固形がん組織もしくは部位に送達され、その内部に集積された後に高分子ミセル構造を解離しうる高分子ミセル、を有効成分とし、高分子ミセルが、親水性ポリマー鎖セグメントと側鎖にカルボキシル基及びキレート化剤残基を有するポリマー鎖セグメントとを含んでなるブロックコポリマーと、該ブロックコポリマーに配位したガドリニウム原子と、ポリアミンとから形成され、ブロックコポリマーが、ポリ(エチレングリコール)−block−ポリ(アスパラギン酸)であって、アスパラギン酸の反復単位の5〜30%にキレート化剤残基が導入されており、該キレート化剤は、アスパラギン酸の側鎖のカルボキシル基にリンカーを介して導入されており、該リンカー−キレート化剤残基が、-NHCH 2 CH 2 NHCOCH 2 (HOOCH 2 -)-NCH 2 CH 2 N(CH 2 CH 2 COOH)-CH 2 CH 2 N-(CHCHCOOH) 2 である、MRI造影剤が提供される。
本発明によれば、上記のごとき高分子ミセルをMRI造影剤に使用することにより、正常組織内の血管と固形がん組織における水のT1緩和能力を明確に区別できる。つまり、本発明に従う、高分子ミセル(高分子が数百分子程度会合して形成する、内部コアと外部シェルの2層構造から構成されており、さらにコア部にGd原子が配位している。)というナノサイズのキャリヤーシステムが、MRI画像でのコントラストを作り出すGd原子を固形がん局所に選択的に運搬(ターゲティング)することで、従来のMRIがん診断システムでは得られなかった、微小がんを明確に描き出すことを可能とする。なお、Gd原子は、その周辺に存在する水分子の水素原子に働きかけて、そのT1(縦緩和時間)を短縮させる。このT1短縮によりMRI画像上に高いコントラストがもたらされる。
理論に拘束されるものでないが、本発明の高分子ミセルはなぜ固形がんにターゲティングでき、そして本発明の高分子ミセルはなぜ固形がん組織に高いMRIコントラストをもたらすかについては、次のように理解されている。固形がん組織を構成する血管は、高分子やナノサイズの微粒子に対する透過性が異常に亢進していて、かつ正常の組織では血液から移行してきた高分子物質の排出経路であるリンパ毛細管が欠落するという特性を有する。このような特性によって、高分子やナノサイズの微粒子はがん組織に選択的に集積、つまりターゲティングされる。このような効果は、EPR効果(Enhanced Permeability and Retention effect)として知られている(Matsumura,Y.et al., Cancer Res., 46,6387−6392(1986)参照)。EPR効果を示すにはその表面が細胞に接着しない性質の高分子やナノサイズであればよく、がん細胞に対する特異抗体などを必要としないことが大きな特長である。この効果によって、正常組織に比べて3〜10倍の濃度でがん組織に夕−ゲティングできることが様々な例で示されている。例えば、抗がん剤を固形がんにターゲティングしたものとして、本発明者でもある横山、岡野らが開発した、抗がん剤アドリアマイシンを内包した高分子ミセルシステムが挙げられる(M.Yokoyama,et al., J.Drug Targeting,7(3),171−186(1999)参照。)。
固形がんをMRI画像上で選択的に高いコントラストを与える工夫は、上述のターゲティング効果の他にもう一つある。それはミセル構造の形成・解離に基づくT1短縮能の変化である。血液中の循環を通して高分子ミセルの固形がんへのデリバリーの概念図を図1に示す。図1に示されるように、血液循環中に高分子ミセル構造を形成している間は、Gd原子はミセルの内部コアにあって外側の水分子からは隔離されているので、水分子のT1を短縮する能力を充分に発揮することができない。つまり、高分子ミセル構造が維持されている場合はMRIコントラストの上昇は起こらない。他方、がん組織にターゲティングされた高分子ミセルは徐々にGd結合ブロックコポリマーと正荷電ポリマーに解離する。この解離した状態では、Gd原子は水分子に近づくことができるので、T1短縮能を発揮してがん組織の高いコントラストを与える。さらに、高分子に結合しているGd原子は、高分子によって動きが制限される効果によって、Gd原子一個あたりのT1短縮能が遊離のGdそれ自体よりも2〜3倍に増加することが知られている。仮に血液循環中にミセル構造が解離しても、腎臓のろ過作用によって解離したブロックコポリマーは、速やかに尿中に排出されてしまうので、血液に高いコントラストを与えることはない。一方、がん組織では解離したGd配位ブロックコポリマーでも組織中に保持されるには充分な大きさであり、その結果、長い時間がん組織にとどまって高いMRIコントラストをもたらし続けるものと解される。
本発明の高分子ミセルの血液中の循環を通して固形がんへのデリバリーの概念図である。 本発明の高分子ミセルの好ましい1例の製造方法及び構造を模式的に示す概念図である。
以下、本発明の各構成についてさらに詳細に説明する。本発明に従う、高分子ミセルは、水性媒体中で、ポリマー分子が数百程度会合して形成する分子集合体であって、内部コアと外部シェルの2層構造から構成されており、さらにコア部にGd原子が配位している。該高分子ミセルは、生体内(例えば、ヒトを初めとする哺乳動物における)で固形がん組織もしくは部位に送達しそして集積されるものであるから、ナノサイズ、例えば、直径が10nm〜100nm程度の超微粒子の形態にある。本発明にいう、「固形がん組織に集積された後に高分子ミセル構造を解離しうる」挙動は、例えば、固形がん組織のin vitroモデルとなりうる、血中の食塩濃度より高い食塩濃度の水溶旅中で高分子ミセルが解離するか否かを測定することにより確認できる。
かような高分子ミセルを形成する高分子は、親水性ポリマー鎖セグメントと、Gdに配位できる側鎖を有するポリマー鎖とを含んでなるブロックコポリマーであって、ポリアミンの存在下の水性媒体中で上記のようなナノサイズの超微粒子たる高分子ミセルを形成し、そして、例えば固形がん組織中で高分子ミセル構造を解離(dissociation)することができるものであり、ブロックコポリマーはポリエチレングリコールに由来するポリマー鎖セグメントを含む。同様に、ブロックコポリマーのもう一方のセグメントである、Gdに配位してGdを固定できる内部コアを形成するポリマー鎖セグメントは、効果的にGdに配位できる側鎖を有するポリマー由来のものであって、本発明の目的に沿うものであり、具体的にはポリ(アスパラギン酸)に由来するセグメントであって、反復単位中のカルボキシル基の一定のものにキレート化残基が導入されたセグメントを挙げることができる。
かくして、本願発明で使用することのできるブロックコポリマーの具体的なものとしては、ポリエチレングリコール−block−ポリ(アスパラギン酸)のカルボキシル基を介して、必要によりリンカーも介して、キレート化剤の残基が共有結合したものである
ブロックコポリマー中の、ポリエチレングリコール部である親水性ポリマー鎖セグメントの分子量は2000〜2万程度が好ましく、4000〜12000程度がさらに好ましい。
リンカーの具体的なものとしては、エチレンジアミン(−NHCHCHNH−)である
キレート化剤残基は、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)であるキレート化剤に由来する残基であることができる。なお、言うまでもなく、キレート化剤は、ガドリニウム原子をキレートできるように、キレートに必要な基以外の部分で上記リンカー又は酸素原子に結合される。
なお、リンカーを介してキレート化残基を結合する場合、キレート化残基が結合されずに残るリンカーの割合はできるだけ少ないことが好ましく、遊離のリンカーの割合は、全リンカーに対して1/2以下が好ましく、さらに好ましくは1/3以下である。
本発明で好ましく使用することのできるブロックコポリマーとしては、それぞれキレート化剤残基が一定のカルボキシル基に導入されたポリエチレングリコール−block−ポリ(アスパラギン酸)である
上記のキレート化剤残基を有するブロックコポリマーは、都合よくは、例えば次の反応スキームに準じて製造でき、次いでGdに配位させることができる。なお、下記の反応スキームは、好ましいブロックコポリマーの一例の製造方法を示しているが、他のブロックコポリマーも同様な方法により製造することができる。また、下記反応スキームの各工程自体は、当業者が化学常識に基づいて容易に実施することができ、また、下記実施例に条件を詳細に記載しているので、実施例の記述に準じて容易に実施することができる。
反応スキーム
Figure 0004758346
Figure 0004758346
高分子ミセルの形成:
上記のようにして得られるGd担持ブロックコポリマーとポリアミンとを、ブロックコポリマーのカルボキシル基(−COOH)対ポリアミンのアミノ基(−NH)の比が1:5〜5:1、好ましくは1:2〜2:1となるよう調節した混合水溶液を調製し、必要によりpHを6.5〜7.5に調節した後、室温で、必要により加温もしくは冷却し、数分乃至数時間攪拌し、分画分子量1,000の透析膜を使用して蒸留水に対して透析することにより高分子ミセルを調製できる。混合水溶液は、必要により、水混和性の有機溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,Nジメチルホルムアミド(DMF)、エチルアルコール等を加えてもよい。本発明で使用するポリアミンは、上記のブロックコポリマーと高分子ミセルを形成することができるものであれば如何なる種類、如何なる分子量であってもよい。限定されるものでないが、好ましく使用できるポリアミンとしては、ポリ(L−リシン)、ポリ(D−リシン)、ポリ(L−アルギニン)、ポリ(D−アルギニン)、キトサン、スペルミン、スペルミジン、ポリアリルアミン、プロタミン等を挙げることができる。そして、かようなポリアミンの分子量は、500〜50,000のものが好ましく使用できる。
図2に、以上で説明した高分子ミセルの製造方法及び構造の好ましい1例を模式的に示す。
こうして得られる高分子ミセルは、上述した作用効果を奏し、該作用効果は、上記のように図1に模式的に示されている。
以下、具体例を挙げ、さらに本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の理解を容易にする目的で提供するものである。
実施例1:キレート化剤残基を有するブロックコポリマーの製造
(1)アルカリ加水分解
ポリエチレングリコール−block−ポリ(β−ベンジル L−アスパルテート)(以下、PEG−PBLAと略記する。)のポリエチレングリコールの分子量が5,000でβ−ベンジル L−アスパルテートの重合度が44のもの1.00gを取り、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液をβ−ベンジル L−アスパルテートユニットに対し3.0倍モル等量加えて、室温で15分程攪拌した。溶液が透明になったところで、6N塩酸をβ−ベンジル L−アスパルテートユニットに対し10倍モル等量加えた。その後、この混合液を0.1N塩酸、次いで蒸留水中で透析した。最後に凍結乾燥して、ポリエチレングリコール−block−ポリ(アスパラギン酸)(以下、PEG−P(Asp)と略記する。)を得た。このアルカリ加水分解によって、ポリエチレングリコール−block−ポリ(アスパラギン酸)のポリ(アスパラギン酸)部分の主鎖の約75%がβ−アミド化すること、およびブロックコポリマーの主鎖の分解が起こらないことが確認されている。
以上と同様の手順により下記の表1に示す3種のPEG−P(Asp)を得た。
Figure 0004758346
(2)エチレンジアミン(ED)ユニットの結合
PEG−P(Asp)のポリエチレングリコールの分子量が5,000でアスパラギン酸のユニット数が44のもの391mgを取り、ジメチルスルホキシド7.8mLに溶解し、N−Boc−エチレンジアミン144mgと水溶性カルボジイミド166mgを加えて室温で4時間攪拌した。反応溶液を分画分子量1,000の透析膜を用いて、蒸留水に対して透析し、凍結乾燥でポリマーを回収した。次に、このポリマーをトリフルオロ酢酸に溶かし、0℃で1時間攪拌することでBoc基を脱離させた。その後、反応溶液を分画分子量1,000の透析膜を用いて、蒸留水に対して透析し、凍結乾燥でポリマーを回収した。エチレンジアミンユニットの導入数はH−NMR測定により求め、16であった。
以上と同様の手順により表2に示す10種のPEG−P(Asp−ED)を得た。
Figure 0004758346
(3)DTPA(ジエチレントリアミン五酢酸)ユニットの結合
PEG−P(Asp−ED)5000−44−9(表2のrun2)100mgをジメチルスルホキシドに溶かし、エチレンジアミン残基に対して1.5倍モル等量のトリエチルアミンと5倍モル等量のDTPA無水物を加え、室温で1日攪拌した。得られた溶液を水に対して透析し、凍結乾燥した。得られたDTPA導入ブロックコポリマー(PEG−P(Asp−ED−DTPA))のDTPAユニットの導入数はH−NMR測定により求め、6であった。
以上と同様の手順により表3に示す9種のPEG−P(Asp−ED−DTPA)を得た。
Figure 0004758346
実施例2:Gd(ガドリニウム原子)の結合
PEG−P(Asp−ED−DTPA)5000−44−16−9(表3のrun6)20mgを蒸留水1.5mLに溶かし、DTPA残基の2.0モル等量のGdをGdCl水溶液として加え、15分室温で攪拌した。ブロックコポリマーのカルボキシル基と等モル等量のEDTA(エチレンジアミン四酢酸)を加えて10分攪拌した後、分画分子量1,000の透析膜を用いて、蒸留水に対して透析し、凍結乾燥でポリマーを回収した。Gdの導入量はICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析装置を用いて決定したところ、7と求まった。
以上と同様の手順により表4に示す17種のPEG−P(Asp−ED−DTPA−Gd)を得た。
Figure 0004758346
実施例3:ブロックコポリマーとポリカチオンポリマーによる高分子ミセル形成
PEG−P(Asp−ED−DTPA−Gd)とポリカチオンポリマーを別々に0.5MのNaCl水溶液に溶かし、pHを6.8〜7.2に調整した。この両液を同量混合し室温で15分攪拌した後、分画分子量1,000の透析膜を用いて、蒸留水に対して透析した。得られた溶液とPEG−P(Asp−ED−DTPA−Gd)の2倍希釈溶液について、以下の測定を行った。
(1)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(2)動的光散乱
(3)H−NMRによる水のT1(縦緩和時間)の測定
a)まず、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによってミセル構造形成の確認を行った。
表5に平均分子量15,000のポリアリルアミンとPEG−P(Asp−ED−DTPA−Gd)ブロックコポリマーを混合した結果を示す。ブロックコポリマーの流出体積は6.2mLより大きく、またポリアリルアミンの流出体積は10mLである。よって、6.2mLより小さな流出体積が得られれば、高分子ミセル構造が形成していることがわかる。表5に示すように、2種類のブロックコポリマーを各々荷電比0.5,1.0,2.0でポリアリルアミンと混合したところ、いずれの場合も流出体積は6.2mLより小さく、ミセル構造が形成していることがわかった。Run2の高分子ミセルの平均粒径を動的光散乱測定装置で計測したところ55nmであった。また、試した荷電比の中ではいずれのブロックコポリマーの場合も荷電比2.0の場合がもっとも流出体積が小さく、もっとも安定なミセル構造ができていた。そこで以下の検討は荷電比2.0で行った。
Figure 0004758346
b)次に、ブロックコポリマーとポリカチオンから成る高分子ミセルが標的組織・臓器にターゲティングされた後、徐々にミセル構造を解離させて、標的組織・臓器で緩和能を増加させることができるかのモデル実験を行った。
PEG−P(Asp−ED−DTPA−Gd)5000−44−16−7−4と平均分子量15,000のポリアリルアミンから成る高分子ミセルに血液中の濃度より3倍以上高い濃度の0.5MのNaClを添加して、室温で約15分経過した後ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを測定した。下記の表6に示すように、0.5,1.0,2.0のいずれの荷電比においてもNaCl添加前は流出体積が5.0〜5.7mLの範囲にあって高分子ミセル形成を示していたものが、NaCl添加後は流出体積が10〜11mLと大きくなった。これは、NaCl添加によって高分子ミセル構造が解離したことを示す。この事実は生体内のNaClを主とするイオンによって本発明に従う高分子ミセルのミセル構造が徐々に解離するということも示す。
Figure 0004758346
下記の表7には2種類のポリカチオン(ポリアリルアミンとプロタミン)を用いてPEG−P(Asp−ED−DTPA−Gd)との高分子ミセルを形成させることでの、緩和能(R1)の変化をまとめた。緩和能(R1)は式1によって得られる値で、これが大きいほどGd1原子あたりの水の縦緩和時間(T1)を短縮させる能力が高いことを示し、MRI画像上での高いコントラストを得ることができる。
表7のRun1で示すように、分子量15,000のポリアリルアミンと高分子ミセルを形成すると、ブロックコポリマー単独(すなわち高分子ミセルを形成していない状態)よりも30%程度緩和能R1が小さくなった。ブロックコポリマー組成の違うrun2では、ミセル形成によって緩和能がより大きく変化した。ポリカチオンとして天然の塩基性ベプチドであるプロタミンを用いたrun3,4の場合には、大きな緩和能の変化がみられ、ミセル形成に伴って緩和能がrun3の場合には約1/15、run4の場合には1/5となった。以上より、高分子ミセル構造の形成・解離に伴って緩和能を大きく変化させ得るという、高分子ミセルMRI造影剤の基本設計が実証されたこととなる。
Figure 0004758346
Figure 0004758346
実施例4: ブロックコポリマーの組成の緩和能R1に及ぼす影響
ブロックコポリマーの組成の緩和能R1に及ぼす影響を表8にまとめた。3種のPEG-P(Asp-ED-DTPA)にそれぞれ、Gdの結合数を変えたものについてpHが2.8〜4.8の酸性と、pHが6.9〜7.3の中性での緩和能R1を測定した。どのRunでも酸性よりも中性での緩和能R1が小さくなった。また、同じPEG-P(Asp-ED-DTPA)を用いて結合Gd数を変えると、結合Gd数が多い方が緩和能R1が大きくなることがわかった。(それぞれRun1〜3、Run4〜6、Run7〜9)また、Run1〜3とRun4〜6を比べるとエチレンジアミン(ED)基の結合数の少ないRun4〜6の方が、緩和能R1が大きくなることがわかった。さらに、ポリエチレングリコール鎖の長さが異なるRun4〜6とRun7〜9を比べると、ポリエチレングリコール鎖の長さが短いRun7〜9が高い緩和能R1を示すことがわかった。
Figure 0004758346
本発明によれば、正常組織内の血管と固形がん組織における水のT1緩和能力を明確に区別できる造影剤が提供される。したがって、本発明は造影剤の製造業、造影剤を使用する医療診断業で利用できる。

Claims (1)

  1. 内部コアにガドリニウム(Gd)原子を含有し、そして外部シェルが親水性ポリマー鎖セグメントを含んでなる高分子ミセルであって、生体内で固形がん組織もしくは部位に送達され、その内部に集積された後に高分子ミセル構造を解離しうる高分子ミセル、を有効成分とし、高分子ミセルが、親水性ポリマー鎖セグメントと側鎖にカルボキシル基及びキレート化剤残基を有するポリマー鎖セグメントとを含んでなるブロックコポリマーと、該ブロックコポリマーに配位したガドリニウム原子と、ポリアミンとから形成され、ブロックコポリマーが、ポリ(エチレングリコール)−block−ポリ(アスパラギン酸)であって、アスパラギン酸の反復単位の5〜30%にキレート化剤残基が導入されており、該キレート化剤は、アスパラギン酸の側鎖のカルボキシル基にリンカーを介して導入されており、該リンカー−キレート化剤残基が、-NHCH 2 CH 2 NHCOCH 2 (HOOCH 2 -)-NCH 2 CH 2 N(CH 2 CH 2 COOH)-CH 2 CH 2 N-(CHCHCOOH) 2 である、核磁気共鳴画像造影剤。
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