JP4758141B2 - 海苔製造機の抄き装置構造 - Google Patents

海苔製造機の抄き装置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4758141B2
JP4758141B2 JP2005152505A JP2005152505A JP4758141B2 JP 4758141 B2 JP4758141 B2 JP 4758141B2 JP 2005152505 A JP2005152505 A JP 2005152505A JP 2005152505 A JP2005152505 A JP 2005152505A JP 4758141 B2 JP4758141 B2 JP 4758141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water supply
making water
paper making
paper
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005152505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006325463A (ja
Inventor
光雄 諌山
Original Assignee
竹下産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 竹下産業株式会社 filed Critical 竹下産業株式会社
Priority to JP2005152505A priority Critical patent/JP4758141B2/ja
Publication of JP2006325463A publication Critical patent/JP2006325463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4758141B2 publication Critical patent/JP4758141B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Edible Seaweed (AREA)

Description

本発明は、海苔製造機の抄き装置構造に関するものである。
従来、海苔製造機としては、矩形箱型状の機枠に、簀枠を搬送するための簀枠搬送装置を設け、同簀枠搬送装置の搬送経路中途部に、抄き装置、脱水装置、乾燥装置と、剥離装置とを順に配設したものが知られている。
このような海苔製造機の抄き装置では、簀枠に向けて海苔生地を含んだ抄き水を供給するための抄き水供給手段と、簀枠を通過した抄き水を受けるための抄き水受け手段とを設け、特に、抄き水受け手段は抄き水供給手段の直下方となる位置に設けて、抄き水供給手段と抄き水受け手段との間に簀枠搬送装置の簀枠を位置させて、簀枠の表面に海苔生地を抄製している。
ここで、抄き水供給手段は、海苔生地を含むことによって粘性が高くなっている抄き水を扱っているため、抄き水によって海苔屑や珪藻付着するために定期的な清掃が必要であった。
そのため、抄き水供給手段全体を全体的に平行移動させたり、あるいは抄き水供給手段全体を跳ね上げたりして清掃可能としており、特に、抄き水供給手段全体を平行移動させるように構成した場合には、平行移動先となるスペースをあらかじめ設けておく必要があるためにコンパクト化が阻害されるので、抄き水供給手段全体を跳ね上げるようにした跳上式が一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−228968号公報
しかしながら、昨今の海苔製造機では、海苔の生産効率を高めるために1サイクルで抄製される簀枠をできるだけ多数設けており、そのため抄き水供給手段が大型化しているので、抄き水供給手段全体を跳ね上げる跳上機構が大型化し、高コスト化するという問題があった。
しかも、跳ね上げた抄き水供給手段の細部にまで手が届かない場合があり、確実な清掃が困難であるという不具合があった。
本発明者はこのような現状に鑑み、抄き水供給手段をできるだけ安価な構成で跳ね上げ可能とするとともに、跳ね上げた抄き水供給手段の清掃しやすくすべく開発を行い、本発明を成すに至ったものである。
本発明の海苔製造機の抄き装置構造では、簀枠を搬送する簀枠搬送手段と、この簀枠搬送手段における搬送経路の中途部上方に配置して、前記簀枠に向けて海苔生地を含んだ抄き水を供給するための抄き水供給手段と、この抄き水供給手段の下方位置に配置して、前記簀枠を通過した前記抄き水を受けるための抄き水受け手段を備えた海苔製造機の抄き装置構造において、前記抄き水供給手段は、前記簀枠の搬送方向に並べて配置した第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体とを有し、この第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体から前記簀枠に向けて同時に抄き水を供給可能に配設するとともに、前記第1の抄き水供給体と前記第2の抄き水供給体は、互いに背面側を対向させて配置するとともに、背面側上部において前記抄き水供給手段を構成するフレームに設けた枢軸にそれぞれ回動自在に枢着することによって、それぞれ独立して前記抄き水受け手段の上方方向に跳ね上げ自在とし、前記第1の抄き水供給体及び前記第2の抄き水供給体の前面側下部には、上方に向けて伸延させた跳上用ロッドの上側端を枢着して、この跳上用ロッドを押上手段で上方向に押し上げることにより前記第1の抄き水供給体と前記第2の抄き水供給体とを跳ね上げ姿勢とすることを特徴とする。
さらに、以下の点にも特徴を有するものである。すなわち、
(1)跳上手段は、基端を海苔製造機の機枠に設けた跳上用回動軸に装着するとともに先端に跳上用ロッドの下側端を枢着した回動アームと、跳上用回動軸に連動連結してこの跳上用回動軸の回動操作を行う駆動モータとで構成し、駆動モータで回動アームを回動させることにより跳上用ロッドを上方向に押し上げること。
(2)海苔製造機の機枠には、抄き水供給手段を昇降させる昇降機構を設け、この昇降機構には、抄き水供給手段の第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体からそれぞれ下方に向けて伸延させて設けた連結ロッドと、この連結ロッドの下端に当接させて連結ロッドを上方に押し上げることにより抄き水供給手段を押し上げる略水平に配設した支持アームを設け、この支持アームの両端にそれぞれ端部に向けて上り勾配とした傾斜部を設けたこと。
(3)海苔製造機の機枠には、跳ね上げた第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体の姿勢を保持可能とするストッパを設けたこと。
請求項1記載の発明によれば、簀枠搬送手段と、抄き水供給手段と、抄き水受け手段を備えた海苔製造機の抄き装置構造において、抄き水供給手段は、簀枠の搬送方向に並べて配置した第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体とを有し、この第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体から簀枠に向けて同時に抄き水を供給可能に配設するとともに、第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体は、それぞれ独立して抄き水受け手段の上方方向に跳ね上げ自在に配設したことによって、比較的小型となっている第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体をそれぞれ跳ね上げればよく、比較的簡便な跳上手段で跳ね上げることができるので低コスト化を図ることができる。しかも、跳ね上げた方の第1の抄き水供給体または第2の抄き水供給体のみを清掃すればよいので、細部や角部にまで容易に手が届き、確実に清掃を行うことができる。
また、請求項1記載の発明によれば、第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体は、互いに背面側を対向させて配置するとともに、背面側上部において抄き水供給手段を構成するフレームに設けた枢軸にそれぞれ回動自在に枢着し、第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体の前面側下部には、上方に向けて伸延させた跳上用ロッドの上側端を枢着して、この跳上用ロッドを押上手段で上方向に押し上げることにより第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体とを跳ね上げ姿勢とすることによって、第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体のそれぞれを独立して跳ね上げ可能とした抄き水供給手段をコンパクトとすることができ、抄き水供給手段が大型化することを抑制できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の海苔製造機の抄き装置構造において、跳上手段は、基端を海苔製造機の機枠に設けた跳上用回動軸に装着するとともに先端に跳上用ロッドの下側端を枢着した回動アームと、跳上用回動軸に連動連結してこの跳上用回動軸の回動操作を行う駆動モータとで構成し、駆動モータで回動アームを回動させることにより跳上用ロッドを上方向に押し上げることによって、跳上手段を極めて簡便とすることができ、製造コストが高騰することを抑制できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の海苔製造機の抄き装置構造において、海苔製造機の機枠には、抄き水供給手段を昇降させる昇降機構を設け、この昇降機構には、抄き水供給手段の第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体からそれぞれ下方に向けて伸延させて設けた連結ロッドと、この連結ロッドの下端に当接させて連結ロッドを上方に押し上げることにより抄き水供給手段を押し上げる略水平に配設した支持アームを設け、この支持アームの両端にそれぞれ端部に向けて上り勾配とした傾斜部を設けたことによって、第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体の跳上動作をより円滑に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項2又は請求項3に記載の海苔製造機の抄き装置構造において、海苔製造機の機枠には、跳ね上げた第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体の姿勢を保持可能とするストッパを設けたことによって、跳ね上げた第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体が、万が一、跳ね上げ姿勢の維持が困難となって勝手に元の姿勢に復帰することを防止して、事故が発生することを防止できる。
本発明に係る海苔製造機は、海苔生地を含んだ抄き水を抄製するための簀枠を搬送する簀枠搬送手段である簀枠搬送装置の搬送経路中途部に、抄き水供給手段と抄き水受け手段とを有する抄き装置を設けて海苔生地を抄製しているものであり、この海苔製造機の抄き装置構造において、それぞれ簀枠に抄き水を供給する第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体とを簀枠の搬送方向に並べて配置して抄き水供給手段を構成して、第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体から簀枠に向けて同時に抄き水を供給可能に配設し、しかも、第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体をそれぞれ独立して抄き水受け手段の上方方向に跳ね上げ自在に配設しているものである。
したがって、第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体を比較的小型とすることができ、第1の抄き水供給体及び第2の抄き水供給体を跳ね上げるそれぞれの跳上手段の構成を簡便とすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
しかも、跳ね上げた方の第1の抄き水供給体または第2の抄き水供給体のみを清掃すればよいので、細部や角部にまで容易に手が届き、確実に清掃を行うことができる。
以下において、図面に基づいて本発明の実施形態を詳説する。図1は、本実施形態の抄き装置構造を備えた海苔製造機の本体部分の概略側面図であり、図2は同海苔製造機の概略平面図である。
海苔製造機Aでは、機枠に所定経路の搬送経路に沿って海苔簀が装着された簀枠を搬送する簀枠搬送チェーン10を掛回し、この簀枠搬送チェーン10によって簀枠を、機枠に設けた抄き装置11、脱水装置12、乾燥装置13、海苔剥離装置14に順次送給している。簀枠搬送チェーン10は、機枠の底部部分に設けた図示しない原動機によって回転駆動させている。特に図示しないゼネバ歯車を用いて間欠的に駆動させている。
簀枠搬送チェーン10は、本実施形態では、機枠の左右両側と略中央部分に設け、略矩形状のループを構成しており、上側の簀枠搬送チェーン10の上手側から抄き装置11、脱水装置12、乾燥装置13に簀枠を順次送給し、次いで、下側の簀枠搬送チェーン10の中途部に設けた海苔剥離装置14に簀枠を送給している。
簀枠は簀枠支持フレームに装着し、この簀枠支持フレームを簀枠搬送チェーン10で搬送することにより海苔製造機Aは簀枠の搬送を行っている。すなわち、簀枠支持フレームは左右方向に伸延させて機枠の左右両側に設けた簀枠搬送チェーン10に係架されて搬送されるようにしており、本実施形態では、簀枠支持フレームには左右方向に沿って10個の簀枠を並設している。
そして、抄き装置11では、簀枠の搬送方向に沿って並設された前後2つの簀枠支持フレームを1セットとして、2つの簀枠支持フレームの簀枠に対して後述するように海苔生地を含んだ抄き水を用いて海苔生地を抄製し、脱水装置12では抄製された海苔生地の脱水を行い、乾燥装置13では、脱水された海苔生地を乾燥させ、海苔剥離装置14では簀枠から海苔生地を剥離させて海苔生地を取り出している。図1及び図2中、12aは海苔生地から水分を吸引して脱水する吸引脱水部であり、12bは海苔生地にスポンジ状のパッドを押圧して脱水するプレス脱水部である。
その後、図2に示すように、海苔製造機Aは簀枠から剥離した海苔生地を反転機15,15に送給して反転させ、次いで整列機16,16で海苔生地を整列させながら搬送し、ブラシ研磨機17,17で海苔生地のブラシ研磨を行って、所定枚数の海苔生地を積み重ねて1束とする束形成機18,18で梱包単位に取りまとめている。
その後、海苔製造機Aは、1束となった海苔生地の不揃いを解消する不揃い補正機19,19で積み重ねの形状を整えて、折曲機20,20により1束となった海苔生地を二つ折りとし、結束機21,21で結束してストッカー22,22に送給している。
本発明の要部は、このように構成した海苔製造機Aの抄き装置11の構造に関するものであり、以下において抄き装置11について詳説する。
抄き装置11は、図3に示すように、簀枠搬送手段である簀枠搬送チェーン10によって搬送された簀枠の上方に配置した抄き水供給手段である抄き水供給部31と、この抄き水供給部31の下方位置に配置した抄き水受け手段である抄き水受け部32とから構成している。
特に、抄き水供給部31は、それぞれ簀枠に抄き水を供給する第1抄き水供給体31aと第2抄き水供給体31bとを簀枠の搬送方向に並べて抄き水供給部31の基体を構成するフレーム33に装着し、後述するように第1抄き水供給体31aと第2抄き水供給体31bから簀枠に向けて同時に抄き水を供給可能として、2連の簀枠に同時に抄製することにより作業効率を向上させている。
抄き水供給部31は抄き水受け部32に対して昇降移動するようにしており、所要の簀枠が抄き水供給部31の下方位置に移送されると、抄き水供給部31を降下させて海苔生地の抄製を行い、その後、抄き水供給部31を上昇させて海苔生地が抄製された簀枠を脱水装置12に搬送可能としている。
抄き水供給部31の昇降操作は、図4に示すように海苔製造機Aの機枠に設けた昇降機構40を用いて行っている。
すなわち、昇降機構40は、第1抄き水供給体31aから下方に向けて伸延させて設けた第1連結ロッド41aと、第2抄き水供給体31bから下方に向けて伸延させて設けた第2連結ロッド41bと、この第1連結ロッド41a及び第2連結ロッド41bの下端に当接させて設けた支持アーム42と、この支持アーム42の略中央に上端を枢着した第3連結ロッド43と、この第3連結ロッド43の下端が一端に枢着されるとともに他端に転動子を設けた略L字状のベルクランク44と、このベルクランク44の転動子が当接された昇降操作カム45とで構成している。
昇降操作カム45は、次のようにして簀枠の搬送に連動して回転するようにしている。すなわち、図4に示すように、海苔製造機Aの機枠aの底部部分には抄き装置駆動用従動スプロケット46を設けており、この抄き装置駆動用従動スプロケット46は、上記したように簀枠搬送チェーン10を駆動させるために機枠aの底部部分に設けた原動機に連動連結して回転するようにしている。
そして、抄き装置駆動用従動スプロケット46は、昇降操作カム45を設けた回転軸に装着したカム駆動用スプロケット47と連結チェーン48を介して連動連結して、簀枠の搬送に連動して昇降操作カム45を回転させている。
図4中、49は、連結チェーン48が掛回されて簀枠の搬送に連動して回転する抄き水受け部用駆動スプロケットであり、後述するように抄き水受け部32を駆動させるようにしている。図4中、49a及び49bは、連結チェーン48の補助スプロケットである。
このように昇降機構40を構成することによって、簀枠の搬送に連動して昇降操作カム45が回転すると、ベルクランク44によって支持アーム42が昇降し、第1連結ロッド41a及び第2連結ロッド41bを介して第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bを昇降させることができる。
抄き水供給部31の第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bは、底面に注水開口51を有する上部を開口した箱状の抄き水供給箱52と、この抄き水供給箱52の注水開口51を閉塞するように抄き水供給箱52の内部に設けた閉塞用ロッド53と、この閉塞用ロッド53を昇降操作することにより注水開口51の閉塞を解除して注水開口51から抄き水を送出可能とする開閉操作機構54とからそれぞれ構成している。
第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bには、本実施形態において10個の抄き水供給箱52を左右方向に所定の間隔を設けながら並設している。
注水開口51は、抄き水供給箱52の底面の所定位置に複数設けており、閉塞用ロッド53の下端には、各注水開口51とそれぞれ嵌合して閉塞する閉塞体55を設けている。
開閉操作機構54は、各抄き水供給箱52の上部に立設した複数の支持壁体54aと、この支持壁体54aに軸受けを介して枢着したカム用回転軸54bと、このカム用回転軸54bに装着した開閉操作用カム54cと、軸受けを介して支持壁体54aにカム用回転軸54bと略平行に枢着した回動軸54dと、回動軸54dに装着するとともに先端に開閉操作用カム54cと当接する転動子54eを設けた回動操作アーム54fと、回動軸54dに装着して回動軸54dの回動にともなって閉塞用ロッド53を昇降操作する昇降操作アーム54gとで構成している。
カム用回転軸54bは、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bの一方側の端部に従動スプロケット(図示せず)を装着しており、この従動スプロケットと、図4に示すように支持壁体54aの上部に装着した開閉操作用モータ56の駆動軸に設けた駆動スプロケット(図示せず)とを連結チェーン(図示せず)を介して開閉操作用モータ56と連動連結している。
したがって、開閉操作機構54では、開閉操作用モータ56を回転駆動させることにより開閉操作用カム54cを回転させ、この開閉操作用カム54cの回転にともなって回動操作アーム54fを介して回動軸54dを回動させ、この回動軸54dの回動にともなって昇降操作アーム54gを回動させて、この昇降操作アーム54gの先端に接続した閉塞用ロッド53を昇降操作させて注水開口51を開閉可能としている。
図3中、57は図示しない抄き水供給タンクから送給された抄き水を抄き水供給箱52に供給する抄き水供給溝であり、58は抄き水供給箱52に設けた抄き水のオーバーフロー溝であり、59はオーバーフロー溝58から排出された抄き水を抄き水供給タンクに返戻するための抄き水返戻溝である。
抄き水受け部32は、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bに設けた各抄き水供給箱52の下方位置に設けた可撓膜からなる凹形状の抄き水吸引袋61と、この抄き水吸引袋61の底部を押し上げて抄き水を吸引可能とするための吸引機構62と、抄き水吸引袋61の下方に配置して抄き水を受けて排出する略U字溝形状の水受け63とから構成している。
吸引機構62は、各抄き水吸引袋61の底部にそれぞれ装着するとともに下方に伸延させて設けた吸引用ロッド62aと、この吸引用ロッド62aの下端をそれぞれ装着するとともに略水平状態に配設したロッド支持体62bと、このロッド支持体62bの下端面に転動子62cを介して当接させた昇降操作アーム62dと、この昇降操作アーム62dの基端を装着した吸引操作軸62eとで構成している。
吸引操作軸62eは、上記した抄き水受け部用駆動スプロケット49を装着した回転軸に設けたカム(図示せず)を介して回動するようにしており、吸引操作軸62eの回動にともなって昇降操作アーム62dを回動させることによりロッド支持体62bを昇降させ、このロッド支持体62bの昇降にともなって吸引用ロッド62aを介して各抄き水吸引袋61の底部を昇降させている。
吸引機構62では、抄き水吸引袋61の底部を上昇させた状態から降下させることにより凹状となっている抄き水吸引袋61の内部に負圧を生じさせて抄き水を吸引し、粘性の高い抄き水を短時間で抄くことができるようにしている。
このように構成した海苔製造機Aの抄き装置11において、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bは、海苔製造機Aの機枠aに対してそれぞれ独立して上方方向に跳ね上げ自在としている。
すなわち、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bの底面を清掃する場合には、清掃される方の抄き水供給体のみを跳ね上げ姿勢として清掃を行うことにより、細部まで確実に清掃することができる。
しかも、抄き水供給体がコンパクトとなっているので、比較的簡便な跳上機構で抄き水供給体を跳ね上げ姿勢とすることができ、海苔製造機Aの製造コストの低減を図ることができる。
本実施形態の抄き水供給体の跳上機構は、以下のように構成している。
すなわち、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bは、図5及び図6に示すように、互いに背面側を対向させて配置して、第1抄き水供給体31aの抄き水供給箱52の背面側上部は、抄き装置11を構成するフレーム33に設けた枢軸34に回動自在に枢着するとともに、第1抄き水供給体31aの抄き水供給箱52の前面側下部には上方に向けて伸延させた第1跳上用ロッド35aの上側端を枢着して、第1跳上用ロッド35aを第1押上機構36aで上方向に押し上げることにより第1抄き水供給体31aを跳ね上げ姿勢とするようにしており、同様に、第2抄き水供給体31bの抄き水供給箱52の背面側上部も、抄き装置11を構成するフレーム33に設けた枢軸34に回動自在に枢着するとともに、第2抄き水供給体31bの抄き水供給箱52の前面側下部にも上方に向けて伸延させた第2跳上用ロッド35bの上側端を枢着して、第2跳上用ロッド35bを第2押上機構36bで上方向に押し上げることにより第2抄き水供給体31bを跳ね上げ姿勢とするようにしている。
特に、第1抄き水供給体31aと第2抄き水供給体31bは、同一の枢軸34に枢着することによって抄き装置11をコンパクトとすることができる。
第1押上機構36a及び第2押上機構36bは、海苔製造機Aの機枠aに設けた跳上用回動軸71,71に基端を装着するとともに先端に第1跳上用ロッド35a及び第2跳上用ロッド35bの下側端を枢着した回動アーム72,72と、跳上用回動軸71,71に連動連結してこの跳上用回動軸71,71の回動操作を行う跳上用駆動モータ73,73とで構成している。
すなわち、跳上用駆動モータ73,73の出力軸には跳上用駆動スプロケット74,74を装着するとともに、跳上用回動軸71,71は跳上用従動スプロケット75,75を装着して、跳上用駆動スプロケット74,74と跳上用従動スプロケット75,75とに跳上用連結チェーン76,76を掛回することにより、回動アーム72,72を跳上用駆動モータ72,72に連動連結している。跳上用駆動モータ73,73も、海苔製造機Aの機枠aに固定装着している。
したがって、第1押上機構36a及び第2押上機構36bは、比較的小出力の駆動モータ72,72でも容易に回動アーム72,72を回動させることができ、第1跳上用ロッド35a及び第2跳上用ロッド35bを容易に上方向に押し上げることができるので、第1押上機構36a及び第2押上機構36bを極めて簡便とすることができ、製造コストが高騰することを抑制できる。
ここで、上記した抄き水供給部31を昇降操作する昇降機構40の略水平状態に配設した支持アーム42には、図4〜6に示すように、両端にそれぞれ端部に向けて上り勾配とした傾斜部42K,42Kを設けている。
この傾斜部42K,42Kを設けることによって、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bをそれぞれ跳ね上げる場合に、第1抄き水供給体31aから下方に向けて伸延させて設けた第1連結ロッド41aの下端、及び第2抄き水供給体31bから下方に向けて伸延させて設けた第2連結ロッド41bの下端が傾斜部42K,42Kに沿って移動して、傾斜部42K,42Kによって第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bの跳ね上げが補助されるので、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bの跳上動作をより円滑に行うことができる。
なお、第1連結ロッド41aの下端、及び第2連結ロッド41bの下端にはそれぞれ転動子を設けて、第1連結ロッド41aの下端、及び第2連結ロッド41bの下端の傾斜部42K,42Kに沿った移動が円滑となるようにしている。
図6に示すように、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bをそれぞれ跳ね上げ姿勢とした場合には、跳ね上げられた第1抄き水供給体31aと機枠aの間、及び第2抄き水供給体31bと機枠aの間に、略矩形体状とした金属製のストッパ77を介設して、第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bの跳ね上げ姿勢を保持可能としている。
このようにストッパ77を設けたことによって、跳ね上げた第1抄き水供給体31a及び第2抄き水供給体31bが、万が一、跳ね上げ姿勢の維持が困難となって勝手に元の姿勢に復帰することを防止して、事故が発生することを防止できる。
ストッパ77は、機枠aに起倒自在に装着して、不使用時には傾倒させて、使用時にのみ起立させることにより、ストッパ77が作業の障害と成ることを防止できる。
本実施形態の抄き装置構造を備えた海苔製造機の本体部分の概略側面図である。 本実施形態の抄き装置構造を備えた海苔製造機の概略平面図である。 本実施形態の抄き装置構造における抄き水供給部及び抄き水受け部の説明図である。 抄き水供給部を昇降操作する昇降機構の説明図である。 本実施形態の跳上機構の説明図である。 本実施形態の跳上機構の説明図である。
符号の説明
a 機枠
11 抄き装置
31a 第1抄き水供給体
31b 第2抄き水供給体
33 フレーム
34 枢軸
35a 第1跳上用ロッド
35b 第2跳上用ロッド
36a 第1押上機構
36b 第2押上機構
52 抄き水供給箱
56 開閉操作用モータ
71 跳上用回動軸
72 回動アーム
73 跳上用駆動モータ
74 跳上用駆動スプロケット
75 跳上用従動スプロケット
76 跳上用連結チェーン
42K 傾斜部
77 ストッパ

Claims (4)

  1. 簀枠を搬送する簀枠搬送手段と、
    この簀枠搬送手段における搬送経路の中途部上方に配置して、前記簀枠に向けて海苔生地を含んだ抄き水を供給するための抄き水供給手段と、
    この抄き水供給手段の下方位置に配置して、前記簀枠を通過した前記抄き水を受けるための抄き水受け手段を備えた海苔製造機の抄き装置構造において、
    前記抄き水供給手段は、前記簀枠の搬送方向に並べて配置した第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体とを有し、この第1の抄き水供給体と第2の抄き水供給体から前記簀枠に向けて同時に抄き水を供給可能に配設するとともに、
    前記第1の抄き水供給体と前記第2の抄き水供給体は、互いに背面側を対向させて配置するとともに、背面側上部において前記抄き水供給手段を構成するフレームに設けた枢軸にそれぞれ回動自在に枢着することによって、それぞれ独立して前記抄き水受け手段の上方方向に跳ね上げ自在とし、
    前記第1の抄き水供給体及び前記第2の抄き水供給体の前面側下部には、上方に向けて伸延させた跳上用ロッドの上側端を枢着して、
    この跳上用ロッドを押上手段で上方向に押し上げることにより前記第1の抄き水供給体と前記第2の抄き水供給体とを跳ね上げ姿勢とすることを特徴とする海苔製造機の抄き装置構造。
  2. 前記跳上手段は、基端を前記海苔製造機の機枠に設けた跳上用回動軸に装着するとともに先端に前記跳上用ロッドの下側端を枢着した回動アームと、前記跳上用回動軸に連動連結してこの跳上用回動軸の回動操作を行う駆動モータとで構成し、
    前記駆動モータで前記回動アームを回動させることにより前記跳上用ロッドを上方向に押し上げることを特徴とする請求項1に記載の海苔製造機の抄き装置構造。
  3. 前記海苔製造機の機枠には、前記抄き水供給手段を昇降させる昇降機構を設け、この昇降機構には、前記抄き水供給手段の前記第1の抄き水供給体及び前記第2の抄き水供給体からそれぞれ下方に向けて伸延させて設けた連結ロッドと、この連結ロッドの下端に当接させて前記連結ロッドを上方に押し上げることにより前記抄き水供給手段を押し上げる略水平に配設した支持アームを設け、この支持アームの両端にそれぞれ端部に向けて上り勾配とした傾斜部を設けたことを特徴とする請求項2記載の海苔製造機の抄き装置構造。
  4. 前記海苔製造機の機枠には、跳ね上げた前記第1の抄き水供給体及び前記第2の抄き水供給体の姿勢を保持可能とするストッパを設けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の海苔製造機の抄き装置構造。
JP2005152505A 2005-05-25 2005-05-25 海苔製造機の抄き装置構造 Active JP4758141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152505A JP4758141B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 海苔製造機の抄き装置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152505A JP4758141B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 海苔製造機の抄き装置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006325463A JP2006325463A (ja) 2006-12-07
JP4758141B2 true JP4758141B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=37547830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005152505A Active JP4758141B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 海苔製造機の抄き装置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4758141B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3415467B2 (ja) * 1999-02-09 2003-06-09 竹下産業株式会社 海苔製造機の抄き装置構造
JP2005052053A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Howa Mach Ltd 海苔製造装置の海苔抄き装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006325463A (ja) 2006-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN209209828U (zh) 一种自动感应步进式暂存载物台
JP5283930B2 (ja) 搬送装置
JP4758141B2 (ja) 海苔製造機の抄き装置構造
JP2007174921A (ja) 農作業機
JP2007118974A (ja) 熨斗紙貼着装置
KR101143835B1 (ko) 부품 실장기용 테이프 피더
JP2010143743A (ja) 板紙類移送装置
JP4326352B2 (ja) 育苗箱積重ね装置
JP5105592B2 (ja) 葉状農産物の供給装置
JP2009284842A (ja) 野菜収穫機
JP3415467B2 (ja) 海苔製造機の抄き装置構造
JP4934694B2 (ja) 板紙類移送用コンベヤ
JP2008195437A (ja) ダンボールケーサー
JP4080477B2 (ja) 袋体の整理搬送装置、およびそれを用いる搬送方法
CN216378936U (zh) 关节机器人带网转移式纸模生产线
JP3662752B2 (ja) 海苔製造機
JP2002347971A (ja) 給紙装置
CN215476009U (zh) 一种平盒装箱系统
JP7274881B2 (ja) シート供給装置
JP2009240218A (ja) 移植機
JP2005124511A (ja) 海苔製造機
JPS638562Y2 (ja)
JP2007084315A (ja) 垂直コンベア装置及び搬送装置
JP2820141B2 (ja) 葉落とし装置
CN113605151A (zh) 关节机器人带网转移式纸模生产线

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4758141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250