JP4757275B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、単位貸出金額に対して設定された単位貸出数の遊技球を払出可能な球払出機構と、球貸出操作に基づいて球払出機構を制御する制御装置とを前面枠に備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、遊技球(遊技媒体)を貸し出す貸出装置(球貸機)を付設しており、遊技者が貸出装置からの遊技球の貸出を受けて遊技を行うように構成されている。また、貸出装置とパチンコ遊技機の制御装置とを接続して遊技球の貸し出しに関する信号を送受信可能としている。そして、遊技者が貸出料金を支払う等して貸出装置に対して貸出操作を行うと、貸出装置が信号をパチンコ遊技機の制御装置へ送信し、この信号を受信したパチンコ遊技機の制御装置が球払出機構を駆動して予め定められた数の遊技球を遊技者側(具体的には、パチンコ遊技機の前面側に設けた球貯留部)へ払い出す(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−314613号公報
ところで、昨今では遊技球の貸出料金に対する間接税(例えば、消費税)を遊技者に負担してもらおうとする動きが出てきている。しかしながら、従来のパチンコ遊技機では、遊技球の貸出料金に対する間接税(消費税等)を遊技者から徴収するための手段を備えておらず、遊技店において貸出料金に対する間接税を遊技者負担とすることになった場合に、対処することができないという問題があった。
そこで、貸出料金を値上げせず、その代わりに課税分だけ貸球としての遊技球の数を差し引くことが考えられる。そして、この差し引き動作を実現するために、間接税徴収用の交換部品を別途準備しておき、遊技店へのパチンコ遊技機の設置後に間接税を遊技者に負担してもらうことにした場合に、既存の非徴収用部品を間接税徴収用の交換部品に交換することが考えられる。ところが、間接税を遊技者の負担とする前に、遊技店側が間接税徴収用部品を非徴収用部品と交換してしまうと、遊技者に貸与される遊技球の数が減ってしまい、遊技店側が不正に利益を得てしまうという問題が発生する。しかも、遊技店側が一度取り付けた間接税徴収用部品を取り外して、再び非徴収用部品を装着して元に戻せば、不正を行っていることが遊技者に気付かれ難くなってしまい、好ましくない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球の貸出料金に対する間接税を徴収しない状態から、間接税を徴収する状態へ簡単に移行することができ、また、遊技店側の不正操作を防ぐことができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、単位貸出金額に対して設定された単位貸出数の遊技球を払出可能な球払出機構と、球払出機構を制御する制御装置と、を前面枠に備えた遊技機において、
前記球払出機構は、払い出し動作を行う払出ユニットと、該払出ユニットから流下する遊技球を案内するメイン案内ユニットと、該メイン案内ユニットが装着される案内ユニット装着部と、を備え、払出ユニットには遊技球を排出する第1排出口および第2排出口を備え、
前記制御装置は、単位貸出金額を間接税の課税対象とした場合に徴収される税額と同じ金額で貸出可能な数の遊技球を副払出球とし、単位貸出数から副払出球を差し引いた数の遊技球を主払出球とし、球払出機構を制御して主払出球を第1排出口から排出するとともに、副払出球を第2排出口から排出し、
前記メイン案内ユニットには、第1排出口および第2排出口へ連通する案内流下路を備え、該案内流下路により主払出球および副払出球を貸球として案内可能とし、
前記案内ユニット装着部には、メイン案内ユニットを装着可能とするメイン装着部と、払出ユニットから流下する遊技球を案内するサブ案内ユニットをメイン案内ユニットと交換して装着可能とするサブ装着部と、を備え、
前記サブ案内ユニットは、第1排出口へ連通可能な第1案内路と、第2排出口へ連通可能な第2案内路と、を備え、
前記案内ユニット装着部にサブ案内ユニットを装着した状態では、第1排出口から第1案内路へ流下した主払出球を貸球として案内し、第2排出口から第2案内路へ流下した副払出球を課税徴収球として当該遊技機の外部へ案内するように構成され、
前記メイン装着部にメイン案内ユニットを取り外し不能な固着部材で固着し、メイン装着部を案内ユニット装着部から切断してメイン案内ユニットとサブ案内ユニットとの交換を許容するように構成されたことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記固着部材は、締め方向への回転を許容され、且つ緩み方向への回転を規制されたワンウェイねじであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記メイン案内ユニットには突出片を案内ユニット装着部側へ向けて突設し、案内ユニット装着部には、制御装置に検出信号を送信可能な検出装置を備え、前面枠の前面側には、制御装置により制御される報知装置を設け、
前記検出装置は、案内ユニット装着部にメイン案内ユニットを装着したメイン案内状態では、突出片を検出可能とし、案内ユニット装着部にサブ案内ユニットを装着したサブ案内状態では、第2案内路へ臨んで課税徴収球を検出可能とし、
前記制御装置は、
前記検出装置による突出片の検出に基づいてメイン案内状態であると判断し、報知装置に報知動作を行わせてメイン案内状態であることを報知し、
前記検出装置による突出片の不検出に基づいてサブ案内状態であると判断し、報知装置に報知動作を行わせてサブ案内状態であることを報知するとともに、検出装置による課税徴収球の検出に基づいて、報知装置に報知動作を行わせて課税徴収球が当該遊技機の外部へ案内されることを報知するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記検出装置は、発光部と受光部とを離間した状態で備え、発光部と受光部との間に突出片または遊技球を通して遮光することにより、突出片または遊技球を検出可能としたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、前記サブ案内ユニットは、第2案内路を前面枠の後方へ向けて下り傾斜させ、第2案内路の傾斜下端を前面枠の後方または下方に露出する状態で開放したことを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
請求項6に記載のものは、前記前面枠の前面側には、貸球としての遊技球を貯留可能な球貯留部を備え、該球貯留部には、球払出機構から流下してきた遊技球が導出される導出口を開設し、該導出口の近傍に報知装置を配置したことを特徴とする請求項5に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、球払出機構は、払い出し動作を行う払出ユニットと、該払出ユニットから流下する遊技球を案内するメイン案内ユニットと、該メイン案内ユニットが装着される案内ユニット装着部とを備え、払出ユニットには遊技球を排出する第1排出口および第2排出口を備え、制御装置は、単位貸出金額を間接税の課税対象とした場合に徴収される税額と同じ金額で貸出可能な数の遊技球を副払出球とし、単位貸出数から副払出球を差し引いた数の遊技球を主払出球とし、球払出機構を制御して主払出球を第1排出口から排出するとともに、副払出球を第2排出口から排出し、メイン案内ユニットには、第1排出口および第2排出口へ連通する案内流下路を備え、該案内流下路により主払出球および副払出球を貸球として案内可能とし、案内ユニット装着部には、メイン案内ユニットを装着可能とするメイン装着部と、払出ユニットから流下する遊技球を案内するサブ案内ユニットをメイン案内ユニットと交換して装着可能とするサブ装着部とを備え、サブ案内ユニットは、第1排出口へ連通可能な第1案内路と、第2排出口へ連通可能な第2案内路とを備え、案内ユニット装着部にサブ案内ユニットを装着した状態では、第1排出口から第1案内路へ流下した主払出球を貸球として案内し、第2排出口から第2案内路へ流下した副払出球を課税徴収球として当該遊技機の外部へ案内するように構成したので、メイン案内ユニットをサブ案内ユニットに交換するだけで、遊技機の設定を遊技球の貸出料金に対する間接税を徴収しない状態から、間接税を徴収する状態へ簡単に移行することができる。
また、メイン装着部にメイン案内ユニットを取り外し不能な固着部材で固着し、メイン装着部を案内ユニット装着部から切断してメイン案内ユニットとサブ案内ユニットとの交換を許容するように構成したので、メイン案内ユニットを一度取り外すと再度装着することができなくなり、遊技店側の不正操作、具体的には、遊技店側が間接税を遊技者に負担してもらうとはしていないにも拘らず、不当にサブ案内ユニットを装着して遊技者への貸球の数を減らし、再びメイン案内ユニットを装着して貸球の数を元に戻そうとする不正操作を防ぐことができる。
請求項2に記載の発明によれば、固着部材は、締め方向への回転を許容され、且つ緩み方向への回転を規制されたワンウェイねじであるので、簡単な構成で取り外し不能な固着部材を実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、メイン案内ユニットには突出片を案内ユニット装着部側へ向けて突設し、案内ユニット装着部には、制御装置に検出信号を送信可能な検出装置を備え、前面枠の前面側には、制御装置により制御される報知装置を設け、検出装置は、案内ユニット装着部にメイン案内ユニットを装着したメイン案内状態では、突出片を検出可能とし、案内ユニット装着部にサブ案内ユニットを装着したサブ案内状態では、第2案内路へ臨んで課税徴収球を検出可能とし、制御装置は、検出装置による突出片の検出に基づいてメイン案内状態であると判断し、報知装置に報知動作を行わせてメイン案内状態であることを報知し、検出装置による突出片の不検出に基づいてサブ案内状態であると判断し、報知装置に報知動作を行わせてサブ案内状態であることを報知するとともに、検出装置による課税徴収球の検出に基づいて、報知装置に報知動作を行わせて課税徴収球が当該遊技機の外部へ案内されることを報知するように構成したので、単一の検出装置によりメイン案内ユニットの有無や徴収課税球の流下を検出することができる。したがって、メイン案内ユニットの装着検出用の装置と、徴収課税球の検出用の装置とを別個に備える必要がなく、球払出機構の構成部品数を少なく抑えることができる。また、遊技者は、報知装置の報知動作により、間接税が徴収されているか否か、さらには、間接税が徴収されている場合には間接税分の遊技球の数を把握することができる。
請求項4に記載の発明によれば、検出装置は、発光部と受光部とを離間した状態で備え、発光部と受光部との間に突出片または遊技球を通して遮光することにより、突出片または遊技球を検出可能としたので、簡単な構成でメイン案内ユニットの有無や徴収課税球の流下を検出可能な検出装置を実現することができる。
請求項5に記載の発明によれば、サブ案内ユニットは、第2案内路を前面枠の後方へ向けて下り傾斜させ、第2案内路の傾斜下端を前面枠の後方または下方に露出する状態で開放したので、第2案内路から放出された課税徴収球を遊技機から離して落下させることができ、課税徴収球が遊技機の後側に位置する構成要素に衝突してこの構成要素が損傷する不都合を避けることができる。
請求項6に記載の発明によれば、前面枠の前面側には、貸球としての遊技球を貯留可能な球貯留部を備え、該球貯留部には、球払出機構から流下してきた遊技球が導出される導出口を開設し、該導出口の近傍に報知装置を配置したので、遊技者は、球貯留部に遊技球が供給される様子を確認しながら、間接税が徴収されているか否か、さらには、間接税が徴収されている場合には間接税分の遊技球の数を把握することができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機と球貸機との正面図、図2はパチンコ遊技機の背面図である。
パチンコ遊技機1は、機枠(外枠)2の前面に、大きな矩形状開口を有する略額縁状の前面枠(内枠)3を開閉可能に軸着し、この前面枠3に矩形状の遊技盤5を前面枠3の前方から着脱可能とし、前面枠3の前面側には、一側(図1中、左側)が軸着された透明部材保持枠7を開閉可能に設け、該透明部材保持枠7に透視可能な透明部材8を保持し、透明部材8を通して遊技盤5の前面をパチンコ遊技機1の前方から透視できるように構成している。さらに、透明部材保持枠7の下方には、賞球や貸球としての遊技球を貯留可能な上皿ユニット11(本発明における球貯留部に相当)を一側(図1中、左側)が前面枠3に軸着されて開閉(回動)可能な状態で設け、該上皿ユニット11の後側には、遊技球が導出される導出口11aを開設している。そして、上皿ユニット11の下方には、下皿ユニット12を上皿ユニット11に対して左右方向にずれた位置に配置し、下皿ユニット12の一側部(図1中、左側部)には灰皿13を備え、他側部(図1中、右側部)には、発射装置15(図3参照)を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)16を備えている。
また、図2に示すように、パチンコ遊技機1の裏面側、詳しくは前面枠3の裏面側には大きな枠状の裏機構盤18を備え、該裏機構盤18の中央部分に略矩形状の機構盤開口部19を開設し、遊技制御装置20等、遊技盤5の裏側から突出した部分を機構盤開口部19内に配置して裏機構盤18に干渉しないように構成されている。さらに、裏機構盤18のうち機構盤開口部19よりも上方の位置には、横長な球貯留ユニット(球貯留タンク)21を備え、該球貯留ユニット21内に遊技機島設備内の補給装置(図示せず)から補給された遊技球を貯留するとともに、この貯留した遊技球を球貯留ユニット21から排出可能としている。そして、裏機構盤18のうち機構盤開口部19の側方(図2中、右側方)には、球貯留ユニット21から排出された遊技球を払い出す球払出機構22を配置している。また、機構盤開口部19の下方には、球払出機構22あるいは遊技盤5から流下してきた遊技球を下方へ誘導する回収誘導路(図示せず)を配置し、該回収誘導路の下流端をパチンコ遊技機1の外方へ向けて開放し、回収誘導路に誘導された遊技球をパチンコ遊技機1の外部、具体的には遊技機島設備内の球回収樋(図示せず)へ案内可能としている。さらに、該回収誘導路よりも後方の位置には、払出制御装置25(本発明における制御装置に相当)、発射制御装置26、電源装置27、および中継基板28を配置している。なお、球払出機構22については、後で詳細に説明する。
一方、パチンコ遊技機1の側方(図1中、左側方)には縦長な球貸機31を設けている。球貸機31は、前面の上部に紙幣受入部32を設け、前面の下部には球貸用のプリペイドカードを挿入可能なカードリーダライタ33を設け、前面の上下方向の中央にはタッチパネル式の表示装置34を備え、該表示装置34の前面側の下部には貯球払出スイッチ35等の複数の操作スイッチを備えている。また、球貸機31の内部には、当該球貸機31を制御する球貸制御部36を内蔵し、該球貸制御部36に利用可報知LED37、カード挿入報知LED38、カードリーダライタ33、紙幣受入部32、表示装置34、貯球払出スイッチ35等の操作スイッチ、さらには、パチンコ遊技機1内の払出制御装置25や、透明部材保持枠7の下部に設けられた球貸スイッチ40、カード返却スイッチ41、残高表示器42(図1および図3参照)を接続し、球貸制御部36と払出制御装置25との間で指令信号の送受信を行って球払出機構22から遊技球を払い出せるように構成されている。
具体的に説明すると、球貸制御部36(球貸機31)は、払出制御装置25(即ち、パチンコ遊技機1)から出力されるPRDY信号(貸出準備信号)がHiの状態であれば、払出制御装置25が遊技球の球貸制御が行える状態であると判断し、球貸スイッチからの球貸信号を受け付ける。そして、球貸信号を受け付けたならば、BRDY信号(球貸要求信号)をHiにして、この後BRQ信号(球貸指令)を送信する旨を払出制御装置25へ連絡する。BRDY信号がHiになると、払出制御装置25が球払出制御を行う準備を行い、BRQ信号の監視を行う。
さらに、球貸制御部36がBRDY信号をHiにしてから所定時間経過後にBRQ信号をHiにすると、払出制御装置25がこのBRQ信号のHiを受け、EXS信号をHiにしてBRQ信号を受信したことを球貸機31へ連絡するとともに、球払出機構22を駆動制御して単位貸出金額に対して設定された単位貸出数(例えば25個)の遊技球を払い出す。そして、この所定単位の払い出しが終了すると、払出制御装置25は、出力しているEXS信号をLoにしてBRQ信号に基づく遊技球の球貸完了を球貸機31へ連絡する。ここで、球貸機31からのBRDY信号がHiを継続していれば、払出制御装置25は、再びBRQ信号の監視を行い、BRDY信号がLoになった場合は球貸制御処理を終了する。
一方、球貸機31は、BRQ信号をHiにした後、払出制御装置25から出力されたEXS信号のHiを確認すると、BRQ信号をLoにして、EXS信号の監視を行う。ここで、EXS信号のLoを確認すると、続けて球貸要求を行う場合は上記と同様にBRQ信号をHiにし、また、球貸要求を行わない場合はBRDY信号をLoにする。
また、払出制御装置25は、遊技店において貸出料金に対する間接税を遊技者負担とするか否かに拘らず、単位貸出金額を間接税の課税対象とした場合に徴収される税額と同じ金額で貸出可能な数の遊技球を副払出球とし、単位貸出数から副払出球を差し引いた数の遊技球を主払出球とし、後述する球払出機構22を制御して主払出球と副払出球とを区別して球払出機構22内を流下させる。例えば、単位貸出金額が100円で貸出可能な遊技球の数(単位貸出数)を25個に設定し、さらに間接税の税率に基づいて副払出球を1個に設定した場合には、払出制御装置25は、主払出球を24個に設定する。なお、主払出球および副払出球の流下経路については、後で詳細に説明する。
次に、球払出機構22について説明する。
球払出機構22は、図4に示すように、遊技球の払い出し動作を行う払出ユニット45と、該払出ユニット45から流下する遊技球を案内するメイン案内ユニット46と、該メイン案内ユニット46が装着される案内ユニット装着部47とを備えて構成されている。払出ユニット45は、該払出ユニット45の基部となる縦長なユニットベース50を備え、該ユニットベース50の後部の上寄りに流下切換装置51を配置し、該流下切換装置51の下方、詳しくはユニットベース50の後部のうち上下方向の中間部分には球払出装置(球排出装置)52を配置している。そして、球払出装置52の下方、詳しくはユニットベース50の後部の下寄りには払出誘導装置53を配置し、該払出誘導装置53の下部の側面を凹ませて案内ユニット装着部47を設けている。また、ユニットベース50の側部のうち流下切換装置51、球払出装置52および払出誘導装置53の前方に位置する箇所には球抜流下路(図示せず)を縦向きに延在する状態で備え、ユニットベース50の上部には、パチンコ遊技機1を該パチンコ遊技機1の外部へ電気的に接続する外部端子盤の収納部54を備えている。さらに、ユニットベース50の下部には、上皿ユニット11の導出口11a(図1参照)に連通する払出流下路56を備え、球払出機構22内の遊技球、詳しくは払出ユニット45からメイン案内ユニット46を通って排出された遊技球を賞球あるいは貸球として払出流下路56へ流下させて導出口11aへ導出し、上皿ユニット11へ供給できるように構成されている。
流下切換装置51は、球貯留ユニット21から流下してきた遊技球を賞球あるいは貸球としてパチンコ遊技機1の前面側、具体的には上皿ユニット11あるいは下皿ユニット12へ流下させるか、またはパチンコ遊技機1の外部(遊技機島設備内の球回収樋)へ流下させるかを切り換えるための装置である。そして、流下切換装置51の上部には、球貯留ユニット21の球整列樋21aに連通する受入流路58を配置し、該受入流路58の傾斜下端を払出路と球抜通路とに分岐している(何れも図示せず)。また、払出路を蛇行した状態で下方へ延設し、払出路の下端開口に後述する球払出装置52の内部を連通可能としている。さらに、球抜通路を分岐部から側方へ延設し、球抜通路の下流側開口を流下切換装置51の前側に開設し、該下流側開口に球抜流下路の上流端を連通している。
そして、払出路と球抜通路との分岐部には、操作レバー61を手動により操作して切換可能な切換弁(図示せず)を設け、操作レバー61を操作していない常態では、切換弁が受入流路58と球抜通路とを遮断し、受入流路58内の遊技球を払出路(さらには球払出装置52)へ流下させる払出状態とする。一方、操作レバー61を操作すると、切換弁が受入流路58と球抜通路とを連通し、受入流路58内の遊技球を球抜通路(さらには球抜流下路)へ流下させる球抜状態に切り換わるように構成されている。
球払出装置52は、流下切換装置51の払出路の下端に連通し、遊技球の排出動作を行う装置である。そして、流下切換装置51の払出路から流下する遊技球(賞球あるいは貸球)を計数しながら払出誘導装置53へ排出できる機能を備えている。具体的には、図5に示すように、当該球払出装置52の内部に縦向きの球払出流路64を形成し、該球払出流路64の途中には、回転軸が球払出流路64の長手方向とは直交する姿勢に設定されたスプロケット65の端部を臨ませ、球払出流路64のうちスプロケット65よりも下方には遊技球を検出可能な計数センサ66を設けている。また、球払出装置52の側部には、球払出装置52、詳しくはスプロケット65を回転駆動する払出モータ(図示せず)を配置し、該払出モータの出力軸をスプロケット65の回転軸65aに接続している。そして、スプロケット65の外周部に複数の球保持溝65bを形成し、該球保持溝65b内に遊技球が1つずつ嵌合した状態でスプロケット65を回転すると、遊技球を球払出流路64の下流側に流下させて計数センサ66により検出するように構成されている。
払出誘導装置53は、図6に示すように、側部が開放された浅い縦向き箱状の誘導装置基部70と、該誘導装置基部70の開放口を閉塞する装置カバー71とを重合して備え、誘導装置基部70の上部のうち当該誘導装置基部70を挟んで装置カバー71とは反対側(図6中、右側)には流路形成部材72を重合し、該流路形成部材72の誘導装置基部70側を凹ませて逆Y字状の払出誘導路73を下流部が払出誘導装置53の前後方向へ分岐した状態で形成している。また、払出誘導路73の上流端(誘導流入口)73aを払出誘導装置53の上方へ向けて開放して球払出流路64の下流端へ連通し、払出誘導路73の2つの下流端を流路形成部材72の下方へ向けて開放している。そして、ユニットベース50側(言い換えると払出誘導装置53の前側)に位置する下流端を第1排出口73bとし、該第1排出口73bを挟んでユニットベース50とは反対側(言い換えると払出誘導装置53の後側)に位置する下流端を第2排出口73cとし、払出誘導装置53内(払出誘導路73内)に流入した遊技球を第1排出口73bおよび第2排出口73cへ誘導(排出)可能としている。
さらに、払出誘導路73の分岐箇所には、遊技球を第1排出口73bへ排出するか第2排出口73cへ排出するかを切り換える縦長な誘導切換弁76を備え、誘導装置基部70のユニットベース50寄りには切換回動軸77を第1排出口73bおよび第2排出口73cの並び方向(払出誘導装置53の前後方向)とは直交する方向(払出誘導装置53の左右方向)に延在する状態で挿着し、切換回動軸77の流路形成部材72側に誘導切換弁76の下端部(軸着部)を回動自在な状態で嵌合している。したがって、誘導切換弁76の上端部を切換回動軸77が中心となって払出誘導装置53の前後方向へ揺動可能とし、誘導切換弁76の上端部を払出誘導装置53の後寄りへ移動すると、誘導流入口73aと第2排出口73cとの間を遮断するとともに誘導流入口73aと第1排出口73bとを連通して第1誘導状態とし(図7(a)参照)、誘導流入口73aから流入してきた遊技球を第1排出口73bへ誘導して排出する。一方、誘導切換弁76の上端部を払出誘導装置53の前寄りへ移動すると、誘導流入口73aと第1排出口73bとの間を遮断するとともに誘導流入口73aと第2排出口73cとを連通して第2誘導状態とし(図7(b)参照)、誘導流入口73aから流入してきた遊技球を第2排出口73cへ誘導して排出する。
また、誘導装置基部70の内側、詳しくは当該誘導装置基部70の装置カバー71側(図6中、左側)には、誘導切換弁76を駆動するための駆動機構(切換ギア79、揺動アーム80、誘導切換ソレノイド81)を備えている。具体的には、切換回動軸77のうち誘導装置基部70の内側には扇状の切換ギア79をギア面が誘導装置基部70の後側に位置する状態で嵌合し、該切換ギア79のうち切換回動軸77から外れた箇所と誘導切換弁76のうち切換回動軸77から外れた箇所とを連結ロッド82により連結して、切換ギア79と誘導切換弁76とを共回り可能としている。また、切換回動軸77を挟んでユニットベース50とは反対側には横長な揺動アーム80を切換ギア79側へ延在する状態で備え、該揺動アーム80の切換ギア79側には、切換ギア79に噛合可能な揺動ギア83を形成し、揺動アーム80を挟んで切換ギア79とは反対側の端部を誘導装置基部70に回動自在な状態で軸着して、揺動ギア83を上下方向へ揺動できるように構成されている。さらに、揺動アーム80の下方には誘導切換ソレノイド81をプランジャ81aが揺動アーム80側に縦向きで位置する状態で配置し、プランジャ81aの先端部と揺動アーム80の中間部分とを係合している。したがって、誘導切換ソレノイド81を消磁した常態においては、プランジャ81aを収縮して揺動アーム80とともに揺動ギア83を下方へ移動し、さらには切換ギア79を下方へ回動して誘導切換弁76を第1誘導状態に設定する(図7(a)参照)。一方、誘導切換ソレノイド81を励磁すると、プランジャ81aを伸長して揺動アーム80とともに揺動ギア83を上方へ移動し、さらには切換ギア79を上方へ回動して誘導切換弁76を第2誘導状態に設定する(図7(b)参照)。
メイン案内ユニット46は、流路形成部材72の下方に配置されるユニットであり、図6に示すように、当該メイン案内ユニット46のうち誘導装置基部70に対向する側部を凹ませてY字状の案内流下路86を上流部が払出誘導装置53の前後方向へ分岐した状態で形成している。また、案内流下路86の2つの上流端をメイン案内ユニット46の上方へ向けて開放し、案内流下路86の下流端(案内流出口)86aをメイン案内ユニット46の前方へ向けて開放して払出流下路56の上流端へ連通している。さらに、ユニットベース50側(言い換えるとメイン案内ユニット46の前側)に位置する上流端を第1案内流入口86bとして第1排出口73bへ連通し、該第1案内流入口86bを挟んでユニットベース50とは反対側(言い換えるとメイン案内ユニット46の後側)に位置する上流端を第2案内流入口86cとして第2排出口73cへ連通し、第1排出口73bおよび第2排出口73cから排出された遊技球を案内流下路86へ通して払出流下路56へ案内できるように構成されている。そして、案内流下路86を挟んでユニットベース50とは反対側の位置には突出片87を案内ユニット装着部47側へ向けて突設し、突出片87の前方および後方に位置する部分にはメイン止着部89を誘導装置基部70側へ向けて円筒状に凹ませて形成している。
払出誘導装置53の下部に設けられた案内ユニット装着部47は、図6および図8に示すように、メイン案内ユニット46を装着可能とするボス状のメイン装着部91を装置カバー71のうちメイン止着部89の延長線上に位置する箇所から誘導装置基部70側へ向けて突設し、メイン装着部91の先端部を誘導装置基部70に開設されたメイン貫通孔92から流路形成部材72の下方、言い換えるとメイン案内ユニット46側へ臨ませている。そして、メイン装着部91の先端部にメイン止着部89(メイン案内ユニット46)を取り外し不能な固着部材、例えば、締め方向への回転を許容され、且つ緩み方向への回転を規制されたワンウェイねじ93で固着している。また、装置カバー71のうちメイン装着部91の基端の周囲には、複数の貫通孔94をミシン目状に開設して支持片95を隣り合う貫通孔94の間に形成し、該支持片95によりメイン装着部91を支持している。
さらに、誘導装置基部70のうち突出片87に対向する箇所には、図6および図7に示すように、発光部98aと受光部98bとを離間した状態で備えた光学式の検出装置98を配置し、発光部98aと受光部98bとの間に突出片87を通して遮光することにより検出装置98で突出片87を検出し、ひいてはメイン案内ユニット46が装着されている状態(メイン案内状態)であることを検出して払出制御装置25へ検出信号を送信できるように構成されている。なお、発光部98aと受光部98bとの離間距離は、突出片87および遊技球が十分に通過可能な程度に設定されている。
そして、案内ユニット装着部47には、払出ユニット45から流下する遊技球を案内するサブ案内ユニット101をメイン案内ユニット46と交換して装着可能としている。具体的に説明すると、図8に示すように、装置カバー71のうちメイン装着部91から上方あるいは下方へ外れた箇所にはボス状のサブ装着部102を誘導装置基部70側へ向けて突設し、サブ装着部102の先端部を誘導装置基部70に開設されたサブ貫通孔103から流路形成部材72の下方へ臨ませている。そして、サブ装着部102の先端部にサブ案内ユニット101を止着可能としている。
サブ案内ユニット101は、図9に示すように、当該サブ案内ユニット101のうち誘導装置基部70に対向する側部を縦長な溝状に凹ませて第1案内路106を形成し、該第1案内路106を挟んでユニットベース50が位置し得る場所とは反対側(図9中、左側)に位置する部分、言い換えると第1案内路106の後方には、縦長なクランク溝状の第2案内路107を誘導装置基部70側から凹ませて形成している。また、第1案内路106の上流端(第1案内上流開口)106aをサブ案内ユニット101の上方へ開放して第1排出口73bへ連通可能とし、第2案内路107の上流端(第2案内上流開口)107aをサブ案内ユニット101の上方へ開放して第2排出口73cへ連通可能としている(図10(a)および(b)参照)。さらに、第1案内路106の下流端(第1案内下流開口)106bをサブ案内ユニット101の前方(ユニットベース50が位置し得る方向)へ開放して払出流下路56の上流端へ連通可能とし、第2案内路107の下流側を第1案内路106から離れる方向へ向けて下り傾斜させ、第2案内路107の傾斜下端(第2案内下流開口107b)をサブ案内ユニット101の下方へ開放している。そして、第2案内路107の中間部分には、検出装置98を収納可能な検出収納空間部109を形成し、該検出収納空間部109へ検出装置98を収納すると、発光部98aと受光部98bとの間の空間が第2案内路107上に配置されるとともに、発光部98aと受光部98bとが第2案内路107内に突出しない状態に設定されるように構成されている。また、サブ案内ユニット101のうちサブ装着部102の先端部に対向し得る位置にはサブ止着部110を誘導装置基部70側へ向けて円筒状に凹ませて形成している。なお、サブ案内ユニット101の案内ユニット装着部47への装着手順については、後で詳細に説明する。
さらに、パチンコ遊技機1は、図1に示すように、前面枠3の前面側に位置する上皿ユニット11のうち導出口11aの近傍、具体的にはパチンコ遊技機1の正面から見て導出口11aの前方に位置する前側部分に、払出制御装置25により制御される発光式の報知装置(例えばLED)112を配置している。
次に、パチンコ遊技機1における貸球の払出動作について説明する。なお、当初においては遊技球の貸出料金に対する間接税を遊技者負担としないものと設定し、球払出機構22の案内ユニット装着部47には予めメイン案内ユニット46をワンウェイねじ93により固着しているものとする。また、メイン案内ユニット46の固着作業は、例えばパチンコ遊技機1を工場から出荷する時点で既に完了しているものとする。さらに、流下切換装置51の払出路内および球払出装置52の球払出流路64内には複数の遊技球を停留して、払出誘導装置53の誘導切換弁76を第1誘導状態に設定しているものとする。
遊技者がパチンコ遊技機1および球貸機31に対して遊技球の貸出操作を行うと、払出制御装置25は、図11に示すように、誘導切換弁76を第1誘導状態に維持した状態(図7(a)参照)で球払出装置52の払出モータを駆動(ON)してスプロケット65の回転、すなわち遊技球の排出動作を開始し、遊技球を球払出流路64の下流端から払出誘導路73の誘導流入口73aへ排出する。このとき、単位貸出数(例えば25個)ごとに遊技球を主払出球(例えば24個)と副払出球(例えば1個)とに分けて設定し、計数センサ66による遊技球の検出信号に基づいて、払出誘導装置53を制御して主払出球を第1排出口73bから排出するとともに副払出球を第2排出口73cから排出する。
具体的に説明すると、まず、遊技球を主払出球として球払出流路64から払出誘導路73へ流下させ、第1排出口73bへ排出する。すると、メイン案内ユニット46(球払出機構22)は、この主払出球を第1案内流入口86bへ通して案内流下路86内へ受け入れ、該案内流下路86により主払出球を貸球として払出流下路56、ひいては上皿ユニット11へ案内する。そして、最終の主払出球として設定される遊技球(例えば、単位貸出数を25個とした遊技球の排出動作を開始してから24個目の遊技球)が計数センサ66により検出されたならば、払出制御装置25は、最終の主払出球の検出信号に基づいて払出モータの駆動を一旦停止(OFF)し、さらには誘導切換ソレノイド81を励磁(ON)し、誘導切換弁76を第1誘導状態から第2誘導状態へ変換して払出誘導路73内へ流入した遊技球の排出箇所を第1排出口73bから第2排出口73cへ切り換える(図7(b)参照)。
誘導切換弁76を第1誘導状態から第2誘導状態へ変換したならば、図11に示すように、払出モータの駆動を再開(ON)し、遊技球を副払出球として球払出装置52の球払出流路64から払出誘導装置53の払出誘導路73へ流下させ、第2排出口73cから排出する。すると、メイン案内ユニット46(球払出機構22)は、この副払出球を第2案内流入口86cへ通して案内流下路86内へ受け入れ、該案内流下路86により副払出球を貸球として払出流下路56、ひいては上皿ユニット11へ案内する。そして、最終の副払出球として設定される遊技球、言い換えると単位貸出数の最後の遊技球(例えば、単位貸出数を25個とした遊技球の排出動作を開始してから25個目の遊技球)が計数センサ66により検出されたならば、払出制御装置25は、払出モータの駆動を停止(OFF)し、さらには誘導切換ソレノイド81を消磁(OFF)し、誘導切換弁76を第2誘導状態から第1誘導状態へ変換して払出誘導路73内へ流入した遊技球の排出箇所を第2排出口73cから第1排出口73bへ切り換える(図7(a)参照)。このようにして、球払出機構22は、払出制御装置25による制御に基づいて、単位貸出数の遊技球(主払出球および副払出球)を貸球として上皿ユニット11へ払い出す。
また、案内ユニット装着部47にメイン案内ユニット46を装着したメイン案内状態では、検出装置98が突出片87を常時検出し、払出制御装置25がこの検出信号に基づいてメイン案内状態であると判断し、報知装置112に報知動作(具体的には発光(ON)動作)を行わせてメイン案内状態であること、ひいては遊技球の貸出料金に対する間接税を遊技者から徴収していないことをパチンコ遊技機1の前方、言い換えると遊技者側へ報知する。
そして、貸出料金に対する間接税を遊技者負担とする場合には、サブ案内ユニット101をメイン案内ユニット46と交換して案内ユニット装着部47へ装着する。具体的には、メイン装着部91を支持する複数の支持片95を全てニッパー等の工具で切り離してメイン装着部91を案内ユニット装着部47(装置カバー71の下部)から切断し、メイン装着部91をワンウェイねじ93で固着した状態でメイン案内ユニット46を案内ユニット装着部47から取り外し、メイン案内ユニット46とサブ案内ユニット101との交換を許容する(図12(a)参照)。メイン案内ユニット46を取り外したならば、図12(b)に示すように、サブ案内ユニット101を検出収納空間部109が案内ユニット装着部47の検出装置98に対向する姿勢、且つ第1案内路106がユニットベース50側(図12(b)中、右側)に位置する姿勢に設定し、この姿勢でサブ案内ユニット101を案内ユニット装着部47へ装着し、サブ止着部110とサブ装着部102とを固着部材、例えば、メイン装着部91を固着したワンウェイねじ93とは別個のワンウェイねじ(図示せず)で固着する。このようにして案内ユニット装着部47に固着されたサブ案内ユニット101は、検出収納空間部109内に検出装置98を収納して第2案内路107へ臨ませ、発光部98aと受光部98bとの間に第2案内路107内の遊技球を通して遮光することにより、この遊技球を検出装置98により検出可能とする。また、第1案内上流開口106aを第1排出口73bへ連通し、第2案内上流開口107aを第2排出口73cへ連通する。さらに、第1案内下流開口106bを払出流下路56の上流端へ連通し、第2案内路107の下流側を前面枠3の後方へ向けて下り傾斜させ、第2案内下流開口107bを前面枠3の下方へ露出する状態、且つ、遊技機島設備の球回収樋、詳しくは球回収樋の上部に開設された上部開放口(図示せず)の上方に臨ませた状態で開放する。
なお、案内ユニット装着部47にサブ案内ユニット101を装着したサブ案内状態では、検出装置98による突出片87の検出が行われない。この突出片87の不検出に基づいて、払出制御装置25はサブ案内状態であると判断し、報知装置112に発光停止(OFF)という報知動作を行わせてサブ案内状態であること、ひいては遊技球の貸出料金に対する間接税を遊技者から徴収する準備が整っていることをパチンコ遊技機1の前方、言い換えると遊技者側へ報知する(図13参照)。
そして、サブ案内状態で遊技者がパチンコ遊技機1および球貸機31に対して遊技球の貸出操作を行うと、払出制御装置25は、払出モータおよび誘導切換ソレノイド81に対してメイン案内ユニット46装着時と同じ制御を行う。詳しくは、図13に示すように、誘導切換弁76を第1誘導状態に維持した状態(図10(a)参照)で球払出装置52の払出モータを駆動(ON)してスプロケット65の回転、すなわち遊技球の排出動作を開始し、遊技球を球払出流路64の下流端から払出誘導路73の誘導流入口73aへ排出する。このとき、単位貸出数(例えば25個)ごとに遊技球を主払出球(例えば24個)と副払出球(例えば1個)とに分けて設定し、計数センサ66による遊技球の検出信号に基づいて、払出誘導装置53を制御して主払出球を第1排出口73bから排出するとともに副払出球を第2排出口73cから排出する。
具体的に説明すると、まず、遊技球を主払出球として球払出流路64から払出誘導路73へ流下させ、第1排出口73bから排出する。すると、サブ案内ユニット101(球払出機構22)は、この主払出球を第1案内流入口86bへ通して第1案内路106内へ受け入れ、該第1案内路106により主払出球を貸球として払出流下路56、ひいては上皿ユニット11へ案内する。そして、最終の主払出球として設定される遊技球(例えば、単位貸出数を25個とした遊技球の排出動作を開始してから24個目の遊技球)が計数センサ66により検出されたならば、払出制御装置25は、最終の主払出球の検出信号に基づいて払出モータの駆動を一旦停止(OFF)し、さらには誘導切換ソレノイド81を励磁(ON)し、誘導切換弁76を第1誘導状態から第2誘導状態へ変換して払出誘導路73内へ流入した遊技球の排出箇所を第1排出口73bから第2排出口73cへ切り換える(図10(b)参照)。
誘導切換弁76を第1誘導状態から第2誘導状態へ変換したならば、払出制御装置25が払出モータの駆動を再開(ON)し、遊技球を副払出球として球払出装置52の球払出流路64から払出誘導装置53の払出誘導路73へ流下させ、第2排出口73cから排出する。すると、サブ案内ユニット101(球払出機構22)は、この副払出球を課税徴収球として第2案内路107へ流下させ、この課税徴収球(副払出球)を検出装置98により検出する。さらに、第2案内下流開口107bから前面枠3の後方へ放出して、上皿ユニット11へ払い出さずにパチンコ遊技機1の外部に案内し、遊技機島設備の球回収樋の上部開放口へ落下させる。この結果、球払出機構22は、間接税の課税分だけ貸球の数を差し引いて遊技者に遊技球を貸し出し、遊技者に間接税を負担させたことになる。したがって、払出制御装置25による制御手順を変更せず、メイン案内ユニット46をサブ案内ユニット101に交換するだけで、パチンコ遊技機1の設定を遊技球の貸出料金に対する間接税を徴収しない状態から、間接税を徴収する状態へ簡単に移行することができる。さらに、第2案内路107の下流部を前面枠3の後方へ向けて下り傾斜させ、第2案内下流開口107bを前面枠3の下方に露出する状態で開放しているので、第2案内路107から放出された課税徴収球をパチンコ遊技機1から離して落下させることができ、課税徴収球がパチンコ遊技機1の後側に位置する構成要素(払出制御装置25、発射制御装置26、電源装置27等)に衝突して構成要素が損傷する不都合を避けることができる。
また、検出装置98が課税徴収球の流下を検出し、払出制御装置25がこの検出信号に基づいて報知装置112に報知動作(具体的には発光(ON)動作)を行わせて課税徴収球がパチンコ遊技機1の外部へ案内されることを報知する。したがって、単一の検出装置98によりメイン案内ユニット46の有無や徴収課税球の流下を検出することができる。これにより、メイン案内ユニット46の装着検出用の装置と、徴収課税球の検出用の装置とを別個に備える必要がなく、球払出機構22の構成部品数を少なく抑えることができる。そして、遊技者は、報知装置112の報知動作により、間接税が徴収されているか否か、さらには、間接税が徴収されている場合には間接税分の遊技球の数を把握することができる。しかも、導出口11aの近傍に報知装置112を配置しているので、上皿ユニット11に遊技球(貸球)が供給される様子を確認しながら、間接税徴収の有無や間接税分の遊技球の数を把握することができる。また、検出装置98に発光部98aと受光部98bとを離間した状態で備え、発光部98aと受光部98bとの間に突出片87または遊技球を通して遮光することにより、突出片87または遊技球を検出可能としたので、簡単な構成でメイン案内ユニット46の有無や徴収課税球の流下を検出可能な検出装置98を実現することができる。
そして、最終の副払出球(徴収課税球)として設定される遊技球、言い換えると単位貸出数の最後の遊技球(例えば、単位貸出数を25個とした遊技球の排出動作を開始してから25個目の遊技球)が計数センサ66により検出されたならば、払出制御装置25は、払出モータの駆動を停止(OFF)し、さらには誘導切換ソレノイド81を消磁(OFF)し、誘導切換弁76を第2誘導状態から第1誘導状態へ変換して払出誘導路73内へ流入した遊技球の排出箇所を第2排出口73cから第1排出口73bへ切り換える(図10(a)参照)。
このようにして間接税徴収に対応可能な球払出機構22は、メイン装着部91を切断してメイン案内ユニット46とサブ案内ユニット101とを交換可能としたので、メイン案内ユニット46を一度取り外すと再度装着することができなくなる。したがって、遊技店側の不正操作、具体的には、遊技店側が間接税を遊技者に負担してもらうとはしていないにも拘らず、不当にサブ案内ユニット101を装着して遊技者への貸球の数を減らし、再びメイン案内ユニット46を装着して貸球の数を元に戻そうとする不正操作を防ぐことができる。また、メイン装着部91にメイン案内ユニット46を固着する固着部材をワンウェイねじ93としたので、簡単な構成で取り外し不能な固着部材を実現することができる。
なお、上記実施形態では、払出モータを一時停止して球払出装置52からの遊技球の流下を停止し、遊技球の流下の停止中に誘導切換弁76を第1誘導状態から第2誘導状態へ変換したが、本発明はこれに限定しない。例えば、払出モータを一時停止する代わりに回転速度を低速に設定することで遊技球の流下タイミングを遅らせて、誘導切換弁76の変換のための時間を確保してもよい。また、第2案内下流開口107bを前面枠3の下方へ露出する状態で開放したが、本発明はこれに限定されず、前面枠3の後方へ露出する状態で開放してもよい。
ところで、上記実施形態では、払出誘導装置53の払出誘導路73内で遊技球を主払出球として流下させるか、あるいは副払出球として流下させるかを振り分けていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図14に示す第2実施形態では、基本的には第1実施形態と同じであるが、球払出装置120の内部に2つの球払出流路(第1球払出流路121,第2球払出流路122)を設けている点、および払出誘導装置124の内部に誘導切換弁および駆動機構を設けず、その代わりに分岐箇所のない2つの払出誘導路(第1払出誘導路126,第2払出誘導路127)を並設している点で異なる。
具体的に説明すると、第2実施形態における球払出装置120は、当該球払出装置120の内部に2つの球払出流路121,122を縦向きで球払出機構22の前後方向(パチンコ遊技機1の前後方向)に沿って並ぶ状態で形成している。詳しくは、ユニットベース50側(図14(a)中、左側)に第1球払出流路121を形成するとともに、第1球払出流路121を挟んでユニットベース50とは反対側(図14(a)中、右側)に第2球払出流路122を形成し、第1球払出流路121により主払出球を排出可能とし、第2球払出流路122により副払出球を排出可能としている。また、第1球払出流路121の途中には、回転軸129aが第1球払出流路121の長手方向とは直交する姿勢に設定された第1スプロケット129の端部を臨ませ、第2球払出流路122の途中には、回転軸130aが第1球払出流路122の長手方向とは直交する姿勢に設定された第2スプロケット130の端部を臨ませている。そして、第1球払出流路121のうち第1スプロケット129よりも下方には遊技球を検出可能な第1計数センサ131を設け、第2球払出流路122のうち第2スプロケット130よりも下方には遊技球を検出可能な第2計数センサ132を設けている。さらに、球払出装置120の側部には、第1スプロケット129を回転駆動する第1払出モータと、第2スプロケット130を回転駆動する第2払出モータとを配置し(何れも図示せず)、第1払出モータの出力軸を第1スプロケット129の回転軸129aに接続し、第2払出モータの出力軸を第2スプロケット130の回転軸130aに接続している。そして、第1スプロケット129の球保持溝129b内に遊技球が1つずつ嵌合した状態で第1スプロケット129を回転すると、遊技球を第1球払出流路121の下流側に流下させて第1計数センサ131により検出し、第2スプロケット130の球保持溝130b内に遊技球が1つずつ嵌合した状態で第2スプロケット130を回転すると、遊技球を第2球払出流路122の下流側に流下させて第2計数センサ132により検出するように構成されている。
また、払出誘導装置124の流路形成部材134には、2つの払出誘導路126,127を縦向きで球払出機構22の前後方向(パチンコ遊技機1の前後方向)に沿って並ぶ状態で形成している。詳しくは、ユニットベース50側(図14(a)中、左側)に第1払出誘導路126を形成するとともに、第1払出誘導路126を挟んでユニットベース50とは反対側(図14(a)中、右側)に第2払出誘導路127を形成している。そして、第1払出誘導路126の上流端を第1球払出流路121の下流端へ連通するとともに、第2払出誘導路127の上流端を第2球払出流路122の下流端へ連通している。さらに、案内ユニット装着部47にメイン案内ユニット46を装着したメイン案内状態では、第1払出誘導路126の下流端(第1排出口)126aを第1案内流入口86bへ連通するとともに、第2払出誘導路127の下流端(第2排出口)127aをメイン案内ユニット46の第2案内流入口86cへ連通する(図14(a)参照)。また、案内ユニット装着部47にサブ案内ユニット101を装着したサブ案内状態では、第1排出口126aを第1案内上流開口106aへ連通するとともに、第2払出誘導路127の第2排出口127aを第2案内上流開口107aへ連通する(図14(b)参照)。
このような構成を備えた球払出機構22において、メイン案内状態にして遊技球の貸出料金に対する間接税を遊技者負担としないものと設定し、遊技者がパチンコ遊技機1および球貸機31に対して遊技球の貸出操作を行うと、払出制御装置25は、図15に示すように、第1払出モータを駆動(ON)して第1スプロケット129の回転を開始し、遊技球を主払出球として第1計数センサ131により検出し、第1球払出流路121の下流端から第1払出誘導路126へ排出する。すると、メイン案内ユニット46(球払出機構22)は、主払出球を第1案内流入口86bへ通して案内流下路86内へ受け入れ、該案内流下路86により主払出球を貸球として払出流下路56、ひいては上皿ユニット11へ案内する。
そして、最終の主払出球として設定される遊技球よりも1個前の遊技球(例えば、主払出球を24個とした場合には、主払出球の排出動作を開始してから23個目の遊技球)が第1計数センサ131により検出されたならば、払出制御装置25は、第1払出モータの駆動を一旦停止(OFF)し、続いて第2払出モータの駆動を開始(ON)して第2スプロケット130の回転を開始し、遊技球(例えば、1個の遊技球)を副払出球として第2計数センサ132により検出し、第2球払出流路122の下流端から第2払出誘導路127へ排出する。すると、メイン案内ユニット46(球払出機構22)は、この副払出球を第2案内流入口86cへ通して案内流下路86内へ受け入れ、該案内流下路86により副払出球を貸球として払出流下路56、ひいては上皿ユニット11へ案内する。
そして、副払出球として設定される遊技球が第2計数センサ132により検出されたならば、払出制御装置25は、第2払出モータの駆動を停止(OFF)し、第1払出モータの駆動を再開(ON)して第1スプロケット129の回転を開始し、未払い出し分の主払出球(例えば、主払出球として24個目となる1個の遊技球)を第1計数センサ131により検出し、第1球払出流路121の下流端から第1払出誘導路126へ排出する。すると、メイン案内ユニット46(球払出機構22)は、この未払い出し分の主払出球を第1案内流入口86bへ通して案内流下路86内へ受け入れ、該案内流下路86により主払出球を貸球として払出流下路56、ひいては上皿ユニット11へ案内する。さらに、未払い出し分の主払出球が第1計数センサ131により検出されたならば、払出制御装置25は、第1払出モータの駆動を停止(OFF)する。このようにして、球払出機構22は、単位貸出数の遊技球(主払出球および副払出球)を貸球として上皿ユニット11へ払い出す。
また、案内ユニット装着部47にメイン案内ユニット46を装着したメイン案内状態では、検出装置98により突出片87を常時検出し、払出制御装置25がこの検出信号に基づいてメイン案内状態であると判断し、報知装置112に報知動作(具体的には発光(ON)動作)を行わせてメイン案内状態であること、ひいては遊技球の貸出料金に対する間接税を遊技者から徴収していないことをパチンコ遊技機1の前方、言い換えると遊技者側へ報知する。
そして、貸出料金に対する間接税を遊技者負担とする場合には、サブ案内ユニット101をメイン案内ユニット46と交換して案内ユニット装着部47へ装着する。そして、サブ案内ユニット101の装着状態で遊技者がパチンコ遊技機1および球貸機31に対して遊技球の貸出操作を行うと、払出制御装置25は、第1払出モータおよび第2払出モータに対してメイン案内ユニット46装着時と同じ制御を行う。詳しくは、図16に示すように、第1払出モータを駆動(ON)して第1スプロケット129の回転を開始し、遊技球を主払出球として第1計数センサ131により検出し、第1球払出流路121の下流端から第1払出誘導路126へ排出する。すると、サブ案内ユニット101(球払出機構22)は、主払出球を第1案内流入口86bへ通して案内流下路86内へ受け入れ、該案内流下路86により主払出球を貸球として払出流下路56、ひいては上皿ユニット11へ案内する。
そして、最終の主払出球として設定される遊技球よりも1個前の遊技球(例えば、主払出球を24個とした場合には、主払出球の排出動作を開始してから23個目の遊技球)が第1計数センサ131により検出されたならば、払出制御装置25は、第1払出モータの駆動を一旦停止(OFF)し、続いて第2払出モータの駆動を開始(ON)して第2スプロケット130の回転を開始し、遊技球(例えば、1個の遊技球)を副払出球として第2計数センサ132により検出し、第2球払出流路122の下流端から第2払出誘導路127へ排出する。すると、サブ案内ユニット101(球払出機構22)は、副払出球を課税徴収球として第2案内路107へ流下させ、この課税徴収球(副払出球)を検出装置98により検出する。さらに、第2案内下流開口107bから前面枠3の後方へ放出して、上皿ユニット11へ払い出さずにパチンコ遊技機1の外部に案内し、遊技機島設備の球回収樋の上部開放口へ落下させる。この結果、球払出機構22は、間接税の課税分だけ貸球の数を差し引いて遊技者に遊技球を貸し出し、遊技者に間接税を負担させたことになる。したがって、第2実施形態においても、払出制御装置25による制御手順を変更せず、メイン案内ユニット46をサブ案内ユニット101に交換するだけで、パチンコ遊技機1の設定を遊技球の貸出料金に対する間接税を徴収しない状態から、間接税を徴収する状態へ簡単に移行することができる。
そして、副払出球として設定される遊技球が第2計数センサ132により検出されたならば、払出制御装置25は、第2払出モータの駆動を停止(OFF)し、第1払出モータの駆動を再開(ON)して第1スプロケット129の回転を開始し、未払い出し分の主払出球(例えば、主払出球として24個目となる1個の遊技球)を第1計数センサ131により検出し、第1球払出流路121の下流端から第1払出誘導路126へ排出する。すると、サブ案内ユニット101(球払出機構22)は、未払い出し分の主払出球を第1案内流入口86bへ通して案内流下路86内へ受け入れ、該案内流下路86により主払出球を貸球として払出流下路56、ひいては上皿ユニット11へ案内する。さらに、未払い出し分の主払出球が第1計数センサ131により検出されたならば、払出制御装置25は、第1払出モータの駆動を停止(OFF)する。
このようにして間接税徴収に対応可能な第2実施形態における球払出機構22は、主払出球および副払出球を振り分けるための機構を必要としないため、払出誘導装置124の構成部品数を抑えることができる。また、払出誘導装置124において電力を消費することがなく、さらに、第1払出モータと第2払出モータとを同時に駆動することを避けているので、パチンコ遊技機1の消費電力が増大する不都合を抑制することができる。
ところで、上記各実施形態では、固着部材としてワンウェイねじを採用したが、本発明はこれに限定されず、メイン案内ユニット46をメイン装着部91へ固着可能であればどのような固着部材であってもよい。また、上記各実施形態では、発光部98aと受光部98bとを備えた非接触式の検出装置98で遊技球または突出片87を検出するように構成したが、本発明はこれに限定されない。要は、遊技球または突出片87を検出可能であればどのような構成の検出装置で遊技球または突出片87を検出してもよい。例えば、遊技球または突出片に接触して検出可能な接触式の検出装置であってもよい。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、単位貸出金額に対して設定された単位貸出数の遊技球を払出可能な球払出機構と、球払出機構を制御する制御装置とを前面枠に備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機および球貸機の正面図である。 パチンコ遊技機の背面図である。 パチンコ遊技機および球貸機の制御系統のブロック構成図である。 球払出機構の斜視図である。 球払出装置の断面図である。 払出誘導装置およびメイン案内ユニットの分解斜視図である。 メイン案内ユニットを装着した払出誘導装置の断面図であり、(a)は第1誘導状態における断面図、(b)は第2誘導状態における断面図である。 装置カバーの斜視図である。 サブ案内ユニットの斜視図である。 サブ案内ユニットを装着した払出誘導装置の断面図であり、(a)は第1誘導状態における断面図、(b)は第2誘導状態における断面図である。 メイン案内状態における球貸動作のタイムチャートである。 (a)は案内ユニット装着部からメイン案内ユニットを取り外した状態図、(b)は案内ユニット装着部にサブ案内ユニットを装着する前の状態図である。 サブ案内状態における球貸動作のタイムチャートである。 第2実施形態における球払出装置および払出誘導装置の断面図であり、(a)はメイン案内状態における断面図、(b)はサブ案内状態における案内図である。 第2実施形態のメイン案内状態における球貸動作のタイムチャートである。 第2実施形態のサブ案内状態における球貸動作のタイムチャートである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
5 遊技盤
7 透明部材保持枠
11 上皿ユニット
11a 導出口
21 球貯留ユニット
22 球払出機構
25 払出制御装置
26 発射制御装置
31 球貸機
36 球貸制御部
45 払出ユニット
46 メイン案内ユニット
47 案内ユニット装着部
50 ユニットベース
51 流下切換装置
52 球払出装置
53 払出誘導装置
56 払出流下路
64 球払出流路
65 スプロケット
70 誘導装置基部
71 装置カバー
72 流路形成部材
73 払出誘導路
73a 誘導流入口
73b 第1排出口
73c 第2排出口
76 誘導切換弁
81 誘導切換ソレノイド
86 案内流下路
87 突出片
91 メイン装着部
93 ワンウェイねじ
94 貫通孔
95 支持片
98 検出装置
98a 発光部
98b 受光部
101 サブ案内ユニット
102 サブ装着部
106 第1案内路
107 第2案内路
109 検出収納空間部
112 報知装置
120 球払出装置
121 第1球払出流路
122 第2球払出流路
124 払出誘導装置
126 第1払出誘導路
126a 第1排出口
127 第2払出誘導路
127a 第2排出口
129 第1スプロケット
130 第2スプロケット
131 第1計数センサ
132 第2計数センサ
134 流路形成部材

Claims (6)

  1. 単位貸出金額に対して設定された単位貸出数の遊技球を払出可能な球払出機構と、球払出機構を制御する制御装置と、を前面枠に備えた遊技機において、
    前記球払出機構は、払い出し動作を行う払出ユニットと、該払出ユニットから流下する遊技球を案内するメイン案内ユニットと、該メイン案内ユニットが装着される案内ユニット装着部と、を備え、払出ユニットには遊技球を排出する第1排出口および第2排出口を備え、
    前記制御装置は、単位貸出金額を間接税の課税対象とした場合に徴収される税額と同じ金額で貸出可能な数の遊技球を副払出球とし、単位貸出数から副払出球を差し引いた数の遊技球を主払出球とし、球払出機構を制御して主払出球を第1排出口から排出するとともに、副払出球を第2排出口から排出し、
    前記メイン案内ユニットには、第1排出口および第2排出口へ連通する案内流下路を備え、該案内流下路により主払出球および副払出球を貸球として案内可能とし、
    前記案内ユニット装着部には、メイン案内ユニットを装着可能とするメイン装着部と、払出ユニットから流下する遊技球を案内するサブ案内ユニットをメイン案内ユニットと交換して装着可能とするサブ装着部と、を備え、
    前記サブ案内ユニットは、第1排出口へ連通可能な第1案内路と、第2排出口へ連通可能な第2案内路と、を備え、
    前記案内ユニット装着部にサブ案内ユニットを装着した状態では、第1排出口から第1案内路へ流下した主払出球を貸球として案内し、第2排出口から第2案内路へ流下した副払出球を課税徴収球として当該遊技機の外部へ案内するように構成され、
    前記メイン装着部にメイン案内ユニットを取り外し不能な固着部材で固着し、メイン装着部を案内ユニット装着部から切断してメイン案内ユニットとサブ案内ユニットとの交換を許容するように構成されたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記固着部材は、締め方向への回転を許容され、且つ緩み方向への回転を規制されたワンウェイねじであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記メイン案内ユニットには突出片を案内ユニット装着部側へ向けて突設し、案内ユニット装着部には、制御装置に検出信号を送信可能な検出装置を備え、前面枠の前面側には、制御装置により制御される報知装置を設け、
    前記検出装置は、案内ユニット装着部にメイン案内ユニットを装着したメイン案内状態では、突出片を検出可能とし、案内ユニット装着部にサブ案内ユニットを装着したサブ案内状態では、第2案内路へ臨んで課税徴収球を検出可能とし、
    前記制御装置は、
    前記検出装置による突出片の検出に基づいてメイン案内状態であると判断し、報知装置に報知動作を行わせてメイン案内状態であることを報知し、
    前記検出装置による突出片の不検出に基づいてサブ案内状態であると判断し、報知装置に報知動作を行わせてサブ案内状態であることを報知するとともに、検出装置による課税徴収球の検出に基づいて、報知装置に報知動作を行わせて課税徴収球が当該遊技機の外部へ案内されることを報知するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記検出装置は、発光部と受光部とを離間した状態で備え、発光部と受光部との間に突出片または遊技球を通して遮光することにより、突出片または遊技球を検出可能としたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記サブ案内ユニットは、第2案内路を前面枠の後方へ向けて下り傾斜させ、第2案内路の傾斜下端を前面枠の後方または下方に露出する状態で開放したことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記前面枠の前面側には、貸球としての遊技球を貯留可能な球貯留部を備え、該球貯留部には、球払出機構から流下してきた遊技球が導出される導出口を開設し、該導出口の近傍に報知装置を配置したことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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