JP4756995B2 - ドア開閉制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、車輌の側面に形成された開口部を閉塞するスライドドアの開閉を制御するドア開閉制御装置に関するものである。
側面に形成された開口部を自動的に開閉するスライドドアを備えた車輌が広く知られている。このような車輌は、開口部に設けたストライカと噛合し全閉状態を維持するラッチ装置と、開口部に設けた全開ストライカと噛合し全開状態を維持する全開ラッチ装置とをスライドドアに備え、ドア開閉装置を車輌に備えている。ラッチ装置および全開ラッチ装置は、ワイヤあるいはロッドによりリモコンに接続してあり、スライドドアの全閉状態においてリモコンのリリースアクチュエータを作動するとリモコンがスライドドアを開放可能状態に移行させ、スライドドアの全開状態においてリリースアクチュエータを作動するとリモコンがスライドドアを閉塞可能状態に移行させる。
ドア開閉装置は、モータ等の駆動源の動力によりスライドドアを開閉するものであって、ドアアームに取り付けた一方のケーブルをドラムに巻き取って引き込む一方、ドアアームに取り付けた他方のケーブルをドラムから巻き出して引き出すことにより、スライドドアを所望の方向(開放方向あるいは閉塞方向)に移動する。
ラッチ装置、全開ラッチ装置およびドア開閉装置は、ドア開閉制御装置に接続してあり、運転席にあるスイッチやドアハンドル(アウトサイドドアハンドル、インサイドドアハンドル)、またはワイヤレスリモコンキーからドア開閉操作入力を入力可能である。そして、スライドドアが全閉状態にある場合に、ワイヤレスリモコンキー等からドア開放操作入力が入力された場合には、ドア開閉制御装置がリリースアクチュエータを作動して、スライドドアを全閉状態から開放可能状態に移行させた後に、ドア開閉装置を作動してスライドドアを開放する。一方、スライドドアが全開状態にある場合に、ワイヤレスリモコンキー等からドア閉塞操作入力が入力された場合には、ドア開閉制御装置がリリースアクチュエータを作動して、スライドドアを全開状態から閉塞可能状態に移行させた後、ドア開閉装置を作動してスライドドアを閉塞する。
ところで、駆動源とドラムとの動力伝達を遮断して手動でスライドドアの開閉を可能とする動力遮断手段を有したドア開閉装置が提案されている。このドア開閉装置によれば、ドア開閉装置が故障した場合等の緊急時に、駆動源とドラムとの動力伝達を遮断することにより、駆動源からスライドドアへの動力伝達を遮断し、手動でスライドドアが開閉可能となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−36326号公報
しかしながら、傾斜地に駐車してある車輌のスライドドアを全開または全閉した状態で駆動源からスライドドアへの動力伝達を遮断した後、誤ってワイヤレスリモコンキー等からドア操作入力(ドア閉塞操作入力あるいはドア開放操作入力)が入力されると、ドア開閉制御装置はリリースアクチュエータを作動してスライドドアを開閉可能状態(閉塞可能状態あるいは開放可能状態)に移行させるので、スライドドアは予期せぬ速度で閉塞または開放し、思わぬ事故を引き起こす危険を有していた。
本発明は、上記実情に鑑みて、モータ等の駆動源からドアへの動力伝達を遮断した場合であっても、ドアの開閉に伴う危険を抑制可能なドア開閉制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1にかかるドア開閉制御装置は、駆動源(12)と、ドア(1)に連結した一対のワイヤ(21,22)の一方を巻き取るとともに他方を巻き出すドラム(13)と、前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間に設けられ、動力伝達状態にある場合に前記駆動源(1)から前記ドラム(13)に動力を伝達する一方、動力遮断状態にある場合に前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間における動力伝達を遮断し、前記ドア(1)の手動開閉を可能にする動力遮断手段(16B,18A)と備えたドア開閉装置(10)を制御してドア(1)を開閉制御するドア開閉制御装置(40)において、前記動力遮断手段(16B,18A)の動力遮断状態を検出する動力遮断状態検出手段(35)備え前記動力遮断状態検出手段(35)が動力遮断状態を検出した場合に、ドア(1)の開閉制御を無効化することにより、全閉状態にあるドア(1)の開放を制限し、または、全開状態にあるドア(1)の閉塞を制限することを特徴とする。
また、本発明の請求項2にかかるドア開閉制御装置は、ストライカ(7)との噛合状態を解除するリリースアクチュエータ(51)を制御してストライカ(7)とラッチ装置(6)との噛合状態を解除した後、駆動源(12)と、ドア(1)に連結した一対のワイヤ(21,22)の一方を巻き取るとともに他方を巻き出すドラム(13)、前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間に設けられ、動力伝達状態にある場合に前記駆動源(1)から前記ドラム(13)に動力を伝達する一方、動力遮断状態にある場合に前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間における動力伝達を遮断し、前記ドア(1)の手動開閉を可能にする動力遮断手段(16B,18A)と備えたドア開閉装置(10)を制御してドアを開閉するドア開閉制御装置(40)において、前記動力遮断手段(16B,18A)の動力遮断状態を検出する動力遮断状態検出手段(35)備え前記動力遮断状態検出手段(35)が動力遮断状態を検出した場合にリリースアクチュエータ(51)の制御を無効化することにより、全閉状態にあるドア(1)の開放を制限し、また、全開状態にあるドア(1)の閉塞を制限することを特徴とする。
また、本発明の請求項3にかかるドア開閉制御装置は、駆動源(1)と、ドア(1)に連結した一対のワイヤ(21,22)の一方を巻き取るとともに他方を巻き出すドラム(13)、前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間に設けられ、動力伝達状態にある場合に前記駆動源(12)から前記ドラム(13)に動力を伝達する一方、動力遮断状態にある場合に前記駆動源(12)と前記ドラム(13)との間における動力伝達を遮断し、前記ドア(1)の手動開閉を可能にする動力遮断手段(16B,18A)と備えたドア開閉装置(10)の駆動源(1)の駆動情報に基づいてドア位置情報を取得するドア開閉制御装置(40)において、前記動力遮断手段(16B,18A)の動力遮断状態を検出する動力遮断状態検出手段(35)備え前記動力遮断状態検出手段(35)が動力遮断状態を検出した場合にドア位置情報を無効化することを特徴とする。
本発明にかかるドア開閉制御装置は、動力遮断手段の動力遮断状態を検出する動力遮断状態検出手段を備え、動力遮断手段が動力遮断状態を検出した場合にドアの開閉制御を無効化することにより、全閉状態にあるドアの開放を制限し、または、全開状態にあるドアの閉塞を制限するので、動力遮断状態でドア操作入力が入力されてもドアが作動することがなく、ドアの開閉に伴う危険を抑制できる。
具体的には、動力遮断状態検出手段が動力遮断状態を検出した場合にリリースアクチュエータの制御を無効化することにより、全閉状態にあるドアの開放を制限し、または、全開状態にあるドアの閉塞を制限するので、全開状態あるいは全閉状態にあるドアが予期せぬ速度で閉塞または開放することがない。この結果、ドアの開閉に伴う危険を抑制できる。
また、動力遮断状態検出手段が動力遮断状態を検出した場合には、ドア位置情報を無効化するので、誤ったドア位置情報の残存を防止できる。したがって、動力遮断状態から動力伝達状態に移行した時(復帰時)にも誤ったドア位置情報に基づいてドアが開閉制御されることはない。この結果、ドアの開閉に伴う危険を抑制できる。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるドア開閉制御装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明の実施例にかかるドア開閉制御装置の制御対象となるスライドドアを適用した車両を示した図である。スライドドア1は、車輌の側面に形成された開口部2を開閉するもので、図1に示すように、アッパーレール3、ロワーレール4およびセンターレール5によりスライド可能に支持してある。アッパーレール3は、車輌に形成した開口部2の上縁に取り付けてあり、ロワーレール4は開口部2の下縁に取り付けてある。また、センターレール5は、車輌の後部であるクォータパネルの側面に取り付けてある。
スライドドア1には、アッパーブラケット1A、ロワーブラケット1Bおよびセンターブラケット1Cが取り付けてある(図4参照)。アッパーブラケット1Aは、スライドドア1の前方上縁部の車輌室内側に取り付けてあり、アッパーレール3にスライド可能に係合している。ロワーブラケット1Bは、スライドドア1の前方下縁部の車輌室内側に取り付けてあり、ロワーレール4にスライド可能に係合している。また、センターブラケット1Cは、スライドドア1の後方略中央部の車輌室内側に取り付けてあり、センターレール5にスライド可能に係合している。このため、スライドドア1は車輌前後方向にスライド可能であり、開口部2を開閉可能である。
スライドドア1の後縁部中央にはラッチ装置6が取り付けてあり、開口部2の後縁にはストライカ7が取り付けてある。このため、スライドドア1を閉塞すると、ラッチ装置6とストライカ7とが噛合し、スライドドア1の閉塞状態を維持する。また、スライドドア1の前方下方には全開ラッチ装置8が取り付けてあり、開口部2の後縁下方には全開ストライカ9が取り付けてある。このため、スライドドア1を全開すると、全開ラッチ装置8と全開ストライカ9とが噛合し、スライドドア1の全開状態を維持する。
ラッチ装置6および全開ラッチ装置8は、スライドドア1に設けられたアウトサイドハンドルOHおよびインサイドハンドルIHとリモコン50を介して連繋している。したがって、アウトサイドハンドルOHあるいはインサイドハンドルIHを手動操作することにより、ラッチ装置6とストライカ7との噛合状態を解除可能であり、全開ラッチ装置8と全開ストライカ9との噛合状態を解除可能である。なお、スライドドア1の前縁部中央にラッチ装置6を取り付ける一方、開口部2の前縁にストライカ7を取り付けてもよい。
リモコン50は、リリースアクチュエータ51を備えている。リリースアクチュエータ51は、リモコン50を作動して、閉塞状態にあるスライドドア1を開放可能状態に移行させる一方、開放状態にあるスライドドア1を閉塞可能状態に移行させるものである。したがって、スライドドア1が閉塞状態にある場合に、リリースアクチュエータ51を作動すると、リモコン50がラッチ装置6とストライカ7との噛合状態を解除する。一方、スライドドア1が閉塞状態にある場合に、リリースアクチュエータ51を作動すると、リモコン50が全開ラッチ装置8と全開ストライカ9との噛合状態を解除する。
つぎに、図2〜図4に基づいて、ドア開閉装置を説明する。なお、図2は車輌室内側から見たドア開閉装置の正面図、図3は図2に示したドア開閉装置のIII−III断面図であって、図3−1は動力伝達状態を示した図であり、図3−2は動力遮断状態を示した図である。また、図4は図1に示したスライドドアを上方から見た概念図であって、図4−1はスライドドアの閉塞状態を示した図であり、図4−2はスライドドアの開放状態を示した図である。
ドア開閉装置10は、上述したスライドドア1を開閉するものであり、図2および図3に示すように、ハウジング11を有している。ハウジング11は、車輌のクォータパネルの内部空間に配設してあり、ハウジング11の外部にはモータ12が取り付けてあり、ハウジング11の内部には、ドラム13が回転可能に取り付けてある。
モータ12は、スライドドア1の駆動源をなすものであって、正逆転可能である。図3に示すように、モータ12の出力軸12Aには、ウォームギア14が固着してあり、ウォームギア14には、ウォームホイール15が噛合している。したがって、モータ12の回転方向によってウォームホイール15の回転方向が決定する。ウォームホイール15の回転軸は、ドラム13の回転軸と同一の軸芯を有するものであって、ウォームホイール15のドラム13と対向する側面には、凹部15Aが形成してある。
ウォームホイール15の車輌室内側には、ホイールコネクタディスク16が配設してある。ホイールコネクタディスク16は、ウォームホイール15と一体となって回転するものであり、ホイールコネクタディスク16のウォームホイール15と対向する側面には、円柱形状をしたコネクタピン16Aが固着してあり、ウォームホイール15に形成した凹部15Aに収容可能となっている。また、ホイールコネクタディスク16のドラム13と対向する側面にも、円柱形状をしたコネクタピン16Bが固着してある。
ホイールコネクタディスク16に固着したコネクタピン16Aは、ウォームホイール15の凹部15Aに収容してあり、ホイールコネクタディスク16を挿通したホイールシャフト17は、ウォームホイール15に固着してある。ホイールシャフト17の車輌室外側端部は、ハウジング11を貫通して回転可能に支承してあり、ウォームホイール15、ホイールコネクタディスク16およびホイールシャフト17は一体となって回転可能となっている。ホイールシャフト17の車輌室内側端部には、雄ネジ17Aが形成してある。
ホイールコネクタディスク16の車輌室内側には、ドラムコネクタディスク18が配設してある。ドラムコネクタディスク18には、貫通孔18Aが形成してあり、ホイールコネクタディスク16に固着したコネクタピン16Bが挿通可能となっている。また、ドラムコネクタディスク18のドラム13と対向する側面には、円柱形状をしたコネクタピン18Bが固着してある。
ドラム13のドラムコネクタディスク18と対向する側面には、貫通孔13Aが形成してあり、ドラムコネクタディスク18に固着したコネクタピン18Bが挿通可能となっている。ドラム13のドラムコネクタディスク18と対向する側面には、さらに、バネ収容部13C、ドラムコネクタディスク収容部13Dが形成してある。
ドラムコネクタディスク18を挿通したドラムシャフト19は、さらに、圧縮コイルバネ20を挿通した後、ドラム13を挿通しハウジング11の外部に延在しており、ドラムコネクタディスク18に固着したコネクタピン18Bは、ドラム13の貫通孔13Aに挿通している。圧縮コイルバネ20は、ドラム13からドラムコネクタディスク18が離反する方向に付勢するものであり、ドラム13に形成したバネ収容部13Cに収容してある。ドラムシャフト19は、ドラム13に対して回転可能であって、ドラムコネクタディスク18とドラム13とは一体となって回転可能となっている。また、ドラムシャフト19は、車輌室外側から車輌室内側に移動可能であって、ドラムシャフト19の車輌室外側端部には、雌ネジ19Aが形成してある。この雌ネジ19Aには、ホイールシャフト17の雄ネジ17Aが螺合している。
したがって、図3−1に示すように、ホイールコネクタディスク16とドラムコネクタディスク18とが近接し、ホイールコネクタディスク16に固着したコネクタピン16Bがドラムコネクタディスク18に形成した貫通孔18Aに挿通した状態で、ウォームギア14、ウォームホイール15を経由してホイールコネクタディスク16に伝達された動力は、ドラムコネクタディスク18に伝達され、ドラム13を回転させる(動力伝達状態)。
ドラム13の外周面には、螺旋状に溝13Bが形成してある。この溝13Bには、一対のワイヤ21,22が巻回してあり、一方のワイヤ21(22)を巻き取ると他方のワイヤ22(21)を巻き出すことになる(図2参照)。
また、図2に示すように、ハウジング11には、一対のテンションプーリ23が配設してある。テンションプーリ23は、ワイヤ21,22に弛みが生じないように調整するものであり、それぞれプーリ軸24に対して回転自在となるように取り付けてある。各プーリ軸24は、ハウジング11に形成した長孔11Aを摺動自在である。プーリ軸24には、テンションプーリ23が相互に近接するように、相互に引っ張りコイルバネ25が張架してある。
そして、上述した一対のワイヤ21,22は、それぞれテンションプーリ23を経由してハウジング11の外部に挿通してある。一方のワイヤ21(閉塞側ワイヤ21)は、ハウジング11からセンターレール5の前端部近傍に延在した閉塞側アウタチューブ26を挿通した後、センターレール5の前端部近傍に配設したターンプーリ27を経由して、センターレール5を挿通し、センターブラケット1Cに連結してある。他方のワイヤ22(開放側ワイヤ22)は、ハウジング11からセンターレール5の後端部近傍に延在した開放側アウタチューブ28を挿通した後、センターレール5の後端部近傍に配設したターンプーリ29を経由して、センターレール5を挿通し、センターブラケット1Cに連結してある。したがって、ドラム13を回転させて、一方のワイヤ21(22)を巻き取るとともに他方のワイヤ22(21)を巻き出すと、スライドドア1が開閉される。つまり、開放側ワイヤ22を巻き取るとともに閉塞側ワイヤ21を巻き出すと、スライドドア1は、図4−1に示す閉塞状態から図4−2に示す開放状態に移行し、閉塞側ワイヤ21を巻き取るとともに開放側ワイヤ22を巻き出すと、スライドドア1は、図4−2に示す開放状態から図4−1に示す閉塞状態に移行する。
ハウジング11を貫通したホイールシャフト17の車輌室外側端部には、センサディスク30が固着してある。センサディスク30には、N極とS極とが交互に着磁してあり、センサディスク30を覆うセンサカバー31に配設したホール素子あるいはAMR素子等からなる回転検出センサ32によって、ホイールシャフト17の回転信号をパルス出力可能である。なお、ホイールコネクタディスク16とドラムコネクタディスク18とが動力伝達状態にある場合には、ホイールシャフト17とドラム13とが一体に回転するので、ホイールシャフト17の回転信号をドラム13の回転信号とみなすことが可能である。
図3に示すように、ドラムシャフト19の車輌室内側端部には、係止片33を介して操作ハンドル34が固着してあり、ドラムシャフト19と操作ハンドル34とは一体に回転可能である。この操作ハンドル34を所定方向に回転操作すると、ドラムシャフト19は車輌室外側から車輌室内側に移動する。すると、図3−2に示すように、圧縮コイルバネ20の付勢力に抗して、ドラムコネクタディスク18は車輌室内側に移動して、ホイールコネクタディスク16からドラムコネクタディスク18が離反する。そして、ホイールコネクタディスク16に固着したコネクタピン16Bがドラムコネクタディスク18に形成した貫通孔18Aから離脱すると、ドラムコネクタディスク18と一体となって回転するドラム13は回動自在となる(動力遮断状態)。したがって、スライドドア1は手動で開閉自在となる。
また、ハウジング11には、動力遮断状態検出スイッチ35が配設してある。動力遮断状態検出スイッチ35は、ホイールコネクタディスク16に固着したコネクタピン16Bがドラムコネクタディスク18に形成した貫通孔18Aから離脱して、ホイールコネクタディスク16からドラムコネクタディスク18への動力伝達を遮断した状態を検出するものであり、操作ハンドル34が動力遮断状態検出スイッチ35を押圧した状態で動力伝達状態を検出し、操作ハンドル34が動力遮断状態検出スイッチ35から離反した状態で動力遮断状態を検出する。
つぎに、図5に基づいて、ドア開閉制御装置を説明する。図5は本発明の実施例にかかるドア開閉制御装置を示すブロック図である。ドア開閉制御装置40には、図5に示すように、運転席に配設した運転席スイッチ41、ドアハンドル(アウトサイドハンドルOH、インサイドハンドルIH)と連繋するハンドルスイッチおよびワイヤレスリモコンキー42が接続してあり、これらの何れからもドア開閉操作を入力可能である。
また、ドア開閉制御装置40には、リモコン50のリリースアクチュエータ51およびドア開閉装置10のモータ12、回転検出センサ32、動力遮断状態検出スイッチ35が接続してあり、リモコン50、ドア開閉装置10を制御可能である。
また、ドア開閉制御装置40は、ドア開閉装置10の回転検出センサ32から出力された回転信号(パルス信号)を加算または減算することにより、ドア位置情報を取得可能である。したがって、ドア開閉制御装置40は、ドア位置情報に関連付けた速度情報にしたがってドア開閉装置10のモータ12を制御可能である。
したがって、スライドドア1が閉塞状態にある場合に、ドア開放操作が入力されると、ドア開閉制御装置40は、リリースアクチュエータ51がリモコン50を作動して、ラッチ装置6とストライカ7の噛合状態を解除する。ラッチ装置6とストライカ7の噛合状態が解除されると、スライドドア1は、閉塞状態から開放可能状態に移行する。その後、ドア開閉制御装置40がドア開閉装置10のモータ12を駆動することにより、スライドドア1を開放移動する。このとき、ドア開閉制御装置40は、回転検出センサ32から出力されたパルス信号を加算してドア位置を取得し、ドア位置に適合した速度でモータ12を駆動制御する。そして、スライドドア1が開放状態に移行すると、ドア開閉制御装置40は、ドア開閉装置10のモータ12を停止する。この時、全開ラッチ装置8と全開ストライカ9とが噛合するので、スライドドア1は開放状態が維持される。
一方、スライドドア1が開放状態にある場合に、ドア閉塞操作が入力されると、ドア開閉制御装置40は、リリースアクチュエータ51がリモコン50を作動して、全開ラッチ装置8と全開ストライカ9との噛合状態を解除する。全開ラッチ装置8と全開ストライカ9の噛合状態が解除されると、スライドドア1は、開放状態から閉塞可能状態に移行する。その後、ドア開閉制御装置40がドア開閉装置10のモータ12を駆動することにより、スライドドア1を閉塞移動する。このとき、ドア開閉制御装置40は、回転検出センサ32から出力されたパルス信号を減算してドア位置を取得し、ドア位置に適合した速度でモータ12を駆動制御する。そして、スライドドア1が閉塞状態に移行すると、ドア開閉制御装置40は、ドア開閉装置10のモータ12を停止する。この時、ラッチ装置6とストライカ7とが噛合するので、スライドドア1は、閉塞状態が維持される。
また、ドア開閉制御装置40は、ドア開閉装置10の動力遮断状態検出スイッチ35が動力遮断状態を検出した場合に、ラッチ装置6、全開ラッチ装置8、ドア開閉装置10の制御を無効化する。つまり、ドア開閉装置10の動力遮断状態検出スイッチ35が動力遮断状態を検出した場合には、リモコン50のリリースアクチュエータ51が作動することがなく、取得したドア位置情報を無効化する。なお、アウトサイドハンドルOHあるいはインサイドハンドルIHを手動操作することにより、リモコン50がラッチ装置6とストライカ7との噛合状態および全開ラッチ装置8と全開ストライカ9との噛合状態を解除可能である。
本発明の実施例にかかるドア開閉制御装置40によれば、動力遮断状態検出スイッチ35が動力遮断状態を検出した場合にスライドドア1の開閉制御を無効化するので、動力遮断状態で開閉操作が入力されてもスライドドア1が作動することがなく、スライドドア1の開閉に伴う危険を抑制できる。
具体的には、リモコン50のリリースアクチュエータ51の制御を無効化するので、スライドドア1の自重等により全開状態あるいは全閉状態にあるスライドドア1が予期せぬ速度で閉塞または開放することがない。この結果、スライドドア1の開閉に伴う危険を抑制できる。
また、動力遮断状態検出スイッチ35が動力遮断状態を検出した場合には、ドア位置情報を無効化するので、誤ったドア位置情報の残存を防止できる。したがって、動力遮断状態から動力伝達状態に移行した時(復帰時)にも誤ったドア位置情報に基づいてスライドドア1が開閉制御されることはない。この結果、スライドドア1の開閉に伴う危険を抑制できる。
以上のように、本発明にかかるドア開閉制御装置は、車輌に形成された開口部を閉塞するドアを開閉制御するドア開閉制御装置に有用であり、特に、スライドドアを開閉制御するドア開閉制御装置に適している。
本発明の実施例にかかるドア開閉制御装置の制御対象となるスライドドアを適用した車輌を示した側面図である。 車輌室内側から見たドア開閉装置の正面図である。 図2に示したドア開閉装置のIII−III断面図であって、動力伝達状態を示した図である。 図2に示したドア開閉装置のIII−III断面図であって、動力遮断状態を示した図である。 図1に示したスライダドアを上方から見た概念図であって、スライドドアの閉塞状態を示した図である。 図1に示したスライドドアを上方から見た概念図であって、スライドドアの開放状態を示した図である。 本発明の実施例にかかるドア開閉制御装置を示すブロック図である。
符号の説明
1 スライドドア
1A アッパーブラケット
1B ロワーブラケット
1C センターブラケット
2 開口部
3 アッパーレール
4 ロワーレール
5 センターレール
6 ラッチ装置
7 ストライカ
8 全開ラッチ装置
9 全開ストライカ
10 ドア開閉装置
11 ハウジング
11A 長孔
12 モータ
12A 出力軸
13 ドラム
13A 貫通孔
13B 溝
13C バネ収容部
13D ドラムコネクタディスク収容部
14 ウォームギア
15 ウォームホイール
15A 凹部
16 ホイールコネクタディスク
16A コネクタピン
16B コネクタピン
17 ホイールシャフト
17A 雄ネジ
18 ドラムコネクタディスク
18A 貫通孔
18B コネクタピン
19 ドラムシャフト
19A 雌ネジ
20 圧縮コイルバネ
21 ワイヤ(閉塞側ワイヤ)
22 ワイヤ(開放側ワイヤ)
23 テンションプーリ
24 プーリ軸
25 引っ張りコイルバネ
26 閉塞側アウタチューブ
27 ターンプーリ
28 開放側アウタチューブ
29 ターンプーリ
30 センサディスク
31 センサカバー
32 回転検出センサ
33 係止片
34 操作ハンドル
35 動力遮断状態検出スイッチ
40 ドア開閉制御装置
41 運転席スイッチ
42 ワイヤレスリモコンキー
50 リモコン
51 リリースアクチュエータ
IH インサイドハンドル
OH アウトサイドハンドル

Claims (3)

  1. 駆動源(12)と、ドア(1)に連結した一対のワイヤ(21,22)の一方を巻き取るとともに他方を巻き出すドラム(13)と、前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間に設けられ、動力伝達状態にある場合に前記駆動源(1)から前記ドラム(13)に動力を伝達する一方、動力遮断状態にある場合に前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間における動力伝達を遮断し、前記ドア(1)の手動開閉を可能にする動力遮断手段(16B,18A)と備えたドア開閉装置(10)を制御してドア(1)を開閉制御するドア開閉制御装置(40)において、
    前記動力遮断手段(16B,18A)の動力遮断状態を検出する動力遮断状態検出手段(35)備え
    前記動力遮断状態検出手段(35)が動力遮断状態を検出した場合に、ドア(1)の開閉制御を無効化することにより、全閉状態にあるドア(1)の開放を制限し、または、全開状態にあるドア(1)の閉塞を制限することを特徴とするドア開閉制御装置(40)
  2. ストライカ(7)との噛合状態を解除するリリースアクチュエータ(51)を制御してストライカ(7)とラッチ装置(6)との噛合状態を解除した後、駆動源(12)と、ドア(1)に連結した一対のワイヤ(21,22)の一方を巻き取るとともに他方を巻き出すドラム(13)、前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間に設けられ、動力伝達状態にある場合に前記駆動源(1)から前記ドラム(13)に動力を伝達する一方、動力遮断状態にある場合に前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間における動力伝達を遮断し、前記ドア(1)の手動開閉を可能にする動力遮断手段(16B,18A)と備えたドア開閉装置(10)を制御してドアを開閉するドア開閉制御装置(40)において、
    前記動力遮断手段(16B,18A)の動力遮断状態を検出する動力遮断状態検出手段(35)備え
    前記動力遮断状態検出手段(35)が動力遮断状態を検出した場合にリリースアクチュエータ(51)の制御を無効化することにより、全閉状態にあるドア(1)の開放を制限し、または、全開状態にあるドア(1)の閉塞を制限することを特徴とするドア開閉制御装置(40)
  3. 駆動源(1)と、ドア(1)に連結した一対のワイヤ(21,22)の一方を巻き取るとともに他方を巻き出すドラム(13)、前記駆動源(1)と前記ドラム(13)との間に設けられ、動力伝達状態にある場合に前記駆動源(12)から前記ドラム(13)に動力を伝達する一方、動力遮断状態にある場合に前記駆動源(12)と前記ドラム(13)との間における動力伝達を遮断し、前記ドア(1)の手動開閉を可能にする動力遮断手段(16B,18A)と備えたドア開閉装置(10)の駆動源(1)の駆動情報に基づいてドア位置情報を取得するドア開閉制御装置(40)において、
    前記動力遮断手段(16B,18A)の動力遮断状態を検出する動力遮断状態検出手段(35)備え
    前記動力遮断状態検出手段(35)が動力遮断状態を検出した場合にドア位置情報を無効化することを特徴とするドア開閉制御装置(40)
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