図1は、本発明の実施例1に係るスロットマシン100の外観斜視図である。スロットマシン100は、メダルの投入により遊技が開始され、遊技の結果によりメダルが払い出されるものである。
<全体構成>
スロットマシン100は、図1に示されるように、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112は図示しないステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施例では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各リール110〜112には、複数種類の図柄が所定コマ数(本実施例では21コマ)だけ配置されている。なお、図柄は、ある図柄と他の図柄とを識別可能な識別子であれば如何なるものも採用でき、数字、英字、図形、イラスト、等が採用可能である。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図1において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示せず)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ラインは5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ラインの数については5ラインに限定されるものではない。
告知ランプ121は、例えば、後述する内部抽選において、特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。スタートランプ122は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ123は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ124は演出用のランプである。
ベットボタン130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130〜133により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。表示器126は、各種の内部情報を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。以下、スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応づけられている。以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口142から排出するためのボタンである。ドアキー140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口142は、メダルを払出すための払出口である。
音孔143はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置Aが配設されている。
<演出装置A>
次に、演出装置Aについて説明する。図2は、演出装置Aの分解斜視図である。演出装置Aは、化粧パネル200と、化粧パネル200が正面に装着されるカバー部材210と、カバー部材210によって覆われる液晶表示パネル(以下、LCD)220およびスピーカユニット230と、を備える。
化粧パネル200は、光を透過する透明または半透明の素材からなり、演出装置Aの外観を装飾するためのものである。また、カバー部材210は、表面にメッキ等の表面処理が施されており、化粧パネル200と同様に演出装置Aの外観を装飾するためのものである。
これらの化粧パネル200及びカバー部材210は、その正面にLCD220の表示画面220aの大きさと略同じ大きさの開口部が設けられている。演出装置Aを正面から見た場合、この開口部を介してLCD220の表示画面220aの略全域が見える一方、表示画面220a以外のLCD220の周縁部分は見えないように化粧パネル200及びカバー部材210に隠蔽される。すなわち、化粧パネル200及びカバー部材210は隠蔽部材としても機能する。
さらに、化粧パネル200及びカバー部材210には、その左右上部にそれぞれ音孔200a、210aが形成されており、左右一対のスピーカユニット230は音孔210aの背後に配設されている。スピーカユニット230から出力される音は音孔200a、210aからスロットマシン100の正面へ伝播することになる。スピーカユニット230はLCD220とカバー部材210との隙間部分に配設されている。当該隙間部分をスピーカユニット230の配設空間として利用することにより、スロットマシン100におけるスピーカの配設レイアウト性を向上することができる。
LCD220はその外形がパネル状(直方体形状)をなすと共に、その正面に方形の表示画面220aが形成された電子画像の表示ユニットである。本実施例では電子画像の表示ユニットとして液晶表示装置を用いるが、他の電子画像の表示装置も適用可能である。
本実施例では、化粧パネル200をカバー部材210に固定するのに、本発明に係る締結装置500を使用している。締結装置500は、図2に示されるように、第1の固定部材510および第2の固定部材520とからなり、化粧パネル200の角部近傍の4箇所において、化粧パネル200とカバー部材210を締結している。締結装置500の詳細については、後述する。
<制御部>
次に、図3および図4を参照してスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300から送信されるコマンドに応じて各種デバイスを制御する副制御部400と、副制御部400から送信されるコマンドに応じて演出装置Aを制御する演出装置制御部490と、から構成されている。
<主制御部>
まず、図3を参照してスロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、後述するセンサやスイッチの状態を常時監視するための監視周期やリールを回転駆動するモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
また、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止制御データ等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。RAM313は、遊技者が所有するメダルをその投入操作によって電子的にクレジットとして貯留するために、該クレジットの数を記憶する記憶手段としても機能する。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400、演出装置制御部490においても同様である。
また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル投入センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチ324、メダル払出センサ326の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル投入センサ320は、メダル投入口141に通じる通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバーセンサ321は、スタートレバー135に設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタンセンサ322は、各々のストップボタン137〜139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。メダル投入ボタンセンサ323は、ベットボタン130〜132のそれぞれに設置されており、これらに対する遊技者の操作を検出する。精算スイッチ324は、精算ボタン134に対する操作を検出し、精算ボタン134が一回押されると、精算可能なメダルが払い出されることになる。本実施例では、精算可能なメダルとは、貯留されているメダルとベットされているメダルの双方であるが、貯留されているメダルのみとしてもよい。メダル払出センサ326は、メダル払い出し口142から払い出されるメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであってもよいし、接点式のセンサであってもよい。
CPU310には、さらに、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リールに設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにHレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
出力インタフェース370には、リールを回転駆動するステッピングモータ等を駆動させるためのリールモータ駆動部330と、ホッパー(バケットにたまっているメダルをメダル払出口142から払出すための装置。図示せず。)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ121、スタートランプ122、再遊技ランプ123、リールパネルランプ124等)と、7セグメント表示器341(貯留枚数表示器125、表示器126、払出枚数表示器127等)が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。本実施例における乱数発生回路317は、2つの乱数カウンタを備えている。CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。
<副制御部>
次に、図4を参照してスロットマシン100の副制御部400について説明する。副制御部400は、主制御部300より送信されたコマンドに基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。タイマ回路415は複数設けることができる。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、バックライトの点灯パターンや演出パターンの選択用のデータ、各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。また、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、各リール110〜112の図柄を背面より照明するためのバックライト420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300からコマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等が実行される。また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。スピーカ483には音孔143の背後に設けられたスピーカや、演出装置Aのスピーカユニット230のスピーカが含まれる。
CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472が接続されている。
時計IC423が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部400に設定された所定の情報を店の係員等が確認できるようになっている。更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて演出ランプ424(サイドランプ144等)、メダル払出口142を内側から閃光にて照明する払出口ストロボ425を制御する。なお、CPU410は、演出装置制御部490へのコマンド送信はデマルチプレクサ419を介して実施する。
<締結装置>
次に、締結装置500について説明する。まず、図2に示されるように、締結装置500は、第1の固定部材510および第2の固定部材520からなる。
第1の固定部材510は、内周面にめねじが形成された有底の筒状の部材であり、ナットとしての機能を備えている。本実施例では、第1の固定部材510の素材として、樹脂が使用されているが、第1の固定部材510の素材はこれに限定されるものではなく、金属等の他の素材を使用してもよい。
第2の固定部材520は、外周面に第1の固定部材510のめねじと螺合するおねじが形成された略棒状の胴部(おねじ部)と、胴部より大径の頭部からなるボルトまたはビス等である。第2の固定部材520の頭部には、六角柱または十字穴、六角穴もしくはすりわり等が形成されており、各種レンチやねじ回し等により回転させられて、第1の固定部材510と螺合するようになっている。
本実施例では、化粧パネル200の4つの角部近傍にそれぞれ第1の孔202が形成され、カバー部材210の第1の孔202に対応する部分に4つの第2の孔212が形成されている。そして、第1の固定部材510は、正面側から第1の孔202および第2の孔212に挿入され、第2の固定部材520は、背面側から第2の孔に挿入されて第1の固定部材と螺合している。すなわち、締結装置500は、重ねられた化粧パネル200およびカバー部材210を、第1の孔202および第2の孔212を介して正面および背面から挟んで締結するようになっている。
図5(a)は、化粧パネル200およびカバー部材210を背面側から見た分解斜視図である。同図に示されるように、本実施例では、正面側から第1の孔202および第2の孔212に挿入された第1の固定部材510に対して、背面側から第2の固定部材520を挿入し、第2の固定部材520(図示省略)を頭部の形状に合わせたねじ回しやレンチ等により回転させることで、第1の固定部材510に第2の固定部材520を螺合させる。
図5(b)は、化粧パネル200およびカバー部材210の正面図であり、図5(c)はその一部を拡大した図である。図5(b)または(c)に示されるように、第1の固定部材510の端面は正面に向けて露出している。上記したように第1の固定部材510は有底であるため、正面からは、内部で螺合している第2の固定部材520が視認されることはなく、第1の固定部材510の略平滑な端面のみが視認されるようになっている。
本実施例では、第1の固定部材510には、カバー部材210と同一の表面処理が施されている。すなわち、第1の固定部材510は、透明または半透明の化粧パネル200を通して視認されるカバー部材210と略同一の色彩、模様等を備え、略同一の外観を呈している。従って、演出装置Aの外観は、スロットマシン100全体も含めて調和の取れたものであり、すっきりとした見栄えのよいデザインとなっている。なお、化粧パネル200に不透明な素材を使用した場合には、化粧パネル200と同一の外観となるような表面処理等を、第1の固定部材510の表面に施してもよい。
次に、第1の固定部材510、第1の孔202および第2の孔212の詳細な形状について説明する。図6(a)および(b)は、第1の固定部材510の斜視図であり、図6(c)は、図2におけるA部を拡大した斜視図であり、図6(d)は、図2におけるB部を拡大した斜視図であり、図6(e)は、図2におけるA部を拡大した正面図であり、図6(f)は、図2におけるB部を拡大した正面図である。
第1の固定部材510は、図6(a)および(b)に示されるように、胴部512と、頭部514と、ねじ穴部516とから構成されている。
胴部512は、断面形状が略四角形状の棒状の部分である。この略四角形状の断面形状は、第2の固定部材520を第1の固定部材510に螺合させるときに、第1の固定部材510が、第2の固定部材520と共に、化粧パネル200およびカバー部材210に対して回転するのを防ぐための回転防止形状となっている。すなわち、第1の固定部材510は、第2の固定部材520を第1の固定部材510にねじ込んで、化粧パネル200とカバー部材210を締結するときに、第1の固定部材510の回転を防止するための工具(例えば、ねじ回し等)を必要としない構成となっている。これにより、スロットマシン100の組立作業の作業性を向上させることを可能である。
頭部514は、胴部512の一端に設けられ、胴部512より幅広の略円盤状の部分である。頭部514の外側端面は、正面に向けて露出する部分であり、頭部514の内側端面は、締結時に化粧パネル200をカバー部材210に向けて押圧する部分である。上述のように、第1の固定部材510は、ねじ回し等の工具を必要としない構成となっているため、頭部514には工具用の十字穴等を形成する必要がない。これにより、頭部514の外観をすっきりと見栄えのよいものにすることが可能である。
ねじ穴部516は、胴部512の頭部514の反対側端面から頭部514に向けて形成された略円形断面の有底の穴であり、内周面にめねじが形成されている。なお、このねじ穴部516のめねじは、予め形成されたものであってもよいし、第2の固定部材520に所謂タッピンねじ等を採用して、第2の固定部材520がねじ穴部516に最初にねじ込まれたときにめねじが形成されるようにしてもよい。すなわち、本発明に係る「ねじ穴部」には、めねじが予め形成されているものと、めねじが予め形成されていないものの両者が含まれる。
第1の孔202は、図6(c)または(e)に示されるように、化粧パネル200の正面から背面まで貫通した孔であり、互いに断面形状および断面積の異なる頭部収容部202aおよび胴部挿通部202bからなる。
頭部収容部202aは、化粧パネル200の正面側に形成された円形断面の部分であり、その内径は第1の固定部材510の頭部514よりもやや大きめに設定されている。すなわち、頭部収容部202aは、第1の固定部材510の頭部514を内部に収容するようになっている。
胴部挿通部202bは、化粧パネル200の背面側に形成された四角形断面の部分であり、第1の固定部材510の胴部512が挿通される部分である。この胴部挿通部202bは、第1の固定部材510の胴部512が略嵌合する断面形状(相補的形状)に設定されている。これにより、胴部挿通部202bは、第2の固定部材520を第1の固定部材510に螺合させるときに、第1の固定部材510が第2の固定部材520と共に、化粧パネル200およびカバー部材210に対して回転するのを防止するようになっている。換言すれば、胴部挿通部202bは、第1の固定部材510の胴部512が備える回転防止形状に対応する回転防止形状を備えている。なお、胴部挿通部202bの断面形状は、第1の固定部材510の胴部512が略嵌合する形状でなくてもよい。例えば、胴部挿通部202bの断面形状は、第1の固定部材510の胴部512を回転させようとしたときに胴部512の一部と接触して第1の固定部材510の回転を防止する部分を備えた形状(例えば六角形状等)であってもよい。
第2の孔212は、図6(d)または(f)に示されるように、カバー部材210の正面から背面まで貫通した孔であり、互いに断面形状および断面積の異なる胴部収容部212aおよびおねじ挿通部212bからなる。
胴部収容部212aは、カバー部材210の正面側に形成された四角形断面の部分であり、第1の固定部材510の胴部512が挿入されて収容される部分である。この胴部収容部212aは、第1の固定部材510の胴部512が略嵌合する断面形状に設定されている。すなわち、胴部収容部212aは、第1の孔202の胴部挿通部202bと同様の回転防止形状を備え、内部に収容した第1の固定部材510の回転を防止する部分である。なお、胴部収容部212aの断面形状は、第1の孔202の胴部挿通部202bと同様に、第1の固定部材510の胴部512が略嵌合する形状に限定されるものではない。
おねじ挿通部212bは、カバー部材210の背面側に形成された円形断面の部分であり、その内径は第2の固定部材520の胴部よりもやや大きめに設定されている。すなわち、おねじ挿通部212bは、第2の孔212の胴部収容部212aに挿入された第1の固定部材510のねじ穴部516に、カバー部材210の背面側からねじ込まれる第2の固定部材520の胴部が挿通される部分となっている。
図7は、図5(c)におけるC−C線断面図である。同図に示されるように、第1の固定部材510は、胴部512が第1の孔202の胴部挿通部202bおよび第2の孔212の胴部収容部212a内に収容されている。このように、第1の固定部材510の胴部510が、化粧パネル200およびカバー部材210の両方と略嵌合することで、第2の固定部材520をねじ込む際の第1の固定部材510の回転を、より確実に防止することができる。
また、本実施例のように化粧パネル200が薄手の部材である場合でも、必要に応じてカバー部材210を裏側に突出させることで第1の固定部材510の胴部512と第2の孔212の胴部収容部212aの接触面積を広く取ることが可能である。このようにすることで、第1の固定部材510の回転をより確実に防止することに加え、第1の固定部材510の胴部、第1の孔202の胴部挿通部202bまたは第2の孔212の胴部収容部212aの磨耗や変形等を防止することができる。
さらに、第1の固定部材510の胴部512を、第1の孔202の胴部挿通部202bおよび第2の孔212の胴部収容部212a内に挿入することで、化粧パネル200をカバー部材210に仮留めすることが可能である。これにより、スロットマシン100の組立作業の作業性を向上させることができる。
また、本実施例では、第1の固定部材510の頭部514の外側端面は、化粧パネル200の表面と略同一平面上に位置するように設定されている。これにより、頭部514が化粧パネル200から突出して、演出装置Aの外観が損われることを防ぐことができる。
なお、本実施例では、第1の孔202の胴部挿通部202bおよび第2の孔212の胴部収容部212aの両方が回転防止形状を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1の孔202の胴部挿通部202bおよび第2の孔212の胴部収容部212aのいずれか一方のみが回転防止形状を備えるようにしてもよい。
また、第1の固定部材510の胴部512の断面形状(回転防止形状)は、略四角形状に限定されるものではない。図8(a)〜(h)は、第1の固定部材510の胴部512のその他の断面形状を示した図である。
図8(a)に示されるように、第1の固定部材510の胴部512の断面形状は略三角形状であってもよいし、図8(b)に示されるように、第1の固定部材510の胴部512の断面形状は略四角形状であってもよいし、図8(c)に示されるように、第1の固定部材510の胴部512の断面形状は略六角形状であってもよいし、図8(d)に示されるように、第1の固定部材510の胴部512の断面形状は略五角形状であってもよい。
また、図8(e)に示されるように、第1の固定部材510の胴部512の断面形状は五芒性状(五角形の各角部を鋭角にして突出させた星形状)であってもよいし、図8(f)に示されるように、第1の固定部材510の胴部512の断面形状は略楕円形状であってもよいし、図8(g)に示されるように、第1の固定部材510の胴部512の断面形状は外周に2つの突出部を備えた円形状であってもよいし、図8(h)に示されるように、第1の固定部材510の胴部512の断面形状は各辺にそれぞれ突出部を備えた四角形状であってもよい。
以上説明したように、本実施例に係る締結装置500は、重ねられた第1の部材(本実施例では、化粧パネル)200および第2の部材(本実施例では、カバー部材)210を、両側から締結する締結装置であって、ねじ穴部516を備える第1の固定部材510と、ねじ穴部516と螺合するおねじ部を備える第2の固定部材520と、からなり、第1の固定部材510は、自身の第1の部材200または第2の部材210に対する回転を防止する第1の回転防止形状(本実施例では、略四角形状の断面形状)を備え、第1の部材200に形成された第1の孔202および第2の部材210に形成された第2の孔212に挿入され、第1の孔202および第2の孔212の少なくとも一方は、第1の回転防止形状に対応する第2の回転防止形状(本実施例では、略四角形状の断面形状)を備えるため、工具用の十字溝等を第1の固定部材510に形成する必要がなく、第1の固定部材510に装飾性やデザイン性を持たせることが可能となり、締結する部材の外観を損ねないようにすることができる。
また、第1の固定部材510の任意の位置に第1の回転防止形状を設けることが可能であるため、締結する部材の形状や材質等に合わせた最適な締結装置を実現することができる。
また、第1の孔202と第2の孔212の両方に、第1の回転防止形状に対応する第2の回転防止形状を備えるようにすれば、より確実に第1の固定部材の回転を防止することが可能となり、さらに、第1の固定部材510、第1の孔202または第2の孔212の磨耗や変形等を防ぐことができる。
また、第1の回転防止形状は、第2の回転防止形状の相補的形状であり、第2の回転防止形状内に嵌合するため、第1の固定部材510を第1の部材200または第2の部材210に嵌合させることで、締結作業の作業性を向上させることができる。
また、第1の固定部材510は、胴部512と、胴部512の一端に設けられて胴部512より幅広の頭部514と、からなり、第2の固定部材520は、頭部514の反対側から胴部512と螺合し、頭部514の外側端面は、第1の部材200または第2の部材210のうち頭部514側に位置する方の表面と同一平面上に位置するため、部材を締結した場合に装飾性やデザイン性を損ねるような突出部が生じることがなく、締結する部材の外観を損ねないようにすることができる。
また、第1の回転防止形状は、胴部512に形成されているため、頭部514に装飾性やデザイン性を持たせながらも、胴部512において確実に第1の固定部材の回転を防止することができる。
また、第1の固定部材510のねじ穴部516は、第2の固定部材520が自身の内部にねじ込まれることによってめねじが形成されるため、予めめねじを加工する必要がなく、製造コストを低減することができる。
また、第1の固定部材510は、樹脂からなるため、装飾性やデザイン性の高い複雑な形状の第1固定部材510であっても低コストで大量生産することができる。
また、第1の固定部材510は、第1の部材200または第2の部材210と同一の色彩、模様または表面処理が施されているため、締結する部材の外観と調和の取れた外観を備える締結装置を実現することができる。
また、第1の部材200は、光を透過する素材からなるものであってもよい。すなわち、透明または半透明の部材を締結する場合であっても、その外観を損ねることがないため、このような部材を多用することで装飾性やデザイン性を高めた製品を実現することができる。
また、本実施例に係る遊技台は、締結装置500を備え、第1の固定部材510は、遊技者が視認可能な位置に配設され、第2の固定部材520は、遊技台の内側から第1の固定部材510と螺合しているため、遊技台の外観を損ねることがなく、さらに装飾性やデザイン性を高めることができる。
また、本実施例に係る遊技台は、複数種類の図柄が施された複数のリール110〜112と、複数のリール110〜112の回転を開始させるスタートスイッチ(本実施例では、スタートレバー)135と、複数のリール110〜112にそれぞれ対応して設けられ、複数のリール110〜112の回転を個別に停止させるストップスイッチ(本実施例では、ストップボタン)137〜139と、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(本実施例では、主制御部)300と、停止時の前記複数のリール110〜112により表示された図柄の組合せが前記抽選手段300により内部当選した入賞役の図柄組み合わせであるか否かによって、前記入賞役の入賞を判定する判定手段(本実施例では、主制御部)300と、を備えるスロットマシン100であるため、スロットマシン100の外観を損ねることがなく、さらに装飾性やデザイン性を高めることができる。また、スロットマシンの部品を外部から取り外して不正行為を行うという問題があったが、第1の固定部材510は、工具用の十字溝等が形成されていないことから、スロットマシン100に締結された部材を外部から取り外すことが困難となるため、不正行為を効果的に防止することができる。
次に、本発明の実施例4に係る締結装置について説明する。本実施例に係る締結装置は、上記実施例1に係る締結装置500に溶着部518を備えたものであり、他の構造については上記実施例1に係る締結装置500と同一である。このため、以下、第1の固定部材510および溶着部518についてのみ説明する。
図11(a)は、溶着部518を備える第1の固定部材510の斜視図であり、図11(b)および(c)は、第1の固定部材510が化粧パネル200の第1の孔202に挿入された様子を示す断面図である。
図11(a)に示されるように、溶着部518は、第1の固定部材510の頭部514の内側端面において胴部512の基端を囲むように環状に設けられている。この溶着部518は、本実施例では、熱可塑性樹脂により構成されている。そして、図11(b)に示されるように、第1の固定部材510を第1の孔202に挿入して、超音波溶着機等により第1の固定部材510に超音波振動と加圧力を加えることで、溶着部518が溶融し、図11(c)に示されるように、第1の固定部材510が化粧パネル200に接着されるように構成されている。
このように、溶着部518によって第1の固定部材510を化粧パネル200に接着することにより、第1の固定部材510と第2の固定部材520を締結する際に、第1の固定部材510が脱落しないように保持する必要がなくなるため、スロットマシン100の組立作業の作業性を向上させることができる。
なお、溶着部518は、熱可塑性樹脂により構成されるものに限定されることはなく、接着剤、粘着剤または粘着テープ等により構成されるものであってもよい。
また、溶着部518を設ける場所は、頭部514の内側端面に限定されるものではなく、その他の場所であってもよい。さらに、溶着部518によって第1の固定部材510と化粧パネル200を接着するのではなく、第1の固定部材510とカバー部材210を接着するようにしてもよい。
また、本実施例においても、第1の固定部材510の胴部512が備える回転防止形状が四角形状に限定されるものではないことは、上記実施例1と同様である。また、第1の孔202の胴部挿通部202bおよび第2の孔212の胴部収容部212aが備える回転防止形状が、第1の固定部材510の胴部512が略嵌合する形状に限定されるものではないことは、上記実施例1と同様である。また、上記実施例2に係る第1の固定部材610または上記実施例3に係る第1の固定部材710に溶着部を備えるようにしてもよいことはいうまでもない。
以上説明したように、本実施例に係る締結装置は、第1の固定部材510は、第1の部材200または第2の部材210と溶着する溶着部を備えるため、第1の固定部材510を第1の部材200または第2の部材210に接着した上で、締結作業を行うことが可能となり、作業性を向上させることができる。
以上、本発明の各実施例について説明してきたが、本発明に係る締結装置および遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や変更を施すことができることはいうまでもない。例えば、上記各実施例において説明した締結装置500その他は、遊技台の演出装置の化粧パネルおよびカバー部材を締結するものに限定されるものではなく、その他の2つの部材の締結、またはその他の複数の部材の締結に使用されるものであってもよい。
また、上記各実施例において説明した締結装置500その他を、遊技球を用いるパチンコ機に適用してもよい。すなわち、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技球を発射するための操作を受け付ける発射ハンドル装置(操作ノブ)と、発射ハンドル装置で受け付けた操作に基づいて、遊技球を遊技領域に向けて弾発する発射装置と、発射された遊技球が所定の入賞口に入って入賞することにより、所定の特典を与える特典付与手段と、を備えるパチンコ機において、締結装置500その他を使用して、各種部品等を取り付けるようにしてもよい。
以下、パチンコ機について説明する。
例えば、図12に示すように、パチンコ機1100は、遊技者が遊技球であるパチンコ玉の打ち出しを行なうためのハンドル1101、ハンドルに対する操作により打ち出されるパチンコ玉が導入される受皿1102、パチンコ玉が打ち出される円形の遊技領域1103を備える。そして、遊技領域1103の上方には複数の装飾部材1104が配設されており、締結装置500は、これらの装飾部材1104を固定するのに使用されている。
遊技領域1103には不図示の釘が配設され、遊技領域1103の上部から落下するパチンコ玉は釘に衝突して方向を変えながら遊技領域1103の下部へ落下する。遊技領域1103には入賞口1105が配設されており、入賞口1105へパチンコ玉が入球すると予め定めた特典が遊技者に付与される。
本実施の形態では、この特典は大当たりの抽選の実行である。大当たりの抽選で当選すると遊技者には多数のパチンコ玉が払出されるチャンスが与えられる。また、遊技領域1103の中央には、図1に示した液晶表示装置220で構成されて遊技に関する各種の情報を表示する演出装置A'が設けられている。演出装置A'は、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置でもあり、すでに説明した上記実施の形態による演出画像を表示するのみならず、さらには上述の抽選で大当たりに当選したときには、特定の図柄による組合せ(大当たり図柄;例えば、777など)も表示する。なお、この演出装置A'の各種部品を固定するのに締結装置500を使用してもよい。
図13は、パチンコ機1100の制御系の機能ブロック図である。パチンコ機1100は、制御部1200を有する。制御部1200はCPU等の処理手段1201、乱数を発生する乱数発生手段1204、RAM等の第1の記憶手段1202、及びROM等の第2の記憶手段1203を有する。センサ1205は入賞口1105に設けられ、パチンコ玉の入球を検出するセンサである。その他のデバイス1206は、その他のデバイス(ランプ、パチンコ玉の払い出し装置等)を示している。
処理手段1201は、大当たりの抽選の実行条件が成立したか否かを判定する。大当たりの抽選の実行条件は、センサ1205により入賞口1105にパチンコ玉が入球したことが検出された時に成立する。処理手段1201は、大当たりの抽選の実行条件が成立すると、乱数発生手段1204から乱数値を取得し、第1の記憶手段1202に記憶する。
乱数値は、大当たりの抽選の実行条件の成立毎に予め定めた記憶上限回数を上限として順次記憶される。例えば、4回分の抽選結果が記憶される。4回分の乱数値が記憶されている場合、新たな乱数値は破棄される。処理手段1201は、第1の記憶手段1202に乱数値が記憶されていることを条件として、当該乱数値に基づき大当たりの抽選処理を行う。第1の記憶手段1202に複数回分の乱数値が記憶されている場合には、最も古いものから順番に選択する。
抽選結果が大当たりの場合は、演出装置A'が大当たりに対応した識別情報を表示し、ボーナスゲームが開始されて、遊技者には多数のパチンコ玉が払出されるチャンスが与えられる。
以上説明したように、本発明に係る遊技台は、所定の入賞口1105を有する遊技領域1103を備え、所定の入賞口1105に遊技球が入球することによって、遊技者に所定の特典を与える遊技台であってもよい。すなわち、締結装置500その他をパチンコ機に適用することで、パチンコ機の外観を損ねることがなく、さらに装飾性やデザイン性を高めることができる。また、パチンコ機の部品を外部から取り外して不正行為を行うという問題があったが、パチンコ機に締結された部材を外部から取り外すことが困難となるため、不正行為を効果的に防止することができる。