JP4754291B2 - ホームネットワークシステムにおける建築用開閉装置 - Google Patents
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Description
しかるに、前記従来の電動シャッターの制御盤にはバッテリが搭載されていないが、ホームネットワークシステムにこのような電動シャッターを接続する場合に、ホームネットワークシステムは、前記手動開放検知手段からの手動開放検知信号に基づく信号であって、シャッターカーテンの全閉状態を検知する全閉検知信号の入力がなされている場合に警戒モードに設定される構成となっている。このため、ホームネットワークが警戒モードに設定されている状態で制御盤の電源が停電してしまうと全閉検知信号の出力がなくなり、ホームネットワーク側は、該全閉検知信号の入力がなくなることを持ってシャッターカーテンが開放されたと判断して誤報を発生するという問題が生じる。これを回避するためには、制御盤にバッテリを搭載する構成とすればよいが、このようにすると、コストアップや制御盤の大型化等の問題が生じる。
また、住宅の開口部に電動シャッター装置を設ける場合、該シャッター装置の内側に引き戸式の左右一対の戸体を設けることがあり、この場合には、シャッターカーテンの抉じ開けとともに、戸体の抉じ開けを検知することが防犯上好ましい。そこで、戸体が全閉することによりスイッチ切り換えする近接スイッチを設けて、戸体の抉じ開けを検知することが提唱されるが、単に戸体近接スイッチの切り換えのみで戸体の抉じ開けを判断すると、戸体開放時に常に防犯管理がなされてしまうことから、シャッターカーテンの開放状態と戸体の開放状態とを関連させて戸体の抉じ開けの判断をする必要がある。このため、戸体近接スイッチを、手動開放検知手段が接続されるシャッター装置の制御盤に接続し、該制御盤においてシャッターカーテンと戸体の抉じ開けを判断することが、防犯管理の操作性の観点から好ましいが、このようにした場合では、前述したように、停電時に制御盤が不作動になることにより防犯管理ができなくなってしまうという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、請求項1において、通常時起動回路は、シャッター全閉検知スイッチと戸体全閉検知スイッチとが開閉制御部に対してそれぞれ個別に接続されているものである。
請求項3の発明は、請求項1または2において、通常時起動回路と停電時起動回路とは、開閉制御部に接続されたリレーのスイッチ接点が、開閉制御部の停電に基づいて切り換わることに伴い、自動的に切り換えられるように構成されているものである。
請求項2の発明とすることにより、戸体とシャッターカーテンの開放をそれぞれ個別に判断する防犯制御を行うことができる。
請求項3の発明とすることにより、停電時に自動的に回路切り換えがなされて、防犯管理を遅滞なく継続することができる。
図1において、1はホームネットワークシステムであって、該ホームネットワークシステム1は、建物に設置されるラジオ、照明器具等の家電類や、玄関ドア2、建築用開閉装置3等の被操作機器と、これら被操作機器を集中して操作、管理する装置であって、玄関等に設置される固定式操作端末4と、これら被操作機器と内部操作端末4とを接続する内部ネットワーク5と、該内部ネットワーク5を外部ネットワーク6に接続するゲートウェイ7と、外部ネットワーク6に接続される外部管理サーバ8と、外部ネットワーク6に接続され、屋外に持ち運び自在な複数の外部操作端末9とを備えて構成されている。そして、内部ネットワーク5には、ホーム管理サーバ10が接続され、該ホーム管理サーバ10を介して操作端末4による被操作機器の操作が行えるように構成されている。
ここで、前記ホーム管理サーバ10は、単独で屋内に設置できるが、本実施の形態では、ゲートウェイ7および固定式操作端末4とともに一体に組み込まれている。
そして、固定式内部操作端末4や外部操作端末9の操作があった場合に、該操作に基づく操作指令信号がインターフェース5aを介して対応する被操作機器に送信され、これによって、被操作機器が対応する作動(スイッチのON−OFF切り換え等)を行うように設定されている。
前記電動シャッター装置11のシャッターカーテン11aは、開口部上方に配されたシャッターケース11bに内装された巻き取りドラム(図示せず)に巻装されている。前記巻き取りドラムは、シャッターケース11bに収納された開閉機11cに連動連結されており、該開閉機11cの正逆駆動に伴い正逆回転することにより、シャッターカーテン11aを巻き出し、巻き取りするように構成されている。これによって、シャッターカーテン11aは、両側縁部が開口部両側に立設されたガイドレール11dの移動案内を受ける状態で開口部を上下動し、開口部を閉鎖する全閉姿勢と、開口部を開放する全開姿勢とのあいだを姿勢変姿するように設定されている。
このように構成されたシャッター近接スイッチ13において、シャッターカーテン11aが全閉姿勢となって、シャッタースイッチ回路を閉回路に切り換える(ON状態になる)ことによりシャッター全閉検知信号が出力され、該出力は、後述するように、スイッチ回路の接続先であって、通常通電時には開閉制御部11eに、停電時にはインターフェース5aに入力されるよう設定されている。
このように構成された戸体近接スイッチ14において、戸体12の全閉姿勢への変姿により、戸体スイッチ回路は開回路(OFF状態)から閉回路(ON状態)に切り換わり、該閉回路になる(ON状態になる)ことにより戸体全閉検知信号を出力するが、該出力は、後述するように、通常通電時では開閉制御部11eに、停電時にはインターフェース5aに入力されるよう設定されている。
つまり、シャッター近接スイッチ13と戸体近接スイッチ14が接続されたシャッター通常時起動回路13cと戸体通常時起動回路14cとは、それぞれ個別に開閉制御部11eに接続するように配線されている。
一方、開閉制御部11eには停電時起動用リレー15が接続されており、該停電時起動用リレー15の励磁−非励磁に基づいて、A端子側とB端子側とに接続切り換え(スイッチ切り換え)するシャッター用スイッチ接点15aと戸体用スイッチ接点15bとが、前記シャッター通常時起動回路13cと戸体通常時起動回路14cとにそれぞれ接続されている。そして、シャッター用スイッチ接点15aと戸体用スイッチ接点15bとは、開閉制御部11eに電源供給がなされて停電時起動用リレー15が励磁されている状態でA端子側に切り換えられており、この状態では、各近接スイッチ13、14がシャッター通常時起動回路13cと戸体通常時起動回路14cとにそれぞれ接続される構成となり、各スイッチ13、14の閉成に伴い、対応する全閉検知信号を開閉制御部11eに出力するように設定されている。
つまり、インターフェース回路5bの一方の配線からは、一端が戸体用スイッチ接点15bのB端子に接続する配線が接続され、他方の配線からは、一端がシャッター通常時起動回路13cの開閉制御部11eとシャッター近接スイッチ13とのあいだの配線に接続する配線が接続されている。さらに、シャッター用スイッチ接点15aのB端子は、戸体通常時起動回路14cの開閉制御部11eと戸体近接スイッチ14とのあいだの配線に接続されている。これによって、停電状態となり、開閉制御部11eへの電源供給が断たれて停電時起動用リレー15が非励磁状態となった場合では、シャッター用スイッチ接点15aと戸体用スイッチ接点15bとがそれぞれA端子側からB端子側に接続切り換えされ、この状態となると、シャッター近接スイッチ13と戸体近接スイッチ14とが互いに直列となった関係でインターフェース5aに直接接続される停電時起動回路5cに接続されるように構成され、各スイッチ13、14の閉成に伴い、インターフェース5aに検知信号を出力するように設定されている。
尚、停電時起動回路5cは、シャッター近接スイッチ13と戸体近接スイッチ14とが直列接続されているため、全てのスイッチ13、14が閉成することにより全閉検知信号をインターフェース5aに出力しており、何れかのスイッチ13または14が開成することにより、全閉検知信号の出力がなくなる構成となっている。
また、開閉制御部11eにはシャッター防犯手段が設けられており、シャッター近接スイッチ13からシャッター全閉検知信号の入力がなされ、開閉制御部11eがシャッター警戒モードに設定されている状態において、シャッター全閉検知信号の入力に基づいて、シャッターカーテン11aの抉じ開けがなされたか否かを検知し、抉じ開けがなされたと判断した場合に、シャッター防犯異常信号をインターフェース5aを介してホーム管理サーバ10に出力するように設定されている。ここで、シャッター防犯手段において、開閉制御部11eは、シャッター近接スイッチ13のスイッチ回路である通常時起動回路13cが閉回路状態から開成すること、即ち、シャッターカーテン11aが開放されてシャッター全閉検知信号の出力がなくなり、かつ、この状態において、開閉制御部11eに開放指令信号の入力がないことをもってシャッターカーテン11eの抉じ開けがあったと判断するように設定され、この状態となると、インターフェース5aに対してシャッター防犯異常信号を開口部が開放されたことの検知信号(開口部開放信号)として出力するように設定されている。
さらに、開閉制御部11eには報知装置16が接続されており、開閉制御部11eにおいてシャッターカーテン1の抉じ開けを判断した場合に、インターフェース5aにシャッター防犯異常信号を出力するとともに、報知装置16に対してシャッター異常報知信号を出力して報知作動をするように設定されている。
尚、本参考例において、開閉制御部11eに、シャッター防犯異常信号、あるいは、戸体防犯異常信号の入力がなされた場合に、開閉制御部11eはインターフェース5aに対して開口部開放信号を出力し、これに基づいてインターフェース5aはホーム管理サーバ10に対して開口部開放信号を出力するように設定されている。
ここで、開閉制御部11eは、シャッター全閉検知信号、戸体全閉検知信号の両者の信号入力がある場合に、インターフェース5aを介してホーム管理サーバ10に対して開口部全閉信号を出力するように設定されており、ホーム管理サーバ10は、開口部全閉信号の入力があることに基づいて警戒モードへの移行が可能となるように設定されている。
そして、ホーム管理サーバ10は、ホームネットワークシステム1が警戒モードに移行しているあいだに開口部開放信号の入力があった場合に、開口部開放信号を外部管理サーバ8に通報するように設定されており、該通報を受けた外部管理サーバ8は、開口部開放信号の入力に基づいて、外部操作端末9への報知や警備会社への報知等の適宜防犯対策を実行するように設定されている。
このように構成することにより、シャッターカーテン11aと戸体12とが全閉して両スイッチ13、14がON状態となってシャッター、戸体全閉検知信号が出力し、開口部全閉信号がインターフェース5aを介してホーム管理サーバ10に入力されている状態において、ホームネットワークシステム1は警戒モードに移行することができるが、該警戒モードに移行している状態において停電したような場合に、停電時起動回路5cが起動してインターフェース5aに両スイッチ13、14からの信号入力が継続される。これによって、停電になることによりホームネットワークシステム1側に開口部全閉信号の入力がなくなって、抉じ開けの判断がなされて防犯作動をしてしまうような不具合をなくすことができるように設定されている。
しかも、このものでは、シャッター近接スイッチ13と戸体近接スイッチ14とは、停電時には停電時起動回路5cによりバッテリが搭載されたインターフェース5aに接続されるので、停電時にシャッター近接スイッチ13または戸体近接スイッチ14のスイッチ切り換えがあった場合に、該スイッチ切り換えに基づく検知信号を、開閉制御部11eを介すことなく直接ホームネットワークシステム1側に出力することができる。この結果、開閉制御部11eにバッテリを搭載しないにもかかわらず、停電時においてもシャッター、戸体近接スイッチ13、14のスイッチ切り換えに基づくホームネットワークシステム1による防犯管理を行うことが可能となり、コストアップを抑制でき、しかも、コンパクト化を損なうことなく、操作性のよいホームネットワークシステム1を構築することができる。
本実施の形態において、シャッター近接スイッチ13、戸体近接スイッチ14、シャッター通電時起動回路13c、戸体通電時起動回路14c、インターフェース5a、開閉制御部11e、停電時起動用リレー15、該リレー15のシャッター用スイッチ接点15a、戸体用スイッチ接点15bの基本構成は前記参考例と同様である。
そして、このものにおいて、シャッター用近接スイッチ13および戸体用近接スイッチ14と、インターフェース5aとのあいだに配線される停電時起動用回路17は、シャッター用近接スイッチ13と戸体用近接スイッチ14とが互いに並列になる状態でインターフェース5aに接続されるような回路構成となっている。
そして、このように構成したものでも、前記参考例と同様に開閉制御部11eにバッテリを搭載することなく停電時の防犯管理を実現できるが、このものでは、シャッター、戸体の何れかのスイッチがON状態(シャッターカーテン、戸体の何れかが全閉)となることでホームネットワークシステムを警戒モードとする構成とすることができ、この場合では、両者のスイッチがOFF状態となることで開口部開放信号を出力して防犯作動を行うように設定される。
3 建築用開閉装置
5 内部ネットワーク
5a インターフェース
5c 停電時起動回路
10 ホーム管理サーバ
11 電動シャッター装置
11e 開閉制御部
12 戸体
13 シャッター近接スイッチ
13c シャッター通常時起動回路
14 戸体近接スイッチ
14c 戸体通常時起動回路
15 戸体用スイッチ接点
Claims (3)
- 接続される被操作機器を操作、管理するホームネットワークシステムに、開口部を開閉する戸体と、該戸体の外側を開閉するシャッターカーテンとを備えた建築用開閉装置を接続するにあたり、シャッターカーテンを開閉駆動制御する開閉制御部をホームネットワークシステムに接続する一方、シャッターカーテンの全閉を検知するシャッター全閉検知スイッチと、戸体の全閉を検知する戸体全閉検知スイッチとを、通常通電時では開閉制御部に接続する通常時起動回路に接続し、停電時ではシャッター全閉検知スイッチと戸体全閉検知スイッチとが並列する状態でホームネットワークシステムに接続する停電時起動回路に接続するよう切り換え自在な構成としたホームネットワークシステムにおける建築用開閉装置。
- 請求項1において、通常時起動回路は、シャッター全閉検知スイッチと戸体全閉検知スイッチとが開閉制御部に対してそれぞれ個別に接続されているホームネットワークシステムにおける建築用開閉装置。
- 請求項1または2において、通常時起動回路と停電時起動回路とは、開閉制御部に接続されたリレーのスイッチ接点が、開閉制御部の停電に基づいて切り換わることに伴い、自動的に切り換えられるように構成されているホームネットワークシステムにおける建築用開閉装置。
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